第88回薬剤師国家試験(平成15年3月)

       基礎薬学(問1〜問60)


問1
次の構造は、医薬品に含まれる基本骨格である。その構造と名称の正しい組合せはどれか。


  a

  b

  c

  d

  e

1

ピペラジン

ピリジン

クマリン

アジリジン

プリン

2

ピリミジン

ピリジン

クロマン

β-ラクタム

プリン

3

ピリジン

ピラジン

クロマン

β-ラクタム

ピリミジン

4

ピペラジン

ピラジン

クマリン

アジリジン

ピリミジン

5

ピリミジン

ピリジン

クマリン

β-ラクタム

プリン



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問2 
Cl、N、Sの酸化物に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a N2Oには全身麻酔作用がある。
b KClO3には酸化作用はない。
c H2SO4は水と任意の割合で混ざり、この時発熱する。
d SO2には還元作用がある。

     a b c d
  1 正 正 正 誤
  2 誤 正 誤 正
  3 正 誤 正 誤
  4 正 正 正 正
  5 正 誤 正 正

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問3 
cyclohexane及びその誘導体に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a cyclohexaneのいす形立体配座におけるC-C-C結合角は120度である。
b trans-1,2-dimethylcyclohexaneの安定ないす形立体配座では、2個のメチル基はequatorial結合である。
c cis-1-tert-butyl-4-chlorocyclohexaneの安定ないす形立体配座では、クロロ基はequatorial結合である。
d いす形のcyclohexaneのすべての隣り合った炭素−水素結合は、ねじれ形配座である。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問4 
下記の立体構造a〜dのうち、(2R,3S)-2-bromo-3-chlorobutaneを正しく表しているものの組合せはどれか。



  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d) 
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問5 
化学結合及び相互作用に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a アンモニアやフッ化水素の沸点は、それぞれ15族、17族の他の水素化物の沸点と比べて異常に高い。これは強い分子間水素結合をしているためである。
b 原子間で電子を共有することにより形成される結合には、共有結合とイオン結合がある。
c アンモニアの窒素原子の非共有電子対は、プロトンや金属陽イオンと、配位結合を形成する。
d アセトンが水に溶けやすいのは、疎水性相互作用のためである。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問6 
炭素原子の混成軌道に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a プロパンの中央炭素と末端炭素との結合は、sp3混成軌道と sp3混成軌道からなるシグマ(σ)結合である。
b アセチレンのCH結合は、sp混成軌道とs軌道からなるシグマ(σ)結合である。
c イソプロピルカルボカチオンの中央炭素は、sp3混成軌道をもつ。
d アレン(プロパジエン)の中央炭素は、sp2混成軌道をもつ。
e ホルムアルデヒドの炭素は、sp2混成軌道をもつ。

    a b c d e
  1 正 正 誤 誤 正
  2 誤 正 誤 正 誤
  3 正 誤 正 誤 誤
  4 正 誤 誤 正 正
  5 誤 正 正 誤 正

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問7 
次の化合物の酸性の強さを比較したもののうち、正しいものの組合せはどれか。



  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問8 
芳香族化合物に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a イオン性の芳香族化合物は存在しない。
b 代表的な反応は、求電子置換反応である。
c ピリジンとピロールの窒素原子の非共有電子対は、いずれもsp2混成軌道に存在する。
d スルホン化は可逆反応である。

     a b c d
  1 誤 誤 誤 正
  2 誤 正 正 誤
  3 正 誤 正 誤
  4 誤 正 誤 正
  5 正 正 誤 正

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問9 
化合物a〜dの求核置換反応に関する記述ア〜エの正誤について、正しい組合せはどれか。


ア 化合物aは炭素−ハロゲン結合がきわめて強く容易に開裂しないので、臭素を置換することは難しい。
イ 化合物bは第3級ハロゲン化合物であるからSN1機構で容易に反応する。
ウ 化合物cは第1級ハロゲン化√ィであるからSN2機構で容易に反応する。
エ 化合物dは第1級ハロゲン化合物であるからSN2機構で容易に反応する。

    ア イ ウ エ
  1 正 正 正 誤
  2 誤 正 誤 正
  3 正 誤 正 誤
  4 誤 誤 誤 正
  5 正 誤 誤 正

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問10 
次の「反応」と「反応の分類」の対のうち、正しいものの組合せはどれか。



