第87回薬剤師国家試験(平成14年3月)

       基礎薬学(問1〜問60)


問1 
次の日本薬局方医薬品(a〜e)に共通に含まれる官能基として正しいものはどれか。
a 葉酸         b エテンザミド      c ニトラゼパム
d インドメタシン    e アセトアミノフェン

  1 カルボキシル基    2 フェノール性水酸基   3 アミド結合
  4 アルコール性水酸基  5 ニトロ基        6 エ-テル結合

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問2 
原子の構造に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 殻において,主量子数がnの殻には電子がn2個まではいれる。
b 原子核は2種類の粒子からなるが,そのうち正電荷をもつものを陽子,電気的に中性なものを中性子とよび,陽子と中性子の重さはほとんど同じである。
c 方位量子数l=0の軌道は1個であるが,l=1の軌道は2個の軌道からなる。
d 0族元素の最外殻電子はHeを除き,化学的に安定なs2p6の電子配置をもっている。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問3 
代表的な無機化合物に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 殺菌薬として用いられるオキシドールは,酸化作用と還元作用をもっている。
b チオ硫酸ナトリウムは,その酸化作用により解毒薬として用いられる。
c 殺菌・消毒薬として用いられるサラシ粉の次亜塩素酸イオンにおける塩素原子の酸化数は,+1である。
d 亜酸化窒素は,空気より軽い無色のガスで,吸入麻酔薬として用いられる。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問4 
日本薬局方の確認試験などに金属ナトリウムが使用されている。金属ナトリウムの性質に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 酸化されにくい。
b 水と激しく反応する。
c 液体アンモニアに溶け,青色の溶液を与える。
d 無水エタノール中に保存すると安全である。
e 新しい切口の表面は銀白色を呈し,約100℃で融解する。
  1(a,b,d)  2(a,b,e)  3(a,c,d)
  4(b,c,e)  5(c,d,e)

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問5 
立体化学に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a キラル中心1つをもつ光学活性化合物が,そのキラル中心上で反応し,carbocationを中間体とするときは,一般にラセミ化を起こす。
b 実測の旋光度の符号(+,−)は,絶対配置を示す表示(R,S)にそれぞれ対応している。
c キラル中心を含む化合物は,必ず光学活性を示す。
d 2,3-dibromobutaneは2個のキラル中心を持ち,4個の光学活性体が存在する。
e エナンチオマー関係にある化合物においては,それぞれのNMRスペクトルは完全に一致する。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,e)
  4(b,d)  5(c,e)  6(d,e)

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問6 
原子の軌道に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
a tolueneの環炭素とメチル基との結合は,p軌道とsp3混成軌道とからなるパイ(π)結合である。
b ammonia窒素の非共有電子対はsp3混成軌道を占めるのに対し,pyridine窒素の非共有電子村はsp2混成軌道を占めている。
c ethylene(ethene)炭素の混成軌道はsp2であるのに対し,acetylene(ethyne)炭素の混成軌道はspであり,後者の方が混成軌道のs 性が高い。
d 第2周期の元素にはすべて,2s,2p,2d軌道に電子が存在する。

    a b c d
  1 正 誤 正 誤
  2 誤 正 正 誤
  3 誤 誤 正 誤
  4 正 誤 誤 正
  5 誤 正 誤 正

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問7 
芳香族求電子置換反応における置換基効果に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a ベンゼン環に電子供与基が置換すると,臭素化の反応性は高くなる。
b クロロベンゼンは,オルト,パラ配向性であり,ベンゼンよりも臭素化の反応性は高い。
c ニトロベンゼン,安息香酸,アセトフェノンはすべてメタ配向性である。
d オルト,パラ配向性基が置換した一置換ベンゼンの臭素化では,置換基の種類に関わらず,オルト置換とパラ置換生成物の比率は一定である。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問8 
次の化合物をCD3OD中でNaODにより重水素交換させるとき,交換可能な水素の数の正しい組合せはどれか。
a 2-methyl-3-pentanone    b 2-ethylbutanal
c 3-methylcyclopentanone   d trans-2-pentene

     a b c d
  1  3 2 3 2
  2  5 2 3 0
  3  3 1 4 2
  4  5 1 4 2
  5  3 1 4 0

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問9 
メタノール中でのヨウ化メチル(CH3I)に対する求核置換反応(SN2)において,求核試薬の反応性の高いものから順に並べてあるのはどれか。
a CH3OH   b CH3O-     c CH3COO-     d 

  1 a>c>d>b   2 b>c>d>a   3 b>d>c>a
  4 c>a>d>b   5 d>b>a>c

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問10 
a〜dの記述のうち,正しいものの組合せはどれか。

a フェニルアラニンを過マンガン酸カリウムと反応させると,フェニルアセトアルデヒドが生成する。
b ブロムワレリル尿素を水酸化ナトリウム液と煮沸すると,2-ブロモイソ吉草酸ナトリウムと尿素が生成する。
c 抱水クロラールを水酸化ナトリウム液と反応させると,クロロホルムと酢酸ナトリウムが生成する。
d D-ソルビトールを十分量の過ヨウ素酸カリウムと反応させると,ホルムアルデヒドと乳酸が生成する。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問11 
化学反応に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 求核試薬に対する反応性は,ハロゲン化アルキルとハロゲン化アリールでは,一般に大きな差がある。
b エステルは,塩基水溶液では加水分解されても酸水溶液では加水分解されない。
c ニトロニウムイオンによる芳香族化合物のニトロ化は,求電子置換反応である。
d メルカプト基をもつ化合物は,還元によってジスルフィド結合をもつ化合物に変換することができる。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問12 
次の実験操作を行ったとき,その抽出液と乾燥剤との関係について,正しいものの組合せはどれか。ただし,乾燥剤はすべて無水物を用いている。
a フェノールをジエチルエーテルで抽出し,塩化カルシウムで乾燥した。
b 安息香酸をジエチルエーテルで抽出し,酸化カルシウムで乾燥した。
c アニリンをジエチルエーテルで抽出し,炭酸カリウムで乾燥した。
d ベンズアルデヒドをジエチルエーテルで抽出し,硫酸ナトリウムで乾燥した。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問13 
日本薬局方医薬品ニコチン酸アミドの合成法に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
a ニコチン酸をチオニルクロリドと反応させて,ニコチン酸クロリドとし,次いで封管中アンモニアと加熱する。
b ニコチン酸をエタノールと酸でエステル化し,次いでエタノール性アンモニアと加熱する。
c 3-シアノピリジンを濃アンモニア水と封管中加熱する。
d 3-アミノピリジンのアミノ基を亜硝酸と反応させてジアゾ化し,次いで水で加熱する。

    a b c d
  1 正 誤 誤 誤
  2 誤 正 誤 正
  3 正 誤 誤 正
  4 誤 正 正 誤
  5 正 正 正 誤

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問14 
次の溶媒について,分液ロートで同量の水と振り混ぜるとき,二層になり,その下層にくる溶媒で,不燃性のものの正しい組合せはどれか。
a 四塩化炭素         b クロロホルム
c 二硫化炭素         d イソプロパノール
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問15 
標準温度(20℃)で固体試料の比重(d)は次のようにして求めることができる。今,比重瓶自身の質量をWo(g),比重瓶に水を満たしたときの質量をW1(g)とする。つぎに水を捨てて十分乾燥した後,この比重瓶に水に不溶な試料を一定量入れたときの質量をW2(g),さらにそれに水を加えて比重瓶を満たしたときの質量をW3(g)とする。試料の固体表面に空気が付着していないとすると,固体試料の比重は
  
で求められる。a〜cに入れるべき質量の正しい組合せはどれか。

    a b c
  1 W2 W1 W0
  2 W1 W2 W0
  3 W1 W3 W2
  4 W3 W2 W0
  5 W2 W3 W2

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問16 
互いに混ざり合わない水相と有機溶媒相間での,溶質の分配平衡に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 分配平衡では,溶質の各相での化学ポテンシャル(部分モル自由エネルギー)は等しい。
b 親油性の溶質は,誘電率の小さい有機溶媒ほど分配係数が小さくなる。
c 分配係数C(oil)/C(water)は,有機溶媒相と水相間の溶質の標準化学ポテンシャル差によって決まる。
d 弱酸の見かけの分配係数は,水相のpHが低いほど小さくなる。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問17 
物質の溶解に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 溶媒の誘電率が大きいほど電解質は溶解しやすい。
b 溶媒分子と溶質分子間に双極子相互作用が働くと,溶解しにくくなる。
c エタノールを水と混和する時,エタノールが水和するため発熱するが,エタノールおよび水の部分モル体積は一定である。
d 硫酸バリウムが胃の造影剤として安全に用いられる理由の一つは,その溶解度積が小さいことにある。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問18 
溶解性に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a エタノールは水酸基をもっているため,水にはよく溶けるが,ジエチルエーテルには溶けにくい。
b グリセリンやグルコースは分子中に水酸基を多くもっているため,水によく溶ける。c アミノ基やカルボキシル基は親水性基なので,分子量の小さなメチルアミンや酢酸は水によく溶ける。
d 安息香酸ナトリウムはカルボン酸の塩なので水には溶けにくい。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問19 
電解質溶液の電気伝導性に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 強電解質のモル電気伝導率Λは濃度増加と共に増加し,濃度と直線関係を示す。これはイオン間相互作用の効果である。
b 電解質溶液の電気伝導性は,無限希釈ではイオン独立移動の法則が成立する。
c KCl,NaClおよびLiClのΛがKCl>NaCl>LiClであるのは,陽イオンの水和イオン半径の効果である。
d HClのΛが他の強電解質と比べ非常に大きいのは,Hイオン半径が小さいためである。
e 酢酸のΛが濃度の増加と共に急激に減少するのは,酢酸イオンのΛが小さいためである。
  1(a,b)  2(a,e)  3(b,c)
  4(b,d)  5(c,d)  6(d,e)

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問20 
図に示された水溶液の表面張力(γ)-濃度(C)曲線と式(1)のGibbsの吸着等温式に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
      (1)
ただし,Γは溶質の表面過剰吸着量,Rは気体定数,Tは絶対温度である。

a I 型溶液では,Γ>0となり,正吸着といわれる。
b II 型溶液では,Γ<0となり,正吸着といわれる。
c III 型溶液では,Γ>0となり,正吸着といわれる。
d I 型溶液ではΓ<0であり,その例は電解質溶液で,その表面は真水に近い。
e II 型の溶液では,Γ>0であり,その例は界面活性剤である。
  1(a,c)  2(a,d)  3(b,c)
  4(b,e)  5(c,d)  6(d,e)

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問21 
溶液の理想性又は非理想性は,その蒸気圧から判断できる。図に示されたアセトン-クロロホルム混合溶液の蒸気圧に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。

a アセトン-クロロホルム混合溶液は全組成において理想溶液である。
b アセトンとクロロホルム1:1混合溶液のアセトンの活量係数は1より小さい。
c 図のA,B,C,Dで示されたそれぞれの領域で,ラウール(Raoult)の法則が近似的に成り立っているのは,A,Dである。
d 図のA,B,C,Dで示されたそれぞれの領域で,ヘンリー(Henry)の法則が近似的に成り立っているのは,A,Dである。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問22 
Arrheniusの式における分解反応速度定数kと絶対温度Tの関係は,

で示される(A:定数,Ea:活性化エネルギー),これに関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
a 縦軸にk,横軸にTをプロットすると右下がりの曲線を描く。
b Aはkと同じ単位を有し,頻度因子とよばれる。
c 0〜2次反応のいずれにおいても,Eaの値はそれぞれの半減期と温度の関係から求めることができる。
d 2種類の化合物のEaが同じ値をとる場合,高温でより安定な化合物は低温でも安定であるとはかぎらない。
e Rは気体定数で,RTは1モル当たりのエネルギーである。

    a b c d e
  1 正 正 誤 誤 正
  2 誤 誤 正 正 誤
  3 誤 正 正 誤 正
  4 誤 正 正 誤 誤
  5 正 正 誤 正 正

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問23 
放射能及び放射性核種に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
a GM計数管は,一般にα線量の測定に用いられる。
b 液体シンチレーションカウンターは,3Hや14Cなどが放出する低エネルギーβ線の放射線量の測定に用いられる。
c 放射性核種の半減期は,崩壊定数に比例する。
d 14Cはβ線を放出して,5,000年以上の半減期で崩壊する。

    a b c d
  1 誤 正 誤 正
  2 誤 誤 正 誤
  3 正 正 誤 正
  4 正 誤 誤 誤
  5 誤 正 正 誤

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問24 
核磁気共鳴法に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 核磁気共鳴法の対象となる核種として主にプロトンを用いるのは,その原子量が最も小さいためである。
b 分子中の各プロトンの低エネルギーのスピン状態を高エネルギー状態に遷移させるラジオ波の周波数は(ν)は
  
(γは磁気回転比,Hは外部磁場の強さ,σは遮へい定数)で与えられる。
c テトラメチルシランのメチルプロトンは,ベンゼンの芳香原プロトンに比べて磁気的遮へいが少ない。
d 一般に化学シフトは,ppm単位で表し,スピン-スピン結合定数はヘルツ(Hz)単位で表す。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問25 
機器分析法に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
a 赤外線吸収は,一定濃度範囲内では,Lambert-Beerの法則に従う。
b 蛍光スペクトルは,励起状態に遷移した電子が基底状態に戻るときに放射される光強度を波長の関数として示したものである。
c 円二色性スペクトルは,左円偏光の光と右円偏光の光の試料溶液中でのモル吸光係数の差を波長の関数として示したものである。
d 紫外可視吸光度測定法は,分子を構成する原子核間の振動状態の変化に伴う光の吸収を利用したものである。

    a b c d
  1 正 正 正 誤
  2 誤 正 正 正
  3 正 誤 正 正
  4 正 誤 誤 正
  5 誤 正 誤 誤

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問26 
トルエンをニトロ化したところ,ア〜ウの3種の化合物が得られた。下の図a〜cは,それらのCDCl3中でのプロトンNMRスペクトル(400MHz)である。スペクトルと化合物の正しい組合せはどれか。
ア 2-ニトロトルエン   イ 4-ニトロトルエン   ウ 2,4-ジニトロトルエン


    ア イ ウ
  1 a b c
  2 a c b
  3 b c a
  4 b a c
  5 c b a
  6 c a b


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問27 
下の図は一置換ベンゼン誘導体(C10H12O)の質量スペクトル(EI-MS)である。
次の記述の正誤について,正しい組合せはどれか。

a フラグメントピークm/z77は,ベンゼン誘導体によく見られるピークなので基準ピーク(base peak)とよばれる。
b フラグメントピークm/z105は,[C6H5CO]に帰属される。
c フラグメントピークm/z120は,[M-C2H4]に帰属される。
d この化合物は,1-フェニル-2-ブタノンと推定される。

    a b c d
  1 正 正 誤 誤
  2 誤 正 正 正
  3 誤 正 正 誤
  4 正 誤 誤 正
  5 誤 誤 正 誤

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問28 
液体クロマトグラフ法に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a ベンゼンは,安息香酸と比較してシリカゲルカラムに保持されにくい。
b 逆相カラムを用いた場合,ナフタレンはアントラセンより強く保持される。
c サイズ排除用のカラムを用いた場合,グリシンはアルブミンより遅く溶出する。
d イオン交換用の充填剤の基材には,一般にアルミナが使用される。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問29 
電気泳動法に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
a イオンの電気泳動速度は,電圧の平方根に比例する。
b イオンの電気泳動速度は,温度の影響を受けない。
c 電気泳動移動度は,緩衝液の種類によらず一定である。
d 安息香酸は,pH7では陽極方向に泳動される。
e 中性での電気泳動移動度は,亜硝酸イオンの方が硝酸イオンより大きい。

    a b c d e
  1 正 誤 正 誤 正
  2 誤 誤 誤 正 正
  3 誤 正 正 誤 誤
  4 正 正 誤 誤 誤
  5 誤 誤 正 正 誤

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問30 
弱酸HAとそのナトリウム塩NaAからなる緩衝溶液中では,次の平衡が成り立っている。
  
NaAが強電解質である場合には,完全に解離しているため,A-の濃度[A-]は塩の全濃度CBに等しく,また,弱酸の濃度[HA]は弱酸の全濃度CAに等しいとみなすことができる。
H3OをHとみなし,弱酸の解離平衡定数をKaとすると,

2.0×10-2 mol/L酢酸と3.6×10-2 mol/L酢酸ナトリウムからなる緩衝液のpHは,どれか。ただし,酢酸のKa=1.8×10-5 とする。
  1 3.0   2 4.0   3 4.5   4 5.0   5 5.5

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問31 
日本薬局方容量分析用標準液の標定に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。

容量分析用標準液

滴定の種類

使用する標準試薬

指示薬

1 moI/L 塩酸

酸塩基滴定

水酸化ナトリウム

メチルレッド試液

1 mol/L 水酸化ナトリウム液

酸塩基滴定

アミド硫酸(スルファミン酸)

プロモチモールブルー試液

0.05 mol/L ヨウ素液

酸化還元滴定

チオ硫酸ナトリウム

デンプン試液

0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム液

酸化還元滴定

ヨウ素酸カリウム

デンプン試液


  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問32 
日本薬局方医薬品アスピリンアルミニウム(C18H15AlO9:402.29)中のアルミニウム(Al:26.98)の定量法に関する記述のうち,[  ]の中に入れるべき化合物名と数値の正しい組合せはどれか。

本品約0.4gを精密に量り,水酸化ナトリウム試液10mLに溶かし,1mol/L[a]試液を滴加してpHを約1とし,更にpH3.0の酢酸・酢酸アンモニウム緩衝液20mL及びCu-PAN試液0.5mLを加え,煮沸しながら,0.05mol/Lエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム液で滴定する。ただし,滴定の終点は液の色が赤色から黄色に変わり,1分間以上持続したときとする。同様の方法で空試験を行い,補正する。
0.05mol/Lエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム液1mL=[b]mg Al

  

 a

 b

酢酸

2.698

水酸化ナトリウム

1.349

塩酸

0.675

塩酸

1.349

酢酸

2.011

 

