第85回薬剤師国家試験抜粋(平成12年3月)

       基礎薬学(問1〜問60)


問1.次の化合物 a〜c がもつ不斉炭素の数について、正しい組合せはどれか。
 a 2,2,3-trimethylpentane
 b 4-ethyl-2-methylhexane
 c 4-isopropylheptane

    a b c
  1 1 2 1
  2 2 1 0
  3 1 0 0 
  4 2 1 1
  5 1 0 1
 
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問2.医薬品として用いられているエフェドリンの化学名は(1R,2S)- 2-methylamino-1-phenyl-1-propanolである。Newman投影式で示す次の4種の立体異性体のうち該当するものはどれか。ただし、フェニル基はPhで表してある。
 

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問3.無機物あるいは無機イオンに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a O3には酸化作用がある。
 b H2O2は、常温でO2とH2に徐々に分解する。
 c HClO4は、蒸留水に溶解させるとただちにO2とHClに分解する。
 d HClは、蒸留水に溶解させた場合にも、真空中に気化させた場合にも、ほとんどがイオン化してH+とCl-とに解離している。
 e H+は電子を持たない。

    a b c d e
  1 誤 誤 正 正 正
  2 正 誤 誤 誤 正
  3 正 誤 正 正 誤 
  4 誤 正 正 誤 誤
  5 誤 正 誤 正 正
 
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問4.次に示すアミン類(ア〜エ)について、以下に示す反応を行いa〜dの結果を得た。
 a〜dに対応する化合物の正しい組合せはどれか。

 「反応:アミンを冷時に希塩酸に溶解し、それに亜硝酸ナトリウム水溶液を加えた。」 
 a C-ニトロソ化合物を生成した。
 b N-ニトロソ化合物を生成した。
 c ジアゾニウム塩を生成した。
 d ガスを発生してアルコールを生成した。

    a b c d
  1 ア イ ウ エ 
  2 ウ イ ア エ  
  3 イ エ ア ウ 
  4 ウ エ ア イ  
  5 エ イ ア ウ 
 
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問5.アルデヒドとケトンの化学反応性、又は、分光学的性質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a アルデヒドは還元性があるので、次の化学変化を引き起こす。
  (イ) Cu2+ → Cu+  (ロ)Ag+ → Ag
 b 両者とも、ヒドロキシルアミンと反応して対応するオキシムを生成する。
 c アルデヒドは核磁気共鳴(1H-NMR)スペクトルで、低磁場に特徴的なシグナルを示すので、ケトンと区別が可能である。
 d 両者とも、アルキルリチウム試薬と反応して第三級アルコールを生成する。
 e 両者とも、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)による還元によって第二級アルコールを生成する。

    a b c d e
  1 誤 誤 正 正 正 
  2 正 正 誤 正 誤
  3 正 誤 正 誤 正
  4 誤 正 誤 正 誤
  5 正 正 正 誤 誤
 
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問6.次の化合物のうち、不斉炭素を2個有し、かつ立体異性体(光学活性体)の数が2であるものはどれか。

 

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問7.次の化合物のうち、sp2混成軌道からなる結合を含むものの正しい組合せはどれか。
 a NH3      b CH2=CH2      c CH≡CH
 d BF3     e CH3-O-CH3

  1 (a,b)   2 (a, c)    3 (b, c)
  4 (b,d)   5 (c, e)    6 (d, e)
 
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問8.化学結合に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 二酸化炭素(CO2)の2つの炭素-酸素間の平均原子間距離は、一酸化炭素(CO)の炭素-酸素間の原子間距離よりも大きい。
 b ClはHに比べ電気陰性度が大きいので、CCl4の永久双極子モーメントはCHCl3に比べて大きくなる。
 c エチレンジアミン四酢酸(EDTA)は、アルカリ性でCa2+と配位結合をして、安定な金属錯体を形成する。
 d 異なる2つの原子が共有結合をするときに、片方の原子が他方の原子よりも電子を引きつける力が強いと、イオン性を帯びた共有結合となる。

    a b c d
  1 誤 誤 正 誤 
  2 正 正 誤 正 
  3 正 誤 正 正 
  4 誤 正 正 誤  
  5 誤 正 誤 正 
 
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問9.次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a H2O 1モルあたりの体積が水よりも氷で大となるのは、H2O分子間の水素結合の度合いが違うためである。
 b 気相中のエタン分子間には疎水性相互作用がみられる。
 c ファンデルワールス力は、コロイド粒子間や粉体粒子間にも作用している。
 d 薬物がたん白質に結合する原因の1つとして、静電的相互作用があげられる。

    a b c d
  1 正 誤 正 正 
  2 誤 正 正 誤
  3 正 誤 誤 正 
  4 誤 正 誤 誤  
  5 正 誤 正 誤
 
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問10.ベンゼンに対し、次の1〜5の条件下で反応を試みたとき、通常、反応を起こさないものはどれか。
 1 CH2Cl2中でCH3COCl及びAlCl3と反応させる。
 2 CCl4中、室温でBr2と反応させる。
 3 濃HNO3と濃H2SO4の混液と反応させる。
 4 液体NH3中で、少量のC2H5OHを添加し金属Liと反応させる。
 5 CH2Cl2中でFeBr3触媒下、Br2と反応させる。
 
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問11.化学反応に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a ハロゲン化アルキルに対するSN2反応は一般に、第二級の方が第三級より起こりやすく、生成物の立体配置は保持される。
 b Diels-Alder反応は典型的な(4 + 2)付加環化反応である。
 c アルドール(aldol)反応は典型的な縮合反応で、塩基触媒が一般的であるが、酸触媒でも進行する。
 d E2反応は典型的な脱離反応で、触媒として一般に酸が用いられるトランス脱離である。
 e Beckmann転位は工業的に利用されている転位反応で、ナイロン-6の原料であるカプロラクタムの合成に用いられている。

    a b c d e
  1 誤 正 正 誤 正 
  2 誤 誤 正 正 誤
  3 正 誤 誤 誤 正
  4 正 正 誤 誤 正
  5 誤 正 正 正 誤
 
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問12.Grignard試薬の反応に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。ただし、全ての反応は反応後、後処理を施してある。
 a エステルとの反応では、最終的にケトンを生成する。
 b アルデヒドとの反応では、第二級アルコールを生成する。
 c エタノールとの反応では、エーテルを生成する。
 d ニトリルとの反応では、ケトンを生成する。
 e 二酸化炭素との反応では、カルボン酸を生成する。

    a b c d e
  1 正 誤 正 誤 正 
  2 誤 正 誤 正 正
  3 正 誤 誤 正 誤
  4 誤 正 誤 誤 誤
  5 誤 正 正 正 誤
 
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問13.芳香族化合物に対する次の反応a〜dにおける生成物の正誤について、正しい組合せはどれか。


    a b c d
  1 誤 正 誤 正 
  2 正 誤 正 誤
  3 誤 正 正 誤 
  4 誤 誤 正 正  
  5 正 正 誤 誤
 
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問14.アミドに関する次の記述a〜dのうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 鎖状のアミドは窒素上の非共有電子対が隣接するカルボニル基と共鳴するため、対応するアミンより塩基性が強くなる。
 b アミドは酸又は塩基の水溶液と加熱すると加水分解され、カルボン酸とアミンになる。
 c アミドは一般に水素化アルミニウムリチウム(LiAlH4)により還元され、対応するアミンになる。
 d N-無置換アミド(第一級アミド)は脱水反応によりイミンに変換される。

  1 (a,b)    2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b,c)    5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問15.フェノール(phenol)類に関する次の記述a〜dのうち、正しいものの組合せはどれか。
 a phenolは酸性物質であり、炭酸水素ナトリウムと容易に塩を形成する。
 b 2,4,6-trinitrophenolはピクリン酸とよばれる酸性物質であり、炭酸水素ナトリウムと容易に塩を形成する。
 c sodium phenoxideは、十分量の炭酸と反応させるとphenolを遊離する。
 d p-methoxyphenolはp-nitrophenolより酸性が強い。

  1 (a,b)    2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b,c)    5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問16.有機溶媒に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a クロロホルムは比重が1より大きいので、その10 mLを水10 mLと混ぜてよく振り、放置すると下層に分離する
 b ベンゼンは比重が1より小さいので、その10 mLを水10 mLと混ぜてよく振り放置すると上層に分離する。
 c エタノールは比重が1より小さいので、その10 mLを水10 mLと混ぜてよく振り、放置すると上層に分離する。
 d ジエチルエーテルは比重が1より小さいので、その10 mLを水10 mLと混ぜてよく振り、放置すると上層に分離する。
 e アセトンは比重が1より大きいので、その10 mLを水10 mLと混ぜてよく振り、放置すると下層に分離する。

    a b c d e
  1 正 正 誤 誤 正 
  2 正 誤 正 誤 誤
  3 誤 正 正 誤 誤 
  4 誤 誤 誤 正 正 
  5 正 正 誤 正 誤
 
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問17.屈折率に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 光の進行速度は媒質の屈折率によらず一定である。
 b 光が屈折率の大きい媒質から小さい媒質に入るとき、入射角が臨界角より小さいとき界面で全反射を受ける。
 c 試料の絶対屈折率は、その試料の空気に対する屈折率と空気の真空に対する屈折率の和である。
 d 日本薬局方一般試験法の屈折率測定法においては、通例、温度は20℃で、光線はナトリウムスペクトルのD線を用いる。

    a b c d
  1 正 正 誤 正 
  2 誤 正 正 誤
  3 誤 誤 正 正 
  4 正 誤 誤 正  
  5 誤 誤 誤 正 
 
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問18.図は三塩基酸(H3Y)のモル分率とpHとの関係を示したものである。次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 曲線の交点Aでは、H3YとH2Y-のモル比は1:1である、
 b 点DのpHではほとんどがH2Y-として存在し、点EのpHではほとんどがHY2-として存在している。
 c 曲線の交点A、B、CのpH値は、それぞれpKa値である。
 d pH14では、ほとんどがY3-であり、HY2-は10%以下である。
 e 三種の化学種H2Y-、HY2-、Y3-が同量存在するのはpH7である。

    a b c d e
  1 誤 正 正 正 誤
  2 正 正 正 正 誤
  3 正 正 誤 誤 誤
  4 正 誤 正 誤 正
  5 誤 正 誤 正 正
 
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問19.ある難溶性塩M2X(分子量250)は、水中で解離し、次式のような平衡状態にある。
      (M2X)固体 (注:左右矢印)2M++X2-
M2Xは水1 Lに1.0 mg溶けた。溶解度(mo1/L)と溶解度積の正しい組合せはどれか。
     溶解度      溶解度積
 1  4.0×10-6     2.56×10-16     
 2  4.0×10-6     6.40×10-11     
 3  4.0×10-3     2.56×10-16     
 4  4.0×10-3     1.60×10-17     
 5  2.5×10-3     6.40×10-11     
 
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問20.次の酸化還元平衡式に関するa〜dの記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
     Fe2++Ce4+ ・ (注:左右矢印) Fe3++Ce3+
 なお、酸化還元電位(E)はネルンスト(Nernst)式、

で示され、Fe 及びCe の標準酸化還元電位 (E。) はそれぞれ0.80 V及び1.60 Vとする。
 a 標準酸化還元電位(E。)は、[酸化体]:[還元体]=1:1のときの電位(E)である。
 b Fe2+とCe4+の混合溶液では、反応は右に進む。
 c Fe2+とCe4+の混合溶液では、Ce4+が還元剤であり、Fe2+が酸化剤として働く。
 d Fe2+をCe4+で滴定すると、当量点における電位(E)は1.20 Vである。

    a b c d
  1 誤 正 正 誤 
  2 正 誤 正 正 
  3 正 正 誤 正
  4 正 誤 正 誤 
  5 誤 正 誤 正 
 
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問21.水溶液の性質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 水溶液の浸透圧は、凝固点(氷点)降下法を用いて測定できる。
 b 界面活性剤の濃度増加とともに、その水溶液の表面張力は増加し、やがて水溶液中にミセルが形成される。
 c 水とエタノールを混合したときに発熱するのは、エタノールが水和するためである。
 d 0.05 mol/L NaCl水溶液のイオン強度と、0.05 mol/L KCl水溶液のイオン強度とは等しい。
 e pHの測定値には、水溶液中の水素イオンの活量が反映されている。

    a b c d e
  1 正 誤 正 正 誤
  2 正 誤 誤 誤 正 
  3 正 誤 正 正 正
  4 誤 正 正 誤 誤
  5 誤 正 誤 正 誤
 
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問22.化学反応に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a  2つの不可逆的な一次反応からなる逐次反応A → B → Cの進行途中において、Bの濃度がAの濃度よりも大となることがある。
 b 可逆的な一次反応PQが平衡に達するとかならずPの濃度とQの濃度は等しくなる。
 c XからZへの多段階反応X →・・・→ Zの反応速度は、そこに含まれている素反応のうち、最も速く進行する反応できまる。
 d 素反応の反応速度は、活性化エネルギーのみによって定まる。

    a b c d
  1 正 誤 誤 誤 
  2 正 誤 正 誤
  3 正 誤 誤 正 
  4 誤 正 正 正  
  5 誤 正 誤 正
 
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問23.放射線に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 放射能の量は時間当りの放射性核種の崩壊数で示される。1時間当りの崩壊数が1個であるときの放射能の量を1 Bq(ベクレル)という。
 b GM計数装置は、放射線が物質を電離する性質を利用して放射能を測定する装置である。
 c 液体シンチレーションカウンターは、3Hの測定に適している。
 d  NaI(Tl)シンチレーターを備えたγ線スペクトロメーターによりγ線エネルギーを測定して、γ線放射核種を推定することが可能である。

    a b c d
  1 正 誤 正 誤 
  2 正 誤 誤 正 
  3 正 誤 正 正 
  4 誤 正 正 正  
  5 誤 正 誤 誤
 
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問24.下の図は、日本薬局方収載のある医薬品を重水素化ジメチルスルホキシド溶液中で測定したプロトンNMRスペクトル(400 MHz)である(塩酸塩は遊離型として測定した)。このスペクトルに該当する医薬品はどれか。
 ただし、2.5 ppm付近では試料の2H分のシグナルが溶媒のシグナルと重なっている。また、3.25 ppm付近の4H分のシグナルは重水(D2O)添加により消失した。

 
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問25.下の図は、ある一置換芳香族化合物(C7H7NO)の質量スペクトル(EI-MS)である。次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。


 a スペクトルの横軸の目盛m/zzは、イオンの電荷数である。
 b スペクトルの各ピークの高さは、検出されたイオンの質量に比例する。
 c m/z 121のピークは、分子イオンピークである。
 d m/z 122のピークは、同位体イオンに由来する。
 e フラグメントピークm/z 105(m/z 121-NH2)及びm/z 77(m/z 121-CONH2)から、試料はベンズアミドと推定される。

    a b c d e
  1 正 正 誤 誤 正 
@ 2 正 誤 正 正 正 
  3 誤 正 正 誤 誤
  4 誤 誤 誤 正 正 
  5 正 誤 誤 正 誤
 
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問26.X線回折法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 有機物の回折実験に用いられるX線源のターゲット(対陰極)には、原子間結合距離に近い波長の特性X線が得られるCu又はMoが用いられることが多い。
 b 波長λのX線が面間隔dの結晶に入射角θで入射するとき、2d sinθ=nλがみたされる方向のみに回折像が現れる。ただし、nは整数である。
 c 粉末X線回折パターンは、回折角2θに対して回折X線の強度をグラフにしたもので、結晶、結晶多形及び溶媒和結晶などの同定及び判定に用いられる。
 d 粉末X線回折法で、未知化合物の立体構造が一義的に決定できる。

    a b c d
  1 正 正 正 誤 
  2 誤 正 誤 正 
  3 正 誤 正 誤  
  4 正 誤 誤 正 
  5 誤 正 正 正
 
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問27.次の表は、日本薬局方容量分析用標準液の標定に関するものである。正しいものの組合せはどれか。

容量分析用標準液

滴定の種類

標準物質

指示薬として用いる試薬、試液

a

0.05 mol/Lエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム液

キレート滴定

亜鉛

エリオクロムブラックT・塩化ナトリウム指示薬

b

0.1 mol/Lテトラメチルアンモニウムヒドロキシド液

酸塩基滴定

安息香酸

チモールブルー・ジメチルホルムアミド試液

c

0.1 mol/Lチオ硫酸ナトリウム液

沈殿滴定

過マンガン酸カリウム

デンプン試液

d

0.1 mol/L過塩素酸

酸化還元滴定

フタル酸水素カリウム

クリスタルバイオレット試液


  1 (a,b)    2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b,c)    5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問28.次の記述a〜dは、日本薬局方一般試験法定性反応として記載されている物質ア〜ウの確認法に関するものである。正しい組合せはどれか。
      ア チオ硫酸塩
      イ リン酸塩(正リン酸塩)
      ウ 硫酸塩

 a 試料の硝酸酸性溶液に亜硝酸ナトリウム試液5〜6滴を加えるとき、液は黄色〜赤褐色を呈しこれにクロロホルム1 mLを加えて振り混ぜるとき、クロロホルム層は黄色〜赤褐色を呈する。
 b 試料の酢酸酸性溶液にヨウ素試液を滴加するとき試液の色は消える。
 c 試料の中性又は希硝酸酸性溶液にモリブデン酸アンモニウム試液を加えて加温するとき、黄色の沈殿を生じ、水酸化ナトリウム試液又はアンモニア試液を追加するとき、沈殿は溶ける。
 d 試料の溶液に塩化バリウム試液を加えるとき、白色の沈殿を生じ、希硝酸を追加しても沈殿は溶けない。

    ア イ ウ 
  1 d c b
  2 c d a
  3 b a c
  4 a b d
  5 b c d
 
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問29.日本薬局方ヨウ化カリウムの定量法に関する次の記述について、[  ] に入れるべき数値はどれか。
 「本品を乾燥し、その約0.5 gを精密に量り、ヨウ素瓶に入れ、水10 mLに溶かし、塩酸35 mL及びクロロホルム5 mLを加え、激しく振り混ぜながら0.05 mol/Lヨウ素酸カリウム液でクロロホルム層の赤紫色が消えるまで滴定する。ただし、滴定の終点はクロロホルム層が脱色した後、5分以内に再び赤紫色が現れないときとする。
  0.05 mol/L ヨウ素酸カリウム液 1 mL = [  ] mg KI
 この滴定の反応式は次のとおりである。ただし、KI=166.00とする。
2KI+KIO3+6HCl=3ICl+3KCl+3H2O

