第82回薬剤師国家試験抜粋(平成9年3月)

       基礎薬学 (問1〜問60)


問1.炭素と同じ第2周期の元素に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. これらの原子の2s、2p、2d軌道には電子が存在する。
  2. ホウ素は炭素よりも電気陰性度が小さく、酸素は窒素や炭素よりも電気陰性度が大きい。
  3. 炭素、窒素、酸素、フッ素の水素化化合物において、C-H結合の分極がもっとも小さく、N-H、0-H、F-Hの順に大きくなる。
  4. ネオンは炭素やホウ素と同じ周期の元素であるが、希ガスのーつであり、化学的に極めて安定な元素である。
      a b c d
    1 誤 正 正 正
    2 正 正 誤 正
    3 誤 誤 正 正
    4 誤 正 正 誤
    5 正 誤 誤 誤

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問2.有機化合物の酸性度、塩基性度及び混成軌道に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. piperidine(hexahydropyridine)窒素の非共有電子対はsp3混成軌道を占めるのに対して、pyridine窒素の非共有電子対はsp2混成軌道を占めている。
  2. 塩基性度はpyridineの方が、piperidineよりも高い。
  3. ethylene(ethene)炭素の混成軌道はsp2であるのに対し、acetylene(ethyne)炭素の混成軌道はspであり後者の軌道のs性が高い。
  4. 酸性度はacetyleneの方がethyleneよりも高い。
      a b c d
    1 誤 正 正 誤
    2 正 正 誤 誤
    3 誤 正 誤 正
    4 正 誤 正 正
    5 正 誤 正 誤

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問3. benzeneとその水素化化合物であるcyclohexene及びcycIohexaneに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. benzeneの炭素原子は、sp2混成軌道をもち、炭素原子間の距離はcyclohexeneの二重結合の長さより短い。
  2. benzeneの水素化熱は、cyclohexeneの水素化熱の3倍より小さく、benzeneはその差だけ安定化している。この安定化エネルギーを共鳴エネルギーという。
  3. cyclohexaneは、chair formやboat formのようなconformationをとっている。
  4. methylcyclohexaneの場合、methyl基がaxial位にあるchair formが最も安定である。
      a b c d
    1 誤 正 正 正
    2 正 正 誤 正
    3 誤 誤 正 正
    4 誤 正 正 誤
    5 正 誤 誤 誤

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問4.有機反応に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. propeneに対するHBrの付加反応では、通常の反応条件で(Markovnikov則に従い)1-bromopropaneを与える。
  2. 水溶液中においてtrichloroacetaldehydeは、水が付加した構造であるchloral hydrateとして存在する。
  3. カルボン酸やリン酸などのエステルあるいはアミドを加水分解すると、酸及びアルコール(又はフェノ一ル)あるいはアミンが生成する。
      a b c
    1 誤 正 誤
    2 正 正 誤
    3 正 誤 正
    4 正 誤 誤
    5 誤 正 正

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問5.下記の酢酸誘導体について、求核試薬(例えば、OH-)に対する反応性の順序の正しいものはどれか。
  1. acetamide > acetyl chloride > ethyl acetate > acetic anhydride
  2. acetic anhydride > ethyl acetate > acetyl chloride > acetamide
  3. acetyl chloride > acetic anhydride > ethyl acetate > acetamide
  4. acetamide > ethyl acetate > acetic anhydride > acetyl chloride
  5. ethyl acetate > acetyl chloride > acetic anhydride > acetamide
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問6.次の記述は日本薬局方収載のnitrazepamの確認試験の一部である。(1)及び(2)の試験で呈色する物質の正しい組合せはどれか。


  1 (a、d)  2 (a、e)  3 (b、d)  4 (c、e)  5 (f、f)

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問7.次の抗悪性腫瘍薬の名称と化学構造との正誤について、正しい組合せはどれか。

      a b c d
    1 正 正 正 正
    2 正 正 誤 誤
    3 誤 正 正 誤
    4 誤 誤 正 正
    5 誤 誤 誤 誤

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問8. morphine、codeine及びcocaineに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. これらの物質はいずれもケシ科植物から得られるalkaloidsである。
  2. morphineとcodeineには、allyl alcohol性水酸基が存在するので、塩化第二鉄反応(FeCl3反応)陽性である。
  3. これらの化合物には3級アミンが存在するので、亜硝酸と反応してnitrosamine誘導体を与える。
  4. cocaineには4個の不斉炭素(キラル中心)が存在する。
      a b c d
    1 誤 誤 誤 正
    2 正 誤 正 誤
    3 正 正 誤 正
    4 正 正 誤 誤
    5 誤 正 正 誤

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問9.次の化学構造をもつl-mentholの正しい化学名はどれか。


  1. (1R, 3R, 4R)-3-p-menthanol
  2. (1R, 3R, 4S)-3-p-menthanol
  3. (1R, 3S, 4R)-3-p-menthanol
  4. (1R, 3S, 4S)-3-p-menthanol
  5. (1S, 3R, 4R)-3-p-menthanol
  6. (1S, 3R, 4S)-3-p-menthanol
  7. (1S, 3S, 4R)-3-p-menthanol
  8. (1S, 3S, 4S)-3-p-menthanol
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問10. ephedrine[1]の異性体が、Fischerの投影図[2]から[4]で示してある。次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. [1]と[2]及び[1]と[4]とはそれぞれ互いにdiastereomerの関係にある。
  2. [1]と[3]及び[2]と[4]とはそれぞれenantiomer(鏡像異性体)の関係にある。
  3. [2]と[4]の旋光度は、絶対値が等しく、正負の符号は逆である。
  4. [1]と[3]とはmeso体であるので、両者とも旋光性をもたない。
      a b c d
    1 誤 正 正 誤
    2 正 誤 誤 正
    3 正 正 誤 正
    4 正 正 正 誤
    5 誤 誤 誤 正

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問11.旋光度測定法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 旋光の性質は、偏光の進行方向に向き合って、偏光面を左に回転するものを左旋性、右に回転するものを右旋性とし、偏光面を回転する角度を示す数字の前に、それぞれ、左旋性は記号十を、右旋性はーを付けて示す。
  2. 比旋光度は、示性値として用いられるが、濃度との間に比例関係がないため、医薬品の定量に用いられない。
  3. 旋光度の測定は、特定の単色光を用い、通例、ナトリウムスペクトルのD線で行う。
      a b c
    1 正 正 誤
    2 正 誤 正
    3 正 誤 誤
    4 誤 正 正
    5 誤 誤 正

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問12.酸の解離に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。ただし、数値は正しいものとする。
  1. acetic acidの下記の平衡式に関して、平衡定数Kと酸解離定数Kaの間には、K=Ka [H20] の関係がある。

  2. acetic acidのpKaは4.7である。pH4.7の水溶液中では、CH3COOHとCH3C00-のモル濃度は 等しい。
  3. 「ammoniaのpKaは10である」という記述は正しくない。「ammoniumionのpKaは10である」とするべきである。
  4. 負の値のpKaをもつものは特に強い酸である。
      a b c d
    1 誤 正 正 正
    2 正 正 誤 正
    3 正 誤 誤 正
    4 正 正 正 誤
    5 誤 誤 正 誤

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問13.水溶液に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 水素イオン指数(pH)と水素イオン濃度[H+]の間には、pH = -log [H+]の関係がある。
  2. 水のイオン積(Kw)は純水のみではなく、酸や塩基が溶存している場合でも、温度が一定ならば常に一定である。
  3. 多塩基性酸水溶液では、一般に第二段階以下の電離は第一段階の電離に比べて著しく小さい。
  4. アミノ酸の等電点と等しいpHの水溶液中では、そのアミノ酸の電気泳動における移動度は最も大きい。
      a b c d
    1 正 正 正 誤
    2 正 正 誤 誤
    3 誤 誤 正 誤
    4 正 誤 正 正
    5 誤 正 誤 正

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問14.酸と塩基に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. p-nitrophenolはphenolよりも強い酸である。
  2. p-nitrophenolはm-nitrophenolよりも強い酸である。
  3. p-nitroanilineはanilineよりも強い塩基である。
  4. p-nitroanilineはm-nitroanilineよりも強い塩基である。
      a b c d
    1 正 正 正 誤
    2 正 誤 正 正
    3 誤 誤 正 誤
    4 誤 正 誤 正
    5 正 正 誤 誤

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問15.一般式で示されるα-アミノ酸のR基に含まれる官能基とアミノ酸との正しい組合せはどれか。

  1(a、b、d)   2(a、e、f)   3(b、c、f)
 4(c、d、e)  5(d、e、f)
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問16.下記の化学構造を有するglutathioneに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. glutathioneはdipeptideである。
  2. angiotensinの構成成分である。
  3. 多種類の生体異物と抱合体を形成し、最終的にメルカプツール酸となり尿中に排泄される。
  4. 生体内においては、酸化型も存在する。
      a b c d
    1 正 誤 正 誤
    2 正 誤 誤 正
    3 誤 正 誤 正
    4 正 正 誤 誤
    5 誤 誤 正 正

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問17.たん白質の構造に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 高次構造は、基本的にはアミノ酸の配列順序(一次構造)に依存している。
  2. ジスルフィド結合を還元剤で切断しても高次構造が変化することはない。
  3. 高次構造の形成には、水素結合、疎水結合、イオン結合などが関与する。
  4. 加熱などで変性した時は、もとの高次構造が変化している。
      a b c d
    1 正 誤 正 正
    2 正 誤 誤 正
    3 正 正 正 誤
    4 誤 正 正 正
    5 誤 正 誤 誤

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問18.酵素と酵素反応に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 酵素反応には、最適pHと最適温度が存在する。
  2. 酵素は糖質を主成分とする物質であり、生体内化学反応を触媒する。
  3. ビタミンを補酵素とする酵素がある。
  4. Michaelis定数(Km値)が大きいほど酵素と基質との親和力は強い。
      a b c d
    1 正 誤 正 誤
    2 正 正 誤 誤
    3 誤 正 誤 正
    4 正 誤 正 正
    5 誤 誤 正 正

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問19.複合たん白質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 核たん白質には、nucleohistoneのほかに、cytochromeがある。
  2. 金属たん白質として、transferrinやSOD(superoxide dismutase)などが知られている。
  3. リンたん白質とは、たん白質分子中のアミノ基にリン酸が結合したものをいう。
  4. 卵黄中には、albuminというリポたん白質が多量に含まれている。
      a b c d
    1 正 誤 正 正
    2 誤 正 誤 誤
    3 正 正 正 誤
    4 誤 誤 正 誤
    5 正 正 誤 正

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問20.脂肪酸に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 飽和脂肪酸は動物体内で生合成されるが、不飽和脂肪酸は生合成されない。
  2. 分子中に含まれる炭素間の二重結合の数は、oleic acidでは1個、Iinoleic acidでは2個、linolenic acidでは3個である。
  3. 設問bの3種の脂肪酸に含まれる二重結合は全てcis形である。
  4. linoleic acidやlinolenic acidが空気酸化を受けやすいのは、2つの二重結合にはさまれた-CH2-がラジカル機構による酸化を受けやすいからである。
      a b c d
    1 正 誤 誤 正
    2 誤 正 正 正
    3 正 誤 誤 誤
    4 誤 正 誤 誤
    5 誤 誤 正 誤

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問21.細胞膜に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 細胞膜は通常、脂質二重層(二分子膜)を基本的な構造としている。
  2. 細胞膜に存在するたん白質は、単純たん白質だけである。
  3. 能動輸送では、物質は濃度勾配に逆らって細胞膜を通過することができる。
  4. 受容体には細胞膜を7回貫通する構造をもつものがある。
      a b c d
    1 誤 正 正 誤
    2 正 誤 正 正
    3 正 誤 誤 正
    4 誤 正 誤 誤
    5 正 正 正 誤

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問22.ヨウ素に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. ヨウ素分子は常温で揮散すると、その蒸気は紫色で特異臭がある。
  2. 水溶液中でヨウ素分子は、次亜ヨウ素酸(HIO)とヨウ化水素酸(HI)とに解離する。
  3. 水溶液中でヨウ素分子は、デンプンと包接化合物をつくり青紫色を呈する。
  4. ポビドン(polyvinylpyrrolidone)と複合体を形成し、その複合体はポビドンヨードとして殺菌・消毒薬として用いられる。
      a b c d
    1 正 誤 誤 正
    2 誤 誤 正 誤
    3 正 正 誤 誤
    4 誤 誤 正 正
    5 正 正 正 正

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問23.日本薬局方に収載されている生薬の成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  1. sennoside Aは、センナに含まれ、緩下作用を有する。
  2. digitoxinは、ジギタリスに含まれる強心配糖体である。
  3. scopolamineは、オウバクに含まれ、副交感神経遮断作用を有する。
  4. berberineは、ロートコンに含まれ、腸内殺菌、整腸作用を有する。

  1(a、b)  2(a、c)  3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

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問24.生薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 甘草は繁用漢方薬処方の多くに配合されているが、大量の使用は体内ステロイド代謝系に影響する(偽アルドステロン症)ことから、注意が必要である。
  2. 麻黄は葛根湯や小青竜湯などの漢方処方に配合され、アトロピンを主成分として含有する。
  3. 附子には、アコニチンなど毒性の高いジテルペン系アルカロイドが含まれるため、減毒して各種生薬製剤に用いられる。
      a b c
    1 正 正 正
    2 正 正 誤
    3 誤 誤 誤
    4 誤 正 正
    5 正 誤 正

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問25. terpene(テルペン類)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. いずれのterpeneも、acetic acidからmevalonate pathway(メバロン酸経路)で生合成される。
  2. triterpeneは、C30骨格を有するsqualeneから生合成される。
  3. caroteneは、植物内で生合成されるC40骨格を有するtetraterpeneである。
  4. vitamin Aは、動植物内でcaroteneから生合成される。
      a b c d
    1 正 正 誤 正
    2 正 誤 正 誤
    3 誤 誤 正 誤
    4 誤 正 誤 正
    5 正 正 正 正

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問26.物質Xが物質Yへと変化する反応が一次反応速度式に従うとする。この反応に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 反応速度はXの濃度とYの濃度との積に比例する。
  2. 反応温度を一定にしておけば、Xの半減期はXの初濃度には無関係である。
  3. 反応速度定数kの次元は(時間)-1となる。
  4. 反応速度定数kがArrhenius式k = A・exp(-E/RT)に従うとすれば、温度Tの上昇にともなってkは小さくなる。
      a b c d
    1 正 誤 正 誤
    2 誤 正 正 誤
    3 誤 正 正 正
    4 正 誤 誤 正
    5 正 正 誤 正

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問27.反応速度に関係する下図についての記述の正誤について、正しい組合せはどれか。ただし、触媒の有無によって頻度因子は変わらないものとする。

  1. この反応は吸熱反応である。
  2. この反応が自発的に進行するとき、反応後の系の自由エネルギーは反応前の系に比べて低下している。
  3. 触媒の添加によって反応速度が大きくなるのは、Eaの値が増加するためである。
  4. 触媒を添加すると僣の値は増加する。
      a b c d
    1 誤 誤 誤 正
    2 正 正 誤 誤
    3 誤 正 正 正
    4 正 誤 正 誤
    5 誤 正 誤 誤

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問28.水の性質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 液体の水が気化するとき、H2O1mol当たりのエントロピーは増大する(儡>0)。
  2. 液体の水が凝固するとき、H2O1mo1当たりのエンタルビーは増大する(僣>0)。
  3. 氷と水の化学ポテンシャルμは融点においては等しい。
  4. グルコース水溶液を凍結乾燥するとき、水分子は昇華して水蒸気となる。
      a b c d
    1 正 誤 誤 誤
    2 誤 正 正 誤
    3 正 正 正 誤
    4 誤 正 誤 正
    5 正 誤 正 正

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問29.可視光の性質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
水中の光速は真空中の光速よりも小さい。
  1. 水中の光速は真空の光速よりも小さい。
  2. 屈折率は物質に対する光の入射光に依存する。
  3. 屈折率は光の波長に依存しない固有の値である。
  4. 医療用内視鏡のファイバースコープは光の全反射を利用している。
      a b c d
    1 正 正 誤 誤
    2 正 誤 誤 正
    3 正 誤 正 誤
    4 誤 正 正 誤
    5 誤 誤 誤 正

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問30.物質の溶解に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 溶媒の誘電率が小さいほど電解質は溶解しやすい。
  2. 溶媒分子と溶質分子との間に双極子間相互作用が働くと溶解が抑制される。
  3. エタノ一ルを水と混和するとき発熱するのは、エタノ一ルが水和するためである。
  4. 硫酸バリウムが胃の造影剤として安全に用いられるのは、それの溶解度積がきわめて小さいからである。
      a b c d
    1 正 誤 誤 誤
    2 誤 誤 正 誤
    3 誤 誤 正 正
    4 誤 正 誤 正
    5 正 正 正 誤

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問31.高分子化合物の希薄水溶液に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 溶液の浸透圧は、濃度の上昇とともに低下する。
  2. 溶液の粘度は、濃度が上昇しても変化しない。
  3. 溶液の粘度は、毛細管粘度計で測定できる。
  4. 平均分子量は、溶液の粘度測定からも求められる。
      a b c d
    1 正 正 誤 誤
    2 誤 誤 誤 誤
    3 誤 誤 誤 正
    4 誤 誤 正 正
    5 正 正 正 正

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問32.ガスクロマトグラフ法に用いられる検出器A〜Dの特徴を述べた次の記述a〜dについて、正しい組合せはどれか。
  1. 水素炎イオン化検出器(flame ionization detector,FID)
  2. 炎光光度検出器(flame photometric detector,FPD)
  3. 熱伝導度検出器(thermal conductivity detector,TCD)
  4. 電子捕獲検出器(electron capture detector,ECD)

  1. 有機ハロゲン化合物を高感度で検出できる。
  2. 有機化合物のみならず無機化合物も検出できる。
  3. ほとんどの有機化合物を検出できる。
  4. リンを含む有機化合物を比較的選択的に検出できる。
      A B C D
    1 a b c d
    2 c d a b
    3 a b d c
    4 c d b a
    5 d c b a

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問33.クロマトグラフ法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. ペーパークロマトグラフ法は、ろ紙繊維の表面に吸着されている水を固定相とする分配型である。
  2. セルロースを担体とする場合の薄層クロマトグラフ法は、操作が簡単で、展開時間も短く、ペーパークロマトグラフ法に取って代わる場合が多い。
  3. アルミナやシリカゲルは、薄層クロマトグラフ法の担体として利用できない。
  4. ゲル(ろ過)クロマトグラフ法では、他の条件が同じであれば、分子量の大きい方が先に溶出される。
      a b c d
    1 誤 正 誤 誤
    2 正 正 誤 正
    3 誤 誤 正 誤
    4 正 誤 誤 正
    5 誤 正 正 正

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問34.液体クロマトグラフ法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 液体クロマトグラフ法における溶質の分離機構には吸着、イオン交換、分配、分子ふるいなどがある。
  2. 逆相(reverse phase)クロマトグラフ法の固定相の極性は、順相(normal phase)クロマトグラフ法の固定相の極性に比べて小さい。
  3. 類似した構造の化合物群に逆相クロマトグラフ法を適用するとき、疎水性の大きい化合物ほど保持時間が小さい。
  4. 移動相中の有機溶媒の含量は、保持時問の大きさに影響を与えない。
      a b c d
    1 誤 正 正 正
    2 正 正 誤 正
    3 正 正 誤 誤
    4 正 誤 正 誤
    5 誤 正 誤 誤

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問35.電気泳動法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 電気泳動法には、支持体を用いない方法と、アガロースゲルやポリアクリルアミドゲルなどを支持体として用いる方法とがある。
  2. 溶液中で被検物質を直流電場に置くとき、分子の大きさ及び形などによっても、その移動度は影響を受ける。
  3. 泳動用緩衝液のpHは、試料の分離に大きく影響する場合がある。
  4. amino acid、peptide、protein、及びsugarなどの分離には有効であるが、nucIeic acidの分離には用いられない。
      a b c d
    1 正 誤 正 正
    2 正 正 正 誤
    3 誤 誤 誤 正
    4 誤 正 正 誤
    5 正 正 誤 誤