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問33 
日本薬局方における原子吸光光度法の記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
a 原子吸光光度法は,光が原子蒸気層を通過するとき,基底状態の原子が特有の波長の光を吸収する現象を利用し,試料中の元素量を測定する方法である。
b 原子スペクトルは,紫外可視分光スペクトルと同様に連続スペクトルである。
c 分光器は,光源部,試料原子化部,分光部,測定部及び記録部からなり,光源には水銀ランプが用いられる。
d 定量するときには,検量線法,標準添加法及び内標準法を用いるが,干渉やバックグラウンドの補正をする必要がある。
e 金チオリンゴ酸の定量には,原子吸光光度法を用いる。

    a b c d e
  1 誤 正 誤 正 誤
  2 正 誤 誤 正 正
  3 正 正 誤 誤 正
  4 誤 正 正 誤 正
  5 正 誤 正 正 誤

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問34 
分析対象物質ア〜エとその定量法a〜dについて,適切な組合せはどれか。
ア 肝臓中のL-アスコルビン酸    イ 毛髪中のメチル水銀
ウ 血液中の鉄イオン        エ 尿中のエストリオール

a 原子吸光光度法
b 電気化学検出器を用いる液体クロマトグラフ法
c 電子捕獲イオン化検出器を用いるガスクロマトグラフ法
d ラジオイムノアッセイ法

    ア イ ウ エ
  1 a d b c
  2 b a c d
  3 b c a d
  4 d b a c
  5 d c b a

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問35 
画像診断法に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 磁気共鳴画像診断(MRI)法は,水分子中の酸素原子の磁気緩和時間の差を利用する。
b 心臓の弁運動に関する超音波診断法の原理は,ドップラー効果に基づいている。P
c X線診断法が骨の診断に有効なのは,カルシウムのX線透過性が高いことに基づいている。
d CTスキャン法には,X線やポジトロンが線源として使用される。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問36 
次に示す生薬の組合せ(a〜d)について,それらの生薬に関する共通性(ア〜エ)が正しく示されているのはどれか
a ロートコン,ベラドンナコン  b キナ,トコン
c ジギタリス,センソ      d トウキ,サイコ

ア アカネ科(Rubiaceae)植物を基原とし,アルカロイドを含有する。
イ ナス科(Solanaceae)植物を葦原とし,ヒヨスチアミン,スコポラミンなどのアルカロイドを含有する。
ウ セリ科(Umbelliferae)植物を基原とする。
エ 有効成分としてステロイド誘導体を含有する。

    a b c d
  1 ア イ エ ウ
  2 イ ア エ ウ
  3 ウ エ ア イ
  4 ウ イ ア エ
  5 エ ウ イ ア

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問37 
漢方処方の黄連解毒湯に配合される生薬「オウレン,オウゴン,オウバク,サンシシ」に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a アルカロイドを含有するものはオウゴンとサンシシである。
b オウゴンは基原植物がマメ科に属する。
c オウバクの薬用部位は樹皮であり,サンシシの薬用部位は果実である。
d オウバクとオウレンは,一般に苦味健胃薬として,胃腸薬に配合される。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問38 
次に示すa〜dは日本薬局方に収載されている天然物を起源とする医薬品の構造式である。a〜dに対する次の説明ア〜エについて,正しい組合せはどれか。


ア イヌサフランColchicum autumnaleの成分で,痛風発作の緩解及び予防に利用される。
イ ミブヨモギ Artemisia monogynaに含まれるセスキテルペン系化合物で,回虫の駆除に利用される。
ウ キナ Cinchona succirubraの樹皮に含まれるキノリン系アルカロイドで,抗マラリア薬として利用される。
エ ミカン科のヤボランジPilocarpus jaborandi葉中に含まれるイミダゾール骨格を有するアルカロイドで,副交感神経興奮様作用を有し,縮瞳薬,緑内障治療薬として利用される。

    a b c d
  1 ア イ ウ エ
  2 イ ア エ ウ
  3 ウ エ ア イ
  4 ウ イ ア エ
  5 エ ウ イ ア
  6 エ ア ウ イ

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問39 
糖質に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a マンノース,アラビノース,ガラクトース,フルクトースは,いずれも単糖である。
b セルロースは,D-グルコースがα(1→4)結合で直鎖状につながった多糖である。
c グリコーゲンは,植物がエネルギー貯蔵物質として合成するグルカン混合物である。
d 細菌細胞壁を構成するペプチドグリカンは,多糖とペプチドの鎖が縦横に共有結合した網目状構造をとっている。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d) 
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問40 
脂質に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a トリアシルグリセロールは,エネルギー貯蔵体として重要である。
b ミトコンドリア膜と細胞質膜の脂質の組成は,同じである。
c ステロイドホルモンは,コレステロールから生合成される
d オレイン酸やリノール酸は,いずれも飽和脂肪酸である。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問41 
アミノ酸に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a アミノ酸は,酸性及び塩基性基をもつ両性電解質である。
b アラニン,バリン,ロイシン,イソロイシンは,いずれもアルキル側鎖をもつ。
c アスパラギンとグルタミンの側鎖には,いずれも水酸基が含まれる。
d リシン,アルギニン,ヒスチジンは,塩基性アミノ酸であり,生理的pHでは負電荷をもつ。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問42 
生理的条件下,水溶液中のDNAの構造に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 2本のポリヌクレオチド鎖は,共通な軸を中心に左巻きに二重らせん構造をとる。
b 塩基の面は,らせん軸にほぼ垂直である。
c 対向する相補的なポリヌクレオチド鎖の塩基は,水素結合により塩基対を形成する。
d 互いに相補的な塩基配列を含む2つの一本鎖DNA分子は,ハイブリッドを形成するが,RNA分子はDNA分子と安定なハイブリッドを形成しない。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問43 
酵素に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
a 酵素はたん白質であるが,RNAの中にも酵素としての触媒活性を有するものがある。
b 一般に酵素活性は,pHやイオン強度により大きな影響を受ける。
c 基質分子と酵素たん白質との結合は,主にイオン結合である。
d Michaelis定数(Km)が小さいほど,酵素と基質との親和性が高い。

    a b c d
  1 正 正 誤 正
  2 誤 誤 正 誤
  3 誤 誤 正 正
  4 誤 正 誤 正
  5 正 正 誤 誤

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問44 
ペントースリン酸回路に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a この回路は,主に細胞質に存在し,一部はミトコンドリア内にも存在する。
b この回路において,基質のリン酸化によりATPが生成する。
c この回路により,NADPHが生成する。
d この回路により,核酸の生合成に必要なD-リボースが生成する。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問45 
尿素サイクルに関する記述の[  ]の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
アミノ酸の代謝で生成した有毒なアンモニアは,主に肝臓で[a]となった後,[b]と反応して,[c]を生成し,さらにアルギニンなどを経て無害な尿素となり,尿中に排泄される。

  a

  b

  c

チアミンピロリン酸

プトレッシン

スペルミジン

カルバモイルリン酸

オルニチン

シトルリン

カルバモイルリン酸

スペルミン

スペルミジン

クレアチンリン酸

プトレッシン

シトルリン

クレアチンリン酸

オルニチン

スペルミン

                                


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問46 
神経系に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 神経軸索を興奮が伝わることを興奮の伝達という。
b 細胞どうしが非常に接近し,伝達のために分化した構造をシナプスという。
c 神経末端には,神経伝達物質を貯蔵しているミトコンドリアが存在する。
d 神経伝達物質は,神経の興奮によりシナプス間隙に放出される。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問47 
大脳に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 大脳皮質は,新皮質,古皮質,旧皮質に分類され,古皮質と旧皮質は合わせて大脳辺縁系とよばれる。
b 大脳半球は,前頭葉,側頭葉,後頭葉の3つの区域に分けられる。
c 前頭葉には,運動機能,精神機能,運動性言語機能の3つの主な働きがある。
d 大脳基底核を構成している線条体は,被殻と淡蒼球の総称である。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問48 
心臓に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
a スターリング(Starling)の心臓の法則によると,拡張末期の心容量が大きいほど,心収縮によって抽出される血液量も多い。
b 心臓における交感神経の興奮は,心拍数を変化させずに心拍出量を増加させる。
c 心臓の収縮に必要なCa2+は,すべて細胞外からの流入によってまかなわれる。
d 頸動脈洞の血圧上昇は,迷走神経の緊張を低下させ,心拍数を減少させる。
    a b c d
  1 正 誤 正 正
  2 誤 正 正 誤
  3 正 誤 誤 誤
  4 誤 正 正 正
  5 正 誤 誤 正

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問49 
呼吸運動に関する記述の[  ]の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
換気は,肺の拡張とその緩解による。肺自体には運動態がないので,肺をおさめている胸腔の容積の変化により受動的に行われる。安静時の胸腔内容積の変化は,主に[a]と[b]の働きによる。
     a      b
  1 腸間膜    外肋間筋
  2 横隔膜    腓腹筋
  3 腹膜     ヒラメ筋
  4 横隔膜    外肋間筋
  5 腸間膜    ヒラメ筋
  6 腹膜     腓腹筋

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問50 
泌尿器系に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 腎小体は,糸球体と尿細管からなる。
b 糸球体は,血液をろ過し,原尿をつくる。
c 糸球体でろ過されてできた糸球体ろ液のほとんどすべてが,尿として膀胱に貯留する。
d 尿は,膀胱から尿道を通過し,開口部である外尿道口から排出される。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問51 
骨格筋と平滑筋に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
a 平滑筋は自律神経系の支配を受け,随意筋とよばれる。
b 骨格筋と平滑筋は,横紋構造をもつ横紋筋である。
c 平滑筋のなかには,持続的収縮や律動的収縮を起こすものがある。
d 骨格筋の筋小胞体はよく発達しているが,平滑筋の筋小胞体の発達は悪い。
    a b c d
  1 誤 誤 正 正
  2 正 正 誤 正
  3 誤 正 誤 正
  4 正 正 誤 誤
  5 誤 誤 正 誤

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問52 
病原微生物に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 病原大腸菌の中には,大腸粘膜上皮細胞に侵入するものがある。
b マイコプラズマは,細胞壁をもたないが,ペニシリンにより増殖が抑制される。
c クラミジアは,細胞壁をもつが,リボソームをもたない。
d 化膿レンサ球菌は,たん白質性の溶血毒素を産生する。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問53 
細胞内小器官に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a リソソームは,過酸化水素を生成するオキシダーゼと過酸化水素を分解するカタラーゼを含んでいる。
b ゴルジ体では,リボソームで合成されたたん白質が糖鎖付加の修飾を受ける。
c ミトコンドリアは,内膜と外膜の二重の膜構造をもち,内膜はひだ状に折れ込んでいる。
d ペルオキシソームは,多種類の加水分解酵素を含んでいる。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問54 
生体膜に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
a 生体膜の脂質二重層では,リン脂質の親水性部分は二重層の内側に分布している。
b 水分子は,細胞膜を通過できない。
c Na,K-ATPaseは,生体膜を通過するNa及びKの能動輸送に関与している。
d 生体膜のたん白質とリン脂質との結合の大部分は,共有結合である。
    a b c d
  1 正 正 誤 誤
  2 誤 誤 正 正
  3 正 正 正 誤
  4 誤 正 誤 正
  5 誤 誤 正 誤

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問55 
染色体に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a ヒト細胞内の染色体DNAは,すべて環状構造をとっている。
b 染色体の主な構成要素は,DNAと転写因子である。
c 核分裂の際に,染色体は微小管と結合する。
d ヒストンの塩基性アミノ酸側鎖のアミノ基がアセチル化されると,ヒストンとDNAとの結合は弱くなる。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問56 
遺伝子に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a ゲノムの解析から,ヒト細胞1個に含まれる遺伝子の数は約3,000個であることが明らかとなった。
b ゲノムの塩基配列は,人によって異なる部分がある。
c サザンプロット法により,特定の遺伝子の存在を知ることができる。
d 大腸菌のプラスミドにクローン化された遺伝子は,動物細胞の中では発現することができない。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問57 
「神経末端」−「放出される神経伝達物質」の対のうち,正しいものの組合せはどれか。

「神経末端」

「放出される神経伝達物質」

交感神経末端

――――

エピネフリン

副交感神経末端

――――

アセチルコリン

運動神経末端

――――

ニコチン

一次知覚神経末端

――――

サブスタンスP

    
 1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
 4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問58 
膵臓ホルモンに関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a インスリンは,脂肪組織や筋肉へのグルコースの取り込みを促進する。
b インスリンは,グリコーゲン合成を促進し,血糖値を上げる。
c グルカゴンは,グリコーゲン分解を促進し,血糖値を上げる。
d グルカゴンは,脂肪細胞での脂肪分解を抑制し,血中遊離脂肪酸値を低下させる。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問59 
主要組織適合遺伝子複合体(MHC)の遺伝子産物に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a クラスI MHC分子は,細胞傷害性T細胞による標的細胞の認識に必要である。
b 抗原提示細胞によりプロセシングを受けた外来性抗原ペプチドは,クラスII MHC分子に結合し,細胞表面に発現される。
c クラスI MHC分子は,マクロファージが活性化されると発現する。
d クラスII MHC分子は,β2-ミクログロブリンと結合している。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問60 
サイトカインに関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 異なるサイトカインでも,同じ生物活性を示すことがある。
b インターロイキン1(IL-1)は,脳の発熱中枢に作用して発熱を誘導する。
c サイトカインは,産生細胞自身には作用しない。
d インターフェロンγ(IFNγ)は,マクロファージの活性化を抑制する。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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衛生薬学

第87回薬剤師国家試験(平成14年3月)

       衛生薬学(問61〜問100)


問61 

生体防御に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 母乳には,乳児の感染防御に役立つ分泌型IgAが含まれる。
 b 自己抗体は,加齢に伴い減少する。
 c IgMは,I型アレルギー反応に関与する。
 d ポリオ生ワクチンによる免疫成立には,腸管免疫が関与する。
   1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
   4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問62 

下の模式図に示すA及びB地域の年齢別生存数に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a このグラフの縦軸は,10万人の出生者が,観察集団の各年齢の死亡率に従って死亡すると仮定して算出した生き残る人数の期待値である。
 b 平均寿命は,A地域よりB地域の方が長い。
 c A地域とB地域の50歳における平均余命は同じである。

     a b c
   1 正 正 誤
   2 正 誤 正
   3 正 誤 誤
   4 誤 正 正
   5 誤 正 誤
   6 誤 誤 正

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問63 

下図は,人口動態統計による男女別主要死因別年齢調整死亡率の年次推移を示したものである。a〜eが示す死因について,正しい組合せはどれか。

     a      b       c    d      e
 1 脳血管疾患   心疾患     肝硬変   結核    肺炎
 2 結核      脳血管疾患   心疾患   肝硬変   肺炎
 3 心疾患     脳血管疾患   肝硬変   肺炎    結核
 4 心疾患     脳血管疾患   結核    肺炎    肝硬変
 5 脳血管疾患   心疾患     肺炎    肝硬変   結核

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問64 

人口動態に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 自然増加率とは,年間の出生数と死亡数の差を人口1,000人当たりで表したものである。
 b 総再生産率とは,1人の母親が一生の間に産む子供の平均数である。
 c わが国の最近の純再生産率は,1.0以下である。
 d 先進国では今後,乳児死亡率のさらに大幅な低下が予測される。
   1(a,b)  2(a,c)  3(b,c)
   4(b,d)  5(c,d)

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問65 

疫学に関する記述について,正しいものの組合せはどれか。
 a 症例-対照研究では,寄与危険度が算出できる。
 b 要因-対照研究は,症例-対照研究に比べて,調査に要する期間が短い。
 c 症例-対照研究では,まれに発症する疾病の要因が解明できる。
 d 要因-対照研究は,症例-対照研究に比べて,要因ばく露について得られるデータの信頼性が高い。
   1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
   4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問66 

下図は,日本人の性・年齢階級別の健康状態(高血圧,高血糖,肥満,中性脂肪やコレステロール高値)を示したものである。a〜cが示す健康状態について,正しい組合せはどれか。
(注)
 1.高血圧は境界域高血圧も含み,最高血圧140mmHg以上,または最低血圧90mmHg以上とする。
 2.高血糖は,食後3時間以上経過の血糖値が110(mg/100mL)以上とする。
 3.肥満は,BMI(body mass index)25.0以上とする。
 4.コレステロールや中性脂肪高値は,総コレステロールが220mg/dL以上,中性脂肪が150mg/dL以上とする。
    (「国民栄養の現状」(厚生労働省,平成13年)による)

      a     b     c
   1 高血圧   肥満    高血糖
   2 高血圧   高血糖   肥満
   3 高血糖   高血圧   肥満
   4 高血糖   肥満    高血圧
   5 肥満    高血圧   高血糖
   6 肥満    高血糖   高血圧

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問67 

「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(感染症法)における感染症の類型,感染症名とその主な対応・措置の関係のうち,正しいものはどれか。
   感染症類型  感染症名          主な対応・措置
 1 一類感染症  狂犬病           ・原則入院
                        ・消毒等の対物措置
 2 一類感染症  ラッサ熱          ・状況に応じて入院
                        ・消毒等の対物措置
 3 二類感染症  コレラ           ・原則入院
                        ・消毒等の対物措置
 4 三類感染症  腸管出血性大腸菌感染症   ・特定職種への就業制限
                        ・消毒等の対物措置
 5 四類感染症  細菌性赤痢         ・感染症発生状況の収集,分析                          とその結果の公開,提供

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問68 

水環境中の微生物に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a クリプトスポリジウムは,浄水過程の塩素消毒では死滅しない。
 b クリプトスポリジウムは,煮沸しても死滅しない。
 c レジオネラ症は,下痢を主症状とする。
 d 空調設備の冷却塔や貯湯タンク等のレジオネラによる汚染は,レジオネラ症の原因となる。

     a b c d
   1 正 誤 正 誤
   2 正 誤 誤 正
   3 誤 正 誤 正
   4 誤 正 誤 誤
   5 誤 誤 正 誤

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問69 

下図は,たん白質源としての小麦グルテン及びこれにリシンを補足した飼料で,マウスを飼育した場合の成長曲線を示したものである。この図に関連する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。

 a リシンは,小麦グルテンの制限アミノ酸である。
 b 図中の小麦グルテンのみで飼育した場合の成長曲線から,小麦グルテンの生物価が求められる。
 c 小麦グルテンにリシンを多く含むたん白質を組合せた飼料を用いても,マウスの成長は改善されない。
 d 小麦グルテンを卵アルブミンに代えると,リシン添加の成長改善効果は見られなくなる。
   1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
   4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問70 