  1 1.660  2 3.320  3 4.980  4 16.600  5 33.200
 
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問30.熱分析に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 熱重量測定(TG)では、温度に対する試料の重量変化を測定する。
 b TGは、医薬品中の付着水や結晶水の定量に用いることができる。
 c 示差熱分析(DTA)では、試料と基準物質を加熱あるいは冷却したときに生じる両者間の温度差(吸熱または発熱)を測定する。
 d DTAは、医薬品の純度測定や結晶多形の確認に利用される。

    a b c d
  1 誤 誤 正 誤 
  2 正 正 誤 誤  
  3 正 正 正 正 
  4 正 誤 誤 正  
  5 誤 正 誤 誤
 
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問31.イムノアッセイに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a イムノアッセイにより、微量のホルモンの定量が可能であるが、測定値の大小とそのホルモンの生理活性の大小が相関しないことがある。
 b ラジオイムノアッセイでは、B/F分離(抗体に結合した抗原(B)と非結合の抗原(F)とを分離すること)を必要とする。
 c ハプテンとは、通常低分子量の物質で、単独では抗体を産生させる能力(抗原性)はないが、たん白質などの高分子と結合した場合に抗原性を示す物質をいう。
 d 抗体と抗原との結合反応には高い特異性があり、その結合は常に不可逆的である。

    a b c d
  1 正 誤 正 誤 
  2 正 誤 誤 正 
  3 正 正 正 誤   
  4 誤 正 誤 誤   
  5 誤 正 正 正
  6 誤 誤 誤 正
 
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問32.次の物理的診断法のうち、反射波を観測するものの正しい組合せはどれか。
 a ファイバースコープ法
 b X線造影法
 c 超音波法(エコー又はドップラー法)
 d MRI(magnetic resonance imaging)法

  1 (a,b)    2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b,c)    5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問33.漢方処方の葛根湯に配合される生薬(カッコン、マオウ、ショウキョウ、タイソウ、ケイヒ、シャクヤク、カンゾウ)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a アルカロイドを主成分とするものはマオウとシャクヤクである。
 b 薬用部位が樹皮であるものは、ケイヒである。
 c 基原植物がマメ科(Leguminosae)に属するものは、カッコンとカンゾウである。
 d 日本薬局方で精油の定量を行うことが規定されているものは、精油含量が高いタイソウとショウキョウである。

    a b c d
  1 正 正 誤 正 
  2 正 誤 正 誤 
  3 誤 誤 誤 正 
  4 誤 正 正 誤  
  5 誤 正 誤 正
 
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問34.次の記述は、天然由来医薬品の成分とその生合成に関するものである。正しいものの組合せはどれか。
 a 抗悪性腫瘍薬エトポシドは、ポドフィルム根に含有されるポドフィロトキシングルコシドを基本化合物としているが、この天然物の非糖部はメバロン酸経路により生合成される。
 b 放線菌の生産する抗生物質テトラサイクリンの基本炭素骨格は、酢酸-マロン酸経路により生合成される。
 c 抗悪性腫瘍薬であるビンクリスチンはアミノ酸経路とセコロガニンが関与するシキミ酸経路の複合経路により生合成される。
 d 脂溶性ビタミンの1つであるビタミンAは、イソプレン系化合物であるカロテノイドを前駆体としている。

  1 (a,b)    2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b,c)    5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問35.次の記述は、日本薬局方医薬品の天然由来成分に関するものである。正しいものの組合せはどれか。
 a ロートコン、ベラドノナコンなどには、ヒヨスチアミン、スコポラミンなどのアルカロイドが含まれているが、これらに共通なトロパン骨格を有し、日本薬局方に収載されている化合物はアジマリンである。
 b フィゾスチグミンは、マメ科植物を基原とするカラバル豆から抽出され、縮瞳、眼圧低下の目的で使用されているステロイド骨格を有する化合物である。
 c フジマツモ科に属する海藻マクリの成分であるカイニン酸は、イミノ酸の一種であり、駆虫薬として用いられる。
 d コカインは、コカノキ科植物であるErythroxylon cocaの葉に含有されるトロパン骨格を有するアルカロイドで、その塩酸塩は局所麻酔薬として用いられる。

  1 (a,b)    2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b,c)    5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問36.糖に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a D-グルクロン酸は、D-グルコースのヒドロキシメチル基をカルボキシル基へ酸化することにより生成する。
 b α-D-グルコース及びメチルα-D-グルコシドは、いずれも変旋光を示す。
 c D-グルコースは、還元によりD-マンニトールとなる。
 d D-グルコースがα-1,4-グリコシド結合した多糖がアミロースであり、β-1,4-グリコシド結合した多糖がセルロースである。

  1 (a,b)    2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b,c)    5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問37.アラキドン酸に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 炭素数20で、4つの炭素-炭素二重結合を有する。
 b ロイコトリエンを生合成するための前駆体となる。
 c リン脂質の一種である。

    a b c
  1 正 正 正  
  2 正 正 誤  
  3 誤 正 誤  
  4 誤 誤 正   
  5 正 誤 誤
 
<解答>へ・ <解説>へ

問38.アミノ酸に関する次の記述a〜dのうち、正しいものの組合せはどれか。
 a アミノ酢酸はアラニンとよばれ、不斉炭素を持たないα-アミノ酸である。
 b アミノ酸は両性物質であり、乾燥した固体状態では、カルボキシル基は-CO2+、またアミノ基は-NH3-の双性(両性)イオンとして存在している。
 c 芳香環を有するアミノ酸には、トリプトファンやチロシンなどがある。
 d アミノ酸水溶液においては、あるpHで分子の正味の荷電が0になる。このpH値を等電点とよぶ。

  1 (a,b)    2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b,c)    5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問39.たん白質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 糖たん白質において、糖が結合しうるペプチド鎖のアミノ酸残基には、セリン残基、トレオニン残基、アスパラギン残基などがある。
 b  α-ヘリックスやβ-シートは、たん白質の立体構造の形成に関与する。
 c 三次元構造を形成しているたん白質では、一般に疎水性アミノ酸はたん白質の外側に、また、親水性アミノ酸は内側に折りたたまれている。

    a b c
  1 正 正 正  
  2 誤 正 誤 
  3 誤 誤 誤   
  4 正 誤 正  
  5 正 誤 誤  
  6 正 正 誤 
 
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問40.ヌクレオチドを加水分解するとき、生成する化合物a〜eの正誤について、正しい組合せはどれか。ただし、荷電状態は考慮しなくてよい。
 a プリン又はピリミジンの複素環塩基
 b リン酸
 c D-グルコース又は2-デオキシグルコースの六炭糖
 d ピロール又はインドールの複素環塩基
 e 硫酸

    a b c d e
  1 正 正 誤 正 正
  2 正 誤 正 誤 誤
  3 誤 正 正 誤 誤
  4 誤 誤 正 正 正
  5 正 正 誤 誤 誤
 
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問41.ヒトのグリコーゲン分解に関する次の記述のうち、[  ] の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
グリコーゲン分解の最初の段階では、[ a ] と呼ばれる酵素がグリコーゲン鎖のα-1、4-グリコシド結合の加リン酸分解を触媒して[ b ] を生成する。生じた[ b ] は、ホスホグルコムターゼによって[ c ] となる。肝臓と腎臓には[ c ] からリン酸を除くホスファターゼが存在するので、細胞から細胞外液(血液)にグルコースが放出される。
        a            b           c
 1 グリコーゲンホスホリラーゼ グルコース1-リン酸 グルコース6-リン酸
 2 グリコーゲンホスホリラーゼ グルコース6-リン酸 グルコース1-リン酸
 3 グリコーゲンシンターゼ   グルコース1-リン酸 グルコース6-リン酸
 4 グリコーゲンシンターゼ   グルコース6-リン酸 グルコース1-リン酸
 5 ヘキソキナーゼ       グルコース1-リン酸 グルコース6-リン酸 
 6 ヘキソキナーゼ       グルコース6-リン酸 グルコース1-リン酸
 
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問42.ヒトのコレステロール合成に関する次の記述のうち、[  ] の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
 動脈硬化の発症に深く関わっているコレステロールは、[ a ] を出発物質として炭素数30の鎖状構造をもつ[ b ] を経て合成される。その後[ b ] からラノステロールとなり、3個のメチル基が失われて炭素数27のコレステロールが生成する。このコレステロール合成経路の律速段階の一つに、ヒドロキシメチルグルタリルCoAレダクターゼ(HMG-CoA reductase)によって炭素数6の[ c ] を生成する反応があり、この酵素の阻害剤は高コレステロール血症の治療に用いられている。
      a          b              c
  1 アセチルCoA    スクアレン          メバロン酸
  2 アセチルCoA    ファルネシルピロリン酸    メバロン酸
  3 メバロン酸     スクアレン          アセチルCoA
  4 メバロン酸     ファルネシルピロリン酸    アセチルCoA
  5 アセチルCoA    メバロン酸          スクアレン
  6 メバロン酸      アセチルCoA        スクアレン
 
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問43
ヒトのアミノ酸代謝異常に関する次の記述のうち、[  ] の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
 通常の代謝経路では、[ a ] は水酸化酵素の作用によりチロシンとなるが、この酵素を欠損した新生児は[ b ] 尿症を発症する。この患者では、蓄積した過剰の[ a ] が[ c ] となって尿中に排泄される。
      a           b           c
  1 フェニルアラニン   フェニルケトン    フェニルピルビン酸
  2 フェニルアラニン   フェニルケトン    ホモゲンチジン酸
  3 グルタミン酸     アルカプトン     フェニルピルビン酸
  4 グルタミン酸     アルカプトン     ホモゲンチジン酸
  5 メチオニン      シスチン       フェニルピルビン酸
  6 メチオニン      シスチン       ホモゲンチジン酸
 
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問44.ヒトの中枢神経系の機能に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 大脳辺縁系は、記憶の形成に関与している。
 b 視床は、自律神経系の統合中枢である。
 c 延髄は、随意筋の運動のバランスを統合・調節する。
 d 橋は、内分泌系を調節する。
 e 中脳網様体は、意識水準の保持に関与している。

  1 (a, b)   2 (a, e)   3 (b, c)   4 (c, d)   5 (d, e)   
 
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問45.心臓に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 洞結節(洞房結節)の細胞は自動能を持っており、迷走神経の刺激によって拍動数が増加する。
 b 房室結節における興奮の伝導速度は、交感神経の興奮によって増大する。
 c 心筋の収縮力の増大には、細胞内のCa2+が関係する。
 d 心筋細胞が興奮すると、K+が細胞内に流入する。
 e 心房が収縮する時期を収縮期という。

  1 (a, b)   2 (b, c)   3 (b, d)   4 (c, d)   5 (d, e)   
 
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問46.消化器系器官に関連する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 小腸の主たる機能は、水分の吸収である。
 b 胃の粘膜には多くの分泌腺があり、塩酸、酵素、粘液などを分泌している。
 c 肝臓はアルブミンなどの血漿たん白質やグリコーゲンを生成する。
 d 胆汁は膵臓から分泌され、総胆管から十二指腸へ排出される。

  1 (a,b)    2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b,c)    5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問47.ヒトの血液に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
 1 赤血球は、核及びオルガネラをもつ。
 2 白血球は、血管内でのみ貧食能を発揮する。
 3 血小板は、不定型の小体で核をもつ。
 4 血漿とは、血液中から血球を取り除いた液体の部分のことである。
 5 骨髄の幹細胞を起源として分化・成熟するのは、白血球だけである。
 
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問48.次のホルモンのうち、副腎皮質から分泌されるホルモンの正しいものの組合せはどれか。
 a エピネフリン(epinephrine)
 b コルチゾール(cortisol)
 c アルドステロン(aldosterone)
 d カルシトニン(calcitonin)
 e プロラクチン(prolactin)

  1 (a, c)   2 (a, e)   3 (b, c)   4 (b, d)   5 (d, e)   
 
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問49.病原菌に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)は、リポ多糖を含む細胞壁をもっている。
 b 梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)は、血液平板培地で培養できる。
 c 食中毒を起こすサルモネラ(Salmonella enteritidis)は、芽胞形成菌である。
 d ヘリコバクター(Helicobacter pylori)は、アンモニアを産生することにより胃酸から自らをまもる。

    a b c d
  1 誤 正 誤 正  
  2 正 誤 正 誤 
  3 誤 誤 正 正 
  4 誤 誤 誤 正 
  5 正 正 誤 誤
 
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問50.ウイルスに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a インフルエンザウイルスのエンベロープは、赤血球凝集素(HA)を含む。
 b 肝がんの原因となりうるB型肝炎ウイルスは、主に経口感染する。
 c DNA型ウイルスのDNAはレトロウイルスと異なり、宿主細胞のDNAに組込まれ ることはない。
 d ウイルスの増殖を阻害するインターフェロンの作用は、動物において種特異性を示す。

    a b c d
  1 誤 誤 正 誤 
  2 誤 正 誤 正 
  3 正 誤 誤 正 
  4 正 誤 正 誤
  5 正 正 正 誤
 
<解答>へ・ <解説>へ

問51.細胞小器官(organelle)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a リソソーム(lysosome)は、多種類の加水分解酵素を含んでいる。
 b ゴルジ体(Golgi body)は、過酸化水素を生成するオキシダーゼと過酸化水素を分解するカタラーゼを含んでいる。
 c ミトコンドリア(mitochondria)は、内膜と外膜の二重の膜構造をもち、内膜はひだ状に折れ込んでいる。
 d ペルオキシソーム(peroxisome)では、リボソーム(ribosome)で合成されたたん白質が糖鎖付加の修飾を受ける。

    a b c d
  1 正 正 誤 正
  2 正 誤 正 誤 
  3 正 誤 誤 正 
  4 誤 正 正 誤  
  5 誤 誤 正 正 
 
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問52.DNA複製に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 二本鎖DNAの複製は、一定の開始点から一方向に進行する。
 b 複製途中のラギング鎖では、短鎖RNAのプライマー(primer)が必要とされる。
 c 複製を行うDNAポリメラーゼ(polymerase)は、間違って取込まれたヌクレオチドを遊離させるエキソヌクレアーゼ(exonuclease)活性を持つ。

    a b c
  1 正 正 正  
  2 誤 正 正  
  3 正 誤 誤  
  4 誤 誤 正   
  5 誤 正 誤
 
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問53.遺伝子工学に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a DNAの特異的塩基配列を認識する制限酵素は、DNAの5'末端からヌクレオチドを1個ずつ遊離させる。
 b クローン化する遺伝子のベクター(vector)として、プラスミド(plasmid)の他にバクテリオファージ(bacteriophage)も用いられる。
 c 相補的DNA(cDNA)は、mRNAを鋳型としてDNAポリメラーゼI(polymerase I)により合成される。

    a b c
  1 正 正 誤  
  2 誤 正 正  
  3 正 誤 正  
  4 誤 正 誤   
  5 誤 誤 誤
 
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問54.次の疾病とそれに関連する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a バセドウ(グレーブス)病 ------- 甲状腺機能亢進
 b 先端巨大(末端肥大)症 --------- 成長ホルモンの過剰分泌
 c 重症筋無力症 ----------------- アドレナリン受容体の機能異常
 d クッシング症候群 -------------- アセチルコリン受容体の機能異常

    a b c d
  1 正 正 正 正 
  2 誤 誤 誤 正 
  3 正 誤 正 誤 
  4 誤 正 誤 正  
  5 正 正 誤 誤
 
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問55.細胞内の情報伝達物質とその生成に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 3',5'-サイクリックAMP(cAMP)は、アデニル酸シクラーゼによりATPから生成する。
 b ジアシルグリセロールは、ホスホリパーゼA2によりトリアシルグリセロールから生成する。
 c イノシトール1,4,5-三リン酸(IP3)は、ホスホリパーゼCによりイノシトールリン脂質から生成する。
 d 一酸化窒素(N0)は、N0合成酵素によりアデノシンから生成する。

  1 (a,b)    2 (a, c)     3 (a, d)
  4 (b,c)    5 (b, d)   6 (c, d)
 
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問56.ホルモンや神経伝達物質などと結合する細胞膜上の受容体に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a アドレナリンβ受容体は、三量体構造のGたん白質を介してアデニル酸シクラーゼを活性化する。
 b インスリン受容体の細胞内領域には、たん白質のチロシン残基をリノ酸化するプロテインキナーゼの活性が存在する。
 c ムスカリン性アセチルコリン受容体は、陽イオンを透過させるイオンチャネルとして機能する。
 d 光受容体であるロドプシンには、3',5'-サイクリックGMP(cGMP)を分解するホスホジエステラーゼ活性がある。

  1 (a,b)    2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b,c)    5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問57.抗体産生機構に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a マクロファージには、抗原提示細胞としての機能がある。
 b T細胞上には、抗原を特異的に認識するレセプターがある。
 c 抗体産生細胞(形質細胞)はB細胞が分化、成熟したものである。
 d 骨髄幹細胞由来のB細胞は、胸腺で分化、増殖したのち末梢血液循環に入る。

    a b c d
  1 誤 誤 正 誤 
  2 正 正 誤 正 
  3 正 誤 誤 正 
  4 正 正 正 誤  
  5 誤 誤 正 正 
 
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問58.生体防御にかかわる細胞に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 白血球の主要組織適合遺伝子複合体(MHC)は、免疫応答には関与していない。
 b 白血球表面に存在するCD分子(抗原)は、白血球の分類や機能の指標となる。
 c リンパ液中のリンパ球が血液へ再循環するとき、胸管を経て左鎖骨下静脈に入る経路がある。
 d 白血球はウイルス、細菌、真菌などの外来異物には反応するが、腫瘍細胞や自己の体内物質に反応することはない。

    a b c d
  1 誤 正 誤 正 
  2 正 誤 誤 正 
  3 正 正 誤 誤 
  4 正 誤 正 誤 
  5 誤 正 正 誤 
 
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問59.アレルギーに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 鶏卵、牛乳、そば、小麦は、食物アレルギーを引き起こす食品として知られている。
 b マクロファージは、アレルギー反応に関与することがある。
 c アナフィラキシーショックは、IgEがT細胞に結合して引き起こされる。
 d 分子量が数千以下の低分子化合物は、アレルギー反応を引き起こさない。

    a b c d
  1 誤 誤 正 正 
  2 正 正 誤 正 
  3 正 誤 正 誤 
  4 誤 正 誤 正  
  5 正 正 誤 誤 
  6 正 誤 誤 正
 
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問60.サイトカイン(cytokine)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a cytokineは免疫応答には関与するが、炎症やアレルギーには関与しない。
 b インターロイキン-1(IL-1)及び-2(IL-2)は、主にマクロファージから産生される。
 c IL-4、IL-5及びIL-6は、B細胞の分化、増殖に関係している。
 d G-CSF(granulocyte colony-stimulating factor)は、好中球の前駆細胞に作用し、その増殖と分化を促進する。

    a b c d
  1 正 正 誤 誤 
  2 誤 誤 正 正 
  3 誤 正 誤 正  
  4 誤 正 正 誤 
  5 正 誤 正 誤
 
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85回衛生薬学-(61-100)

第85回薬剤師国家試験抜粋(平成12年3月)

       衛生薬学(問61〜問100)


問61.母子間の免疫に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 母乳中の抗体は、たん白質分解酵素で消化されるので、乳児の消化管では機能しない。
 b 母親は、胎児に対し免疫応答を起こさない。
 c 母親が自己免疫疾患に罹患している場合、新生児に自己免疫疾患の症状が現れることがある。
 d 生後1年間で、感染抵抗力が最も弱いのは4週末満の新生児期である。

    a b c d
  1 正 正 正 誤 
  2 正 誤 誤 正 
  3 正 誤 誤 誤 
  4 誤 正 誤 正  
  5 誤 誤 正 誤
 
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問62.下表に出生数・出生率・再生産率の年次推移を示す。次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 合計特殊出生率とは、15歳から49歳までの女子の年齢別出生率を合計したものである。
 b 1950年から1995年にわたって、再生産年齢の女子1人が一生に産む男子の数は、女子の数よりも少ない。
 c 1970年の出生率が高いのは、第一次ベビーブームと関連している。
 d 1950年に比べ、1995年では母親の年齢になるまでの生存確率は増加している。