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問36.ある医薬品(分子量:300)の2.00 mg/100 mL のエタノール溶液につき、日本薬局方一般試験法の吸光度測定法により測定したところ、250 nm における吸光度は 0.520 であった。この医薬品の比吸光度とモル吸光係数(ε)との正しい組合せはどれか。
   比吸光度  モル吸光係数
 1 130     2600
 2 520     5200
 3 780     3900
 4 260     7800
 5 2600    15600

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問37.結晶形の違いは医薬品のバイオアベイラビリティに影響を与えることがある。結晶多形の存在を確認する方法について、正しいものの組合せはどれか。
  1. X線回折法、熱分析法、液体クロマトグラフ法
  2. 赤外吸収スペクトル法、X線回折法、紫外吸収スペクトル法
  3. 溶解度測定法、屈折率測定法、原子吸光光度法
  4. 赤外吸収スペクトル法、熱分析法、X線回折法
  5. 屈折率測定法、密度測定法、旋光度測定法
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問38.ある医薬品の赤外吸収スペクトル(KBr錠剤)と紫外吸収スペクトル(メタノ一ル溶液)が示してある(図中の矢印は主な吸収の波数又は波長を示す)。これらのスペクトルから化学構造を推定し、該当する医薬品を選べ。

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問39.次の図は、ある化合物(C10H13NO2)を60MHzの装置でDMSO-6中、テトラメチルシランを基準物質として測定したプロトンNMRスペクトルである。このスペクトルから化学構造を推定し、該当する化合物を選べ。ただし、9.55ppm付近のシグナルは重水で処理すると消失する。また、測定溶媒に基づくシグナルは除いてある。

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問40.核磁気共鳴法(1H-NMR)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 一般にシグナルの面積強度はプロトンの数に比例する。
  2. 隣に等価なプロトンがn個存在すると、一般にシグナルは(n+1)本に分裂する。
  3. 測定溶液中に重水を添加することによって、OHやNHなどの活性水素のシグナルを消失または移動させることができる。
  4. プロトンの磁気緩和時間からの情報は、臨床で使われるMRI(磁気共鴫イメージング)に利用されている。
      a b c d
    1 正 誤 誤 正
    2 正 正 正 正
    3 正 正 誤 誤
    4 誤 誤 正 正
    5 誤 正 正 誤

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問41.次の質量分析法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 高真空下で一方向に加速されたイオンが電場又は磁場中を通過するとき、質量電荷比(m/z)が小さいほどイオンの軌道は大きく曲げられる。
  2. 気化した試料に熱電子流を照射すると、分子中の電子がはじき出されて正の電荷をもった分子イオンとなる。このイオン化法をEI (electron impact)法という。
  3. イオン化の際、過剰のエネルギーを受け取った分子イオンは、弱い結合が開裂して質量のより小さなフラグメントイオンを生成する。
  4. 臭素の安定同位体79Brと81Brの天然存在比は100:98である。2個の臭素を含む分子イオンは、2マスユニツト間隔でおおよその強度比が1:2:1の3本のピークとして出現する。
      a b c d
    1 正 誤 正 誤
    2 誤 正 誤 正
    3 誤 誤 正 正
    4 正 正 誤 誤
    5 正 正 正 正

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問42.日本薬局方一般試験法の滅菌法には照射法として、(i)放射線法、(ii)紫外線法、(iii)高周波法が収載されている。次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  1. 紫外線は照射法に用いられる電磁波のうち、最も波長が短い。
  2. 紫外線もγ線と同様に、透過力が強い。
  3. 放射線法の線源には、60Coや137Csなどのγ線を放出する核種が用いられる。
  4. 高周波法は、高周波を直接照射し、発生する熱によって微生物を殺滅する。

  1(a、b)  2(a、c)  3(b、c)  4(b、d)  5(c、d)

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問43.放射線に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. α線の本体は水素原子核である。α線が物質の中を通過するとき、短い距離で全エネルギーを失う。
  2. β線の本体は電子である。β線を放出する放射性同位元素には3H、14C、32Pなどがあり、トレーサー実験に利用される。
  3. γ線の本体は、原子核内で起こるエネルギー準位間の遷移により放出される電磁波である。
  4. X線の本体は原子核外で放出される電磁波であり、γ線と同様に電離放射線と呼ばれる。
  5. 11Cや18Fなど短寿命の放射性同位元素から放出される陽電子による粒子線も放射線の一種である。
      a b c d e
    1 誤 正 誤 誤 正
    2 正 誤 正 正 誤
    3 正 誤 誤 正 誤
    4 正 誤 正 誤 正
    5 誤 正 正 正 正

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問44.遺伝子及びその発現に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 二重鎖DNAの4種類の塩基のうちで、thymineと対をなす塩基はguanineである。
  2. 動物細胞では、DNAはまずRNAに転写された後、intron(イントロン)配列が除去されてmRNAが生成する。
  3. mRNAのcodon(コドン)は、各アミノ酸に対応するtRNAを介してアミノ酸に翻訳される。
  4. たん白質合成の場であるribosome(リボソーム)はたん白質から構成されており、RNAを含まない。
      a b c d
    1 正 正 正 正
    2 正 誤 正 誤
    3 誤 正 誤 正
    4 誤 正 正 誤
    5 誤 誤 誤 正

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問45.遺伝子操作に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 遺伝子組換え技術では、異種DNA断片をベクターDNAに組込ませ、宿主細胞中で複製させることができる。
  2. 制限酵素はDNAの特定の塩基配列を認識して、DNAを切断する。
  3. 特定のDNA配列を選択的に合成・増幅するためには、PCR法(polymerase chain reaction法)がきわめて有効である。
      a b c
    1 誤 正 正
    2 正 誤 誤
    3 誤 誤 正
    4 正 正 誤
    5 正 正 正

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問46.ホルモンとその情報伝達に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 膵臓ランゲルハンス島β細胞から分泌されるinsulinは、肝グリコーゲンの分解を促進する。
  2. insulinの作用は、標的細胞の特異的受容体を介して細胞内に伝達される。
  3. corticosteroneは副腎皮質ホルモンで抗炎症作用を示す。
  4. epinephrineのβ受容体刺激効果は、細胞膜内のアデニル酸シクラーゼの活性化による細胞内cyclic AMPの合成により伝達される。
  5. cyclic AMPはCキナーゼを直接的に活性化する。
      a b c d e
    1 正 誤 誤 正 正
    2 正 誤 正 誤 誤
    3 誤 正 正 正 誤
    4 誤 正 誤 正 正
    5 誤 誤 正 誤 正

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問47.尿素サイクルに関する次の記述のうち、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。

 アミノ酸の代謝で生成した有毒なアンモニアは、主に肝臓で(A)となった後、オルニチンと反応して(B)を生成し、さらに(C)などを経て無害な尿素となり尿中に排泄される。
   A          B       C
 1 チアミンピロリン酸  グロブリン  キヌレニン
 2 クレアチンリン酸   グロブリン  アスパラギン
 3 カルバモイルリン酸  シトルリン  アルギニン
 4 クレアチンリン酸   シトルリン  アルギニン
 5 カルバモイルリン酸  ケファリン  アスパラギン

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問48. cytokine(サイトカイン)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. interferon(インターフェロン)はウイルス抑制作用だけではなく、免疫担当細胞にも作用する。
  2. cytokineの中には、食細胞の遊走を引き起こすものがある。
  3. M-CSF(マクロファージ・コロニー刺激因子)は単球やマクロファージへの分化・増殖を誘導する。
  4. T細胞由来のcytokineは、遅延型アレルギー(IV型アレルギー)には関与していない。
      a b c d
    1 正 正 誤 正
    2 誤 誤 正 誤
    3 正 正 正 誤
    4 正 誤 誤 正
    5 誤 誤 正 正

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問49.生体防御にかかわる細胞に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 免疫応答に関与する主要組織適合遺伝子複合体(MHC)の産物は、B細胞表面にも存在している。
  2. 細胞膜のCD抗原を利用して、リンパ球をCD 4陽性T細胞などのように分類することができる。
  3. マクロファージの細胞表面には、IgGを認識する受容体が存在する。
  4. 好中球はmonoclonal抗体を産生することがある。
      a b c d
    1 正 正 誤 正
    2 正 正 正 誤
    3 正 誤 誤 正
    4 誤 誤 正 誤
    5 誤 正 誤 正

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問50.生体防御機構に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. ヒト白血球抗原(HLA)は臓器移植拒絶反応に関与する。
  2. 好中球やマクロファージは、細菌の貧食や殺菌に関与する。
  3. ウイルス感染に対する防御には、体液性免疫は無効である。
  4. T細胞やマクロファージは、がん細胞に対して反応することはない。
      a b c d
    1 正 正 誤 誤
    2 正 誤 正 誤
    3 誤 正 正 誤
    4 誤 誤 正 正
    5 誤 正 誤 正

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問51.免疫グロブリンに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 花粉による即時型アレルギー反応は主にIgEが関係する。
  2. IgGは胎盤を通過し胎児に移行するため、新生児の感染防御に関与する。
  3. IgAは血液中のみならず、唾液、初乳、小腸分泌液などにも存在する。
  4. IgMは補体結合能を持たず溶菌反応に関与しない。
      a b c d
    1 正 誤 誤 正
    2 正 誤 正 誤
    3 正 正 正 誤
    4 誤 正 正 正
    5 誤 正 誤 正

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問52.細菌の薬剤耐性に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 耐性菌の出現は、抗菌薬の長期連続使用とは関係ない。
  2. 耐性菌は、感受性菌の突然変異や耐性遺伝子の獲得などにより出現する。
  3. 耐性機構には、薬物の不活性化、薬物標的部位の構造変化、薬物の細胞膜透過性の変化などがある。
  4. β-ラクタマーゼを産生するβ-ラクタム抗生物質耐性菌では、β-ラクタムの膜透過性が変化する。
      a b c d
    1 誤 正 誤 正
    2 正 誤 誤 正
    3 誤 誤 正 正
    4 誤 正 正 誤
    5 正 正 誤 誤

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問53.微生物に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 大腸菌はグラム陰性菌であり、その中には毒素を産生するものがある。
  2. 破傷風菌は皮膚の創傷面から感染する嫌気性菌で、毒素は産生しない。
  3. ウイルスは細胞を含まない人工培地でも増殖することができる。
  4. B型肝炎ウイルスは、ヒトに持続感染して増殖する。
      a b c d
    1 正 誤 正 誤
    2 正 誤 誤 正
    3 誤 誤 正 正
    4 誤 正 正 誤
    5 正 正 誤 誤

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問54.胃酸分泌に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 胃酸は、胃腺にある旁細胞(壁細胞)より分泌される。
  2. 胃酸分泌細胞にはヒスタミンH2受容体があり、ヒスタミンが作用して胃酸分泌を起こす。
  3. 幽門腺から遊離されたガストリンは、胃酸分泌を抑制する。
      a b c
    1 正 正 誤
    2 正 誤 誤
    3 誤 正 誤
    4 正 誤 正
    5 誤 正 正

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問55.中枢神経系の各部位と、主にそれが関与する働きとの対応の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. 延髄   ――――呼吸の中枢
  2. 脳幹網様体――――意識レベルの維持
  3. 視床下部 ――――自律神経系の高位中枢
  4. 脊髄   ――――骨格筋の反射中枢

      a b c d
    1 正 正 誤 誤
    2 正 誤 正 誤
    3 誤 正 正 誤
    4 誤 誤 誤 正
    5 正 正 正 正

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問56.シナプスの性質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. シナプス前膜と後膜との間にはシナプス間隙がある。
  2. 興奮がシナプスを通るとき、シナプス遅延とよばれる時間の遅れを生じる。
  3. 反復刺激をした場合にシナプス伝達が低下するのは、タキフィラキシー (急速耐性、速成耐性、tachyphylaxis)の一種である。
  4. シナプス前膜と後膜との問の情報伝達は、哺乳動物では一般に電気的に行われている。
      a b c d
    1 正 誤 誤 正
    2 正 誤 誤 誤
    3 誤 誤 正 正
    4 正 正 正 誤
    5 誤 正 誤 正

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問57.心室筋と骨格筋の収縮機序に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  1. 筋の興奮・収縮にかかわるCa2+イオンは、いずれの筋においても、細胞外から細胞内へ流入するもののみである。
  2. 体液中の電解質の組成は、いずれの筋の興奮性にも影響する。
  3. 電気刺激を繰り返すと、いずれの筋においても、次第に加重して大きな収縮(強縮)が現れる。
  4. 1本の筋線維の収縮は、いずれの筋においても、all-or-noneの法則に従う。
  5. いずれの筋の細胞膜にも、ニコチン受容体が多〈分布し興奮に関与する。

  1(a、b)  2(a、c)  3(b、d)  4(c、d)  5(d、e)

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問58.循環器に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 大部分の酸素はhemoglobinと直接結合して血液中を運搬されるが、二酸化炭素は炭酸水素イオン(重炭酸イオン)の形で運搬されるものが多い。
  2. 冠状動脈は心臓の栄養血管であり、大動脈起始部より枝分かれする。
  3. 房室間における興奮の伝導は、特殊心筋とよばれる分化した筋肉により行われる。
  4. 房室結節における興奮の伝導速度はnorepinephrineによって減少する。
  5. 洞房結節の細胞は自動能をもっており、心臓全体の調律を行っている。
      a b c d e
    1 正 正 誤 正 誤
    2 正 誤 正 誤 誤
    3 誤 誤 正 誤 正
    4 正 正 正 誤 正
    5 誤 正 誤 正 正

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問59.記の医薬品について、関連が示唆されている事項に関する次の組合せの正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. penicilline――――anaphylactic shock
  2. antibiotics――――MRSA infectious desease
  3. antihypnotics――――hallucination (stimulant drugs)
  4. quinoform――――subacute myelo-optic(o) neuropathy (SMON)
  5. anticancer alkylating agents――――myelopathy
      a b c d e
    1 誤 正 誤 正 誤
    2 正 誤 誤 誤 正
    3 誤 誤 正 正 誤
    4 誤 正 正 誤 正
    5 正 正 正 正 正

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問60.次の人物とその業績に関連した事項との対応の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. B. N. Ames(エイムス)――――mutation test
  2. P. Ehrlich(エールリッヒ)――――salvarsan
  3. G. Domagk(ドマーク)――――penicillin
  4. S. A. Waksman(ワックスマン)――――streptomycin
  5. A. Fleming(フレミング)――――sulfa drug
      a b c d e
    1 正 誤 誤 誤 正
    2 正 正 誤 正 誤
    3 誤 正 誤 正 正
    4 正 誤 正 誤 誤
    5 誤 正 正 誤 誤

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82nd Licence Examination

第82回薬剤師国家試験抜粋(平成9年3月)

       衛生薬学 (問61〜問100)


問61.成人病の予防に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 一次予防では健康者も対象になる。
  2. 二次予防には、早期治療は含まれない。
  3. 虚血性心疾患の二次予防には、動脈硬化を早期に発見することが含まれる。
  4. 三次予防には、成人病に既にかかっている患者の社会復帰を図る対策が含まれる。
      a b c d 
    1 誤 正 正 正
    2 正 正 誤 誤
    3 正 誤 正 誤
    4 正 誤 正 正
    5 誤 正 誤 正

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問62.男性の平均寿命に関する1990年の調査によると、長い問、全国1位であった沖縄県男性の平均寿命が5位となり、長野県男性が1位となった。下図は両県の男性年齢階級別死亡率を全国平均を1として相対的な値として表したものである。この図に関する次の説明の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 調査時点の情勢が続くと、沖縄県男性の平均寿命が再び1位になることが予測できる。
  2. 調査時点の情勢が続くと、長野県男性の平均寿命は今後も全国平均より上位を保つことが予測できる。
  3. この図より、両県男性の平均余命が計算できる。
      a b c
    1 誤 誤 正
    2 誤 正 正
    3 誤 正 誤
    4 正 正 誤
    5 正 誤 誤


<解答>へ・ <解説>へ

問63.下の表は、平成6年度のわが国の死因のうち、悪性新生物、自動車事故、先天性疾患の3要因について、年齢階級別死亡率(人口10万対)で表したものの一部である。この表に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

死因

年齢階級別死亡率(人口18万対)

0〜4歳
20〜24歳
40〜44歳
60〜64歳
80〜84歳

3.2

4.4

50.2

416.6

1420.6


35.8

0.6

0.4

1.1

4.4


3.4

15.9

6.3

14.5

33.2


  1. 死因A、B、Cは、それぞれ悪性新生物、自動車事故、先天性疾患である。
  2. 20〜24歳の人が死亡した原因として、Aに比べCが約3.6倍高かった。
  3. 死因Bで死亡した0〜4歳の人数は、同じ死因で死亡した80〜84歳の人数の約8倍であった。
      a b c
    1 正 誤 正
    2 誤 正 正
    3 正 正 誤
    4 誤 正 誤
    5 誤 誤 誤

<解答>へ・ <解説>へ

問64.保健統計に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  1. 年齢構成の異なる人口集団の死亡率を比較するには、年齢調整死亡率を用いる。
  2. 新生児死亡率とは、年間の出生1,000に対する生後1年以内の死亡数の割合をいう。
  3. O歳平均余命を平均寿命といい、集団の健康水準を表す指標として用いられる。
  4. 周産期死亡数とは、妊娠後期の死亡数と乳児死亡数を合計したものをいう。

  1 (a、b)   2 (a、c)   3 (a、d)
  4 (b、c)   5 (b、d)   6 (c、d)

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問65.下の表は、出生児の奇形発生とサリドマイドの服用状況に関する疫学調査結果である。患者群が要因にばく露されていたかどうかのオッズを対照群のそれと比ベたオッズ比の値は次のどれに最も近いか。
  1.4  2.38  3.45  4.380  5.450

出生児の奇形発生とサリドマイドの服用
サリドマイド

出生児の奇形
あり

なし

服用した

90

2

服用せず

22

186


112

188


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問66.感染症の疫学調査に関連する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 日和見感染とは、病原体が変異することによりその感染力が強くなったときに起こる感染である。
  2. 感染が起こっても発病に至らないものを顕性感染という。
  3. 病原体が不明な場合には、疫学調査の結果をもとに予防対策を立てることはできない。
      a b c
    1 正 誤 正
    2 誤 正 誤
    3 正 正 誤
    4 誤 誤 誤
    5 誤 誤 正

<解答>へ・ <解説>へ

問67.下の図は、HIVに感染した後のHIV抗原・抗体の出現及びCD4+細胞の増減の模式図である。この図に基づく判断を示した次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. HIV抗原が検出されなければ、HIVの感染はないと判断できる。
  2. CD4+細胞数の減少はHIV感染に関連した病態を知る手段として使える。
  3. 抗HIV抗体(抗HIVエンブ抗体、抗HIVコア抗体)が検出されなければ、HIVの感染はないと判断できる。
      a b c
    1 正 正 誤
    2 誤 正 誤
    3 誤 正 正
    4 正 誤 誤
    5 誤 誤 正


<解答>へ・ <解説>へ

問68.次の病原菌のうち、グラム陰性菌の組合せはどれか。
  1. 黄色ブドウ球菌
  2. コレラ菌
  3. チフス菌
  4. ボツリヌス菌
  5. 赤痢菌

  1 (a、b、c)   2 (a、c、d)   3 (b、c、e)
  4 (b、d、e)   5 (c、d、e)

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問69.発がんの要因に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 喫煙は肺以外の臓器の発がんには影響がない。
  2. 食物繊維の少ない食生活では大腸がんになりやすい。
  3. 脂肪を多く摂取すると乳がんを予防できる。
  4. 消化管でのニトロソアミンの形成には、口腔細菌の酸化作用が関与している。
      a b c d 
    1 正 正 誤 正
    2 誤 正 正 正
    3 誤 正 誤 誤
    4 正 誤 正 誤
    5 誤 誤 正 正