脂質の栄養に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 牛脂は,大豆油に比べて飽和脂肪酸含有量が多い。
 b 牛乳脂肪の脂肪酸組成の特徴は,炭素数10以下のものを含むことである。
 c 油脂は,主にグリセロールと脂肪酸に分解されて吸収される。
 d 日本人は,n-6系不飽和脂肪酸に比べて,n-3系不飽和脂肪酸の摂取量が多い。
   1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
   4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問71 

栄養素に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a カリウムの過剰摂取は,高血圧を誘発する。
 b 食塩の過剰摂取は,胃がんのリスクファクターである。
 c セレンは,スーパーオキシドジスムターゼの補因子である。
 d クロムは,必須微量元素である。
   1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
   4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問72 

ビタミンとそれに関連する生体反応について,正しい組合せはどれか。
 1 ビタミンB1−−−脂肪酸のβ酸化反応
 2 ビタミンB6−−−ピルビン酸の酸化的脱炭酸反応
 3 ビタミンB12−−−ブドウ糖の酸化反応
 4 ビタミンC−−−コラーゲン合成におけるプロリンやリシンの水酸化反応
 5 ニコチン酸−−−アミノ酸のアミノ基転移反応

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問73 

下表は,20〜29歳の日本人のビタミンB2,鉄及びカルシウム摂取量(平成11年国民栄養調査結果に基づく)を,同年代の平均栄養所要量を100として表したものである。
   男   女
 a 121   84
 b 111   140
 d 90    80
   a,b,cに該当する栄養素の正しい組合せはどれか。

     a          b        c
 1 ビタミンB2       鉄       カルシウム
 2 ビタミンB2     カルシウム       鉄
 3 鉄         ビタミンB2     カルシウム
 4 鉄         カルシウム     ビタミンB2
 5 カルシウム     ビタミンB2       鉄
 6 カルシウム       鉄       ビタミンB2

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問74 

肥満と脂肪組織に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 肥満は,脂肪細胞に脂肪が多量に蓄積する病態である。
 b 肥満は,心疾患のリスクファクターである。
 c 白色脂肪組織は,褐色脂肪組織に比べて熱放散が大きい。
 d 肥満の判定に用いられるBMI(body mass index)は,体重kg/(身長m)2で求められる。

     a b c d
   1 正 正 誤 誤
   2 誤 正 正 誤
   3 正 正 誤 正
   4 正 誤 誤 正
   5 誤 誤 正 誤

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問75 

食品の腐敗に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 腐敗により生じるカダベリンは,アルギニンに由来する。
 b 腐敗により,トリプトファンから発がん性のTrp-P-1が生じる。
 c 魚類に含まれるトリメチルアミンオキシドは,還元されて腐敗臭味の原因物質を生成する。
 d 食品中のヒスタミン含有量は,腐敗の指標として用いられる。
   1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
   4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問76 

経口感染症に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 日本人は,ほとんどがA型肝炎ウイルスの抗体を保有している。
 b 細菌性赤痢は,国内ではこの10年間発生レていない。
 c ウシ海綿状脳症(狂牛病)の原因である異常プリオンは,煮沸により失活しない。

     a b c
   1 正 正 誤
   2 正 誤 正
   3 正 誤 誤
   4 誤 正 正
   5 誤 正 誤
   6 誤 誤 正

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問77 

腸管出血性大腸菌O157に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 本菌は,グラム陽性桿菌である。
 b 本菌による下痢症は,食品中で産生されたベロ毒素の摂取による。
 c 毒素遺伝子は,赤痢菌の志賀毒素遺伝子と相同性が高い。

     a b c
   1 正 正 誤
   2 正 誤 正
   3 正 誤 誤
   4 誤 正 正
   5 誤 誤 正
   6 誤 正 誤

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問78 

アフラトキシンに関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a アフラトキシンは,Penicillium属のカビによって産生される発がん物質である。
 b アフラトキシンは,蛍光を発するので,この性質が分析に利用される。
 c ピーナッツは,アフラトキシンに汚染されやすい食品である。

     a b c
   1 誤 誤 誤
   2 誤 正 正
   3 正 正 正
   4 正 誤 誤
   5 誤 正 誤

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問79 

農薬中毒の治療に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 亜硝酸アミルは,有機塩素系殺虫剤中毒の治療に用いられる。
 b 2-PAMは,アセチルコリンエステラーゼと結合した有機リン系殺虫剤の遊離を促進し,解毒作用を発揮する。
 c パラコート中毒では,酸素吸入処置が有効である。
  (注)2-PAM:2-ピリジンアルドキシムメチオダイド(ヨウ化プラリドキシム)

     a b c
   1 正 正 正
   2 正 正 誤
   3 正 誤 正
   4 誤 正 誤
   5 誤 誤 正

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問80 

食品衛生に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 粉乳へのヒ素化合物の混入による中毒事件を契機として,食品添加物公定書が公布された。
 b 「油症」は,食用油に誤って混入したカドミウムの摂取によってひき起こされたと考えられている。
 c 毛髪中水銀含量は,食品を介した水銀ばく露の指標となる。

     a b c
   1 正 正 正
   2 正 誤 誤
   3 正 誤 正
   4 誤 正 誤
   5 誤 誤 誤

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問81 

食品添加物に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 安息香酸の抗菌作用は,酸性よりアルカリ性の方が強い。
 b 亜硫酸ナトリウムの漂白作用は,還元性に基づく。
 c 亜硝酸ナトリウムの食肉発色作用は,メトヘモグロビンの生成に基づく。
 d ブチルヒドロキシアニソール(BHA)は,ラジカル捕捉作用により油脂の酸化を防止する。
   1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
   4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問82 

生態系に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 独立栄養生物には,光合成を行わないものがある。
 b 地球上の酸素の大部分は,大気圏上部での水分子の光分解と植物の光合成によって供給される。
 c 生物のカリウム含有率は,海水のカリウム含有率より低い。
 d 生物の個体数は,食物連鎖の段階が進むに従って増加する。
   1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
   4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問83 

物質の環境内動態に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 水生生物における生物濃縮の経路には,直接濃縮と食物連鎖による間接濃縮がある。
 b 有機塩素化合物の魚体における濃縮係数は,一般にn-オクタノール/水間の分配係数と逆の相関を示す。
 c 生態系における栄養物質の流れは,一般に生産者→消費者→分解者の順に進行する。

     a b c
   1 正 正 誤
   2 正 誤 正
   3 誤 正 正
   4 正 誤 誤
   5 誤 正 誤
   6 誤 誤 正

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問84 

上水に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 浄水法は,基本的には沈殿→消毒→ろ過の順に進行する。
 b わが国では,給水栓における水の遊離塩素濃度は0.1mg/L以上と定められている。
 c 水に塩素を注入していくと,残留塩素濃度が低下する場合がある。
 d トリハロメタンは,煮沸しても除去できない。
   1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
   4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問85 

塩素消毒で,NH3が式(1)〜(3)の反応に従って完全にN2に分解されるとすると,1モルのNH3を分解するときに消費されるCl2のモル数はどれか。ただし,Cl2は水中でCl2+H2O・HOCl+HClに従って解離する。また,水中の他の成分は次の反応に影響しないものとする。

  NH3  + HOCl  ・ NH2Cl + H2O     (1)
  NH2Cl + HOCl ・ NHCl2 + H2O      (2)
  2NHCl2 + H2O → N2 + HOCl + 3HCl   (3)

   1 1.0   2 1.5   3 2.0
   4 2.5   5 3.0   6 3.5

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問86 

下水・排水処理に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 活性汚泥法は,工場排水処理には用いられない。
 b 活性汚泥法では,汚泥の一部を再利用する。
 c 接触ばっ気法は,嫌気性処理の1つである。
 d 好気性処理では,細菌とともに,原生動物が重要な役割を果たす。
   1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
   4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問87 

酸性高温過マンガン酸法の概略を示す。これに関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 試料にAgNO3溶液を加えたのち,H2SO4溶液を加えて,沈殿が生成するまでかくはんする。次いで,KMnO4溶液を加えて沸騰水浴中で加熱したのち,シュウ酸ナトリウム溶液を加えて脱色する。KMnO4溶液で微紅色が消えずに残るまで滴定する。
 a 本法は,汚水・下水の化学的酸素要求量(COD)測定に用いられる。
 b AgNO3溶液の添加は,反応の促進(触媒作用)及びCl-の影響を除くためである。
 c H2SO4の添加後に生じる沈殿は,AgClである。
 d 本法では,ニクロム酸法(重クロム酸法)に比べて,有機物の酸化が進行しやすい。
   1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
   4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問88 

大気汚染物質に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 二酸化炭素と赤熱した炭素が接触すると,一酸化炭素が生成することがある。
 b 二酸化硫黄の主な発生源は,ガソリンエンジンの自動車である。
 c 光化学オキシダントは,目やのどの粘膜に刺激を与える。
 d 高温で燃焼が起こると,空気中の酸素と窒素が反応して,窒素酸化物が生成する。

     a b c d
   1 正 誤 正 誤
   2 正 正 誤 誤
   3 誤 正 正 誤
   4 誤 正 誤 正
   5 正 誤 正 正

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問89 

「大気汚染に係る環境基準」が設定されているものの正しい組合せはどれか。 1 二酸化窒素,光化学オキシダント,テトラクロロエチレン
 2 浮遊粒子状物質,アンモニア,二酸化硫黄
 3 二酸化炭素,ベンゼン,二酸化硫黄
 4 浮遊粒子状物質,光化学オキシダント,アンモニア
 5 ベンゼン,二酸化炭素,二酸化窒素
 6 二酸化炭素,テトラクロロエチレン,二酸化硫黄

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問90 

地球環境破壊に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a ハイドロフルオロカーボン類には,温室効果がない。
 b 森林破壊は,大気中二酸化炭素増加の要因の1つである。
 c わが国の日本海側の重化学工業が少ない地域では,酸性雨はほとんどみられない。
 d オゾンホールは,成層圏で生じる。
   1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
   4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問91 

紫外線(UVA:315〜400nm,UVB:280〜315nm,UVC:280nm以下,WHOの定義による)に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a UVAはUVCに比べて,皮膚の深部まで透過しやすい。
 b UVAはUVCに比べて,オゾン層で吸収されやすい。
 c UVBはUVCに比べて,殺菌作用が強い。
 d UVBは,皮膚でのビタミンD3の合成を促進する。
   1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
   4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)
 
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問92 

抱合反応に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a グルクロン酸抱合では,UDP-α-D-グルクロン酸が供与体となる。
 b 硫酸抱合では,コンドロイチン硫酸が供与体となる。
 c グルタチオン抱合では,基質の電子密度が低い部分にグルタチオンが結合する。
 d アミノ酸抱合では,アミノ酸のカルボキシル基がCoAと結合して活性化される。
   1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
   4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問93 

次式で示されるヒトのアルコール代謝に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
  C2H5OH → CH3CHO → CH3COOH →・・・→ CO2+H2O
      反応A     反応B
 a CYP3A4は,反応Aに関与する主要な酵素の1つである。
 b CH3COOHまでの代謝の律速段階は,反応Aである。
 c 反応Bに関与する酵素の活性が遺伝的に著しく低い人は,アルコール依存症になりやすい。
 d CO2とH2Oは,ミトコンドリアで生成する。
   1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
   4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問94 

ヒ素に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a ヒ素は,元素の周期律表におけるリンの同族体である。
 b 無機ヒ素の急性毒性は,3価より5価の方が強い。
 c メチル化は,無機ヒ素の体内での主要な代謝経路の1つである。
 d ヒ素化合物が多く含まれている食品として,ヒジキがあげられる。

     a b c d
   1 正 誤 正 誤
   2 誤 正 誤 正
   3 誤 正 誤 誤
   4 正 誤 誤 正
   5 正 誤 正 正

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問95 

ヒトの異物代謝に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 異物代謝能の性差は,ラットに比べて大きい。
 b 新生児期のグルクロン酸抱合活性は,胎児期よりも低い。
 c CYPの発現分子種は,同一個体でも臓器によって異なる。

     a b c
   1 正 正 正
   2 正 誤 誤
   3 正 正 誤
   4 誤 誤 正
   5 誤 正 正

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問96 

シアンに関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a シアノ錯体であるヘキサシアノ鉄(III)酸カリウム(K3[Fe(CN)6])は,シアンの金属塩であるシアン化カリウムに比べて毒性が低い。
 b シアン化物イオンは,ヘム鉄ではFe3+よりFe2+に親和性が高い。
 c シアン化合物の毒性は,内呼吸の阻害によって発現する。
 d 生体試料中のシアンを分析する場合は,試料を酸性で保存する。

     a b c d
   1 正 正 誤 正
   2 正 誤 正 誤
   3 誤 正 誤 誤
   4 誤 誤 正 誤
   5 誤 正 誤 正
   6 正 誤 正 正

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問97 

化学発がん物質に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a ベンゾ[ ]ピレンの発がん性の本体は,エポキシドである。
 b 加熱食品に見いだされるヘテロサイクリックアミンは,N-水酸化反応とそれに続くO-アシル化反応によって代謝活性化される。
 c ジメチルニトロソアミンは,DNAをアルキル化する直接発がん物質である。

     a b c
   1 正 正 誤
   2 誤 誤 正
   3 誤 正 誤
   4 正 誤 正
   5 正 誤 誤

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問98 

化学物質の毒性試験に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 化学物質の無毒性量(NOAEL)は,急性毒性試験から求める。
 b Ames試験では,Salmonella typhimuriumのトリプトファン要求性変異株が用いられる。
 c Ames試験でラット肝ホモジネートの9,000×g上清を添加するのは,Salmonella typhimuriumの代謝酵素を活性化するためである。
 d 催奇形性試験は,化学物質が胎仔期に作用して奇形を起こす性質の有無を調べる方法である。
     a b c d
   1 正 正 誤 正
   2 正 誤 正 誤
   3 誤 正 正 誤
   4 誤 誤 正 正
   5 誤 誤 誤 正

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問99 

化学物質a〜dの毒性の特徴ア〜エについて,正しい組合せはどれか。
 a カドミウム     ア 腎障害
 b 四塩化炭素     イ 造血機能障害
 c ベンゼン      ウ ヘム合成阻害
 d 鉛(無機)     エ 肝障害
     a b c d
   1 ア エ イ ウ
   2 ア ウ エ イ
   3 イ ア ウ エ
   4 ウ イ エ ア
   5 エ イ ウ ア
   6 エ ウ ア イ

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問100 

「覚せい剤取締法」に指定されている覚せい剤及び覚せい剤原料に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 日本で乱用されている覚せい剤は,主としてメタンフェタミンである。
 b 覚せい剤原料は,いずれも塩基性の化合物である。
 c アンフェタミンは,シモン(Simon)反応に陽性である。
 d メタンフェタミンは,マオウに存在するアルカロイドである。
     a b c d
   1 正 誤 正 正
   2 正 正 正 誤
   3 正 誤 誤 誤
   4 誤 正 誤 誤
   5 誤 正 誤 正
   6 誤 誤 正 正
   
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No87-Exam-3

第87回薬剤師国家試験(平成14年3月)

       法規・制度(問101〜問120)


問101 
次の記述のうち,正しいものはどれか。
1 薬剤師は,医療を提供するに当たり,適切な説明を行い,医療を受ける者の理解を得るよう努める法律上の義務はない。
2 薬剤師の生涯教育を全国的な規模で,企画調整する研修センターは存在していない。
3 薬剤師が調剤過誤によって患者に健康被害を生じさせた場合は,製造物責任法に基づく責任を負う。
4 薬局製造医薬品を製造する者は,製造物責任法にいう製造業者には当たらない。
5 薬剤師は,医薬品の製造業者等が行う医薬品の適正な使用のために必要な情報の収集に協力するよう努める義務がある。

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問102 
医療保険に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 医療保険制度は,国民健康保険法で規定されているように職場に勤める人を対象とするものと,健康保険法で規定されているように自営業者等の勤務先をもたない人を対象とするものに大別される。
b 老人保健法による医療等以外の保健事業の対象者は,40歳以上の者である。
c 国民健康保険の保険者は,都道府県及び市町村(特別区を含む。)である。
d 医療保険の療養の給付の範囲として,居宅における療養上の管理及びその療養に伴う世話が含まれている。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問103 
医薬分業に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 昭和36年の薬事法施行により,わが国に医薬分業制度が導入された。
b 医薬分業はここ数年著しく進展してきたが,一方で医薬分業に対する批判や疑問の声も出始めており,今後は医薬分業の質の向上に努めなければならない。
c 薬局は,地域住民に信頼される「かかりつけ薬局」として地域保健医療に貢献することが期待されている。
d 薬局及び薬剤師は,在宅医療に貢献することも求められているが,これは寝たきり等の患者の居宅を訪問して,調剤を行い服薬指導を行うことを意味している。
e 薬剤師は医薬品の適正使用のために必要と思われる情報であっても,処方医の指示なしに情報提供を行ってはならない。
  1(a,b) 2(a,d) 3(b,c) 4(c,e) 5(d,e)

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問104 
医薬品の研究・開発に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 人の遺伝子の研究が進むにつれて,遺伝子情報に基づく新医薬品の開発が期待されている。
b 医薬品の開発において,動物で得られた結果から人での反応をすべて推定できるわけではないので,人での試験は少人数で慎重に開始する必要がある。
c 健常人を対象とした臨床試験の参加への同意を文書により得る必要はない。
d 臨床試験では通常,妊婦や小児は対象から除外されるので,市販後の調査においてこれらの患者に使用したデータを収集することが重要である。
e 希少疾病用医薬品は,対象患者数が少ないため企業の積極的な開発が期待できないことから,国が中心となって開発が進められている。
  1(a,b,c)  2(a,b,d)  3(a,d,e)
  4(b,c,e)  5(c,d,e)

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問105 
医療費に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 平成11年度の国民医療費は,国民一人当たり約12万円である。
b 国民医療費の財源の内訳は,保険料,患者負担の2つである。
c 老人医療費は,老人保健制度創設以来,年々増加している。
d 国民医療費の増加率は,国民所得の増加率とほぼ同じである。
e 平成11年度の薬局調剤医療費は,国民医療費総額の5%を超えている。
  1(a,b) 2(a,c) 3(b,d) 4(c,e) 5(d,e)

