第83回薬剤師国家試験抜粋(平成10年3月)

       基礎薬学 (問1〜問60)


問1.日本薬局方収載医薬品 a 〜 e のIUPAC規則名の正誤について、正しい組合せはどれか。

a.2-acetoxybenzoic acid
b.N-(4-hydroxyphenyl) acetamide
c.2-(4-isobutylphenyl) acetic acid
d.2-(aminocarboxy) phenyl ethyl ether
e.2-chloro-1,1,2-trifluoroethyl difluoromethyl ether

   a b c d e
 1 誤 誤 正 正 誤
 2 誤 正 誤 正 正
 3 正 誤 正 誤 誤
 4 正 正 誤 誤 正
 5 誤 誤 正 誤 正

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問2.化合物 a 〜 e に関する芳香族性の記述ア〜オについて、正しいものの組合せはどれか。

ア.ヒドリド(hydride)がとれると、6π電子系となり芳香族化する。
イ.芳香族性はHuckel則(4n+2)でn=2の例である。
ウ.非共有電子は芳香族性に寄与していない。
エ.プロトン(proton)がとれると、6π電子系となり芳香族化する。
オ.非共有電子が芳香族性に寄与している。

   ア イ ウ エ オ
 1 e d b a c
 2 d e b a c
 3 e a b d c
 4 a e c d b
 5 d a c e b

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問3.生体関連金属錯体に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.cyanocobalaminにはFeが含まれている。
b.chlorophyllにはMgが含まれている。
c.heme(又はhaem)にはMnが含まれている。
d.hemocyaninにはCoが含まれている。

   a b c d
 1 正 誤 正 誤 
 2 誤 誤 誤 正 
 3 正 正 誤 誤 
 4 誤 正 誤 誤 
 5 誤 正 正 正
 
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問4.立体化学に関する次の記述 a 〜 e について、正しいものの組合せはどれか。
a.不斉炭素(キラル炭素)を含む化合物は、必ず光学活性を示す。
b.すぺてのラセミ体は、再結晶や蒸留により光学分割が可能である。
c.反応中心のみが不斉炭素である光学活性化合物が、carbocation中間体を経る反応は、特別の反応を除きラセミ化する。
d.2,3-dibromobutaneは2個の不斉炭素を持ち、4個の光学活性体が存在する。
e.糖の一方のアノマーを水に溶解したとき、平衡になることによって起こる旋光度の変化は変旋光と呼ばれる。

 1(a、b)  2(a、d)  3(a、e)
 4(b、c)  5(c、d)  6(c、e)

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問5.ヨウ素に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.ヨウ素のエタノール溶液とヨウ素のクロロホルム溶液とで色が異なるのは、これらの溶媒とヨウ素との分子間相互作用が異なるためである。
b.ヨウ素は、還元作用により殺菌効果を示す。
c.ヨウ素分子は、2個のヨウ素原子が共有結合したものである。
d.結晶中では全てのヨウ素分子は、ヨウ素原子に解離している。
e.ヨウ素は、大過剰のKIが存在すると、水溶液中ではほとんどが I3-として溶存している。

   a b c d e
 1 正 誤 正 誤 正
 2 誤 正 誤 正 正
 3 正 正 正 誤 誤
 4 誤 正 誤 誤 正
 5 誤 誤 正 正 誤

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問6.化学反応に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.溶液中での水酸化ナトリウムによる臭化エチルからエタノールヘの変換は、求核置換反応である。
b.水素化アルミニウムリチウムによる安息香酸エチルからベンジルアルコールへの変換は、酸化反応である。
c.塩素によるメタンから塩化メチルヘの変換は、酸化反応である。
d.濃硝酸-濃硫酸混液によるペンゼンからニトロベンゼンヘの変換は、求電子置換反応である。
e.硫酸によるtert-ブチルアルコールから2-メチルプロペンヘの変換は、脱離反応である。

   a b c d e
 1 正 正 誤 正 誤
 2 誤 誤 正 誤 正
 3 正 誤 誤 正 誤
 4 誤 正 誤 誤 正
 5 正 誤 正 正 正

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問7.一分子求核置換反応(SN1反応)及び二分子求核置換反応(SN2反応)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.SN1反応の反応速度は、求核試薬の濃度に依存しない。
b.速度論的に、SN1反応は中間体を通る2段階の反応であるのに対し、SN2反応は1段階の反応である。
c.ハロゲン化アルキルを、SN2反応の反応速度の速い順に並べると、ハロゲン化メチル、第一級ハロゲン化物、第二級ハロゲン化物、第三級ハロゲン化物の順になる。
d.ブロモベンゼンは、SN1反応もSN2反応も起こしにくい。

   a b c d 
 1 誤 誤 正 誤 
 2 正 誤 誤 誤 
 3 誤 正 誤 正 
 4 誤 正 正 誤 
 5 正 正 正 正 

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問8.下図に示す18O標識安息香酸エチルを水酸化ナトリウム水溶液で処理した後、反応液を酸性にした。予想される主生成物を1〜5の中から選べ。ただし特に表示のない酸素原手はすぺて16Oとする。


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問9.benzoic acid誘導体 a 〜 d に関する下記の記述ア〜オの正誤について、正しい組合せはどれか。

ア.アシル化剤としての反応性は、c、a、d、bの順である。
イ.赤外吸収スペクトルのC=0の伸縮振動の吸収は、aの方がbよりも高波数側にある。
ウ.bをethanolに溶解し、室温で1時間放置しても変化しない。
エ.Grignard試薬はaと反応する。
オ.anilineをpyridineに溶解し、cを加えても何の反応も起こらない。

   ア イ ウ エ オ
 1 正 誤 正 誤 誤
 2 誤 誤 誤 正 誤
 3 誤 正 正 誤 正
 4 正 誤 誤 正 正
 5 誤 正 正 正 誤

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問10.脱離反応に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.E1反応で進行するアルコールの酸による脱水は、第三級アルコールの方が第二級アルコールより起こりやすい。
b.2-bromobutaneをsodium ethoxideで処理すると、E2反応が進行し、Saytzeff則にしたがった2-buteneが主として生成する。
c.1,2-dibromobutaneをsodium iodideで処理すると2-buteneが生成する。
d.cis-1-chloro-2-methylcyclohexaneをsodium methoxideで処理し、E2脱離を行うと、Saytzeff則にしたがった3-methylcyclohexeneが主として生成する。

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問11.次の記述はあるbromoalkaneの構造決走に関するものである。最も適する化学構造式はどれか。
 bromoalkane(C6H13Br)は水と速やかに反応してalcohol(C6H140)を生じるが、etherを生成させる目的でsodium ethoxideと反応させると、唯一の生成物としてalkene(C6H12)が得られた。このalkeneのオゾン分解では2種のカルボニル化合物、すなわちketone(C4H80)とaldehyde(C2H40)を生成した。


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問12.次の化合物 a 〜 d について、永久双極子モーメントをもつものの正しい組合せはどれか。
a.CO2   b.H2O   c.NH3   d.C12

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問13.次の化合物 a 〜 e について、その共役塩基の塩基性が強いものから順に並ぺた。正しいものはどれか。

a.CH3CH3
b.CH3COOH
c.H2O
d.NH3
e.H2SO4

   共役塩基の強さの順
 1 a b c d e
 2 e b d c a
 3 a c d b e
 4 e c b d a
 5 a d c b e

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問14.次の2つの式はある代表的な酸塩基指示薬の変色反応機構を示したものである。記述 a 〜 d の正誤について、正しい組合せはどれか。

a.Aはアルカリ性溶液中で解離し、Aユ は赤色(赤紫色)を呈する。
b.Bは酸性溶液中でキノン形構造をとり、赤色を呈する。
c.Aは弱酸性化合物であり、Bは弱塩基性化合物である。
d.BとBユ の濃度が等しい場合には、これらの中間の色調を呈する。

   a b c d
 1 誤 誤 正 誤 
 2 正 誤 正 正 
 3 正 誤 誤 誤 
 4 正 正 正 正 
 5 誤 正 誤 正 

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問15.下の図はある酸性化合物の化学種(イオン形又は分子形)のモル分率とpHとの関係を示したものである。次の記述 a 〜 c の正誤について、正しい組合せはどれか。

a.曲線の交点のpHは、その化合物のpKaに等しい。
b.曲線の交点より低いpHでは、イオン形の濃度が分子形の濃度より高い。
c.pH 8以上ではほぼ完全に分子形として存在する。

   a b c 
 1 正 正 正  
 2 誤 正 正  
 3 正 誤 誤  
 4 正 誤 正  
 5 誤 正 誤  

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問16.互いに共役である酸塩基対をある濃度以上含む溶液に、少量の酸や塩基を加えたり、水を加えて薄めたりしても、その溶液のpHは大きく変化しない。このような溶液をpH緩衝液といい、次式の関係がある。
            


 次の記述の[   ]に入れるぺき数値の正しい組合せはどれか。ただし、酢酸の pKa=4.74 とする。
A.酢酸と酢酸ナトリウムの各々0.200 mol/L水溶液を等容量ずつ混合した。最も近いpHは[ a ]である。
B.Aの溶液100 mLに1.00 mol/L 塩酸1.0 mLを加えた。最も近いpHは、[ b ]である。

   a   b 
 1 3.74  3.65
 2 4.74  4.65
 3 5.74  4.83
 4 4.74  3.65
 5 3.74  4.65

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問17.水の状態図に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a.曲線BTAの左側の(・)の領域では、水は固体(氷)状態にある。
b.曲線BTは融解曲線である。
c.T点においては、氷と水と水蒸気が共存する。
d.凍結乾燥はT点以下の圧力下で行われる。

   a b c d 
 1 誤 正 正 正
 2 正 誤 正 正 
 3 正 誤 誤 誤 
 4 正 正 正 誤 
 5 誤 誤 誤 正 

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問18.日本薬局方に従い、クロロホルム/1-プロパノール混液(3:2)を調製する操作として正しいものはどれか。
1.別々のビーカーを用いてクロロホルムを30 gと1-プロパノールを20 g量り、両者を混合した。
2.50 mLのメスシリンダーにクロロホルム30 mLをとり、ついで1-プロパノールを加えて全量を50 mLとした。
3.50 mLのメスシリンダーに1-プロパノール20 gを量り、それにクロロホルムを加えて50 mLとした。
4.50 mLのメスフラスコに1-プロパノール20 mLを全量ピペットでとり、クロロホルムを加えて50 mLとした。
5.別々のメスシリンダーにクロロホルム30 mLと1-プロパノール20 mLをとり、両者を混合した。

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問19.物質Aの濃度が減少するとき、その反応速度は一般に次式で示される。
  -d[A]/dt=k[A]n
n は反応次数、k は反応速度定数、tは時間である。また、[A]0を初期濃度とするとき、反応次数(n)と積分反応速度式との関係は次のように示される。
    反応次数(n)    積分反応速度式
a    0        [A]=[A]0-kt
b    1        ln[A]=ln[A]0-kt
c    2        [A]-1=kt+[A]0-1

反応速度定数kの次元について、正しい組合せはどれか。
     a      b      c
1    時間-1    時間-1     時間-1 
2  濃度・時間-1   時間-1    濃度・時間-1 
3    濃度   濃度-1・時間-1   濃度-1 
4  濃度・時間-1   時間-1    濃度-1.時間-1 
5    濃度-1  濃度・時間-1    濃度-1 

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問20.X線に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.X 線はフイルムに塗布した写真乳剤に潜像を形成させる。
b.X 線の振動数は赤外線の振動数よりも大である。
c.X 線を用いる回折法で固体薬物が結晶性であるかどうかを判断できる。
d.X 線は動物の硬組織よりも軟組織の方が透過しにくい。

   a b c d 
 1 正 誤 正 誤 
 2 誤 正 誤 正 
 3 正 正 正 誤 
 4 誤 正 正 誤 
 5 誤 誤 誤 正  

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問21.次の放射壊変に伴う親核種の原子番号(Z)及び質量数(A)の変化の正誤について、正しい組合せはどれか。

壊変形式

娘核種の原子番号

娘核種の質量数

α壊変

Z-2

A−4

β-壊変

Z-1

A

β壊変

Z+1

A

軌道電子捕獲

Z-1

A

              
   a b c d 
 1 正 正 正 誤 
 2 誤 正 正 誤 
 3 正 正 正 正 
 4 誤 正 誤 誤 
 5 正 誤 誤 正 
 6 誤 誤 誤 誤

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問22.次の分析法について、非破壊的で測走後に試料の回収が可能なものの組合せはどれか。
a.質量分析法     b.円二色性測定法    c.原子吸光光度法
d.赤外分光法     e.窒素定量法(セミミクロケルダール法)

 1(a、b)  2(a、c)  3(b、c)
 4(b、d)  5(c、e)  6(d、e)

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問23.核磁気共鳴に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.核磁気共鳴は原子核スピンの励起に伴う現象なので、周辺電子の状態は共鳴位置に影響を及ぼさない。
b.核磁気共鳴スペクトルの測定には、赤外線より波長の短いラジオ波領域の電磁波が用いられる。
c.通例、溶媒として有機溶媒を用いた場合は、内部基準物質としてテトラメチルシラン(TMS)を用いる。
d.プロトン間のスピン-スピン結合定数は、外部磁場の強さには影響されない。

   a b c d 
 1 正 誤 正 誤 
 2 正 正 誤 正 
 3 誤 正 誤 誤 
 4 誤 誤 正 正 
 5 誤 正 正 誤 

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問24.次の図は、日本薬局方収載医薬品のCDCl3中の60 MHzプロトンNMRスペクトである。このスペクトルに該当する医薬品で正しいものはどれか。ただし、試料を重水で処理すると4.1 ppm付近のシグナルはその高さが6分の1程度までに減少した。


 1.アセトアミノフェン  2.アミノ安息香酸エチル(ベンゾカイン)
 3.エテンザミド     4.パルビタール     5.フェナセチン

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問25.質量分析法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.装置はイオン化部、加速部、質量分析部及び検出部よりなる。
b.本法は気体試料にのみ適用できる。
c.スペクトルは、通常、横軸に質量電荷比(mz)、縦軸に強度の最も大きいイオンを100とした各イオンの相対強度を示す棒グラフで表される。
d.フラグメントイオンの生成過程における結合の開裂様式には、単純なラジカル開裂及びイオン開裂のほかに転位を伴う場合がある。
e.高分解能で測定すると、各イオンの組成式を知ることができる。

   a b c d e
 1 誤 誤 正 誤 正
 2 誤 正 誤 正 誤
 3 正 誤 正 正 正
 4 正 正 誤 誤 正
 5 正 誤 正 誤 誤

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問26.日本薬局方の吸光度測定法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.透過度tの逆数の常用対数を吸光度Aという。
b.測定セルの層長を1 cm、吸光物質の濃度を1 mol/Lの溶液に換算したときの吸光度をモル吸光係数εという。
c.吸光度Aの値は、溶媒の種類に関係なく一定である。
d.紫外部の吸収測走には、石英製セルを用いる。

   a b c d 
 1 正 正 正 正 
 2 誤 正 正 誤 
 3 正 正 誤 正 
 4 誤 正 誤 正 
 5 正 誤 誤 誤 
 6 誤 誤 正 正 

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問27.物質の旋光性に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.化合物の比旋光度を算出するとき、必ずしも分子量がわかっている必要はない。
b.旋光度は通常赤外線の波長領域で測定される。
c.物質が旋光性を持つためには、分子の中に少なくとも1個の不斉原子(キラル中心)がなければならない。
d.円二色性は左右円偏光の吸光係数の差に起因する。

   a b c d 
 1 正 正 正 正 
 2 誤 誤 正 正 
 3 正 正 正 誤 
 4 正 誤 誤 正 
 5 誤 正 誤 正 

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問28.日本薬局方液体クロマトグラフ法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.物質の確認は、試料の被検成分と標準被検成分の保持時間が一致することにより行うことができる。
b.物質の定量には、内標準法あるいは絶対検量線法を利用する。
c.検出器として紫外吸光光度計を用いたとき、2つの成分が完全に分離され、ピーク面積が同じであれば、2つの成分の含量は同じである。
d.理論段数はカラム中における物質のバンドの広がりの度合いを示す。

   a b c d 
 1 正 誤 正 正 
 2 正 正 正 誤 
 3 正 正 誤 正 
 4 誤 正 正 正 
 5 正 誤 正 誤 
 6 誤 誤 誤 正 

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問29.日本薬局方医薬品の確認試験に関する次の記述について、正しいものの組合せはどれか。
「本品1 mLにヨウ素試液2 mL及び水酸化ナトリウム試液2mLを加えて振り混ぜるとき、淡黄色の沈殿を生じる。」
a.この試験の試薬は、酸化作用があるのでエタノールは陽性に反応する。
b.この試験の試薬は、還元作用があるので酢酸は陽性に反応する。
c.ホルミル構造が陽性に反応する。
d.メチルケトン構造が陽性に反応する。
e.生成するのはヨードホルムとカルボン酸塩である。
f.生成するのはヨードホルムとアルコキシドである。

 1(a、c、e)  2(a、d、e)  3(a、d、f)
 4(b、c、f)  5(b、d、f)

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問30.日本薬局方収載の塩化ベンザルコニウムは[C6H5CH2N(CH3)2R]Clで示され、RはC8H17 〜 C18H37で、主としてC12H25及びC14H29からなる。この化合物を確認する試験は芳香族第一アミンの定性反応を利用している。
 この確認試験に関する次の記述の空欄 A〜E に入れるぺき繰作 a 〜 e の順序について正しい組合せはどれか。

本品を硫酸に溶かす。[ A ][ B ][ C ][ D ][ E ]液は赤色を呈する。
a.スルファミン酸アンモニウム試液を加えてよく振り混ぜ、1分間放置する。
b.シュウ酸N-(1-ナフチル)-Nユ-ジエチルエチレンジアミン試液を加える。
c.硝酸ナトリウムを加えて水浴上で5分間加熱し、放冷する。
d.水及び亜鉛末を加え、5分間加熱し、冷後、ろ過し、ろ液を用いる。
e.氷冷しながら亜硝酸ナトリウム試液を加えて振り混ぜ、2分間放置する。

   A B C D E
 1 c d a b e
 2 c d e a b
 3 d c b a e
 4 d c e a b
 5 e d c b a

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問31.次の記述は、下記の構造式で示した日本薬局方医薬品の定量法に関するものである。この操作で生成する物質の正しい構造式は1〜5のどれか。
「本品を乾燥し、その約0.5 gを精密に量り、中和エタノール30 mLに溶かし、水20 mLを加え、0.1 mol/L 水酸化ナトリウム液で滴定する。」


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問32.容量分析用標準液に関する次の記述により、ファクターfを求める計算式の正しいものはどれか。
1モルの質量がM(g)の標準物質m(g)を精密に量り、溶媒を加えて溶かし、モル濃度nの未標定標準液で滴定したところ、その消費量はV(mL)であった。


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問33.次の化合物は、バッカクに含まれる成分で、4-ジメチルアミノベンズアルデヒド・塩化鉄(・)試液により呈色する。下記の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


a.本試液による呈色は、キノリン骨格に起因する。
b.本試液は、酸アミド結合の確認に用いる。
c.本試液による呈色は、インドール骨格に起因する。
d.上記化合物は、エルゴタミンと同様に加水分解によりリゼルグ酸(lysergic acid)を生ずる。

 1(a、b)  2(a、d)  3(b、c)  4(b、d)  5(c、d)