  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問11 
化学反応に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 塩素と紫外線を用いるアルカンの塩素化反応は、炭素ラジカル中間体を経由する連鎖反応である。
b 硫酸と硝酸を用いるベンゼンのニトロ化反応では、ニトロニウムイオンが求核剤として働いている。
c 臭素を用いるベンゼンの臭素化反応において、臭化鉄(III)(FeBr3)はルイス塩基触媒として作用する。
d 臭素を用いるアルケンの臭素化反応では、ブロモニウムイオン中間体が生成する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問12 
カルボン酸エステルに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a カルボン酸とアルコールからエステルを生成する反応では、酸触媒が必要である。
b 安息香酸を酸触媒の存在下で18Oで標識したメタノールと反応させると、標識された酸素は安息香酸メチルに含まれる。
c 酢酸エチルはエタノール中ナトリウムエトキシドで処理すると、アセト酢酸エチルを与える。
d 酢酸エチルとプロパン酸エチルの混合物をエタノール中ナトリウムエトキシドで処理すると、アセト酢酸エチルと3-オキソペンタン酸エチルのみが生成する。

     a b c d
  1 正 正 正 正
  2 誤 誤 正 正
  3 正 誤 誤 正
  4 正 正 正 誤
  5 正 正 誤 正

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問13 
日本薬局方医薬品エテンザミドの合成法と性質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


a サリチル酸に無水メタノールを加えるだけで、容易に化合物Aが生成する。
b 化合物Aのメタノール溶液にアンモニアを加えると、化合物Bが生成する。
c 化合物Bのエチル化の際、phenoxide anionを生成させ、求核性を高める必要がある。
d エテンザミドの飽和水溶液は塩基性を示す。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問14 
日本薬局方医薬品a〜cに適用する確認試験ア〜エの正しい組合せはどれか。

  塩酸ピリドキシン         ナプロキセン        ブンズブロマロン


ア 本品0.1gをエタノール(95) 10 mLに溶かし、2,4-ジニトロフェニルヒドラジン試液3 mLを加え、水浴中で20分間加熱するとき、赤色の沈殿を生じる。
イ 本品0.01 gを希塩酸5 mLに溶かし、水浴中で10分間加熱し、冷却した液は芳香族第一アミンの定性反応を呈する。
ウ 本品の水溶液(1→10000) 1 mLに新たに製した2,6-ジブロモ-N-クロロ-1,4-ベンゾキノンモノイミンのエタノール(95)溶液(1→4000) 2 mL及びアンモニア試液1滴を加えるとき、液は青色を呈する。
エ 本品のエタノール(99.5)溶液(1→300) 1 mLに過塩素酸ヒドロキシルアミン・エタノール試液4 mL及びN,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド・エタノール試液1 mLを加え、よく振り混ぜた後、微温湯中に20分間放置する。冷後、過塩素酸鉄 (III)・エタノール試液1 mLを加えて振り混ぜるとき、液は赤紫色を呈する。

     a b c 
  1 ア ウ イ
  2 イ ウ エ
  3 イ エ ウ
  4 ウ エ ア
  5 ウ ア エ
  6 エ イ ア

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問15 
解離定数に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a pKaの値が小さいほど、酸性の強さは小さい。
b pKbの値が大きいほど、塩基性の強さは大きい。
c pKaの値は、解離している分子種と解離していない分子種が等モル量存在している溶液のpHに等しい。
d 25℃における弱電解質水溶液では、pKa×pKb=14として取り扱える。
e pKb 8の塩基性薬物は、pH 9の水溶液においてはほとんどがイオン型で存在している。

     a b c d e
  1 正 正 誤 誤 正
  2 誤 誤 正 誤 正
  3 正 正 誤 正 誤
  4 誤 誤 正 誤 誤
  5 誤 正 正 正 正

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問16 
日本薬局方における粘度測定法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 液体の流れに平行な平面の単位面積あたりの内部摩擦力をずり応力(S)、流れに垂直な方向の速度勾配をずり速度(D)とよび、粘度(η)とは、 D=ηSの関係式で示される。
b 粘度の単位としてパスカル秒(Pa・s)またはミリパスカル秒(mPa・s)が用いられる。
c 高分子物質を含む液体の極限粘度を測定することにより、分子量の目安となる情報が得られる。
d 毛細管粘度計を用い、粘度及び密度既知の液体Aについて毛細管を通って流下するに要する時間を測定したところ、t秒を要した。同一の粘度計を用いて同条件で液体Bを測定したところ、2t秒を要した。両液体の密度にかかわらず液体 Bの粘度は液体Aの2倍であるといえる。
e 非ニュートン液体の粘度測定には回転粘度計法が適用でき、測定装置の一つにクェット型粘度計(共軸二重円筒形回転粘度計)がある。