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問106 
薬剤師法の規定による処方せんの記入事項に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 処方せんを持参した者が患者自身でない場合には,その処方せんを持参した者の氏名及び住所。
b 処方せんの内容の疑わしい点を医師に確かめた場合には,その回答の内容。
c 医師の同意を得て処方せんに記載された医薬品を変更して調剤した場合には,その変更の内容。
d 患者の薬歴作成時に知り得たアレルギー体質等の患者の特記すべき体質。
e 調剤済みとならなかった場合には,調剤量。
  1(a,b,c)  2(a,c,d)  3(a,d,e)
  4(b,c,e)  5(b,d,e)

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問107 
薬事法及び薬剤師法に関する記述のうち,正しいものはどれか。
1 病院で調剤に従事する薬剤師は,その病院の医師からの指示書があれば処方せんがなくても,販売又は授与の目的で調剤することができる。
2 薬局において薬事に関する実務に従事しなければならない薬剤師の員数は,その薬局における1日平均取扱処方せん数によって決められている。
3 医薬品の一般販売業の店舗において薬事に関する実務に従事しなければならない薬剤師の員数は,その店舗における医薬品の販売高の1月平均額によって決められている。
4 薬剤師は,処方せん中に患者の傷病名(疾患名)が記載されていない場合には,その処方せんを交付した医師に傷病名を問い合わせた後でなければ,これを調剤してはならない。
5 薬局の管理薬剤師は,薬局に調剤録を備え,調剤録に調剤年月日等定められた事項を記入し,最終の記入の日から3年間,保存しなければならない。

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問108 
薬事法に関する記述のうち,正しいものはどれか。
1 日本薬局方に収められている物は,薬理作用の有無にかかわらず医薬品に該当する。
2 体外診断薬は医薬品に含まれない。
3 動物の疾病の治療に使用することを目的とする物は医薬品に含まれない。
4 米国の国内法により医薬品として承認されている物を日本に輸入する場合には,改めて薬事法に基づく医薬品としての承認を得る必要はない。
5 医薬品を国内において製造しようとする場合には,例外なく,製造しようとする医薬品について承認を得なければならない。

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問109 
次の目的をもつ物で薬事法の「医薬部外品」に該当する正しいものの組合せはどれか。
a 胃の不快感の改善
b かぜの諸症状の改善
c 不眠の改善
d 便秘の改善
e ひび,あかぎれの改善
  1(a,d) 2(a,e) 3(b,c) 4(b,e) 5(c,d)

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問110 
薬事法に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 薬局開設者は,例外なく,医師の処方せんの交付又は指示を受けた者以外には要指示医薬品を販売することはできない。
b 卸売一般販売業者は,原則として,一般消費者に対し,業として医薬品を直接販売することはできない。
c 厚生労働大臣が指定する医薬部外品を製造する製造所の責任技術者は,薬剤師でなければならない。
d すべての医薬品製造管理者は,薬剤師でなければならない。
  1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,c) 5(c,d)

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問111 
薬事法に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 新医薬品は,定められた期間内に再審査を受けなければならない。
b 既に承認が与えられている医薬品の有効成分と同一の成分を含む医薬品は,再審査の対象となることはない。
c 一般用医薬品は,再評価を受ける必要はない。
d 希少疾病用医薬品の再審査のための調査期間は,最長10年である。
  1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,c) 5(c,d)

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問112 
薬事法及び医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構法(以下「機構法」という)に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 医薬品製造業者は承認を受けた医薬品の副作用によるものと疑われる疾病,障害,死亡等厚生労働省令で定めるものを知ったときは,厚生労働大臣に報告しなければならない。
b 治験依頼者は,治験薬の副作用によるものと疑われる死亡,死亡につながるおそれのある症例等厚生労働省令で定めるものを知ったときは,厚生労働大臣に報告しなければならない。
c 再審査が終了していない医薬品の副作用については,すべて機構法に基づく医療費の給付対象にはならない。
d 薬局製造医薬品は機構法に基づく許可医薬品の中には含まれない。
  1(a,b) 2(a,d) 3(b,c) 4(b,d) 5(c,d)

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問113 
麻薬及び向精神薬取締法並びに覚せい剤取締法に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 麻薬施用者は,診療に従事する麻薬診療施設の麻薬管理者が管理する麻薬以外の麻薬を当該麻薬診療施設において施用し,又は施用のため交付してはならない。
b 2人以上の薬剤師が調剤に従事する麻薬小売業者は,自らが麻薬管理者である場合を除き,麻薬管理者1名を置かなければならない。
c 日本薬局方「あへん末」を麻薬診療施設の開設者に譲り渡すことを業としようとする者は,あへん卸売業者の免許を受けなければならない。
d 向精神薬小売業者は,向精神薬処方せんを所持していない患者に向精神薬を譲渡してはならない。
e 塩酸セレギリンを含有する製剤は覚せい剤である。
  1(a,d) 2(a,e) 3(b,c) 4(b,e) 5(c,d)

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問114 
毒物及び劇物取締法,麻薬及び向精神薬取締法並びに覚せい剤取締法に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 毒物劇物営業者は,毒物又は劇物が漏れ,流れ出たときは,いかなる場合にも,直ちに保健所等に届け出なければならない。
b 毒物劇物営業者は,毒物又は劇物を廃棄しようとするときは,その営業所の所在地の都道府県知事に届け出て,当該職員の立会の下に行わなければならない。
c 麻薬を廃棄しようとする者は,都道府県知事の許可を受けなければ廃棄してはならない。
d 麻薬管理者は,麻薬と覚せい剤を区別せずに,かぎをかけた堅固な設備内に保管することができる。
e 薬局開設者は,所有する医薬品である覚せい剤原料を廃棄しようとするときは,その薬局の所在地の都道府県知事に届け出て,当該職員の立会の下に行わなければならない。
  1(a,b) 2(a,c) 3(b,e) 4(c,d) 5(d,e)

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問115 
毒物及び劇物取締法に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 毒物劇物営業者が,隣接する場所において,毒物又は劇物の製造業及び販売業を営むときには,製造所及び店舗の毒物劇物取扱責任者はこれらの施設を通じて1人で足りる。
b 毒物劇物営業者は,毒物を貯蔵する場所に,黒地に白わく白字をもって,「医薬用外」の文字及び「毒物」の文字を表示しなければならない。
c 荷送人は,車両を使用して,一定数量以上の毒物又は劇物を他に委託して運搬する場合は,運送人に対し,事前に当該毒物又は劇物の名称,成分等の内容を記載した書面を交付しなければならない。
d トルエンを含有するシンナーを販売しようとする者は,都道府県知事に届け出をしなければならない。
  1(a,b) 2(a,c) 3(b,c) 4(b,d) 5(c,d)

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問116 
医療法に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 特定機能病院は,地域における医療の確保のために必要な支援を行うことを任務としている。
b 病院には,原則として,専属の薬剤師を置く法律上の義務がある。
c 診療所には,法律上,専属の薬剤師を置く義務はない。
d 診療所では,患者を入院させ診療することはできない。
e 都道府県は,医療計画を定める。
  1(a,b) 2(a,c) 3(b,e) 4(c,d) 5(d,e)

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問117 
医療保険に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 保険薬局又は保険薬剤師は,自ら保険薬局の指定の辞退又は保険薬剤師の登録の抹消を求めることはできない。
b 保険薬局は,保険医療機関と一体的な経営を行ってはならない。
c 保険調剤を行う際に使用する医薬品の範囲には制限がない。
d 保険薬局は,処方せん及び調剤録をその完結の日から法令の定める期間保存しなければならない。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問118 
保険調剤に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 裁判で係争中の相手には,保険調剤を拒否する。
b 処方せんに記載された医薬品と同一成分のもので薬価の低い医薬品を保険薬剤師が選択して調剤する。
c 保険薬剤師は,調剤に関する情報の提供等について,保険薬局が行う費用の請求が適正なものとなるよう努める。
d 国又は都道府県の指導を受ける。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問119 
保険薬剤師の登録に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
a 保険薬局では,管理薬剤師が保険薬剤師の登録を受けていれば,保険調剤に従事するその他の薬剤師は,必ずしも保険薬剤師の登録を受ける必要はない。
b 保険医療機関の薬剤師は,保険薬剤師の登録を受けなくてもよい。
c 保険薬剤師の登録の有効期間は,6年である。
d 保険薬剤師は,勤務する保険薬局を他の都道府県に変更した場合,変更前の管轄する地方社会保険事務局長へその旨及びその年月日を届け出なければならない。
e 薬剤師は,申請すればすべて保険薬剤師に登録される。
  1(a,b) 2(a,c) 3(b,d) 4(c,e) 5(d,e)

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問120 
保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則並びに薬局業務運営ガイドラインに関する記述のうち,正しいものはどれか。
1 保険薬局は,保険調剤に際して患者に被保険者証等の提示を求める義務はない。
2 保険薬局を開局して一周年の記念に,一部負担金を10%引きにした。
3 保険調剤を行った結果調剤済みとなったので,調剤録に記載しなかった。
4 保険調剤以外の業務を行うことは好ましくないので,大衆薬の販売を中止した。
5 近所の保険医と,患者を1人紹介してくれるごとに一定の金額を支払う約束をした。

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医療-Iのコピー

第87回薬剤師国家試験(平成14年3月)

       医療薬学 I(問121〜問180)


問121 
わが国の医薬品GLPに関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 臨床試験の実施基準を定めたものである。
 b 非臨床安全性試験実施に関する基準である。
 c 公的機関により試験実施施設がGLP基準に適合しているか否か実地調査される。
 d 試験結果の最終報告書は試験責任者が作成する。
 e 信頼性保証部門責任者は最終報告書を調査し,誤りを発見したときは必要な修正を行う。

  1(a,b,d)  2(a,b,e)  3(a,c,e)
  4(b,c,d)  5(c,d,e)

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問122 
次の薬物――影響を受ける酵素――適応症の対応のうち,正しいものの組合せはどれか。
 

薬物

影響を受ける酵素

適応症

臭化ピリドスチグミン

――

コリンエステラーゼ

――

筋ジストロフィー

ランソプラゾール

――

H,K−ATPase

――

十二指腸潰瘍

アロプリノール

――

キサンチンオキシダーゼ

――

痛風

カンデサルタンシレキセチル

――

ホスホジエステラーゼ

――

緑内障

塩酸オザグレル

――

トロンボキサン合成酵素

――

高血圧症



  1(a,b) 2(a,e) 3(b,c) 4(c,d) 5(d,e)

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問123 
下記のグラフは,作動薬の摘出平滑筋あるいは心臓に対する作用と他の薬物による拮抗関係の用量―反応曲線を示している。各グラフの正誤について,正しい組合せはどれか。
ただし,記載した遮断薬の濃度は各薬物の至適濃度と考えるものとする。
 a モルモット回腸
 b イヌ腸間膜動脈(内皮細胞あり)
 c モルモット心臓
 d ラット大動脈(内皮細胞あり)

  
    a b c d
  1 誤 正 誤 正
  2 誤 正 正 誤
  3 誤 誤 正 正
  4 正 誤 誤 正
  5 正 正 誤 誤

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問124 
自律神経系伝達物質あるいはその前駆物質の取込み機構と,これに対する薬物単回投与による作用に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a レセルピンは,アドレナリン作動性神経末端のシナプス小胞に存在するアミン取込み機構を阻害するため,ノルエピネフリンの枯渇を起こす。
 b 塩酸コカインは,アドレナリン作動性神経末端細胞膜に存在するアミン取込み機構を阻害するため,神経末端からのノルエピネフリンの遊離を阻害する。
 c へミコリニウムは,コリン作動性神経末端細胞膜に存在するコリン取込み機構を阻害するため,アセチルコリンの生合成を阻害する。
 d ボツリヌス毒素は,コリン作動性神経末端のシナプス小胞に存在するアセチルコリン取込み機構を阻害するため,アセチルコリンの枯渇を起こす。
 e 塩酸クロニジンは,アドレナリン作動性神経末端細胞膜上のα2受容体に作用するため,細胞膜に存在するアミン取込み機構を阻害する。

  1(a,b)  2(a,c)  3(b,c) 
  4(b,d)  5(c,e)  6(d,e)

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問125 
抗コリン薬に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 臭化メペンゾラートは,鎮痙作用があるので,過敏大腸症の治療に使用される。
 b 塩酸トリヘキシフェニジルは,中枢性抗コリン薬に位置づけられ,パーキンソニズムの遅発性ジスキネジアを特異的に改善する。
 c 臭化ブチルスコポラミンは,中枢作用は弱く,前立腺肥大による排尿障害の改善に使用される。
 d 臭化フルトロピウムは,気管支ぜん息時にみられる迷走神経反射性の気管支収縮を緩解させる目的で,吸入により使用される。
 e 塩酸プロピベリンは,膀胱平滑筋を弛緩させるため,神経性頻尿に使用される。

  1(a,b,c)  2(a,b,e)  3(a,d,e)
  4(b,c,d)  5(c,d,e)

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問126 
麻酔したイヌの血圧測定実験に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a エピネフリンの静脈内注射による血圧上昇は,塩酸プロプラノロールを前もって静脈内注射しておくと増強される。
 b メシル酸フェントラミンを前もって静脈内注射したのち,ノルエピネフリンを静脈内注射すると,血圧は下降する。
 c 塩酸チラミンを静脈内注射すると,血圧は上昇する。この現象は,塩酸イミプラミンを前もって静脈内注射しておくと抑制される。
 d 硫酸アトロピンを静脈内注射したのちに大量の塩化アセチルコリンを静脈内注射すると,血圧は上昇することがある。この血圧上昇反応はヘキサメトニウムを静脈内注射前処置することによって抑制される。
 e レセルピンを24時間前に投与しておいた後に,ノルエピネフリンを静脈内注射すると,その血圧上昇反応は抑制される。

    a b c d e
  1 正 誤 正 誤 正
  2 誤 正 誤 誤 正
  3 正 誤 正 誤 誤
  4 誤 正 誤 正 正
  5 正 誤 正 正 誤

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問127 
塩化ツボクラリンの作用に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 神経刺激により生じる神経筋接合部の終板電位の大きさに影響しない。
 b 副交感神経と平滑筋との間のシナプス伝達を特異的に遮断する。
 c コリンエステラーゼ阻害薬との併用により,筋弛緩作用が減弱する。
 d 骨格筋細胞を脱分極させずに骨格筋を弛緩させる。

  1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,c) 5(c,d)

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問128 
局所麻酔薬の作用に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 知覚神経のNaチャネルの阻害により神経伝導を抑制する。
 b 運動神経は抑制されない。
 c 神経周辺のpHが酸性に偏っている組織では麻酔作用が強く現れる。
 d プロカインはリドカインと比較し作用時間が長い。

    a b c d
  1 正 誤 正 誤
  2 正 正 誤 正
  3 誤 正 誤 誤
  4 誤 誤 正 正
  5 正 誤 誤 誤

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問129 
催眠薬に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a ペントバルビタールは,γ-アミノ酪酸(GABA)結合部位に直接結合し,Clチャネルを開口する。
 b フルマゼニルは,ベンゾジアゼピン受容体に結合し,ベンゾジアゼピン系薬物による過度の鎮静や呼吸抑制に拮抗する。
 c トリアゾラムは,長時間作用型のベンゾジアゼピン系薬物であり,不安による不眠症に良く効く。
 d ニトラゼパムは,治療量ではバルビツール酸系薬物に比較してレム睡眠の抑制が弱い。

    a b c d 
  1 正 正 正 誤
  2 誤 正 誤 正
  3 正 誤 正 誤
  4 誤 誤 誤 正
  5 正 誤 誤 誤

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問130 
エタノールの薬理作用などに関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 副腎髄質からのエピネフリン遊離を抑制する。
 b 少量では,胃液分泌を抑制する。
 c 長期摂取は,脂肪肝の誘発を促進する。
 d エタノールの90 - 95%は肝ミクロソームのエタノール酸化系(MEOS)によって代謝される。
 e 中枢神経系の抑制性制御機構の抑制により,見かけ上の興奮を起こす。

  1(a,b) 2(a,d) 3(b,c) 4(c,e) 5(d,e)

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問131 
次の薬物―適応症――薬理作用の対応のうち,正しいものの組合せはどれか。
 

薬物

適応症

薬理作用

塩酸ブプレノルフィン

――

便秘

――

タキキニン受容体刺激

スルピリド

――

精神分裂病

――

ドパミンD2受容体遮断

フルフェナジン

――

神経症(不安・緊張など)

――

アドレナリンβ2受容体刺激

バクロフェン

――

脊髄損傷に伴う痙性麻痺

――

単及び多シナプス反射抑制

イソフルラン

――

全身麻酔

――

錐体路系刺激



  1(a,b) 2(a,e) 3(b,d) 4(c,d) 5(c,e)

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問132 
塩酸クロルプロマジンに関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a ドパミンD2受容体遮断作用は,催吐作用発現に関与している。
 b ドパミンD2受容体遮断作用は,抗精神病作用発現に関与している。
 c ドパミンD2受容体遮断作用は,錐体外路系症状発現に関与している。
 d アドレナリンα1受容体遮断作用は,血圧下降作用発現に関与している。
 e ヒスタミンH1受容体遮断作用は,体温上昇作用発現に関与している。

  1(a,b,c)  2(a,c,e)  3(a,d,e)
  4(b,c,d)  5(b,d,e)

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問133 
抗高血圧薬に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a ベシル酸アムロジピンは,ジヒドロピリジン系Ca2+チャネル遮断薬であり,作用持続は短い。
 b カプトプリルは,アンギオテンシン変換酵素阻害作用をもち,副作用として咳漱を誘発しやすい。
 c アテノロールは,アドレナリンβ1受容体の選択的遮断薬であり,心機能抑制とレニン分泌抑制作用をもつ。
 d ロサルタンカリウムは,アンギオテンシンII受容体遮断薬であり,アンギオテンシンによる血管収縮やアルドステロン分泌を抑制する。
 e 塩酸プラゾシンは,アドレナリンα1受容体の選択的遮断薬であり,初回投与時には血圧下降は起こらない。