<解答>へ・ <解説>へ

問70.献血時に感染の有無の検査が行われている感染症の組合せとして正しいものはどれか。

  a.梅毒     b.インフルエンザ     c.AIDS
  d.B型肝炎   e.ポリオ

  1 (a、b、c)   2 (a、c、d)   3 (a、d、e)
  4 (b、c、d)   5 (b、d、e)   6 (c、d、e)

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問71.栄養素に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 脂質は三大栄養素の中で1g当りの利用エネルギーが最も大きい。
  2. 三大栄養素の中で日本人のエネルギー摂取量として最大のものは糖質である。
  3. 一般的に穀類や豆類のたん白質には制限アミノ酸がない。
  4. ビタミンCは全ての哺乳動物で必須栄養素である。
      a b c d
    1 正 正 誤 誤
    2 正 誤 誤 正
    3 誤 正 正 誤
    4 正 正 正 誤
    5 誤 誤 誤 正

<解答>へ・ <解説>へ

問72.ビタミンに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 葉酸は生体内では、5,6,7,8-テトラヒドロ葉酸となり、核酸の生合成に関与する。
  2. 葉酸とビタミンB12のいずれが欠乏しても貧血となる。
  3. パントテン酸は生体内でCoAとなり、糖質や脂質の代謝において重要な働きをする。
  4. チアミンは生体内で補酵素NADやNADPとなって機能する。
  5. ビタミンB6はリボフラビンとよばれ、FMNやFADとして生体内の酸化還元反応の補酵素として機能する。
      a b c d e
    1 誤 正 正 誤 正
    2 正 正 誤 誤 誤
    3 誤 誤 正 正 正
    4 正 誤 誤 正 正
    5 正 正 正 誤 誤

<解答>へ・ <解説>へ

問73.栄養に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 栄養所要量は必須栄養素についてのみ設定される。
  2. ビタミン過剰症はビタミンAよりもビタミンB群の方が現れやすい。
  3. 現在の日本人のカルシウム摂取量は、栄養所要量に対する充足率で100%を下回っている。
  4. 炭水化物の摂取が増加すると、ビタミンB1の必要量が増加する。
      a b c d
    1 正 正 誤 正
    2 正 誤 正 誤
    3 正 誤 誤 正
    4 誤 正 正 誤
    5 誤 誤 正 正

<解答>へ・ <解説>へ

問74.食品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 繊維質に富んだ野菜を多く摂取することは、肥満防止に役立つ。
  2. 脂肪を多く摂取すると、グリコーゲンに変換されるので、糖質不足にならない。
  3. たん白質を多く摂取しても、皮下脂肪は増えない。
  4. ビタミンB6は動植物性食品に広く分布しているので、わが国では欠乏症が起こりにくい。
      a b c d 
    1 正 誤 正 誤
    2 正 正 正 正
    3 誤 正 誤 正
    4 正 誤 誤 正
    5 誤 誤 誤 誤

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問75.次の食品成分の過剰摂取または欠乏と、それに関係があると考えられている主な疾病のうち、正しいものの組合せはどれか。

   食品成分       疾病
 a たん白質       アルツハイマー型痴呆症
 b カルシウム      骨粗しょう症
 c ビタミンB12     皮膚炎
 d 高度不飽和脂肪酸   心疾患

  1 (a、b)   2 (a、c)   3 (a、d)
  4 (b、c)   5 (b、d)   6 (c、d)

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問76.油脂を含む食品の変質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 油脂の酸化は食品の栄養価の低下や特異臭の発生をもたらす。
  2. 油脂の酸化には空気中の酸素は関与しない。
  3. 油脂の酸化防止のためにdl-α-トコフェロールなどの酸化防止剤を使用することがある。
  4. 油脂の酸化にはラジカルが介在する。
  5. 油脂の酸化変質は腐敗の一種である。
      a b c d e
    1 誤 正 正 誤 誤
    2 正 誤 正 誤 正
    3 正 誤 誤 正 正
    4 正 誤 正 正 誤
    5 誤 正 誤 正 誤

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問77.次の天然毒について、それを含む食品名と、その構造上の特徴の正しい組合せはどれか。

   天然毒         食品名      構造上の特微
 1 ソラニン        じゃがいも    アルカロイド
 2 ヒヨスチアミン     ソテツ      ペプチド
 3 アミグダリン      青梅       アルカロイド
 4 アマトキシン      青梅       ペプチド
 5 ジノフィシストキシン  ムラサキイガイ  青酸配糖体

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問78.次の記述は食品添加物試験法に関するものである。[ ]の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。

 食肉製品中の亜硝酸塩の分析法として、ジアゾ化による比色定量法がある。この分析法では、まず試料を均一化して抽出後、水酸化ナトリウム溶液を加えて振り混ぜ、次いで[ a ]溶液を加えてたん白質などのきょう雑物を沈殿させ、ろ過する。このろ液を試験溶液とし、スルファニルアミド溶液と[ b ]溶液を加えて発色させる。

   a         b
 1 硫酸亜鉛      ナフチルエチレンジアミン
 2 亜硫酸ナトリウム  ナフチルエチレンジアミン
 3 硫酸亜鉛      ニトロプルシッドナトリウム
 4 亜硫酸ナトリウム  ニトロプルシッドナトリウム
 5 亜硫酸ナトリウム  ジアゾニウム塩

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問79.飲食物の放射能汚染の測定にあたって、留意すべき点に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 放射性核種40Kの検出は、核分裂生成物による汚染の指標となる。
  2. α線放出核種の多くは、半減期が数日以内なので、速やかな測定が必要である。
  3. 放射能の計数値の誤差は、測定時間が短いほど大きい。
      a b c
    1 正 正 誤
    2 正 誤 誤
    3 誤 正 正
    4 正 誤 正
    5 誤 誤 正

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問80.食品に起因する疾病に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 魚によるアレルギー様食中毒は主にヒスタミンによって起こる。
  2. 出血性大腸菌O157による感染症では溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発することがある。
  3. ボツリヌス毒素は耐熱性である。
      a b c
    1 正 正 誤
    2 正 正 正
    3 誤 誤 正
    4 誤 正 誤
    5 正 誤 誤

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問81.フグ毒に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 毒力の検定には、通常マウスが用いられる。
  2. サキシトキシンと呼ばれている。
  3. 作用は神経伝達の遮断である。
  4. 養殖フグでは、飼育の仕方により毒力の程度が異なる。
      a b c d
    1 誤 誤 正 誤
    2 正 誤 誤 正
    3 正 正 誤 正
    4 正 誤 正 正
    5 誤 正 正 誤

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問82.食品添加物に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 使用基準は、食品添加物公定書に収載されている。
  2. 天然物も食品添加物として指定する際には、審査が行われる。
  3. 食品に食品添加物を用いたときには、すべて表示しなければならない。
      a b c
    1 正 正 誤
    2 正 誤 正
    3 正 誤 誤
    4 誤 正 誤
    5 誤 誤 正

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問83.次の物質のうち、発がん性があることが認められているものの正しい組合せはどれか。
  1. べンゾ〔α〕ピレン b アフラトキシンB1
  2. パラチオン d コレラトキシン
  3. アミグダリン

  1 (a、b)   2 (a、c)   3 (b、d)
  4 (b、e)   5 (c、d)   6 (d、e)

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問84.環境汚染物質の生態系内動態に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 微生物による環境汚染物質の分解は、汚染の防止に重要な役割を果たしている。
  2. 濃縮係数の大きい物質は一般に水溶性が高い。
  3. 難分解性かつ蓄積性の化学物質は、一般に食物連鎖の各段階において生物濃縮される。
  4. 一般に、環境中での窒素化合物の微生物による酸化は、炭素化合物の酸化より速やかに起こる。
      a b c d 
    1 正 正 正 正
    2 正 誤 正 誤
    3 誤 正 正 誤
    4 正 誤 誤 誤
    5 誤 誤 誤 正

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問85.水に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 水道法の水質基準には、農薬に関する項目はない。
  2. 地下水は地表水に比べて一般に有機物を多く含む。
  3. 水道法の水質基準によると、一般細菌は検出されてはならない。
  4. 水道法の水質基準では、塩素イオン(塩化物イオン)の濃度の上限が定められている。
      a b c d 
    1 正 正 誤 正
    2 正 誤 誤 誤
    3 誤 正 正 誤
    4 誤 誤 正 正
    5 誤 誤 誤 正

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問86.飲料水の塩素消毒における次亜塩素酸(HOCl)に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  1. 水中へ塩素を注入すると生じる。
  2. pH8〜pH10で殺菌力が最大となる。
  3. HOClの殺菌力はその還元作用にもとづく。
  4. OCl-に解離すると安定性が増す。

  1 (a、b)   2 (a、c)   3 (a、d)
  4 (b、c)   5 (b、d)   6 (c、d)

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問87.水質に関する次の記述の正誤について、正しいものの組合せはどれか。
  1. 上水道の浄水処理における塩素消毒によりトリハロメタンが生成することがある。
  2. 富栄養化した水源の異臭は微生物が原因で発生する。
  3. アオコは塩濃度が高い河川や湖沼に発生しやすい。
  4. 水の富栄養化に関与するのは主として炭素化合物とリン酸塩類である。
      a b c d
    1 正 正 誤 誤
    2 正 誤 正 正
    3 正 誤 誤 誤
    4 誤 正 正 正
    5 誤 誤 正 誤

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問88.水中の溶存酸素(DO)と生物化学的酸素要求量(BOD)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 一定気圧下の清浄水におけるDOの飽和濃度は、高温ほど高い。
  2. DOの測定に用いられるウインクラー法では、Mn(OH)2がDOによってH2MnO3に酸化される反応を使う。
  3. BODとは、主として水中の有機物質が生物化学的に酸化されるために消費する酸素量をmg/Lで表したものである。
  4. BODが高値の水は一般にDOも高値を示す。
      a b c d 
    1 正 正 誤 誤
    2 正 誤 正 誤
    3 誤 正 正 誤
    4 正 誤 誤 正
    5 誤 正 誤 正

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問89. BOD200mg/L(ppm)、水量4,000m3/日の排水を、BOD2mg/L(ppm)、流量4,000,000 m3/日の河川に放流した場合、河川水のBODは何mg/L(ppm)になるか。最も近いものを選べ。ただし、排水と河川水は直ちに均一に混合すると仮定する。

  1.1.1  2.2.2  3.4.4  4.22  5.220

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問90.大気汚染物質としての硫黄酸化物に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 発生源がある地域に集中している場合には、発生する汚染物について総量規制が実施されている。
  2. 低速走行中の自動車が主な発生源である。
  3. 非分散型赤外吸収法で測定する。
  4. 炭化水素と光化学反応して光化学オキシダントを形成する。
      a b c d
    1 誤 誤 正 正
    2 誤 誤 誤 誤
    3 正 正 正 誤
    4 正 正 誤 正
    5 正 誤 誤 誤

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問91.大気中の二酸化炭素に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 大気中に存在する炭素化合物のうち、容量比が最大である。
  2. 地球温暖化に対する寄与度が現在最も大きいとされている。
  3. 大気中の濃度の増加は、酸性雨の主な原因となる。
  4. 大気中の濃度の増加によって成層圏オゾン層の破壊は進行するとされている。
      a b c d
    1 正 正 誤 誤
    2 正 誤 正 誤
    3 誤 正 正 誤
    4 正 誤 誤 正
    5 誤 誤 正 正

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問92.廃棄物に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 一般廃棄物には、ごみ及びし尿があり、市町村はその処理の責務を負う。
  2. 収集し尿は、現在海洋投棄されていない。
  3. 医療廃棄物の処理にあたっては排出事業者の責任が明確にされている。
      a b c
    1 誤 正 誤
    2 誤 正 正
    3 正 誤 正
    4 正 誤 誤
    5 正 正 正

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問93.ある室内の乾カタ冷却力を普通カタ温度計を用いて測定した。このカタ温度計のアルコール柱が38゜Cから35°Cに下降する時間を5回繰り返し測定し、平均値52.0秒を得た。このカタ温度計のカタ係数は310であった。この室内の乾カタ冷却力(mcal/cm2/秒)に最も近い値はどれか。

  1.0.17  2.1.7  3.6.0  4.60  5.160

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問94.薬物代謝反応を触媒する酵素に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. シトクロム(cytochrome)P 450は、水酸基、アミノ基又はカルボキシル基を持つ化合物を主として代謝する。
  2. グルタチオン転移酵素は、ハロゲン化合物、エポキシ化合物を主として代謝する。
  3. アセチル転移酵素は、芳香族アミン、ヒドラジン化合物、スルホンアミドを主として代謝する。
      a b c
    1 正 誤 正
    2 誤 正 正
    3 誤 正 誤
    4 正 正 誤
    5 誤 誤 正

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問95.薬物代謝に関する次の記述について、正しいものの組合せはどれか。
  1. 薬物代謝能には個人差はあるが、人種差はない。
  2. 飲酒や喫煙習慣は、・薬物代謝能に影響を与える。
  3. ヒト胎児の肝には薬物代謝能はない。
  4. 薬物代謝能の変化により医薬品間の相互作用が起こる場合がある。

  1 (a、b)   2 (a、c)   3 (a、d)
  4 (b、c)   5 (b、d)   6 (c、d)

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問96.次の薬毒物とその代謝的活性化反応の関係の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 2-アセチルアミノフルオレン ― N-水酸化
  2. アフラトキシンB1     ― エポキシ化
  3. 四塩化炭素         ― ラジカル生成
  4. フェニトロチオン      ― 硫黄原子の脱離と酸化
      a b c d
    1 正 正 正 正
    2 正 正 正 誤
    3 誤 誤 正 正
    4 正 正 誤 誤
    5 誤 誤 誤 正

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問97.化学物質の毒性試験に関する次の記述について、正しいものの組合せはどれか。
  1. 急性毒性試験でLD50(50%致死量)が求められる。
  2. 慢性毒性試験では、通常3カ月程度の期間、投与して毒性を調べる。
  3. 変異原性試験は化学物質の発がん性の有無の予測に役立つ。
  4. 毒性試験の結果は実験動物とヒトの間で必ずしも一致しないが、これは主に動物とヒトの体重差が原因である。

  1 (a、b)   2 (a、c)   3 (a、d)
  4 (b、c)   5 (b、d)   6 (c、d)

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問98.金属等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. メタロチオネインは、生体内で亜鉛、銅、カドミウムなどを結合している。
  2. 無機ヒ素の急性毒性は3価より5価の方が強い。
  3. カドミウムの急性中毒症状として最も一般的なものは中枢神経症状である。
  4. 四エチル鉛は揮発性が高く脂溶性で、主に気道や皮膚から吸収される。
      a b c d
    1 正 正 誤 誤
    2 正 誤 正 正
    3 誤 正 正 誤
    4 正 誤 誤 正
    5 誤 誤 正 正

<解答>へ・ <解説>へ

問99.農薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 有機リン系農薬は一般にアセチルコリン受容体と強く結合することにより神経障害を引き起こす。
  2. カルバメート系農薬による急性中毒の治療には、アトロピンの投与が有効である。
  3. 2,4-Dは有機リン系の除草剤である。
  4. パラコートはラジカルを産生して、その毒性を発現すると考えられている。
      a b c d
    1 正 正 正 正
    2 正 誤 正 誤
    3 正 誤 誤 誤
    4 誤 誤 正 正
    5 誤 正 誤 正

<解答>へ・ <解説>へ

問100.薬毒物の尿中代謝物に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. トルエンは大部分がクレゾールに代謝され、そのグルクロニドが尿中に排泄される。
  2. パラニトロフェノ一ルが尿中から検出された場合、フェニトロチオンの摂取が考えられる。
  3. メタンフェタミンは一部アンフェタミンとなって尿中に排泄される。
  4. モルヒネが尿中から検出された場合、コデインの摂取の可能性がある。
      a b c d
    1 正 正 誤 誤
    2 誤 正 誤 正
    3 正 誤 正 誤
    4 正 誤 誤 正
    5 誤 誤 正 正

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82nd Licence Examination

第82回薬剤師国家試験抜粋(平成9年3月)

       法規・制度 (問101〜問120)


問101.薬剤師又は医薬品に関する次の記述のうち、関係法令の規定に照らし、正しいものはどれか。正しいものがない場合には、解答用紙の5の○をぬりつぶせ。
  1. 薬剤師の服薬指導に不備があった場合、その薬剤師は、製造物責任法(PL法)に基づいて責任を追及されることがある。
  2. 医薬品自体に製造上の欠陥がない場合、その添付文書の表示に不備があっても、その医薬品が製造物責任法上の「欠陥医薬品」と評価されることはありえない。
  3. 薬剤師は、服薬遵守(コンプライアンス)の悪い患者に対して服薬指導する際は、他の服薬遵守の良い患者の実名や病名を例示しながら説明しても支障ない。
  4. 薬剤師は、医薬品の添付文書を重視する見地から、個々の患者の特性にこだわることなく、忠実に添付文書に従って服薬指導しなければならない。
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問102.わが国の医療に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  1. 医療保険制度は、国民健康保険法で規定されているように職場に勤める人を対象とするものと、健康保険法で規定されているように自営業等の勤務先をもたない人を対象とするものに大別される。
  2. 老人保健法による医療の対象者は、医療保険の加人者で、65歳以上の者及び60歳以上65歳未満で市町村長により一定の障害状態にあると認定された者である。
  3. 医療法の規定に基づく医療計画においては、病院、診療所、薬局その他医療に関する施設の相互の機能及び業務の連係に関する事項を定めることができる。
  4. 国民健康保険の保険者は、都道府県及び市町村である。
  5. 医療保険の給付の対象となる診療の範囲として、居宅における診療上の管理及びその療養に伴う世話は含まれていない。
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問103.わが国の医療費(国民医療費)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 平成6年度の国民医療費は25兆円を超え、そのうち老人医療費が約5割を占めている。
  2. 国民医療費に占める薬剤費比率は諸外国に比べ高いと言われている。特に、入院外の老人医療費の場合の薬剤費比率は、近年約5割で推移している。
  3. 患者の自己負担については、医療費負担が家計に与える影響を考慮し、一月当りの医療費負担を一定額に抑えるために高額療養費制度が設けられている。
  4. 国民医療費の財源の内訳は、保険料、公費負担、患者自己負担の3つであるが、最も大きいのは公費負担である。
      a b c d 
    1 正 正 誤 正
    2 正 誤 正 正
    3 正 正 誤 誤
    4 誤 誤 正 正
    5 誤 正 正 誤

<解答>へ・ <解説>へ

問104.わが国の医薬分業に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 医薬分業は、医師と薬剤師がそれぞれ独立した立場で専門性を発揮するものであるから、一つの医療機関の中で医師が処方し、その処方に基づいてその医療機関の薬剤師が調剤することだけをもって、医薬分業とは言わない。
  2. 薬局の薬剤師は、患者が持参した処方せんを応需するのが当然の義務であり、「薬局業務運営ガイドライン」においても、原則として、処方医薬品がその薬局に備蓄されていないことを理由に調剤を拒否してはならないとしている。
  3. 近年、院外処方せんの発行枚数が増加するなど、医薬分業は着実に進展しているが、一方、特定の薬局が特定の医療機関に便宜供与するなど、薬局と医療機関の不適正な連携が問題になっている。
  4. 医薬分業は、薬局において患者の薬歴管理などにより、重複投薬や相互作用のチェックを行うことが可能となるなど、医薬品の適正使用を推進するための仕組入として捉えられている。
      a b c d 
    1 正 正 正 正
    2 正 正 誤 正
    3 正 誤 正 正
    4 誤 正 正 誤
    5 誤 誤 正 正