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問34.日本薬局方の生薬に関する次の記述について、正しいものの組合せはどれか。
a.「ゲンチアナ」、「リュウタン」、「センブリ」はいずれもリンドウ科(Gentianaceae)植物を基原とし、主要な成分にセコイリドイド配糖体が知られている。
b.「ケイヒ」、「ウイキヨウ」、「チョウジ」はいずれも精油を含み、その主成分は芳香族化合物である。
c.「トウヒ」、「チンピ」、「キジツ」はいずれもミカン科(Rutaceae)植物を基原とし、主要な成分にビアントロン配糖体が知られている。
d.「キキョウ」、「セネガ」、「ニンジン」はいずれも根を薬用部位とし、主要な成分にトリテルペンアルカロイドを含む。

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問35.次の天然由来の日本薬局方医薬品とその基原となる生薬の関係について、正しいものの組合せはどれか。
a.Reserpine------------------ラウオルフィア
b.Atropine Sulfate------------マオウ
c.Quinine Sulfate-------------キナ
d.Cocaine Hydrochloride-------ベラドンナコン

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問36.次の1〜5に示す構造式は、日本薬局方に収載されている天然由来の医薬品のものである。これらのうちPapaver somniferum L. (Papaveraceae)の成分由来のものはどれか。


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問37.β-ラクタム系に属する抗生物質として、正しいものの組合せはどれか。
a.塩酸リンコマイシン   b.塩酸バンコマイシン   c.イミペネム
d.グリセオフルビン    e.セフォペラゾンナトリウム

 1(a、b)  2(a、d)  3(b、c)  4(b、e)  5(c、e)

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問38.細菌の薬剤耐性に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.β-ラクタム系抗生物質に対する耐性菌では、ペニシリン結合たん白質が変化している場合がある。
b.アミノグリコシド系抗生物質に対する耐性菌では、主にアセチル化、アデニリル化及びリン酸化による不活性化が知られている。
c.キノロン系抗菌薬に対する耐性菌では、その標的酵素であるDNAポリメラーゼが変化している。

   a b c
 1 正 正 正  
 2 誤 正 正  
 3 正 誤 正  
 4 正 正 誤  
 5 誤 誤 誤 
 
<解答>へ・ <解説>へ

問39.脂質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.一般に不飽和脂肪酸の方が同じ炭素数の飽和脂肪酸より融点が低い。
b.天然脂肪酸は、一般に枝分かれのない鎖状構造をもち、炭素数は偶数である。
c.天然脂肪酸が分子内に二重結合を持つ場合、一般にその配置は安定なtrans形である。
d.動物脂肪のラードは、植物油であるオリブ油に比べて、飽和脂肪酸の割合が大きい。

   a b c d 
 1 正 正 誤 正 
 2 誤 正 正 誤 
 3 誤 誤 正 正 
 4 正 誤 誤 誤 
 5 誤 誤 誤 正 

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問40.糖及び糖アルコールに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.glucose、mannose、galactose、fructoseは六炭糖であり、ribose、arabinose、xyloseは五炭糖である。
b.糖の銀鏡反応は、糖から銀イオンへ電子が移る結果起こる。
c.D-glucose及びD-sorbito1は両方とも甘味を持ち、水に溶けやすく有機溶媒に溶けにくい。
d.1分子のD-glucoseは、生体内で好気的代謝を受け2分子の乳酸(lactic acid)を生成する。

   a b c d 
 1 正 正 誤 誤  
 2 正 正 正 誤 
 3 誤 正 誤 正 
 4 誤 誤 正 誤 
 5 正 正 誤 正 

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問41.アミノ酸及びたん白質に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.たん白質の紫外吸収スペクトルを測走すると、通常280nm付近に吸収極大を示すが、これは構成アミノ酸中の塩基性アミノ酸に由来している。
b.たん白質は、等電点で水に対する溶解度が低くなる。
c.塩基性アミノ酸は、中性付近で、陽イオン交換樹脂に酸性アミノ酸よりも吸着されやすい。
d.glutamic acidは、oxaloacetic acidからアミノ基転移反応によって生合成される。

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問42.次の記述は核酸に関するものである。[   ]中に入れるぺき正しいものの組合せはどれか。
 細胞からDNAを抽出し、その塩基組成(モル比)を調ぺたところ、guanineとcytosineの和が40%であった。
 このDNAはadenineが[ a ]%、thymineが[ b ]%と推定され、またuracilは[ c ]%であると推定される。

30

30

0

30

0

30

20

20

0

20

0

20

60

0

0

0

60

0

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問43.ビタミンに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.ビタミンEは抗酸化作用を持ち、生体膜脂質の変性を防止する。
b.ビタミンAはカルシウムイオンの腸管吸収に関与する。
c.ビタミンDはフラビン酵素の補酵素で、酸化還元反応に関与する。
d.ビオチンは炭酸の固定に関与する酵素の補酵素となる。
e.ビタミンB12はメチル基転移反応に関与する。

   a b c d e
 1 正 正 誤 正 誤
 2 誤 正 誤 正 正
 3 誤 誤 正 誤 正
 4 正 誤 正 誤 誤
 5 正 誤 誤 正 正

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問44.Michaelis-Menten式が成立する酵素反応について実験したところ、下図の直線ウに示す結果が得られた。次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
なおグラフの縦軸は、反応速度(V)の逆数であり、横軸は基質濃度(S)の逆数である。
a.結果が直線ウから直線アに変化した場合、酵素反応液に競合阻害剤が添加された可能性が高い。一方、非競合阻害剤が添加されると、直線イに変化する可能性が高い。
b.最大反応速度Vmaxは、1.0μmol・min-1である。
c.同じ酵素濃度で基質濃度を2倍にした場合、常に反応速度は4倍になる。


   a b c
 1 正 誤 正
 2 誤 誤 誤  
 3 誤 正 誤 
 4 誤 誤 正 
 5 正 正 正 

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問45.cholesterolに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.cholesterolは、acetyl-CoAとacetoacetyl-CoAから、mevalonic acidを経て生合成される。
b.cholecalciferolは、cholesterolに紫外線を照射すると生成する。
c.血漿中でcholesterolの大半は、脂肪酸のエステルとして存在する。
d.cholic acidは、cholesterolから生合成され、glycineと結合してglycocholic acidになる。

   a b c d 
 1 正 誤 誤 誤 
 2 誤 誤 正 誤 
 3 誤 正 正 誤 
 4 正 誤 正 正
 5 誤 正 誤 正
 
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問46.細菌及びウイルスなどに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.細菌は、プラスミド(plasmid)中に薬剤耐性遣伝子をもつことがある。
b.エンドトキシン(endotoxin)は、グラム陰性菌の菌体外毒素である。
c.レトロウイルス(retrovirus)は1本鎖RNAと逆転写酵素をもつウイルスである。
d.プリオン(prion)は、核酸を含まないたん白質で、感染性がある。

   a b c d e
 1 正 正 正 誤 
 2 正 正 誤 正 
 3 正 誤 正 正 
 4 誤 正 正 正 
 5 正 正 正 正 

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問47.中枢神経系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.大脳新皮質は、自律神経系の高位中枢である。
b.海馬は、記憶の形成に重要な役割を果たしている。
c.筋紡錘は、骨格筋の伸展を中枢に伝える感覚器である。
d.脊髄は、中心部の白質と周辺部の灰白質からなる。
e.延髄は、呼吸、循環の中枢として働き、生命維持に重要である。

   a b c d e
 1 正 誤 正 誤 正
 2 誤 正 誤 正 正
 3 誤 誤 正 正 誤 
 4 誤 正 正 誤 正
 5 正 誤 誤 正 誤


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問48.活動電位に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.運動神経の活動電位の立ち上がり相は、カルシウムイオンの細胞内への流入による。
b.心室筋の活動電位のプラトー相は、カルシウムイオンの細胞内への流入による。
c.洞(房)結節のペースメーカー細胞は、自発的脱分極により活動電位を発生する。
d.平滑筋の活動電位は、カルシウムイオンの細胞内への流入により発生する。
e.活動電位の発生がないと、平滑筋は収縮しない。

   a b c d e
 1 正 誤 正 正 誤
 2 誤 正 正 正 誤
 3 誤 誤 正 誤 正
 4 正 正 誤 誤 正
 5 誤 正 誤 正 正

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問49.循環器系の形態と機能に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.僧帽弁は、左心房と左心室の間の弁であり、三尖弁は右心房と右心室の間の弁である。
b.ウイリス動脈輪とは、内頚動脈及び椎骨動脈由来の動脈を脳底で交通する血管系である。
c.赤血球は、毛細血管から血管外に出なければ、組織に酸素を受け渡すことができない。
d.多くの動脈には、数cm間隔で血液の逆流を防ぐ弁があるが、静脈には弁はない。

   a b c d 
 1 正 誤 誤 正 
 2 誤 誤 正 誤 
 3 正 正 誤 誤 
 4 誤 誤 正 正 
 5 誤 正 誤 正 

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問50.骨格筋に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.アクチン(actin)は、重合してアクチン線維を形成する。
b.ミオシン(myosin)は、その頭部にATPase活性をもつ。
c.筋原線維の滑りこみ(sliding)のエネルギーは、ATPから供給される。
d.筋収縮の引き金となるカルシウムイオンは、細胞外から流入する。
e.アクチンとミオシンの相互作用は、カルモジュリン(calmodulin)にカルシウムイオンが結合することで開始される。

   a b c d e
 1 誤 正 誤 正 正
 2 正 誤 正 誤 正
 3 正 誤 正 正 誤
 4 誤 正 誤 誤 正
 5 正 正 正 誤 誤

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問51.骨に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.骨のカルシウムは、一度沈着すると一生の間遊離しない。
b.骨には血管はほとんど分布していない。
c.骨芽細胞は、コラーゲンなどを分泌して骨形成を行い、骨細胞になる。
d.破骨細胞は、骨吸収に密接に関係している。
e.赤色骨髄は血球産生の場である。

   a b c d e
 1 誤 誤 誤 正 誤
 2 正 誤 正 誤 誤
 3 誤 正 正 誤 正
 4 誤 誤 正 正 正
 5 正 正 誤 正 正

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問52.細胞小器官及び酵素に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.ゴルジ体(Golgi body)は、分泌顆粒の形成には関与しない。
b.プロテインキナーゼC(Cキナーゼ)によるリン酸化には、cyclic AMPが必要である。
c.紡錘体の形成は、コルヒチンによって阻止される。
d.ミトコンドリア(mitochondria)は、電子伝達系と無関係である。
e.多くの細胞で小胞体は、細胞質ヘカルシウムイオンを放出する。

 1(a、d)  2(a、e)  3(b、c)  4(b、d)  5(c、e)

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問53.真核細胞の遺伝惰報に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.プロモーター(promoter)とは、転写開始反応に関与するDNAの特定領域をいう。
b.転写因子は、RNA合成を触媒する。
c.大部分のメッセンジャーRNA(mRNA)は3' 未端にポリ(A)配列をもつ。
d.mRNA前駆体は、スプライシング(splicing)によりイントロン(intron)部分が除去され、エキソン(exon)だけからなるRNAとなる。
e.制限酵素はDNAを切断するエンドヌクレアーゼである。

   a b c d e
 1 正 誤 誤 正 誤
 2 誤 正 正 正 誤
 3 正 正 誤 誤 正
 4 誤 誤 正 誤 正
 5 正 誤 正 正 正

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問54.バイオテクノロジーに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.マイクロインジェクション法により、DNAを動物細胞に直接導入できる。
b.受精卵に外来性の特定の遺伝子を導入することによって、トランスジェニック動物を作ることができる。
c.標的遺伝子組換え法により、標的遣伝子を破壊したジーンノックアウトマウスを作ることができる。
d.dideoxyribonucleotideを用いて、DNAの塩基配列を決走する方法がある。

   a b c d 
 1 誤 正 正 誤 
 2 正 誤 正 正 
 3 正 正 正 正 
 4 正 誤 正 誤 
 5 誤 正 誤 正

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問55.ヒトの遺伝に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.正常ヒト二倍体細胞の染色体数は46本であり、その中の44本は常染色体とよばれる。
b.ヒト精子には、X 染色体を含むもの及びY 染色体を含むものの2種類があり、X 染色体を含む精子が受精して誕生する個体は男子である。
c.血友病Aは、伴性劣性遺伝様式を示す遺伝病であり、患者には女子が多い。
d.精子や卵子が生成するときには、減数分裂が起こる。

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問56.insulinに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.glucagonは、insulinの分泌を抑制する。
b.insulinは、糖質輸送に関与するが、脂質代謝には関与しない。
c.insulinは、2本のポリペプチドがジスルフィド結合により架橋されている構造を持つ。
d.insulinの受容体は、細胞膜7回貫通のGたん白質共役型である。
e.自律神経系は、insulin分泌に影響を与えない。

   a b c d e
 1 誤 誤 正 誤 誤
 2 誤 誤 正 正 誤 
 3 正 正 誤 誤 正
 4 正 誤 正 誤 誤
 5 誤 正 誤 誤 正

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問57.次の表は、agonist、受容体、共役するGたん白質、器官及び生理反応の組合せの例である。
adenylate cyclaseを活性化して細胞内cyclic AMPの増加を引き起こすものの組合せはどれか。

agonist

受容体

Gたん白質

器官

生理反応

a.

norepinephrine

β1受容体

Gs

心臓

心拍数増大

b.

epinephrine

α2受容体

Gi

交感神経節後線維

伝達物質放出抑制

c.

histamine

1受容体

Gq

気管支

収縮

d.

histamine

2受容体

Gs

胃酸分泌

e.

acetylcholine

ムスカリン受容体

Gq

小腸

収縮


 1(a、c)  2(a、d)  3(a、e)  4(b、d)  5(d、e)

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問58.免疫グロブリンに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.免疫グロブリンは、アミノ酸配列が異なる可変部と、ほぼ一定した配列をもつ定常部からなる。
b.抗原は免疫グロブリンの定常部に結合する。
c.正常時において一番高い血中濃度を示す免疫グロブリンは、IgGである。
d.単クローン性(monoclonal) 抗体は、多クローン性(polyclonal) 抗体と異なり、単一の構造を持つ抗体分子である。

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問59.生体防御にかかわる細胞に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.白血球表面には、主要組織適合遺伝子複合体(MHC)の産物が存在し、ヒトではHLA抗原と呼ばれる。
b.好中球は顆粒球の一種であり、抗体を産生し殺菌作用を示す。
c.マクロファージは、細菌やウイルスを貧食したり、抗原提示細胞として働いたりする。
d.肝臓中のKupffer細胞は、異物に対して貪食作用を示す。

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問60.cytokineに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.interferonにはα型、β型及びγ型があり、いずれも抗ウイルス活性を示す。
b.interleukin (IL-2)は、T細胞から産生され、T細胞の分化、増殖に関与する。
c.B細胞は、炎症に関わるIL-1、IL-8、TNF(腫瘍壊死因子)などのcytokineを産生する。
d.GM-CSF(granulocyte/macrophage-colony stimulating factor)は、顆粒球やマクロファージの分化、増殖には関与しない。

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83rd Licence Examination

第83回薬剤師国家試験抜粋(平成10年3月)

       衛生薬学 (問61〜問100)


問61.人口動態に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.平均寿命の長い国における粗死亡率は、平均寿命の短い国における粗死亡率より常に低い。
b.平均余命は、現在の死亡率が続くと仮定した場合に、各年齢毎に平均してあと何年生きられるかを示す。
c.わが国における乳幼児や青少年期の死亡率の低下は、平均寿命の伸びをもたらした。
d.0歳平均余命と平均寿命は、必ずしも一致しない。

   a b c d 
 1 誤 正 正 誤 
 2 誤 誤 正 正  
 3 誤 誤 正 誤 
 4 正 誤 誤 正  
 5 正 正 誤 誤 

<解答>へ・ <解説>へ

問62.近年のわが国の生活習慣病(成人病)の死亡率に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.死因別死亡率は、男女とも悪性新生物が1位である。
b.気管、気管支及び肺の悪性新生物による死亡は、男性では増加傾向にある。
c.心疾患による死亡のうち虚血性心疾患は、わが国ではほとんど認められない。
d.脳血管疾患では、脳内出血による死亡の増加が著しい。

   a b c d 
 1 正 誤 正 誤 
 2 正 正 誤 正
 3 誤 正 正 正  
 4 誤 誤 誤 正  
 5 正 正 誤 誤 
 6 正 正 正 誤

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問63.感染症に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.日和見感染とは、宿主の免疫機能が低下したときに、通常は感染が起こりにくい微生物の感染を受けることをいう。
b.AIDSは、レトロウイルス感染症の一つである。
c.赤痢菌の感染経路の一つとして、ハエによる伝播がある。
d.狂大病ウイルスはヒトに感染しない。

   a b c d 
 1 誤 誤 正 正 
 2 正 誤 正 誤 
 3 正 正 誤 正 
 4 正 正 正 誤 
 5 誤 正 正 正 
 6 正 誤 誤 誤

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問64.コホート研究(要因・対照研究)と症例・対照研究に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.症例・対照研究の方が、経費と労力が少ない。
b.コホート研究の方が、発生頻度の低い疾病に適している。
c.症例・対照研究の方が、ばく露頻度の低い要因の解明に適している。
d.コホート研究の方が、調査期間が短い。

   a b c d 
 1 正 正 誤 誤 
 2 誤 正 正 誤 
 3 誤 誤 正 正 
 4 正 誤 誤 正 
 5 正 誤 正 誤 

<解答>へ・ <解説>へ

問65.現在わが国で行われている予防接種に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.3種混合ワクチンとは、ジフテリア、百日咳、ポリオ混合ワクチンのことである。
b.インフルエンザワクチンは、弱毒株ウイルスを用いた生ワクチンである。
c.義務接種として行われてきた予防接種は、勧奨接種に改められている。
d.結核予防のため、生ワクチンのBCGが用いられている。

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問66.母子保健に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.フェニルケトン尿症は、新生児マススクリーニングの対象疾患である。
b.B型肝炎母子感染防止事業として、キャリアーの母親から出生した子に対し、抗ウイルス薬入りのミルクが支給される。
c.新生児マススクリーニングを行う主な目的は、早期治療することにより血友病を防ぐことにある。
d.新生児マススクリーニング対象疾患の患者の治療は、公費で行われる。

   a b c d 
 1 正 正 誤 正 
 2 正 誤 誤 正 
 3 誤 正 正 誤 
 4 正 誤 正 誤 
 5 誤 誤 誤 正 

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問67.垂直感染することが知られている感染症として、正しいものの組合せはどれか。
a.風疹       b.AIDS    c.梅毒
d.ジフテリア    e.マラリア

 1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、b、e)
 4(a、c、e)  5(b、c、d)  6(c、d、e)

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問68.物理的環境因子の生体影響に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.高地に住む人々は、低地に住む人々より赤血球数が多い。
b.高温環境では、熱産生と熱放散が共に増加する。
c.潜水病は、高圧からの急速な減圧によって起こる。
d.骨に重力がかからない状態が続くと、骨密度が上がる。