  1(a,b,c)  2(a,b,e)  3(a,d,e)
  4(b,c,d)  5(c,d,e)

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問134 
心不全治療薬の作用機序に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a ジゴキシンは,Na,K+-ATPase阻害を介して,心筋細胞内のCa2+濃度を上昇させて収縮力を増大させる。
 b ミルリノンは,アデニル酸シクラーゼ活性を選択的に阻害して,細胞内cAMP濃度の上昇を介して心筋収縮力を増大させる。
 c 塩酸ドブタミンは,選択的アドレナリンβ1受容体刺激作用によってGiたん白質を活性化し,心筋収縮力を増大させる。
 d フロセミドは,循環血液量の減少を介して,心臓への負荷を軽減する。
 e カルペリチドは,α型ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチドであり,利尿作用と血管収縮作用を示す。

  1(a,c) 2(a,d) 3(b,d) 4(b,e) 5(c,e)

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問135 
虚血性心疾患治療薬の作用機序に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a ニトログリセリンは,静脈血管の拡張を介して,静脈還流量を減少させることにより心臓に対する前負荷を軽減する。
 b フマル酸ビソプロロールは,心機能抑制を介して,心筋の酸素消費量を減少させる。
 c ジルチアゼムは,冠血管のれん縮を緩解して冠血流量を増大させるとともに,心機能を抑制して心筋の酸素消費量を減少させる。
 d アルテプラーゼは,急性心筋梗塞において組織プラスミノーゲンの活性化を抑制して血栓溶解を促進する。
 e アスピリンは,プロスタグランジンI2の産生を抑制して血小板凝集を阻害することにより,冠血管における血栓形成を抑制する。

  1(a,b,c)  2(a,b,e)  3(a,d,e)
  4(b,c,d)  5(c,d,e)

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問136 
刺激伝導系に対する抗不整脈薬の作用機序に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 塩酸ソタロールは,アドレナリンβ受容体遮断作用とK+チャネル遮断作用を持ち,有効不応期を延長させる。
 b 塩酸ベラパミルは,電位依存性L型Ca2+チャネル遮断と有効不応期延長作用を持つ。
 c 硫酸キニジンは,Naチャネル遮断作用を持ち,活動電位の持続時間を短縮する。
 d 酒石酸メトプロロールは,アドレナリンβ1受容体遮断作用により,刺激伝導速度を促進するとともに刺激閾値を低下させる。
 e メチルジゴキシンは,房室伝導速度を促進するので心房粗動の治療に有用である。

  1(a,b) 2(a,e) 3(b,c) 4(c,d) 5(d,e)

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問137 
利尿薬の主な作用部位と利尿効力に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a フロセミドは,ヘンレループ上行脚に作用して強い利尿効果を発現する。
 b アセタゾラミドは,集合管に作用して中等度の利尿効果を発現する。
 c ヒドロクロロチアジドは,遠位尿細管に作用して中等度の利尿効果を発現する。
 d スピロノラクトンは,近位尿細管に作用して弱い利尿効果を発現する。

  1(a,b) 2(a,c) 3(b,c) 4(b,d) 5(c,d)

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問138 
呼吸器系疾患に用いる薬物に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 臭化水素酸デキストロメトルファンは,リン酸コデインより強い鎮咳作用を持ち,呼吸抑制作用も強い。
 b 塩酸プロカテロールは,アドレナリンβ2受容体を刺激し,気管支拡張を引き起こす。
 c 塩酸L-エチルシステインは,糖鎖の一部を分解して痰の粘稠性を低下させる。
 d フマル酸ケトチフェンは,抗原抗体反応時の肥満細胞からのヒスタミンやロイコトリエン遊離抑制作用により,気管支ぜん息発作を予防する。
 e 塩酸ナロキソンは,延髄の呼吸中枢直接刺激作用により,モルヒネによる呼吸抑制を改善する。

  1(a,b) 2(a,e) 3(b,d) 4(c,d) 5(c,e)

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問139 
消化器系に作用する薬物に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a ドンペリドンは,上部消化管と化学受容器引き金帯(CTZ)のドパミンD2受容体を刺激することにより,嘔吐を抑制する。
 b ウルソデスオキシコール酸は,胆汁分泌を促進し,肝機能を改善する。
 c サラゾスルファピリジンは,腸内細菌で代謝されるサルファ剤で,潰瘍性大腸炎に用いられる。
 d 乾燥水酸化アルミニウムゲルは,胃酸の中和作用とともに胃粘膜の保護作用も有している。
 e トコンは,セロトニン5-HT3受容体を遮断し,嘔吐を引き起こす。

  1(a,b,d)  2(a,b,e)  3(a,c,d)
  4(b,c,d)  5(b,c,e)  6(c,d,e)

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問140 
緩下薬として用いられる薬物について,正しいものの組合せはどれか。
 a ビサコジル      b センノシド  c 塩酸セトラキサート  
 d 塩酸ロペラミド    e 合成ケイ酸アルミニウム

  1(a,b) 2(a,e) 3(b,d) 4(c,d) 5(c,e)

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問141 
消化性潰瘍治療薬に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 水酸化マグネシウムは胃内のpHを上昇させて,ペプシノーゲンのペプシンヘの変換とペプシン活性を抑制する。
 b ファモチジンは,壁細胞上のヒスタミンH2受容体を遮断して胃酸分泌を抑制する。
 c オメプラゾールは,主細胞上のプロトンポンプを阻害して塩酸分泌を抑制する。
 d 塩酸ピレンゼピンは,壁細胞上のガストリン受容体を選択的に遮断して胃酸分泌を抑制する。

  1(a,b) 2(a,c) 3(b,c) 4(b,d) 5(c,d)

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問142 
貧血治療薬に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 経口鉄製剤は,主として3価の鉄(Fe3+)として腸管粘膜から吸収される。
 b 鉄は,トランスフェリンやアポフェリチンに結合して存在するため,これらの鉄結合たん白質の生体内存在量は腸管における鉄吸収量にも影響する。
 c 注射鉄製剤は,ヘモグロビン合成を効率良く促進するので,鉄欠乏性貧血では第一選択薬となる。
 d メコバラミンは,コバルトを含有する赤色化合物で,悪性貧血の治療薬として用いられる。
 e 葉酸は,溶血性貧血に適用される。

  1(a,b)  2(a,c)  3(a,e)
  4(b,c)  5(b,d)  6(d,e)

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問143 
血液凝固に影響を与える薬物に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 低分子ヘパリン製剤であるダルテパリンナトリウムは,ヘパリンと同程度のアンチトロンビンIII結合能や抗トロンビン作用を有する。
 b ワルファリンカリウムは経口抗凝血薬であり,肝臓において凝固因子を直接阻害する。
 c ウロキナーゼは,循環血液中でプラスミノーゲンを加水分解することによりプラスミンを生成し,血栓及び塞栓の溶解作用を示す。
 d アルガトロバンは特異的な抗トロンビン薬であり,抗血栓作用を示す。
 e トラネキサム酸はプラスミンの作用を促進し,血液凝固作用を示す。

  1(a,b) 2(a,e) 3(b,c) 4(c,d) 5(d,e)

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問144 
次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a プレドニゾロンの投与を急に中止すると,ショック等の症状が出ることがある。
 b プロピルチオウラシルの抗甲状腺作用は,主として甲状腺ホルモンの産生を阻害することによる。
 c デキサメタゾンの生物学的半減期はヒドロコルチゾンより短く,抗炎症作用も弱い。
 d 抗エストロゲン薬であるクエン酸タモキシフェンは乳がん治療に経口投与で用いられるが,副作用として多胎,更年期症状がある。

  1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,c) 5(c,d)

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問145 
炎症及び抗炎症薬に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 炎症部位で遊離されるインターロイキン-1(IL-1)や腫瘍壊死因子(TNF)は,全身的発熱を引き起こす。
 b 構成型シクロオキシゲナーゼ(COX-1)の阻害により,胃粘膜障害や腎機能障害が起こる。
 c エトドラクは,誘導型シクロオキシゲナーゼ(COX-2)を比較的選択的に阻害する。
 d インドメタシンは,ヒスタミンH1受容体遮断作用により鎮痛や抗炎症作用を示す。
 e アスピリンは,構成・誘導型両方のシクロオキシゲナーゼをアセチル化して不可逆的に阻害する。

    a b c d e
  1 正 正 正 誤 正
  2 正 正 誤 正 正
  3 正 誤 誤 誤 誤
  4 誤 誤 正 正 誤
  5 誤 誤 誤 誤 正

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問146 
皮膚に作用する薬物に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 塩化リゾチームは,線維芽細胞の増殖促進や結合織線維の形成促進作用があり,褥瘡や皮膚潰瘍に用いられる。
 b タカルシトールは,活性型ビタミンB2の外用薬であり,乾癬などの表皮の角化異常に用いられる。
 c メトキサレンは,皮膚の光線感受性を減弱させる作用を有し,尋常性白斑に用いられる。
 d トレチノイントコフェリルは,細胞遊走や細胞増殖の促進作用を有し,褥瘡や皮膚潰瘍に用いられる。

  1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,c) 5(c,d)

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問147 
抗生物質の耐性に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 塩酸セフォチアムは,セファロスポリナーゼ産生菌にも有効である。
 b メチシリンは,ペニシリナーゼにより分解されにくい。
 c メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は,細胞壁を合成する酵素が変異を起こしている。
 d MRSA感染には塩酸バンコマイシンが一般的に使用される。

    a b c d
  1 正 正 正 正
  2 正 誤 誤 正
  3 誤 正 正 誤
  4 誤 誤 正 誤
  5 正 誤 誤 誤

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問148 
抗ウイルス薬A〜Cの作用の特徴を述べた記述a〜cについて,正しい組合せはどれか。
 A 塩酸アマンタジン  B アシクロビル  C 硫酸インジナビルエタノール付加物

 a ウイルスの酵素によりますリン酸化を受け,つづいて宿主の酵素でリン酸化されたものがDNAポリメラーゼを阻害する。
 b HIV由来のプロテアーゼを選択的に阻害する。
 c ウイルスの脱穀の段階を抑制する。

    A B C
  1 a c b
  2 c a b
  3 a b c
  4 c b a
  5 b c a

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問149 
免疫抑制薬の作用機序に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a シクロスポリンは,ヘルパーT細胞におけるインターロイキン-2(IL-2)の産生を抑制する。
 b シクロホスファミドは,肝臓の酵素による活性化を介してDNAのアルキル化作用を示す。
 c アザチオプリンは,未変化体が免疫抑制活性を示す。
 d ムロモナブ-CD3は,B細胞のCD3部位に特異的に結合する抗リンパ球抗体である。

  1(a,b) 2(a,c) 3(b,c) 4(b,d) 5(c,d)

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問150 
次の薬物――適応症――重篤な有害作用の対応のうち,正しいものの組合せはどれか。
 

薬物

適応症

重篤な有害作用

ジギトキシン

――

うっ血性心不全

――

不整脈

プラバスタチンナトリウム

――

高コレステロール血症

――

平滑筋融解症

塩酸イリノテカン

――

肺がん

――

骨髄機能抑制

塩酸アミオダロン

――

狭心症

――

間質性肺炎,肝障害

ペニシラミン

――

高尿酸血症

――

無顆粒球症



  1(a,c) 2(a,d) 3(b,d) 4(b,e) 5(c,e)

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問151 
薬物相互作用に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a トリクロルメチアジドは,炭酸リチウム併用時リチウムの腎再吸収を促進するため,リチウムの毒性が増強される。
 b クロトリマゾールは,シトクロムP450(CYP3A4)の代謝活性を誘導するため,タクロリムスの代謝が高進(亢進)し,血中濃度が減少する。
 c ベラパミルは,P- 糖たん白の基質であるため,ジゴキシンの尿細管分泌を阻害する。
 d エリスロマイシンは,シトクロムP450(CYP3A4)の代謝活性を阻害するため,カルバマゼピンの血中濃度が上昇する。

    a b c d
  1 正 正 正 誤
  2 正 誤 誤 正
  3 正 誤 正 正
  4 誤 正 正 誤
  5 誤 正 誤 正

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問152 
薬物の生体膜透過機構に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 単純拡散による膜透過は,拡散に関するFickの法則に従い,透過速度は濃度勾配に比例する。
 b 能動輸送は担体介在性の輸送系であり,濃度勾配に逆らった輸送が起こる。
 c 促進拡散は濃度勾配に逆らった輸送であるが,担体を必要としない輸送系である。
 d エンドサイトーシスは,たん白質などの大きな分子や微粒子を細胞に取り込む機構である。

    a b c d
  1 正 正 正 誤
  2 正 正 誤 正
  3 正 正 誤 誤
  4 誤 誤 正 正
  5 誤 誤 正 誤

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問153 
薬物吸収に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 薬物の小腸吸収過程における非撹拌水層の影響は,薬物の小腸上皮細胞膜透過性が高いものほど大きい。
 b 薬物の吸収がシクロスポリンの同時経口投与により有意に増大する場合,その薬物の吸収方向の輸送には担体が関与する。
 c セファレキシンやカプトプリルは,アミノ酸トランスポーターを介して,小腸上皮細胞膜を透過する。
 d 受動拡散による薬物の膜透過性は,分子量500程度に限界があるため,それ以上の分子量の薬物の小腸吸収は起こらない。

    a b c d
  1 正 誤 誤 誤
  2 正 正 誤 誤
  3 正 誤 正 誤
  4 誤 正 正 正
  5 誤 誤 正 正

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問154 
薬物の経皮吸収に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 表皮の最も外側は角質層と呼ばれ,薬物の皮膚透過過程の律速部位となる。
 b 汗腺や毛穴などの付属器官は有効面積が小さいので薬物吸収への寄与は少ない。
 c 経皮投与によって薬物の肝初回通過効果を回避できる。
 d 皮膚組織には代謝酵素が存在しないため,経皮吸収改善を目的とした薬物のプロドラッグ化は有効ではない。

    a b c d
  1 正 誤 誤 正
  2 正 正 誤 誤
  3 正 誤 正 誤
  4 誤 正 誤 正
  5 誤 誤 正 正
  6 正 正 正 誤

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問155 
薬物の組織移行に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 妊婦の母体と胎児の間には血液胎盤関門があるため,母体に脂溶性の高い薬物を投与しても胎児に移行することはない。
 b 血漿中のビンブラスチンは,血液脳関門にあるP- 糖たん白の働きで脳実質組織内へ能動輸送される。
 c 分子量が5,000以上の薬物は,静脈内投与後,リンパ系へ選択的に移行する。
 d プロプラノロールは,血漿たん白非結合率が増加すると分布容積も増加する。

    a b c d
  1 正 誤 正 誤
  2 誤 正 正 正
  3 正 正 誤 正
  4 誤 誤 正 誤
  5 誤 誤 誤 正
  6 正 正 誤 誤

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問156 
腎臓及び薬物の腎排泄に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 糸球体の基底膜は陽性に荷電しているため,カチオン性薬物はアニオン性薬物に比べてろ過されにくい。 
 b 尿細管の有機アニオン輸送系によって分泌される薬物間では競合阻害を生じない。
 c 近位尿細管上皮細胞の刷子縁膜と側底膜には,薬物の分泌や再吸収に関わる種々の輸送担体が存在する。
 d 尿細管において再吸収を受けない薬物の血中濃度が定常状態にある時,尿中の薬物濃度は血漿中のたん白非結合形薬物濃度に比べて高くなる。

  1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,d) 5(c,d)

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問157 
フェニトインの体内動態は,経口投与量を増大すると非線形性を示す。この主たる原因に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 小腸吸収過程の飽和
 b 肝代謝過程の飽和
 c 胆汁排泄過程の飽和
 d 腎尿細管分泌過程の飽和

    a b c d
  1 誤 正 誤 誤
  2 正 誤 誤 正
  3 誤 誤 誤 正
  4 正 誤 正 誤
  5 誤 正 正 誤

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問158 
下図の実線は,薬物Aを経口投与後の血中濃度を時間に対して片対数プロットしたものである。1点鎖線(―・―・―)は,消失相の傾きを時間0へ外挿したものである。また,破線(- - - - - - - )は,1点鎖線の値から実線の値を引いた値を時間に対して片対数目盛りで示したものである。
この薬物の吸収速度定数(hr-1)として,最も近い値は次のどれか。ただし,この薬物の吸収と消失は線形1-コンパートメントモデルに従い,静脈内注射したときの消失半減期は6時間である。

  1 0.069  2 0.12  3 0.69  4 1.2  5 2.3

   

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問159 
薬物Aは線形1-コンパートメントモデルに従い,肝代謝と腎排泄によって体内から消失する。薬物Aをある患者に静脈内注射したところ,消失半減期は2時間であり,また未変化体の累積尿中排泄量は投与量の40%であった。その後この患者が代謝酵素の誘導を起こす薬物Bを服用し,薬物Aの肝クリアランスが2倍に増大した。
 この時の薬物Aの消失速度定数(hr-1)として,最も近い数値は次のうちどれか。ただし,薬物Bを服用することによって薬物Aの腎クリアランスや分布容積は変化しないものとする。

  1 0.42  2 0.55  3 0.70  4 1.2  1.8 

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問160 
クリアランス理論に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。ただし,いずれの場合にも腸肝循環は無視できるものとする。
 a 肝抽出率が90%の薬物の肝クリアランスは,肝血流速度の変動の影響をほとんど受けない。
 b 静脈内投与後,未変化体として尿中に排泄された量が投与量に等しい薬物の腎クリアランスは,全身クリアランスと等しい。
 c 肝抽出率が10%の薬物の肝クリアランスは,血漿たん白非結合率の変動の影響をほとんど受けない。
 d 経口投与後,未変化体として尿中に排泄された量が投与量に等しい薬物は,肝初回通過効果を受けない。

  1(a,b) 2(a,d) 3(b,c) 4(b,d) 5(c,d)

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問161 
モーメント解析法によれば,平均滞留時間(MRT)は次式で表される。
 
    