     a b c d e
  1 正 正 正 誤 正
  2 誤 誤 誤 正 誤
  3 正 正 誤 誤 誤
  4 正 誤 正 正 正
  5 誤 正 正 誤 正

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問17 
化合物の物性に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 過冷却現象とは、冷却している液体試料の結晶が析出する際に見られる現象で、冷却温度が急激に降下する特徴を示す。
b 純物質の融点と凝固点は共に固相と液相との平衡状態での転移温度を示し、本質的には同一の値を示し、圧力に依存しない。
c 0℃、1気圧での氷と水の平衡状態において、氷は水に比べてエンタルピー的に安定であるがエントロピー的には水の方が安定であるため、両者はGibbs自由エネルギーの変化量がゼロの状態でつり合っている。
d 結晶性の薬品の中に不純物が混在すると凝固点は低下する。
e 等方性物質の第1の媒質から第2の媒質に光が入るとき、入射角iの正弦と屈折角rの正弦との比nは屈折率とよばれ、その値が1より大きい場合は、入射角度によっては全反射が起こりうる。

     a b c d  e
  1 正 正 誤 誤 正
  2 誤 誤 正 正 誤
  3 誤 正 誤 誤 正
  4 正 正 誤 正 誤
  5 誤 誤 正 正 正

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問18 
熱力学的パラメータに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 絶対温度Tにおいて状態AとBが平衡にあるとき、その平衡定数 Kは、両状態の標準自由エネルギー差・Goによって決まる。ただし・Go=-RT ln Kの関係がある。Rは気体定数である。
b いくつかの温度で測定した平衡定数から、反応の標準エンタルピー変化を求めることができる。
c XからYが生成するときの反応速度定数は、 exp(-Ea/RT)に比例する。ただし、厳密には測定温度範囲が狭いときに限られる。Eaは一般に活性化エネルギーといわれる。
d 自由エネルギーはエントロピーとエンタルピーの関数であり、温度には依存しない。

     a b c d
  1 正 誤 正 誤
  2 誤 正 誤 正
  3 正 正 正 誤
  4 誤 正 誤 誤
  5 誤 誤 正 正

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問19 
図に示されたフェノールと水の二成分系の液相−液相平衡に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 曲線ABCの外側では、両成分は溶け合い均一溶液であり、内側では二相に分離する。点Bの温度TBを臨界溶解温度という。
b 高温で一相になる系では、一般的に混合熱は発熱である。
c wFは、温度T1におけるフェノールの飽和溶解度である。
d 点Hでは、点Eと点Fの組成の二相に分離する。その重量比 wE/wFL1/L2である。



     a b c d
  1 正 誤 正 正
  2 誤 正 誤 正
  3 正 正 誤 誤
  4 誤 誤 正 誤
  5 正 誤 誤 誤

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問20 
次の文章の[  ]内に入る語句の正しい組合せはどれか。
 大気中に存在する二酸化イオウSO2と[ a ]が水に吸収されると、それぞれ最終的には[ b ]とHNO3に変化し、水のpHが[ c ]酸性雨となり、環境や生態系に悪影響を与える可能性がある。一般に、pH=5.6以下の雨を酸性雨とよんでいる。
 大気と平衡にある水は1.5×10-5 mol L-1の二酸化炭素CO2を溶解している。反応は次のように表される。



式(2)のpKa1=6.46、及び(3)のpKa2= 10.25である。水溶液は酸性であるため、式(3)と水自身の解離によるプロトンの影響を無視できるとすると、弱酸の溶液のpHを求める次式を用いて水溶液のpHが求められる。


ここでCA=1.5×10-5 mol L-1およびlog1.5 = 0.18とすると
  pH=[ d ]となる。

 a

 b

 c

 d

1

リン酸

H2SO4

上がり

0.82

2

窒素酸化物

H2S

上がり

5.64

3

リン酸

H2SO4

下がり

6.64

4

窒素酸化物

H2SO4

下がり

5.64

5

窒素酸化物

H2SO3

下がり

0.82



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問21 
難溶性電解質MX2は水中では、次式の平衡状態で存在する。
  MX2  ・ M2++2X-