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問69.カルシウムに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.カルシウムの腸管における吸収率は、食品の種類によって異なる。
b.カルシウムを多く含む食品を多量に摂取しても、血液中のカルシウム濃度はほとんど変動しない。
c.活性型ビタミンDはカルシウムの腸管吸収を抑制する。
d.カルシウムの所要量は鉄の所要量より多い。

   a b c d 
 1 正 正 誤 正 
 2 正 誤 正 誤 
 3 誤 正 誤 正 
 4 誤 誤 正 誤 
 5 正 誤 誤 正 
 6 正 正 正 誤

<解答>へ・ <解説>へ

問70.たん白質消化酵素に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.ぺプシン、トリプシン、キモトリプシンは、いずれもそれらの前駆体が分泌され、活性体に変わる。
b.ペプシン、トリプシン、キモトリプシンは、いずれもエキソペプチダーゼの一種である。
c.ペプシンの至適pHは弱アルカリ性領域にあり、トリプシン、キモトリプシンの至適pHは酸性領域にある。

   a b c 
 1 正 正 誤 
 2 正 誤 正 
 3 正 誤 誤 
 4 誤 正 誤 
 5 誤 誤 正 
 6 誤 誤 誤 

<解答>へ・ <解説>へ

問71.ビタミンに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.ビタミンB12は新鮮な緑黄色野菜に多く含まれる。
b.ビタミンB1の欠乏症の一つとして中枢神経障害が知られている。
c.β-カロテン(β-カロチン)はヒトの体内でビタミンKに変換される。
d.ビタミンCには抗酸化作用がある。

   a b c d 
 1 正 正 誤 誤 
 2 正 誤 誤 正 
 3 誤 誤 正 誤 
 4 正 正 誤 正 
 5 誤 誤 正 正 

<解答>へ・ <解説>へ

問72.エネルギー所要量に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.基礎代謝量とは、生命を維持するために必要な最小限のエネルギー所要量をいう
b.基礎代謝量は、同性、同年齢の場合、体表面積に比例する。
c.特異動的作用とは、激しい運動をすることによって代謝が亢進(高進)することをいう。
d.生活活動度が中等度の人では、活動代謝量は基礎代謝より多い。

   a b c d 
 1 正 正 誤 誤 
 2 正 誤 誤 正 
 3 誤 誤 正 誤 
 4 正 正 誤 正 
 5 誤 誤 正 正 

<解答>へ・ <解説>へ

問73.食物繊維に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がある。
b.食物繊維は、ヒトの消化酵素で消化される。
c.食物繊維の一部は大腸に存在する腸内細菌によって分解される。
d.食物繊維の一種であるリグュンは多糖である。

   a b c d 
 1 正 正 誤 誤 
 2 正 誤 誤 正 
 3 誤 正 誤 正 
 4 誤 誤 正 誤 
 5 正 誤 正 誤 

<解答>へ・ <解説>へ

問74.油脂の変質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.ヨウ素価は、油脂中の不飽和脂肪酸の含有量を示す値であり、変質により増加する。
b.酸価は、遊離脂肪酸量を示す値であり、変質により増加する。
c.過酸化物価は、ヒドロペルオキシドなどの過酸化物量を示す値で、変質により増加し、その後、減少する。
d.カルボニル価は、不飽和脂肪酸に含まれるカルボニル基の量を示す値で、変質により滅少する。

   a b c d 
 1 正 誤 誤 正 
 2 正 誤 誤 誤 
 3 誤 正 正 誤 
 4 誤 誤 正 正 
 5 誤 正 誤 誤 

<解答>へ・ <解説>へ

問75.下痢を起こす大腸菌に関する次の記述について、[   ]の中に入れるぺき字句の正しいものの組合せはどれか。
 腸管出血性大腸菌の感染症は[ a ]に指定されており、その病原因子であるベロ毒素は[ b ]の産生する毒素に類似している。

    a      b
 1 法定伝染病   赤痢菌 
 2 指定伝染病   コレラ菌  
 3 届出伝染病   チフス菌 
 4 法定伝染病   チフス菌  
 5 指定伝染病   赤痢菌  
 6 届出伝染病   コレラ菌
 

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問76.食品衛生法に基づいて食中毒菌として扱われている細菌の正しいものの組合せはどれか。
a.Vibriro parahaemolyticus      b.Campylobacter jejuni
c.Clostridium tetani          d.Shigella dysenteriae
e.Staphylococcus aureus

 1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
 4(b、c、d)  5(b、c、e)  6(c、d、e)

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問77.自然毒に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.ハシリドコロの根茎による中毒は、ヒヨスチアミンやスコポラミンなどのアルカロイドのためである。
b.フグ毒のテトロドトキシンはステロイド骨格を有する毒物で、消化酵素によって分解されない。
c.未熟な梅の実に含まれるアミグダリンを加水分解すると、シアン化水素が生成する。
d.ソテツの実に含まれるサイカシンはトリプシンで分解されて、発がん性が消失する。

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問78.飲食物の放射能汚染の測定にあたって、留意すぺき点に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.α線は、同一エネルギーのβ線やγ線より飛程が大きいので、相対的に離れた位置からの検出が可能である。
b.ある放射性核種の半減期を7日とすると、21日後の放射能は最初の1/6である。
c.100カウントの放射能計数値の標準偏差は10カウントである。
d.γ線スペクトロメーターによって、γ線放出核種の放射能とエネルギーの測定が可能である。

   a b c d 
 1 正 正 誤 誤 
 2 正 誤 正 正 
 3 誤 誤 正 正 
 4 正 正 正 誤 
 5 誤 正 誤 正 
 6 誤 誤 正 誤
 
<解答>へ・ <解説>へ

問79.残留農薬に関する次の記述について、[  ]の中に入れるぺき語句の正しいものの組合せはどれか。
 農薬の残留基準は、対象となる食品の[ a ]もとに計算して得られる農薬摂取量の総和が、[ b ]を超えないように設定されている。

    a    b
 1 生産量   無作用量 
 2 生産量   1日許容摂取量  
 3 消費量   実質安全量 
 4 消費量   無作用量  
 5 摂取量   1日許容摂取量 
 6 摂取量   実質安全量 

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問80.食品添加物に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.エリソルビン酸ナトリウムは炭素6個からなる不飽和脂肪酸の一種で、保存料として用いられる。
b.チアベンダゾールはチアゾール環を持つ化合物で、かんきつ類の防かび剤として用いられる。
c.アスパルテームはジペプチド構造を持ち、甘味料として用いられる。

   a b c
 1 正 正 誤 
 2 正 誤 正  
 3 正 誤 誤  
 4 誤 正 正  
 5 誤 正 誤 
 6 誤 誤 正 

<解答>へ・ <解説>へ

問81.生態系と化学物質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.有機塩素化合物は、一般に生態系で分解されやすい。
b.陰イオン界面活性剤で分岐炭化水素鎖を持つものは、直鎖炭化水素を持つものに比べて、一般に生態系で分解されにくい。
c.フロン類のうち、CCl2F2のような水素原子を含まないものは、CHClF2のような水素原子を含むものに比べて対流圏で分解されにくい。

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問82.物質の環境内動態に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.水生生物における生物濃縮の経路には、直接濃縮と食物連鎖による間接濃縮の二つがある。
b.有機塩素化合物の魚体における濃縮係数は、一般にn-オクタノール/水間の分配係数と逆の相関を示す。
c.生態系における栄養物質の流れは、一般に生産者→消費者→分解者の順に進行する。

   a b c
 1 正 正 誤  
 2 正 誤 誤  
 3 誤 正 誤  
 4 正 誤 正  
 5 誤 誤 正  
 6 誤 誤 誤 

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問83.飲料水の浄水処理における緩速ろ過法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.硫酸アルミニウム等の凝集剤を用いた薬品沈殿と組合せて使われることが多い。
b.砂層の表面に生物ろ過膜ができ、これによって有機物の酸化、分解、吸着が行われる。
c.大都市の浄水場ではもっぱら本法が用いられる。

   a b c
 1 正 正 誤  
 2 正 誤 誤  
 3 誤 正 誤  
 4 正 誤 正  
 5 誤 誤 正  
 6 誤 誤 誤 

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問84.上水の水質試験に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.水温、残留塩素、及びアンモニア性窒素の測定は、試料採取現場で直ちに実施しなければならない。
b.試料中に有機物が含まれると、過マンガン酸カリウム消費量が増大する。
c.残留塩素には、遊離残留塩素と結合残留塩素がある。
d.硬度は、水中のCa2+及びMg2+量をそれぞれCaCO3及びMgCO3量(mg/L)で表わしたものの和である。

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問85.10 mg/Lのブドウ糖(C6H1206 分子量180)溶液を試料として酸性高温過マンガン酸法でCODを測定したところ、6.5 mg/Lの値を得た。この測定では理論的に求められる酸素消費量の何%が消費されたことになるか。最も近い値を選ベ。

 1.40  2.50  3.60  4.70  5.80

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問86.下図は、活性汚泥法を採用している下水処理施設における工程の概略を示したものである。番号を付した工程の中で、嫌気性細菌による有機物の分解が行われるのはどれか。

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問87.室内空気中の化学物質とその主要な発生源との関係の正誤について、正しい組合せはどれか。
  化単物質          発生叛
a.クロロホルム        水道水
b.NOx            開放型の燃焼器具
c.トリクロロエチレン     建材

   a b c
 1 正 正 正  
 2 正 正 誤  
 3 正 誤 正  
 4 正 誤 誤  
 5 誤 正 正  
 6 誤 正 誤 

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問88.大気汚染発生の重要な因子である逆転層の成因に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.日没後、風速15 m/sec の強い北風が吹いて気温が急速に低下した。
b.よく晴れた日の午後、大都市の郊外で気温が30℃に上昇した。
c.日没後、快晴となり、ほとんど無風状態となった。
d.山に囲まれた盆地に冷たい空気がゆっくり流れ込み、その後、ほとんど無風状態となった。

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問89.光化学オキシダントに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.光化学オキシダントは、中性ヨウ化カりウム溶液を酸化してヨウ素を遊離させる。
b.光化学オキシダントは、硫黄酸化物と炭化水素から太陽光の作用により生成する。
c.オゾンとオレフィン類との反応により、ペルオキシルラジカルが生成する。
d.PAN(peroxycetlyl nitrate)は光化学オキシダントの一種である。

   a b c d e
 1 正 誤 正 正 
 2 正 正 誤 正 
 3 誤 正 正 誤 
 4 誤 正 誤 正 
 5 正 誤 正 誤 

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問90.わが国で起こった公害及び中毒事例とその主要原因物質との関係の正誤について、正しい組合せはどれか。
  公害及び中毒事例     主要原困物質
a.水俣病           有機水銀
b.四日市ぜん息        窒素酸化物
c.イタイイタイ病       有機スズ
d.カネミ油症         PCB

   a b c d 
 1 誤 正 正 誤  
 2 正 誤 正 誤 
 3 正 正 誤 誤 
 4 誤 誤 正 誤 
 5 正 正 誤 誤  

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問91.紫外線に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.フロンは対流圏で紫外線により分解され、フッ素ラジカルを発生する。
b.成層圏では紫外線により、酸素からオゾンが生成する。
c.地表にとどく紫外線では、波長が短い方が生物に有害である。
d.メタンが温室効果ガスとされるのは、紫外線を吸収するためである。

   a b c d 
 1 誤 誤 誤 正 
 2 正 誤 正 誤 
 3 誤 正 正 誤 
 4 誤 誤 正 誤 
 5 正 正 誤 正 
 6 正 正 正 正

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問92.次のフローチャートは、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)」による化学物質の規制体系を示したものである。[   ]の中に入れるぺき字句の正しい組合せはどれか。

    a           b           c
1.第一種特定化学物質   第二種特定化学物質   指定化学物質
2.第一種特定化学物質   指定化学物質      第二種特定化学物質
3.指定化学物質      第一種特走化学物質   第二種特定化学物質
4.指定化学物質      第二種特定化学物質   第一種特走化学物質
5.第二種特定化学物質   指定化学物質      第一種特定化学物質
6.第二種特定化学物質   第一種特定化学物質   指定化学物質

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問93.次の有害物質とそれに起因する特徴的な疾患・障害との関係のうち、正しいものの組合せはどれか。
  有客物質            疾患・障害
a.6価クロム            δ-アミノレブリン酸脱水酵素阻害
b.塩化ビニルモノマー        肝血管肉腫
c.アスベスト            鼻中隔穿孔
d.ベンゼン             造血機能障害

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問94.ダイオキシン(2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-p-ジオキシン、TCDD)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.一般廃棄物焼却炉から発生する。
b.発がん性がある。
c.代謝を受けて容易に体外に排泄される。
d.除草剤2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸と反応して、分解される。

   a b c d e
 1 誤 正 誤 正 
 2 正 誤 正 誤 
 3 誤 誤 正 誤  
 4 正 正 誤 誤 
 5 正 正 誤 正 
 6 誤 正 誤 誤

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問95.金属類の健康影響に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.セレンには、欠乏症と過剰症がある。
b.メチル水銀は、中枢神経系疾患を起こす。
c.慢性カドミウム中毒として、腎障害が起こる。
d.無機鉛は、ポルフィリン代謝を阻害する。

   a b c d 
 1 正 正 正 正 
 2 正 正 誤 正  
 3 誤 正 誤 誤 
 4 誤 誤 正 正 
 5 正 誤 誤 誤 
 6 誤 誤 正 誤

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問96.ヒ素に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.ヒ素は、元素の周期表におけるリンの同族体である。
b.無機ヒ素の急性毒性は、3価より5価の方が強い。
c.メチル化は、無機ヒ素の体内での主要な代謝経路の一つである。
d.ヒ素化合物が多く含まれている食品として、ヒジキがあげられる。

   a b c d 
 1 正 誤 正 誤 
 2 誤 正 誤 正
 3 誤 正 誤 誤 
 4 正 誤 誤 正 
 5 正 誤 正 正 

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問97.シトクロムP450に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.シトクロムP450は、CYP3A4やCYP2D6などの多くの分子種からなる。
b.グルタチオン抱合酵素は、シトクロムP450の分子種の一つである。
c.シトクロムP450による酸化で生成した代謝物は、もとの化合物より極性が低い。
d.シトクロムP450による薬物代謝の遺伝的多型において、表現型と遺伝子型は必ず一致する。

   a b c d 
 1 誤 誤 正 正 
 2 正 誤 誤 誤 
 3 誤 正 誤 誤 
 4 正 正 正 誤 
 5 正 誤 正 正 

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問98.ほ乳類の腸内細菌による主な薬物代謝反応に関する次の語句のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.酸化    b.還元    c.加水分解    d.抱合

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問99.化学物質の代謝的活性化に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.アセトアミノフェンの肝毒性は、肝内のグルタチオン濃度が高いときに強く現れる。
b.変異原性ヘテロサイクリックアミンのN-水酸化反応は、代謝的活性化の反応とみなされる。
c.エポキシドヒドロラーゼは、ベンゾ[α]ピレンの代謝的活性化に関与する。
d.硫酸抱合酵素などの第・相酵素は、がん原物質の代謝的活性化にも関与する。

   a b c d 
 1 誤 正 正 正 
 2 正 誤 正 正 
 3 誤 正 誤 正 
 4 正 正 誤 誤 
 5 正 誤 正 誤 

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問100.シアンに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.シアノ錯体であるヘキサシアノ鉄(・)酸カリウム(K3[Fe(CN)6])は、シアンの金属塩であるシアン化カリウムに比べて毒性が低い。
b.シアン化物イオンは、Fe3+よりFe2+に親和性が高い。
c.シアン化合物の毒性は、内呼吸の阻害によって発現する。
d.生体試料中のシアンを分析する場合は、試料を酸性で保存する。

   a b c d 
 1 正 正 誤 正 
 2 正 誤 正 誤 
 3 誤 正 誤 誤 
 4 誤 誤 正 誤 
 5 誤 正 誤 正 
 6 正 誤 正 正

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83rd Licence Examination

第83回薬剤師国家試験抜粋(平成10年3月)

       法規・制度 (問101〜問120)


問101.次の記述は、憲法の規定の一部である。[   ]の中に入れるぺき字句の正しい組合せはどれか。

 すべて国民は、[ a ]で文化的な[ b ]の生活を営む権利を有する。
[ c ]は、すぺての生活部面について、社会福祉、社会保障及び[ d ]の向上及び増進に努めなけれはならない。

   a     b      c     d 
 1.衛生的   最低限度   国     公衆衛生
 2.健康    適正水準   国民    公衆衛生
 3.衛生的   適正水準   国民    環境衛生
 4.健康    最低限度   国     公衆衛生
 5.健康    適正水準   国民    環境衛生

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問102.わが国の医療に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。すべてが誤っている場合は解答用紙の5の〇をぬりつぶせ。
1.医療施設のうち、病床を有するものを病院といい、病床を有しないものを診療所という。
2.病院や診療所の開設は、行政庁に対する届出が必要である。
3.公費負担医療制度が適用される患者は、医療に関しては、すぺて公費で支給され、健康保険制度から支給されることはない。
4.老人保健制度の保健事業の一として、老人保健施設療養費の支給がある。

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問103.わが国の医療経済に関する次の記述について、正しいもの又は正しいものの組合せはどれか。
a.国民医療責(平成7年度)は、年問40兆円を超えている。
b.一人当りの国民医療費(平成7年度)は、年問10万円を超えている。
c.保険薬局の調剤報酬額(平成7年度)は、年問1兆円を超えている。
d.医薬品生産金額(平成7年度)は、年間5兆円を超えている。

 1(a、b のみ)  2(a、d のみ)   3(b、c、d のみ)
 4(c のみ)    5(a 〜 d のすぺて)

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問104.医薬分業又は薬剤師の業務に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.いわゆる医薬分業率とは、全患者のうち投薬が必要とされた患者への処方件数に対する院外処方せん枚数の割合である。
b.病院内で医師の診察を受け、同一病院内の調剤所で薬剤師の調剤を受けた場合、院外処方せんの発行は伴わないが、医薬分業に該当する。
c.薬剤師は薬局又は調剤所内において業務を行わなければならないので、医師や看護婦等と異なり在宅医療等に参加することは認められない。
d.医薬分業の目的には、医師の処方により、薬剤師が調剤することによって、相互の専門性を発揮して医療の向上を図ろうとすることも含まれる。
e.患者からの処方せん調剤の依頼を恒常的に断っていても、一般用医薬品の販売を行っていれば、薬局としての社会的責任は果たされる。

   a b c d e
 1 正 正 誤 正 誤
 2 誤 正 正 誤 正
 3 誤 誤 誤 正 誤
 4 正 正 誤 正 誤
 5 正 誤 正 誤 正

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問105.わが国の医薬品の開発に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.医薬品製造業の製品総売上高に占める研究開発費の割合は、全産業について同様に算出した研究開発費の割合を上回っている。
b. 1つの新医薬品の開発には、おおむね、150億円から200億円の開発費と、10年から18年の歳月を必要とする。
c.新医薬品承認審査概要(SBA)は、厚生省が新医薬品について、薬事法に定める承認内容の設定根拠等をとりまとめ公表しているものである。
d.新医薬品の承認申請に際して、外国で行われた動物試験データは、わが国の基準に合致するときは資料として認められるが、臨床試験データについては、人種差があるためにすぺて日本人によるデータが求められる。

   a b c d 
 1 正 正 正 誤 
 2 正 正 誤 正
 3 正 誤 正 正
 4 誤 正 正 正 
 5 正 正 正 正

<解答>へ・ <解説>へ 
問106.次の記述のうち、薬剤師法及びこれに基づく法令の規走に照らし、正しいものはどれか。
1.薬剤師の任務は、調剤や医薬晶の供給に限られる。
2.薬剤師国家試験に合格した者は、申請によりすぺて薬剤師免許が与えられる。
3.薬剤師免許証を紛失した者は、免許証を再交付されるまで、薬剤師としての業務をすることができない。
4.薬剤師は、薬剤師としての業務を現に行っているか否かにかかわらず、2年ごとに、氏名、住所、その他定められた事項を厚生大臣に届け出なければならない。
5.薬剤師の免許を取り消された者であっても、取り消しの理由となった事項に該当しなくなったときは、自動的に免許が復活する。