出生数・出生率・再生産率の年次推移

出生数
出生率
(人口千対)
合計特殊
出生率
総再生
産率
純再生
産率

1950(昭25年)

2,337,507
28.1
3.65
1.77
1.51

1955( 30 )

1,730,692
19.4
2.37
1.15
1.06

1960( 35 )

1,606,041
17.2
2.00
0.97
0.93

1965( 40 )

1,823,697
18.6
2.14
1.04
1.01

1970( 45 )

1,934,239
18.8
2.13
1.03
1.00

1975( 50 )

1,901,440
17.1
1.91
0.93
0.91

1980( 55 )

1,576,889
13.6
1.75
0.85
0.84

1985( 60 )

1,431,577
11.9
1.76
0.86
0.85

1990(平2 )

1,221,585
10.0
1.54
0.75
0.74

1992( 4 )

1,208,989
9.8
1.50
0.73
0.72

1994( 6 )

1,238,328
10.0
1.50
0.73
0.72

1995( 7 )

1,187,064
9.6
1.42
0.69
0.69
                            厚生省「人口動態統計」
    a b c d
  1 正 正 誤 誤 
  2 正 誤 正 正 
  3 正 誤 正 誤 
  4 誤 正 誤 正  
  5 誤 正 正 誤
 
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問63.保健統計に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 1985年以降の統計では、わが国における三大死因は、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患である。
 b 生後1年未満の死亡数をその年度の出生数1,000人当たりの数として表したものが、乳児死亡率である。
 c PMI(proportional mortality indicator)とは、65歳以上の死亡数を全死亡数に対する百分率で示した値である。

    a b c
  1 正 正 正  
  2 正 正 誤  
  3 正 誤 正  
  4 誤 正 誤   
  5 誤 誤 正 
 
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問64.分析疫学に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 分析疫学では、発生要因について仮説を設定し、その立証を行う。
 b 後ろ向き調査では、過去の記録をもとに、特定の事象について追跡する。
 c 症例-対照研究(case-control study)は、分析疫学には入らない。
 d 前向き調査では、あるリスク要因について将来にわたって追跡する。

    a b c d
  1 誤 正 正 誤 
  2 誤 正 誤 正   
  3 誤 誤 正 誤 
  4 正 正 誤 正
  5 正 誤 正 正
 
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問65.次の感染症のうち、病原体がウイルスであるものの正しい組合せはどれか。
 a 狂牛病
 b ラッサ熱
 c 狂犬病
 d オウム病

  1 (a, b)   2 (a,c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b,d)    6 (c, d)
 
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問66.生活習慣病に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 肥満は高血圧症のリスクファクターである。
 b 脂肪の過剰摂取は、乳がんや大腸がんの発症と関係がある。
 c エネルギー摂取比率で、炭水化物が50%を超えると、糖尿病が起こりやすくなる。
 d 高値のHDLコレステロールは、虚血性心疾患のリスクファクターである。

  1 (a, b)   2 (a,c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b,d)    6 (c, d)
 
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問67.職業病に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a じん肺症の原因となる粉じんは、粒子径が大きいほど肺胞まで到達しやすい。
 b パソコン作業従事者には、頸肩腕症候群が起こりやすい。
 c トルエンの暴露は、尿中の馬尿酸によって確認できる。

    a b c
  1 誤 正 正 
  2 正 正 誤  
  3 正 誤 正  
  4 正 誤 誤  
  5 誤 正 誤
  6 誤 誤 正   
 
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問68.脂質に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 食品中の脂質を構成する脂肪酸の炭素数は、主として偶数である。
 b オレイン酸は、必須脂肪酸である。
 c α-リノレン酸は、炭素-炭素間二重結合を2つ持つ。
 d 脂質のAtwater係数は、1 g当たり9 kcalである。

  1 (a, b)   2 (a,c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b,d)    6 (c, d)
 
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問69.カルシウムに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a カルシウムの腸管からの吸収には、ビタミンD3が関与している。
 b シュウ酸を多く含む食品の摂取は、カルシウムの吸収を高める。
 c カルシウムの体内総重量は、ナトリウムの体内総重量より少ない。

    a b c
  1 正 正 正  
  2 正 誤 正  
  3 誤 正 正  
  4 正 誤 誤  
  5 誤 正 誤
 
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問70.ビタミンに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a ビタミンB6は、補酵素ピリドキサールリン酸となり、主としてアミノ酸代謝に関与している。
 b ビタミンB12は、分子内に鉄を含み、悪性貧血に著効を示す。
 c ビタミンB1は、補酵素チアミンピロリン酸としてコラーゲンの生合成に関与する。
 d β-カロテンは、プロビタミンAとも呼ばれ、動物体内でビタミンAとなる。

    a b c d
  1 正 誤 誤 正 
  2 正 誤 正 正 
  3 誤 正 誤 正 
  4 誤 正 正 誤  
  5 誤 誤 正 誤
 
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問71.栄養素の消化・吸収に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 穀類や豆類などに含まれるフィチン酸は、カルシウムや鉄の吸収を阻害する。
 b 無機鉄は、ヘム鉄より吸収がよい。
 c 胆汁酸塩は、ミセル形成によって脂質の消化・吸収を促進する。
 d 脂質は、ビタミンAやビタミンDの吸収を促進する。

    a b c d
  1 正 正 誤 正 
  2 正 誤 正 正 
  3 誤 正 誤 誤 
  4 誤 正 正 誤  
  5 正 誤 正 誤
 
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問72.次の表は、ある食品の必須アミノ酸含量とアミノ酸評点パターンを示している。この食品のアミノ酸スコアとして最も近い値はどれか。

ある食品の必須アミノ酸含量
(窒素1g当たりのmg数)
アミノ酸評点パターン
FA0/WH0(1973)

イソロイシン

250
250

ロイシン

500
440

リジン(リシン)

220
340

メチオニン
 +シスチン

290
220

フェニルアラニン
 +チロシン       

580
380

トレオニン          

210
250

トリプトファン        

87
60

バリン

380
310

総量

2,517
2,250

  1  0.65  2  1.12  3  65  4  73  5  112
 
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問73.最近5年間の日本人の栄養摂取状況に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 平均摂取エネルギーのうち、脂質に由来する部分は25%を超えている。
 b 平均食塩摂取量は20 gを超えている。
 c n-6系不飽和脂肪酸より、n-3系不飽和脂肪酸の摂取量が多い。

    a b c
  1 誤 正 正  
  2 正 正 誤  
  3 正 誤 正  
  4 誤 正 誤  
  5 正 誤 誤  
 
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問74.特定保健用食品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 錠剤やカプセルの形態のものも許可されている。
 b カゼインホスホペプチドを含む飲料には、カルシウムの吸収を促進する機能がある。
 c 難消化性オリゴ糖を添加した飲料が含まれる。

    a b c
  1 正 正 誤  
  2 正 誤 正  
  3 正 誤 誤  
  4 誤 正 正  
  5 誤 誤 正  
 
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問75.食品の保存に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 一般にカビは、細菌よりも水分活性の低い環境で増殖できる。
 b 真空包装により、ボツリヌス菌の増殖が阻止できる。
 c ジャガイモの放射線照射は、腐敗防止が目的である。
 d 紫外線は浸透性が高いので、食品の殺菌に適している。

    a b c d
  1 正 正 誤 誤 
  2 正 誤 正 正 
  3 正 誤 誤 誤 
  4 誤 正 誤 正  
  5 誤 正 正 誤
  6 誤 誤 正 正 
 
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問76.油脂の変敗に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a ヨウ素価が高い油脂は、低い油脂に比べて変敗しやすい。
 b 油脂の変敗により、酸価は減少する。
 c 油脂に含まれるトコフェロールは、ラジカルの連鎖反応を阻止する。
 d 変敗により生じるヒドロペルオキシドは、ヨウ素(I2)を還元する。

  1 (a, b)   2 (a,c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b,d)    6 (c, d)
 
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問77.次の記述に該当する細菌はどれか。
 グラム陰性菌で、イヌ、ウシ、ニワトリなどの腸管に高率に分布している。家庭ではペットの糞便を介した感染も報告されている。本菌による食中毒では、2〜6日の潜伏期ののち、発熱、吐気、腹痛などに続き水様性下痢や血便が認められる。食品中では4℃以下でも長期間生存可能であるが、十分加熱調理すれば食中毒は予防できる。
 1 Helicobacter pylori
 2 Vibrio parahaemolyticus
 3 Campylobacter jejuni
 4 enterohemorrhagic Escherichia coli
 5 Clostridium botulinum
 
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問78.カビ毒に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a カビが生産する有毒物質を総称して、アフラトキシンという。
 b フェオホルビドは、カビ毒の一種である。
 c ニバレノールは、Fusarium属のカビが産生する毒素である。
 d ステリグマトシスチンには、発がん性がある。

  1 (a, b)   2 (a,c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b,d)    6 (c, d)
 
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問79.放射性物質とそれによる汚染に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 骨に蓄積した90Srは、骨髄に影響を与え、白血病の原因となる。
 b 137Csは、肝臓に特異的に蓄積する。
 c 131Iは、壊変によりγ線のほかにβ線も放出する。
 d β線はγ線よりも透過性が高い。

  1 (a, b)   2 (a,c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b,d)    6 (c, d)
 
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問80.食品添加物とその用途の関係のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a チアベンダゾール ------------------ 甘味料
 b β-カロテン ----------------------  発色剤
 c エリソルビン酸 -------------------- 酸化防止剤
 d 銅クロロフィリンナトリウム ---------  着色料

  1 (a, b)   2 (a,c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b,d)    6 (c, d)
 
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問81.食物連鎖に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 生物体に利用されるエネルギー量(生産力)は、食物連鎖の段階が増すごとに減少する。
 b 栄養素は、食物連鎖では濃縮されない。
 c 寄生生物も、食物連鎖を構成している。
 d 生産者は消費者に比べて、一般にエネルギー同化率が低い。

    a b c d
  1 正 正 正 誤 
  2 誤 正 誤 誤
  3 正 誤 誤 正 
  4 誤 正 誤 正  
  5 正 誤 正 正
 
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問82.次のA群の記述a〜dに最も関連の深いB群の字句ア〜エの組合せとして、適切なものはどれか。

A群
 a 砂浜をコンクリート護岸にかえたら、周辺の水質が低下した。
 b ダイオキシンは、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」による規制の対象となっていない。
 c パラチオンによる中毒で、神経障害が起こった。
 d アルドリンで土壌が汚染された地域で、野鳥の数が減少した。

B群
 ア 非意図的生成物  イ 食物連鎖  ウ 生物学的変換  エ 生分解

    a b c d
  1 イ ア エ ウ
  2 エ ア ウ イ
  3 ウ イ ア エ 
  4 エ イ ウ ア 
  5 ア ウ エ イ
  6 ア エ イ ウ
 
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問83.水道水に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 水道水質基準で、大腸菌群は「検出されないこと」と定められている。
 b 水道水中のトリハロメタンは、オゾン処理により生じる。
 c クリプトスポリジウムは、通常の塩素消毒で死滅する。

    a b c
  1 正 正 誤  
  2 正 誤 正  
  3 正 誤 誤  
  4 誤 正 正   
  5 誤 正 誤
  6 誤 誤 正 
 
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問84.水環境に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 湖沼では、無機性窒素やリンを含む肥料の流入により、アオコが発生しやすい環境となる。
 b 水道水の異臭の原因として、水源に大量発生した放線菌や藍藻類があげられる。
 c アオコが産生する二次代謝産物として、サキシトキシンがある。

    a b c
  1 正 正 誤  
  2 正 誤 正  
  3 正 誤 誤  
  4 誤 正 正   
  5 誤 正 誤
  6 誤 誤 正 
 
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問85.室内環境に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  a  建材から放出されるホルムアルデヒドは、健康障害の原因となる。
  b  空調用冷却水中のレジオネラは、下痢性疾患の原因となる。
  c  ガスコンロの使用で、室内のN0χ濃度は上昇する。

    a b c
  1 正 正 誤  
  2 正 誤 正  
  3 正 誤 誤  
  4 誤 正 正   
  5 誤 正 誤
  6 誤 誤 正 
 
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問86.外気のCO2濃度が0.3 L/m3、室内のCO2許容濃度が1.2 L/m3、室内で発生するCO2量が180 L/hであるとする。必要換気量(m3/h)として最も近い値はどれか。

  1  2  2  20  3  150  4  200  5  600
 
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問87.都市大気に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 逆転層が形成されると、地表に沿って大気汚染物質が拡散する。
 b 都市大気中に発生したN0χは、都市に限局した酸性雨をもたらす。
 c N0χは、オレフィン類などの炭化水素及び酸素と光化学反応して、オゾンを発生させる。

    a b c
  1 正 正 誤  
  2 正 誤 正  
  3 正 誤 誤  
  4 誤 正 正   
  5 誤 正 誤
  6 誤 誤 正 
 
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問88.大気圏で起こる地球規模の環境変化に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 温室効果を持つガスは、赤外線を吸収する。
 b オゾンホールは、主として対流圏のオゾンの分解によって生じる。
 c オゾン層では、フロンガスが無くてもオゾンの分解は起こっている。
 d オゾン層の破壊により、地上に到達する短波長の紫外線量が増加する。

    a b c d
  1 正 誤 正 正 
  2 正 正 誤 正 
  3 誤 正 正 誤 
  4 誤 正 誤 正  
  5 誤 誤 正 誤
  6 正 正 誤 誤 
 
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問89.下水処理に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 活性汚泥は、静置した場合に水中に均一に分散しやすい性状のものが好ましい。
 b 活性汚泥法では、第二(最終)沈殿池で得られた汚泥の一部は、活性汚泥として再利用される。
 c 好気的処理ではメタンガスが大量に発生するので、燃料として利用することができる。
 d 散水ろ床法では、ろ材の表面に嫌気性の微生物を主体とした生物膜が形成される。

    a b c d
  1 正 誤 正 誤 
  2 誤 誤 正 誤 
  3 誤 正 誤 誤 
  4 正 正 誤 誤 
  5 正 正 誤 正 
 
<解答>へ・ <解説>へ

問90.水質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 汚水では微生物が生育しやすく、その結果DOは増加する。
 b SSとは水中に浮遊する有機性、無機性物質をいい、その量は汚濁の指標となる。
 c 水中の生物が生存しやすい状態になることを富栄養化といい、生活環境が良好に保たれていることを示す。
 d 海水では、そのCOD値に一定の係数を乗じることによりBOD値が求められる。

    a b c d
  1 正 誤 正 誤   
  2 正 誤 正 正 
  3 正 正 誤 正  
  4 誤 誤 誤 正  
  5 誤 正 誤 誤 
 
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問91.薬物代謝に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a シトクロムP450は、解毒だけでなく代謝的活性化にも関与する。
 b 異物のグルタチオン抱合体は、ほとんどそのまま尿中に排泄される。
 c グルクロン酸転移酵素は、主に肝臓の可溶性画分に存在する。
 d N-アセチル転移酵素には、遺伝的多型が見られる。

    a b c d
  1 正 正 誤 誤 
  2 正 誤 正 誤  
  3 正 誤 誤 正 
  4 誤 誤 正 正 
  5 誤 正 正 誤 
 
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問92.ヒトの胎児及び胎盤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a エタノールは、胎盤を通過する。
 b 胎盤には、シトクロムP450は存在しない。
 c 胎児には、シトクロムP450が存在する。

    a b c
  1 正 正 誤  
  2 正 誤 誤 
  3 誤 正 正
  4 誤 正 誤 
  5 正 誤 正
 
<解答>へ・ <解説>へ

問93.金属類の体内動態に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 無機ヒ素化合物は、ヒト体内でアルセノベタインに変換される。
 b 無機水銀化合物は、生体内でメチル化後、排泄される。
 c カドミウム塩は、肝臓や腎臓でメタロチオネインの合成を誘導する。
 d 無機鉛化合物は、還元されて呼気中に排泄される。

    a b c d
  1 誤 正 誤 正  
  2 正 誤 誤 正 
  3 正 正 誤 誤 
  4 正 誤 正 正
  5 誤 誤 正 誤
  6 誤 正 正 誤 
 
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問94.金属とそれによる主な障害の関係の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a メチル水銀 -------------- 中枢神経障害
 b クロム(6価)------------ 鼻中隔穿孔
 c カドミウム -------------- 腎毒性
 d 鉛 --------------------- 心毒性

    a b c d
  1 正 正 正 誤 
  2 正 誤 誤 正
  3 誤 正 誤 正  
  4 正 誤 正 誤
  5 誤 正 正 正
 
<解答>へ・ <解説>へ

問95.Ames試験に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 大腸菌を用いる。
 b ヒスチジン要求性株を用いて復帰突然変異を調べる。
 c 突然変異は、コロニー数の計測によって調べる。
 d 化学物質の代謝活性化には、菌体のホモジネートを用いる。

  1 (a, b)   2 (a,c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b,d)    6 (c, d)
 
<解答>へ・ <解説>へ

問96.スーパーオキシドに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a オゾンの3量体である。
 b 活性酸素の一種である。
 c スーパーオキシドジスムターゼで代謝される。
 d 過酸化脂質の生成を防止する。

  1 (a, b)   2 (a, c)   3 (a, d)   
  4 (b, c)   5 (b, d)   
 
<解答>へ・ <解説>へ

問97.1日許容摂取量(ADI)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a ヒトが毎日連続して一生涯摂取しても危険がないと考えられる1日当たりの摂取量のことである。
 b 動物実験で求めた最大無作用量と同じである。
 c 農薬のADIは、生態系への影響を考慮して決められている。
 d 食品添加物の使用基準は、ADIを考慮して決められる。

    a b c d
  1 正 正 誤 誤 
  2 正 誤 正 誤
  3 正 誤 誤 正 
  4 誤 正 正 誤  
  5 誤 誤 正 正 
 
<解答>へ・ <解説>へ

問98.次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 一酸化炭素のヘモグロビンに対する親和性は、酸素に比べて大きい。
 b メトヘモグロビンは、ヘモグロビンを構成する鉄が3価から2価に還元されたものである。
 c 無機鉛化合物は、ヘムの生合成を阻害して貧血を起こす。
 d 植物中のクロロフィルはヘムと同様にポルフィリン環から構成されているが、配位している金属は銅である。

  1 (a, b)   2 (a, c)   3 (a, d)   4 (b, d)   5 (c, d)   
 