溶解度および溶解度積に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 難溶性電解質MX2の溶解度積Kspは、各イオンの濃度積[M2+][X-]で表せる。
b 難溶性電解質MX2の溶解度積Kspは、 [M2+][X-]2で表せる。
c MX2 の溶解度をCsatとすると、その溶解度積はKspCsat2である。
d MX2 の溶解度をCsatとすると、その溶解度積はKsp= 4Csat3である。
e X-イオンを添加すると、MX2の溶解度は増加する。これを共通イオン効果という。

     a b c d e
  1 正 誤 正 誤 正
  2 誤 正 正 誤 誤
  3 正 誤 誤 正 誤
  4 誤 正 誤 正 正
  5 誤 正 誤 正 誤

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問22 
コロイド分散系に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 限外顕微鏡は、コロイド粒子のチンダル現象を利用したものである。
b コロイド粒子のブラウン運動は、コロイド粒子どうしの無秩序な衝突によって起こり、コロイド粒子は、一般にろ紙や半透膜を通過する。
c 疎水コロイドに少量の電解質を添加すると、凝集し沈殿する。これを凝析という。これは静電的反発力が増加し、ファンデルワールス力が支配する距離まで接近するためである。
d タンパク質などの親水コロイドは、アルコールなどの脱水剤と少量の電解質を添加すると、凝集し沈殿する。これを塩析という。
e 互いに反対符号に帯電した水溶性高分子コロイドの静電的相互作用を利用して、マイクロカプセルを調製することができる。

     a b c d e
  1 正 誤 誤 正 正
  2 誤 正 誤 正 正
  3 正 正 誤 正 誤
  4 誤 誤 正 誤 正
  5 正 誤 誤 誤 正

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問23 
3種類の薬物A、B及びCの分解は、それぞれ0次、1次及び2次反応に従う。次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a Aの残存量は、時間と共に直線的に減少する。
b Bの残存量の対数は、時間と共に直線的に減少する。
c Cの残存量の逆数の対数は、時間と共に直線的に増加する。
d いずれの薬物も、その初濃度と半減期が同じ場合、半減期以降での薬物の分解量の最も少ないのはAである。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問24 
次の文章の[  ]に入る語句又は数値の正しい組合せはどれか。
 90Srは[ a ]により原子番号39の90Yになる。 90Yも放射性核種であり、β-壊変により原子番号[  b ]、質量数[ c ]のZrの安定核種になる。90Srの半減期(28.8年 )は90Yの半減期(64.1時間)に比べてはるかに長いので十分長時間の後には、両核種の間に[ d ]平衡が成立する。この状態においては105 Bqの90Srと共存する90Yは[ e ]Bqである。

 a

b

d

 e

1

β+壊変

36

86

化学

0.5×105

2

β-壊変

40

90

過渡

0.5×105

3

β+壊変

39

86

永続

0.5×104

4

β-壊変

41

90

放射

105

5

β-壊変

40

90

永続

105



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問25 
下の図a〜cは、エステル(C10H12O2) ア〜エのいずれかのプロトンNMRスペクトル(500 MHz、CDCl3)である。スペクトルと化合物の正しい組合せはどれか。


ア 安息香酸プロピル
イ プロピオン酸ベンジル
ウ フェニル酢酸エチル
エ 4-メチル安息香酸エチル

     a b c 
  1 ア イ エ
  2 イ ア ウ
  3 ウ エ ア
  4 ウ イ エ
  5 エ ア ウ
  6 エ イ ウ

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問26 
下の図は分子式C9H10O2で表される芳香族化合物 A〜Cのうちいずれかの質量スペクトル(EI-MS)である。次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。


a m/z 43はアセチル基に由来するフラグメントイオンである。
b m/z 108は基準ピークである。
c m/z 91はベンジル基に由来するフラグメントイオンである。
d この化合物の構造はAと考えられる。