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問107.次の記述のうち、薬剤師法及びこれに基づく法令の規定により、薬剤師が調剤したときに、その処方せんに必ず記入しなけれはならないものの正しい組合せはどれか。
a.処方せんを持参した者が患者自身でない場合には、その処方せんを持参した者の氏名及び住所。
b.処方せんの内容の疑わしい点を医師に確かめた場合には、その回答の内容。
c.医師の同意を得て処方せんに記載された医薬品を変更して調剤した場合には、その変更の内容。
d.患者の薬歴作成時に知り得たアレルギー体質等の患者の特記すぺき体質。
e.調剤済みとならなかった場合には、調剤量。

 1(a、b、c)  2(a、c、d)  3(a、d、e)
 4(b、c、e)  5(b、d、e)

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問108.次の記述のうち、薬剤師法及び健康保険法並びにこれらに基づく法令の規定に照らし、正しいものの組合せはどれか。
a.薬局開設者は、当該薬局において薬事に関する実務に従事する薬剤師の免許証を薬局の見やすい場所に掲示しておかなければならない。
b.薬剤師は、薬局で販売又は授与の目的で調剤した薬剤の容器又は被包に、処方せんに記載された患者の氏名、用法、用量、調剤年月日、調剤した薬剤師の氏名及ぴ調剤した薬局の名称及び所在地を記載しなければならない。
c.保険薬局に従事する保険薬剤師の主たる勤務地が他の都道府県に変わった場合は、変更前の管轄都道府県知事に、その旨及びその年月日を居け出なければならない。
d.保険薬剤師の登録は、薬剤師として調剤の実務に従事している者又は従事したことのある者など、調剤の経験者でなければならない。
e.調剤に従事する薬剤師は、調剤の求めがあった際、その処方せん中の医薬品が備蓄されていなかった場合には、これを理由に、調剤を拒否することができる。

 1(a、c)  2(a、d)  3(b、c)  4(b、e)  5(d、e)

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問109.次の記述のうち、薬事法の規定に照らし、正しいものの組合せはどれか。
a.薬事法でいう医薬品には、動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物は含まない。
b.薬事法でいう医薬品には、人の疾病の診断に使用されることが目的とされている検査薬であっても人体に直接使用しない物は含まない。
c.人の疾病の診断に使用されることが目的とされている器具器機は、すぺて、薬事法でいう医療用具に該当する。
d.医薬部外品及び化粧品は、都道府県知事の許可を受けずに、業として、販売することができる。
e.厚生大臣の指定する医療用具を業として販売しようとするときは、都道府県知事に届け出なければならない。
 
 1(a、b)  2(a、d)  3(b、c)
 4(b、e)  5(c、d)  6(d、e)

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問110.次の記述の正誤について、薬事法の規定に照らし、正しい組合せはどれか。
a.医薬品を業として販売できる者は、薬局開設者と医薬品の販売業の許可を受けた者に限られる。
b.卸売一般販売業者は、原則として、一般消費者に対し、業として医薬品を直接販売することはできない。
c.薬局開設者又は一般販売業者が、薬剤師でないときは、その薬局又は店舗において薬事に関する実務に従事する薬剤師のうちから管理者を指定しなけれぱならない。
d.薬局の管理者は、保健衛生上支障を生ずるおそれがないように、その薬局の業務につき、必要な注意をするとともに、薬局開設者に対し必要な意見を述べなけれはならない。

   a b c d 
 1 正 正 誤 誤 
 2 誤 正 正 正 
 3 正 誤 正 誤 
 4 誤 正 誤 正 
 5 誤 誤 正 正 

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問111.医薬品の製造にかかる承認、許可制度に関する次の記述の正誤について、薬事法の規定に照らし、正しい組合せはどれか。
a.医薬品を業として製造しようとする者は、必ず品目ごとに製造の承認を受けなければならず、これには例外はない。
b.医薬品の製造業の許可は製造所ごとに与えられるが、製造する医薬品の品目を追加しても、製造品目追加の許可を得る必要はない。
c.希少疾病用医薬品の製造の承認審査は、他の医薬晶に優先して行うことができる。
d.医薬品の製造にかかる承認、許可は、厚生大臣が申請者に与えるものであり、都道府県知事が与えることはない。
e.厚生大臣は、外国で製造されて日本に輸出される医薬品について、外国で製造する者に、製造の承認を与えることができるが、外国にある製造所を対象に製造業の許可を与えることはできない。

   a b c d e
 1 誤 正 正 正 誤
 2 誤 誤 正 誤 正
 3 正 正 誤 正 誤
 4 正 誤 正 誤 誤
 5 正 誤 誤 正 正

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問112.医薬関係者の情報提供義務に関し、薬事法又は薬剤師法に規定されているものはどれか。すぺてが誤っている場合は解答用紙の5の〇をぬりつぶせ。
1.医薬品の製造業者は、医薬品を購入する一般消費者に対し、医薬品の適正な使用のために必要な情報を提供しなけれぱならない。
2.医薬品の一般販売業者は、医薬品を購入する一般消費者に対し、医薬品の適正な使用のために必要な情報を提供するよう努めなけれぱならない。
3.薬剤師は、販売又は授与の目的で調剤したときは、患者に対し、調剤した薬剤の適正な使用のために必要な情報を提供するよう努めなけれはならない。
4.薬剤師は、患者に対して調剤した薬剤の適正な使用のために必要な情報を提供したときは、その旨を処方せんに記載しなけれはならない。

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問113.次の記述の正誤について、医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構(以下「機構」という)法の規定に照らし、正しい組合せはどれか。
a.機構法でいう「医薬品の副作用」とは、許可医薬品が適正な使用目的に従い適正に使用された場合においてもその許可医薬品により人に発現する有害な反応をいう。
b.機構法による医療費及び医療手当の支給は、医薬品の副作用による疾病について政令で定める程度の医療を受ける者に対して行われる。
c.機構は、希少疾病用医薬品及び希少疾病用医療用具に関する試験研究に必要な資金に充てるための助成金を交付する。
d.機構は、医薬品技術に関する基礎的研究を行う。

   a b c d 
 1 正 正 正 正 
 2 正 正 正 誤 
 3 正 正 誤 正
 4 正 正 誤 正 
 5 誤 正 正 正

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問114.次の記述の正誤について、麻薬及び向精神薬取締法及び大麻取締法並びにこれらに基づく法令の規定に照らし、正しい組合せはどれか。
a.何人も、原則として、大麻を輸入することは禁止されている。
b.麻薬小売業者又は麻薬診療施設の開設者は、麻薬処方せんにより調剤された麻薬を厚生省令で定める方法により廃棄する場合は都道府県知事の許可は必要ないが、一定期間内に、その品名及び数量等を都道府県知事に届け出なければならない。
c.麻薬製造業者、麻薬元卸売業者、麻薬卸売業者、麻薬小売業者及び麻薬管理者がその所有し又は管理する麻薬につき盗取、所在不明の事故を生じたときは、すみやかに、所定の事項を都道府県知事に居け出なければならない。
d.向精神薬小売業者とは、都道府県知事の免許を受けて、向精神薬を販売又は授与することを業とする者をいう。
e.家庭麻薬とは、「千分中1分以下のコデイン、ジヒドロコデイン又はこれらの塩類を含有する物であって、これら以外の麻薬に該当する物を含有しないもの」をいう。

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問115.次の記述の正誤について、覚せい剤取締法の規定に照らし、正しい組合せはどれか。
a.現在、わが国で覚せい剤として規制を受けている物は、フェニルアミノプロパン、フェニルメチルアミノプロパン及び各その塩類並びにこれらのいずれかを含有する物のみである。
b.薬局において、覚せい剤原料を処方せんにより調剤する場合は、覚せい剤原料取扱者の指定を受ける必要はない。
c.薬局開設者は、調剤した覚せい剤原料を廃棄したときは、30日以内に必要な事項をその所在地の都道府県知事に届け出なければならない。
d.覚せい剤研究者であっても、覚せい剤原料研究者の指定を受けていない者は、覚せい剤原料を研究のため、所持することはできない。
e.薬局開設者は、その所有する覚せい剤原料を盗まれたときは、必要な事項を保管場所の所在地の都道府県知事に届け出なければならない。

   a b c d e
 1 正 正 正 誤 誤
 2 誤 正 誤 正 誤
 3 誤 誤 正 正 正
 4 正 正 誤 誤 正
 5 正 誤 正 誤 正

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問116.次の記述のうち、毒物及び劇物取締法及びこれに基づく法令の規定に照らし、正しいものの組合せはどれか。
a.日本薬局方「塩酸」(塩化水素35.0%〜38.0%を含む。)は劇薬に該当するが、この濃度は劇物にも該当するので薬事法で定める表示のほかに、毒物及び劇物取締法に定める表示も併せ必要である。
b.特定毒物を製造しようとする者は、特定毒物製造業の登録を受けた者でなければならない。
c.毒物又は劇物の製造業の登録を受けている者は、製造しようとする毒物又は劇物の品目を追加するときは、当該品目の登録の迫加及びその品目の名称、規格及び試験方法など品目ごとの厚生大臣の承認が必要である。
d.毒物劇物営業者は、毒物劇物営業者以外の一般消費者に劇物を販売するときは、譲受人から劇物の名称及び数量、販売の年月日、譲受人の氏名、職業及び住所を記載し、印をおした書面の提出を受けなけれぱならない。
e.大学、医薬品製造業者等の試験室及び研究室において厚生省令で走める劇物を業務上取扱うものは、劇物を貯蔵し、又は陳列する場所に「医薬用外」の文字及び「劇物」の文字を表示しなければならない。

 1(a、c)  2(a、d)  3(b、c)  4(b、e)  5(d、e)

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問117.劇物の廃棄に関する次の記述の正誤について、毒物及び劇物取締法の規定に照らし、正しい組合せはどれか。
a.水酸化ナトリウム------劇物から除外される濃度(5%以下)の水溶液と
              して廃棄した。
b.メタノール-----------危害のない場所で少量ずつ燃焼させた。
c.塩酸----------------家庭用に用いた残りであったので、容器に入った
              まま廃棄した。

   a b c 
 1 正 正 誤  
 2 正 正 正  
 3 正 誤 誤  
 4 誤 誤 正  
 5 誤 正 誤  

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問118.医療法、医師法及び保健婦助産婦看護婦法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.病院の管理者は、自己の管理する病院に、原則として、専属の薬剤師を置かなければならない。
b.病院に勤務する薬剤師は、その業務遂行に関し、その病院の管理者の監督に服する。
c.薬剤師が「医療の担い手」として医療法に明記されたことを契機に、医師は、患者に交付する処方せんに、患者の病名を記載することになった。
d.看護婦の業務は、傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助をなすことである。

   a b c d 
 1 誤 正 誤 正
 2 正 正 誤 誤 
 3 誤 正 正 誤  
 4 誤 誤 誤 正 
 5 正 誤 正 誤 

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問119.薬価基準に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.薬価基準の価格は、保険医療機関又は保険薬局が、保険者に診療報酬又は調剤報酬を請求するときの算定の根拠となる医薬品の価格である。
b.薬価基準には、いわゆる大衆薬は収載されない。
c.薬価基準の価格の改定は、原則として当該医薬品の実際の市場価格を調査し、一定の算定方式により定められる。
d.薬価基準に収載されていない医薬品を使用した場合は、その薬剤費は患者の全額自己員担となるが、その他の医療費については、保険医療として取扱われる。

   a b c d 
 1 正 正 正 正
 2 誤 正 正 誤 
 3 正 誤 誤 正 
 4 誤 誤 誤 正 
 5 正 正 正 誤 

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問120.次の記述の正誤について、健康保険法及び関係法令の規定に照らし、正しい組合せはどれか。
a.老人保健制度の調剤を取扱う薬局、薬剤師は、保険薬局、保険薬剤師とは別に、老人保健薬局の指定、老人保健薬剤師の登録を受けなければならない。
b.保険薬局は保険薬局である旨を、その薬局の見やすい場所に標示しなけれぱならない。
c.保険医は、処方せんの交付に際し、患者に対して特定の保険薬局において調剤を受けるべき旨の指示等を行ってはならない。
d.保険調剤において深夜に調剤するような場合、又は処方せん中に麻薬が含まれる等のような場合には、所定の調剤技術料に対し、加算することができる。
e.「保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則」は、国民健康保険法による保険給付においても、適用される。

   a b c d e
 1 誤 誤 正 誤 正
 2 正 正 誤 誤 誤
 3 誤 正 正 誤 正
 4 誤 正 正 正 正
 5 正 誤 誤 正 誤

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83rd Licence Examination

第83回薬剤師国家試験抜粋(平成10年3月)

       医療薬学 I(問121〜問180)


問121.ヒスタミン受容体(H1受容体)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.ヒスタミンによる気管支、腸管などの収縮は、H1受容体を介する。
b.ヒスタミンは、H1受容体を刺激して胃酸分泌を促進する。
c.ジフェンヒドラミンは、H1受容体を遮断する。
d.ファモチジンは、H1受容体を遮断する。
e.H1受容体遮断薬は、ねむけなどの中枢神経抑制作用を起こすことがある。

   a b c d e
 1 誤 誤 正 正 誤
 2 誤 正 誤 正 誤
 3 誤 正 正 誤 誤
 4 正 誤 誤 正 正
 5 正 誤 正 誤 正

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問122.細胞膜に存在する受容体に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.アドレナリンβ2受容体は細胞膜7回貫通型の受容体であり、Gたん白質と共役している。
b.百日咳毒素はGたん白質をADPリポシル化し、受容体との共役を阻害することにより、アドレナリンなどの受容体作動性物質の作用を減弱させる。
c.コレラ毒素はGたん白質をADPリポシル化し、GTPase活性を失わせることにより、アデニル酸シクラーゼ活性を低下させる。
d. Gたん白質結合型受容体を介したcAMPホスホジエステラーゼの活性化により生成したイノシトール三リン酸(IP3)は、細胞内貯蔵部位からカルシウムイオンを遊離させる。

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問123.自律神経節に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.自律神経節にはニコチン性アセチルコリン受容体がある。
b.副腎髄質では交感神経節前線維から放出されたアセチルコリンが、エピネフリン、ノルエピネフリンの放出を抑制する。
c. DMPP(1,1-dimethyl-4-phenyl-piperazinium)は神経節を興奮させる。
d.ヘキサメトニウムは、神経節においてアセチルコリンと競合的に拮抗し、伝達を遮断する。
e.カンシル酸トリメタファンは、全身麻酔時に、神経節遮断による血圧上昇の目的で用いられる。

   a b c d e
 1 正 誤 正 正 誤
 2 誤 正 誤 正 誤
 3 正 誤 正 誤 正
 4 誤 誤 誤 正 正
 5 誤 正 正 誤 誤

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問124.次の薬物について、受容体で競合的拮抗関係にある組合せの正誤について、正しい組合せはどれか。
a.アポモルヒネ---------ナロキソン
b.イソプレナリン-------プラゾシン
c.ドパミン------------ハロペリドール
d.ヒスタミン-----------ラニチジン
e.ベタネコール---------アトロピン

   a b c d e
 1 正 誤 正 誤 正
 2 誤 正 誤 正 誤
 3 正 正 誤 誤 正
 4 誤 誤 正 正 正
 5 正 正 誤 誤 誤

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問125.塩酸エフェドリンに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.カテコール-O-メチルトランスフェラーゼで代謝され、不活性化される。
b.昇圧作用においてタキフィラキシーを起こす。
c.経口投与では無効である。
d.中枢抑制作用がある。
e.散瞳作用がある。

 1(a、b)  2(a、c)  3(b、e)  4(c、d)  5(d、e)

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問126.局所麻酔薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.触覚、温感、痛覚の順に感覚が失われる。
b.局所麻酔薬の作用を持続させる目的で、塩酸エピネフリンのような血管収縮薬が併用される。
c.塩酸プロカインは組織浸透性が低いので、表面麻酔には不適当である。
d.オキセサゼインは強酸性条件下でも有効であり、胃粘膜局所麻酔薬として用いられる。
e.血中に移行したリドカインは、血清及び肝のエステラーゼによって速やかに加水分解される。

   a b c d e
 1 正 正 誤 誤 誤
 2 誤 正 正 正 誤
 3 正 誤 正 誤 正
 4 誤 正 誤 正 誤 
 5 正 誤 誤 正 正

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問127.筋弛緩薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.塩化ツボクラリンは、競合拮抗型筋弛緩薬であり、又、ヒスタミン遊離作用も有する。
b.塩化デカメトニウムの筋弛緩作用は、ネオスチグミンで拮抗される。
c.臭化パンクロニウムは、ステロイド骨格を持つ筋弛緩薬である。
d.ダントロレンナトリウムは、脱分極型筋弛緩薬である。
e.塩化スキサメトニウムは、中枢性筋弛緩薬である。

 1(a、b)  2(a、c)  3(b、e)  4(c、d)  5(d、e)

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問128.全身麻酔薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.チオペンタールナトリウムの作用が短時間である理由は、代謝や排泄が速やかなためである。
b.亜酸化窒素は、酸素欠乏症を起こしやすい。
c.全身麻酔薬は、脊髄の麻酔に先だって、延髄を麻酔するものが望ましい。
d.ハロタンは、カテコールアミンに対する心臓の感受性を高め、不整脈を起こしやすい。
e.全身麻酔薬による発揚は、中枢神経の抑制系の抑制による見かけ上の興奮である。

   a b c d e
 1 誤 正 誤 誤 正
 2 正 正 誤 正 誤
 3 誤 誤 正 誤 正
 4 誤 正 誤 正 正
 5 正 誤 誤 正 正

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問129.塩酸モルヒネに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1.内臓痛の治療に長期にわたり一定用量を投与しても、意識の消失なしにμ受容体を介した鎮痛効果が期待できる。
2.鎮痛効果は、主として上行性の脊髄-視床系知覚伝導路を抑制することによる。
3.モルヒネのフェノール性水酸基がメチル化された化合物は、鎮咳作用が、アルコール性水酸基がアセチル化された化合物は、鎮痛作用が強い。
4.慢性中毒時にも耐性を示さない縮瞳作用は、中脳の第・脳神経(動眼神経)核の興奮によるもので、塩酸シクロペントラートの点眼では抑制されない。
5.止瀉作用は、セロトニンの遊離を介した平滑筋緊張を高める作用と、アセチルコリン遊離によるぜん動運動亢進(高進)作用による。

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問130.次の文章で、精神・神経系疾患に適用される医薬品の作用に関する正しい記述はどれか。
1.塩酸トラゾドンは、セロトニン作動性神経への取込み担体機能を亢進(高進)して抗うつ作用を示すとともに、セロトニン受容体への作用も有している。
2.塩酸クロルプロマジンの抗精神病作用は主に大脳皮質及び辺縁系や間脳のドパミンD2受容体遮断を介する。
3.強直-間代性痙れん発作(大発作)や欠神発作(小発作)の予防薬バルプロ酸ナトリウムの作用は、興奮性伝達物質であるグルタミン酸の合成抑制に基づく。
4.熟眠障害治療薬トリアゾラムは、GABAA受容体に結合して神経細胞内Cl-濃度を上昇させて抑制性シナプス後電位を強める。
5.フェニトインは、強直-間代性痙れん発作にのみ有効であり、脳神経細胞へのNa流入阻害による興奮伝達抑制を介して作用する。

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問131.次の抗不安薬の性質に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。
a.ジアゼパムは、慢性アルコール中毒の離脱症状の予防薬あるいは改善薬として適用される。
b.ベンゾジアゼピン系化合物は、脊髄反射を抑制して筋弛緩作用を示すが、マウスでのペンチレンテトラゾール誘発痙れんに対する抑制作用はない。
c.オキサゾラムは老人性神経症の治療のために経口投与されるが、運動失調をきたしやすく、また重症筋無力症や急性狭隅角緑内障には禁忌である。
d.催眠作用のあるチエノジアゼピン系化合物エチゾラムは、不安神経症に適用されるGABAA受容体遮断薬である。
e.ペンゾジアゼピン系化合物は安全係数の小さい薬物であり、全身麻酔薬と併用時の呼吸抑制に対しては、フルマゼニルが用いられる。