<解答>へ・ <解説>へ

問99.覚せい剤の試験に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 生体試料の分析では、加水分解後、酸性条件下で有機溶媒抽出して試験溶液を調製する。
 b シモン(Simon)反応は、メタンフェタミンよりもアンフェタミンに特異性が高い。
 c シモン反応による試験は、主として尿を用いて行う。

    a b c
  1 正 正 正  
  2 正 誤 誤 
  3 誤 正 誤 
  4 誤 正 正  
  5 誤 誤 正 
 
<解答>へ・ <解説>へ

問100.尿を試料として薬毒物の確認を行う場合に注意すべき事項に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a グルクロン酸抱合体として排泄される場合には、有機溶媒による抽出に先立ち、β-グルクロニダーゼなどにより加水分解を行うことが必要である。
 b 代謝産物は一般に脂溶性が高くなるので、n-ヘキサンなどの無極性溶媒で抽出を行った方がよい。
 c コデインは一部モルヒネに代謝されて尿中に排泄される。

     a b c
  1 正 正 正  
  2 正 正 誤  
  3 正 誤 正  
  4 誤 正 誤  
  5 誤 誤 正  
 
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85回関係法規-(101-120)

第85回薬剤師国家試験抜粋(平成12年3月)

  薬事関係法規及び薬事関係制度(問101〜問120)


問101.薬剤師に調剤過誤があった場合に問われる損害賠償責任に関する正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 民法に基づく不法行為責任
 b 民法に基づく債務不履行責任
 c 製造物責任法に基づく欠陥責任

    a b c
  1 正 正 正  
  2 正 正 誤  
  3 正 誤 正  
  4 正 誤 誤  
  5 誤 正 正  
  6 誤 正 誤 
  7 誤 誤 正
 
<解答>へ・ <解説>へ

問102.医療経済に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 国民医療費には正常な妊娠や分娩等に要する費用は含まない。
 b 最近の国民医療費に占める老人医療費の割合は、30%を超えている。
 c 平成9年度の国民1人当たりの国民医療費の額は、15万円に達していない。
 d 医療費に占める薬剤比率は4割台を維持している。

  1 (a, b)   2 (a c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b,d)    6 (c, d)

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問103.医薬分業に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 医薬分業率は、全国平均で20%を超えたところで頭打ちとなっている。
 b 医療機関と薬局の連係を密にするために、医療機関が薬局を開設することが認められている。
 c 医薬分業により、薬物療法における安全性の向上が期待できる。
 d 医薬分業は、情報開示の要請に合致している。

  1 (a, b)   2 (a,c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b,d)    6 (c, d)

<解答>へ・ <解説>へ

問104.公費負担医療制度及び国民健康保険に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
 1 公費負担医療制度の実施主体は、国に限られる。
 2 公費負担医療制度の財源は、租税と保険料である。
 3 国民健康保険の保険者は、市町村に限られる。
 4 生活保護法に基づく医療扶助は、公費負担医療制度の一つである。
 5 市町村の住民は、任意に国民健康保険に加入できる。

<解答>へ・ <解説>へ

問105次の記述は、薬剤師法の規定である。[  ] の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
 薬剤師は、調剤、医薬品の[ a ] その他[ b ] 衛生をつかさどることによって、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保するものとする。

     a  b
  1 製造 薬事
  2 製造 保険
  3 販売 薬事
  4 販売 保健
  5 供給 薬事
  6 供給 保健 

<解答>へ・ <解説>へ

問106.次の記述のうち、薬剤師法の規定に照らし、正しいものの組合せはどれか。
 a 薬剤師は、薬局に調剤録を備えなければならない。
 b 薬剤師は、処方せんが調剤済みとならなかったときは、調剤録に患者の氏名等厚生省令で定める事項を記入しなければならない。
  c薬剤師は、調剤済みとなった処方せんを、調剤済みとなった日から3年間、保存しなければならない。
 d 薬剤師は、処方せん記載の医薬品が日本薬局方に収載されている場合は、処方せんを交付した医師の同意を得ることなく、剤形を変更して調剤することができる。
 e 薬剤師は、調剤済みとなった処方せんに、調剤済みの旨、調剤年月日、その他厚生省令で定める事項を記入し、かつ、記名押印し、又は署名しなければならない。

  1 (a, b)   2 (a, c)   3 (b, d)   4 (b, e)   5 (d, e)   

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問107.災害により、A薬剤師が開設する薬局が崩壊したので、近くに仮設建物を設けた。
 Aの行動に関する次の記述のうち、薬事関係法規の規定に照らし、正しいものの組合せはどれか。
 a 開設の許可を得ることなく、調剤を開始した。
 b 処方せんを交付した医師と連絡がとれなかったので、処方せん中の疑義を確認せずに調剤した。
 c 処方せん記載の医薬品がなく、急を要したので、Aの判断で処方せん記載と異なる医薬品に変更して調剤した。
 d Aは過労に陥り、医師から安静にするようにいわれたため、調剤を拒否した。

  1 (a, b)   2 (a,c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b,d)    6 (c, d)

<解答>へ・ <解説>へ

問108.次の記述は、薬事法の規定である。[  ] の中に入れるべき字句の正しいものはどれか。
この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療用具の品質、有効性及び安全性の確保のために必要な規制を行うとともに、医療上特にその必要性が高い医薬品及び医療用具の[  ] の促進のために必要な措置を講ずることにより、保健衛生の向上を図ることを目的とする。

  1 普及   2 適正使用   3 治験   4 試験研究   5 研究開発

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問109.次の記述のうち、薬事法の規定に照らし、正しいものはどれか。
 1 医薬品製造業の許可を受けた者であれば、医薬部外品又は化粧品を業として製造することができる。
 2 医薬品製造業の許可は、その品目に関する製造承認がある限り、更新の手続は必要としない。
 3 承認申請された医薬品が医療上特にその必要性が高いと認められる場合には、厚生大臣は、他の医薬品に優先して当該医薬品の審査を行うことができる。
 4 医薬品製造業の許可を得ている事業所にあっては、すべての医薬品について医薬品販売業の許可を得ることなく、業として販売することができる。
 5 1〜4はすべて誤り。

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問110.隣家の高校生より、劇薬である日本薬局方ホルマリンを20 mL購入したい旨求められた。次の記述の正誤について、薬事法の規定に照らし、薬局開設者の取扱いとして正しい組合せはどれか。
 a 500 mL入包装しかなかったので、開封して分割販売することは、法令で禁じられているとして販売を拒否した。
 b 譲受人の年齢が16歳であったので、交付の制限に該当するとして販売を拒否した。
 c 法令で定められた事項が記載され、譲受人の署名のある文書の提出を受けた後販売した。
 d 日頃、顔見知りの者であったので、文書の交付を受けず販売した。

     a b c d
  1 正 正 正 正 
  2 正 誤 誤 正 
  3 誤 正 正 誤 
  4 誤 誤 正 誤 
  5 誤 誤 誤 誤

<解答>へ・ <解説>へ

問111.医薬品の安全性情報の収集、伝達に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 市販後調査の目的で臨床試験が実施される場合は、すでにそれが承認されている医薬品について行われることから、医薬品の臨床試験の実施の基準(GCP)は適用されない。
 b 医薬品の製造業者又は輸入販売業者は、その製造し、又は輸入した医薬品の副作用によるものと疑われる症例等の発生があった場合には、定められた事項を厚生大臣に報告する義務がある。
 c 医薬品等安全性情報報告制度は、すべての医療機関及び薬局から、医薬品の副作用等の報告を厚生省が直接受ける制度である。
 d 薬局開設者は、医薬品製造業者及び輸入販売業者の行う適正使用のために必要な情報の収集に協力するよう努める義務がある。

     a b c d
  1 誤 正 正 正 
  2 誤 正 正 誤  
  3 正 正 誤 正 
  4 正 誤 正 誤 
  5 正 誤 誤 正

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問112.次の記述のうち、薬事法の規定に照らし、正しいものの組合せはどれか。
 a 薬事法に違反した薬局開設者について、厚生大臣がその許可を取り消すこと。
 b 医薬品による保健衛生上の危害の発生を防止するため必要があると認めるときに、薬事監視員がその販売の一時停止を決定すること。
 c 薬局において薬事に関する実務に従事する薬剤師の員数が厚生省令で定める基準に達しなくなった場合に、都道府県知事が増員を命ずること。
 d 再審査の対象となる医薬品が承認拒絶事由に該当するに至ったと認めるときに、厚生大臣がその承認を取り消すこと。

  1 (a, b)   2 (a,c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b,d)    6 (c, d)

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問113.次の記述のうち、医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構(以下「機構」という。) 法の規定に照らし、正しいものの組合せはどれか。
 a 機構法にいう「許可医薬品」とは、薬事法に基づく許可を受けて製造又は輸入されたすべての医薬品である。
 b 機構への救済給付の申請は、当該医薬品の副作用を認定した医師を通じて行う。
 c 医薬品の副作用であっても、外来で治療できる程度の軽微なものは救済給付の対象とならない。
 d 薬剤師の調剤過誤により発生した医薬品による健康被害は、機構法に基づく救済給付の対象とならない。

  1 (a, b)   2 (a,c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b,d)    6 (c, d)

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問114.次の記述のうち、麻薬及び向精神薬取締法の規定に照らし、正しいものはどれか。
 1 日本薬局方収載のリン酸コデイン10倍散は、家庭麻薬に該当する。
 2 麻薬小売業者とは、都道府県知事の免許を受けて麻薬を麻薬診療施設に小売することを業とする者をいう。
 3 麻薬を処方せんにより調剤する薬剤師は、麻薬施用者として都道府県知事の免許を受けなければならない。
 4 麻薬小売業者は、調剤された麻薬を廃棄しようとするときは、あらかじめ、その廃棄しようとする麻薬の品名及び数量並びに廃棄の方法について都道府県知事の許可を受けなければならない。
 5 麻薬製造業者は、麻薬を譲り渡す場合には、厚生大臣の許可を受けて譲り渡す場合を除いて、譲受人との間で、厚生省令で定められた譲渡証と譲受証を交付し合わなければならない。

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問115.次の記述のうち、覚せい剤取締法の規定に照らし、正しいものの組合せはどれか。
 a 法に定める場合のほか、何人も覚せい剤原料を所持してほならない。
 b 薬局に勤務する薬剤師は、覚せい剤を調剤する場合、医師が交付した覚せい剤処方せんに基づかなければならない。
 c 覚せい剤原料製造業者は、その製造した覚せい剤原料を譲り渡すときは、厚生省令で定める容器に納め、かつ、政府発行の証紙で封を施さなければならない。
 d 薬局開設者は、所在地の都道府県知事に届け出ることなく、所有する覚せい剤原料を廃棄することができる。
 e 薬局開設者は、その所有する覚せい剤原料が喪失、盗取、所在不明となったときは、すみやかに、所在地の都道府県知事に届け出なければならない。

  1 (a, b)   2 (a,e)    3 (b, c)
  4 (b, e)   5 (c,d)    6 (d, e) 

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問116.次の記述のうち、毒物及び劇物取締法の規定に照らし、正しいものはどれか。
 1 毒物又は劇物の製造業の登録を受けている者は、毒物又は劇物の販売業の登録を受けずにすべての毒物又は劇物を業として販売することができる。
 2 特定毒物の容器及び被包には、「特定毒物」の文字が記載されていなければならない。
 3 毒物劇物営業者は、その取扱いにかかる劇物が漏れ、不特定又は多数の者について保健衛生上の危害が生ずるおそれがあるときは、直ちに、その旨を保健所、警察署又は消防機関に届け出るとともに、必要な応急の措置を講じなければならない。
 4 シンナー及び接着剤は、すべて、興奮、幻覚又は麻酔の作用を有するものとしてみだりに摂取し又は吸収してはならない旨の規制がなされている。
 5 シアン化ナトリウムを業務上使用する者は、すべて、都道府県知事に届け出なければならない。

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問117.次の記述の正誤について、毒物及び劇物取締法の規定に照らし、正しい組合せはどれか。
 a 薬局開設者は、都道府県知事より毒物又は劇物の販売業の登録を受けることなく、毒物又は劇物を販売することができる。
 b 学術研究上特定毒物を製造し、又は使用することを必要とする薬剤師は、都道府県知事の許可を受けることなく特定毒物研究者になることができる。
 c 薬局及び医薬品の一般販売業の管理薬剤師は、従事する薬局等の毒物劇物取扱責任者を兼務することはできない。
 d 毒物又は劇物である有機りん化合物の製剤について、表示すべき解毒剤の名称はPAMの製剤及び硫酸アトロピンの製剤である。

    a b c d
  1 誤 誤 誤 正  
  2 誤 正 誤 誤  
  3 正 誤 正 正
  4 誤 正 正 誤 
  5 正 誤 正 誤  

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問118.次の記述のうち、医療法の規定に照らし、正しいものの組合せはどれか。
 a 診療所では、患者を入院収容して診療することはできない。
 b 特定機能病院に置く医薬品情報管理室とは、医薬品に関する情報の収集、分類、評価及び提供を行うための室をいう。
 c 病院又は医師が常時3人以上勤務する診療所には、原則として、専任の薬剤師を置かなければならない。
 d 入院患者数及び外来患者処方せん数が同じであれば、病院の機能にかかわらず、置くべき薬剤師の員数は同一である。

  1 (a, b)   2 (a,c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b,d)    6 (c, d)

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問119.医療保険制度に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a わが国の医療保険制度は、主として出来高払い制度を採用しており、これが医療費増大の要因の一つであるといわれている。
 b わが国の保険給付は、すべて現物給付である。
 c 健康保険法の被保険者(本人)と被扶養者(家族)に対する療養の給付の内容が同じであれば、それぞれの一部負担額も同じである。
 d 社会保険診療報酬支払基金の主たる業務は、保険医療機関(又は保険薬局)から提出される診療(又は調剤)報酬請求書の審査及び支払を行うことである。

  1 (a, b)   2 (a,c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b,d)    6 (c, d)

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問120.次の記述のうち、健康保険の取扱いとして、正しいものの組合せはどれか。
 a 保険薬剤師の業務には、在宅患者を訪問し、服薬指導する業務もある。
 b 保険薬局における薬剤師の技術料は、原則として、保険医療機関における薬剤師の技術料と同一である。
 c 保険薬局においては、インスリン製剤など特定の注射薬について、処方せんに基づく調剤を行うことができる。
 d 自己治療のため保険薬局で購入した医薬品は、原則として、保険給付の対象として認められる。

  1 (a, b)   2 (a,c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b,d)    6 (c, d)

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EW-85回医療薬学1-(121-180)

第85回薬剤師国家試験抜粋(平成12年3月)

       医療薬学 I(問121〜問180)


問121.次の薬物 - 臨床適用 - 薬理試験法の組合せの正誤について、正しい組合せはどれか。

薬物

臨床適用

薬理試験法

a

ジクロフェナクナトリウム

-----

痛み

-----

酢酸ライジング試験

b

アセトアミノフェン

-----

発熱

-----

カラゲニン浮腫法

c

ジアゼパム

-----

神経症

-----

条件回避反応試験

d

エトスクシミド

-----

欠神発作

-----

ペンテトラゾール誘発痙れん法

e

塩酸クロミプラミン

-----

うつ病

-----

レセルピン誘発眼瞼下垂試験


    a b c d e
  1 誤 誤 正 誤 正
  2 正 誤 正 誤 正 
  3 正 誤 誤 正 正
  4 誤 正 誤 正 誤
  5 誤 正 正 誤 誤
 
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問122.次の薬理作用と薬物受容体・情報伝達系の対応について、正しいものの組合せはどれか。

薬理作用 

薬物受容体・情報伝達系

a

塩酸ドパミンの強心作用

-----

アドレナリンβ1受容体刺激によるGsたん白質の活性化

b

塩酸クロニジンの降圧作用

-----

アドレナリンα2受容体遮断によるGiたん白質の不活性化

c

臭化ブチルスコポラミンの鎮痙作用

-----

ムスカリンM3受容体遮断によるGqたん白質の活性化の阻害

d

メシル酸ブロモクリプチンの抗パーキンソン作用

-----

ドパミンD2受容体刺激によるGiたん白質の活性化

e

バクロフェンの中枢性筋弛緩作用

-----

GABAA受容体刺激によるCl-チャネル開口


  1 (a, b, c)    2  (a, b, e)    3 (a, c, d)
  4 (b, d, e)    5  (c, d, e)    
 
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問123.次の薬物 - 影響を受ける酵素 - 発現効果に関する組合せのうち、正しいものはどれか。

薬物

酵素

発現効果

a

クエン酸シルデナフィル

-----

ホスホジエステラーゼ5

-----

陰茎海綿体弛緩増強

b

ワルファリンカリウム

-----

ビタミンKエポキシド還元酵素

-----

血液凝固促進

c

アルテプラーゼ

-----

プラスミン

-----

抗線溶

d

アカルボース

-----

アルドース還元酵素

-----

ソルビトール蓄積阻害

e

硝酸イソソルビド

-----

グアニル酸シクラーゼ

-----

血管拡張


  1 (a, b)   2 (a, e)   3 (b, c)   4 (c, d)   5 (d, e)  
 
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問124.下記のグラフは、モルモット回腸小片のアセチルコリンによる収縮反応の濃度-反応曲線を示している。薬物Aと薬物B自体には回腸収縮作用はない。この実験に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


 a アセチルコリンのpD2値は、6.O〜7.Oの間にある。
 b 薬物Aは、ムスカリン受容体において、アセチルコリンに対して競合的拮抗を示す。
 c 薬物AのpA2値は、8.0より大きいことが推定できる。
 d 薬物BのpA2値は、7.0より大きいことが推定できる。
 e アセチルコリン3×10-6Mによる収縮は、薬物Aの10-8Mによって約90%抑制されている。

  1 (a, b, c)    2  (a, b, e)    3 (a, c, d)
  4 (b, d, e)    5  (c, d, e)    
 
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問125.アドレナリン受容体遮断薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a アテノロールはβ1受容体に特異性が高いが、気管支ぜん息をもつ循環器疾患患者の治療には慎重に用いる。
 b 塩酸プラゾシンは、シナプス前膜β1受容体を特異的に遮断することによって、心機能抑制作用を示す。
 c 塩酸プロプラノロールの降圧作用は、α1受容体遮断作用による血管平滑筋の弛緩による。
 d メシル酸フェントラミンは、α1及びα2受容体遮断薬であるが、そのシナプス前α2受容体遮断作用によって交感神経終末におけるノルエピネフリン遊離を増加させる。
 e 塩酸ラベタロールは、α、β受容体遮断薬であり、気管支ぜん息の治療に用いられる。
  1 (a, b)   2 (a, d)   3 (b, e)   4 (c, d)   5 (c, e)   
 
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問126.コリンエステラーゼに作用する薬物に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 有機リン化合物のサリンやパラチオンなどは、強いコリンエステラーゼ活性化作用をもつ。
 b ヨウ化プラリドキシム(PAM)は、コリンエステラーゼ賦活作用を有し、有機リン化合物中毒の治療に用いられる。
 c 塩化ベタネコールは、コリンエステラーゼの作用を受けやすく、治療薬として用いられない。
 d 塩化エドロホニウムは、可逆的コリンエステラーゼ阻害薬であるが、その作用は弱く効力の持続も短いので、治療よりは重症筋無力症の診断に使用される。
 e 臭化ジスチグミンは、シュレム管を圧迫閉塞させるので、緑内障がある患者には用いられない。

  1 (a, c)   2 (a, d)   3 (b, d)   4 (b, e)   5 (c, e)   
 