     a b c d
  1 正 正 正 正
  2 正 正 誤 正
  3 正 誤 正 誤
  4 誤 正 正 正
  5 正 正 誤 誤

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問27 
日本薬局方における粉末X線回折測定法の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 本法は、結晶性の粉末試料にX線を照射し、その物質中の原子核を強制振動させることにより生ずる干渉性散乱X線による回折強度を、各回折角について測定する方法である。
b ある結晶面からの回折X線の方向はブラッグの法則2dhklsinθ =ηλで規定される。ここでdhklは結晶面(hkl)の面間距離、2θは回折角度、λはX線の波長、ηは反射次数を示している。
c 原則として測定試料を微粉末にするのは、入射X線に対して試料の各結晶面がありとあらゆる方向に向いた結晶の集合体として取り扱えるからである。
d 2種類の粉末X線回折パターンの回折角度とその相対強度比が同じ場合、両者は同一物質であると言える。
e 本法が結晶多形の確認に用いられるのは、そのX線回折パターンが結晶中での分子のつまり方の差異を反映するためである。

     a b c d e
  1 正 正 正 正 誤
  2 誤 正 誤 誤 正
  3 誤 正 正 正 正
  4 正 誤 誤 誤 正
  5 誤 正 誤 正 誤

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問28 
クロマトグラフ法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 移動相に用いられるのは、液体と気体だけである。
b 固定相には液体も用いられる。
c 薄層クロマトグラフ法におけるRf値の最大値は1である。
d カラムの理論段当たり高さは移動相の流速に依存しない。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問29 
電気泳動法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a イオンの泳動速度は、温度に依存しない。
b pHが同じなら、イオンの泳動速度は緩衝剤の影響を受けない。
c ゲル電気泳動は、分子量の小さい薬物や生体成分の分離には使用できない。
d ゾーン電気泳動の担体には、ろ紙、薄層などが用いられる。
e pH 2.0のギ酸緩衝液中では、アラニンは負極に泳動される。

  1 (a、c)   2 (a、e)  3 (b、c)  
  4 (b、e)   5 (c、d)  6 (d、e)

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問30 
日本薬局方ブドウ糖注射液の定量法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 本品のブドウ糖(C6H12O6)約4 gに対応する容量を正確に量り、アンモニア試液0.2 mL及び水を加えて正確に100 mLとし、よく振り混ぜて30分間放置した後、旋光度測定法により20±1℃、層長100 mmで旋光度αDを測定する。
 ブドウ糖(C6H12O6)の量(mg)=α D×1895.4である。
a 旋光度は、測定に用いる光の波長に関係しない。
b 右旋性とは、偏光の進行方向に向き合って見るとき、偏光面を右に回転する性質である。
c アンモニアを加える理由は、ブドウ糖の変旋光を平衡状態にして安定した旋光度を得るためである。
d アンモニアを加える理由は、測定液の着色を防ぐためである。
e 層長200 mmの測定管を用いても、計算式の係数は1895.4である。

     a b c d e
  1 正 誤 誤 正 正
  2 誤 正 正 誤 正
  3 正 正 誤 正 正
  4 誤 正 正 誤 誤
  5 正 誤 正 正 正

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問31 
次の文章中の[  ]に入る字句について、正しい組合せはどれか。
 ランベルト-ベールの法則によると、吸光度(A)は光の透過距離(l cm)と物質の濃度(c mol L-1)に比例する。比例定数を εとすると、A、c及び εの関係は式[ a ]で表される。この比例定数 εは[ b ]とよばれ、単位は[ c ]である。
 ある有機化合物の紫外部吸収スペクトルは360 nmにεmax=2×104[ c ]の吸泣m大を示した。光の透過距離1.0 cmのセルを用いて、この化合物の紫外部吸収スペクトルを測定したところ、同じ波長における吸光度は0.66であった。この濃度は[ d ]mol L-1である。

 a

 b

 c

 d

1

A=εcl

比吸光度

cm mol L

3.3×10-4

2

A=εcl

モル吸光係数

cm-1 mol -1 L

3.3×10-5

3

ε=Acl

透過度

cm mol -1 L -1

3.3×10-6

4

ε=Acl

モル吸光係数

cm-1 mol -1 L

3.3×10-3

5

A=εcl

モル吸光係数

mol -1 L

3.3×10-5



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問32 
日本薬局方一般試験法の蛍光光度法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 蛍光光度法は、蛍光物質の溶液に励起光を照射するとき、放射される蛍光の強度を測定する方法である。
b 光源には通例、タングステンランプを用いる。
c 蛍光測定には、通例、層長1 cm角の四面透明の石英製セルを用いる。
d 一般に、蛍光の極大波長は励起光の極大波長より短波長側にある。
e 蛍光は、わずかな量の汚染物質によっても消光しやすい。消光作用のある物質を一般にスカベンジャーとよぶ。