  ここで,Cpは時間tにおける血中薬物濃度である。
次の記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 式の右辺の分母は血中濃度時間曲線下面積(AUC)と呼ばれることがある。
 b MRTはモデル非依存性パラメータの一種である。
 c 線形1- コンパートメントモデルに従う薬物を静注したとき,MRTは生物学的半減期に比例する。
 d 吸収及び体内動態が線形である薬物を経口投与するとき,投与量が多いほどMRTは大きくなる。

    a b c d
  1 正 正 正 誤
  2 正 誤 正 正
  3 誤 正 誤 誤
  4 誤 誤 正 誤
  5 正 正 誤 正

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問162 
薬物のバイオアベイラビリティに関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 徐放性製剤は,同一の主薬を含む通常製剤と比べてバイオアベイラビリティが低下することがある。
 b 同一の主薬を含む2つの製剤の速度的バイオアベイラビリティが同等なとき,量的バイオアベイラビリティの値は,生物学的同等性の判定に用いない。
 c 消化管での溶解性が低い結晶性薬物について,バイオアベイラビリティを改善するための方法として,非晶質化や微粉化がある。
 d 肝代謝が唯一の消失経路である薬物については,投与量に対する消化管粘膜を透過した割合をFa,肝抽出率をEhとすれば,この薬物のバイオアベイラビリティはFa・(1- Eh)で表される。

    a b c d
  1 誤 正 誤 正
  2 正 誤 誤 正
  3 正 誤 正 正
  4 正 誤 正 誤
  5 誤 正 正 誤

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問163 
薬物の体内動態に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 薬物代謝酵素の遺伝的多形(genetic polymorphism)によって親化合物の血中濃度時間曲線下面積(AUC)は変化するが,代謝物のAUCは変化しない。
 b プロプラノロールなどの塩基性薬物を結合するα1- 酸性糖たん白質(α1- acid glycoprotein)の血漿中濃度は,炎症性疾患や外傷で増大する。
 c 高齢者では腎機能が低下していることが多いため,腎排泄型薬物の投与量は,増量する必要がある。
 d 喫煙はテオフィリンの体内動態に影響を及ぼす。

  1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,c) 5(b,d)

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問164 
薬物A,Bは,肝代謝,腎排泄あるいはその両方の経路で体内から消失する。

 図中の破線は腎機能の指標としてのクレアチニンクリアランス値(CLcr:正常値100 mL/min)と各薬物の全身クリアランス(CLtot:CLcrが正常な時の値を100%として表示)の関係を表したものである。
 薬物A,Bの体内動態に関する記述(a〜d)のうち,正しいものの組合せはどれか。ただし,腎クリアランス=a・CLcr(aは係数)が成立すること,クレアチニンクリアランスが変化しても腎機能以外の変化は伴わないこと,薬物A,Bの体内動態は線形であることとする。
   

 a 腎機能が正常な患者において,薬物Aの全身クリアランスに占める腎クリアランスの寄与は肝クリアランスよりも大きい。
 b 腎機能が正常な患者において,全身クリアランスに占める肝クリアランスの割合は,薬物Bに比べAの方が高い。
 c クレアチニンクリアランスが15 mL/minに低下した患者では,繰り返し投与時における薬物Aの定常状態平均血中濃度は腎機能正常患者に比べ,約1.5倍になる。
 d クレアチニンクリアランスが50 mL/minの患者において,薬物Bの肝クリアランスは腎機能正常患者に比べ,60%に低下する。

  1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,c) 5(b,d)

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問165 
血中薬物濃度モニタリング(TDM)に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 薬物の血中濃度が有効血中濃度域(治療域)よりも高い場合,副作用が起こる可能性が高くなる。
 b TDMの対象となる薬物は,有効血中濃度域の上限と下限の比が10〜20のものが多い。
 c 薬物の血中濃度と薬効あるいは副作用との間に相関が見られない薬物は,TDMの対象とはならない。
 d TDMに際しては,個々の患者についてできるだけ多数回の採血・血中濃度測定を行うことが推奨されている。

  1(a,b) 2(a,c) 3(b,c) 4(b,d) 5(c,d)

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問166 
医薬品の安定性に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 反応速度は,絶対温度の上昇とともに増加し,また活性化エネルギーが大きくなるほど速度定数の温度依存性は減少する。
 b 一般酸・塩基触媒反応によって分解する薬物は,緩衝液の組成によって安定性が異なる。
 c 水溶液中において同符号のイオン間の反応では,溶媒の誘電率が増加すると分解速度定数は減少する。
 d 酸化によって分解する薬物では,保存する容器内の空気を窒素に置換すると安定性が改善される。

  1(a,b) 2(a,c) 3(b,c) 4(b,d) 5(c,d)

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問167 
粉体の特性に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 粉砕しても,その比表面積は変化しない。
 b メスシリンダーに充てんして求めたかさ密度は,真密度より小さい。
 c 粉砕すると,安息角は小さくなる。
 d 個数平均径dnと重量平均径dwを比較すると,dn<dwである。

  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問168 
薬物の溶解性に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 結晶多形において,溶解性に優れる準安定形の方が安定形よりモル融解熱が大きい。
 b 溶解速度は表面積に依存する。
 c 弱酸性の難溶性薬物の溶解度を局方崩壊試験法における試験液第1液と第2液で比較すると,一般的には第1液の方が大きい。
 d 難溶性薬物の溶解性を改善するために,シクロデキストリンが用いられる。

    a b c d
  1 正 誤 誤 正
  2 正 正 誤 正
  3 誤 正 誤 正
  4 正 誤 正 誤
  5 誤 誤 正 誤

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問169 
常温で固体のイオン性界面活性剤Aの溶解度を温度を変えて測定し,そのモル溶解度の対数値を絶対温度の逆数に対して,下図のようにプロットした。直線の交点(×)は次のどれか。
   

 1 界面活性剤Aのクラフト点
 2 界面活性剤Aの曇点
 3 界面活性剤Aの融点
 4 界面活性剤Aのガラス転移点
 5 界面活性剤Aの凝固点

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問170 
分散系の物理的安定性に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a W/O型エマルションの水滴の粒子径は,乳化剤の種類や濃度とは無関係である。
 b 親水性の懸濁粒子の表面には,イオンが吸着したり,水和層が形成されたりして,粒子が安定化する。
 c イオン性界面活性剤を用いて乳化したとき,電解質が共存すると粒子表面の電気二重層が圧縮されて,分散状態は不安定となる。
 d 親水性の高分子コロイドにアルコールを添加すると,コロイドに富む液相と,乏しい液相の2つに分離する。これをコアセルベーションという。

    a b c d
  1 正 正 誤 誤
  2 正 誤 正 誤
  3 誤 正 正 正
  4 誤 誤 正 正
  5 誤 正 誤 正

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問171 
図中の直線は3種の薬物DA,DB,DCが溶解補助剤Pと可溶性複合体DA-P,DB-P,DC-Pを形成し,溶解度が増大する様子を示している。これら可溶性複合体の安定度定数KA,KB,KCの大小関係として正しいものはどれか。なお,いずれの場合も安定度定数Kは次式で表される。



 ただし,(D-P),(D),(P)はそれぞれ複合体,薬物,溶解補助剤の濃度である。
 1 KA>KB>KC
 2 KB>KA>KC
 3 KA=KB>KC
 4 KC>KA=KB
 5 KA=KB=KC



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問172 
[I]欄の医薬品のプロドラッグを[II]欄に示す。[III]欄にはプロドラッグとした理由を記述してある。[III]欄の記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 

[I]欄

[II]欄

[III]欄

フルオロウラシル

ドキシフルリジン

水溶性を低下させることにより,苦味を軽減する。

ヒドロコルチゾン

コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム

脂溶性を増大し,作用の持続化を図る。

塩酸チアミン

フルスルチアミン

脂溶性を増大し,消化管吸収性の改善を図る。

塩酸ドパミン

レボドパ

脳への移行性を高める。

エリスロマイシン

エチルコハク酸エリスロマイシン

水溶性を増大し,胃内での安定性を高める。



  1(a,b)  2(a,d)  3(b,c)
  4(b,e)  5(c,d)  6(d,e)

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問173 
製剤用機器に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 流動層造粒装置は混合と造粒を連続的に行うことができるが,できた湿った造粒物の乾燥には別装置が必要である。
 b V型混合機は,本体が回転することによって粉粒体の集合と分割を交互に繰り返す。
 c コロイドミルによって,懸濁剤や乳剤を調製することができる。
 d 注射剤の製造のために用いられる凍結乾燥機は,薬物溶液を共晶点より高い温度で凍結し高真空下で溶媒を昇華して除く。

  1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,c) 5(c,d)

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問174 
局方に記された製剤に用いられる添加剤及び基剤に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 眼軟膏剤の基剤としてワセリンを用いることができる。
 b シロップ剤に用いることができる甘味剤は,白糖のみである。
 c 注射剤のpHを調節するため,無害の酸又はアルカリを加えることができる。
 d 散剤には,結合剤を添加することができない。

  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

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問175 
注射剤に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 着色することを目的として,メチレンブルーが用いられる。
 b 安定化のために用いられるキレート剤は,酸化の触媒となる重金属イオンを不活性化する。
 c クロロブタノールは,注射剤の防腐と局所疼痛除去に用いられる。
 d パラオキシ安息香酸エチルは,輸液の保存剤として用いられる。

    a b c d
  1 誤 正 正 誤
  2 正 誤 正 誤
  3 誤 正 誤 正
  4 正 誤 誤 正
  5 誤 正 誤 誤

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問176 
血清の氷点降下度をa,非電解質のモル氷点降下度をbとする。このとき,電離度αの一塩基性酸の薬物の等張モル濃度を正しく表しているものはどれか。

  1 a/b(1−α)  2 a/b(1+α)  3 b/a(1−α)
  4 b/a(1+α)  5 1−α/b−a

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問177 
製剤の滅菌に関する記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
 a 殺菌とは製剤中の全ての微生物を殺滅又は除去することをいうが,滅菌とは微生物を死滅させることをいう。
 b 加熱滅菌は,低温度で長時間加熱するより高温度で短時間加熱する方が効果的である。
 c ろ過滅菌法に用いるフィルターは,高温高圧下の耐久試験に合格したものを用いなければならない。
 d 乾熱滅菌法では,エンドトキシンを不活性化できない。
 e 高圧蒸気滅菌法は,ゴム栓,メンブランフィルター,磁製物品などの滅菌に用いられる。

  1(a,c) 2(a,d) 3(b,c) 4(b,e) 5(d,e)

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問178 
医薬品の包装に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 防湿性を示す尺度には透湿係数が用いられる。
 b ラミネートフィルムは,同種の厚さの異なったフィルムを貼り合わせたものである。
 c PTP包装は気密容器である。
 d 包装材料に用いるプラスチックフィルムでは,気体の透過性を無視できる。

    a b c d
  1 正 誤 誤 正
  2 誤 正 正 誤
  3 正 誤 誤 誤
  4 誤 正 誤 正
  5 正 誤 正 誤

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問179 
局方の一般試験法に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 鉱油試験法は,注射剤及び点眼剤に用いる鉱油の純度を求める方法である。
 b 溶出試験法は,内用固形製剤からの主成分の溶出を試験する方法である。
 c 発熱性物質試験法は,発熱性物質の存在をカブトガニの血球抽出成分を用いて試験する方法である。
 d アルコール数測定法は,内用固形製剤中の残留アルコールの定量に用いる方法である。

    a b c d
  1 正 誤 誤 正
  2 正 正 誤 正
  3 誤 正 誤 誤
  4 正 誤 正 誤
  5 誤 正 正 正

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問180 
薬物送達システム(DDS)とその目的について,正しいものの組合せはどれか。
 

DDS

目的

ジノスタチンスチマラマーをヨード化ケシ油脂肪酸エチルエステル(リピオドール)に懸濁した動脈注射用製剤

――

腫瘍組織での滞留性の向上

ニトログリセリンの経皮用高分子マトリックス

――

主薬の作用時間延長

塩酸ジルチアゼムの経口用ワックスマトリックス

――

降圧作用の速効化

プロスタグランジンE1の注射用リピッドマイクロスフェア

――

腫瘍組織への指向性の向上



  1(a,b) 2(a,c) 3(b,c) 4(b,d) 5(c,d)

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医療-II

第87回薬剤師国家試験(平成14年3月)

       医療薬学 II(問181〜問240)


問181 
グレープフルーツジュース(GFJ)と共に、ジヒドロピリジン系降圧薬を服用すると、薬効が変動することがある。この相互作用に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。
 a GFJ飲用によって、小腸のCYP3A4活性が阻害される。
 b GFJ飲用によって、主に肝の薬物代謝活性が阻害される。
 c GFJと共に服用すると、薬効が減弱する。
 d GFJ飲用によって生体利用率(バイオアベイラビリティー)に変化が現れるが、最高血中濃度(Cmax)には影響がみられない。
 e GFJ飲用は、消失半減期にほとんど影響しない。

   1(a、b) 2(a、e) 3(b、d) 4(c、d) 5(c、e)

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問182 
わが国の臨床試験(治験)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 新規薬物の臨床効果は可能な限り、プラセボと比較すべきである。
 b 対象患者の無作為化割り付けの目的は、治療群間での効果に影響する要因の系統的な偏りを排除することである。
 c 二重遮へい(盲験)試験は、薬効評価における患者側のプラセボ効果排除のみを目的としている。
 d 新規薬物でも海外で十分に効果が報告されている場合には、インフォームド・コンセント(IC)を取得する必要はない。
 e 医療機関の治験審査委員会(IRB)は、個人情報保護のため当該機関に所属する者(医師、薬剤師など)のみで構成される。

   1(a、b)  2(a、c)  3(b、c)
   4(b、d)  5(c、e)  6(d、e)

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問183 
次の薬物の代表的な適応疾患と副作用の組合せのうち、正しいものはどれか。

     

 薬物名

 適応疾患

 副作用

クロルプロマジン

――

精神分裂病

――

悪性症候群

ハロペリドール

――

うつ病

――

遅発性ジスキネジア

レボドパ

――

パーキンソン病

――

嘔気・嘔吐

ゾニサミド

――

てんかん

――

副甲状腺機能亢進症

ロラゼパム

――

不安神経症

――

高プロラクチン血症


   1(a、c) 2(a、e) 3(b、c) 4(b、d) 5(d、e)

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問184 
てんかんの薬物治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a フェノバルビタールは、フェニトインよりも集中力低下や眠気を起こしにくい。
 b フェニトインの投与によって、不随意運動や運動失調が現れることがある。
 c エトスクシミドは、主として強直間代性痙れん(大発作)の治療に用いられる。
 d てんかんの発作重積状態に対しては、ジアゼパムの静脈内投与が第一選択である。
 e バルプロ酸ナトリウムは、欠神発作(小発作)の病型のみに適応される。

   1(a、c) 2(a、e) 3(b、c) 4(b、d) 5(d、e)

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問185 
前立腺肥大症に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 初発症状は、突然生じる乏尿と腎機能低下である。
 b 高血圧症を合併する患者では、排尿障害を悪化するので、アンギオテンシン変換酵素阻害薬は投与すべきでない。
 c 心室性不整脈を合併している場合には、抗コリン作用のないジソピラミドが適応である。
 d 抗アンドロゲン作用を有する黄体ホルモンを治療に用いることもある。
 e アドレナリンα1受容体遮断薬の塩酸プラゾシンが適応である。

   1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、e) 5(d、e)

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問186 
乳がんとその治療法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a クエン酸タモキシフェンを用いる場合には、がん細胞がエストロゲン受容体陽性であると、効果が期待できる。
 b アロマターゼ阻害薬である塩酸ファドロゾール水和物は、副作用として副腎機能不全を生じることがある。
 c 日本人女性の乳がん有病率は、現在減少傾向にある。
 d 代表的な併用化学療法CMF療法とは、シスプラチン、メトトレキサート、ホスホマイシンナトリウムの組合せである。
 e 乳房温存手術では、術後の局所放射線療法は行わない。

   1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、e) 5(d、e)

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問187 
インフルエンザウイルス感染症に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 不活化ワクチンによる予防接種が有効である。
 b 日本のワクチン接種率は、米国に比較して低い。
 c 塩酸アマンタジン投与は、A型に有効である。
 d 解熱のため、非ステロイド性抗炎症薬を坐剤で投与すれば、小児の脳症(ライ症候群)の発生は回避できる。

     a b c d
   1 誤 正 正 誤
   2 誤 誤 正 正
   3 正 誤 誤 正
   4 正 正 正 誤 
   5 正 正 誤 正

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問188 
血液生化学的検査に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 血清トランスアミナーゼのうち、ALT(GPT)はAST(GOT)よりも急性肝疾患の診断的価値が高い。
 b 乳酸脱水素酵素(LDH)は、心筋に高濃度で存在するので、急性心筋梗塞の特異的なマーカーとなる。
 c アルカリホスファターゼ(ALP)は、前立腺で活性が高いため、前立腺の腫瘍マーカーとして用いられる。
 d クレアチンキナーゼ(CK)は、主として骨格筋、心筋及び脳に存在するため、それらの組織障害が生じると血清濃度が上昇する。
 e 血清コリンエステラーゼ(ChE)の活性測定は、農薬(有機リン剤など)やサリン中毒の際に診断的価値がある。

   1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、d、e)
   4(b、c、d)  5(b、c、e)  6(c、d、e)

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問189 
各種疾患における血液学的検査値の変動に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 平均赤血球容積(MCV)、平均赤血球血色素量(MCH)、平均赤血球血色素濃度(MCHC)は、貧血の鑑別診断に有用である。
 b 細菌性肺炎や敗血症などの重篤な感染症のときには、好中球数が増加し、特に幼若な好中球の出現率が上昇する。
 c 百日咳、伝染性単核球症、ウイルス性肝炎などの急性感染症時には、リンパ球数の増加を認める。
 d 気管支ぜん息、じん麻疹、アレルギー性鼻炎などのアレルギー性疾患では、白血球分画のうち特に好中球の増加を認める。
 e 血友病AとBでは、血液凝固因子活性と血小板数の低下が認められる。

   1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、d、e)
   4(b、c、d)  5(b、c、e)  6(c、d、e)

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問190 
脳血管障害に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 脳内出血は、頭蓋内出血のうちで脳実質組織内に出血するものをいう。
 b クモ膜下出血では、血性髄液や激しい頭痛を生じることはない。
 c 高血圧性脳内出血は、中大脳動脈流域の被殻やレンズ核部に多い。
 d 脳梗塞のうち脳塞栓症は、動脈硬化をきたした脳血管局所に血栓が形成されて血管を閉塞することによって生じる。