<解答>へ・ <解説>へ

問105.次の記述の〔 〕の中に入れるべき語句の正しい組合せとして最も妥当なものはどれか。
 新医薬品は、品質、有効性及び安全性を確保するうえで必要な調査・研究・試験等と厳格な審査を経て、医療の場に供されている。しかし、これには、おのずと限界があるので、これを補うためさまざまな工夫がなされている。例えば、臨床試験では、その目的から症例数に限りがあるし、小児、老人、妊婦あるいは〔 @ 〕についてのデータを得にくいので、こうした点を補うため〔 A 〕が設けられている。また、医学・薬学等に関する科学知識等は限られたものであり、時とともに見直しも必要となるので、これを行うため〔 B 〕が設けられている。医療上の必要性から医薬品はこうした限られた知見のもとで使用されていることを認識すれば、〔 C 〕や情報の収集・〔 D 〕・伝達の重要性を理解できる。

  a相互作用   b適正な用量  c再審査制度   d再評価制度
  e副作用モニター制度   f評 価   g整 理

      @ A B C D
    1 a d c e g
    2 b e d c g
    3 a c d e f
    4 b d c e f
    5 a e d c g 
    6 b c e d f

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問106.次の記述の正誤について、薬剤師法の規定に照らし、正しい組合せはどれか。
  1. 薬剤師は、薬事法に違反した場合、薬剤師免許を取り消されることがある。
  2. 薬剤師は、氏名、住所、職業に変更がなければ、薬剤師法第9条に定める厚生大臣への届出は必要ない。
  3. 薬局開設者は、当該薬局で調剤済入となった処方せんに、調剤済みの旨、その他必要事項を記入し、かつ、記名押印し、又は署名しなければならない。
  4. 薬剤師が調剤済みとなった処方せんを患者の希望により患者に手渡した。調剤録にはその旨を記載しておいた。
      a b c d 
    1 正 誤 誤 誤
    2 誤 正 誤 正
    3 正 誤 正 正
    4 誤 正 正 誤
    5 誤 誤 正 誤

<解答>へ・ <解説>へ

問107.次の記述の正誤について、薬剤師法及び健康保険法並びにこれらに基づく法令の規定に照らし、正しい組合せはどれか。
  1. 薬局が地震により使用ができなくなった場合で、急を要するため他の場所で調剤を行うことは、例外的に認められている。この場合、保健衛生上の問題もあることから、必ず、所在地の都道府県知事に、その旨を、すみやかに、届け出ることとされている。
  2. 保険薬局の開設者は、管理薬剤師又は保険薬剤師に異動があったときは、すみやかに、その旨及びその年月日を所在地の都道府県知事に届け出なければならない。
  3. 保険医が自己の名刺の裏に処方せん記載必要事項を記入し、押印して発行した処方せんについては、記載内容が医師法による記載事項を満たしていれば、これを保険薬局が保険調剤として取扱ってもよい。
  4. 処方せん中に、患者の傷病名(疾患名)が記載されていない場合には、薬剤師は、その処方せんを交付した医師等に傷病名を問い合わせた後でなければ、これによって調剤してはならない。
      a b c d 
    1 正 正 正 誤
    2 誤 正 正 正
    3 正 誤 誤 誤
    4 誤 正 誤 誤
    5 誤 誤 正 正

<解答>へ・ <解説>へ

問108.次の記述の正誤について、関係法令の規定に照らし、正しい組合せはどれか。
  1. 健康保険法による保険薬局の指定を受けていれば、国民健康保険法の被保険者が持参する処方せんについても調剤応需することができる。
  2. 労働基準法において、使用者は、満18才以上の女子を、原則として、深夜業に使用してはならないと規定されているが、専門的な知識若しくは技術を必要とする者は、この規定から除外されており、その除外者の中に、医師、歯科医師、薬剤師がある。
  3. 薬剤師法において、薬剤師でない者は、販売又は授与の目的で調剤することが禁止されているが、例外的に医師が自己の処方せんにより自ら調剤することを認めている場合として、患者等に深夜に薬剤を投与する場合がある。
      a b c
    1 正 正 正
    2 誤 誤 正
    3 正 正 誤
    4 正 誤 正
    5 誤 正 誤

<解答>へ・ <解説>へ

問109.中央薬事審議会に関する次の記述のうち、薬事法及び中央薬事審議会令の規定に照らし、正しいものの組合せはどれか。
  1. 中央薬事審議会の調査審議事項は、薬事に関する重要事項であるが、このなかには医療用具に関する事項も含まれる。
  2. 中央薬事審議会は、薬務行政を所管する厚生省からの独立性を保つため、総理府に置かれ、委員は総理大臣が任命する。
  3. 中央薬事審議会の調査審議事項のーつとして、日本薬局方の全面にわたる改定についての検討がある。
  4. 中央薬事審議会の委員としては、学識経験者の他、原則として、医薬品製造業の利益を代表するものとして、関係団体の代表者を任命することもできる。

  1 (a、b)   2 (a、c)   3 (a、d)
  4 (b、c)   5 (b、d)   6 (c、d)

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問110.薬事法及びこれに基づく法令の規定並びに薬局業務運営ガイドラインに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  1. 薬局における薬剤師の員数の算定の基礎となる1日平均取扱処方せん数について、眼科、耳鼻いんこう科及び歯科の処方せん数の扱いは、前年において取り扱った眼科、耳鼻いんこう科及び歯科の処方せん数にそれぞれ3分の2を乗じることとされている。
  2. 調剤のみを行う薬局であっても「薬局業務運営ガイドライン」においては、一般用医薬品の供給にも努めることとされている。
  3. 一般販売業及び薬種商販売業の許可は、3年ごとにその更新を受けなければならないが、配置販売業及び特例販売業は、構造設備基準に関する規定がないので、その許可の更新を受ける必要はない。
  4. 建物の1階にあった薬局を同一建物の2階へ移転する場合には、同一建物であることから新たな許可を受ける必要はなく届出のみでよい。

      1 (a、b)   2 (a、c)   3 (a、d)
      4 (b、c)   5 (b、d)   6 (c、d)

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問111.次の記述のうち、薬事法の規定に照らし、正しいものの組合せはどれか。
  1. ある医薬品製造業者が製造業の許可を受けた医薬品と成分、分量その他が同じ医薬品について、他の医薬品製造業者が製造する際には、その医薬品について新たに製造の承認を受ける必要はない。
  2. 医薬品の製造業の許可は、許可の基準を満たしていることを確認し、製造所ごとに製造業の許可の申請者に与えられる。
  3. 医薬品の製造の承認及び製造業の許可は、定められた一定の期間ごとにその更新を受けなければ、その期間の経過によって、その効力を失う。
  4. 再審査の対象となるものは、厚生大臣が製造の承認の際指示した医薬品又は医療用具であり、医薬部外品や化粧品が再審査の対象となることはない。
  5. 厚生大臣は、保健衛生上の観点から必要があるとき、中央薬事審議会の意見を聴いて、医薬品又は医療用具について必要な基準を設けることができるとされているが、医薬部外品や化粧品についてはこうした規定はない。

      1 (a、b)   2 (a、e)   3 (b、c)
      4 (b、d)   5 (c、d)   6 (d、e)

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問112.次の記述のうち、薬事法及びこれに基づく法令の規定に照らし、正しいものはどれか。
  1. 医薬品の直接の容器若しくは直接の被包又はその外部の容器若しくは外部の被包に記載しなければならない事項は、邦文で書かれていなければならないが、添付文書に記載しなければならない事項は、邦文で書かなくてもよい。
  2. 日本薬局方に収載されている医薬品であっても、2ccのアンプルに収められていれば、そのアンプルに「日本薬局方」、「日局」及び「J・P」の文字の記載を省略することができる。
  3. 医薬品の添付文書に用法、用量が記載されていれば、その容器又は被包に用法、用量が記載されていなくてもよい。
  4. 医薬品の添付文書には、製造番号又は製造記号が記載されていなければならない。
  5. 毒薬の直接の容器又は直接の被包には、赤地に白わく、白字をもってその品名及び「毒」の文字が記載されていなければならない。
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問113.薬事法に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  1. 厚生大臣は、医薬品の製造業者が薬事法に違反した行為を行ったときは、必ずその製造業の許可を取り消さなければならない。
  2. 厚生大臣は、医薬品の製造業の許可の更新を拒もうとするときは、あらかじめ、その相手方にその処分の理由を通知し、有利な証拠の提出の機会を与える必要は必ずしもない。
  3. 厚生大臣は、医薬品の製造業者が承認を受けた医薬品を正当な理由がな〈引き続く三年間製造していないときは、その承認を取り消すことができる。
  4. 厚生大臣は、製造の承認を与えた医薬品が薬事法に定める承認の拒否事由のいずれかに該当するに至ったと認めるときは、その承認を取り消さなければならない。
  5. 厚生大臣は、薬局又は医薬品の一般販売業の管理者について、その者が管理者として不適当と認めるときは、薬局開設者又は販売業者に対して、その変更を命ずることができる。

  1 (a、c)   2 (a、e)   3 (b、d)   4 (c、d)   5 (b、e)

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問114.次の記述のうち、医薬品副作用被害救済・研究振興訓査機構法の規定に照らし、正しいものの組合せはどれか。
  1. 医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構(以下[機構」という。)は、希少疾病用医薬品の開発のため試験・研究を行う。
  2. 救済給付を受けている者に係る疾病、障害又は死亡の原因となった医薬品について賠償の責任を有するものが明らかとなった場合には、以後救済給付は行われない。
  3. 配置薬など一般用医薬品を製造している業者は、救済給付の財源となる拠出金を負担する義務はない。
  4. 機構は、民間において行われる医薬品技術に関する試験研究の促進のため、必要な資金の出資及び貸付けを行う。

  1 (a、b)   2 (a、c)   3 (a、d)
  4 (b、c)   5 (b、d)   6 (c、d)

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問115.わが国の血液供給体制に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 採血及び供血あっせん業取締法の目的には、人の血液の利用の適正を期することも含まれている。
  2. 血液製剤の原料とする目的で、業として、人体から採血しようとする者は、採血を行う場所ごとに、採血及び供血あっせん業取締法に基づき、所定の許可を受けなければならない。
  3. 血液製剤は、全血製剤(保存血液等)、血液成分製剤(赤血球製剤等)及び血漿分画製剤(アルブミン製剤等)に大別される。
  4. 血液製剤の国内自給率を高めるため、現在は200 ml献血に加えて、400 ml献血や血漿のみを献血する成分献血が導入されている。
      a b c d
    1 正 正 正 正
    2 誤 正 誤 正
    3 正 誤 正 正
    4 誤 正 正 正
    5 正 誤 正 誤

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問116.次の薬物(他に麻薬を含まない)のうち、麻薬及び向精神薬取締法の規定に照らし、麻薬に該当するものの正しい組合せはどれか。
  1. 5%のジヒドロコデインを含有するもの
  2. 0.5%のジヒドロコデインを含有するもの
  3. ニトラゼパム
  4. ペチジン
  5. ぺンタゾシン
  6. フェニルメチルアミノプロパン
  7. メチルフェニデート
  8. 5%のモルヒネを含有するもの
  9. 0.5%のモルヒネを含有するもの
  10. リゼルギド

  1 (a、b、c、e、h)   2 (a、b、d、e、h)   3 (a、c、e、g、h)
  4 (a、d、h、i、j)   5 (a、f、g、h、j)

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問117.次の記述のうち、麻薬及び向精神薬取締法及びこれに基づく法令の規定に照らし、正しいものの組合せはどれか。
  1. 麻薬卸売業者とは、都道府県知事の免許を受けて、麻薬小売業者、麻薬診療施設の開設者又は麻薬研究施設の設置者に麻薬を譲り渡すことを業とする者である。
  2. 薬局開設者であれば、特に麻薬に関する免許を受けずに、麻薬処方せんを所持する者に麻薬を譲り渡すことができる。
  3. 麻薬診療施設の開設者は、距離的に近い場合でも隣県の麻薬卸売業者から麻薬を購入することができない。
  4. 麻薬取扱者は、麻薬業務所内のかぎをかけた堅固な設備であれば、その所有する麻薬と向精神薬とを一緒に貯蔵することができる。
  5. 麻薬小売業者又は麻薬診療施設の開設者は、麻薬処方せんにより調剤された麻薬を廃棄するときは、必ず都道府県知事の許可を受けなければならない。

  1 (a、b)   2 (a、c)   3 (b、e)   4 (c、d)   5 (d、e)

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問118.次の記述のうち、毒物及び劇物取締法及びこれに基づく法令の規定に照らし、正しいものはどれか。
  1. この法律は、毒物及び劇物について、保健衛生上の見地から必要な取締を行うとともに、これらを用いた犯罪の防止をはかることを目的としている。
  2. 毒物又は劇物の販売業の登録には、三種類あるが、これらのうち一般販売業の登録を受けた者は、農業用品目や特定品目も取り扱うことができる。
  3. 毒物又は劇物の販売業の登録は、店舗ごとに、その店舗の所在地の都道府県知事が行うが、都道府県知事は、販売業の登録を受けようとする者の設備が、厚生省令で定める基準に適合すると認めるときは、登録しなければならない。
  4. 薬剤師の資格を持つ者でなければ、毒物劇物取扱責任者になることはできない。
  5. 毒物劇物営業者は、自己の管理する毒物又は劇物について広告する場合には、厚生省令で定める基準に従わなければならない。
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問119.次の記述のうち、医事関係法規の規定に照らし、正しいものはどれか。正しいものがない場合には、解答用紙の5の○をぬりつぶせ。
  1. 医療法は、病院、診療所及び病院内の調剤所の開設の許可並びに管理に関し必要な事項を定めている。
  2. 医療の内容は、治療の他、疾病の予防のための措置及びリハビリテーションを含む適切なものでなければならない。
  3. 病院又は診療所にあっては、開設者は、専属の薬剤師を置かなければならない。
  4. 病院又は診療所に勤務する薬剤師は、医事関係法規に基づき患者又はその保護者に対し、療養の方法その他保健の向上に必要な事項の指導をしなければならない。
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問120.次の記述の正誤について、老人保護法の規定に照らし、正しい組み合わせはどれか。
  1. 老人医療制度の実施者は、都道府県知事である。
  2. 老人医療を受ける者が医療機関の窓口で支払う一部負担金は、要した医療費の一定割合である。
  3. 老人医療に要する費用は、医療を受ける者の一部負担金を除き、医療保険の各保険者の拠出金と国、都道府県及び市町村の公費によりまかなわれる。
  4. 保健事業のうち、健康教育、健康相談、健康診査の対象者は、40歳以上である。
      a b c d 
    1 正 正 正 誤
    2 正 誤 正 正
    3 誤 正 誤 正
    4 誤 正 正 誤
    5 誤 誤 正 正

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82nd Licence Examination

第82回薬剤師国家試験抜粋(平成9年3月)

       医療薬学 I(問121〜問180)


問121.強心作用を発現する薬物の作用機序に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. サイクリックAMPを減少させる。
  2. ホスホジエステラーゼ阻害作用をもつ。
  3. Na+,K+-ATPase阻害作用をもつ。
  4. ナトリウムチャネルを抑制する。
  5. アドレナリンβ受容体遮断作用をもつ。
      a b c d e
    1 正 正 正 誤 誤
    2 誤 正 正 誤 誤
    3 正 誤 誤 正 正
    4 誤 正 正 正 誤
    5 誤 誤 誤 誤 正
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問122.神経系作用薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. フルラゼパムは、GABA受容体における結合サブユニットがバルビツール酸系睡眠薬と異なるので、依存性を形成しない。
  2. アンフェタミンとコカインはいずれも中枢興奮作用と強い依存性を有し、作用機序は神経終末からの活性アミンの遊離促進である。
  3. ナロキソンはミュー(μ)受容体でモルヒネと拮抗し、モルヒネ急性中毒時の呼吸抑制を回復するが、依存性患者の禁断症状を抑えない。
  4. フェニトインの細胞膜におけるナトリウム及びカルシウムイオン流入抑制作用は、抗てんかん作用に重要な役割を果たしている。
      a b c d
    1 正 正 誤 誤
    2 正 誤 正 誤
    3 誤 正 誤 正
    4 誤 誤 正 正
    5 誤 正 正 誤

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問123.次の医薬品のうち、経口血糖降下薬として正しい組合せはどれか。

 1 (a、b)   2 (a、c)   3 (b、c)   4 (b、e)   5 (d、e)

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問124.抗精神病薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 全ての抗精神病薬は、アデニル酸シクラーゼ活性の抑制に関連したドパミンD2受容体の遮断作用を有する。
  2. 抗精神病薬は、中枢のドパミンD2受容体を介してプロラクチンの分泌阻害をおこす。
  3. フルフェナジンには末梢循環系のαアドレナリン受容体遮断作用もあり、副作用として血圧下降、立ちくらみがある。
  4. 抗精神病薬により引き起こされた錐体外路障害に対し、中枢のムスカリン受容体遮断薬であるトリヘキシフェニジルは治療効果を有さない。
  5. クロルプロマジンの制吐作用には延髄第4脳室底の化学受容器が関わっている。
      a b c d e
    1 正 正 正 誤 誤
    2 正 誤 正 誤 正
    3 正 誤 誤 正 正
    4 誤 誤 正 正 誤
    5 誤 正 誤 誤 正
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問125.パパベリンに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  1. アヘンアルカロイドの1つでモルヒナン骨格を有する。
  2. アセチルコリンで収縮させた腸管も、アドレナリンで収縮させた血管も共に弛緩させる。
  3. Ca2+の平滑筋細胞内への流入を増加させる。
  4. ホスホジエステラーゼを阻害し、細胞内サイクリックAMPを増量させる。
  5. 向神経性鎮痙薬である。
  1 (a、c)   2 (a、e)   3 (b、d)   4 (b、e)   5 (c、d)

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問126.アドレナリン作動薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. エピネフリンは、血管平滑筋のα受容体に直接作用することにより血管を収縮させる。
  2. エピネフリンは、副腎皮質で生合成され、交感神経の興奮により血液中に放出され、マンデル酸に代謝され、尿中に排泄される。
  3. イソプレナリンは、気管支平滑筋のβ1受容体を刺激して気管支を拡張させるが、心臓のβ2受容体も刺激し心拍数を増加させる。
  4. ノルエピネフリンは、毛細血管を拡張させるので、局所麻酔薬の作用持続時間を延長する目的で併用される。
  5. 塩酸エフェドリンは、α及びβ受容体に直接及び間接的に作用し、血圧上昇や気管支拡張を起こす。
      a b c d e
    1 正 誤 誤 誤 正
    2 誤 正 誤 正 誤
    3 正 誤 誤 正 正
    4 正 誤 正 誤 誤
    5 正 誤 誤 誤 誤

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問127.コリン作動薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 塩酸ピロカルピンの主な薬理作用は、発汗、眼内圧低下、遠視性調節麻痺、散瞳である。
  2. ニコチンは、神経筋接合部に作用して、はじめ四肢筋や呼吸筋を興奮させ、後に麻痺させる。
  3. 塩化ベタネコールは、ムスカリン様作用はあるが、ニコチン様作用はない。
  4. 塩化カルバコールは、真性及び偽性コリンエステラーゼのいずれによっても分解されない。
  5. サリンは、コリンエステラーゼを可逆的に阻害してアセチルコリンの作用を抑制する。
      a b c d e
    1 誤 正 誤 正 誤
    2 正 正 誤 誤 正
    3 誤 正 正 正 誤
    4 正 誤 誤 正 正
    5 誤 誤 正 誤 誤

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問128.次の薬物名、主な適応及び副作用の正誤について、正しい組合せはどれか。

薬物名
適 応
副作用

a. 硝酸ナファゾリン

目の充血・鼻粘膜の充血

適用部位の一過性刺激痛

b. 硫酸サルブタモール

気管支ぜん息

心悸高進(亢進)

c. 臭化メチルベナクチジウム

消化器運動高進(亢進)