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問127.麻酔薬及び麻酔併用薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 全身麻酔薬は、延髄機能の抑制に先だって大脳皮質や脊髄を抑制するものが望ましい。
 b 麻酔時に塩酸モルヒネを併用すると、モルヒネの動眼神経核(第III脳神経)の遮断作用により散瞳の増大が認められる。
 c プロポフォールは麻酔の導入、覚醒が速やかで超短時間型静脈麻酔薬として用いられる。
 d 神経遮断性麻酔には、短時間作用型鎮痛薬のフェンタニルとブチロフェノン系神経遮断薬のトロペリドールを併用する。
 e セボフルランは、ハロタンより心筋のカテコールアミンに対する感受性増大作用が強い。

  1 (a, b, c)   2  (a, b, e)    3 (a, c, d)
  4 (b, d, e)    5  (c, d, e)    
 
<解答>へ・ <解説>へ

問128.向精神薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a リスペリドンは、セロトニン5-HT2受容体及びドパミンD2受容体の遮断作用を有する精神分裂病治療薬である。
 b 塩酸ミアンセリンは四環系抗うつ薬であり、ドパミン、セロトニンなどのモノアミンの再取り込みを阻害する作用が強い。
 c クエン酸タンドスピロンは、脳内セロトニン5-HT1A受容体を選択的に刺激して、抗不安作用を発現する。
 d 炭酸リチウムは、A型モノアミン酸化酵素(MAOA)を阻害するので、抗そう病薬として用いられる。
 e マレイン酸フルフェナジンは、強力なドパミンD2受容体遮断作用を有する精神分裂病治療薬である。

  1 (a, b, c)   2  (a, c, e)    3 (a, d, e)
  4 (b, c, d)    5  (b, d, e)    
 
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問129.パーキンソン病治療薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 経口投与されたレボドパは、大部分脳外で代謝されるので、カルビドパの併用が有効である。
 b  A型モノアミン酸化酵素(MAOA)阻害薬である塩酸セレギリンが有効である。
 c ドロキシドパは、生体内でノルエピネフリンに変換され、特にすくみ足に有効である。
 d 末梢性抗コリン薬である臭化メチルアトロピンは初期のパーキンソン病に用いられる。
 e 塩酸アマンタジンは、ドパミンD2受容体のアゴニストとして作用する。

  1 (a, b)   2 (a, c)   3 (b, d)   4 (c, e)   5 (d, e)   
 
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問130.次の薬物 - 薬理作用 - 適応の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

薬物

薬理作用

適応

a

塩酸オンダンセトロン

-----

セロトニン5-HT3 受容体遮断

-----

抗悪性腫瘍薬による悪心・嘔吐

b

ロサルタンカリウム

-----

アンギオテンシン II 受容体遮断

-----

高血圧症

c

ベラプロストナトリウム

-----

プロスタサイクリン受容体遮断

-----

慢性動脈閉塞症

d

セラトロダスト

-----

トロンボキサンA2受容体刺激

-----

気管支ぜん息

e

塩酸エピナスチン

-----

ヒスタミンH1受容体遮断

-----

じんま疹


  1 (a, b, c)   2  (a, b, e)    3 (a, c, d)
  4 (b, d, e)    5  (c, d, e)    
 
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問131.アレルギー性鼻炎に用いられる薬物とその薬理作用の対応の正誤について、正しい組合せはどれか。

薬物

薬理作用

a

マレイン酸クロルフェニラミン

------

ヒスタミンH1受容体遮断作用によってくしゃみも抑制される。

b

臭化フルトロピウム

------

抗コリン作用に基づく血管透過性抑制作用により水性鼻漏に有効である。

c

塩酸ナファゾリン

------

アドレナリンα1受容体刺激を介する鼻粘膜の血管収縮により鼻閉に有効である。

d

フマル酸ケトチフェン

------

リンパ球からのサイトカイン遊離抑制作用により鼻炎の予防に有効である。

e

プロピオン酸ベクロメタゾン

------

鼻腔内吸入により局所的な強い抗鼻炎効果がみられる。


    a b c d e
  1 正 正 誤 正 正
  2 正 誤 正 誤 正
  3 正 誤 正 正 誤 
  4 誤 誤 正 誤 正 
  5 誤 正 誤 正 誤
 
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問132.ニトログリセリンで代表される亜硝酸薬の作用のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 総末梢血管抵抗を減少させる。
 b 脳血管は拡張しない。
 c 冠動脈の太い部分を強く弛緩させる。
 d 静脈拡張作用は弱い。
 e 血管平滑筋弛緩作用はサイクリックAMP(cAMP)増加を介する。

  1 (a, c)   2 (a, d)   3 (b, d)   4 (b, e)   5 (c, e)   
 
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問133.Ca2+チャネル遮断薬についての次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 構造が全く異なっても、同じ血管平滑筋や心筋のL型Ca2+チャネルに作用する。
 b 血管平滑筋の膜電位が心室筋と比べ浅いことが、血管選択性の高い主な理由である。
 c 薬によって房室伝導に対する作用の強さが違うのは、別のチャネルに作用するからである。
 d 短時間型では交感神経の緊張が大きく現れることがあるが、長期使用では問題ない。
 e 注意すべき副作用として顔面紅潮、動悸、頭痛、便秘、下肢の浮腫、歯肉肥厚が知られている。

  1 (a, b, c)    2  (a, b, e)    3 (a, c, d)
  4 (b, d, e)    5  (c, d, e)    
 
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問134.高脂血症治療薬の作用機序に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a ベザフィブラートには、コレステロール分解除去作用がある。
 b プロブコールは、コレステロールから胆汁酸への異化排泄を促進する。
 c プラバスタチンナトリウムは、コレスナロールの生合成を阻害する。
 d コレスチラミンは、胆汁酸の糞便中排泄を促進するとともに、コレステロールの吸収を抑制する。
 e デキストラン硫酸ナトリウムイオウは、トリグリセリドの加水分解を促進する。

    a b c d e
  1 誤 正 正 正 正
  2 誤 正 誤 正 誤
  3 誤 誤 正 正 正
  4 正 正 正 誤 誤   
  5 正 誤 誤 誤 正
 
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問135.腎機能に影響する次の薬物の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a トリクロルメチアジドは、低K+血症、高尿酸血症、耐糖能低下などをもたらすことがある。
 b スピロノラクトンは、アルドステロン依存性のNa+ - K+交換系を抑制し、利尿を起こす。
 c アセタゾラミドは、遠位尿細管に作用して、H+ - K+交換系を抑制する。
 d フロセミドは、ヘンレ係蹄下行脚において、Na+ - K+ -2Cl-の共輸送を阻害する。
 e エタクリン酸は、遠位尿細管腔に到達するNa+の増大により、K+の排泄を低下させる。

  1 (a, b)   2 (a, d)   3 (b, c)   4 (c, e)   5 (d, e)   
 
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問136.呼吸器系疾患治療薬の作用機構についての次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 塩酸ドキサプラムは、主として延髄の呼吸中枢に直接作用する呼吸不全改善薬である。
 b 非麻薬性鎮咳薬ヒベンズ酸チペピジンは、延髄の咳嗽中枢抑制作用と気管支腺分泌抑制作用を引き起こす。
 c ブロムヘキシンの代謝活性体アンブロキソールは、肺サーファクタント分泌を減少させて痰の粘性を低下させる。
 d 去痰薬カルボシステインは、粘液構成成分の割合を変化させて、痰を喀出しやすくする。
 e プロピオン酸ベクロメタゾンの気道炎症抑制作用には、T細胞でのサイトカインの産生阻害が関与する。

  1 (a, b)   2 (a, e)   3 (b, c)   4 (c, d)   5 (d, e)  
 
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問137.消化管に作用する薬物に関する以下の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 塩酸ロペラミドは、腸管のムスカリン受容体を介して腸運動を抑制し、水分の腸組織への吸収を促進する。
 b カルメロースナトリウムは、腸管腔で水を吸収し、腸内容物の容積を増大することにより、蠕動運動を促進する。
 c 硝酸マグネシウムは、小腸から吸収させた後、速やかに結腸に分泌され、組織から腸管腔に水を吸引して腸管内容物量を増加させ、水様便を排出させる。
 d センノシドは、腸内細菌の作用により活性化され、緩下作用を現わす。
 e ピコスルファートナトリウムは、腸内細菌で活性化され、大腸粘膜を刺激し緩下作用を現わす。

    a b c d e
  1 正 誤 正 誤 正
  2 正 正 誤 正 誤 
  3 正 誤 誤 正 誤
  4 誤 誤 正 誤 正
  5 誤 正 誤 正 正
 
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問138.次の消化性潰瘍治療薬のうち、主として防御因子を増強する作用を持つものの正しい組合せはどれか。
 a ファモチジン  b オルノプロスチル  c スクラルファート
 d テプレノン   e オメプラゾール

  1 (a, b, c)    2  (a, b, e)    3 (a, d, e)
  4 (b, c, d)    5  (c, d, e)    
 
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問139.経口避妊薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 卵胞ホルモン・黄体ホルモン合剤は、視床下部−下垂体ゴナドトロピン系を抑制して、排卵を抑える。
 b ノルエチステロンは卵胞ホルモンであり、子宮内膜を変化させて受精を抑制する。
 c エチニルエストラジオールは、黄体ホルモンであり、肝臓での代謝が遅く、経口でも有効である。
 d 経口避妊薬の副作用として、血栓症、高血圧、うつ病がまれに起こる。

    a b c d
  1 正 誤 正 正 
  2 正 正 誤 誤  
  3 正 誤 誤 正 
  4 誤 誤 正 正 
  5 誤 正 誤 誤
 
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問140.血小板に作用する次の薬物と関連の深い用語の組合せのうち、正しい組合せはどれか。
  a ベラプロスト------- トロンボキサンA2(TXA2)受容体
  b シロスタゾール----- ホスホジエステラーゼ III(PDE III)
  c オザグレル--------- プロスタサイクリン(PGI2)受容体
  d サルポグレラート---- セロトニン5-HT2 受容体

  1 (a, c)   2 (a, d)   3 (b, c)   4 (b, d)   5 (c, d)   
 
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問141.ヘパリンの抗凝血作用の発現に必須な物質であり、それ自体単独でも抗凝血薬として使用される薬物はどれか。
  1 メコバラミン      2 ビタミンK     3 アルガトロバン
  4 組織プラスミノーゲン活性化因子(t-PA)     5 アンチトロンビン III
 
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問142.次の眼科領域の医薬品についての記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 創傷性角膜障害に適応するヒアルロン酸ナトリウムの点眼は、角膜上皮細胞伸展と水分保持効果を示す。
 b 眼組織のエネルギー代謝系の改善を目的に、シアノコバラミンが調節性眼精疲労の際に点眼される。
 c ピレノキシンは、レンズ体たん白質の変性を防止することで、老人性白内障を完治させる。
 d イソプロピルウノプロストンは、特異的に房水の産生を抑制して、眼圧低下作用を示すプロスタグランジン系点眼薬である。
 e 炎症性やアレルギー性疾患には、感染予防の目的でリン酸ベタメタゾンナトリウムを点眼する。

  1 (a, b)   2 (a, e)   3 (b, c)   4 (c, d)   5 (d, e)  
 
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問143.次の皮膚科領域疾患治療薬の作用機構の説明文のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 活性型ビタミンD1であるタカルシトールは、表皮細胞増殖抑制や分化誘導を期待した角化症治療薬である。
 b クロトリマゾールは、真菌細胞膜のリン脂質代謝に作用し、細胞壁合成を抑制して白癬に効果を示す。
 c アルプロスタジルアルファデクスは、患部血流改善、肉芽・表皮形成作用があるので、皮膚潰瘍に用いられる。
 d ニキビの患部に生息するプロピオニバクテリウム・アクネスには、ナジフロキサシンのようなDNAジャイレース阻害薬が有効である。
 e 抗炎症・抗アレルギー作用のあるジメチルイソプロピルアズレンは、褥瘡性潰瘍の治療にも効果を示す。

  1 (a, b, c)    2  (a, b, e)    3 (a, d, e)
  4 (b, c, d)    5  (c, d, e)    
 
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問144.糖尿病治療薬に関する次の記述について、正しいものの組合せはどれか。
 a グリベンクラミドは、ATP依存性K+チャネル活性化薬である。
 b スルホニル尿素系のトルブタミドは、膵β細胞の電位依存性Ca2+チャネルを直接阻害し、内因性インスリンの分泌を抑制する。
 c ボグリボースは二糖類分解酵素を阻害して、食後の消化管における糖吸収を遅らせる。
 d インスリンは、チロシンキナーゼを内蔵するインスリン受容体に結合し、細胞内へのグルコースの取り込みを亢進する。
 e エパルレスタットは、アルドース還元酵素阻害薬であり、高血糖持続時にみられるソルビトール蓄積による末梢神経障害を改善する。

  1 (a, b, c)    2  (a, b, e)    3 (a, c, d)
  4 (b, d, e)    5  (c, d, e)    
 
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問145.次の抗ウイルス薬と作用機構に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a ジドブジンは、感染細胞内でジドブジン三リン酸に代謝されてウイルス逆転写酵素を活性化する。
 b 硫酸インジナビルエタノール付加物は、ウイルスのプロテアーゼを阻害して増殖を抑制する。
 c インターフェロンアルファ(IFN-α)は、ナチュラルキラー(NK)細胞の活性化など生体免疫系を増強する。
 d 感染細胞内に入ったアシクロビルは、そのままDNAポリメラーゼの基質となり、DNA合成を阻害する。
 e ビダラビン(Ara-A)は、ウイルスがヘルパーT細胞表面のCD4に結合するのを阻害する。

  1 (a, b)   2 (a, e)   3 (b, c)   4 (c, d)   5 (d, e)   
 
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問146.抗菌薬の副作用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 硫酸ストレプトマイシンは、再生不良性貧血を起こすことがある。
 b ミコナゾールは、フェンブフェンとの併用により痙れんを起こすことがある。
 c 塩酸エタンブトールは聴力障害を起こすことがある。
 d 塩酸バンコマイシンの急速静注は、ヒスタミン遊離に起因する血圧低下を起こすことがある。
 e スパルフロキサシンなどのニューキノロン系薬物は、光線過敏症を起こすことがある。

  1 (a, c)   2 (a, d)   3 (b, c)   4 (b, e)   5 (d, e)   
 
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問147.次の抗悪性腫瘍薬の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 塩酸ドキソルビシンはDNAをアルキル化し、DNAポリメラーゼの作用を抑制する。
 b 白金を構造中にもつシスプラチンは、DNAと結合し、DNA合成を抑制してG1期を阻害する。
 c メトトレキサートは、ジヒドロ葉酸還元酵素を阻害してテトラヒドロ葉酸生成を低下させ、DNA合成を抑制させる。
 d テガフールは体内でフルオロウラシルに変換後、リン酸化されてチミジル酸合成酵素と結合してDNA合成を抑制する。
 e エトポシドはS期後半からG2期の細胞に感受性を示し、トポイソメラーゼ I を阻害することでDNA鎖切断を引き起こす。

  1 (a, b)   2 (a, e)   3 (b, c)   4 (c, d)   5 (d, e)  
 
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問148.タクロリムス水和物に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 真菌の代謝産物から分離精製したマクロライド系化合物である。
 b B細胞に作用してインターロイキン2(IL-2)産生を抑制する。
 c ヘルパーT細胞や抗原特異的キラーT細胞の増殖分化を促進し、ナチュラルキラー(NK)細胞活性を高める。
 d 腎移植時の拒絶反応の抑制には、シクロスポリンより低用量で用いられる。
 e 副作用として最も問題となるのは、体液性免疫抑制に伴う発がん性である。

    a b c d e
  1 正 誤 正 誤 正 
  2 正 誤 誤 正 誤
  3 誤 正 誤 誤 正 
  4 誤 誤 正 正 正
  5 誤 正 誤 正 誤
 
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問149.ワクチン及び抗毒素療法に関する以下の記述について、正しい組合せはどれか。
 a 抗毒素療法とは、抗原を投与することにより、抗体産生や細胞性免疫を誘起するものである。
 b ワクチン療法とは、動物あるいはヒトの免疫グロブリンを投与し、免疫能を移入するものである。
 c ワクチン療法では、異種たん白質の投与により、アレルギーや非特異的な毒性反応を引き起こすことがある。
 d ワクチン療法に応用されるトキソイドとは、たん白質性の毒素を免疫原性を維持したまま無毒化したものである。

    a b c d
  1 正 誤 正 誤 
  2 正 誤 正 正  
  3 誤 正 誤 正 
  4 誤 誤 正 正 
  5 正 正 誤 誤
 
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問150.救急救命及び急性薬物中毒の治療法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
 1 一次救命処置は、気道の確保、医薬品による呼吸・循環の回復である。
 2 急性低血圧の補助的治療には、エピネフリンの静脈内投与が行われる。
 3 中毒を引き起こした物質の吸収阻止・排泄促進には、峻下薬の経口注入が最も有効な手段である。
 4 腹膜透析は、腹膜の半透膜性を利用した中毒薬物の吸収抑制方法である。
 5 活性炭を用いた血液透析では、分子量にかかわらず、中毒物質を吸着除去できる。
 
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問151.受動拡散に従わない物質の膜輸送に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
 1 能動輸送と促進拡散はどちらも担体介在性輸送であり、ATP等の細胞内代謝エネルギーを必要とする。
 2 小腸上皮細胞の刷子縁膜に存在するNa+,K+-ATPaseは、ATPを間接的に消費して働く。
 3 アミノ酸やジペプチドは担体介在性輸送に従い、その駆動力はナトリウムイオン勾配である。
 4 セファレキシンは小腸から担体介在性輸送により吸収され、その駆動力はプロトン勾配である。
 5 小腸粘膜に存在するパイエル板は、抗原たん白質を担体介在性輸送により吸収する局所免疫部位である。
 
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問152.経口投与後の薬物吸収に対する食事の影響に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a フェニトインは溶解性が低いので、食後に投与した方が吸収は増大する。
 b 食後の方が消化管の血流量が減少するために塩酸プロプラノロールの吸収は低下する。
 c 食後投与により胃内容排出速度が遅くなるために、アセトアミノフェンの吸収は遅延する。
 d シクロスポリンは脂溶性が高く、吸収は食事の影響を受けない。

    a b c d
  1 正 誤 正 誤 
  2 正 正 誤 誤  
  3 誤 正 誤 正 
  4 誤 誤 誤 正 
  5 正 誤 正 正
 
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問153.下図は、グリコシル化した遺伝子組換えヒト顆粒球-マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)を静脈内投与(    )と皮下投与(一一 一)した後の血漿中濃度時間曲線である。
静脈内投与に比べ、皮下投与の方がGM-CSFの血漿中滞留性が高くなる原因について正しい記述はどれか。
 1 皮下投与されたGM-CSFは、皮膚細胞間液中のたん白質と複合体を形成し、ペプチダーゼに対する安定性が増大するため。
 2 皮下投与されたGM-CSFは、分子量が大きいため毛細血管の間隙を透過しにくく、リンパ経路を通って循環血液中へ移行するため。
 3 皮下投与されたGM-CSFは、皮膚の細胞膜に局在する受容体に強く結合するため。
 4 皮下投与されたGM-CSFは、血流律速で循環血液中に移行するため。
 5 皮下投与されたGM-CSFは、糖鎖が速やかに分解するため。
 