 1(a、c)  2(a、d)  3(b、d)  4(b、e)  5(c、e)

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問132.セロトニンに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.トリプトファンから生合成される。
b.末梢臓器では胃腸管の交感神経末端に多く存在する。
c.中枢神経系では松果体に高濃度存在し、メラトニンの前駆物質となる。
d.幻覚誘発化合物LSDは強いセロトニン様作用を示す。

   a b c d 
 1 正 正 誤 誤 
 2 正 誤 正 誤 
 3 正 誤 誤 正 
 4 誤 正 正 誤 
 5 誤 正 誤 正 
 6 誤 誤 正 正 

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問133.オータコイドに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.エンドセリン-l は、血管平滑筋を収縮させる。
b.血小板はトロンビンをはじめ、種々の刺激によりセロトニンを遊離する。
c.セロトニン含有ニューロンの細胞体は、脳幹の縫線核にもある。
d.メチセルジドは、抗ブラジキニン作用をもつため、胃摘出手術後のダンピング症侯群の治療には用いられない。

   a b c d 
 1 正 正 正 誤 
 2 誤 正 誤 正 
 3 正 誤 正 誤  
 4 誤 誤 誤 正
 5 正 誤 誤 誤

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問134.抗アレルギー薬及び免疫抑制薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.テルフェナジンは、アレルギー反応で遊離されるヒスタミンの作用を抑制するが、眠気等の中枢性の副作用が強い。
b.硫酸サルブタモールは、気管支平滑筋のアドレナリンβ2受容体に作用し、ぜん息患者の呼吸抵抗を減少させる。
c.クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞や好塩基球に作用し、化学伝達物質遊離を抑制する。
d.糖質コルチコイドは、抗体や補体が結合した抗原の肥満細胞による貧食を抑制する。
e.シクロスポリンの臓器移植時の拒絶反応抑制作用は、ヘルパーT細胞からのインターロイキン-1(IL-1)の遊離抑制による。

 1(a、b)  2(a、d)  3(b、c)  4(c、e)  5(d、e)

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問135.循環器系に対するカルシウム拮抗薬の作用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.塩酸ジルチアゼムは血管拡張作用が強いが、心筋収縮抑制作用はない。
b.カルシウム拮抗薬は、冠血流量を低下させることが多いので狭心症には用いられない。
c.塩酸プラゾシン存在下での血管の高カリウムイオンによる収縮は、カルシウム拮抗薬で完全に遮断される。
d.塩酸ベラパミルは心筋興奮抑制作用があり、抗不整脈薬としても用いられる。
e.ニフェジピンは心筋収縮抑制作用が強く、降圧薬としては用いられない。

 1(a、c)  2(a、e)  3(b、d)  4(b、e)  5(c、d)

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問136.レニン及びアンギオテンシンに関する記述のうち、正しいものの組合せはど
れか。
a.レニン-アンギオテンシン系は腎のみで活性化される。
b.アンギオテンシン II には,直接血管平滑筋を収縮させる作用はない。
c.アンギオテンシンvは,副腎皮質でアルドステロンの合成・分泌を促進する。
d.カプトプリルは,アンギオテンシン I からアンギオテンシン II への変換を阻害する.
e.レニンは副腎髄質クロム新和性細胞から分泌される。

 1(a、c)  2(a、e)  3(b、d)  4(b、e)  5(c、d)

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問137.麻酔したイヌの血圧測定実験に関する次の記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
a.塩酸エピネフリンを静脈内注射すると、血圧は一過性の上昇ののち、正常値より低くなることがある。この血圧の低下は、エピネフリン代謝産物がアドレナリンβ1受容体に作用するためである。
b.塩酸フェノキシベンザミンを前もって静脈内注射したのち塩酸エピネフリンを静脈内注射すると、血圧は下降することがある。これはフェノキシベンザミンがアドレナリンα1受容体と不可逆的に結合したためである。
c.塩化アセチルコリンを静脈内注射すると、血圧は一過性に下降する。この現象は、アセチルコリンが血管平滑筋のムスカリンM1受容体を刺激したためである。
d.硫酸アトロピンを静脈内注射したのち大量の塩化アセチルコリンを静脈内注射すると、血圧は上昇することがある。この反応は、アセチルコリンが自律神経節と副腎髄質のアセチルコリンNN受容体を刺激したためである。
e.塩酸イソプレナリンを静脈内注射すると血圧は一過性に上昇する。この作用は、イソプレナリンが心筋のアドレナリンβ1受容体を刺激したためである。

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問138.腎機能に影響する薬物に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはど
れか。
a.ヒドロクロロチアジドは、遠位尿細管で水の再吸収を促進する。
b.アセタゾラミドは、炭酸脱水酵素を阻害するために、尿はアルカリ性となる。
c.フロセミドは、ヘンレのループ上行脚における水透過性を促進する。
d.スピロノラクトンは、高カリウム血症を起こしやすい。
e.テオフィリンの利尿作用は、カフェインより弱い。

   a b c d e
 1 正 誤 正 誤 正
 2 誤 正 誤 正 正 
 3 正 正 正 誤 誤
 4 誤 正 誤 正 誤
 5 正 誤 誤 正 誤

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問139.呼吸器作用薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.コデインは、気道粘膜に作用して鎮咳作用を示す。
b.アドレナリン受容体作動薬の気管支拡張作用は、β2受容体を介する。
c.ブロムヘキシンは、中枢に作用して鎮咳作用を示す。
d.エフェドリンは、気管支平滑筋のα1受容体に作用して気管支を拡張させる。
e.臭化イプラトロピウムは、吸入薬として用いられ、気管支拡張作用を示す。

   a b c d e
 1 正 誤 正 正 誤
 2 誤 正 誤 正 誤 
 3 正 誤 正 誤 正
 4 誤 正 正 正 誤
 5 誤 正 誤 誤 正 

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問140.消化器系に作用する薬物に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.乾燥水酸化アルミニウムゲルは、胃酸を中和することにより、胃酸やペプシンの作用を抑制し、胃粘膜を保護する。
b.インドメタシンは、抗炎症作用を持ち、胃潰瘍時の冒粘膜損傷の治療に用いられる。
c.トコン(吐根)の主成分であるエモジンは、中枢性と末梢性の作用を有し、トコンシロップとして内服される。
d.放射線や抗がん薬による嘔吐は、塩酸クロルプロマジンにより抑制されるが、これは延髄嘔吐中枢のドパミンD2受容体刺激作用による。

   a b c d 
 1 正 誤 誤 誤 
 2 正 正 誤 正  
 3 正 誤 正 誤 
 4 誤 正 誤 正 
 5 誤 正 正 誤  

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問141.次のホルモン又は薬物のうち、子宮収縮作用を有するものの組合せはどれか。
a.プロラクチン       b.オキシトシン
c.性腺刺激ホルモン     d.エルゴメトリン

 1(a、b)  2(a、d)  3(b、c)  4(b、d)  5(c、d)

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問142.生殖器に作用する薬物に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.プロスタグランジンFは、子宮収縮作用を有し、分娩誘導に用いられる。
b.アドレナリンβ2受容体作動薬の塩酸リトドリンは、早産の防止に用いられている。
c.半合成卵胞ホルモンのエチニルエストラジオールと黄体ホルモンのノルエチノドレルの併用は、視床下部-下垂体ゴナドトロピン系を抑制して排卵を抑える。

   a b c 
 1 正 誤 誤 
 2 誤 正 誤 
 3 誤 誤 正 
 4 正 正 誤 
 5 正 誤 正 
 6 誤 正 正 
 7 正 正 正

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問143.血液に作用する薬物に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.エリスロポエチンは、赤芽球系前駆細胞に働き、赤血球への分化・増殖を促進し、血中の赤血球数を増加させる。
b.G‐CSFは、顆粒球コロニー刺激因子であり、抗がん薬などによる好中球減少症の治療に用いられている。
c.血液凝固抑制薬として用いられているワルファリンカリウムは、ビタミンKの拮抗物質として作用し、フィブリノーゲン生成を抑制する。
d.ウロキナーゼは、プラスミノーゲンを活性化し、生成するプラスミンの作用を介して、血液凝固を抑制する。
e.アスピリンは、血小板のシクロオキシゲナーゼを抑制することにより、プロスタグランジン合成を抑制し、血小板凝集を誘発する。

 1(a、b)  2(a、d)  3(b、c)  4(c、e)  5(d、e)

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問144.眼科領域で用いられる薬物に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.臭化水素酸ホマトロピンは、瞳孔散大筋を収縮させ、瞳孔を散大させる。
b.塩酸ピロカルピンは、緑内障の患者の眼圧を低下させるのに用いられる。これは、毛様体筋の緊張度を高めることにより眼房水の排出を良くすることによる。
c.塩酸フェニレフリンは、瞳孔散大筋を収縮させることから、散瞳薬として用いられている。
d.サリチル酸フィゾスチグミンは、コリンエステラーゼ阻害作用を示し、白内障患者における眼圧低下を目的に使用される。
e.塩酸カルテオロールは、眼房水の排出を抑制する。

 1(a、b)  2(a、d)  3(b、c)  4(c、e)  5(d、e)

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問145.下の図は皮膚に作用する薬物の構造を示したものである。以下の記述のうち正しいものの組合せはどれか。
a.Aは天然の糖質コルチコイドであり、鉱質コルチコイド作用によるナトリウムイオンや水分の貯留作用は弱い。
b.Bは天然の鉱質コルチコイドであり、腎遠位尿細管に作用し、ナトリウムイオンの再吸収を促進し、カリウムイオン、水素イオンの尿中排泄を増加させる。
c.CはBに比べると、糖質コルチコイド作用が強く、鉱質コルチコイド作用は弱い。
d.DはCに比べると、糖質コルチコイド作用が弱く、鉱質コルチコイド作用が強い。
e.EはCの親水性基を化学的に修飾するとともに、フッ素を導入することにより、糖質コルチコイド作用と脂溶性を高めたものであり、主に軟膏剤の成分として皮膚疾患に用いられている。

 1(a、b)  2(a、d)  3(b、c)  4(c、e)  5(d、e)

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問146.ホルモン作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.トルブタミドは、インスリン分泌を促進する働きがあり、経口糖尿病治療薬として用いられる。
b.カルシトニンは、甲状腺から分泌されるホルモンで、骨吸収を抑制し、血清カルシウム値を下げる。
c.オキシメトロンには、男性化作用はない。
d.グルカゴンは、ランゲルハンス島のβ細胞から分泌され、血糖降下作用を示す。

   a b c d 
 1 正 誤 正 誤 
 2 正 正 誤 誤 
 3 正 誤 誤 正 
 4 誤 誤 正 正 
 5 誤 正 誤 正 

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問147.次の感染症治療薬とその作用機序の関係について、正しいものの組合せはどれか。
a.ミコナゾール---------真菌細胞膜成分のエルゴステロール生合成を阻害
b.アシクロビル---------感染細胞中でリン酸化され、DNAポリメラーゼを阻害
c.塩酸ミノサイクリン----リポソーム50Sサブユニットに結合して、たん白
              質合成を阻害
d.塩酸パンコマイシン----細胞壁のペプチドグリカン合成を阻害
e.エリスロマイシン-----リポソーム30Sサブユニットに結合して、たん白
             質合成を阻害

 1(a、b、d)  2(a、c、d)  3(a、c、e)
 4(b、c、e)  5(b、d、e)

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問148.悪性腫瘍に用いられる医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.悪性リンパ腫に適用されるビンカアルカロイドであるエトポシドは、S期からG2期の細胞に作用する。
b.アロマターセ阻害薬であるファドロゾールは、閉経後のエストロゲン依存性乳がんの増殖を抑制する。
c.塩酸ドキソルビシンは、腫瘍細胞DNAの鋳型としての機能を障害するが、不整脈などの副作用もある。
d.急性骨髄性白血病に適用されるシタラビンオクホスファートは、シタラビンの代謝活性化体で、DNA合成阻害作用を示す。

   a b c d 
 1 正 誤 正 誤 
 2 誤 誤 誤 正 
 3 正 誤 誤 正 
 4 誤 正 誤 誤 
 5 誤 正 正 誤 

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問149.薬物依存性及び耐性に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.フェノパルビタールナトリウムは、身体依存と精神依存を起こし、又、薬剤耐性も起こす。
b.塩酸モルヒネは、精神依存性と身体依存性のいずれも極めて強いが、耐性は出現しにくい。
c.塩酸コカインや塩酸メタンフェタミンは、精神依存性は強いが、身体依存性はほとんど起こさない。薬剤耐性は速やかに現れる。
d.アルコールは、精神・身体依存性があり、耐性も現れる。
e.ニコチンは、精神依存性は弱いが、身体依存性は強い。耐性は現れにくい。

 1(a、b)  2(a、d)  3(b、c)  4(c、e)  5(d、e)

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問150.解毒薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.有機リン中毒の際に用いられる塩酸ピロカルビンは、副交感神経興奮様症状を抑制するために用いられる。
b.塩酸ナロキソンは、オピオイド受容体遮断作用を有し、モルヒネ急性中毒の際に治療薬として使用される。
c.アセチルシステインは、アセトアミノフェンの代謝により生成する毒性代謝物のグルクロン酸抱合を促進し、肝障害を抑制する。
d.ヒ素や水銀などの中毒の際にはジメルカプロール(BAL)を投与する。BALは金属とキレートを形成し、排泄を促進する。

   a b c d 
 1 正 正 誤 誤 
 2 正 誤 正 誤 
 3 正 誤 誤 正 
 4 誤 正 正 誤 
 5 誤 正 誤 正 
 6 誤 誤 正 正  

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問151.下図は、弱酸性薬物(pKa5)の非イオン形分率(A)及び腸管吸収速度定数(B)と腸管内pHの関係を示している。次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.pHの高い領域におけるBの結果から、この薬物はイオン形による吸収が起こっていると考えられる。
b.pH分配仮説から考えて、Bの結果は見かけ上、この薬物のpKa値が低下した挙動を示している。
c.Bの結果から、この薬物はpHに依存した担体輸送系により吸収される可能性がある。
d.pHの低い領域において、薬物濃度を100倍にしたとき、Bの結果に比較して腸管吸収速度定数が低下したので、この薬物の吸収はpH分配仮説のみで説明可能である。

   a b c d 
 1 正 誤 正 誤
 2 正 誤 正 正 
 3 誤 正 誤 誤 
 4 誤 誤 誤 正 
 5 正 正 誤 正 

<解答>へ・ <解説>へ

問152.薬物の血漿たん白結合に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.フェニトインの抗けいれん作用の強さは、血漿中の非結合形薬物濃度よりも、血漿たん白非結合率に依存する。
b.肝疾患時には、血漿たん白結合率や分布容積が変化することがある。
c.血漿たん白結合率が高い薬物は、結合率が低い薬物と比較すると、組織結合率が同じ場合には、分布容積は大である。
d.肝臓において、血流律速で消失する薬物の場合、その血漿たん白結合を阻害する薬物を併用しても、血漿たん白非結合率の増加の割合ほどは肝クリアランスは増加しない。

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

<解答>へ・ <解説>へ

問153.薬物の胆汁中排泄と腸肝循環に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.薬物の胆汁中排泄は、すぺて受動拡散による。
b.薬物が胆汁中に排泄されるためには、血液中の薬物が肝実質細胞に取り込まれ、毛細胆管側膜(bilecanalicular membrane)を透過する必要がある。
c.胆汁中に排泄されるグルクロン酸抱合体は、腸内細菌叢のβ-グルクロニダーゼにより加水分解され、脱抱合体として腸管から吸収されることがある。
d.ゲンタマイシンやカナマイシンは、腸肝循環が顕著な薬物である。

   a b c d 
 1 正 正 正 誤 
 2 正 正 誤 正 
 3 誤 正 正 誤 
 4 誤 正 誤 正 
 5 誤 誤 正 正 
 6 正 誤 正 誤  

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問154〜155.第・欄の文章の[  ]に入れるべき語句を第・欄より選べ。
第・欄
 循環器疾患治療薬である塩酸ベラパミルは、肝固有クリアランス85 L/min、血漿たん白結合率90 %の薬物である。この薬物を5.0 mg/hrで点摘静注した場合、定常状態の平均血漿中濃度は[問154]を示す。また、うっ血性心不全合併のために肝血流量が2/3 に低下した場合、同じ平均血漿中濃度を維持するには、点摘静注速度を[問155]に変更する必要がある。ただし、健常人の肝血流量は1.5 L/minで、ベラパミルの全血中/血漿中濃度比は1である。
第・欄
問154.

    1 0.65 ng/mL   2 6.5 ng/mL  3 65 ng/mL
    4 650 ng/m L   5 6.54 g/m L  6 654 g/m L

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問155.

    1 0.35 mg/hr  2 0.75 mg/hr  3 1.5 mg/hr
    4 3.5 mg/hr   5 5.0 mg/hr   6 7.5 mg/hr

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問156.投与後の体内動態が線形モデルに従わない薬物に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.腎臓のみから未変化体で排泄される薬物について、腎尿細管における再吸収過程に飽和がある場合、投与量(D)を増加させると、Dに対する血中濃度時間曲線下面積(AUC)の割含(AUC/D)は増加する。
b.組織結合率は投与量によらず一定で、血漿たん白結合に飽和がある薬物の投与量を増加させると、分布容積は増加する。
c.消失が肝代謝固有クリアランス律速である薬物について、生成された代謝物が薬物自身の代謝を阻害する場合、投与量を増加させると、血中消失半滅期は長くなる。
d.小腸上皮細胞膜透過過程で飽和現象のある薬物について経口投与量(D)を増加させると、AUC/Dは増加する。

 1(a、b)  2(a、c)  3(b、c)  4(b、d)  5(c、d)

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問157.下の各図のAは、ある薬剤を単回経口投与した時の血中濃度時間曲線であり、この場合、薬物は100%吸収されるものとする。Bはその剤形を変えることで、この薬物の見かけの吸収速度定数が低下した時の血中濃度時間曲線である。ただし、この薬物の体内動態は1-コンパートメント線形モデルに従い、剤形を変えても消失速度定数は、変化しないものとする。また、A、Bいずれの場合も薬物の投与量は同一であり、吸収速度定数は、消失速度定数よりも大きいものとする。Bに関する正しい図はどれか。

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問158.医薬品a〜d第・欄に示す性質を有しているとき、各医薬品の性質に照らして適切と思われる剤形の組合せを第・欄から選べ。
第・欄

性 質

消化管粘膜透過性

良好
不良
良好
不良

胃内安定性及び水溶液中安定性

不良
良好
良好
不良

肝初回通過効果

なし
著しい
著しい
なし

第・欄

1.

フィルムコーティング錠剤

注射剤

坐剤

トローチ剤

2.

錠剤

坐剤

フィルムコーティング錠剤

錠剤注射剤

3.

腸溶性錠剤

注射剤

坐剤

固形注射剤(注)

4.

注射剤

錠剤

トローチ剤

坐剤

5.