視調節麻痺・口渇・眼内圧上昇

d. 臭化水素酸ホマトロピン

緑内障

前立腺肥大患者の排尿困難

e. 臭化プロパンテリン

大腸運動高進(亢進)による下痢

錐体外路障害

      a b c d e
    1 誤 誤 誤 正 誤
    2 正 正 正 誤 誤
    3 誤 正 正 誤 正
    4 正 誤 誤 正 誤
    5 誤 正 誤 正 正

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問129.下記のグラフは、モルモット回腸小片のアセチルコリンによる収縮反応の用量一反応曲線を示している。次の記述に該当する曲線の正しい組合せはどれか。
  1. アトロピン存在下でアセチルコリンを適用した場合。
  2. パパベリン存在下でアセチルコリンを適用した場合。
  3. コリンエステラーゼ阻害薬存在下でアセチルコリンを適用した場合。

     a b c
    1 A B C
    2 B C A
    3 C A B
    4 A C B
    5 C B A

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問130.カエルの後肢から、運動神経がついた状態で骨格筋を摘出する。筋直接及び運動神経を交互に電気刺激し、Aである薬物を適用したところ、図のような結果が得られた。薬物適用後,運動神経刺激による収縮反応は次第に減弱したが、筋の直接刺激による反応は変化しなかった。ここで適用した薬物は次のどれか。

  1.塩化アセチルコリン    2.硫酸アトロピン
  3.塩酸ノルエピネフリン   4.塩化ツボクラリン
  5.塩酸パパベリン

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問131.アドレナリン作動薬の性質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. アンフェタミンは血液一脳関門を通過するが、エピネフリンは通過しない。
  2. チラミンは交感神経節を刺激してノルエピネフリンを遊離させる。
  3. ノルエピネフリンは交感神経節後線維終末膨大部で生合成され、刺激に応じて遊離される。
  4. 静脈内に投与されたノルエピネフリンの一部は、交感神経終末部に取り込まれる。
  5. 中枢神経系にはドパミン作動性神経は存在するが、ノルエピネフリン作動性の神経は存在しない。
      a b c d e
    1 正 誤 正 正 誤
    2 正 正 誤 誤 正
    3 誤 正 誤 正 誤
    4 誤 誤 正 誤 正
    5 誤 誤 正 正 正

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問132.全身麻酔薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 全身麻酔薬による見かけ上の興奮は、中枢神経系における抑制系の抑制、すなわち脱抑制によると考えられる。
  2. 全身麻酔薬としては、延髄の機能が最初に抑制されることが望ましい。
  3. 全身麻酔薬としては、心筋のカテコラミン感受性を高進(亢進)させないことが望ましい。
  4. 全身麻酔薬としては、気道刺激作用のないことが望ましい。
  5. 目的とする麻酔効果の強さ及び持続を得るには、吸入麻酔薬より静脈麻酔薬の方が優れている。
      a b c d e
    1 誤 正 正 正 誤
    2 誤 誤 正 誤 誤
    3 正 誤 正 正 誤
    4 正 正 誤 正 正
    5 正 誤 誤 誤 正

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問133.けいれん及び抗けいれん薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. ジアゼパムはてんかんのけいれん発作には有効でない。
  2. フェニトインはてんかんの強直間代発作(大発作)、焦点発作などを抑制する。
  3. 血中Ca2+濃度の極度の低下によってけいれんが引き起こされることがある。
  4. クロナゼパムはてんかんの欠神発作(小発作)、精神運動発作にも用いられる。
  5. トリヘキシフェニジルはパーキンソン病の振せんを抑制する。
      a b c d e
    1 正 誤 正 正 誤
    2 正 正 誤 誤 正
    3 誤 正 誤 正 誤
    4 誤 誤 正 誤 正
    5 誤 正 正 正 正

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問134.オータコイドに関連する次の対応の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. セロトニン            --- 解熱鎮痛作用
  2. ブラジキニン           --- 血圧上昇作用
  3. 顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)  --- 好中球分化増殖促進作用
  4. オザグレル           --- 血小板凝集抑制作用
  5. プロスタグランジンE1      --- 血管拡張作用
      a b c d e
    1 正 誤 正 誤 正
    2 正 正 誤 誤 誤
    3 誤 正 正 誤 誤
    4 誤 誤 正 正 正
    5 正 誤 誤 正 誤

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問135.次の薬物はいずれも交感神経伝達に関連して降圧作用を示す。その作用機序に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. α-メチルドパは、抵抗血管のα2受容体を刺激して血圧を下げる。
  2. レセルピンの降圧作用は、抵抗血管のα1遮断作用による。
  3. グアネチジンは、交感神経中枢のα1受容体を抑制して血圧を下げる。
  4. ブラゾシンは、選択的なα1受容体の遮断薬であり、心臓作用はほとんど示さない。
  5. クロニジンは、主に中枢のα2受容体を刺激して血圧を下げる。
      a b c d e
    1 誤 正 誤 正 誤
    2 正 誤 正 誤 正
    3 正 正 誤 誤 正
    4 誤 誤 正 正 誤
    5 誤 誤 誤 正 正

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問136.心筋梗塞の治療に用いられる薬物に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 心筋梗塞の胸痛発作には塩酸モルヒネが用いられる。
  2. 心筋梗塞の治療に血栓溶解薬を使うことが多いが、胃潰瘍、頭蓋内出血性疾患がある場合は禁忌である。
  3. 心筋梗塞による胸痛はニトログリセリンによって除かれることが多い。
  4. ジルチアゼムには心機能抑制作用もあり、心仕事量を軽減し、心筋酸素消費量を減少させることが期待できる。
  5. リドカインはその局所麻酔作用による鎮痛の目的で心筋梗塞の治療に用いられる。
      a b c d e
    1 誤 正 正 誤 正
    2 正 誤 誤 正 誤
    3 正 正 誤 正 誤
    4 誤 誤 正 誤 正
    5 誤 正 誤 正 誤

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問137.利尿又は抗利尿に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  1. 糸球体で自由にろ過され尿細管で再吸収されにくい物質は、抗利尿作用をもつ。
  2. 腎尿細管のNa+再取り込みを促進する薬物は利尿作用をもつ。
  3. 炭酸脱水酵素阻害作用をもつ薬物は腎臓に作用すると利尿作用を示す。
  4. 抗アルドステロン作用をもつ薬物は利尿作用をもつ。
  5. キサンチン誘導体は強い抗利尿作用をもち、尿崩症の治療に用いられる。

  1 (a、b)   2 (a、e)   3 (b、c)   4 (b、e)   5 (c、d)

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問138.気道に作用する薬物に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  1. イプラトロピウムは、ムスカリン受容体を遮断して気道拡張を起こす。
  2. テオフィリンは、アデニル酸シクラーゼを阻害して気道を拡張させる。
  3. クロモグリク酸ナトリウムは、ヒスタミンH1受容体を遮断して気道を拡張させる。
  4. サルブタモールは、アドレナリンβ2受容体を刺激して気道を拡張させる。
  5. ヒスタミンは、H2受容体を刺激して気道を拡張させる。

  1 (a、c)   2 (a、d)   3 (b、d)   4 (b、e)   5 (c、e)

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問139.次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  1. 消化性潰瘍に起因する疼痛には、ムスカリン受容体遮断薬のシメチジンが有効である。
  2. 下痢に起因する腹痛には、抗コリン薬の臭化ブチルスコポラミンが有効である。
  3. 胆のう炎に起因する疼痛には、モルヒネが有効である。
  4. 尿路結石に起因する疼痛には、カルバマゼピンが有効である。
  5. 急性膵炎に起因する激しい疼痛には、アスピリンが有効である。

  1 (a、b)   2 (a、d)   3 (b、c)   4 (c、e)   5 (d、e)

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問140.子宮に作用する薬物に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  1. エストロゲンは、子宮内膜増殖作用を有する。
  2. プロゲステロンの血中濃度は、分娩時に急速に増加する。
  3. オキシトシンは、子宮平滑筋弛緩作用を有する。
  4. プロスタグランジンE2は、子宮平滑筋弛緩作用を有する。
  5. エルゴメトリンは、分娩後の止血の目的で子宮を収縮させるのに用いられる。

  1 (a、b)   2 (a、e)   3、(b、d)   4 (c、d)   5 (c、e)

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問141.抗凝血薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. ワルファリンはプロスタグランジンI2産生を抑制して血小板の凝集を抑制する。
  2. ヘパリンはTXA2合成酵素阻害作用により血小板の凝集を抑制する。
  3. チクロピジンにはアデニル酸シクラーゼの活性化により、血栓形成を阻止する作用がある。
  4. ウロキナーゼは尿中から得られたプラスミノ一ゲン活性化因子であり、血液中のプラスミノ一ゲンをプラスミンに変換する。
      a b c d
    1 正 正 誤 誤
    2 誤 正 正 正
    3 誤 正 誤 正
    4 誤 誤 正 正
    5 正 誤 誤 誤

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問142.眼に作用する薬物に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. アトロピンは、毛様体筋の収縮を抑制するために、近点に焦点が合うようになる。
  2. トロピカミドは、瞳孔散大筋の収縮を促進することにより瞳孔を散大させる。
  3. エピネフリンは、瞳孔括約筋を収縮することにより瞳孔を縮小させる。
  4. ホマトロピンは、瞳孔散大筋の収縮を抑制することにより瞳孔を縮小させる。
  5. ピロカルピンは、シュレム管を開口して眼房水の排出を容易にする。

      a b c d e
    1 誤 正 正 誤 誤
    2 誤 誤 誤 誤 正
    3 正 誤 誤 正 誤
    4 正 誤 正 誤 正
    5 誤 正 誤 誤 誤

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問143.次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. メチルテストステロンほ雄性生殖器の発育促進作用とたん白同化作用を有する。
  2. 脳下垂体前葉から分泌される性腺剌激ホルモンは男性ホルそンの生成、分泌を調節する作用を有する。
  3. テストステロンはプレグネノロンの前駆体である。
  4. エチニルエストラジオールは前立腺がんの治療に用いられる。
      a b c d
    1 正 誤 正 誤
    2 誤 正 誤 正
    3 誤 正 誤 誤
    4 正 誤 正 正
    5 正 正 誤 正

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問144.ビタミンに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  1. アスコルビン酸は3価無機鉄塩(Fe3+)を2価(Fe2+)にするので、消化管からの鉄の吸収を増加させる。
  2. エルゴタミンの副作用に壊疽(えそ)があるが、原因はビタミンC拮抗作用である。
  3. ビタミンKはプロトロンビンの生合成に関与する酵素系の必須の因子である。
  4. テトラサイクリン系抗生物質による成長期の骨歯発育抑制は、主として腸内細菌が産生するカルシフェロール(ビタミンD2)の欠乏による。
  5. ビタミンDとカルシウム塩の多量摂取で高カルシウム血症を起こすことはない。

  1 (a、c)   2 (a、d)   3 (b、c)   4 (b、e)   5 (d、e)

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問145.次の記述について、正しいものの組合せはどれか。
  1. ハロゲンを含むステロイド性抗炎症薬は副作用が強いため、外用にのみ用いられる。
  2. ロイコトリエン受容体拮抗薬は気管支ぜん息の治療薬として用いられる。
  3. 抗原抗体反応によって引き起こされる気道収縮にはヒスタミンは関係していない。
  4. ブラジキニンは炎症の後期において白血球遊走作用を引き起こすぺプチドである。
  5. 感染症での発熱には脳内でのプロスタグランジンの産生が関係している。

  1 (a、b)   2 (a、d)   3 (b、e)   4 (c、d)   5 (c、e)

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問146.ニューキノロン系抗菌薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. スパルフロキサシンの投薬に際しては、患者に対して直射日光を極力避けるように服薬指導しなければならない。
  2. ノルフロキサシンの吸収は、空腹時に金属カチオン含有制酸剤と併用しても、ほとんど阻害されない。
  3. エノキサシンは非ステロイド性消炎鎮痛剤であるフェンブフェンとの併用により重篤な中枢性けいれんを引き起こすために併用禁忌となっている。
  4. ニューキノロン系抗薗薬の体内からの消失は、肝臓における代謝が主であることから、腎障害時においてもその投与量を減ずる必要はない。
      a b c d
    1 正 誤 正 誤
    2 誤 誤 正 誤
    3 正 正 誤 正
    4 誤 誤 正 正
    5 誤 正 誤 正

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問147.薬物依存に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 薬物依存には、精神的依存と身体的依存がある。
  2. 中枢神経抑制薬は、一般に依存を形成しがたい。
  3. 身体的依存が形成された状態で、薬物の使用を急にやめると禁断症状を生じる。
  4. 薬物依存には、耐性の増加現象をともなわない場合が多い。
      a b c d
    1 正 誤 正 誤
    2 正 正 誤 誤
    3 正 誤 誤 正
    4 誤 正 正 誤
    5 誤 誤 誤 正

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問148.薬物の相互作用に関する次の記述について、( )の中に入れるべき語句の正しいものの組合せはどれか。
  1. 6-メルカプトプリンは、(A)阻害作用を有するアロプリノ一ルとの併用により抗腫瘍作用及び副作用が増強される。
  2. ジアゼパムは、(B)を阻害するシメチジンとの併用により副作用が増強される。
  3. レボドパは、(C)を阻害するカルビドパとの,併用により中枢作用が強まり、末梢作用が弱くなる。

A

B

C

1
キサンチンオキシダーゼ
GABAトランスアミナーゼ
芳香族L-アミノ酸脱炭酸酵素
2
キサンチンオキシダーゼ
シトクロムP450
芳香族L-アミノ酸脱炭酸酵素
3
S-メチルトランスフェラーゼ
GABAトランスアミナーゼ
モノアミンオキシダーゼ
4
S-メチルトランスフェフーセ
シトクロムP450
モノアミンオキシダーゼ
5
キサンチンオキシダーゼ
GABAトランスアミナーゼ
モノアミンオキシダーゼ

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問149.次の毒薬物とその特異的解毒薬及び拮抗薬との対応について、正しいものの組合せはどれか。
毒薬物 解毒薬・拮抗薬
 a.アセトアミノフェン    チオ硫酸ナトリウム
 b.パラチオン        プラリドキシムヨウ化メチル
 c.ベンゾジアゼピン系薬剤  フルマゼニル
 d.メトトレキサート     コレスチラミン
 e.シアン化カリウム     D-ぺニシラミン

  1 (a、b)   2 (a、d)   3 (b、c)   4 (c、e)   5 (d、e)

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問150.高齢者に対する薬物療法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 高齢者は、加齢により腎血流量が減少する。従って、腎排泄型薬物は副作用の発現に注意すべきである。
  2. 高齢者は体内水分量が減少している。従って、利尿薬を使い過ぎると脱水症状を起こしやすいので注意すべきである。
  3. 高齢者は体液量ならびに体組織量が減少している。従って、相対的に薬物濃度が低くなるので、作用発現には注意が必要である。
  4. 高齢者の血漿中アルブミン濃度は加齢とともに減少するので、血漿たん白と結合する薬物を適用する時には注意を要する。
  5. 加齢により胃液分泌量の減少、消化管運動の低下及び能動輸送の低下が起こるので、経口投与される薬物の作用発現に留意すべきである。
      a b c d e
    1 正 正 誤 誤 誤
    2 正 誤 正 誤 正
    3 誤 正 誤 正 誤
    4 正 正 誤 正 誤
    5 誤 誤 正 正 正

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問151.薬物の消化管からの吸収に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. シクロスポリンは水溶性のペプチド性薬物であるが、特殊輸送機構により小腸からよく吸収される。
  2. プロプラノロールやメトプロロールなど脂溶性が高く、肝抽出率の大きなβ遮断薬は食事により消化管の血流量が増加すると、肝での初回通過効果を受ける割合が減少し、血中濃度の上昇が観察される。
  3. ビタミンAなどの脂溶性の高い薬物は、脂肪含量の高い食事とともに摂取すると、胆汁酸により可溶化され、吸収量が増加する。
  4. ドキシフルリジンは、抗腫瘍薬である5-フルオロウラシルの消化管吸収改善のために作られたプロドラッグである。
      a b c d
    1 正 正 誤 正
    2 正 正 誤 誤
    3 誤 正 正 誤
    4 誤 正 誤 誤
    5 正 誤 正 正
    6 誤 誤 正 誤

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問152.次の表は4種の薬物A.B.C.Dについて化学的特性をまとめたものである。pH分配仮説の考え方によって判断するとき、次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

薬物A

薬物B

薬物C

薬物D

分子量

327

273

315

378

pKa

8.4(酸)

7.8(塩基)

(非電解質)

(四級アンモ益ウム化合物)

非イオン形分子の物性

無極性

無極性

極性


非イオン形分子の溶解度(mg/L)

1.3

150

ND

ND


ND:データなし
  1. 水溶液として経口投与したとき、吸収が腸菅内pHに最も影響を受けやすいのはAである。
  2. 胃内容物排出が遅れれば、A.Bはいずれも腸管吸収が遅れる。
  3. pH 7.4の水溶液を筋肉内注射したとき、A.B.C.Dはいずれも、筋肉内の血流速度が吸収を律速する。
  4. 錠剤として投与したとき、溶解が消化管吸収の律速過程とならないと思われる薬物はCとDである。
  5. 腸管上皮細胞を容易に通過すると思われる薬物はDである。

      1 (a、b、c)   2 (a、b、d)   3 (a、c、d)  4 (a、c、e)
      5 (b、c、d)   6 (b、d、e)  7 (c、d、e)
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問153.薬物の経皮吸収に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 表皮の最も外側は角質層と呼ばれ、薬物の皮膚透過に対するバリアーの役割を果たしている。
  2. 汗腺や毛穴などの付属器官では、薬物の拡散係数は大きいが、薬物の経皮吸収への寄与は少ない。
  3. 薬物の皮膚透過は受動拡散により起こると考えられている。
  4. 皮膚組織には代謝酵素が存在しないため、経皮吸収改善を目的とした薬物のプロドラッグ化は有効ではない。
      a b c d
    1 正 誤 誤 正
    2 正 正 誤 誤
    3 正 誤 正 誤
    4 誤 正 誤 正
    5 誤 誤 正 正
    6 正 正 正 誤

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問154.ジゴキシンは血漿中で23.0%、組織中では94.5%がたん白結合形として存在する。体重70 kgの成人では、血漿は3.0 L、組織は39 Lの容積を占めるとされるが、これらの数値から予想されるジゴキシンの分布容積(L)に最も近い数値は次のどれか。

  1.250  2.350  3.450  4.550  5.650

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問155.腎排泄に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 尿細管分泌における競合阻害のため、ベンジルペニシリンの消失半減期はプロベネシドの併用によって長くなる。
  2. 血液中のイヌリンは、血液が糸球体を通過する際にすべてがろ過されて排泄されるので、イヌリンクリアランスは腎血流量を表すのに使用されることがある。
  3. 尿細管における再吸収はpH分配仮説に従うので、水は再吸収されない。
  4. 血漿アルブミンと結合している薬物は健常人では糸球体でろ過されない。
      a b c d
    1 正 誤 誤 正
    2 誤 正 正 誤
    3 誤 正 誤 正
    4 正 誤 誤 誤
    5 正 誤 正 正
    6 正 正 誤 正

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問156.薬物の肝クリアランスに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 肝固有クリアランスは、薬物の血漿中非結合形分率と肝血流量の関数として表される。
  2. 肝抽出率の大きい薬物ほど、その薬物の肝クリアランスは肝血流量の変化の影響を受けやすい。
  3. 肝固有クリアランスが大きい薬物ほど、その薬物の肝抽出率は肝血流量の影響を受けやすい。
  4. 血漿たん白結合率が高い薬物ほど、その薬物の肝クリアランスはたん白結合率の変化の影響を受けにくい。
      a b c d
    1 正 正 正 誤
    2 正 誤 正 正
    3 誤 正 誤 誤
    4 誤 誤 誤 正
    5 誤 正 正 誤
    6 正 正 誤 誤