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問154.薬物の投与設計に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a コンパートメントモデルに従う薬物を、その血中消失半減期の4倍の時間、静脈内定速注入で投与したとき、血中濃度は定常状態の値の90%以上に達する。
 b 2-コンパートメントモデルに従う薬物の負荷投与量は、その薬物の定常状態血中濃度を定常状態分布容積で除した値として求められる。
 c 1-コンパートメントモデルに従う薬物を繰り返し投与し、血中濃度が定常状態に達したとき、繰り返し投与間隔ごとの血中濃度時間曲線下面積(AUC)は、同じ投与量を単回投与した時のAUCと等しい。

    a b c
  1 正 正 誤  
  2 正 誤 正  
  3 誤 正 正  
  4 誤 正 誤  
  5 誤 誤 正 
 
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問155.薬物の代謝酵素活性は個人によって顕著に異なることがある。図1〜5は、それぞれある薬物を4人に経口投与した時の血中濃度時間曲線を片対数グラフで比較したものである。個人差の傾向をもっとも良く反映した図はどれか。
 ただし、この薬物の体内動態は線形1-コンパートメントモデルに従い、吸収性は良好であり血漿たん白結合は無視でき、肝代謝が主たる消失経路で固有クリアランス律速で消失するものとする。


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問156.体内動態の非線形性に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 腎排泄が主たる消失経路の薬物について、静脈内投与量を増加したときに血中消失半減期が長くなった。最も可能性の高い原因は、腎尿細管分泌過程の飽和である。ただし、この薬物の腎クリアランスは低投与量では、糸球体ろ過速度より大きい。
 b 肝代謝が主たる消失経路の薬物について、静脈内投与量を増加したときに血中消失半減期が短くなった。最も可能性の高い原因は、肝代謝過程の飽和である。ただし、薬物の投与量を増加しても肝血流速度は一定である。
 c 肝代謝が主たる消失経路の薬物について、2倍量の薬物を経口投与したとき、血中濃度時間曲線下面積(AUC)は1.5倍であった。最も可能性の高い原因は、肝代謝過程の飽和である。ただし、この薬物の血漿たん白結合率は一定である。

    a b c
  1 正 誤 誤  
  2 正 正 誤  
  3 誤 正 誤  
  4 誤 誤 正   
  5 誤 正 正
 
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問157.薬物Aの血漿たん白結合傘は50%で、一部は肝臓で代謝され、そのクリアランスは12.5 mL/minである。薬物Aは、重曹服用等により尿をアルカリ性にすることで、腎臓の尿細管部位における未変化薬物の再吸収率がO.94から0.70に減少することが知られている。この場合、薬物Aの全身クリアランスはどのように変化すると考えられるか。なお、糸球体ろ過速度(GFR)は、125 mL/minで、尿をアルカリ性にすることによる変化はない。尿細管分泌は無視できるものとする。
 1 約1/5に減少する。
 2 約1/2に減少する。
 3 ほとんど変化しない。
 4 約2倍に増加する。
 5 約5倍に増加する。
 
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問158.数ケ月間にわたって毎日ジゴキシン0.25 mg錠1錠を自宅で服用していた患者(体重50 kg)が、ジゴキシン中毒の疑いで入院した。入院直後のジゴキシン服薬前の最低血中濃度が4.0 ng/mLを示したので、服薬を中止した。ジゴキシン血中濃度が4.0 ng/mLから2.0 ng/mLに低下するにはどれくらいの時間を要するか。なお、ジゴキシン錠のバイオアベイラビリティは0.7、分布容積は4.8 L/kgであり、最低血中濃度は平均血中濃度とみなすことができる。

  1 27 hr  2 38 hr  3 1.9d ay  4 2.7 day  5 3.8 day
 
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問159.次の記述は薬物のバイオアベイラビリティに関するものである。正しいものの組合せはどれか。
 a 肝代謝が唯一の消失経路である薬物の肝抽出率が60%であるとき、この薬物を経口投与したときのバイオアベイラビリティは40%以下である。
 b 相対的バイオアベイラビリティは、ある薬剤を経口投与したときの血中濃度時間曲線下面積(AUC)と静脈内投与したときのAUCの比率から求める。
 c 難溶性医薬品の結晶の粒子径が大きい程、胃内容物排出速度が大きくなりバイオアベイラビリティは高くなる。
 d 直腸下部の血管は門脈を経ずに全身循環につながっているので、坐剤として投与された薬物は肝初回通過効果を回避することができる。

  1 (a, b)   2 (a, c)   3 (a, d)   4 (b, c)   5 (b, d)   
 
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問160.下記の図は、ある薬物の3種類の製剤X、Y、Zに関する血中濃度の時間曲線を示しており、血中濃度時間曲線下面積(AUC)の大きさを比較すると、X = Y > Zであり、最高血中濃度はY > X > Zである。バイオアベイラビリティ(BA)及び生物学的同等性に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
 1 XとYのBAは等しく、生物学的に同等である。
 2 XとYのBAは等しくないが、生物学的に同等である。
 3 XとYのBAは等しいが、生物学的に同等ではない。
 4 ZはXに比してBAは小であるが、生物学的に同等である。
 5 ZはYに比してBAは小であるが、生物学的に同等である。


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問161.高齢者の薬物動態に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 胃酸分泌の低下による胃内pH上昇のため、弱塩基性薬物の吸収は低下する。
 b 肝血流量が低下するため、血流律速で肝消失型の薬物のクリアランスは低下する。
 c 体脂肪/体水分の値が上昇するため、脂溶性薬物の分布容積は増加する。
 d 糸球体ろ過率が低下するため、腎排泄型薬物のクリアランスは増大する。

    a b c d
  1 正 正 誤 誤 
  2 正 誤 正 誤
  3 誤 正 誤 正 
  4 誤 誤 正 正  
  5 誤 正 正 誤
 
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問162.アミノグリコシド系抗生物質の投与法に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 腎機能障害患者において投与間隔を調節して投与する場合、一般に消失半減期が長い患者では、投与間隔が長くなる。
 b 腎機能障害患者において投与量を調節する場合、患者のクレアチニンクリアランスを指標に投与量を決定することがすすめられる。
 c 投与直後の最高血中濃度が投与前の最低血中濃度の2倍以上を示せば、副作用発現の危険性は高くなる。
 d 高齢者では腎機能が低下していることが多いため、投与量を増量する必要がある。

  1 (a, b)   2 (a, c)   3 (b, c)   4 (b, d)   5 (c, d)   
 
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問163.病態時の薬物体内動態に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a トルブタミドは、肝固有クリアランスが小さいために、肝障害に伴う肝血流量低下の影響を受けやすく、全身クリアランスが減少しやすい。
 b うっ血性心不全の患者では、健常人に比べ心拍出量が減少するために、リドカインの全身クリアランスは低下する。
 c プロカインアミドは、腎臓からの未変化体の排泄率が小さいために、腎障害時には消失半減期が短くなりやすい。

    a b c
  1 誤 正 正  
  2 正 誤 正  
  3 正 誤 誤  
  4 正 誤 正   
  5 誤 誤 正 
 
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問164.抗てんかん薬のフェノバルビタールの血中薬物濃度モニタリングに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 測定値が有効濃度域にあるかどうかの判定は、定常状態到達後の測定値を用いて行わなければならない。
 b フェノバルビタールの血中濃度に影響を及ぼす薬物は知られていないので、併用薬について調査する必要はない。
 c 薬効・毒性と血中濃度間に相関がないために、モニタリングが行われる。
 d 消失半減期は、小児の方が成人より短い。

    a b c d
  1 正 正 誤 誤 
  2 正 誤 誤 正 
  3 誤 正 誤 正 
  4 誤 誤 正 誤  
  5 正 誤 正 正
 
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問165.薬物Aの血中たん白非結合率(fu)は0.02で、定速静脈内投与によって定常状態に達したときの血中全薬物濃度ほ2μg/mLであった。この状態で薬物Bを併用し両薬物ともに定常状態になったとき、薬物Aのfuは、0.06に上昇し、その血中全薬物濃度は0.67μg/mLとなった。薬物Aの薬理効果は血中非結合形薬物濃度に比例し、薬物Aと薬物Bの間には薬理学的相互作用はない。薬物Bを併用することによって、薬物Aの薬理効果はどのように変化すると予測されるか。

 1 1/5に減少する。
 2 1/3に減少する。
 3 ほとんど変化しない。
 4 1/5だけ増加する。
 5 1/3だけ増加する。
 
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問166.薬物A〜Dについて、それぞれ3種類の異なる含量の水性注射剤(2 mL溶液、アンプル入り)を調製し、それらの40℃における経時的安定性を試験した。次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 薬物Aについて、初期含量に対する残存率が90%となるまでの時間を求めたところ、初期含量に無関係であった。この結果から、薬物Aの分解は0次反応であることがわかった。
 b 薬物Bについて、初期含量に対する残存率が90%となるまでの時間を求めたところ、初期含量に反比例していた。この結果から、薬物Bの分解は2次反応であることがわかった。
 c 薬物Cについて、初期含量に対する残存率が50%となるまでの時間を求めたところ、初期含量に無関係であった。この結果から、薬物Cの分解は1次反応であることがわかった。
 d 薬物Dについて、初期含量に対する残存率が50%となるまでの時間を求めたところ、初期含量の2乗に比例した。この結果から、薬物Dの分解は2次反応であることがわかった。

  1 (a, b)   2 (a, c)   3 (a, d)   4 (b, c)   5 (b, d)   
 
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問167.下図は、粉末薬品(単品)に種々の相対湿度のもとで水蒸気を接触させたときの、吸着等温線(・)及び一定温度における吸湿平衡図(II)を示したものである。この図に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。


 a I は水に不溶性の物質であり、IIは水溶性の場合である。
 b IはBET型といわれ、多分子層吸着の場合なので、この結果から単分子層飽和吸着量に相当する吸着量を求めることはできない。
 c 相対湿度が臨界相対湿度以上になると吸湿量が大きくなる。
 d 大気の水蒸気圧が変わらなくても、温度を上げるとその温度での空気中の飽和水蒸気圧が大きくなるので相対湿度は変化する。
 e A,Bのような吸湿平衡を示す互いに反応しない二つの水溶性粉末薬品を混合すると、混合物の臨界相対湿度はCのように変化し、吸湿しやすくなる。
 
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問168.次のa〜eのうち、粉体のぬれに関係した用語として正しいものの組合せはどれか。
 a 接触角
 b 安息角
 c Elderの仮説
 d Washburnの式
 e Kozeny-Carmanの式

  1 (a, c)   2 (a, d)   3 (b, d)   4 (b, e)   5 (c, e)   
 
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問169.水に不溶の高分子マトリックス中に薬物を分散させたとき、水中におけるマトリックス表面からの薬物の放出は次式に従うものとする。次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 Q=[D・(2A-Cs)・Cs・t]1/2   (1)
  t : 時間
  Q :t時間後におけるマトリックスの単位面積あたりの累積薬物放出量
  D :マトリックス中の薬物の拡散係数
  A :マトリックス中の単位容積あたりの薬物量
  Cs :マトリックス中の薬物の溶解度

 a 薬物放出の初期においては、累積薬物放出量は時間の平方根に対して直線となる。
 b 薬物放出速度は時間の平方根に対して直線となる。
 c A 》Csのとき、(1)式は次式に近似できる。
    Q=[2A・D・t]1/2 
 d (1)式は、薬物がマトリックス中に溶解し、その表面から放出されると仮定して導かれる。

  1 (a, b)   2 (a, c)   3 (a, d)   4 (b, c)   5 (b, d)   
 
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問170.ある界面活性剤溶液の表面張力を測定して図に示す結果を得た。この図に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 界面活性剤のミセルとしての濃度はBで最大となる。
 b BとCでは界面活性剤のミセルとしての濃度は同一である。
 c 溶液表面への界面活性剤の吸着量は、AよりBの4方が多い。
 d BとCでは溶液表面への界面活性剤の吸着量はほぼ同一である。

    a b c d
  1 正 誤 誤 正  
  2 誤 誤 正 正   
  3 正 正 誤 誤
  4 誤 正 正 正
  5 正 誤 誤 誤
 
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問171.分散系の安定性に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 液中に分散したコロイド粒子はStokesの式に従って沈降する。
 b 親水性コロイドは、溶液の電解質濃度を高めることによって安定化できる。
 c 乳剤のクリーム分離は、内相すべてが完全に合一することによって起こる。
 d ケーキングを起こしやすい懸濁剤は、分散媒の粘度を増大させることによって安定化できる。

    a b c d
  1 正 誤 正 正 
  2 誤 正 正 誤  
  3 正 正 正 誤 
  4 正 誤 誤 正 
  5 誤 誤 誤 正
 
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問172.レオロジーに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 塑性流動では降伏値よりも大きなずり応力が与えられると、粘度はずり速度の増加とともに増大する。
 b 固体含量が50%以上のデンプン懸濁液では、ずり速度の増加とともに粗な充てん構造への変化を起こすため粘度は増加する。
 c ニュートン流動体においては、ずり応力を一定に保つと、ずり速度は変化する。
 d 懸濁液ではチキソトロピー性が強いと沈降速度は減少するので、懸濁安定性は良くなる。

  1 (a, b)   2 (a, c)   3 (a, d)   4 (b, c)   5 (b, d)   
 
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問173.日本薬局方通則に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 標準温度は20℃、室温は15〜25℃とする。
 b 減圧は、別に規定するもののほか、1.5 kPa以下とする。
 c 医薬品各条の定量法で得られる成分含量の値で、単にある%以上を示し、その上限を示さない場合は101.0%を上限とする、
 d 密封容器とは、通常の取扱いにおいて、外部からの固形異物の混入を防ぎ、内容医薬品が損失しないように保護することができる容器をいう。

    a b c d
  1 正 誤 正 誤 
  2 誤 誤 正 誤  
  3 誤 正 正 誤 
  4 正 正 誤 正 
  5 正 誤 誤 正
 
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問174.製剤の製造に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a Rittingerの式は、粉砕に要する仕事量は生成した新しい表面積に比例するという粉砕理論に基づいている。
 b 熱分解しやすい原体を微粉砕する場合には、ジェットミルを用いて粉砕すると分解をある程度防げる。
 c 原料粉体の混合に影響を及ぼす主要な物性としては、粒度、吸湿性、オリフィス流出速度、接触角、かさ密度、及び粘弾性などがあげられる。
 d 球形顆粒を製造するには、まず原料を押し出し造粒機によって円柱状湿塊に製し、次いでボールミルに移して球状に整粒する。

  1 (a, b)   2 (a, c)   3 (a, d)   4 (b, c)   5 (b, d)   
 
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問175.圧縮成形(打錠)に関する記述のうち、正しいものはどれか。
 1 ロータリー打錠機は、通常、ターンテーブルが1回転すると1個の錠剤ができる構造になっている。
 2 単発打錠機の臼に粉体を充てんし、上杵を下降させて製錠するとき、上杵と下杵にかかる応力を同時に測定し比較すると、通常、下杵にかかる応力の方が大きい。
 3 圧縮成形のために添加される滑沢剤は、粉粉体の流動性、圧縮成形性を向上させる働きがある。
 4 打錠用顆粒への滑沢剤の添加は、通常、造粒中に行う。
 5 打錠時に錠剤表面の一部が杵表面に付着する現象をキャッピングという。
 
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問176.固形製剤に用いられる添加物とその用途を次に示す。正しいものの組合せはどれか。

固形製剤に用いられる添加物

用途

a

結晶セルロース

------

滑沢剤

b

ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート

------

腸溶性コーティング剤

c

ヒドロキシプロピルセルロース

------

崩壊剤

d

ポリビニルピロリドンK25

------

結合剤

e

ステアリン酸マグネシウム

------

フィルムコーティング剤


  1 (a, b)   2 (a, e)   3 (b, d)   4 (b, e)   5 (c, e)  
 
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問177.以下の4種の物質を各1 g量り、それぞれ精製水で100 mLの溶液としたとき、最も高い浸透圧を示す物質と最も低い浸透圧を示す物質について、正しい組合せはどれか。
 a 塩化ナトリウム
 b 平均分子量20000のポリビニルアルコール
 c 容積価26.7 mLの薬物A
 d 食塩価(食塩当量)0.40 gの薬物B

    最も高い    最も低い
  1   a       b
  2   b       c
  3   c       d
  4   d       a
  5   d       c
 
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問178.経口徐放性製剤及びその対象薬物に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 徐放性製剤は、通常の製剤に比べ、薬効をより長時間持続させたり副作用の発現を低減させることが期待できる。
 b 一日の投与回数が多い薬剤は、徐放性製剤とすることによって服薬コンプライアンスの向上が期待できる。
 c 初回通過効果の大きい薬物は、徐放性製剤とすることによってバイオアベイラビリティが増大するという有利な点がある。
 d 錠剤に徐放性コーティング皮膜を施して薬物放出速度を一定にすれば、小腸上部でのみ吸収される薬物の場合でも吸収率の低下や変動を防ぐことができる。

  1 (a, b)   2 (a, c)   3 (a, d)   4 (b, c)   5 (b, d)   
 
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問179.日本薬局方収載の製剤の試験法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
 1 直径20.0 mm以上の大きさの製剤、腸溶性の製剤、徐放性の製剤及び溶出試験の適用を受ける製剤には、崩壊試験法を適用しない。
 2 軟カプセル剤の重量偏差試験は、内容物が固形ではないため内容物を含むカプセル全重量について行う。
 3 フロースルーセル法は、内用固形剤からの主成分の溶出を試験する溶出試験法の1つである。
 4 プラスチック製医薬品容器試験法の透明性試験第1法は、容器の凸凹やエムボス加工があり、さらにわん曲のある容器にも適用できる。
 5 輸液用ゴム栓は溶血性試験を行なう必要はない。
 
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問180.無菌製剤の調製、試験法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a エンドトキシンは発熱性物質の一つである。
 b 超ろ過法ではエンドトキシンは除去できない。
 c 無菌医薬品製剤を製造する場合には、必ず、最終容器に充てんした後に滅菌する必要がある。
 d 注射剤の不溶性微粒子試験法には第1法、第2法があるが、いずれも白色光源における肉眼観察で行うことが規定されている。

    a b c d
  1 正 誤 正 正 
  2 誤 正 正 誤
  3 誤 誤 正 誤 
  4 正 誤 誤 誤  
  5 正 正 誤 正 
 
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EW-85回医療薬学2-(181-240)

第85回薬剤師国家試験抜粋(平成12年3月)

       医療薬学 II(問181〜問240)


問181.薬物アレルギーに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 輪郭が鮮明な皮膚腫張は、血管浮腫である。
 b 皮膚症状が障害となって残りやすいのは、じん麻疹である。
 c 外用剤によって起こりやすいのは、接触性皮膚炎である。
 d アナフィラキシーショックの初期治療にはエピネフリンが用いられる。
 e 血液凝固の亢進がみられるのは、血小板減少症である。

  1 (a, b)   2 (a, e)    3 (b, c)
  4 (c, d)   5 (c, e)    6 (d, e)
 