腸溶性錠剤

坐剤

フィルムコーティング錠剤

固形注射剤(注)

(注)用時溶解して用いる注射剤

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問159.抗腫瘍薬メトトレキサートの腎排泄過程は、糸球体ろ過、尿細管での分泌及び再吸収からなる。血漿たん白結合率は50%、再吸収率は25%、分泌クリアランスは137 mL/minである。プロベネシドとの併用により、メトトレキサートの分泌は40%低下することが知られている。プロベネシド併用時の腎クリアランスに最も近い値を選べ。なお、糸球体ろ過速度(GFR)は125 mL/minとする。

1.55 mL/min   2.63 mL/min   3.89 mL/min
4.109 mL/min   5.126 mL/min  6.150 mL/min

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問160.バイオアベイラビリティに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.徐放性製剤において、薬物の種類及び含量が等しく、50%薬物溶出時間が同じであれば、生物学的同等性は必ず成立する。
b.相対的パイオアベイラビリティは、標準製剤経口投与後の血中濃度時間曲線下面積(AUC)に対する試験製剤経口投与後のAUCの比率から求められる。
c.既存の製剤の剤形、投与部位、製造方法等を変更する場合、生物学的同等性の試験を行う必要はない。
d.生物学的同等性試験では標準製剤と試験製剤間の最高血中濃度(Cmax)及びAUCの比較が必要である。

   a b c d 
 1 正 正 誤 正 
 2 誤 誤 正 正 
 3 誤 正 正 誤 
 4 正 誤 正 誤 
 5 誤 正 誤 正 
 6 誤 正 正 正 

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問161.ある薬物の2つの光学異性体(+)体と(−)体をそれぞれヒトに100 mg静脈内投与、あるいは200 mg経口投与した後の血中濃度を測定し、表に示す結果を得た。ただし、この薬物は肝代謝のみで消失し、体内動態は線形性を示し、生体内で(+)体と(−)体の相互変換は起こらないものとする。肝血流速度を100 L/hrとして、体内動態の立体選択性に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

静脈内投与

(100 mg)

経口投与

(200 mg)

(+)体
(−)体
(+)体
(−)体

血中濃度時間曲線下面積(mg・hr/L)

10
2.0
9.0
1.0

投与直後の血中濃度(mg/L)

1.0
1.0
――
――

a.(+)体の分布容積は、(−)体の2倍である。
b.(+)体の血中消失半減期は、(−)体の5倍である。
c.(+)体と(−)体のパイオアベイラビリティは、同じである。
d.(−)体のパイオアベイラビリティは、25%である。
e.(+)体を経日投与後、門脈血液中には投写量の100%が移行する。

 1(a、b)  2(a、e)  3(b、c)
 4(b、d)  5(c、e)  6(d、e)

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問162.肝臓における代謝のみで、体内から消失する薬物がある。この薬物の体内動態に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.この薬物の初回通過効果が大きいほど、肝クリアランスは肝血流量の減少に伴って低下しやすい。
b.経口投与後の消化管吸収が100%であれば、投与量を血中濃度時間曲線下面積(AUC)で除した値と、静脈内投与において投与量をAUCで除した値は、必ず等しい。
c.消化管粘膜を透過した割合をFa、肝抽出率をEhとすれば、この薬物のパイオアベイラビリティはFa・(1‐Eh)で表される。

   a b c
 1 正 正 誤 
 2 正 誤 正
 3 誤 誤 正 
 4 正 誤 誤 
 5 誤 正 正 
 6 誤 正 誤 

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問163.医薬品の消化管吸収に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.β-ラクタム系抗生物質のセファレキシン、シクラシリンの小腸からの吸収には、ジペプチド輸送系を介した能動輸送が関与している。
b.臭化プロパンテリンは、胃内容物排出速度(GER)を増加させ、塩酸メトクロプラミドは、GERを低下させる。
c.ニューキノロン系抗菌薬の吸収性は、アルミニウムまたはマグネシウムを含有する制酸剤との併用で難溶性のキレートを形成し、低下する。
d.高コレステロール血症治療薬コレスチラミンは、胆汁酸と脂溶性薬物とのミセル形成を促進し、脂溶性薬物の吸収性を高める。

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問164.薬物代謝に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.一つの薬物で、薬物代謝酵素に対して誘導作用と阻害作用の両方を示すものがある。
b.新生児の核黄疸治療の目的で、フェノバルビタールを投与することがある。これは代謝酵素誘導によりグルクロン酸抱合能を高めようとするものである。
c.ペニシリンとプロベネシドを併用すると、ペニシリンの血中消失半減期が延びる。これはプロベネシによりペニシリンの代謝が抑制されるからである。
d.プリミドンは肝臓で代謝を受け、一部フェノバルビタールになる。

   a b c d 
 1 正 誤 正 正
 2 正 正 誤 誤 
 3 正 正 誤 正 
 4 誤 誤 正 誤 
 5 誤 誤 誤 正 

<解答>へ・ <解説>へ
問165.フェニトインの血中濃度モニタリングに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.治療濃度域は、10〜20μg/mLである。
b.全身クリアランスに大きな個人差が知られており、さらに同一患者でも定常状態到達時間は、投与量に依存して変化する。
c.血中濃度を測走した結果、目標治療濃度の1/2であったとき、投与量を2倍にすることは必ずしも正しくない。
d.フェニトインのKm(Michaelis定数)とVmax(最大消失速度)をそれぞれ4.0μg/mL、420 mg/dayとすれば、300 mg/day投与で、て定常状態の血中濃度とし15μg/mLが得られる。

   a b c d 
 1 正 正 誤 正 
 2 誤 正 誤 正 
 3 誤 誤 正 誤 
 4 正 誤 誤 正 
 5 誤 正 正 誤 
 6 正 正 正 誤 

<解答>へ・ <解説>へ
 
問166.アスピリンの加水分解は水溶液の場合、擬一次速度過程に従うことが知られている。いま、微細にしたアスピリン結晶を水に懸濁し、一定温度に加温し、残存するアスピリンの全量を測定したところ、次の図のような結果が得られた。
この結果から下記の記述について、正しいものの組合せはどれか。

a.A点まで直線となるのは、固体のアスピリンが溶解する速度と、溶解しているアスピリンが析出する速度が等しいからである。
b.A点でアスピリンの固体は液中から消失した。
c.A点までは、固体のアスピリンの加水分解の方が、溶解しているアスピリンの加水分解より速いため、見かけ上ゼロ次速度過程に従うような結果となる。
d.A点から固体のアスピリンも、溶解しているアスピリンも、擬一次速度過程に従って加水分解しはじめた。
e.A点まで直線となるのは、溶解しているアスピリンが加水分解して消失する分、固体のアスピリンが溶解して飽和濃度を保つからである。

 1(a、b)  2(a、c)  3(b、d)  4(b、e)  5(c、e)

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問167.真密度1.50 g/cm3の粉体2.00 gを圧縮して空隙率0.100 の粉体層を得た。得られた粉体層のみかけの密度は何g/cm3か。最も近い値を選べ。

 1.1.50  2.1.45  3.1.40
 4.1.35  5.1.30  6.1.25

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問168.ぬれに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.ぬれは、固体-気体界面を固体-液体界面におきかえる現象として取扱うことができる。
b.浸漬ぬれは、液体が固体表面を毛細管現象でぬらす場合にあてはまる。
c.付着ぬれの現象は、接触角(θ)が0。の時にのみ生ずる。
d.浸漬ぬれに伴う仕事は、γL(cosθ-1)で表される。ただし、γLは液体の表面張力である。

   a b c d 
 1 誤 正 誤 誤 
 2 正 正 誤 誤 
 3 誤 正 正 誤 
 4 正 誤 正 正 
 5 正 誤 誤 正
 6 誤 誤 正 正 

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問169.次の表は薬物の溶解速度に影響する要因、その効果及びそれらによって溶解速度が改善された代表的な薬物名を示したものである。正しい組合せはどれか。

要 因

効 果

薬 物 名

a.

粒子径

小さくするほど溶解速度が大となる

グリセオフルビン

b.

結晶多形

安定形ほど溶解速度が大となる

リボフラビン

c.

無晶形

無晶形は、結晶形に比較し溶解速度が大となる

インスリン亜鉛

d.

溶媒和

水和物は無水物より溶解速度が大となる

ニトログリセリン


 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問170.懸濁剤・乳剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.自由降性の粒子は、ケーキングしやすく、容易に再分散しない。
b.懸濁剤の安定性は、粒子径を小さくしたり、アラビアゴム、タルクなどの懸濁化剤を添加することで向上する。
c.転相温度(PIT)より高い温度で粗乳化を行い。その後温度をPIT以下に下げると、転相の際に微細化が行われ、安定な乳剤を調整することができる。
d.HLB(hydrophile-lipophile bakance) 値の大きい乳化剤はw/o型乳剤を安定させる。

   a b c d 
 1 正 誤 正 誤 
 2 正 正 誤 誤 
 3 正 誤 正 正 
 4 誤 正 誤 正 
 5 誤 誤 正 誤 

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問171.次の図は物質のせん断速度とせん断応力の関係を示したものである。それぞれのレオグラムを示す物質として、正しい組合せはどれか。

( a )

( b )

( c )

1.

でんぷんの60%水性懸濁液

チンク油

メチルセルロースの1.0%水溶液

2.

チンク油

でんぷんの60%水性懸濁液

メチルセルロースの1.0%水溶液

3.

チンク油

メチルセルロースの1.0%水溶液

でんぷんの60%水性懸濁液

4.

メチルセルロースの1.0%水溶液

チンク油

でんぷんの60%水性懸濁液

5.

でんぷんの60%の水性懸濁液

メチルセルロースの1.0%水溶液

チンク油

6.

メチルセルロースの1.0%水溶液

でんぷんの60%水性懸濁液

チンク油


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問172.プロドラッグに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.カルベニシリンナトリウムをカリンダシリンナトリウムとすることにより、消化管吸収性が改善される。
b.フルオロウラシルをテガフールとすることにより、抗がん作用が持続化される。
c.ベタメタゾンを吉草酸ベタメタゾンとすることにより、経皮吸収性が増大する。
d.インドメタシンをアセメタシンとすることにより、胃内における安定性が増加する。

   a b c d 
 1 正 正 正 誤 
 2 正 正 誤 正 
 3 誤 正 正 誤 
 4 誤 誤 正 正 
 5 正 誤 誤 正 
6 誤 正 正 正 

<解答>へ・ <解説>へ
 
問173.日本薬局方通則に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.医薬品の試験に用いる水は「常水」とする。
b.容器とは、医薬品を入れるもので、栓、ふたなども容器の一部である。
c.日本薬局方の医薬品は、その医薬品名の前後に(  )を付けて示す。
d.医薬品の試験の操作において、「直ちに」とあるのは、通例、前の操作の終了から30秒以内に次の操作を開始することを意味する。
e.医薬品の試験は、別に規定するもののほか室温で行い、操作直後に観察するものとする。

   a b c d e
 1 正 誤 正 誤 正
 2 正 正 誤 誤 正
 3 誤 正 誤 正 誤
 4 正 誤 正 正 正
 5 誤 正 正 正 誤
 6 誤 正 正 正 正

<解答>へ・ <解説>へ
 
問174.粉体の造粒に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.攪拌造粒とは、粉体を容器に入れ攪拌しながら液体の結合剤を添加して粒子を凝集させ、これを乾燥させる繰作で、球形に近い粒子が得られる。
b.転動層造粒とは、粉体を入れた容器に下から熱風を送り粉体が空中にやや浮いた状態で結合剤を吹き付け、粒子を凝集乾燥させる操作で、比較的かさ高い造粒物が得られる。
c.噴霧乾燥造粒とは、溶液あるいは懸濁液をスプレーなどで微粒化して熱風中で乾燥させる操作で、比較的小さな粒子が得られる。
d.押出し造粒とは、粉体の湿塊を小孔から円柱状に押し出したのち乾燥させる操作で、比較的密度の高い粒子が得られる。

   a b c d 
 1 正 誤 誤 誤 
 2 正 正 正 正 
 3 誤 正 正 誤 
 4 誤 誤 誤 正 
 5 誤 正 誤 誤  
 6 正 誤 正 正 

<解答>へ・ <解説>へ
 
問175.製剤のコーティングに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.結晶セルロースは錠剤のフィルムコーティング剤として繁用されている。
b.吸湿性の錠剤のシュガーコーティングでは、はじめに防水膜を被覆してから糖衣層を形成させる。
c.ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートは胃内で溶解しやすい被膜剤として使用される。
d.フィルムコーティングには、水系と非水系の二種類のコーティングの方法がある。

   a b c d 
 1 誤 正 誤 誤 
 2 正 誤 正 正 
 3 誤 誤 正 正 
 4 正 正 正 誤 
 5 誤 正 誤 正 

<解答>へ・ <解説>へ
 
問176.軟膏基剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.油脂性基剤は皮膚面の被覆保護作用及び軟化作用があり、湿潤皮膚、乾燥皮膚のいずれにも適用できる。
b.乳剤性基剤又は水を含む軟膏基剤は、カビ類が発生しやすいので、保存剤としてパラオキシ安息香酸エステル類を添加できる。
c.水溶性基剤としてマクロゴール軟膏があり、これは吸水性に富むので分泌物を吸収除去できる。
d.w/o型乳剤性基剤には親水軟膏があり、皮膚に塗布すると水分が蒸発し、o/w型に転相する。

   a b c d 
 1 正 正 正 誤 
 2 正 正 誤 正
 3 正 誤 正 誤 
 4 誤 正 誤 正 
 5 誤 誤 正 正 
 6 正 誤 正 正 

<解答>へ・ <解説>へ
 
問177.涙液と等張な1.0 w/v%塩酸コカイン点眼薬を、100 mL調製するのに必要なホウ酸の量(g)に最も近い値は次のどれか。ただし、塩酸コカイン及びホウ酸の食塩当量は、それぞれ、0.16 g、0.50 gである。

 1.0.37  2.0.74  3.1.16
 4.1.32  5.1.48  6.1.68

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問178.医薬品の貯法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.インドメタシンカプセルは密閉容器に保存する。
b.インスリン注射液は密封容器に入れ、凍結を避け、冷所に保存する。
c.苦味チンキは気密容器に入れ、火気を避けて保存する。
d.単シロップは密閉容器に保存する。

   a b c d 
 1 誤 正 誤 正 
 2 正 正 誤 誤 
 3 正 誤 正 誤 
 4 誤 誤 正 正 
 5 誤 正 正 誤 
 6 正 誤 誤 正 

<解答>へ・ <解説>へ
 
問179.日本薬局方一般試験法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.製剤の崩壊性及び溶出性とバイオアベイラビリティとの間には、常に関連性があるので、崩壊試験法及び溶出試験法は製剤の生物学的同等性を調べる目的で行われる。
b.重量偏差試験法及び含量均一性試験法は、製剤の含量の均一性を個々の製剤を用いて行う試験法であるが、個々の製剤について試験を行うのが難しい場合は、複数個の製剤を用いて試験を行っても良い。
c.輸液用ゴム栓試験法では、輸液として用いる注射剤に使用する内容100 mL以上の容器に用いるゴム栓を試験する。

   a b c 
 1 正 正 誤 
 2 正 誤 正 
 3 正 誤 誤
 4 誤 正 正 
 5 誤 正 誤 
 6 誤 誤 正 

<解答>へ・ <解説>へ
 
問180.日本薬局方一般試験法に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.アルコール数は、蒸留法あるいはガスクロマトグラフ法により測定する。
b.浸透圧測走法では、通例、沸点上昇度を測定する漫透圧計を用いる。
c.鉱油試験法は、注射剤及び点眼剤に用いる非水性溶剤中の鉱油を試験する方法である。
d.液体の粘度は、毛細管粘度計法、落球粘度計法あるいは回転粘度計法により測定する。

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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83rd Licence Examination

第83回薬剤師国家試験抜粋(平成10年3月)

       医療薬学 II(問181〜問240)


問181.臨床試験(治験)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.治験は、人を対象として、被験薬の安全性及び有効性を確認するために行われる。
b.治験の実施に当っては、世界医師会によって採択されたヘルシンキ宣言の内容を遵守し、被験者の人権保護を最優先する必要がある。
c.治験審査委員会(IRB)は医学及び薬学の専門家のみによって構成され、治験実施計画書(プロトコル)に基づき治験の妥当性を審議する。
d.被験者には試験内容について十分説明したうえで同意を得る必要がある。被験者は理由のいかんにかかわらず、治験への参加の同意を撤回することができる。

   a b c d
 1.誤 誤 誤 正
 2.正 正 正 誤
 3.誤 正 誤 正
 4.正 誤 正 誤
 5.正 正 誤 正

<解答>へ・ <解説>へ

問182.医薬品開発における非臨床試験に関する次の記述について、正しいものの組合せはどれか。
a.GLP(Good Laboratory Practice)が適用される試験範囲には、一般薬理試験は含まれない。
b.単回投与毒性試験において、LD50値を正確に求めることは必須である。
c.生殖発生毒性試験においては、胚・胎児発生に関する試験のみを行えば十分である。
d.変異原性試験は、in vitro 試験と in vivo 試験に分けられる。
e.がん原性試験は、すべての被験薬に対して行わなければならない。

 1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、e) 5(d、e)

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問183.次の医薬品開発に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.医薬品開発における試験は、非臨床試験と臨床試験に分けられ、製造承認申請前の臨床試験には第 I 相から第 IV 相までの試験がある。
b.臨床試験は、GCP(Good Clinical Practice)の遵守のもとに行われる。
c.第 II 相以降の臨床試験は、被験薬の適応対象となる患者によって行われる。
d.非臨床試験は、GMP(Good Manufacturing Practice)の遵守のもとに行われる。

   a b c d
 1.正 誤 正 誤
 2.誤 誤 正 誤
 3.誤 正 正 誤
 4.正 誤 誤 正
 5.誤 正 誤 正

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問184.標本のばらつき及び統計学的比較に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.標準誤差は個々の標本のばらつきの程度を表す。
b.標本の母集団がどのような分布をとっていても、それから抽出された標本の平均値の分布は標本数が多くなれば正規分布に近づく。
c.対応のない2群間の平均値の差の検定には、等分散性の有無にかかわらず Studentの t-検定が用いられる。
d.間隔尺度データである2変量聞の関連の程度を評価する指標として相関係数が用いられ、0〜1の数値を示す。
e.3群以上の平均値の差の検定では、分散分析を用いて、まず各群の標本が同じ母集団から抽出されたものか否かを判定する。

   a b c d e
 1.正 正 正 正 誤
 2.正 誤 誤 正 正
 3.誤 正 正 正 誤
 4.正 誤 正 誤 正
 5.誤 誤 誤 誤 正
 6.誤 正 誤 誤 誤

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問185.次の略語と疾患名の対応の正誤について、正しい組含せはどれか。
a.ATL ――― 小児急性自血病
b.HUS ――― 溶血性尿毒症症侯群
c.ASO ――― 老人性壊疽
d.RA  ――― 慢性関節リウマチ
e.DIC ――― 汎血球減少症

   a b c d e
 1.誤 正 正 誤 正
 2.誤 正 誤 正 誤
 3.正 正 誤 誤 誤
 4.誤 誤 正 誤 誤
 5.正 誤 正 誤 正
 6.誤 誤 誤 正 正

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問186.高齢患者の薬物療法に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.塩酸アミオダロンの投与量は、高齢者では腎機能の低下が予想されるので、腎機能に応じて滅らす。
b.アンチピリンは、肝シトクロムP450によって代謝されるが、その血中濃度半滅期は加齢とともに延長する。
c.塩酸プロプラノロール投与後の血中濃度時間曲線下面積(AUC)は、加齢とともに増加するので、投与量の設定には注意が必要である。
d.ジゴキシンは、主に肝臓で代謝されるので、高齢者の血中濃度半減期は延長する。