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問157.患者A(体重70kg)はフェノバルビタール急性中毒の治療のため、17gの活性炭を70mLの70%ソルビトール懸濁液として、4時間毎に経管的に胃内に投与された。フェノバルビタールの血中消失半減期は、活性炭投与により93時間から36時間に短縮した。活性炭により増加したクリアランス値として最も近い値は次のどれか。ただし、フェノバルビタールの分布容積を0.55L/kg、loge2=0.7とする。
  1.0.45L/hr  2.70mL/hr  3.0.45g/hr
  4.70mg/hr  5. 45mL/hr

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問158.血中消失半減期4時間、分布容積100 Lの薬物がある。初回(0時間)、2回目( 4時間後)、3回目(12時間後)に各100 mgを急速静注した。3回目の急速静注直後の血中濃度として最も近い値(ng/mL)は次のうちどれか。なお、この薬物の体内動態は線形1-コンパートメントモデルに従うものとする。
  1.400  2.700  3.1400  4.1750  5.3000

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問159.ある薬物について、その血中たん白結合率は濃度にかかわらず一定であることが知られているとき、その薬物の代謝速度もしくは腎排泄速度に飽和があると推定できる記述の正しい組合せはどれか。ただし、この薬物は血中から代謝及び腎排泄によって消失する。
  1. 静注後のAUCの投与量に対する比が投与量を増やすと増大する。
  2. 急速静注後の血中薬物濃度の対数値を時間に対して目盛ると、初め急速に減少するがやがて直線的に減少するようになる。
  3. 急速静注後の血中薬物濃度の対数値を時間に対して目盛ると、投与直後から直線的に減少する。
  4. 経口投与後の最大血中薬物濃度に達する時間が投与量を増やすと短縮する。
  5. 静注後の尿中未変化体の投与量に対する割合が投与量を増やすと増大する。

  1 (a、b)   2 (a、c)   3 (a、e)
  4 (b、d)   5 (d、e)

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問160.尿毒症患者では、フェニトインの肝代謝能に変化はないが、平均たん白結合率が90%から85%に低下することが知られており、通常の有効濃度域より低い濃度域でも効果が見られる。次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。なお、フェニトインは肝臓による代謝により主に消失するが肝抽出率は小さな薬物である。
  1. フェニトインの血中非結合形濃度による有効濃度域は3〜4μg/mLである。
  2. 尿毒症患者では、フェニトインの血中非結合形分率は増加する。
  3. 同用量を服用した場合、尿毒症患者は非尿毒症患者より低い平均血中総濃度を示す。
  4. 同用量を服用した場合、尿毒症患者は非尿毒症患者と同程度の平均血中非結合形濃度を示す。
      a b c d
    1 正 誤 正 誤
    2 誤 正 誤 正
    3 誤 正 正 誤
    4 正 正 正 誤
    5 誤 正 正 正
    6 誤 誤 誤 正

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問161〜162.6-メルカプトプリン0.8 mmolの内服及び静注後の血漿中濃度のAUCがアロプリノ一ルの併用(100 mgを1日3回、2日間内服)により、どう変化したかを表に示した。両薬物とも肝臓での代謝により主に消失する。なお、ヒトの肝血漿流量は約0.7 L/minである。第T欄の( )の中に入れるべき字句を第U欄より選べ。
表:アロプリノ一ル投与による6-メルカプトプリンのAUC(μM・min)の変化

アロプリノ一ル非併用時 アロプリノ一ル併用時
 内服 
 142
 
 716

 静注 
1207
 
1405


第T欄
問161 アロプリノ一ル併用により、6-メルカプトプリン内服時のバイオアベイラビリティは約(問161)する。
問162 6-メルカプトプリンの全身クリアランスはアロプリノ一ル併用の有無にかかわらず、約0.6 L/minを示した。この薬物間相互作用の要因として(問162)が考えられる。

第U欄
問161 1 1/3に減少 2 1/2に減少 3 3倍に増大
4 4倍に増大 5 5倍に増大
問161. <解答>へ・ <解説>へ

問162 1 肝初回通過効果の減少 2 肝代謝酵素の誘導
3 分布容積の減少 4 肝血流量の増加
問162. <解答>へ・ <解説>へ

問163.次のAがBを含む医薬品と同時に経口投与されたとき、AがBの血中濃度を上昇させる可能性があるものの正しい組合せはどれか。
    A           B
 a エノキサシン     テオフィリン
 b フェノバルビタール  バルプロ酸
 c アミノフィリン    リチウム
 d リファンピシン    フェニトイン
 e 塩酸べラパミル    ジゴキシン

  1 (a、b)  2(a、c)  3(a、d)   4(a、e)
  5(b、c)   6(b、e)   7(c、d)   8(d、e)

<解答>へ・ <解説>へ
 
問164.消化管内での溶解性が低いためにバイオアベイラビリティが低い薬物がある。このもののバイオアベイラビリティを改善するために使用される方法として適切と考えられるものの組合せはどれか。
 a湿式造粒   b非晶質化   cフィルムコーティング
 d直接打錠   e微粉化    f転動造粒

  1(a、b)   2(a、c)   3(a、f)   4(b、d)
  5(b、e)   6(c、d)   7(c、f)   8(e、f)

<解答>へ・ <解説>へ
問165.次の表に、3人のぜん息患者にアミノフィリン0.80mg/kg/hr(テオフィリンとして0.64mg/kg/hr)の速度で静脈内定速注入中に得られたテオフィリンの血中濃度測定値と推定全身クリアランス値を示す。いずれの患者の分布容積も0.5L/kgとして、血中濃度に関する解釈の正誤について、正しい組合せはどれか。なお、テオフィリンの平均的クリアランスを示す患者の場合、アミノフィリン0.80mg/kg/hrの投与速度で、血中テオフィリン濃度として治療濃度域10〜20mg/L内の16mg/Lが得られる。

患者

採血時問、(hr)

血中濃度測定値

推定全身クリアランス


(点滴開始からの時間)

(mg/L)

(L/hr/kg)

A

 3

 3.5

0.031

B

16

18 

0.016

C

30

 6 

0.107


  1. 患者Aの投与速度ほ上げるべきである。
  2. 患者Bの投与速度はこのままで継続すべきである。
  3. 患者Cの投与速度は上げるべきである。
      a b c
    1 誤 誤 正
    2 誤 正 正
    3 正 誤 正
    4 正 誤 誤
    5 正 正 正
    6 誤 誤 誤
<解答>へ・ <解説>へ
 
問166.次の図は、アスピリンの加水分解速度定数(k)に及ぼすpHの影響を示したものである。この図に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

      a b c d
    1 誤 正 誤 正
    2 正 誤 正 正
    3 正 誤 正 誤
    4 正 正 正 誤
    5 誤 正 誤 誤
    6 誤 正 正 正

 
  1. この加水分解はアスピリンの懸濁液中での反応であり、擬ゼロ次反応に従う。
  2. アスピリンの加水分解は、酸塩基触媒がアスピリンの非イオン形、イオン形に作用するため複雑なpHプロファイルを示す。
  3. pH2以下ではイオン形のアスピリンが、主に水素イオン触媒により分解される。
  4. pH10以上で加水分解速度定数が増大するのは、アスピリンのイオン形の割合がpHと共に増大することによる。
<解答>へ・ <解説>へ
 
問167.医薬品粉体の安息角に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  1. 医薬品粉体は吸湿により安息角が大きくなる。
  2. 安息角の大きい医薬品粉体ほど、その流動性は悪い。
  3. 安息角の大きい医薬品粉体ほど、その付着性は小さい。
  4. 医薬品粉体を顆粒状に製した場合は、その安息角はもとの粉体よりも小さくなる。
  5. みかけの密度(かさ密度)の大きい医薬品粉体ほど、その安息角は大きい。

  1 (a、b、c)   2 (a、b、d)   3 (b、c、d)
  4 (b、c、e)   5 (c、d、e)

<解答>へ・ <解説>へ
 
問168.ストークス式に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 一定の距離を落下するのに必要な時間の平方根と粒子径は、反比例の関係にある。
  2. 一定の距離を落下するのに必要な時間は、粒子径が一定ならば液体の粘度に比例する。
  3. 一定の距離を落下するのに必要な時間は、粒子径が一定ならば粒子の真密度の2乗に反比例する。
      a b c
    1 正 正 正
    2 正 正 誤
    3 正 誤 正
    4 誤 正 正
    5 正 誤 誤
    6 誤 正 誤

    <解答>へ・ <解説>へ
問169. Noyes-Whitneyの式に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. 同一物質で重量が同じであるならば、一般に粉末よりも圧縮成形したものの方が早く溶解する。
  2. 同一薬物の種々の塩を比較するとき、溶解度がより大きい薬物の塩は、他の条件が同一なら、溶解速度がより大きい。
  3. 縦軸に(Cs- C)を、横軸に時間tをとり、データをプロットすると、直線関係が得られる。
  4. いかなる薬物の溶解度も温度を上げることにより大きくなる。
      a b c d
    1 誤 正 誤 正
    2 正 誤 正 誤
    3 正 誤 正 正
    4 誤 正 誤 誤
    5 誤 正 正 誤
    6 正 誤 誤 正

<解答>へ・ <解説>へ
 
問170.図1に示すような装置により粉体層のぬれ速度を調べる時、液面の上昇距離Lと時間tの間には次式の関係が成り立つことが知られている。

同一粉体層を用い、液体の粘度以外は全て同一条件で実験を行ったとき、動粘度1.0mm2/sの液体を用いて行った実験結果(A)、動粘度2.Omm2/sの液体を用いて行った実験結果(B)として正しいものは図2のうちのどれか。


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問171.次の図はイオン性界面活性剤の水への溶解度と温度との関係を示したものである。この図に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. 点Aをクラフト点と呼び、これはミセル形成の始まる最低温度である。
  2. cmc以上の濃度では界面活性剤の分子はすべてミセルを形成しており、単分子状態のものは存在しない。
  3. Tween系の界面活性剤はこの図のような現象を示さない。
  4. アルキル鎖の長い界面活性剤では、点Aの温度は高くなる。
      a b c d
    1 誤 正 誤 正
    2 正 誤 正 正
    3 正 正 正 誤
    4 正 正 誤 誤
    5 誤 誤 正 正
    6 正 誤 誤 正

  <解答>へ・ <解説>へ
 
問172.薬物を難溶化し医薬品として用いる場合がある。次に難溶化される目的及び医薬品名を挙げた。正しいものの組合せはどれか。
目 的
  1. 苦味の軽減
  2. 安定化
  3. 薬効の持続化
医薬品名
    イ アスピリンアルミニウム
    ロ ベンジルペニシリンプロカイン
    ハ ステアリン酸エリスロマイシン
    ニ パルミチン酸クロラムフェニコール
    ホ メチルテストステロン

      a b c
    1 イ 二 ハ
    2 イ ホ ニ
    3 ロ ハ イ
    4 ハ イ ホ
    5 二 ホ ロ
    6 ニ ハ ロ

  <解答>へ・ <解説>へ
 
問173.日本薬局方製剤総則に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  1. 液剤は、液状の内用製剤又は外用製剤で、製剤総則中の他の製剤各条に該当しないものをいう。
  2. トローチ剤は、通例、医薬品を一定の形状に製したもので、口中で徐々に溶解又は崩壊させて、口腔、咽頭などに適用する製剤で、崩壊試験法が適用される。
  3. 眼軟膏剤は、結膜嚢に適用する無菌に製した軟膏剤であり、本剤に含まれる医薬品粒子の大きさは、通例、150 μm以下である。
  4. 坐剤は、通例、医薬品を基剤に均等に混和し、一定の形状に成型して、肛門又は膣に適用する固形の外用剤である。
  5. エリキシル剤は、通例、揮発性医薬品をエタノ一ル又はエタノ一ルと水の混液で溶かした液状の製剤である。

      1 (a、b)   2 (a、d)   3 (a、e)
      4 (b、c)   5 (b、e)   6 (c、d)
  <解答>へ・ <解説>へ
 
問174.注射剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 静脈注射には、通例、水溶液を用いるが、少量の水溶性有機溶剤を含有するO/W型乳剤も粒子径が十分管理(7μm以下)されていれば用いることができる。
  2. 容器に充填された水性溶剤のうち、5mLを超えるものは発熱性物質試験の適用を受ける。
  3. 注射剤の安定剤としてキレート剤は、酸化の触媒となる重金属イオンの不活化に使用される。
  4. 油性注射剤の非水性溶剤には、鉱油試験に適合した流動パラフィンを使用できる。
      a b c d
    1 正 正 誤 正
    2 正 誤 誤 正
    3 誤 正 正 誤
    4 誤 誤 正 正
    5 正 誤 正 正
    6 正 誤 正 誤

  <解答>へ・ <解説>へ
 
問175.固形製剤に用いられる添加剤と用途について、正しいものの組合せはどれか。
   固形製剤に用いられる添加剤       用途
 a カルメロース              崩壊剤
 b ポビドン                賦形剤
 c 酢酸フタル酸セルロース         腸溶性コーティング剤
 d ヒドロキシプロピルメチルセルロース   滑沢剤
 e 乳糖                  結合剤

  1 (a、b)   2 (a、c)   3 (a、e)
  4 (b、d)   5 (b、e)   6 (c、d)

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問176.塩化ナトリウム1000mgを5.0w/v%ブドウ糖溶液100mLに溶解させた。この溶液の浸透圧(mOsm/L)に最も近い数値はどれか。ただし、原子量はNa:23.0、Cl:35.5とし、ブドウ糖の分子量は180とする。

  1.30   2.60   3.150
  4.300  5.450  6.600

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問177.次の日本薬局方一般試験法の滅菌法及び無菌操作法並びに超ろ過法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  1. 滅菌とは、物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することをいい、滅菌の適否は、通例、無菌試験法で判定する。
  2. 滅菌法のーつであるガス法は、エチレンオキシド又はホルムアルデヒドなどのガスを用いて微生物を殺滅する方法をいう。
  3. 無菌操作法とは、熱に不安定な医薬品を滅菌しないまま、無菌箱又は無菌設備内で無菌的に処理する方法である。
  4. 超ろ過法とは、通例、メンブランフィルター、磁性フィルターなどを用いて微生物を除去する方法である。

  1 (a、b)   2 (a、c)   3 (a、d)
  4 (b、c)   5 (b、d)   6 (c、d)

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問178.次の製剤のうち、密封容器を用いることが日本薬局方で定められているものの組合せはどれか。
  a.エアゾール剤  b.硬膏剤  c.軟膏剤
  d.注射剤     e.点眼剤  f.眼軟膏剤

  1 (a、b)  2 (a、d)  3 (a、e)   4 (b、c)
  5 (c、d)   6 (d、e)   7 (d、f)   8 (e、f)

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問179. 次は各剤形の一般的な製造工程を示したものである。正しいものはどれか。ただし、秤量工程は省略してある。

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問180.日本薬局方に収載されている製剤に関連した試験法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 溶出試験法には、回転バスケット法、パドル法、フロースルーセル法があり、試験に用いる方法は医薬品各条で規定されている。
  2. 崩壊試験法において、腸溶性の製剤に対しては第1液による試験を行い、試験に適合した場合、引き続き直ちに第2液による試験を行う。
  3. 含量均一性試験法において、個々の含量から判定値を計算し、その値と個々の含量との偏差(%)が限界値以内のときは適合とする。
      a b c
    1 正 正 誤
    2 誤 正 正
    3 正 誤 誤
    4 誤 誤 正
    5 正 誤 正
    6 誤 正 誤

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82nd Licence Examination

第82回薬剤師国家試験抜粋(平成9年3月)

       医療薬学 II(問181〜問240)


問181.肝障害の診断に血清トランスアミナーゼ活性の測定が有用である。次の肝疾患に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 急性肝炎では、血清AST(GOT)、ALT(GPT)が発症に先立って上昇し、500IU/L以上でAST<ALTとなる場合が多い。
  2. 慢性肝炎と脂肪肝では、血清AST、ALTが軽度に上昇し、AST<ALTのことが多い。
  3. 肝硬変症では、血清AST、ALTが軽度に上昇し、AST>ALTのことが多い。
  4. 劇症肝炎では、一度上昇したAST、ALTがその後急激に低下することがある。これは予後良好の場合が多い。
 
      a b c d
    1 正 正 正 正 
    2 正 誤 誤 正 
    3 誤 正 正 誤 
    4 正 正 正 誤 
    5 誤 誤 誤 正  
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問182.尿検査に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 異常尿には有形成分として、赤血球、白血球、上皮細胞が含まれる。
  2. 蓄尿するときは、尿素が分解してアンモニアとなって揮発しやすいので、酸を加えて室温で保存する。
  3. 混濁尿の原因が炭酸塩の場合は、尿を徐々に加熱すると透明になる。
  4. リン酸塩で白濁している尿は、酢酸を加えて酸性にすると透明になる。
  5. 混濁尿の原因としては膿が多い。
 
      a b c d e 
    1 誤 正 誤 正 誤 
    2 正 誤 正 誤 正 
    3 正 正 誤 誤 誤 
    4 誤 誤 正 正 正 
    5 正 誤 誤 正 正 
   <解答>へ・ <解説>へ

  問183.次の臨床例に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 意識不明の女性が救急外来に搬入された。下痢、発汗、唾液分泌過剰、筋攣縮が観察され、瞳孔は高度に縮瞳している。農業に従事しており、家人によれば最近、うつ状態で、自殺をほのめかしていたと言う。臨床生化学検査では特徴的な所見が見られた。
  1. 症状は、アセチルコリン受容体の刺激過剰状態と考えられる。
  2. 特徴的な検査所見とは血漿コリンエステラーゼ値の低下である。
  3. 治療薬の選択は塩化エドロホニウム(テンシロン)とPAM(プラリドキシムヨウ化メチル)である。
  4. 症状の原因は農薬(殺虫剤)である有機水銀剤の急性中毒である可能性が高い。
   1 (a、b)   2 (a、c)   3 (a、d)
   4 (b、c)   5 (b、d)   6 (c、d)

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  問184.次の症例報告を読み、[ ]の中に入る字句の正しい組合せはどれか。
 パーキンソン病のため、レボドパ/カルビドバ合剤を投与されていたが、すくみ足の症状が強くなったため、ドロキシドパ300mgに変更した。約1年半後にすくみ足の症状が悪化したため、ドロキシドパを600mgに増量した。その後更に症状は悪化したため900mgに増量したところ、[ a ]の症状が出現した。ドロキシドパの投与量を減量したところ、発熱(38-39°C)したので、ドロキシドパの投与を中止した。更に、筋硬直が出現し、血清[ b ]値が1000IU/L以上に上昇し、意識障害も出現したため、[ c ]と診断し、[ d ]による治療を開始した。この副作用はクロルプロマジン、[ e ]などのドパミン受容体遮断薬でも生じることが知られている。


a

b

c

d

e

1
幻覚、妄想
γ-グルタミルトランスフェラーゼ(γ-GTP)
悪性症候群
ヘパリン
アミトリプチリン
2
幻覚、妄想
クレアチニンホスホキナーゼ(CPK)
遅発性ジスキネジア
インターフェロン
ハロぺリドール
3
傾眠傾向
γ-グルタミルトランスフェラーゼ(r-GTP)
遅発性ジスキネジア
ジアゼパム
炭酸リチウム
4
幻覚、妄想
クレアチニンホスホキナーゼ(CPK)
悪性症候群
ダントロレンナトリウム
ハロペリドール
5
傾眠傾向
γ-グルタミルトランスフェラーゼ(γ-GTP)
遅発性ジスキネジア
ワルファリンカリウム
ブロモクリプチン

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  問185.じん麻疹に関する次の記述について、正しいものの組合せはどれか。
  1. 患者に対して血中のIgGの測定がよく行われる。
  2. 原因の多くは、アレルゲンにより、マスト細胞からヒスタミンなどのケミカルメディエーターが遊離することによる。
  3. 強いかゆみを伴って突然、赤い膨疹が現れ、数時間後には跡形もなく消失する一過性のものが多い。
  4. 治療の第一選択は副腎皮質ステロイド薬の経口投与である。