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問182.以下の薬物のうち、再生不良性貧血の原因薬として報告されている薬物の正しいものの組合せはどれか。
 a ヒスタミンH2受容体遮断薬:シメチジン
 b スルホニル尿素系血糖降下薬:トルブタミド、クロルプロパミド
 c 抗結核薬:パラアミノサリチル酸カルシウム
 d ニューキノロン系抗菌薬:オフロキサシン

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問183.薬物の副作用として血液障害が起こることがある。検査値が異常と判定する血球数について、正しいものの組合せはどれか。
 a 白血球数2500/μLは、白血球減少症である。
 b 好中球数2000/μLは、好中球減少症である。
 c 好中球数100/μLは、無顆粒球症である。
 d 好酸球数1000/μLは、好酸球数増加である。
 e 血小板敷15万/μLは、血小板減少症である。

  1 (a, b, c)   2  (a, b, d)    3 (a, c, d)
  4 (a, d,e)    5  (b, d, e)    6 (c, d, e)
 
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問184.高齢患者の薬物療法に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 血漿アルブミン濃度が低下していることが多く、塩基性薬物の場合は、非結合型薬物濃度が上昇するので、作用の増強に注意する。
 b 腎機能が低下しているので、主に腎から排泄される薬物の投与には注意が必要である。
 c 高齢者ではアドレナリンβ受容体の感受性が低下していることが多い。
 d 血中濃度の半減期が長い薬物はコンプライアンスも良く、安全に使用できる。
 e 高齢者では、ジアゼパム、塩酸モルヒネなどの中枢神経抑制薬に対する感受性が増大していることが多いので、投与量には注意が必要である。

  1 (a, b, c)   2  (a, b, d)    3 (a, d, e)
  4 (b, c,d)    5  (b, c, e)   6 (c, d, e)
 
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問185.脳出血、脳梗塞に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 脳出血時には血圧上昇を伴うことが多く、Ca2+チャネル遮断薬が使われる。
 b 一過性脳虚血発作は脳梗塞の前駆症状である可能性があり、その予防のために塩酸チクロピジンが用いられる。
 c 脳浮腫治療薬である濃グリセリン・果糖は、再出血の予防に有用である。
 d 脳出血時に消化管出血が起こることがあり、治療にはクロモグリク酸ナトリウムが用いられる。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問186.痙れんと抗痙れん薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 脳腫瘍による痙れん発作には、バルプロ酸ナトリウムは無効である。
 b カルバマゼピンは、部分発作に有効な抗痙れん薬であるが、肝薬物代謝酵素の誘導を起こす。
 c 神経細胞膜を安定化するフェニトインは、もっとも広い抗痙れんスペクトラムを有する。
 d ゾニサミドは、単純部分発作、複雑部分発作そして強直間代発作に有効である。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問187.精神疾患とその治療薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a そう病治療における至適な血清リチウム濃度ほ8〜12 mEq/Lである。
 b 塩酸クロミプラミンは、主として脳内セロトニンの神経終末への取込みを阻害して受容体刺激を増強し、抗うつ効果を示す。
 c ベンゾジアゼピン系抗不安薬であるトリアゾラムは、ジアゼパムより作用時間が長い。
 d 塩酸メチルフェニデートには覚せい効果があり、ナルコレプシーに使用される。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問188.骨・関節疾患に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a ビスホスホナート製剤のエチドロン酸二ナトリウムは、骨の表面に結合し、骨形成を促進する。
 b 閉経後骨粗しょう症では、主としてエストロゲン分泌低下により骨吸収が骨形成を上まわっているので、エストリオールが用いられる。
 c 変形性関節症における関節軟骨の保護薬として、ヒアルロン酸ナトリウムが用いられる。
 d 慢性関節リウマチにおける疼痛除去のために非ステロイド性抗炎症薬が投与されるが、その副作用(胃腸障害)防止のためペニシラミンが使用される。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問189.免疫疾患に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 全身性エリテマトーデスは、非感染性の急性疾患である。
 b IgEを介する I 型反応によって引き起こされるアナフィラキシーショックでは、血管透過性が亢進している。
 c 後天性免疫不全症候群(AIDS)は、Bリンパ球がHIV感染により、減少する疾患である。
 d アトピー性皮膚炎は、乳幼児期に発症し、成長に伴い軽快することが多い。
e アレルギー性薬疹は、原因薬物が投与された後3〜4週間に生じることが多い。

  1 (a, b)   2 (a, e)    3 (b, c)
  4 (b, d)   5 (c, d)    6 (d, e)
 
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問190.狭心症の冠動脈病変の種類とその治療薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 狭心症の治療薬であるニトログリセリンは、静脈を拡張して心臓へもどる血液量を減少させ、心筋の酸素需要量を減少させる。
 b ニトログリセリン舌下錠使用後5分以上経過しても発作が消滅しない場合、急性心筋梗塞へ移行する可能性のある不安定狭心症や急性心筋梗塞の可能性が強い。
 c 労作狭心症には、冠動脈平滑筋の収縮を抑制し、冠動脈を拡張させる作用を持つCa2+チャネル遮断薬が第一選択薬として用いられる。
 d 冠動脈れん縮性(不安定)狭心症の治療には、心拍数・血圧・心筋収縮力を低下させるアドレナリンβ受容体遮断薬が用いられる。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問191.次の組合せのうち、併用により降圧薬の効果減弱が認められるものはどれか。
     降圧薬                 併用薬
 a チアジド系降圧利尿薬 ----------------- バルビツール酸誘導体
 b アドレナリンβ受容体遮断薬 ------------ 非ステロイド性抗炎症薬
 c ニフェジピン ------------------------ シメチジン
 d アンギオテンシン変換酵素阻害薬 -------- インドメタシン

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問192.降圧薬が禁忌とされる患者について、正しいものの組合せはどれか。
     降圧薬                禁忌の患者
 a アンギオテンシン変換酵素阻害薬 -------- 妊婦・授乳婦
 b アドレナリンα1受容体遮断薬 ---------- 代謝性アシドーシスを認める患者
 c アドレナリンβ1受容体選択性遮断薬 ----- 気管支ぜん息の患者
 d  Ca2+チャネル遮断薬 ------------------ 妊婦
 e チアジド系降圧利尿薬 ----------------- 低Na+血症、低K+血症を認める患者

  1 (a, b,c)   2  (a, b, e)    3 (a, c, d)
  4 (a, d,e)    5  (b, c,d)   6 (c, d, e)
 
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問193.尿路結石に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 尿路結石は、硬質でX線透過性のものが多い。
 b プロテウス菌(変形菌)による尿路感染では、尿素が分解され尿がアルカリ性になるため、尿路結石はできにくくなる。
 c 副甲状腺機能亢進症の患者には、カルシウム結石が多い。
 d 尿をアルカリ性に保つと、尿酸結石に対する予防効果がある。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問194.乳がんに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 進行性または再発性乳がんに対する治療効果の指標として、腫瘍マーカーであるCA15-3(Carbohydrate Antigen15-3)が使用される。
 b クエン酸タモキシフェンの抗がん作用は、乳がん細胞のエストロゲン受容体に競合的に結合することによる。
 c 乳がんの進行は、閉経とともに休止する。
 d 酢酸メドロキシプロゲステロンは、合成黄体ホルモンであり、乳がんに対する治療効果はない。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問195.感染性肺炎の原因菌に対する第一選択薬の組合せについて、最も適切なものはどれか。  

肺炎球菌又は、インフルエンザ桿菌

マイコプラズマ

真菌

1

アンピシリン

------

塩酸ミノサイクリン

------

アムホテリシンB

2

アンピシリン

------

アムホテリシンB

------

塩酸ミノサイクリン

3

塩酸ミノサイクリン

------

ベンジルペニシリン

------

アムホテリシンB

4

塩酸ミノサイクリン

------

アムホテリシンB

------

ベンジルペニシリン

5

アムホテリシンB

------

塩酸ミノサイクリン

------

ベンジルペニシリン

6

アムホテリシンB

------

ベンジルペニシリン

------

塩酸ミノサイクリン

 
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問196.結核に関する次の記述のうち [   ] に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
 結核の初感染では、肺の浸潤や気管支リンパ節の腫張を起こす。そのまま発症したものを一次結核といい、数年又は数十年後に発症したものを二次結核という。初感染患者の約 [ a ] %は、自覚症状を認めない。また、[ b ] 反応陽性だけでは発病の有無を判定することはできない。 
初回治療には、多剤療法が原則で、[ c ] を中心とした化学療法を [ d ] ケ月行う。

 c

1

10

----

BCG

----

リファンピシンとイソニアジド

----

3

2

30

----

ワッセルマン

----

ペニシリンとストレプトマイシン

----

6

3

70

----

ツベルクリン

----

リファンピシンとイソニアジド

----

9〜12

4

10

----

ツベルクリン

----

ペニシリンとストレプトマイシン

----

9〜

5

30

----

BCG

----

ペニシリンとストレプトマイシン

----

6

6

70

----

ツベルクリン

----

リファンピシンとイソニアジド

----

3

 
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問197.次の症例報告を読み、 [   ] の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
 患者(31歳、女性)は、出産後に全身倦怠感、頭重感、便秘(兎糞状便塊)、左腹部痛を起こし、その後、食欲不振、不眠、そして時々水様の下痢を経験した。注腸検査では、大腸の器質的病変を認めないので、過敏性腸症候群を疑った。
 生活指導は、心理的や体質的背景となる [ a ] などを避けるように指導した。また、症状に対する治療としては、下痢には [ b ] を、便秘には [ c ] などを用いた。

    a            b              c
1 過食と運動不足 ----- 臭化メペンゾラート ------ タンニン酸アルブミン
2 過労とストレス ----- 硫酸マグネシウム -------  タンニン酸アルブミン
3 過労とストレス ----- 臭化メペンゾラート ------ 酸化マグネシウム
4 過食と運動不足 ----- 硫酸マグネシウム -------- タンニン酸アルブミン
5 過食と運動不足 ----- 臭化メベンゾラート ------ 酸化マグネシウム
 
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問198.次の症例報告を読み、以下の文章中 [   ] の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
 患者(37歳、女性)は、腹痛と粘血便で来院した。半年前から下痢が始まり回数が増えた。大腸の内視鏡検査では、全周性に発赤や浮腫の強い、出血しやすい粘膜が観察されたことから、活動性の潰瘍性大腸炎を疑った。
慢性持続性下血を伴う疾患の鑑別診断には、大便培養検査や口腔観察などがあり、前者では  [ a ] を、後者では [ b ] を、除外できるか否かを鑑別する。また、潰瘍性大腸炎の治療薬としては、 [ c ] や [ d ] が用いられる。

   

1

感染性腸炎

---

小腸疾患

---

フマル酸クレマスチン

---

プレドニゾロン

2

感染性腸炎

---

クローン病

---

サラゾスルファピリジン

---

プレドニゾロン

3

過敏性大腸炎

---

小腸疾患

---

フマル酸クレマスチン

---

インドメタシン

4

過敏性大腸炎

---

クローン病

---

サラゾスルファピリジン

---

ブレドニゾロン

5

感染性腸炎

---

クローン病

---

フマル酸クレマスチン

---

インドメタシン

6

過敏性大腸炎

---

小腸疾患

---

サラゾスルファピリジン

---

プレドニゾロン

 
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問199.副作用として起こる各種貧血とその原因薬物のうち、正しいものの組合せはどれか。
   貧血              原因薬物
 a 巨赤芽球性貧血 --------- スルファメトキサゾール・トリメトプリム
 b 免疫性溶血性貧血 ------- 金チオリンゴ酸ナトリウム
 c 溶血性尿毒症症候群 ----- マイトマイシンC
 d 赤芽球癆ロウ ---------- テオフィリン

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問200.血小板機能の抑制機序に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 血小板放出反応を誘発するトロンボキサンA2(TXA2)の血小板内での合成は、アスピリン、オザグレルナトリウムにより抑制される。
 b アスピリンは、シクロオキシゲナーゼを阻害して血小板のTXA2合成を抑制すると同時に、血管内皮細胞のプロスタサイクリン(PGI2)産生も抑制するため、その血小板機能抑制作用は強力である。
 c アスピリンのTXA2合成抑制は、血小板が死滅するまで続く不可逆的な作用であるため、他の非ステロイド性抗炎症薬と異なり、その作用消失には8〜10日を要する。
 d 血小板内で産生されるサイクリックAMPは、細胞内遊離Ca2+濃度の増加、TXA2産生の亢進により、生理的に血小板の放出反応を抑制する。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問201.緑内障に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 眼内圧の著明な上昇が持続すれば、視神経と網膜の接合部で視神経円盤を損傷し、失明をまねく。
 b 治療薬として、副交感神経作動薬、抗コリンエステラーゼ薬、アドレナリンβ受容体遮断薬、交感神経作動薬、炭酸脱水酵素阻害薬が単独、又は組合せて用いられる。
 c アドレナリンβ受容体遮断薬点眼剤の眼圧降下作用は、主に房水流出の改善によるものである。
 d 作用持続の長い抗コリンエステラーゼ薬であるヨウ化エコチオパートは、ときに副作用として白内障を生じることがある。
 e マレイン酸チモロールの点眼剤は、気管支ぜん息患者に安全に使用できる。

    a b c d e
  1 正 誤 誤 正 正
  2 誤 誤 正 誤 誤  
  3 正 誤 正 誤 誤 
  4 正 正 誤 正 誤 
  5 誤 正 誤 正 正 
  6 誤 正 誤 誤 正
 
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問202.耳鼻・咽喉疾患治療薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a アズレンスルホン酸ナトリウムの徐放性挿入錠は、口腔内炎症治療薬であり、歯肉口唇移行部に挿入する。
 b 硝酸ナファゾリンの点鼻液は、その局所血管拡張作用により、上気道の充血やうっ血を改善する。
 c トリアムシノロンアセトニドの口腔内貼付錠は、アフタ性口内炎の持続性治療薬である。
 d 粘膜付着性基剤の添加されたプロピオン酸ベクロメタゾン口腔噴霧カプセルは、難治性口内炎治療薬である。
 
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問203.糖尿病に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 糖尿病の合併症である末梢神経障害に、アルドース還元酵素阻害薬は有効である。
 b 血液及び組織中における糖質濃度の上昇は、顆粒球の貧食能を高め感染に対する抵抗力を増加させる。
 c ヘモグロビンA1c(HbA1c)値の測定は、過去の1〜2ケ月の血糖の変動を知るための指標となる。
 d  α-グルコシダーゼ阻害薬は肝臓における糖新生を阻害することにより、血糖値を下げる。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問204.甲状腺に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 甲状腺のヨード摂取能は、チオシアン化物イオン(SCN-)によって亢進する。
 b 腸管から吸収された無機ヨードは、下垂体前葉から放出される甲状腺刺激ホルモンによって、甲状腺への取り込みが促進される。
 c バセドウ病(Graves病)に甲状腺腫を伴うことはまれである。
 d 甲状腺機能亢進症治療薬であるチアマゾールやプロピルチオウラシルの注意すべき副作用としては、無顆粒球症及び白血球減少症がある。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問205.皮膚疾患に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a ケトコナゾールは細菌による浅在性膿皮症に有効である。
 b かゆみの発症には、組織損傷などによって生じたヒスタミン、アセチルコリン、ブラジキニンなどが関与する。
 c 健康な表皮には、細菌、真菌が侵入できない。
 d 吉草酸ベタメタゾンの消炎作用は、プロスタグランジン産生促進による血管透過性の亢進による。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問206.ウイルス感染症の治療薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 抗HBs人免疫グロブリンは、医療従事者の感染事故発生後、48時間以内に投与することが望ましいが、HBs抗原陽性者には禁忌である。
 b アシクロビル注射剤を投与するときには、他剤との混注はできるだけ避け、結晶の析出に注意する。
 c インターフェロンアルファ(IFNα)は小柴胡湯と併用されることが多い。
 d ジドブジンは中枢神経系への透過性が優れており、長期単独投与で後天性免疫不全症候群(AIDS)脳症に有効である。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問207.重大な副作用の発現に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 腎障害のある患者では、ベザフィブラートにより脱力や赤褐色尿を伴う横紋筋融解症が発現しやすい。
 b 高齢者や肺に基礎疾患のある患者で、ブレオマイシンによる間質性肺炎が疑われた場合、一旦中止して再投与する。
 c カルモフールによる白質脳症の発生頻度は、肝障害又は腎障害のある患者で増加する。
 d トリアゾラムやカルバマゼピンは主としてCYP2C9で代謝される薬物であり、遺伝的に代謝速度が遅い患者では毒性が強く現れることがある。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問208.医薬品の作用と副作用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a アルプラゾラムは、中枢神経系のγ-アミノ酪酸(GABA)受容体を遮断して、不安、緊張、うつ症状、睡眠障害などを緩解するが、連用しても薬物依存性は起こらない。
 b 塩酸アミトリプチリンは、うつ病に使用されるが、抗コリン作用による口渇が出現しやすい。
 c カリウム保持性利尿薬であるスピロノラクトンは、女性化乳房を起こすことがある。
 d 硫酸サルブタモールは、気管支ぜん息に適用されるが、連用すると手や顔のふるえが起こることがある。
 e トログリタゾンは、インスリン非依存性糖尿病患者に対して、インスリン受容体の機能を改善するが、重篤な腎障害を起こすことがある。

  1 (a, b, c)   2  (a, b, e)    3 (a, c, e)
  4 (b, c,d)    5  (b, d, e)   6 (c, d, e)
 
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問209.悪性腫瘍の薬物療法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 一般的に抗悪性腫瘍薬は増殖速度が速い腫瘍ほど効果的に作用する。
 b 骨髄抑制と消化器症状は多くの抗悪性腫瘍薬に共通してみられる副作用である。
 c 作用点の異なる抗悪性腫瘍薬の併用療法が一般的である。
 d 抗菌薬と異なり抗悪性腫瘍薬には耐性が生じない。

    a b c d
  1 正 誤 正 正 
  2 正 正 正 誤
  3 誤 正 正 正 
  4 正 誤 正 誤  
  5 誤 正 誤 正 
  6 正 正 誤 正 
 
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問210.メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a MRSAの耐性機構は、β-ラクタム系抗生物質に対して著しく結合性の低い細胞壁合成酵素を産生することによる。
 b 塩酸バンコマイシン(VCM)に対する細菌の耐性は短期間で消滅するため、VCMのMRSAに対する抗菌力が保持されている。
 c VCMは腸管から吸収されやすいため、腸管内感染には適用されない。
 d MRSAは、症状の無い医療従事者や患者の皮膚、鼻前庭、咽頭などでも検出されることがある。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問211.インフォームド・コンセント(IC)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 医療の担い手は、医療を提供するに当たり、適切な説明を行い、医療を受ける者の理解を得るように努めなければならない。
 b 医療を行う際には、患者の「知る権利」を尊重して患者に情報を適切に開示・説明し、その上で患者の「自己決定権」の行使としての同意を得る。
 c 医療法にはICに関する努力義務規定がある。
 d ICにおける説明には、同意取得のための事前説明以外に、治療中の薬害防止などのための説明も含まれる。

    a b c d
  1 正 誤 誤 誤 
  2 誤 正 正 誤 
  3 正 誤 正 正
  4 誤 正 誤 誤  
  5 正 正 正 正 
 
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問212.ヘルシンキ宣言に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 本宣言は、動物を対象とする生物医学的研究に携わる研究者に対する勧告である。
 b 医学の進歩は研究に基づくが、動物を用いた研究がその主要な部分をしめる。
 c ヒトを対象とした研究においては、被験者の福利に対する配慮よりも、科学的、社会的なことを優先させなければならない。
 d ヒトを対象とする研究は、科学的原則に従って適切に行われた基礎実験、動物実験、さらに科学的文献による知識に基づくものでなければならない。
 e ヒトを対象とする研究において、被験者はその研究の目的、方法、予想される利益と危険性及び不快さについて、十分情報を与えられなければならない。