   1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
   4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問191 
気管支ぜん息発作に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 客観的な呼吸機能の指標として、ピークフローメーターを用いて、発作の重症度を把握する。
 b 呼吸機能検査では、1秒率や1秒量の低下が認められる。
 c 発作は夜間から早朝にかけて出現することが多く、また季節の変わり目にも多く出現する。
 d 急性発作時には、抗アレルギー薬や徐放性テオフィリン製剤が第一選択薬である。
 e 小児へのプロピオン酸ベクロメタゾンの吸入は、発作の程度に関係なく、早期から長期間使用することを原則とする。

   1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、d、e)
   4(b、c、d)  5(b、c、e)  6(c、d、e)

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問192 
肺炎とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a マイコプラズマやサイトメガロウイルスは、間質性肺炎を起こしやすい。
 b マイコプラズマ肺炎には、β-ラクタム系抗菌薬が有効である。
 c クラミジア肺炎には、テトラサイクリン系やマクロライド系抗菌薬が用いられる。
 d 細菌性肺炎は肺炎球菌によるものが多く、その治療にはアムホテリシンBやミコナゾールを用いる。
 e ニューモシスチス・カリニやトキソプラズマによる肺炎の治療には、ST(スルファメトキサゾール・トリメトプリム)合剤やイセチオン酸ペンタミジンを用いる。

   1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、e)
   4(b、c、d)  5(c、d、e)

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問193 
貧血に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 再生不良性貧血では、赤血球寿命の短縮、血清間接ビリルビン値の上昇、末梢血網状赤血球数の増加が認められる。
 b 溶血性貧血では、末梢血中の赤血球、白血球、血小板のいずれもが減少する汎血球減少が生じる。
 c 悪性貧血は、胃液中の内因子の欠乏により、ビタミンB12の消化管吸収障害が起こることによって生じる。
 d 葉酸欠乏性貧血では、末梢血中の赤血球の平均赤血球容積(MCV)が高値となる。

   1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

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問194 
白血病に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 急性リンパ性白血病は、化学療法よりもビタミンA誘導体などによる分化誘導療法の方が有効である。
 b 急性前骨髄球性白血病では、化学療法によって播種性血管内凝固症候群(DIC)を生じることがある。
 c 急性白血病の治療により完全寛解が得られても、その後も治療を継続しないと再発をきたす。
 d 白血病の治療の原則は、体内から白血病細胞を根絶することである。
 e 慢性骨髄性白血病は、急性白血病に急性転化することはなく、極めて予後の良い白血病である。

   1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、c、e)
   4(b、c、d)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問195 
消化器系がんに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 食道がんは扁平上皮がんが多く、胃がんでは腺がんが多い。
 b 食道の進行がんは、肉眼的形態分類により、ボルマン1〜4型に区別される。
 c 食道がんや胃がんの初期治療は、薬物療法に限られている。
 d 血中α-フェトプロテイン(AFP)値とPIVKA-II値は、肝がんの腫瘍マーカーとして利用される。
 e 喫煙や熱い飲食物などの刺激は、食道がんの危険因子である。

     a b c d e
   1 誤 誤 誤 正 正
   2 正 誤 誤 正 正
   3 正 誤 正 誤 誤
   4 誤 正 正 誤 誤
   5 誤 正 正 誤 正

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問196 
肝疾患に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a インターフェロン製剤は、全ての肝炎ウイルス感染に使用される。
 b 肝性脳症の発現には、アンモニアの代謝障害が関与する。
 c 分枝鎖アミノ酸の補給により、肝性昏睡時のアミノ酸のバランス補正を行う。
 d 肝臓アルブミン合成能の低下は、肝硬変や肝がんに伴う腹水の貯留に関与している。
 e レニン−アンギオテンシン−アルドステロン系の活性化は、腹水の貯留には関与しない。

   1(a、b、c)  2(a、c、e)  3(b、c、d)
   4(b、d、e)  5(c、d、e)

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問197 
便秘と下痢に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 原因不明の急性発症の便秘には、まず塩類下剤で治療を行う。
 b 高分子繊維を含む膨張性下剤は、強度の便秘に対して繁用される。
 c テトラサイクリンを服用している患者で便秘が生じた場合には、大黄よりも硫酸マグネシウムが適している。
 d 硫酸モルヒネによる便秘が生じたので、大腸刺激性下剤を投与した。
 e 病原性大腸菌による下痢が疑われた場合には、安易に止痢薬を使ってはならない。

   1(a、b)  2(a、c)  3(a、e)
   4(b、c)  5(b、d)  6(d、e)

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問198 
緑内障に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 緑内障は、角膜と水晶体の毛細血管網が充血する疾患である。
 b 毛様体上皮の炭酸脱水酵素を阻害すれば、眼圧低下が期待できる。
 c 隅角の閉塞症状に対しては、交感神経作動薬を用いる。
 d 隅角閉塞症状の患者には、硫酸アトロピンや塩酸イミプラミンは禁忌である。
 e 塩酸ジピベフリンは、エピネフリンのプロドラッグで、開放隅角緑内障に用いられる。

   1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(b、c、e)
   4(b、d、e)  5(c、d、e)

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問199 
全身性エリテマトーデス(SLE)において、副腎皮質ステロイド性薬の大量投与やパルス療法を行うSLE重症合併病変として、正しいものの組合せはどれか。
 a びまん性糸球体腎炎   b 胸膜炎     c 関節炎
 d 全身性血管炎      e 溶血性貧血

   1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、d、e)
   4(b、c、d)  5(b、c、e)  6(c、d、e)

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問200 
血中のコレステロールレベルよりもトリグリセリドレベルを強く低下させる薬物として、正しいものの組合せはどれか。
 a プラバスタチンナトリウム   b クロフィブラート
 c プロブコール         d デキストラン硫酸ナトリウムイオウ
 e イコサペント酸エチル

   1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(b、c、d)
   4(b、d、e)  5(c、d、e)

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問201 
経口血糖降下薬との併用時、血糖降下作用を増強させる薬物について、正しいものの組合せはどれか。
 a アドレナリンβ受容体遮断薬       b サルチル酸系薬
 c モノアミン酸化酵素(MAO)阻害薬   d 甲状腺ホルモン製剤
 e セフェム系抗菌薬

   1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、c、e)
   4(b、c、d)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問202 
高尿酸血症とその治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 健常人では、プリン体から産生された尿酸は、約2/3が糞中に、約1/3が尿中に排泄される。
 b 高尿酸血症は、骨髄増殖疾患群の患者においても認められる。
 c 痛風発作治療の第一選択薬は、塩酸チアラミドである。
 d 尿酸排泄促進薬使用時には、尿のpHをアルカリ性に維持する必要がある。
 e プロベネシドは、ペニシリンなどアニオン性薬物の尿中排泄を阻害する。

   1(a、b、c)  2(a、c、d)  3(a、d、e)
   4(b、c、e)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問203 
ジギタリス製剤投与中の慢性心不全患者に併用することによって、ジギタリス中毒を起こす恐れのある薬物として、正しいものの組合せはどれか。
 a フロセミド    b リファンピシン    c アムホテリシンB
 d コレスチラミン  e 活性型ビタミンD3

   1(a、b、d)  2(a、c、e)  3(a、d、e)
   4(b、c、d)  5(b、c、e)

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問204 
アナフィラキシーショックの際に、初期治療の第一選択薬として用いられるエピネフリンと併用禁忌となっている薬物について、正しいものの組合せはどれか。
 a ブチロフェノン系向精神薬    b アドレナリンα受容体遮断薬
 c 副腎皮質ステロイド性薬     d カテコールアミン製剤
 e 抗ヒスタミン薬

   1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、d、e)
   4(b、c、e)  5(c、d、e)

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問205 
狭心症に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 労作性狭心症の大部分は、冠動脈硬化による器質的狭窄により生じる。
 b 不安定狭心症の発生機序は、冠動脈のれん縮あるいは血栓症による酸素供給の減少である。
 c ニトログリセリンの血管拡張作用は、血管平滑筋細胞内でのサイクリックAMP(cAMP)の産生による。
 d アドレナリンβ受容体遮断薬は、冠れん縮性狭心症を悪化させることはない。
 e 冠れん縮性狭心症に対する第一選択薬は、ジヒドロピリジン系Ca2+チャネル遮断薬である。

   1(a、b、d)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
   4(b、c、e)  5(b、d、e)

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問206 
肝・胆道系疾患に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 胆石による疼痛は、たん白質の多い食物を摂取した後に発生することが多い。
 b 腸内細菌によって生じる二次胆汁酸は、胆石形成の原因となる。
 c 胆のう炎があると右上腹部疼痛、発熱、黄疸が生じ、更に意識障害とショックにまで進行することがある。
 d 胆石とは、ビリルビンカルシウムを主成分として、胆道系に生じた固形物の総称である。
 e 胆のう炎、胆管炎の診断には、超音波検査、X線検査は必要であるが、生化学検査は必要でない。

   1(a、b)  2(a、e)  3(b、c)
   4(b、d)  5(c、d)  6(d、e)

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問207 
診断用薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a インドシアニングリーン(ICG)は、肝・胆道機能検査に経口投与で使用できる。
 b メシル酸ブロモクリプチンを経口投与すると、ドパミンD2受容体刺激によって血中プロラクチン濃度が増加する。
 c バリウムやヨードは、原子番号が大きく、X線の吸収率が高い。
 d CT検査にはヨード造影剤が、MRI検査には常磁性キレートのガドリニウム製剤が用いられる。
 e コリンエステラーゼ阻害作用を持つ塩化エドロホニウムは、重症筋無力症の鑑別診断に使用される。

   1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
   4(b、d、e)  5(c、d、e)

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問208 
甲状腺疾患に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 新生児の甲状腺機能低下症(クレチン病)では、精神神経障害を起こさないように早期にチロキシンの補充が必要である。
 b バセドウ(グレーブス)病の放射性ヨード療法では、甲状腺機能低下症を生じることがある。
 c 成人の原発性甲状腺機能低下症は、慢性甲状腺炎(橋本病)によるものが最も多い。
 d 慢性甲状腺炎は男性に多く、無力感、寒冷敏感、皮膚乾燥などの自覚症状を示す。
 e 甲状腺疾患による機能低下症では、血中甲状腺刺激ホルモン(TSH)及び遊離チロキシンレベルが共に低下している。

  1(a.b.c)  2(a、c、e)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)

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問209 
光線ばく露によって発症する症状等の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 光線過敏症皮膚症状は、日光ばく露部にも被覆部にも現れる。
 b ニコチン酸の欠乏によって、皮膚の露出部に浮腫性の暗赤褐色紅斑や水疱(ペラグラ)を生じることがある。
 c エノキサシンやピロキシカムによって薬疹として現れることがある。
 d 全身性エリテマトーデス(SLE)の患者は、光線へのばく露によって皮膚症状を生じやすい。
 e 色素性乾皮症の患者は、遺伝的に紫外線致死感受性が低い。

   1(a、b、e)  2(a、c、d)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、c、e)

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問210 
悪性腫瘍の化学療法にともなう有害反応に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 悪心・嘔吐に対しては、セロトニン5-HT3受容体遮断薬が有効である。
 b 好中球減少が生じた場合には、エリスロポエチンが用いられる。
 c 塩酸イリノテカン投与患者では、重症の下痢による電解質異常に注意が必要である。
 d 硫酸ビンクリスチンの投与後には、下痢が多発する。
 e L-アスパラキナーゼは、急性膵炎や血液凝固異常を誘発することがある。

   1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、c、e)
   4(b、d、e)  5(c、d、e)

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問211 
医薬品の副作用報告、市販後調査及びこれらに関連する制度に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 保険薬局は、医薬品等安全性情報報告制度の対象ではない。
 b 医薬品を投与された患者に生じたあらゆる好ましくない出来事を有害事象とよび、このうち当該医薬品との因果関係が否定できないものを副作用とよぶ。
 c 医薬品の市販後調査とは、有害事象と副作用のみを調査する制度である。
 d 市販後調査により収集された情報は、薬剤疫学の解析対象となる。

   1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
   4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問212 
医薬品の適正使用に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 薬物療法を効果的に進めるためには、患者の服薬コンプライアンスを高めることが重要である。
 b 患者の状態に合った最適な薬剤を選択することは、薬剤師の裁量で行える。
 c 医薬品の適正使用を遂行するには、適切な医薬品情報の収集、整理、評価及び提供が不可欠である。
 d 医薬品の有効性情報は、安全性情報よりも優先されるべきである。
 e 医薬品の適正使用は、患者のQOLや医療経済学的な観点から重要である。

   1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、c、e)
   4(b、c、d)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問213 
臨床試験のデザインや統計解析に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 盲検化と無作為化は、臨床試験における偏りを回避するために有用な技法である。
 b 臨床試験により有効性の実証された標準薬が存在しない場合、対照薬としてプラセボの使用ができる。
 c 無作為に分けた2群の一方に試験薬Aを、他方に対照薬Bを用いて薬の治療効果を比較する場合、対応のあるt検定を用いる。
 d 2群間の差が5%水準で有意であるとして、帰無仮説を棄却した場合、両群間に差があるものを誤って否定する危険が20回に1回であることを意味する。
 e 臨床データの種類には、計量尺度や順序尺度によるものがあり、順序尺度の検定手法としてWilcoxon法がある。

   1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、d、e)
   4(b、c、d)  5(b、c、e)  6(c、d、e)

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問214 
A群(a〜e)はB群の消毒薬(ア〜オ)の特徴を示している。正しい組合せはどれか。

A群
 a 殺菌作用は、その酸化力によるものとされている。殺菌作用は、中性条件下よりも酸性条件下で強い。容易に水洗される。
 b 分子内にビグアニド構造を有し、これが菌体膜への結合に寄与しているとされている。手指消毒に繁用されるが、粘膜へは適用できない。
 c 菌体表層のたん白質活性基と不可逆的結合をするので、殺菌力は最も強い。医療器具や便器等の消毒には適しているが、人には使用できない。
 d 陽イオン界面活性剤である。芽胞、ウイルス、結核菌には無効である。
 e 手指・皮膚の消毒、HBウイルスの消毒、プール水の消毒に使用される。

B群
 ア 塩化ベンザルコニウム
 イ グルコン酸クロルヘキシジン
 ウ ポピドンヨード
 エ グルタルアルデヒド
 オ 次亜塩素酸ナトリウム

     a b c d e
   1 イ ウ エ オ ア
   2 ウ イ エ ア オ
   3 ア イ ウ エ オ
   4 エ オ ア イ ウ
   5 イ オ エ ア ウ

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問215 
次の薬物群(a〜e)に該当する副作用(ア〜オ)の正しい組合せはどれか。
 a 抗てんかん薬(カルバマゼピン、バルビツール酸系薬)
 b ドパミンD2受容体遮断薬
 c 非ステロイド性抗炎症薬
 d ヒドロキシメチルグルタリルCoA(HMG-CoA)還元酵素阻害薬
 e 三環系抗うつ薬
 
 ア 横紋筋融解症
 イ 消化器症状
 ウ Stevens-Johnson症候群
 エ 抗コリン性副作用
 オ 錐体外路症状

     a b c d e
   1 ア オ イ ウ エ
   2 ウ オ イ ア エ
   3 ウ エ イ オ ア
   4 エ オ ウ イ ア
   5 イ ウ エ ア オ

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問216 
次の副作用(a〜e)の初期症状(ア〜オ)の正しい組合せはどれか。
 a 横紋筋融解症
 b 消化器症状
 c Stevens-Johnson症候群
 d 抗コリン性副作用
 e 錐体外路症状

 ア 熱がでる、発疹がでる、水疱ができる。
 イ 手足に力が入りにくい、筋肉に痛みがある。
 ウ 口やのどが渇く、尿がでにくい。
 エ お腹が痛む、便の色が黒くなる。
 オ 手指がふるえる、よだれがでる、表情が変化する。

     a b c d e
   1 ア エ イ ウ オ
   2 イ エ ウ オ ア
   3 イ エ ア ウ オ
   4 ウ オ ア エ イ
   5 イ エ ア オ ウ

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問217 
ワクチンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a ワクチン接種による自動免疫は、一般に1〜2週間を要するので、百日咳ワクチンを除いて予防の目的で使用される。
 b ワクチンは急性の中毒症状にも対応できるので、発症後の接種で効果が得られる。
 c ワクチンは、失活を防ぐ目的でマイナス20℃にて凍結保存する。
 d 免疫抑制薬を投与されている患者にはワクチンの接種は禁忌である。
 e 明らかな発熱を呈している患者に対するワクチンの接種は不適当である。

   1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、d、e)
   4(b、c、d)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問218
次の処方せんにより調剤するとき、以下の各問に答えよ。
           処方せん
千代田花子殿        年齢12歳6ケ月 女性
 Rp.1
  フェノバルビタール10%散          60 mg
  クロナゼパム0.1%細粒            0.8 mg
  フェニトイン錠100 mg            0.9錠
   1日2回 朝夕食後              28日分
 Rp.2
  カルバマゼピン50%細粒           0.3g
   1日2回 朝夕食後             28日分
 Rp.3
  安息香酸ナトリウムカフェイン末     0.1g
   1日2回 朝夕食後             14日分
 Rp.4
  アセトアミノフェン坐剤100 mg        6個
   発熱時

平成14年3月24日
                 厚生労働病院
                 東京都千代田区霞が関1−2−2
                   医師 厚生 太郎 印

(問218)
次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか
 a Rp.1は、全て抗てんかん薬処方である。
 b カルバマゼピン細粒は1日量として0.3 gを秤取しようとしたが、主薬量として300 mg処方の可能性もありうると考え、処方医に確認した。
 c クロナゼパムは0.1%細粒であるだけに薬効も強く、かつ小児への投与なので14日分しか交付できない旨を処方医に照会した。
 d Rp.4をみて、アセトアミノフェンは非ステロイド性抗炎症薬に分類されているので小児への投与は直腸の粘膜障害をもたらす可能性があることから処方医に照会した。

 1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d)