       1 (a、b)    2 (a、c)    3 (a、d)
       4 (b、c)    5 (b、d)    6 (c、d)
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  問186.アレルギー性疾患に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  1. アトピー性皮膚炎は、成人に多い疾患であるが、最近は小児の患者も増加しつつある。
  2. 通年性のアレルギー性鼻炎の原因として最も多いのは、ダニなどのハウスダストである。
  3. スギ花粉症は秋期に多発する。
  4. アレルギー反応には即時型と遅延型が存在し、CoombsとGellの分類に従えば、T型は前者、W型は後者となる。

       1 (a、b)    2 (a、c)    3 (a、d)
       4 (b、c)    5 (b、d)    6 (c、d)
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問187.腎疾患の病態と治療に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. ネフローゼ症候群は、高度のたん白尿とそれに起因する低たん白血症、浮腫、高脂血症を呈した病態である。
  2. ネフローゼ症候群の一般療法としては、安静と食塩制限が必須であり、薬物療法としてはエリスロポエチン療法が基本になっている。
  3. 急性腎不全は、急激な腎機能の低下の結果、体液の恒常性の維持ができなくなった状態であり、血清クレアチニン値は常に10 mg/dL以上を示す。
  4. シクロスポリン、非ステロイド性抗炎症薬、アミノグリコシド系抗生物質、シスプラチンは、急性腎不全を起こしやすい薬物である。
      a b c d
    1 正 正 誤 正 
    2 誤 正 正 誤 
    3 誤 正 正 正 
    4 正 誤 誤 正 
    5 正 誤 正 誤  
   <解答>へ・ <解説>へ

  問188.アンギオテンシンに関連した次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. アンギオテンシンUは、レニン分泌を増加させる。
  2. アンギオテンシンUは、アルドステロン分泌を促進する。
  3. レニンは、アルドステロンの血中濃度を減少させる。
  4. 循環血液量の減少は、アルドステロンの分泌を促進する。
      a b c d
    1 正 誤 正 誤 
    2 誤 正 誤 正 
    3 正 正 誤 誤 
    4 正 誤 正 正 
    5 誤 誤 誤 正
    6 誤 正 正 誤  
  <解答>へ・ <解説>へ

  問189.前立腺に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 前立腺肥大症の治療にはアンドロゲンが有効である。
  2. 前立腺内の平滑筋の緊張により尿道の抵抗が増加する。
  3. 前立腺組織内で平滑筋収縮の中心的役割を果たしているのはアドレナリンα1受容体である。
  4. 酸性ホスファターゼは広範囲の組織に分布し、前立腺にはその含量が高い。
      a b c d 
    1 誤 正 誤 誤 
    2 正 正 正 正 
    3 誤 正 正 正 
    4 正 誤 誤 正 
    5 正 誤 正 誤 
   <解答>へ・ <解説>へ
 
  問190.白血病に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 白血病は血球生成組織の系統的かつ無制限の増殖を本態とする疾患で造血組織の悪性腫瘍とみなされる。
  2. 腫瘍化は造血幹細胞レベルで起こっていると考えられているが、分化・成熟がある一定の段階で停止し、それより未分化の細胞のみで腫瘍を形成している場合が急性白血病である。
  3. 急性白血病の化学療法では完全寛解になっても患者体内には少量の腫瘍細胞が存在していることがあり、さらに治療が必要な場合が多い。
      a b c 
    1 正 正 正 
    2 正 正 誤 
    3 正 誤 正 
    4 正 誤 誤 
    5 誤 誤 正 
    6 誤 正 誤 
    7 誤 正 正 
    8 誤 誤 誤 
   <解答>へ・ <解説>へ
 
   問191.内分泌性代謝疾患及び高脂血症に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 甲状腺機能高進(亢進)症は男性に多い疾患で、体温上昇、食欲増進、体重減少などの症状を示す。
  2. 家族性高コレステロール血症の原因のーつは低密度リポたん白(LDL)に対する受容体が遺伝的に欠損しているか又は少ないことである。
  3. HMG-CoA還元酵素阻害薬の重大な副作用としてクレアチニンホスホキナーゼ値上昇を伴う横紋筋融解症がある。
  4. 痛風は、男性に多く見られる疾患で、母趾関節の激痛を初期症状として発症することが多い。
      a b c d 
    1 誤 正 正 正 
    2 正 誤 正 正 
    3 正 正 誤 正 
    4 誤 正 正 誤 
    5 誤 誤 正 正 
    6 正 誤 正 誤  
  <解答>へ・ <解説>へ

  問192.次の表は疾患の病態・成因とその治療薬の組合せである。正しいものの組合せはどれか。

疾患

病態・成因

治療薬の例

a

変形性関節症
細菌性炎症
インドメタシン
b

痛 風
血中尿酸値の上昇
ベンズブロマロン
c

骨粗しょう症
骨吸収と骨形成の不均衡
シアノコバラミン
d

潰瘍性大腸炎
大腸のびまん性非特異性炎症
プレドニゾロン

  1 (a、b)  2 (a、d)  3 (b、c)  4 (b、d)  5 (c、d)

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  問193.抗てんかん薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 抗てんかん薬は母乳中に移行するが、低濃度であるので授乳してさしつかえない。
  2. フェニトインナトリウム注射薬は動脈内、静脈内のいずれにも投与できる。
  3. フェニトインの副作用には歯肉増殖があるので、歯磨きなどにより清潔にするよう指導する。
  4. プリミドンは肝臓で代謝を受け、一部フェニトインを生成する。
  5. 抗てんかん薬療法の基本は、副作用の許容される範囲内で発作回数及び症状の軽減を図ることである。
      a b c d e 
    1 正 正 誤 誤 誤 
    2 正 誤 正 誤 正 
    3 誤 正 誤 正 誤 
    4 誤 誤 正 誤 正 
    5 誤 正 誤 正 正 
    6 誤 誤 正 正 正  
   <解答>へ・ <解説>へ

  問194.躁うつ病の治療に用いられる薬物に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 躁病相の第一選択薬であるリチウムはMAO阻害作用を有する。
  2. 塩酸イミプラミンは抗うつ薬として用いるほか、低用量で遺尿症に用いる。
  3. 三環系抗うつ薬は脂溶性が高いので脳へ移行しやすく、その薬効は通常投与開始後2、3日で現れる。
  4. イミプラミンの代謝物であるデシプラミンは神経終末へのノルアドレナリン取り込み阻害作用がイミプラミンより強い。
      a b c d 
    1 正 正 誤 誤 
    2 誤 誤 正 正 
    3 誤 正 誤 正 
    4 正 正 誤 正 
    5 誤 誤 正 誤 
    6 誤 正 誤 誤 
   <解答>へ・ <解説>へ

  問195.パーキンソン病に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. パーキンソン病患者の脳の特徴は黒質-線条体系ドパミンニューロンの脱落である。
  2. MPTP(1-methy1-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine)を霊長類に投与すると、パーキンソン病によく似た症状を起こす。
  3. 塩酸トリヘキシフェニジルは、中枢性のドパミン作用を有するため、パーキンソン病の治療に用いられる。
  4. カルビドパを加えた合剤を用いるとレボドパによる消化器系の副作用が軽減される。
      a b c d 
    1 正 正 誤 正 
    2 正 誤 誤 正 
    3 正 正 正 誤 
    4 誤 誤 正 誤 
    5 誤 誤 誤 正  
   <解答>へ・ <解説>へ

  問196.骨粗しょう症の治療に用いられる薬剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 閉経後の骨粗しょう症には女性ホルモン、老人性の骨粗しょう症には活性型ビタミンD3が有効である。
  2. エルカトニンは合成カルシトニン誘導体であり、骨粗しょう症における疼痛を改善する。
  3. カルシウム製剤は血中カルシウム値を回復させてカルシトニンの分泌を抑制する。
  4. カルシトリオールは細胞質の特異的レセプターに結合して作用をあらわす。
      a b c d 
    1 正 正 誤 誤 
    2 正 正 誤 正 
    3 誤 正 正 誤 
    4 誤 誤 正 正 
    5 誤 誤 誤 正 
    6 誤 正 誤 正 
   <解答>へ・ <解説>へ

  問197.気管支ぜん息に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. ぜん息発作は日中の活動期に起こることが多い。
  2. テオフィリンを服用中の喫煙者が喫煙をやめた場合、テオフィリンが効きにくくなるため、テオフィリンの投与量を徐々に増やす必要がある。
  3. β刺激薬は気管支平滑筋のアドレナリンβ2受容体に作用して気管支を弛緩させる。
  4. β刺激薬の主要な副作用に振せんがある。
      a b c d 
    1 誤 誤 正 正 
    2 誤 正 正 誤 
    3 誤 正 正 正 
    4 正 誤 誤 正 
    5 正 誤 正 誤 
    6 正 誤 正 正 
    7 正 正 誤 誤 
    8 正 正 正 誤 
   <解答>へ・ <解説>へ

  問198.高血圧症治療における非薬物療法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 肥満者によくみられるインスリン分泌高進(亢進)は、腎尿細管のナトリウムの再吸収を高め、細胞外液量を増加させる。これらの病態は、体重の減量により改善される。
  2. 食塩の摂取量を制限することにより、すべての高血圧の患者に血圧の低下が認められる。
  3. 過度の長期的なアルコール摂取は血圧を上昇させる。これらはアルコール摂取量を減らすことで改善される。
  4. カリウムは腎臓からのナトリウムの排泄を増加させる。
      a b c d 
    1 正 誤 正 誤 
    2 正 誤 正 正 
    3 正 正 誤 誤 
    4 誤 正 正 正 
    5 正 誤 誤 正 
   <解答>へ・ <解説>へ

  問199.狭心症治療薬の併用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 硝酸イソソルビドとβ遮断薬との併用療法は労作性狭心症に有効である。
  2. ニフェジピンによる反射性心拍数増加は、β遮断薬との併用によって抑制される。
  3. β遮断薬とベラパミルとの併用療法は、有効かつ安全である。
  4. 硝酸イソソルビドとニフェジピンとの併用療法は、重症の血管れん縮性狭心症に有効である。
      a b c d 
    1 誤 正 正 正 
    2 誤 誤 正 正 
    3 正 正 誤 誤 
    4 正 正 誤 正 
    5 正 誤 正 誤 
  <解答>へ・ <解説>へ
 
  問200.気管支ぜん息発作時の気道狭窄改善に使用される薬物と、そのアドレナリン受容体選択性との正しいものの組合せはどれか。


薬物

a

アテノロール
b

塩酸アゼラスチン
c

塩酸プロカテロール
d

塩酸ナロキソン


受容体選択性


β2≫β1

β1≧β2≧α

α≫β

β>α


  1 (a、ア)  2 (a、イ)  3 (b、ウ)  4 (b、エ)
  5 (c、ア)  6 (c、ウ)  7 (d、イ)  8 (d、エ)

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  問201.呼吸器疾患の治療に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 起炎菌が肺炎球菌である肺炎には、ぺニシリン系抗生物質が有効である。
  2. マイコプラズマ肺炎にはアミノグリコシド系抗生物質が有効である。
  3. 肺気腫は中年以上の男性で、長期喫煙者に多くみられる。治療薬は気道分泌を抑制する抗コリン薬が有効である。
  4. ぜん息重積状態では、ステロイド剤の静脈内投与が速効的である。
      a a c d 
    1 正 誤 正 正 
    2 正 正 誤 正 
    3 誤 誤 正 誤 
    4 誤 正 正 正 
    5 誤 正 誤 正  
   <解答>へ・ <解説>へ

  問202.次の消化器疾患治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  1. 気管支ぜん息治療のためテオフィリンを服用中の患者で、胃潰瘍を併発したときの治療には、シメチジンよりもファモチジンを選択することが望ましい。
  2. がん治療薬シスプラチン投与時の嘔吐の抑制に用いられるグラニセトロンは、腸クロム親和性細胞のセロトニン5-HT3受容体を活性化し強力な制吐作用を発現する。
  3. ランソプラゾールは、胃粘膜壁細胞にあるプロトンポンプと呼ばれるNa+,K+-ATPaseを直接的に阻害し胃酸分泌を抑制する。
  4. 胃潰瘍治療に用いられるスクラルファートは、潰瘍底における基質たん白質との結合により保護層を形成する。
        1 (a、b)   2 (a、c)   3 (a、d)
        4 (b、c)   5 (b、d)   6 (c、d)
   <解答>へ・ <解説>へ

問203.ワルファリン療法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. ワルファリンの効果はプロトロンビン時間(PT)により評価されるが、検査に使用するトロンボプラスチン試薬の力価の差異を補正するため、PTの国際正規化比(INR)が用いられる。
  2. ワルファリンは胎盤を通過しないため妊婦にも使用できる。
  3. ワルファリンの抗凝固作用はビタミンKにより阻害される。
  4. ワルファリンの主な消失経路は腎排泄であるため、腎尿細管分泌部位におけるプロベネシドとの相互作用により全身クリアランスが減少することがある。
  5. ワルファリンは凝固因子だけでなく内因性抗凝固因子であるプロテインCの合成も阻害する。
      a b c d e 
    1 正 誤 正 誤 正 
    2 誤 正 誤 誤 正 
    3 正 正 誤 正 誤 
    4 誤 誤 正 正 正 
    5 正 正 正 誤 正  
   <解答>へ・ <解説>へ

  問204.高脂血症の治療に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 適切な体重の減量と運動は低比重リポたん白(LDL)コレステロールを減少させ、高比重リボたん白(HDL)コレステロールを増加させる。
  2. ニコチン酸誘導体は皮膚紅潮、そう痒感などの症状を防止するため少量から投与を開始し漸増する。
  3. コレスチラミンは主として中性脂肪を減少させる。
  4. HMG-CoA還元酵素阻害薬の投与は心筋梗塞による死亡率を有意に減少させる。
  5. プロブコールはLDLコレステロールを減少させるとともに、HDLコレステロールも減少させる。
      a b c d e 
    1 誤 誤 正 誤 正 
    2 正 正 誤 正 正 
    3 正 正 誤 正 誤 
    4 誤 誤 正 正 正 
    5 正 誤 誤 正 誤  
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  問205.β遮断薬の点眼剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 点眼後に閉目し、目頭を軽く押さえることにより、その全身性副作用を軽減させることができる。
  2. β遮断薬の点眼とべラパミルの内服によって重篤な不整脈を生じることがある。
  3. チモロールの点眼は1滴のみの点眼でも、肺のアドレナリンβ2受容体を薬理効果発現に十分なレベルで占有することから、気管支ぜん息患者への投与は禁忌となっている。
  4. 角膜からの吸収は速やかであり、他の点眼剤との併用においては点眼間隔をあける必要はない。
      a b c d 
    1 正 正 正 誤 
    2 誤 誤 正 誤 
    3 正 正 誤 正 
    4 誤 誤 正 正 
    5 誤 正 誤 正 
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  問206.糖尿病に関する次の記述について、正しいものの組合せはどれか。
  1. T型糖尿病とインスリン依存性糖尿病は同義語である。
  2. 糖尿病の診断基準は、空腹時血糖値が50mg/dL以上あるいは随時血糖値が100mg/dL以上である。
  3. 糖尿病の3大合併症は、網膜症、腎障害及び痴呆症である。
  4. 糖尿病の発症誘因となる薬物に、副腎皮質ステロイド薬、チアジド系利尿薬がある。

       1 (a、b)   2 (a、c)   3 (a、d)
       4 (b、c)   5 (b、d)   6 (c、d)
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  問207.がん性疼痛に対する薬物療法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 末期の持続的な痛みには、痛みの再発に応じたモルヒネの頓用が合理的な投与法である。
  2. ジクロフェナックを用いても痛みが消失しないときには、投与量を増量するのではなく、より効果が強い鎮痛薬に切りかえる。
  3. ペンタゾシンやブプレノルフィンと、コデインやモルヒネとの併用はそれぞれの単独使用より効果的である。
  4. 作用の強い麻薬性鎮痛薬の適用は、痛みの強さによって決めるべきであり、予測生存期間の長短によって決めるべきではない。
      a b c d 
    1 正 誤 正 誤 
    2 正 正 誤 正 
    3 誤 正 誤 正 
    4 誤 誤 正 正 
    5 誤 正 正 誤 
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  問208.慢性関節リウマチに関する次の記述の[ ]に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
慢性関節リウマチの病態は複雑であるが、薬物治療の第一選択薬として[ a ]などの非ステロイド性抗炎症薬があり、これのみで十分な効果が得ら
れない場合、[ b ]抗リウマチ薬といわれる[ c ]、あるいは金製剤が
追加される。
     a             b      c 
 1 テプレノン          速効性  D−ぺニシラミン 
 2 ロキソプロフェンナトリウム  速効性  プレドニゾロン 
 3 ロキソプロフェンナトリウム  速効性  D−ぺニシラミン 
 4 テプレノン          遅効性  プレドニゾロン 
 5 ロキソプロフェンナトリウム  遅効性  D−ペニシラミン 
 6 テプレノン          遅効性  D−ペニシラミン 
 7 ロキソプロフェンナトリウム  遅効性  プレドニゾロン 
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  問209.次の感染症に対する治療について、正しいものの組合せはどれか。
  1. ペニシリナーゼ産生グラム陽性菌感染症には、アンピシリンが有効である。
  2. 梅毒スピロヘータにぺニシリンGは無効である。
  3. マイコプラズマによる肺炎には、β-ラクタム系抗生物質が有効である。
  4. ゲンタマイシン耐性緑膿菌による感染症には、アミカシンが有効なことが多い。
  5. クラミジアによる非淋菌性尿道炎には、ミノサイクリンが有効である。

     1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、d)  4 (c、e)  5 (d、e)
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   問210.次の薬物と禁忌の疾患との組合せの正誤について、正しい組合せはどれか。
  薬物              禁忌の疾患
a.ジソピラミド          緑内障
b.濃グリセリン(注射薬)     頭蓋内圧高進(亢進)
c.硝酸イソソルビド(注射薬)   急性頭蓋内血腫
d.メシル酸ジヒドロエルゴタミン  頭痛

      a b c d 
    1 正 誤 誤 誤 
    2 正 誤 正 誤 
    3 誤 正 誤 正 
    4 誤 誤 正 正 
    5 正 正 誤 正 
    6 正 正 正 誤 
    7 誤 誤 正 誤 
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  問211.次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. ヘルシンキ宣言は、人を対象とする生物医学的研究における倫理に関する基本的理念を示したものである。
  2. ホスピス活動は、終末期患者に対するQOL(quality of life)の尊重に基づいている。
  3. 人工呼吸器や高カロリー輸液などの普及に伴って、植物状態を呈する患者が増加してきたため、それらの患者の尊厳死が社会的問題となっている。
      a b c 
    1 正 正 正 
    2 誤 正 正 
    3 正 誤 正 
    4 正 企 誤 
    5 誤 誤 正 
    6 正 誤 誤 
    7 誤 正 誤 
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  問212.臨床試験(治験)における被験者の権利及びインフォームド・コンセントに関する次の記述について、妥当なものはどれか。
  1. 被験候補者が学童期の生徒なので、両親の同意を文書で確認したが、本人には知らせずに被験者として選んだ。
  2. 一旦は治験に同意した入院患者が、理由を伏せたまま治験の継続を断わったので、転院するよう勧めることにした。
  3. 治験の途中で、「もっと効くように治験薬の投与量を増やして欲しい」という被験者の要望を、「プロトコールから逸脱できない」という理由で断わった。
  4. 治験中の被験者にノンコンプライアンスが認められたので、インフォームド・コンセントに違反したという理由で、治験審査委員会(IRB)に諮らずに治験期間を延長した。
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   問213.医薬品の開発における臨床試験(治験)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 経験豊富な臨床医が行えば、対照群との比較試験は不必要である。
  2. 二重盲検(遮へい)法による無作為化試験は科学的には最も良い方法と考えられている。
  3. 厳密に行われた比較的短期間投与の臨床試験で承認された医薬品は、市販後さらに長期間投与での有効性及び安全性をも保証されている。
  4. ダブルダミー法は被験薬と標準薬とを二重盲検(遮へい)下で比較することを可能にするための方法である。
      a b c d 
    1 正 正 正 誤 
    2 誤 正 誤 正 
    3 正 誤 正 誤 
    4 正 誤 誤 正 
    5 誤 正 正 正 
   <解答>へ・ <解説>へ