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問187.次の病態に関する記述と処方から考えられる疾患名はどれか。
 患者の消化管壁には全層にわたる炎症性の変化があり、深い潰瘍が認められる。原因は不明であるがアレルギーとの関係が疑われている。症状としては長期にわたり臍(ヘそ)周位の痛みと間欠熱、下痢、嘔吐などがあり、休重減少、貧血が現れる。潰瘍性の病変は口から肛門までの消化管のあらゆる部位に起こり、消化管以外(特に皮膚)にも見られることがある。初期の病変はベーチェット病(症侯群)との鑑別が困難である。
 
 処 方  プレドニゾロン錠(5mg) 6錠、1日1回 朝食後服用
      メサラジン(5-アミノサリチル酸)錠(250 mg)12錠、1日3回 食後服用

 1.ダンピング症侯群
 2.クローン病
 3.サルコイドーシス
 4.シェーグレン症候群
 5.潰瘍性大腸炎
 6.全身性エリテマトーデス

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問188.次の脳血管疾患に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.脳出血の原因として脳動脈瘤、動静脈奇形、血管腫の破裂、出血傾向や高血圧症などがあるが、最も頻度が高いのは高血圧症である。
b.くも膜下出血の原因で最も頻度の高いのは脳動脈瘤の破裂である。
c.脳梗塞には主として動脈硬化に由来するとみられる脳血栓と、腎不全や肝不全などに伴う脳塞栓とがある。
d.脳塞栓は血栓が内頸動脈に入り、一部の血管を閉塞することによって起こる。

   a b c d
 1.正 正 誤 正
 2.正 正 誤 誤
 3.正 誤 誤 正
 4.誤 誤 正 正
 5.誤 正 正 誤
 6.誤 誤 正 誤

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問189.次の疾患と病因の関係の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.変形性関節症アレルギー性炎症
b.骨粗しょう症造血障害
c.慢性関節リウマチ関節の慢性退行性変化
d.全身性エリテマトーデス自己抗体の産生
e.急性糸球体腎炎溶血性連鎖球菌感染

   a b c d e
 1.正 正 正 誤 正
 2.正 正 誤 正 誤
 3.誤 誤 誤 正 正
 4.誤 正 誤 誤 正
 5.正 誤 誤 正 誤
 6.誤 正 正 正 誤

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問190.アレルギー性疾患に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.アトピー性疾患に最も関係する抗体はIgAである。
b.アナフィラキシーショックとは、アレルゲンが体内に侵入後30秒から30分以内に起きるショック症状であり、その成立機序は典型的な I 型アレルギーによる。
c.気管支ぜん息とは、種々の程度の気道閉塞と気道の炎症によって特徴づけられ、気道の炎症はリンパ球、肥満細胞、好酸球などが関与している。
d.アナフィラキシーショックと判断した時は、ただちにノルエピネフリンの皮下注射を行い、気道確保と血管確保を行う必要がある。
e.薬剤性免疫性溶血性貧血は、III 型の薬物アレルギーに属する。

   a b c d e
 1.誤 正 正 誤 誤
 2.正 誤 正 誤 正
 3.正 誤 正 誤 誤
 4.誤 正 誤 正 正
 5.誤 正 誤 正 誤

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問191.狭心症の病態と治療薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.冠動脈スパスムを伴う異型狭心症では、心電図上でST低下が見られる場合が多い。
b.βアドレナリン受容体遮断薬は労作性狭心症に無効である。
c.塩酸プラゾシンは、冠動脈スバスムを伴う異型狭心症に有効である。
d.狭心症において、前負荷の軽減とは静脈の拡張作用、後負荷の軽滅とは動脈の拡張作用を意味する。

   a b c d
 1.正 正 誤 誤
 2.誤 正 正 正
 3.正 誤 正 正
 4.正 誤 誤 誤
 5.誤 誤 誤 正

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問192.前立腺肥大症に関する次の記述について、正しいものの組合せはどれか。
a.前立腺がんとの鑑別診断は、主として薬物反応により行われる。
b.薬物治療に抵抗性の場合は、手術療法が適用される。
c.ホルモン療法は行われない。
d.起立性低血圧を生じにくいα1-アドレナリン受容体遮断薬が治療に用いられている。
e.尿路感染症を生じることが多いので、予防的な抗生物質の投与が行われる。

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、d)  5(b、e)  6(c、e)

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問193.

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問194.  

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問195.次の症例にみられる症状の原因として、正しいものの組合せはどれか。
 62歳の女性。8年前から気管支ぜん息の治療に副腎皮質ステロイド薬を服用していた。発作が起こらなくなったため5日前から自らの判断で服薬を中止したところ、昨夜から強い無力感と吐き気を生じ、今朝来院した。

a.低ナトリウム血症  b.低カルシウム血症  c.低カリウム血症
d.低血圧       e.低血糖

 1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、d、e)
 4(b、c、d)  5(c、d、e)

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問196.呼吸器疾患における薬物療法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.マイコプラズマ、クラミジア肺感染症においては、エリスロマイシンとテトラサイクリンがそれぞれ第一選択薬として用いられる。
b.間質性肺炎の治療にステロイド系薬剤は禁忌である。
c.急性ぜん息発作の緩和には、通常アミノフィリンの静脈内投与が行われる。
d.他に合併症のない高齢のぜん息患者に対しては、β2アドレナリン受容体刺激薬よりは心臓刺激作用の少ない抗コリン薬の使用が望ましい。

   a b c d
 1.正 正 誤 正
 2.正 誤 正 正
 3.誤 誤 誤 正
 4.誤 正 正 誤
 5.正 誤 正 誤

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問197.次の症例について、病態の解釈とそれに対する薬物治療の記述のうち、正しいものはどれか。
[症 例]
 70歳の男性。最近、不規則でストレスの強い生活が続いていた。3〜4日前から時々心窩部痛をおぼえ、倦怠感もあった。起床時にトイレに行こうとして、息切れと動悸を感じた。排便時に便を見ると黒色タール便であった。立ち上がった際に意識がなくなり、救急車で病院に運はれた。受診時の血圧は110/60 mmHg、脈拍は103/分であった。
[臨床検査値]
赤血球数 195×104/μL、へモグロビン 6.0 g/dL、ヘマトクリット19%、総たん白4.6 g/dL、アルブミン 2.5 g/dL、血清クレアチニン 0.6 mg/dL、尿素窒素(BUN)15 mg/dL、GOT(AST)83 IU/L、GPT(ALT)120 IU/Lであった。

1.うっ血性心不全と考え、ジゴキシンの急速飽和を行った。腎障害があるため、ジゴキシンの飽和量と維持量は共に通常のl/2とした。
2.うっ血性心不全と考え、ジゴキシンの経口投与を行った。ただし肝障害があるため、ジゴキシンの維持量は通常の1/2とした。
3.出血性潰瘍と考え、ファモチジンの静脈内投与を行った。ただし腎障害があるため投与量は通常の1/2とした。
4.出血性潰瘍と考え、ファモチジンの静脈内投与を行った。ただし肝障害があるため投与量は通常の1/2とした。
5.出血性潰瘍と考え、ファモチジンの静脈内投与を行った。肝障害はあるが腎機能は正常であるため投与量は通常用量とした。

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問198.消化器疾患に使用する薬物に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.ヒスタミンH1受容体遮断薬は、内因性ヒスタミンによる胃酸分泌を抑制するので、胃潰瘍の治療に用いられる。
b.アポモルヒネは、胃粘膜を刺激して嘔吐を起こさせるので催吐薬として使用される。
c.水酸化アルミニウムゲルは、非吸収性制酸剤なので、アルカローシスを起こさない。
d.デヒドロコール酸は、胆汁分泌促進作用があるので、胆石症の治療に用いる。
e.ヒマシ油は、加水分解されると腸刺激性を失うので、潟下作用がなくなる。
 1(a、b) 2(a、c) 3(b、e) 4(c、d) 5(d、e)

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問199.高脂血症に関係する脂質についての次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.血清脂質は、コレステロール、トリアシルグリセロールとその分解産物である脂肪酸から構成される。
b.コレステロールや中性脂肪は、水に溶けにくいため、アポたん白と結合したリポたん白の形で血中を運搬される。
c.リポたん白は、脂質構成成分の割合とアポたん白の組成により、超低密度リポたん白(VLDL)、低密度リポたん白(LDL)、中間密度リポたん白(IDL)、高密度リポたん白(HDL)の4種に分類される。
d.肝臓で合成されるVLDLは、血管壁のリポたん白リパーゼによりコレステロールが分解され、IDLを経てLDLとなり、肝臓や諸臓器細胞に取り込まれ中性脂肪の供給源となっている。
e.肝臓や小腸で合成されたHDLは、血中で末梢組織からの遊離コレステロールを取り込む。

   a b c d e
 1.正 誤 正 誤 正
 2.誤 正 誤 正 誤
 3.正 正 誤 誤 誤
 4.誤 誤 正 正 正
 5.正 正 誤 誤 正

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問200.眼に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.毛様体筋の収縮により眼内圧は低下する。
b.涙液はシュレム管から分泌され、眼圧の調節に関与する。
c.硫酸アトロピンは緑内障の治療に用いられる。
d.瞳孔は交感神経系の興奮により散大する。

 1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d)

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問201.糖尿病患者の薬物療法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.インスリン非依存性糖尿病(NIDDM)患者で、食事療法と運動療法により体重を標準体重まで減じても朝食前血糖値が140 mg/dL以上の場合、スルホニル尿素系薬剤を投与する。
b.強力なスルホニル尿素系薬剤を最大量投与しても効果不十分の場合、あるいは副作用により使用できない場合にだけ、ビグアナイド系薬剤を投与する。
c.NIDDM患者で食前血糖値はコントロールされているが、食後のみ高血糖値を示す例では、二糖類分解酵素阻害剤(α-グルコシダーゼ阻害剤)が投与される。
d.NIDDM患者において、重症感染症の合併時や手術時、著しい空腹時高血糖値(400 mg/dL以上)を示す時には、直ちに薬理作用の異なる複数の経口血糖降下薬を併用投与する。
e.インスリン依存性糖尿病(IDDM)患者では診断時に複数の経口血糖降下薬の投与を開始し、経過をみてインスリン治療に変更する。

   a b c d e
 1.正 誤 正 誤 誤
 2.正 正 誤 誤 正
 3.正 正 正 誤 誤
 4.誤 誤 正 正 誤
 5.誤 正 誤 正 正

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問202.抗炎症薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.アスピリンは、解熱作用が強いが、ぜん息発作を誘発させることが報告されている。
b.メフェナム酸は、非ステロイド性消炎鎮痛薬の中では鎮痛作用が強く、咽頭痛、歯科領域の痛みや月経痛に対して効果がある。
c.アロプリノールは、プリン代謝の最終代謝物で、関節痛に使用される。
d.インドメタシンを坐剤で用いると経口投与より肝臓での代謝を受けやすくなる。
e.ロキソプロフェンナトリウムはプロドラッグで、鎮痛作用が強力である。

   a b c d e
 1.誤 正 誤 正 誤
 2.正 正 誤 誤 正
 3.正 正 正 誤 誤
 4.誤 誤 正 正 誤
 5.正 誤 誤 正 正

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問203.次の症例において、失神発作を起こした原因の説明文の[  ]にいれる語句の組合わせのうち、正しいものはどれか。
〔症 例〕
 26歳の女性。花粉症のためテルフェナジン60 mgを1日2回服用していたが、さらに、膣炎のため婦人科を訪れたところイトラコナゾール(2×100 mg/day)が処方された。併用3日目の夕方から、失神発作が出現しはじめたため、翌日入院した。その際の心電図検査の結果は、QT間隔が580 msec、心拍数 67/minであった。また、数回のtorsades de pointes(多形性心室頻拍)が見られ、そのうちの2回は失神発作と関係していた。血清中電解質濃度は正常であり肝機能も正営であった。テルフェナジンとイトラコナゾールを中止し、塩酸プロプラノロールが投与された結果、不整脈は見られなくなり、3日後にはQT間隔も正常になった。
〔説明文〕
 イトラコナゾールの服用により、肝臓及び腸管の[  ]が[  ]され、[  ]の血漿中濃度が上昇し、QT間隔が延長して不整脈が起きたものと考えられる。

    a     b      c
 1.CYPIA2   誘 導   テルフェナジンの活性代謝産物
 2.CYPIA2   誘 導   テルフェナジン
 3.CYPIA2   阻 害   テルフェナジン
 4.CYP2D6   阻 害   テルフェナジン
 5.CYP2D6   阻 害   テルフェナジンの活性代謝産物
 6.CYP2D6   誘 導   テルフェナジン
 7.CYP3A4   阻 害   テルフェナジン
 8.CYP3A4   阻 害   テルフェナジンの活性代謝産物
 9.CYP3A4   誘 導   テルフェナジンの活性代謝産物

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問204.医薬品副作用の原因と思われる薬物の確認に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.ある薬物のみを中止して症状や異常検査所見が改善すれば、中止した薬物が被疑薬と考えられる。
b.再投与した際に、前回同様の異常が出現すれば、再投与した薬物が被疑薬と考えられる。
c.被疑薬を用いた皮内テストは、皮膚以外に発現する副作用においてもその薬物に対するアレルギー反応の存在を示し、信頼性が高い。
d.被疑薬と患者リンパ球をインキュベートし、Tリンパ球の幼若化を観察するリンパ球刺激試験が陰性を示した場合、その薬物は被疑薬からは除外される。
e.被疑薬が血中有効治療濃度域内にあっても副作用が発現することがある。

   a b c d e
 1.正 正 誤 誤 正
 2.正 正 誤 正 正
 3.正 誤 正 誤 正
 4.誤 正 誤 誤 正
 5.正 正 誤 正 誤

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問205.次の文の[  ]の中に入れる語句の正しい組合せはどれか。
 てんかん発作の発現機構として抑制性神経伝達系の障害が指摘されているが、この抑制性神経伝達系を増強させる薬物として、[  ]などのベンゾジアゼピン系薬剤があり、抑制性神経伝達物質である[  ]の受容休に作用して、効果を発現する。

    a        b
 1.バルプロ酸    ヒスタミン
 2.バルプロ酸    ドパミン
 3.ジアゼパム    ドパミン
 4.ジアゼパム    GABA(γ-アミノ酪酸)
 5.ジアゼパム    ヒスタミン
 6.バルプロ酸    GABA(γ-アミノ酪酸)

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問206.次の抗アレルギー薬のうち、抗ヒスタミン作用を併せ持つものの正しい組合せはどれか。
a.テルフェナジン
b.クロモグリク酸ナトリウム
c.塩酸エピナスチン
d.フマル酸ケトチフェン
e.トラニラスト

 1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、c、d)
 4(b、c、e)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問207.ぜん息の治療薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.抗コリン薬は経口投与のみで用いられる。
b.β-アドレナリン受容体遮断薬は、ぜん息発作を誘発するため、ぜん息患者には禁忌となっている。
c.吸入副腎皮質ステロイド剤の副作用には、嗄声(声のかれ)、口腔カンジダ症があり、これらを回避するためにスペーサーの使用や吸入後のうがいが有効である。
d.経口副腎皮質ステロイド剤は軽症から重症患者まで広範に用いられる。
e.テオフィリンは血中有効治療濃度域が狭いため、血中濃度のモニタリング(TDM)が必要であり、血中濃度が20 μg/mL 以上になると副作用を生じる可能性がある。

 1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、c、e)
 4(b、c、d)  5(b、c、e)  6(c、d、e)

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問208.経口抗凝血薬ワルファリンカリウムと相互作用を示す以下の薬物のうち、ワルファリンの作用を増強させる薬物について、正しいものの組合せはどれか。
a.アスピリン     b.エリスロマイシン    c.カルバマゼピン
d.クロフィブラート  e.フェノバルビタール

 1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、d、e)
 4(b、c、d)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問209.緑内障と白内障に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.糖尿病、甲状腺機能低下症などと合併することが多いのは、緑内障である。
b.眼房水の産生と流出の異常は、緑内障における眼圧上昇の主たる原因である。
c.白内障の病態の特徴は、眼圧上昇と視神経線維の変性萎縮である。
d.副腎皮質ステロイド薬の長期の使用により、緑内障が起こることがある。
e.副腎皮質ステロイド薬の長期の使用により、白内障が起こることがある。

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問210.めまいに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.脳の平衡中枢や内耳の前庭からなる平衡維持機構に障害があると、自覚症状としてめまいがおこる。
b.血管拡張薬であるニコチン酸製剤は、末梢性めまいに有効である。
c.メニエール病は、中枢性めまいの約10%を占める。
d.アミノグリコシド系抗生物質により、内耳障害に起因するめまいや平衡障害が起こることがある。

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問211.がんに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.血縁者に大腸がんや大腸ポリープを有する者がいた場合、ハイリスクの可能性があるので、定期的な検査が望ましい。
b.肝がんは肝動脈から栄養補給されているため、腫瘍の支配動脈を塞栓すれは、腫瘍部は栄養欠乏による壊死におちいりやすくなる。
c.前立腺がんの進行はホルモンに依存しないため、エストロゲン療法による治療効果は期待できない。
d.子宮頸がんは大部分が扁平上皮がんなので、手術、放射線療法が有効であり、化学療法の対象となるのは主として再発例である。
e.がん細胞の抗腫瘍薬に対する感受性はほとんど変化せず、薬剤耐性細胞の増加はみられない。

   a b c d e
 1.正 正 誤 正 誤
 2.正 誤 正 正 誤
 3.正 誤 正 正 正
 4.誤 正 誤 誤 正
 5.誤 誤 正 誤 正

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問212.非ステロイド性消炎鎮痛薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.主な作用機序はホスホリパーゼA2の阻害である。
b.低用量(20〜100 mg/日)のアスビリンは、血小板のトロンポキサンA2産生を抑え、血小板凝集を抑制する。
c.半減期の長い非ステロイド性消炎鎮痛薬の高齢者への投与は、副作用の危険性を増す。
d.ニューキノロン系抗菌薬との併用は、中枢性けいれん発作を惹起することがある。
e.非ステロイド性消炎鎮痛薬は複数併用が有効である。

 1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、d、e)
 4(b、c、d)  5(c、d、e)

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問213.薬物療法の禁忌に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.炭酸リチウムは、心疾患を増悪させるので重篤な心疾患患者には禁忌である。
b.塩酸イミプラミンの抗コリン作用は弱いため、緑内障の患者にも使用できる。
c.塩酸ベラパミルは糖尿病患者にも使用できる。
d.MAO阻害薬の塩酸サフラジン投与中の患者にはドパミン作用薬のレポドバは禁忌である。
e.カプトプリルは、デキストラン硫酸セルロースを用いる血漿中の低密度リポたん白(LDL)アフェレーシス(除去療法)施行中の患者に投与できる。

 1(a、b、c)  2(a、c、d)  3(a、c、e)
 4(a、d、e)  5(b、c、e)  6(b、d、e)

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問214.ネフローゼ症侯群の治療のため、通院しながらプレドニゾロンを服用していた70歳の男性患者が、肺炎を併発して入院した。薬剤師が入院後の処方せんの処方意図を理解するために知っておくべき要点として、正しいものの組合せはどれか。
a.肺炎の病態は特に高齢者で急激に悪化することがあるので、ネフローゼの治療よりも肺炎の治療を優先することがあってもやむをえない。
b.この患者は腎機能が低下しているので、腎排泄型抗生物質による肺炎の治療は禁忌である。
c.この患者は高齢のため、抗生物質に対する感受性が亢進(高進)しているので、標準投与量よりも少ない量の抗生物質を投与すべきである。
d.ネフローゼ治療のためのプレドニゾロンは、感染症を悪化させることがあるので、投与量を減らすか、又は一旦中止する場合がある。