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問219 
次の処方せんにより調剤するとき、以下の各問に答えよ。
           処方せん
千代田花子殿        年齢12歳6ケ月 女性
 Rp.1
  フェノバルビタール10%散          60 mg
  クロナゼパム0.1%細粒            0.8 mg
  フェニトイン錠100 mg            0.9錠
   1日2回 朝夕食後              28日分
 Rp.2
  カルバマゼピン50%細粒           0.3g
   1日2回 朝夕食後             28日分
 Rp.3
  安息香酸ナトリウムカフェイン末     0.1g
   1日2回 朝夕食後             14日分
 Rp.4
  アセトアミノフェン坐剤100 mg        6個
   発熱時

平成14年3月24日
                 厚生労働病院
                 東京都千代田区霞が関1−2−2
                   医師 厚生 太郎 印
(問219)
次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか
 a フェノバルビタール10%散は16.8 gを、クロナゼパム0.1%細粒は2.24 gを28日分として各々秤取した。
 b 処方医に照会したところフェニトインは処方どおり、錠剤の粉砕を望んだ。1錠を粉砕して秤量すると約0.8 gあったので、乳糖を加えて1 gとし、混和後その0.2 gを秤取した。これを25錠を粉砕した粉末の一部とよく混和し、さらに残りの粉砕粉末とも混和して28日分とした。
 c 安息香酸ナトリウムカフェインは1.4 gを秤取し、それに1日量1 gとなるように乳糖を加えて混和し28包に分割分包した。
 d Rp.4は頓用の処方なので用法の記載はこれでよいと判断し、6個を交付した。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(c、d)

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問220 
肝硬変の合併症に対する処方に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
処方  1)スピロノラクトン錠25 mg   4錠
      フロセミド錠40 mg      2錠
        1日2回 朝夕食後    14日分
    2)ラクツロース60%シロップ   60 mL
        1日3回 毎食後     14日分
    3)カナマイシンカプセル250 mg  6カプセル
        1日3回 毎食後     14日分 

 a 肝硬変では、高アルドステロン血症を伴うことが多いため、スピロノラクトンは第一選択であり、フロセミドは補助的に処方されていると考えられる。
 b スピロノラクトンやフロセミドは、高血圧や腹水を改善する。
 c ラクツロースやカナマイシンは、高アンモニア血症に対して効果を示す。
 d 血漿中カリウム濃度の変動に注意を払うべきである。
 e 聴覚障害を持つ患者には、不適切な処方である。

     a b c d e
   1 正 正 正 正 正
   2 誤 正 正 誤 誤
   3 正 誤 正 誤 正
   4 誤 正 誤 正 誤
   5 誤 誤 誤 正 正

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問221 
シプロフロキサシンと水酸化アルミニウムゲルを含む処方せんに関して、処方医に対して行った照会内容の正誤について、正しい組合せはどれか
 a これらの薬剤の組合せで特別な有害作用は発現しないので、一包化して調剤すること。
 b それぞれ別包とし、シプロフロキサシンの服用2時間後に水酸化アルミニウムゲルを服用するよう患者に指導すること。
 c シプロフロキサシンの代わりに、水酸化アルミニウムと相互作用を起こしにくいスパルフロキサシンに変更すること。
 d 水酸化アルミニウムゲルをファモチジンに変更すること。

     a b c d
   1 正 誤 誤 誤
   2 誤 正 正 正 
   3 誤 正 誤 誤
   4 正 誤 正 正
   5 誤 誤 正 誤

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問222 
倍散(例えば10%散剤)の調製に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 倍散の調製上段も注意すべきは、主薬を賦形剤中に均等に混和することであり、この点で結晶性乳糖は最適な賦形剤といえる。
 b 薬用量の少ない医薬品は倍散として予製しておくと、調剤の際、精度の粗い上皿天秤で迅速、正確に秤量できる。
 c 毒薬は赤色、劇薬は青色の色素で着色する。
 d リン酸コデインの1%散剤(10 mg/g)は法律上、麻薬ではない。
 e 10%散剤として使用するものに、アヘン末、塩酸コカイン、ジギトキシン、塩酸エフェドリンなどがある。

   1(a、c)  2(a、e)  3(b、c)
   4(b、d)  5(c、e)  6(d、e)

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問223 
次の麻薬処方に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
<処方>
 塩酸モルヒネ末        60 mg
 単シロップ          6 mL
 精製水          全量60 mL
    1日 ○ 回    4日分

 a 塩酸モルヒネは麻薬であるので、最後に調剤する。
 b 速効性を期待した内服処方である。
 c 塩酸モルヒネの原末は劇薬であるが、10%塩酸モルヒネ散剤は劇薬扱いとならない。
 d 鎮痛効果を維持するために4時間毎の服用が必要である。

     a b c d
   1 正 正 正 正
   2 正 誤 正 誤
   3 正 正 誤 正
   4 正 誤 誤 誤
   5 誤 誤 正 正 
   6 誤 正 正 誤

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問224 
ABC-12は排尿障害治療薬として開発中の治験薬である。この治験薬は従来の市販薬と比較して副作用の発現頻度が低い抗コリン薬として開発が進められている。今までの試験結果より、ヒトでの血漿たん白結合率は99%、そのほとんどが肝臓のCYP3A4で代謝され24時間までの尿中及び糞便中の排泄率は、それぞれ投与量の95%及び5%であることがわかっている。次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 抗ヒスタミン薬のジフェンヒドラミンの併用は、本治験薬の排尿障害に対する評価には影響を与えない。
 b アドレナリンα1受容体遮断薬は、作用機序が異なるので併用してもよい。
 c イトラコナゾールやミコナゾールは併用禁忌とすべきである。
 d 低アルブミン血症の患者は本治験の対象とはならない。
 e 腎機能障害患者は本治験の対象とはならないが、肝機能障害患者は対象となる。

   1(a、b)  2(a、c)  3(b、d)
   4(b、e)  5(c、d)  6(c、e)

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問225 
これまでに緊急安全性情報が出された医薬品と問題となった副作用との正しい組合せはどれか。
<医薬品>
 a ジクロフェナクナトリウム   b 塩酸ピオグリタゾン
 c ベンズブロマロン       d 塩酸チクロピジン

<副作用>
 ア 血栓性血小板減少性紫斑症
 イ 水分貯留による心不全
 ウ 痙れん、意識障害
 エ インフルエンザ脳炎、脳症の悪化
 オ 劇症肝炎

     a b c d
   1 ア イ ウ オ
   2 イ ウ ア エ
   3 ウ オ イ エ
   4 エ イ オ ア
   5 オ ア エ ウ
   6 ア エ ウ イ

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問226 
服薬指導に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a リファンピシンを服用している患者に、尿や便が赤榿色になることがあると説明した。
 b インドメタシンは、最も効果が期待される空腹時に服用するのがよいと説明した。
 c ツロブテロールのエアゾール剤を使用している患者に、過度に使用すると、心臓に影響が出ることがあるので使用法を守るように指導した。
 d トリアゾラム服用中は、飲酒しないように指導した。
 e 硝酸イソソルビドの貼付剤が処方された患者に、症状が軽快しない場合は1回の使用量を2倍にして様子を見るように伝えた。

     a b c d e
   1 正 正 正 正 誤 
   2 誤 正 誤 誤 正
   3 正 誤 誤 正 正
   4 誤 正 正 誤 誤
   5 正 誤 正 正 誤

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問227 
注射剤、輸液に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a メイラード反応は、脂肪酸のカルボニル基とアミノ酸のアミノ基による着色反応である。
 b 混合直後から使用時まで全く外観変化のないことが確認された注射剤は、そのまま投与できる。
 c 生理食塩液やリンゲル液などの細胞外液補充液は、低張性脱水時や血圧低下時に使用されるが、ナトリウム含有量が多いことに注意すべきである。
 d 成人での輸液における水分維持量は、1日あたり、1,500〜2,000 mLである。

   1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

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問228 
放射性医薬品の記述について、(  )に入る核種の正しい組合せはどれか。
 インビボ放射性医薬品は、主に経口投与又は静脈注射で投与される。甲状腺がんの治療には( A )が用いられる。一方、核医学診断では低エネルギーγ線又はβ線放出核種が選択され、さらに短半減期、かつ、α、β−線を放出しない放射性核種が選ばれる。実際には( B )が最もよく用いられるが、その理由として、放射能の性質が臨床診断に適しており、ジェネレータで容易に製造できることがあげられる。11C、13N、15O、( C )などの短半減期ポジトロン放出核種の利用も注目される。

 a 14C   b 18F   c 99mTc   d 131I   e 198Au

     A B C
   1 d c b
   2 b a e
   3 a b d
   4 e d c
   5 d c e
   6 c b a

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問229 
診断用医薬品に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a スルホブロモフタレインナトリウムは、肝機能検査に用いられる。
 b パラアミノ馬尿酸ナトリウム、酢酸ゴナドレリンは腎機能検査に用いられる。
 c グルカゴンは、成長ホルモン分泌機能検査やインスリノーマの診断に用いられる。
 d インジゴカルミン、インドシアニングリーンは、遮光下で保存する。
 e 診断用医薬品は、すべて室温で保存できる。

   1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、c、d)
   4(b、c、e)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問230 
ニューキノロン薬の副作用とその回避に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 重大な副作用として、痙れん、横紋筋融解症、中毒性表皮壊死症、急性腎不全、光線過敏症などが知られている。
 b 中毒性表皮壊死症、急性腎不全を回避するための最善の方策は、原因となる薬の用量を減量することである。
 c 血液尿素窒素(BUN)や血清クレアチニン濃度(Scr)をモニターすることは、横紋筋融解症や急性腎不全の防止につながる。
 d シプロフロキサシンによる痙れんはケトプロフェンを併用すると増強されるので、両薬物は併用禁忌とされている。
 e 狭心症、その他の虚血性心疾患、肝機能障害の患者には、投与すべきでない。

   1(a、b) 2(a、d) 3(b、e) 4(c、d) 5(c、e)

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問231 
次の処方(a〜c)から予想される疾患名(ア〜エ)について、正しい組合せはどれか。
 処方a
  ランソプラゾールカプセル30 mg    2カプセル
  アモキシシリンカプセル250 mg     6カプセル
  クラリスロマイシン錠200 mg      2錠
      1日2回            7日分
 処方b
  ピラジナミド末            1.5g
  イソニアジド錠100 mg         3錠
  塩酸エタンブトール錠125 mg      6錠
      1日1回 朝食後       30日分
  リファンピシンカプセル150 mg     3カプセル
      1日1回 朝食前       30日分
 処方c
  ジドブジンカプセル100 mg       6カプセル
  メシル酸ネルフィナビル錠250 mg    3カプセル
      1日3回 毎食後        14日分
  ラミブジン錠150 mg          2錠
      1日2回            14日分

<疾患名>
 ア 胃・十二指腸潰瘍   イ 肺結核   ウ 慢性肝炎   エ HIV感染症

     a b c
   1 ア エ ウ
   2 ア イ エ
   3 イ ア エ
   4 イ ウ ア
   5 ウ エ イ
   6 エ イ ウ

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問232 
輸液療法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a TPN(total parenteral nutrition)は直接中心静脈へ投与する方法であるから、そのpHは7.4、浸透圧は等張となるように調節する必要がある。
 b TPNを手術侵襲の大きな患者に施行した場合、重篤なアルカローシスを起こすことがある。
 c 慢性肝不全時の肝性脳症患者にアミノ酸輸液を施行する際、Fischer比(分岐鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸)を高めた輸液が意識障害の改善に有効である。
 d 複数の輸液を混合するTandem法とは2種以上の輸液を並列に連結する方法で、長時間にわたる輸液の注入に使用される。
 e 脂肪乳剤のTandem法による投与は簡便な方法として繁用される。

     a b c d e
   1 誤 誤 正 正 誤
   2 誤 正 正 誤 正
   3 正 正 誤 正 正
   4 誤 正 誤 誤 誤 
   5 正 誤 誤 正 誤

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問233 
患者A(55歳・男性)は慢性腎不全と診断されて、次の処方を受けた。処方内容に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 処方
  フロセミド錠40 mg          1錠
   1日1回 朝食後服用        14日分
  アルファカルシドールカプセル0.5 μg 1カプセル
   1日1回 朝食後服用        14日分
  ニフェジピンカプセル10 mg      3カプセル
   1日3回 毎食後服用        14日分
  ポリスチレンスルホン酸カルシウム末  15g
   1日3回 毎食後服用        14日分

 a フロセミドは、カリウム保持性の利尿薬である。
 b アルファカルシドールは、腎不全時のビタミンD代謝異常にともなう諸症状を改善する。
 c ニフェジピンは、降圧作用に基づくめまいなどを起こすことがある。
 d ポリスチレンスルホン酸カルシウムは、腎不全時の血清リン値の上昇を抑制する。

     a b c d
   1 誤 正 正 誤
   2 正 誤 誤 正
   3 正 正 誤 誤
   4 誤 誤 正 正 
   5 誤 正 誤 正
   6 誤 正 正 正 

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問234 
医薬品に関連した医療事故の防止対策として、有効な組合せはどれか。
 a 薬剤師による処方鑑査を充実し、明らかな問題点を見つけた場合は、処方医と相談することなしに正しい処方に変更して調剤する。
 b コンピュータによる処方・注射オーダリングシステムを導入・活用する。
 c 装置瓶への散剤の詰め替えは、1人の薬剤師が責任を持って行う。
 d 当時者に原因を究明させる。
 e 医療事故に直結しそうなミス事例を報告させて全関係職員に周知させる。

   1(a、b)  2(a、d)  3(b、c)
   4(b、e)  5(c、d)  6(d、e)

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問235
次の処方に関して、下記の問に答えよ。
 処方
  グリベンクラミド錠2.5mg    1錠
   1日1回 朝食前        14日分
  アカルボース錠100mg      3錠
   1日3回 朝・昼・夕食直前   14日分

(問235)
この処方から考えられる特徴的な注意すべき副作用の症状に関する記述の正しいものの組合せはどれか。
 a 食欲不振、筋肉の痛み、悪心、嘔吐
 b 脱力感、動悸、発汗、手足のふるえ
 c 息苦しさ、発熱、筋力減退
 d お腹がはる、放屁(おなら)増加、下痢、腹痛

   1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
   4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問236 
次の処方に関して、下記の問に答えよ。
 処方
  グリベンクラミド錠2.5mg    1錠
   1日1回 朝食前        14日分
  アカルボース錠100mg      3錠
   1日3回 朝・昼・夕食直前   14日分

(問236)
処方薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 透析療法を受けている患者には禁忌である。
 b グリベンクラミドの1日最高投与量は、10 mgである。
 c 重症ケトーシス患者には禁忌である。
d 気管支ぜん息の患者には禁忌である。
 
     a b c d
   1 誤 正 正 誤
   2 誤 誤 正 誤
   3 正 正 誤 正
   4 誤 正 誤 正
   5 正 誤 誤 正

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問237 
次の記述は、テオフィリンと他の薬物との相互作用に関するものである。
[  ]の中に入れるべき薬物の正しい組合せはどれか。
 テオフィリンは有効血中濃度域が狭いので、薬物代謝酵素を誘導又は阻害する薬物との併用は避けることが望ましい。[ a ]は、テオフィリンの作用を減弱させる一方、イミダゾール環を有する[ b ]は薬物代謝酵素を阻害するため、テオフィリンの作用が増強される。しかし、[ b ]と同じ主作用を有するが、イミダゾール環を持たない[ c ]に処方変更することにより、テオフィリンとの相互作用を回避することができる。

 ア リファンピシン    イ シメチジン     ウ クラリスロマイシン
 エ エリスロマイシン   オ イソニアジド    カ ファモチジン

     a b c
   1 ア カ イ
   2 イ エ ウ
   3 ウ ア オ
   4 ア イ カ
   5 ウ イ カ
   6 エ ア オ

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問238 
がん患者に対する薬剤師の対応に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 未告知の患者から、処方されている抗悪性腫瘍薬について聞かれたときには、処方医に相談なしに詳しく説明できる。
 b がん性疼痛のある患者に麻薬が頓用で処方されている場合には、できるだけ我慢するように告げる。
 c 緩和医療では、患者への心理的支え、疼痛の除去を重要視しなければならない。
 d 「患者に何を話すか」より「患者から何を聞くか」という姿勢が大切である。
 e 薬剤の服用は患者の自己決定権の範囲であるので、患者が自らの判断で一部の薬剤しか服用していなくても、特に注意する必要はない。

     a b c d e
   1 正 正 誤 誤 正
   2 誤 正 誤 誤 正
   3 誤 誤 正 正 正
   4 正 正 正 誤 誤
   5 誤 誤 正 正 誤

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問239 
医薬品の製造管理及び品質管理基準(GMP)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a GMPは、薬事法における製造業の許可の基準として、厚生労働省令で定められたものであるので、許可後の製造所における製造管理等を規定するものではない。
 b GMPでいう「バリデーション」とは、製造所の構造設備並びに手順、工程、その他の製造管理及び品質管理の方法が期待される結果を与えることを検証し、これを文書とすることをいう。
 c GMPの規定に従い、複数の工場で同じ日に製造された医薬品は、必ず同一のロット番号が付される。
 d GMPの目的の一つは、医薬品を製造するにあたっての人為的な誤りを最少とすることであり、そのために製造管理等に関する基準書を作成し、これに基づいて業務を行うことが大切である。

   1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

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問240 
薬物(a〜e)の血中濃度モニタリング上の留意点(ア〜オ)について正しい組合せはどれか。
<薬物>
 a シクロスポリン   b ジゴキシン    c フェニトイン
 d テオフィリン    e バンコマイシン

<留意点>
 ア 血清分離剤に吸着されることが知られているので、血清分離剤を含む採血管の使用は避けた方が良い。
 イ 主としてCYP1A2により代謝される本薬物の全身クリアランスは、年齢により変動することが知られている。
 ウ 内因性の免疫反応陽性物質が存在することがあり、測定法によっては実際の薬物濃度以上の値を示すことがある。
 エ 血球と血漿間の薬物分配平衡が、室内温度や採血後の放置時間により変動することが知られている。
 オ 血中濃度のトラフ値が10μg/mLを超えないように注意する。

     a b c d e
   1 ア エ ウ オ イ
   2 ア ウ オ イ エ
   3 エ ウ ア イ オ
   4 エ ア イ ウ オ
   5 ウ イ エ オ ア
   6 ウ オ ア エ イ

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