  問214.次の生物検定法、データ処理法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. マウスにピクロトキシンを投与して、そのけいれん作用を示すED50を求めるため、プロビット法を用いた。
  2. トノサマガエルの腹直筋を摘出し、その収縮反応を指標にアセチルコリンを二重盲検(遮へい)法で定量した。
  3. マウスの各群にいくつかの用量のストリキニーネを投与し、その死亡率からLD50をLitchfield.Wilcoxon法によって求めた。
  4. ある新薬の治験において、一定期間に来院する患者に対して、薬効評価を逐次検定法を用いて行った。
  5. 鎮痛効果を調べる動物実験試験において、プラセボ効果は無視できない。
      a b c d e 
    1 正 誤 正 正 誤 
    2 正 正 誤 誤 正 
    3 誤 正 正 誤 誤 
    4 誤 誤 正 誤 正 
    5 正 誤 誤 正 誤  
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  問215.標本の統計学的比較に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. 濃度などの間隔尺度の測定値の分布が正規分布と仮定されるとき、2群の比較にはt検定を用いることができる。
  2. 効果における著効、有効、無効などの順序尺度によって測定される場合、Wilcoxon検定などのノンパラメトリック法を用いる。
  3. 仮説検定において、2標本の平均値が異なること(対立仮説)が真実であるものを、判定において同じである(帰無仮説)と誤まる危険性を第1種の過誤と呼ぶ。
  4. 仮説検定において、2標本の平均値が異なること(対立仮説)が真実であるものを、判定において同じである(帰無仮説)と誤まる危険性は測定数を多くとるほど小さくなる。
      a b c d 
    1 正 誤 正 正 
    2 誤 正 誤 正 
    3 正 誤 正 誤 
    4 正 正 誤 正 
    5 誤 正 正 誤 
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  問216.処方せんに記載しなければならない事項の確認を行い、次の処置をした。正しいものはどれか。

 
  1. 麻薬が処方されているので、麻薬施用者免許証の番号を医師に間い合わせた。
  2. 劇薬が処方されているので、患者の住所を医師に問い合わせた。
  3. 向精神薬が処方されているので、向精神薬施用者免許証の番号を医師に問い合わせた。
  4. 処方せん記載上の不備はないと判断して調剤した。
  5. 患者の住所の記載がないので、患者に問い合わせた。
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  問217. Rp.1を調剤するにあたって次の処置をした。正しいものはどれか。
  1. CarbamazepineとCaffeine and Sodium Benzoateは、配合により湿潤するので組合せ散剤とした。
  2. PhenytoinとPhenobarbitalは配合により変色し、Phenytoinの効力を低下させるので組合せ散剤とした。
  3. 調剤上問題はないと判断し、そのまま秤量、混和して調剤した。
  4. Caffeine and Sodium Benzoateは、Phenytoinと配合することにより分解するので組合せ散剤とした。
  5. PhenobarbitalとCaffeine and Sodium Benzoateは、配合により固化し、Phenobarbitalの効力を低下させるので組合せ散剤とした。
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  問218. Rp.2調剤薬を交付するとき、患者に対する説明として、正しいものはどれか。
  1. 低血糖をおこすことがあると説明した。
  2. 保存中着色しても薬効に変化がないと説明した。
  3. ビタミンKを多く含む食物やビタミンKを産生する納豆菌を含む納豆の摂取により薬の効果が減弱する可能性があるので、これらの食物の摂取を避けて下さいと説明した。
  4. 保存中湿潤液化するため組合せ散剤としたので、それぞれの包みを一緒に服用するように説明した。
  5. お茶やコーヒーなどに含まれているタンニンにより吸収が阻害されるため、服薬前後1時間はこれらの飲用を避けて下さいと説明した。
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  問219.患者A(55歳・男性)は慢性腎不全と診断されて、次の処方を受けた。処方内容に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
処方
 フロセミド錠(40mg)  1錠 1日1回   朝食後服用 14日分
 アルファカルシドール錠(0.5μg)  1錠 1日1回   朝食後服用 14日分
 ニフェジピン錠(10mg)  3錠 1日3回   毎食後服用 14日分
 ポリスチレンスルホン酸カルシウム  15g 1日3回   毎食後服用 14日分
  1. フロセミドは集合管に作用する利尿薬である。
  2. アルファカルシドールは腎不全時のビタミンD代謝異常を改善する。
  3. ニフェジピンは降圧作用に基づくめまいなどをおこすことがある。
  4. ポリスチレンスルホン酸カルシウムは、腎不全時の血清リン値の上昇を抑制する。
      a b c d 
    1 正 正 誤 誤 
    2 正 誤 誤 正 
    3 誤 正 正 誤 
    4 誤 誤 正 正 
    5 誤 正 誤 正 
    6 誤 正 正 正  
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  問220.高齢者への投与に際し、制限量(薬用量の上限)が設定されている医薬品の正しい組合せはどれか。
  1. マレイン酸エナラプリル b フルニトラゼパム
  2. 塩酸ジルチアゼム d 塩酸バンコマイシン
  3. トリアゾラム

       1 (a、b)   2 (a、d)   3 (b、c)
       4 (b、e)   5 (c、d)   6 (c、e)
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問221.次に示す医薬品は小児の感冒に散剤、シロップ剤、坐剤としてよく使用されるものである。7歳で体重25 kgの小児の1日量として、正しいものの組合せはどれか。
  1. アセトアミノフェン 100〜200 mg
  2. アモキシシリン 750 mg
  3. ヒベンズ酸チペピジン 200 mg
  4. リン酸コデイン 30 mg
  5. 塩酸シプロヘプタジン 50 mg

       1 (a、b、d)   2 (a、c、d)   3 (a、c、e)
       4 (b、c、e)   5 (b、d、e)
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  問222.次の文は医薬品の警告に関する記述である。それぞれの記述に対応する医薬品の正しいものの組合せはどれか。
  1. 服用後に、もうろう状態が現れることがある。また、入眠までの、あるいは中途覚醒時の出来事を記憶していないことがあるので注意する。
       ア)ニトラゼパム  イ)ジアゼパム  ウ)トリアゾラム
  2. 本剤の投与により間質性肺炎、自殺企図が現れることがあるので、使用上の注意に十分留意し、このような症状が発現した場合は直ちに本薬の投与を中止する。
       ア)レセルピン  イ)インターフェロンα  ウ)シメチジン
  3. イトラコナゾール又はエリスロマイシンとの併用により、まれにQT延長、心室性不整脈が現れるので、併用を避けること。
       ア)ケトコナゾール  イ)トリアゾラム  ウ)テルフェナジン
  4. 催奇形性があるので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない。また妊娠する可能性のある婦人には投与しないことを原則とする。
       ア)ソリブジン  イ)エトレチナート  ウ)フェニトイン
      a b c d 
    1 イ ア ウ ア 
    2 ア イ ア ウ 
    3 ウ ア イ ウ 
    4 ウ イ ウ イ 
    5 ア ウ イ ア 
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問223.次の医薬品の服用時期指示の根拠に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. インドメタシンカプセルは、副作用としての消化性漬瘍を防ぐために食直後に服用する。
  2. アカルボースは、食直前に服用することにより、α-グルコシダーゼを阻害して糖分が二糖類から単糖類へ分解されて吸収されるのを抑制し、食後の過血糖を防ぐ。
  3. イコサペント酸エチルは、吸収性を高めるために空腹時に服用する。
  4. トリクロルメチアジドは、夜間の頻尿を避けるために朝食後又は朝昼食後に服用する。
      a b c d 
    1 正 正 正 誤 
    2 正 誤 正 誤 
    3 誤 正 正 誤 
    4 誤 誤 誤 正 
    5 正 正 誤 正 
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  問224.次の医薬品間の相互作用に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. ジゴキシンとフロセミドとの併用によって、心室性不整脈を生じることがある。
  2. セフェム系抗菌薬とテルフェナジンとの併用によって心室性不整脈を生じることがある。
  3. セフジニルと経口鉄製剤とめ併用によるセフジニルのバイオアベイラビリティの低下は、不溶性のキレートを形成するためである。
  4. トリアゾラムはシメチジンとの併用によってその催眠効果が減弱する。
      a b c d 
    1 正 正 誤 正 
    2 正 誤 正 誤 
    3 誤 誤 誤 正 
    4 誤 正 正 誤 
    5 正 正 正 誤  
   <解答>へ・ <解説>へ

  問225.次の薬物相互作用の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. イソニアジド服用中にチーズなどチラミンを多く含有する食物を食すると、発赤、動悸、頭痛などが生じることがある。
  2. ワルファリン服用中に納豆を食するとワルファリンの抗凝血作用が増強することがある。
  3. 長期喫煙者では、テオフィリンの気管支拡張作用は非喫煙者に比べて弱い傾向がある。
  4. テトラサイクリンを牛乳とともに服用すると、テトラサイクリンの作用の減弱が見られる。
  5. フェロジピンのようなカルシウム拮抗薬をグレープフルーツジュースとともに服用すると作用の減弱が見られる。
      a b c d e 
    1 正 誤 誤 正 誤 
    2 正 誤 正 誤 正 
    3 誤 正 誤 正 誤 
    4 正 正 誤 誤 正 
    5 正 誤 正 正 誤 
    6 誤 正 正 誤 正 
   <解答>へ・ <解説>へ

  問226.次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 錠剤やカプセル剤を色、大きさ、形状だけで区別することは不可能であるが、通常4桁の数字で識別コードが表示されており、容易に当該製品を鑑別することができる。
  2. 散剤、液剤、軟膏剤など混合された薬剤については、肉眼による監査が困難である。調剤者が調剤した医薬品名や秤取量を処方せんに記載すること、調剤薬の全量又は1包を秤量することなどで、ある程度監査が可能である。
  3. 処方オーダリングシステムでは、医師が発生源入力し、正確な医薬品名、分量、用法、用量が処方せんにプリントアウトされるので、処方せんを点検する必要はない。
      a b c 
    1 正 正 誤 
    2 正 誤 正 
    3 誤 正 正 
    4 正 誤 誤 
    5 誤 誤 正 
    6 誤 正 誤 
   <解答>へ・ <解説>へ

問227.下記の散剤処方について、調剤用天びんで各医薬品7日分を秤取し、1包が1.0gになるように賦形剤を加えて調剤を行った。倍散の選択が適切であれば、添加した賦形剤の全量は何gになるか。正しい重量(単位:g)に最も近い数値を選べ。ただし、倍散は10、又は100倍散のいずれかである。
処方






フマル酸クレマスチン
アミノフィリン
硫酸テルブタリン
酸化マグネシウム
賦形剤
1日3回毎食後服用
7日分
3mg
0.6
12mg
0.3
適 量




  1.0   2.0.7   3.2.1   4.4.2   5.5.6

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  問228.高度の腎障害患者に対して禁忌であると添付文書に記載されている薬剤について、正しいものの組合せはどれか。
      a アセタゾラミド   b エリスロマイシン
      c ベザフィブラート  d メトトレキサート
      e テルフェナジン

       1 (a、b、d)   2 (a、b、e)   3 (a、c、d)
       4 (a、d、e)   5 (b、c、e)   6 (c、d、e)
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問229.外用剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 非ステロイド性抗炎症薬による気管支ぜん息発作の誘発は、点眼剤や外皮用剤では認められない。
  2. ステロイド吸入療法により咽喉頭部カンジダ症を誘発することがある。
  3. 塩酸カルテオロールなどのβ遮断薬の点眼剤は、緑内障、高眼圧症には禁忌である。
  4. 硫酸サルブタモールなどのβ2作動薬の吸入剤は、気管支ぜん息治療に、他のカテコールアミン製剤と併用して用いた方が有効性が高まる。
      a b c d 
    1 正 正 誤 正 
    2 誤 正 誤 誤 
    3 正 誤 正 誤 
    4 誤 誤 正 正 
    5 誤 正 正 誤 
   <解答>へ・ <解説>へ

問230.医薬品情報に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 医薬品添付文書は製薬企業が作成するもので、法的規制は受けない。
  2. 医薬品インタビューフォームは厚生省が作成するもので、添付文書より詳しい情報を収載している。
  3. 新医薬品承認審査概要(SBA)は製薬企業が作成するもので、医薬品の普及と適正使用のための資料である。
  4. 日本薬局方医薬品情報(JP-DI)は厚生省が作成する公定書で、日本薬局方収載品について添付文書よりも充実した情報を記載している。
      a b c d 
    1 誤 正 正 誤 
    2 正 誤 誤 正 
    3 誤 正 誤 正 
    4 正 誤 正 誤 
    5 誤 誤 誤 誤 
    6 誤 誤 正 誤 
    7 誤 正 誤 誤  
   <解答>へ・ <解説>へ

  問231.薬剤師による患者インタビューで明らかになった次の問題点の処置について、薬剤師として妥当なものの組合せはどれか。
  1. 薬物治療を開始した患者が、翌朝のインタビューで皮膚のかゆみを訴えたので、薬物アレルギーの可能性があることを医師に伝えた。
  2. 薬物治療を開始しても患者の容体が安定しないので、コンプライアンスとファーマコキネティクスの両面から原因を調査することにした。
  3. ノンコンプライアンスの原因が投与スケジュールにあると考えられたので、長時問作用型の剤形への変更について医師に助言した。
  4. 患者が「飲まなかった」といった薬を、薬歴簿から削除した。
  5. 学童期の入院患者から[薬を飲まなかったことを家族に話さないで」と頼まれた薬剤師が、医師に相談せずに家族に事実を伝えた。

       1 (a、b、c)   2 (a、b、e)   3 (a、d、e)
       4 (b、c、d)   5 (c、d、e)
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  問232.患者への服薬指導及び副作用対策に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. プロプラノロール使用中の患者で急に服薬を中止すると、症状が悪化することがあるので、患者に医師の指示なしで服薬を中止しないよう指導する。
  2. 精神安定薬使用中の患者では、眠気や、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがあるので、自動車の運転や危険を伴う機械の操作などに従事させないよう指導する。
  3. エタンブトールは聴力障害が現れることがあるので、副作用の早期発見につとめ、発見した場合は主治医へ申し出て薬物投与中止を検討する必要がある。
  4. パーキンソン病治療薬レボドパの副作用には、嘔気、食欲不振、眠気、動悸などがある。その場合、直ちに薬物治療を中止しなければならない。
      a b c d 
    1 正 誤 正 誤 
    2 正 誤 誤 正 
    3 誤 正 誤 正 
    4 正 正 誤 誤 
    5 誤 誤 正 正 
    6 誤 正 正 誤  
   <解答>へ・ <解説>へ

  問233.次の注射液の中で、そのまま使用せず希釈して用いるものの組合せはどれか。
  1. 2%塩化カルシウム液
  2. 20%キシリトール液
  3. 10%塩化ナトリウム液
  4. 15%塩化カリウム液
  5. 5%ブドウ糖液
  6. 7%炭酸水素ナトリウム液

       1 (a、b、d)   2 (a、c、d)   3 (a、e、f)
       4 (b、c、f)   5 (b、d、e)   6 (d、e、f)
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  問234.フロセミド注射液の配合変化に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. フロセミド注射液のpHは8以上である。
  2. フロセミド注射液にpHの高い注射液を混合してpHを約9にすると、沈殿を生じる。
  3. フロセミド注射液にアミノフィリン注射液を混合しても沈殿を生じない。
      a b c 
    1 正 正 誤 
    2 正 誤 正 
    3 誤 誤 正 
    4 誤 正 誤 
    5 誤 誤 誤  
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  問235.高カロリー輸液療法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. TPN(total parenteral nutrition)に必要な栄養素は、アミノ酸、糖類、脂肪、ビタミンであるが、電解質、微量元素も不可欠である。
  2. 末梢静脈栄養(PPN)療法時の静脈炎の防止には、ヒドロコルチゾンやヘパリンを添加し用いることがある。
  3. 高カロリー輸液療法は、老人性脳障害時には積極的に用いる治療法である。
  4. ロイシン、イソロイシン、バリン、アラニンを分岐鎖アミノ酸と呼んでいる。
  5. 代謝性アルカローシスの治療には、輸液セットの側管より塩化カリウム注射液を急速静注する。
      a b c d e 
    1 正 誤 正 正 誤 
    2 誤 誤 正 誤 正 
    3 正 正 誤 正 誤 
    4 誤 正 正 誤 正 
    5 正 正 誤 誤 誤  
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  問236.輸液療法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. TPN(total parenteral nutrition)は直接中心静脈へ投与する方法であるから、そのpHは7.4、浸透圧は等張となるように調節する必要がある。
  2. TPNを手術侵襲の大きな患者に施行した場合、重篤なアルカローシスを起こすことがある。
  3. 慢性肝不全時の肝性脳症患者にアミノ酸輸液を施行する際、Fischer比(分岐鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸)を高めた輸液が意識障害の改善に有効である。
  4. 複数の輸液を混合するTandem法とは2種以上の輸液を並列に連結する方法で、長時間にわたる輸液の注入に使用される。
  5. 脂肪乳剤のTandem法による投与は簡便な方法として繁用される。
      a b c d e 
    1 正 正 誤 正 正 
    2 誤 正 正 誤 正 
    3 誤 誤 正 正 誤 
    4 誤 正 誤 誤 誤 
    5 正 誤 誤 正 誤 
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  問237.ホスホマイシンナトリウム注射液1日4g(力価)を注射用水100mLに溶解し点滴静脈内注射をすることになった。本剤のNa+濃度(mEq)として正しいものはどれか。
ホスホマイシンナトリウム(C3H5Na2O4P)の分子量は182.0、ナトリウムの原子量は23.0とする。

  1.7.1  2.14.3  3.28.6  4.42.9  5.57.1

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  問238.次の血液製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 血液成分(赤血球、血小板、血漿)の至適保存温度及び採血後の有効期間はそれぞれ異なる。
  2. 赤血球は4゜Cで保存すると採血後21日間経過しても機能が保たれている。
  3. 他人の血液、いわゆる同種血輸血法では、場合によっては免疫抗体の産生を促したり、ウイルス感染の伝播などが考えられるので、より安全な輸血法として自己血輸血法がある。
  4. フィルグラスチム(G-CSF)は、血液凝固因子製剤で、現在血友病治療に用いられている。
      a b c d 
    1 正 正 正 誤 
    2 正 誤 誤 正 
    3 誤 正 誤 正 
    4 正 誤 誤 誤 
    5 誤 誤 正 誤 
    6 誤 正 正 誤 
    7 誤 正 正 正 
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  問239.放射性医薬品である過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液を購入したが、未使用のまま検定日時より24時間経過した。この時点での本品の残存放射能は次の数値のどれに最も近いか。ただし、本品の検定日時における放射能は1.85 GBq(50 mCi)、99mTcの半減期は6時間とする。

  1.925MBq(25mCi)    2.463MBq(12.5mCi)
  3.370MBq(10mCi)    4.278MBq(7.5mCi)
  5.232MBq(6.2mCi)    6.116MBq(3.1mCi)

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  問240. X線造影剤(注射)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. イオン性造影剤、非イオン性造影剤のいずれも、ヨード過敏症の患者には禁忌である。
  2. イオン性造影剤を非イオン化することで、浸透圧が低減され、注入時の疼痛、熱感などの副作用が減少した。
  3. イオン性造影剤の主な副作用として、投与後1時間以上、ときに数時間以上も経過して発現する遅発性アレルギーの報告が多い。
  4. X線造影剤には、1つの薬物について濃度、容量の異なる製剤があり、適応、適用部位が異なっている。
      a b c d 
    1 正 正 正 正 
    2 正 正 正 誤 
    3 正 正 誤 正 
    4 正 誤 正 正 
    5 誤 正 正 正  
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