  1 (a、b)  2 (a、c)   3 (a、e)  
  4 (b、d)  5 (b、e)   6 (c、d)  

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問33 
免疫学的測定法に関する記述のうち、正しいものはどれか。
 1 測定に用いる抗体は、濃度が高いほど高感度となる。
 2 標識を導入するのは、抗原だけである。
 3 標識には、放射性同位元素または酵素のみが用いられる。
 4 モノクローナル抗体を用いる系では、交差反応性は認められない。
 5 B(bound)/F(free)分離操作を必要としない方法もある。

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問34 
物理的診断法に関する記述のうち、正しいものはどれか。
 1 MRIには、主として放射性同位元素が用いられる。
 2 超音波診断法では、生体に吸収される超音波の強度が測定される。
 3 CTスキャンには、X線のほか赤外線も使用される。
 4 ファイバースコープを用いる光学技術には、光の全反射が利用されている。
 5 X線造影剤に利用できる安全な元素は、バリウムだけである。

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問35 
次の生薬の確認試験には薄層クロマトグラフ法が用いられている。それぞれの生薬の試験法で、標品として用いられるa〜dの成分との正しい組合せはどれか。
  ダイオウ、キョウニン、カンゾウ、シャクヤク
a グリチルリチン酸
b アミグダリン
c センノシドA
d ペオニフロリン

ダイオウ
キョウニン
カンゾウ
シャクヤク
1
a
b
c
d
2
b
c
d
a
3
c
b
a
d
4
c
d
a
b
5
d
a
c
b
6
d
a
b
c


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問36 
漢方処方の小青竜湯に配合される生薬「ハンゲ、マオウ、ケイヒ、ゴミシ、シャクヤク、サイシン、カンキョウ、カンゾウ」に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 8種の生薬は、すべて基原植物の属する科が異なっている。
b マオウはアルカロイドを、シャクヤク、カンゾウはテルペノイドを含有する。
c 日本薬局方で精油定量法を適用しているものは、ハンゲ、サイシン、カンキョウである。
d 小青竜湯は鼻炎、気管支炎、気管支ぜん息等の呼吸器疾患に用いられる。
e ケイヒの薬用部位は樹皮であり、ゴミシの薬用部位は果実である。

     a b c d e
  1 正 誤 正 誤 正
  2 誤 正 誤 正 正
  3 誤 正 正 誤 誤
  4 誤 誤 正 正 誤
  5 正 正 誤 正 正

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問37 
次に示すa〜dは日本薬局方に収載されている天然物を起源とする医薬品の構造式である。a〜dに対する次の説明ア〜エについて、正しい組合せはどれか。


ア キハダ Phellodendron amurenseの樹皮に含まれるイソキノリンアルカロイドで、止瀉薬、整腸薬として利用される。
イ インドジャボク Rauwolfia serpentinaの根に含まれるインドールアルカロイドで、抗不整脈薬として利用される。
ウ ベラドンナ Atropa belladonnaの根に含まれるトロパンアルカロイドで、副交感神経遮断薬、鎮痙薬として利用される。
エ ニチニチソウ Catharanthus rouseusの全草に含まれるインドールアルカロイドで、抗急性白血病薬、抗悪性リンパ腫薬として利用される。

     a b c d
  1 ア イ ウ エ
  2 イ ア エ ウ
  3 ウ エ ア イ
  4 ウ イ ア エ
  5 エ ウ イ ア

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問38 
多糖類に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a デキストラン、ペクチン、キチンは、それぞれ多種類の糖からなるヘテロ多糖である。
b コンドロイチン硫酸は、N-アセチルガラクトサミンの硝酸エステルとグルコースが交互に結合している。
c アミロースはD-グルコースがα-1,4グリコシド結合した多糖であり、セルロースはD-グルコースがβ-1,4グリコシド結合した多糖である。
d 血液凝固阻止作用を有するヘパリンは、グルクロン酸、グルコサミン、イズロン酸を構成糖とする。

  1 (a、b)  2 (a、c)   3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)   6 (c、d)  