  1 (a, b)   2 (a, e)   3 (b, c)   4 (c, d)   5 (d, e)   
 
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問213.薬剤師による医薬品情報の収集・評価に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 医薬品情報として、医薬品添付文書は、医療用医薬品製品情報概要より信頼性が低い。
 b 近年、医薬品情報の収集にインターネットが活用されているが、その情報は信頼するに足るものかどうか吟味が必要である。
 c 医薬品情報の提供が少ない薬剤については、医療機関における採用を控えるように提言する。
 d 医薬情報担当者の説明が外国の推奨記事などを基にしてなされた場合、医学雑誌や参考文献で確認する。
 e 毒性、安全性の面で好ましくないとする医学論文が発表されたら、薬剤師の判断でその薬剤の使用を中止する。

  1 (a, b, c)   2  (a, b, e)    3 (a, d, e)
  4 (b, c, d)    5  (c, d, e)    
 
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問214.次の用語・英訳・その略語に関する対応のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 治験コーディネーター ---------- Clinical Report Coordinator --- CRC
 b 終末医療 -------------------- Evidence-based Medicine ------ EBM
 c 治験審査委員会 --------------- Institutional Review Board ---- IRB
 d 医薬品の臨床試験の実施の基準 --- Good Clinical Practice -------- GCP
 e 医薬情報担当者 --------------- Medical Reporter ------------- MR

  1 (a, c)   2 (a, d)   3 (a, e)    4 (b, c)
  5 (b, d)   6 (b, e)   7 (c, d)    8 (d, e)
 
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問215.臨床試験(治験)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 二重盲検試験の対照薬は必ず効力をもたないプラセボでなければならない。
 b 治験審査委員会には治験実施医療機関と利害関係のない者を加えなければならない。c 治験審査委員会には医学、歯学、薬学、その他の医療又は臨床試験についての専門的知識を持たない者を加えなければならない。
 d 治験コーディネーターは薬剤師でなければならない。
 e 医薬品の臨床試験の実施の基準は、倫理性、科学性、信頼性の保証を基盤にしている。

    a b c d e
  1 誤 正 正 誤 正
  2 誤 正 誤 正 正
  3 正 誤 正 正 誤
  4 誤 正 正 誤 誤
  5 正 誤 誤 誤 正
 
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問216.既に市販されている医薬品に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 薬物相互作用を検討するために計画された市販後臨床試験は、治験審査委員会の審査対象外である。
 b 使用成績調査は「医薬品の市販後調査の基準(GPMSP)」の対象外である。
 c 医薬品等安全性情報報告制度で報告される副作用などの件数は年々増加している。
 d 特別調査では、小児、高齢者などの特殊な患者群における使用成績が主に調査される。
 e 市販後調査の結果は再審査資料として使用できない。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (b, d)
  4 (b, e)   5 (c, d)    6 (c, e)
 
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問217.消毒薬に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
 1 1% 次亜塩素酸ナトリウム溶液は、B型肝炎ウイルス汚染の消毒に無効である。
 2 0.1% グルコン酸クロルヘキシジン溶液は、芽胞に有効である。
 3 2% グルタラール溶液は、鋼製手術器具の消毒に有効である。
 4 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は、消毒薬にも耐性である。
 5 塩化ベンザルコニウムは、結核菌に対して殺菌的効果を示す。
 
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問218.患者への薬歴管理、服薬指導に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 在宅における薬剤業務の報酬として、在宅患者訪問薬剤管理指導料がある。
 b 在宅患者に、麻薬について薬学的指導を行っても、麻薬管理指導加算は算定できない。
 c 入院患者に対する服薬指導の特徴に、患者が直接薬剤を使用する場で指導できること、薬剤使用後の効果及び安全性をモニターできること、などがある。
 d 保険薬局が、2つ以上の保険医療機関に関わる重複投薬又は相互作用について、薬剤服用歴に基づき処方せんを交付した保険医に疑義照会を行い、その結果、薬剤数が減少した場合は、重複投薬・相互作用防止加算の対象となりうる。
 
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問219.次に掲げる疾患、その治療薬及び症状を悪化させる可能性の高い薬物の関係で、正しいものの組合せはどれか。
    疾患         治療薬      症状を悪化させる可能性の高い薬物
 a 消化性潰瘍 ------- インドメタシン ------- 酢酸プレドニゾロン
 b 緑内障 ----------- 塩酸ピロカルピン ----- 硫酸アトロピン
 c 高尿酸血症 ------- アロプリノール ------- ヒドロクロロチアジド
 d 心不全 ----------- 塩酸ダウノルビシン --- ジゴキシン
 e 気管支ぜん息 ------ 塩酸プロプラノロール -- 硫酸サルブタモール

  1 (a, b)   2 (a, c)   3 (a, d)    4 (a, e)
  5 (b, c)   6 (b, d)   7 (b, e)    8 (c, d)
 
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問220.次の抗菌薬のうち全身作用を目的として、経口投与されるものの組合せはどれか。
 a アンピシリン   b 硫酸フラジオマイシン   c セファロリジン
 d リファンピシン  e 塩酸バンコマイシン

  1 (a, b)   2 (a, d)   3 (b, c)   4 (c, e)   5 (d, e)   
 
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問221.内科を受診した患者(65歳男性)の処方に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 処方
  ジコキシン(0.25 mg)錠       1錠
  フロセミド(40 mg)錠        1錠
  スピロノラクトン(25 mg)錠     1錠
         以上1日1回朝食後   7日分
 a うっ血性心不全治療のための処方である。
 b フロセミドはジゴキシンの作用を減弱させるので中止すべきである。
 c この患者の症状として浮腫や呼吸困難がみられる。
 d この患者で血圧が上昇した場合はアンギオテンシン変換酵素阻害薬の投与が適している。

    a b c d
  1 正 正 誤 誤 
  2 正 誤 正 正 
  3 正 誤 誤 誤 
  4 誤 誤 正 正  
  5 誤 正 誤 正 
 
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問222.外来患者の服薬指導に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 他の医療機関の受診状況を確認している際に重複投薬を発見したので、他の医療機関からの処方薬の服薬を中止するよう患者に勧めた。
 b 薬剤に対するアレルギー歴があり、原因薬剤と同系統の薬剤が処方されていたので、注意して服用するよう患者に指導した。
 c 外来で注射した薬と相互作用を起こす可能性のある薬剤が処方されていたので、処方医に連絡した。
 d 患者が処方医に要望した薬剤の変更が行われていないことが判明したので、処方医にその意図を尋ねた。

    a b c d 
  1 誤 誤 正 正 
  2 誤 正 正 正 
  3 正 正 誤 誤 
  4 誤 正 正 誤  
  5 正 誤 誤 正 
 
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問223.適応と薬用量に関する対応の正誤について、正しい組合せはどれか。
ただし、(A < B)は、AよりBの方が薬用量が多いことを示す。
 

医薬品

適応(症)による薬用量の大小

  A

  B

a

アスピリン

慢性関節リウマチ

<

急性上気道炎

b

酸化マグネシウム

胃炎

<

便秘症

c

スルピリド

うつ病

<

胃・十二指腸潰瘍

d

塩酸イミプラミン

遺尿症

<

うつ病

e

ジピリダモール

狭心症

<

ネフローゼ症候群


    a b c d e
  1 正 誤 誤 誤 誤
  2 誤 正 誤 正 正
  3 正 誤 正 誤 誤
  4 正 正 誤 正 誤 
  5 誤 正 正 誤 正
 
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問224.次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 乳児に散剤を与える際は、少量の水でねり、清潔な指先につけ、これを乳児の口蓋につけ、その後で水などを飲ませるのがよい。
 b 乳児に散剤を与える際は、ミルクに溶かして飲ませるのがよい。
 c 小児薬用量の計算には体表面積を指標にした算出法が理論的にすぐれている。
 d 1回の点眼における点眼滴数と薬効の間には比例関係があるので、点眼回数を多くするのがよい。
 e 乳幼児への解熱薬投与には坐剤を用いることが多い。

    a b c d e
  1 正 正 正 誤 正
  2 正 誤 正 誤 正
  3 誤 正 誤 正 誤 
  4 誤 正 誤 正 正
  5 正 誤 正 誤 誤
 
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問225.薬物療法の禁忌の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 塩酸ベラパミルは、 I 度以上の房室ブロックのある患者には禁忌である。
 b ベザフィブラートは、人工透析患者には禁忌である。
 c メシル酸ブロモクリプチンは、悪性症候群の患者には禁忌である。
 d ジアゼパムは、急性狭隅角緑内障の患者には禁忌である。
 e アスピリンは、消化性潰瘍の患者には禁忌である。

    a b c d e
  1 誤 正 誤 正 正
  2 正 誤 正 誤 誤
  3 正 誤 正 誤 正
  4 誤 誤 誤 正 誤
  5 誤 正 正 誤 正
 
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問226.次の処方について調剤を行った。調剤についての記述のうち、正しいものはどれか。
 Rp.
 a) Scopol. Ext. Powder  0.5 g
 b) Synth. Alum. Silic. 3.0 g
 c) Mag. Oxide 0.5 g
   M. f. pulv.
   Sig. t.i.d. p.c. sum.
   G. 3 T. D.
 1 a)を1.5 g、b)を9.0 g、c)を1.5 g順次秤量し、大型乳鉢中で混和後、9分包した。用法は1日3回毎食後服用するように指示した。
 2 b)を9.O g、c)を1.5 g秤量、混和した。これに1.5 g秤量したa)を少量ずつ加えてよく混和した後、9分包した。用法は1日3回毎食前服用するように指示した。
 3 a)とc)を各々1.5 gずつ秤量後、大型乳鉢中で混和し、これに9.0 g秤量したb)を少量ずつ順次加え、よく混和した後、9分包した。用法としては1日3回毎食後服用するように指示した。
 4 a)とc)を各々1.5 gずつ秤量した後、大型乳鉢中で混和し、9包に分包した。
b)については、9.0 g秤量した後、9包に分包し、別包組合せ散剤とした。用法としては1日3回毎食後服用するように指示した。
 5 a)を1.5 g、b)を9.0 g秤量、混和した後、これに1.5 g秤量したc)を少量ずつ加えてよく混和し、9包に分包した。用法としては1日3回毎食前服用するように指示した。
 
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問227.調剤学上の当然の措置として、薬剤師の判断のみで調剤の際に行い得る行為に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 乳化剤及び懸濁化剤の添加
 b 賦形剤の添加
 c 等張化剤の添加
 d 保存剤の添加

    a b c d
  1 誤 正 正 正 
  2 正 誤 正 正 
  3 正 正 誤 正 
  4 正 正 正 誤  
  5 正 正 正 正
 
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問228.経口徐放性製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 徐放性製剤は同一成分の速放性製剤と比較して、1回の服用量は少ない。
 b 徐放性製剤は速放性製剤と比較して、食事の影響は受けにくい。
 c マルチプルユニットタイプのカプセル剤は必要に応じてカプセルをはずして調剤してもよい。
 d 徐放性錠剤はかみくだかないで服用するように指導する。

  1 (a, b)   2 (a, d)   3 (b, c)   4 (b, d)   5 (c, d)   
 
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問229.抗悪性腫瘍薬とその作用機序と主な有害作用の組合せのうち、正しいものの組合せはどれか。
   薬物            作用機序          有害作用
 a シクロホスファミド ----- DNAポリメラーゼ阻害 ----- 肝障害
 b フルオロウラシル ------- プリン合成阻害 ---------- 嘔吐
 c 硫酸ブレオマイシン ----- DNA鎖切断 ------------- 肺線維症
 d 硫酸ピンクリスチン ----- 葉酸合成阻害 ------------ 心筋障害
 e シスプラチン ---------- DNAの合成阻害 ---------- 腎障害

  1 (a, b)   2 (a, d)   3 (b, c)   4 (c, e)   5 (d, e)   
 
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問230.調剤過誤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 調剤過誤の発生は、調剤を行う環境や調剤システム(人員配置、仕事の流れなど)の整備とは関連がない。
 b 薬袋記載の誤りは調剤過誤には含まれない。
 c 医薬品の装置ビンなどへの充てんミスは、不特定多数の調剤過誤につながるので特に注意が必要である。
 d 処方監査、疑義照会は調剤過誤防止に重要である。

  1 (a, b)   2 (a, c)   3 (a, d)   4 (b, c)   5 (c, d)   
 
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問231.服薬指導に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a リファンピシンを服用している患者に、尿や糞便が赤澄色になることがあると説明した。
 b クロフィブラートを服用している患者が妊娠したことがわかったので、処方医の了解を得て、直ちに服用をやめるように指導した。
 c 臭化プロパンテリンを服用している患者に、自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事しないよう注意した。
 d インドメタシンをいつ服用するのが良いか質問されたので、最も効果が期待される空腹の時が適当であると説明した。

    a b c d 
  1 正 正 正 誤 
  2 誤 正 誤 正 
  3 正 誤 誤 正 
  4 誤 正 正 誤  
  5 正 誤 正 誤
 
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問232.外来の服薬指導で、告知済みのがん患者が化学療法剤の服薬を拒否していることが判明した。担当医師もこのことを承知している。薬剤師がとるべき態度として最も適切なものはどれか。
 1 入院させて治療を行うように医師にアドバイスする。
 2 本人が服薬を了解するまで説得する。
 3 家族に知らせて、服薬するよう説得してもらう。
 4 十分に説明した上で、本人の判断に任せる。
 
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問233.高カロリー輸液療法を行っている間に乳酸アシドーシスが出現した。直ちにとるべき処置のうち、正しいものはどれか。
 1 ブドウ糖液の点滴
 2 生理食塩液の点滴
 3 塩酸チアミン投与
 4 アスコルビン酸投与
 5 パルミチン酸レチノール投与
 
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問234.放射性医薬品に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 放射性医薬品は、「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律」の規制を受ける。
 b 放射性医薬品は、薬理活性を有する物質の場合でも、薬理活性を発現しない量が用いられる。
 c インビボ(in vivo)で用いられる放射性医薬品の有効性は、放射性核種の半減期だけを考慮すればよい。
 d 放射性医薬品は、人体に直接適用しないものも含む。

  1 (a, b)   2 (a, c)   3 (a, d)   4 (b, d)   5 (c, d)   
 
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問235.診断用医薬品に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 硫酸バリウムは、化学的に安定で副作用が少ないことから、消化管造影剤として用いられている。
 b 水溶性有機ヨード造影剤は、イオン性造影剤、非イオン性造影剤のいずれもヨード過敏症の患者には禁忌である。
 c MRI(magnetic resonance imaging)造影剤は消化管造影に用いられる。
 d MRI造影剤はX線造影剤と比較して、副作用の発現頻度がはるかに高いので、使用にあたっては注意を要する。
 e テトラガストリン注射剤は肝機能検査に用いられる。

  1 (a, b)   2 (a, c)   3 (b, e)   4 (c, d)   5 (d, e)   
 
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問236.次の注射剤に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a インスリン製剤やヒト成長ホルモン製剤などは、患者自身が自ら行う自己注射として診療報酬で認められている。
 b 調製した注射剤を日本薬局方製剤総則に定める注射剤の不溶性異物検査法に基づいて検査したところ、異物の混入を認めなかったので、この製剤はこの項目の検査に合格であると判断した。
 c アミノ酸輸液の注射剤の変質を防止するため、アルブミンを安定剤として添加した。
 d 注射剤を調製するとき、他の注射剤と区別するため着色剤を加えた。
 e 脊髄腔内への注射剤として乳濁性注射液を調製した。

  1 (a, b)   2 (a, d)   3 (b, e)   4 (c, d)   5 (c, e)   
 
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問237.血液製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 血液製剤管理簿には製造番号(ロット番号など)を必ず記入しなければならない。
 b 放射線を照射した血液製剤を輸血すると、高Ca2+血症を起こしやすい。
 c 人血小板濃厚液は4〜6℃で水平振とう保存し、採血後21日間有効である。
 d 血液凝固第 VIII因子製剤は播種性血管内凝固症候群(DIC)に有効である。
 e 人免疫グロブリン製剤はショックを起こしやすいので、点滴静注により投与することが望ましい。

    a b c d e
  1 誤 正 正 誤 誤
  2 誤 正 誤 正 誤
  3 正 誤 誤 誤 正
  4 正 誤 正 誤 正
  5 誤 正 正 正 正
 
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問238.移植片対宿主反応(GVHR)及びその疾患(GVHD)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 輸血後にあらわれるGVHDは、免疫反応とは関係がない。
 b GVHRは、輸血された血液中のT細胞が宿主を非自己と認識し、宿主の臓器などを攻撃して起こす反応である。
 c 輸血によるGVHDの予防には、採血したままの輸血用血液やリンパ球の混入の多い血小板製剤は使わない。
 d 輸血後のGVHDの予防には、輸血用血液への放射線照射は適さない。
 e 急性GVHDは、発熱、紅斑、下痢、肝障害及び汎血球減少症などを伴って発症する。

    a b c d e
  1 正 誤 誤 誤 正 
  2 誤 正 正 誤 正 
  3 正 誤 正 正 誤 
  4 誤 正 誤 正 正 
  5 正 正 誤 正 誤
 
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問239.注射用抗悪性腫瘍薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a わが国では薬事法で抗悪性腫瘍薬の取り扱い指針が定められている。
 b 抗悪性腫瘍注射剤の混合業務は、安全キャビネットを使用して行うことが望ましい。
 c 注射用抗悪性腫瘍薬には、マイトマイシンCやシタラビンなどがある。
 d 細胞毒性を有する抗悪性腫瘍薬を取り扱う場合、粉末の吸入に注意する必要があるが、薬剤の外皮部への直接接触には必ずしも注意する必要はない。

  1 (a, b)   2 (a, c)   3 (a, d)   4 (b, c)   5 (c, d)   
 
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問240.麻薬等の管理に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 麻薬と覚せい剤は同じ保管庫に保管できる。
 b 麻薬管理者とは、医師、歯科医師、獣医師又は薬剤師が都道府県知事の免許を受けて、麻薬を業務上管理する者をいう。
 c リン酸ジヒドロコデインの製剤は濃度に関係なく「麻薬及び向精神薬取締法」ですべて規制される。
 d 向精神薬を廃棄する際は、関係職員2名の立ち会いの下で行わなければならない。
 e 劇薬の保管に際しては他のものと区別して貯蔵及び陳列し、その場所にかぎを施さなければならない。

    a b c d e
  1 正 誤 正 誤 誤
  2 正 正 誤 正 誤
  3 正 正 誤 誤 誤
  4 誤 誤 誤 正 正 
  5 誤 正 正 誤 正
 
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