 1(a、c) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

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問215.5年前から慢性関節リウマチに罹患し、イブプロフェンを服用していた35歳の女性患者がいる。手指関節の症状が悪化したため、1ケ月前にインドメタシン1日50 mgに変更したが、その1週間後に発熱し、上腹部に痛みを訴えて入院した。入院後、直ちにインドメタシンを中止し、1日20 mgのプレドニゾロンを投与したところ、数日後に熱が下がり、やがて痛みも感じなくなったので退院することになった。このとき、血清クレアチニン値は1.9 mg/dLでやや高値であった。退院時には、ブレドニゾロン1日5 mgとスリンダク1日150 mgが処方された。服薬説明にあたって、この患者の薬歴と症状の変化を考察した次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.入院時の上腹部痛は、インドメタシンによる胃腸障害のためと思われる。
b.プレドニゾロンは、胃腸障害の治療のために投与された。
c.入院時の発熱は、慢性関節リウマチの炎症によるもので、プレドニゾロンによって寛解した。
d.退院時の血清クレアチニン値が高いのは、疾患の増悪のためか、もしくはイブプロフェン、インドメタシンによる腎障害が完治していないためである。
e.退院時にスリンダクが処方された理由は、胃腸障害の発生が少ないプロドラッグだからである。

   a b c d e
 1.正 誤 正 正 正
 2.正 誤 正 誤 正
 3.正 誤 誤 正 誤
 4.誤 正 誤 正 誤
 5.誤 正 誤 誤 正

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問216.眼科患者(男70歳)の処方に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 処方 1)0.25%マレイン酸チモロール点眼液 5 mL 1回1滴 1日2回点眼
    2)アセタゾラミド(250 mg)2錠
                 1日2回朝・昼食後服用 14日分
a.緑内障治療のための処方である。
b.マレイン酸チモロール点眼液は、気管支ぜん息患者には禁忌である。
c.アセタゾラミドは炭酸脱水酵素阻害薬であり、房水の産生を抑制し眼圧を低下させる。
d.アセタゾラミドを朝・昼食後に服用するのは、夜間の排尿回数の増加を避けるためである。

   a b c d
 1.正 正 正 正
 2.正 正 正 誤
 3.正 正 誤 正
 4.正 誤 正 正
 5.誤 正 正 正

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問217.外来患者への処方せんに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.処方せんに4種類の錠剤が、28日分処方されていた。このうち1種類は長期投与が認められていないので、保険医療の関係法令に基づき、薬剤師の判断で14日分の処方に変更した。
b.処方せん中の4種類の錠剤のうち、1種類が通常の用量を超えていたので、薬剤師が通常の用量に変更した。
c.処方せん中に重複処方を発見したので、薬剤師が1種類を削除した。
d.処方されている散剤について配合不適を発見したので、薬剤師の判断により別包で調剤した。

   a b c d
 1.正 誤 誤 正
 2.誤 誤 正 正
 3.誤 誤 誤 正
 4.誤 正 誤 誤
 5.誤 誤 正 誤
 6.正 誤 誤 誤
 7.誤 正 正 誤
 8.正 正 誤 誤

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問218.麻薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.塩酸モルヒネの呼吸抑制作用は、特に高齢者において強く現れやすいので注意が必要である。
b.塩酸モルヒネは悪心や嘔吐を起こすことがある。この作用はドンペリドンなどのドパミン受容体遮断作用を有する薬物で抑制される。
c.塩酸モルヒネ製剤を長期に投与すると身体的依存の危険性があるが、精神的依存は形成されない。
d.リン酸コディンは代表的麻薬性鎮咳薬であり、気管支ぜん息や閉塞性肺気腫の患者にも有効である。

   a b c d
 1.正 正 正 誤
 2.正 誤 誤 正
 3.正 正 誤 誤
 4.誤 正 誤 正
 5.誤 誤 正 正
 6.誤 誤 正 誤

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問219.次の医薬品のうち、「麻薬及び向精神薬取締法」の対象となる向精神薬として、正しいものの組合せはどれか。
a.テオフィリン  b.フルニトラゼパム  c.塩酸ブプレノルフィン
d.ナドロール   e.ペンタゾシン

 1(a、b、e)  2(a、c、d)  3(a、d、e)
 4(b、c、d)  5(b、c、e)

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問220.次の医薬品とその投与時の留意事項との対応の正誤について、正しい組合せはどれか。
   医薬品              留意事項
a.エトレチナート      ――― 催奇形性の可能性
b.カプトプリル       ――― 便秘の可能性
c.プラバスタチンナトリウム ――― 横紋筋融解症の可能性
d.テオフィリン       ――― 女性化乳房の可能性
e.グリチルリチン      ――― 低カリウム血症の可能性

   a b c d e
 1.正 誤 正 誤 誤
 2.誤 誤 正 正 誤
 3.誤 正 誤 正 誤
 4.正 正 誤 誤 正
 5.正 誤 正 誤 正

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問221.内用薬の用法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.リファンピシンは、通常1日1回450 mgを朝食前に服用する。
b.グリセオフルビンは、空腹時に服用すると胃腸障害を起こしやすいので、食事中か食直後に服用する。
c.ボグリボースは、食後過血糖を改善する薬なので、1日3回食後に服用する。
d.コレステロールの生合成は、夜間に亢進(高進)するので、プラバスタチンナトリウムは1日1回夕食後に服用する。
e.胃酸の分泌は朝に亢進(高進)するので、ファモチジンは1日1回朝食後に服用する。

   a b c d e
 1.誤 正 誤 正 正
 2.誤 正 正 誤 誤
 3.正 誤 正 誤 正
 4.正 誤 誤 正 誤
 5.誤 正 誤 誤 正

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問222.次の記述は、医療用医薬品の添付文書の警告に関するものである。それぞれの記述に対応する医薬品について、正しいものの組合せはどれか。
a.間質性肺炎、肺線維症などの致死的副作用が現れることも報告されているので、他の抗不整脈薬が無効、又は副作用のため使用できない重篤な不整脈患者にのみ使用する。
 ア)ジソピラミド  イ)酢酸フレカイニド  ウ)塩酸アミオダロン
b.非可逆性の末梢神経障害と血液障害が現れることがあるので、用法・用量、使用上の注意に留意する。
 ア)スルファメトキサゾール・トリメトプリム合剤
 イ)クロラムフェニコール   ウ)チアンフェニコール
c.主要な薬理学的特性はアンフェタミン類と類似しており、投与する際は依存性について留意する。また、海外においては同様の食欲抑制薬で数週間以内に薬物耐性がみられるとの報告がある。
 ア)マジンドール  イ)エトレチナート  ウ)塩酸エフェドリン

   a b c
 1.ア イ ウ
 2.イ ウ イ
 3.ウ ウ ア
 4.イ ア イ
 5.ウ イ ウ
 6.ア ア ア

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問223.次の処方内容について調剤を行った。(A)は0.04 w/v%、(B)は0.5 w/v%、(C)は5 w/v%の各シロップ剤を計量し、(D)を1回服用量が10 mLになるように加えた。加えた(D)の1日当たりの量として、最も近い数値(単位:mL) はどれか。
 処 方(A)d-マレイン酸クロルフェニラミン  1.6 mg
    (B)ヒベンズ酸チペピジン        25 mg
    (C)カルボシステイン         300 mg
    (D)精製水              適量
  1日3回 毎食後服用 3日分

 1 2.5  2 5  3 7.5  4 10  5 15

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問224.調剤を行う際の留意事項に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.配合不可の組合せの医薬品が処方された場合には、薬剤師の判断で処方を変更することができる。
b.単シロップは、矯味の目的で疾患の種類を問わず用いられている。
c.原薬が無色の毒薬である医薬品の倍散剤を製する際には、希釈して毒薬に該当しなくなった倍散剤も青色に着色させる。
d.厚生大臣の定める外用薬は、1回30日分又は90日分を限度として投与できる。

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問225.処方に関する次の記述の[  ]に入れるべき数字並びに語句の正しい組合せはどれか。
 Rp.  ジゴキシン  0.5 mg 1日3回、 食後 7日分

 調剤にあたり、ジゴキシンの[ a ]倍散を総量[ b ]g 秤量後、賦形剤を適量加え、混和後、21分割して分包した。
 交付時の服薬指導で、ジゴキシンの主作用としての強心作用、並びに副作用としての[ c ]について説明した。

    a    b    c
 1.1000   0.35   心室性不整脈
 2.1000   3.5    便秘
 3.1000   3.5     悪心・嘔吐
 4.10000  0.35   悪心・嘔吐
 5.10000  0.35   便秘
 6.10000  3.5    心室性不整脈

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問226.次の処方薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  処 方 ・フェニトイン末     300 mg
      ・フェノバルビタール末  100 mg
      ・カルバマゼビン細粒   400 mg
   1日2回 朝・タ食後服用 14日分

a.・の副作用の一つに眼球振盪、運動失調などがある。また、長期に連用することにより高頻度に歯肉肥厚が現れる。
b.・及び・は妊婦に投与すると催奇形性の可能性がある。オかし、・にはその様な影響はない。
c.・は精神運動発作及び欠神発作に有効である。
d.・は、消化管からよく吸収され、血中では90%以上が血漿たん自と結合している。たん白結合率の高い薬物との併用により、・の副作用発現の可能性が増加する。

   a b c d
 1.誤 正 正 正
 2.正 誤 誤 正
 3.正 正 正 誤
 4.誤 誤 誤 正
 5.誤 誤 正 誤
 6.正 正 誤 誤

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問227.次の用語は医薬品の副作用として添付文書中に用いられることがある。用語とその意味の対応が正しいものの組合せはどれか。

   用語       用語の意味
a.チアノーゼ    血液中の酸素欠乏によって生じる皮膚の暗紫青色変化。
b.アステリクシス  羽ばたき振せんとも呼ばれる随意性のふるえ。
c.ブラックアウト  意識を失って回復しないこと。
d.アキネジア    注射した皮膚の部分が陥没すること。
e.イレウス     腸管の膨満を特徴の1つとする腸閉塞症。

 1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問228.医療用医薬品添付文書に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.添付文書は、薬事法に従って添付されている文書である。
b.添付文書の記載内容は、「用法・用量」など承認を受けなければ変更できない項目と、「使用上の注意」のように市販後の副作用情報などによって遂次変更される項目に分けられる。
c.添付文書の記載要領には、一定の方式が定められている。
d.添付文書の改訂は、定期的に行うことが義務づげられている。

   a b c d
 1.正 正 正 誤
 2.正 正 誤 正
 3.正 誤 正 正
 4.誤 正 正 正
 5.正 正 正 正
 
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問229.次の症例はベザフィブラートの副作用について示したものである。この副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
[症 例]
 高脂血症の患者(女65歳)に対し、ベザフィブラート(1日400 mg)の投与を開始したところ、8日目に全身倦怠感が発現したため、本剤の投与を中止した。更に2日後にはCPK(creatine phosphokinase)値が、19350 IU/Lと上昇していた。その1週間後に念のため入院させ経過を観察したところ、13日後に回復し(CPK値61 IU/L)、退院となった。
a.この症状は、ベザフィブラートによる横紋筋融解症である。
b.この副作用は、腎機能障害を有する患者に発現しやすい。
c.この副作用は、血中・尿中ミオグロビンの増加を伴う。

   a b c
 1.正 正 正
 2.正 正 誤
 3.正 誤 正
 4.誤 正 正
 5.正 誤 誤
 6.誤 正 誤
 7.誤 誤 正

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問230.患者への服薬指導に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.入院患者に対して薬剤管理指導料を算定する場合、薬剤師による週1回以上の服薬指導が必要である。
b.口頭により服薬の説明をする薬剤師の言葉使いは、患者の服薬コンプライアンスに大きな影響を及ぼす。
c.薬物治療により副作用が発現した場合、薬剤師は副作用の発現を医師に報告すれば、その副作用防止のための薬を薬剤師自身で判断して処方・調剤し、服薬指導を行うことができる。
d.入院患者に投与された薬剤の患者への開示と説明は、医師に相談することなく薬剤師がすベて行う。

   a b c d
 1.正 正 正 誤
 2.正 正 誤 誤
 3.正 誤 誤 誤
 4.誤 誤 誤 正
 5.誤 誤 正 正
 6.誤 正 正 正

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問231.狭心症と診断された患者(男60歳)に対して、次の処方がなされた。服薬指導に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 処 方 1)ニフェジピン(5 mg)3 カプセル
       ニコランジル(5 mg)3 錠
          1日3回 毎食後服用 14日分
     2)硝酸イソソルビド徐放錠(20 mg)2錠
          1日2回 朝・タ食後服用 14日分
     3)ニトログリセリン貼付剤(25 mg)1枚
          1日1回 朝貼付 14日分
     4)ニトログリセリン錠(0.3 mg)1錠
          頓服 10回分

a.硝酸イソソルビド徐放錠は、かまずに服用する。
b.飲酒によって血管拡張薬の作用が増強され、血圧低下を起こすことがある。
c.ニトログリセリン貼付剤は、毎回同し場所に貼付することが望ましい。
d.ニトログリセリン錠は常に携帯し、狭心症発作時に舌下で使用する。

   a b c d
 1.正 正 正 誤
 2.正 正 誤 正
 3.正 誤 正 正
 4.誤 正 誤 正
 5.正 誤 誤 正
 6.誤 誤 正 誤

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問232.入院患者への服薬指導に関連する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.ジゴキシンの副作用が疑われたので、患者に服薬中止を指示した。
b.ジゴキシンの副作用が疑われたので、医師に薬物血中濃度測定を提言した。
c.ワルファリンカリウムと他の薬物との相互作用が疑われたので、患者にワルファリンカリウムの服薬中止を指示した。
d.ワルファリンカリウムと他の薬物との相互作用が疑われたので、医師にワルファリンの血中濃度測定を提言した。

   a b c d
 1.正 誤 誤 誤
 2.誤 正 誤 誤
 3.誤 誤 正 誤
 4.誤 誤 誤 正
 5.正 誤 誤 正
 6.誤 誤 正 正
 7.誤 正 正 誤
 8.正 正 誤 誤

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問233.注射剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.亜硫酸水素ナトリウムはアミノ酸輸液の安定化剤として用いられる。
b.亜硫酸水素ナトリウムはヒトインスリンの安定性を低下させる。
c.脂肪乳剤は大豆油、グリセリン、卵黄レシチンなどの組成からなる高カロリー輸液の脂肪補給剤である。
d.ソフトバッグ中でのメイラード(Maillard)反応の防止に脱酸素剤の使用が有効である。

   a b c d
 1.正 誤 正 誤
 2.誤 正 誤 正
 3.誤 誤 正 正
 4.正 正 誤 誤
 5.正 正 正 正
 6.正 誤 誤 正

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問234.注射剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.中心静脈栄養輸液の調製にあたっては、電解質量及びカロリーの計算が必要であり、水分量には特に注意する必要はない。
b.細胞毒性のある注射剤の取り扱いは法的に規制されており、薬剤師でなけれは混合することができない。
c.注射剤は通常、静脈内投与用、皮下投与用、筋肉内投与用など投与法が指定されているが、これらは目安であり、他の投与法を選択しても構わない。
d.注射剤の混合時には、沈殿形成などの外観変化のみではなく、力価の低下にも注意しなげればならない。

   a b c d
 1.正 誤 誤 誤
 2.誤 正 誤 誤
 3.誤 誤 正 誤
 4.誤 誤 誤 正
 5.正 誤 誤 正
 6.誤 誤 正 正
 7.誤 正 正 誤
 8.正 正 誤 誤

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問235.1.0 mol/Lの塩化ナトリウム溶液(原液)がある。0.9 w/v%の塩化ナトリウム溶液100 mLの調製に要する原液の量(mL)に最も近い数値は次のどれか。
 ただし、ナトリウムと塩素の原子量はそれぞれ23.0と35.5とする。

 1 1.54  2 3.08  3 5.27  4 15.4  5 30.8  6 52.7

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問236.高カロリー輸液療法における微量元素に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.微量元素欠乏症でとくに重要とされる元素は、Zn、Cu、Mn、Mg、Ca、Feである。
b.Znの欠乏により、皮疹、下痢、味覚障害などを呈することがある。
c.Cuの欠乏により、貧血、好中球減少、骨の脱石灰化などを呈することがある。
d.Mnの欠乏により、皮膚疾患、骨の異常、脂質代謝異常などを呈することがある。

   a b c d
 1.正 正 誤 誤
 2.誤 正 誤 正
 3.正 誤 正 誤
 4.誤 正 正 正
 5.誤 誤 正 正
 6.正 誤 誤 誤

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問237.次の症例は、高カロリー輸液療法施行に伴う副作用の経過及び処置と臨床検査値について示したものである。[  ]の中に入れるべき語句はA欄のどれか。
[症 例]
 乳がん再発患者(女71歳)に対して抗がん剤の投与を行ったところ食欲不振が長く続いたため、高カロリー輸液療法(TPN)を開始した。TPN 6日後に意識混濁、頻脈、血圧低下が発現した。[  ]200 mgの急速投与で症状は改善し、更に同量を追加投与したところ、臨床検査値は正常化した。翌日全身状態は改善したため、輸液は変更なく継続した。

臨床検査値
          TPN 6日後   TPN 7日後
乳酸(mg/dL)   97.6      12.0
pH          7.30      7.39
HCO3-(mEq/L)   7.9      20.2

A欄
 1.塩酸チアミン  2.塩酸ピリドキシン  3.アスコルビン酸
 4.リボフラビン  5.炭酸水素ナトリウム

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問238.輸液療法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.膠質浸透圧が上昇すると、浮腫が生じる可能性があるので輸液中にフロセミドを添加することがある。
b.膠質浸透圧が低下した場合には、アルブミン製剤を点滴投与する。
c.呼吸性アシドーシスとは、血漿炭酸ガス分圧の上昇により血液pHの低下した状態をさす。
d.代謝性アシドーシスとは、血漿重炭酸イオン濃度の上昇により血液pHの低下した状態をさす。
e.肝不全の代償期には輸液を適用することは少なく、非代償期には輸液が必要である。

   a b c d e
 1.誤 誤 正 正 正
 2.誤 正 正 誤 正
 3.正 誤 誤 正 正
 4.正 正 誤 誤 誤
 5.正 誤 誤 正 誤

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問239.放射性医薬品に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.放射性医薬品は放射線を放出するので測定又は検出が容易である。使用にあたっては、その物質のもつ放射線以外の薬理作用も期待される。
b.123I は半減期が 131I よりも長く、放射線がγ線のみであるので、甲状腺の機能検査と疾患の診断によく用いられている。
c.131I の大量投与は甲状腺機能低下症やある種の甲状腺がんの治療に有効である。
d.ミルキングとは、親核種を吸着させたジェネレーターから長半減期の娘核種を単離することである。
e.99mTc-ヒト血清アルブミンは循環血漿量、血液量の測定や心拍出量の測定に用いられる。

 1(a、b)  2(a、d)  3(a、e)  4(b、c)
 5(b、d)  6(b、e)  7(c、d)  8(c、e)

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問240.病院における医薬品の管理に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.医薬品は、温度と光(紫外線を含む)に対する安定性に注意して管理すれば十分である。
b.麻薬と向精神薬は、厳重に管理する必要があるので、同じ保管庫に入れて管理簿をつけて管理しなければならない。
c.放射性医薬品は、他の薬剤と区別して管理しなげれぱならない。
d.一定病床数以上の病院であれば、医師又は薬剤師を放射線取扱主任者に任命すれば、どの病院でも放射性医薬品を購入し、貯蔵することができる。

   a b c d
 1.誤 誤 正 誤
 2.誤 正 正 誤
 3.誤 誤 正 正
 4.正 正 誤 誤
 5.正 正 誤 正

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