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問39 
次の脂質a〜dに関する記述ア〜エについて、正しいものの組合せはどれか。
ただしR1、R2、R3は長鎖アルキル基である。


ア 主要な生体膜成分である。
イ 生体内の代表的なエネルギー貯蔵物質である。
ウ 血小板活性化作用をもつ。
エ リン酸化体の分解産物は細胞内情報伝達物質である。

     a b c d
  1 ア イ エ ウ
  2 イ ウ エ ア
  3 ウ イ ア エ
  4 ア エ イ ウ
  5 イ ウ ア エ

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問40 
アミノ酸に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a プロリンは、第二級α-アミノ酸である。
b アスパラギンやグルタミンは、酸性アミノ酸である。
c タンパク質中のシステインは還元により、ジスルフィド結合を形成する。
d タンパク質が示す280 nmでの紫外線吸収と蛍光の大部分は、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファンに含まれる芳香環によるものである。

     a b c d
  1 正 誤 誤 正
  2 正 誤 正 正
  3 誤 正 誤 誤
  4 正 正 誤 正
  5 誤 誤 正 誤

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問41 
ヌクレオチドに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a ペントースリン酸エステルのC1' に塩基が結合したものをヌクレオチドという。
b プリンは、生合成過程において遊離塩基として合成されてから糖部分に結合する。
c ピリミジンは、生合成過程においてピリミジン環として合成されてから糖部分に結合する。
d プリンは、サルベージ経路により再利用されない。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問42 
酵素と酵素反応に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 動物細胞由来の酵素には、反応の至適pHが酸性のものがある。
b インスリンは、前駆体がタンパク質分解酵素により切断されて生じる。
c Michaelis定数(KM)が大きいほど酵素と基質の親和性は高い。
d 基質の濃度が高くなると、活性が阻害される酵素がある。

     a b c d
  1 誤 誤 正 正
  2 正 誤 正 誤
  3 誤 正 誤 正
  4 正 正 誤 正
  5 誤 正 正 誤

<解答>へ・  <解説>へ

問43 
自律神経系に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 交感神経系は、一般に刺激に応じて緊急時に作動し、エネルギーの消費に働く。
b 副交感神経系は、一般に平常時の生体機能を保つ役割を果たし、エネルギーの保存に働く。
c 交感神経系の興奮により、消化管の運動及び消化液の分泌の促進がみられる。
d 副交感神経系の興奮により、心拍数増加及び心収縮力増加といった心臓機能の亢進がみられる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問44 
循環器系に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 大部分の酸素はヘモグロビンと結合して血液中を運搬されるが、大部分の二酸化炭素は炭酸水素イオンの形で運搬される。
b 冠状動脈は心臓の栄養血管であり、大動脈起始部より枝分かれする。
c 房室間における興奮の伝導は、特殊心筋とよばれる分化した筋肉により行われる。
d 房室結節における興奮の伝導速度は、ノルエピネフリンによって減少する。
e 洞結節の細胞は自動能をもっており、心臓全体の調律を行っている。

     a b c d e
  1 正 正 誤 正 誤
  2 正 誤 正 誤 誤
  3 誤 誤 正 誤 正
  4 正 正 正 誤 正
  5 誤 正 誤 正 正

<解答>へ・  <解説>へ

問45 
呼吸器の構造と機能に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 肺は左右対称の臓器で、それぞれ3葉ずつからなる。
b 肺胞表面は界面活性物質で覆われているために表面張力が減少しており、肺胞の膨張のためのエネルギー消費を少なくする効果がある。
c 血漿中の炭酸水素イオンは、肺において炭酸脱水酵素により速やかに二酸化炭素となり呼気中に排泄される。
d 肺への血液は、大動脈から分枝した肺動脈から供給される。
e 肺の膨張、収縮は横隔膜などの骨格筋の収縮・弛緩によって受動的に起こる。

     a b c d e
  1 誤 正 正 誤 誤
  2 正 正 誤 正 誤
  3 誤 正 正 誤 正
  4 誤 誤 正 正 正
  5 正 誤 誤 誤 正

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問46 
消化器系に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 副交感神経刺激により、粘液性の唾液分泌が著しく増加する。
b 胃底腺は胃体部にあり、主細胞から胃酸を分泌する。
c 膵液は炭酸水素ナトリウム及び多くの酵素を含む分泌液で、総胆管から十二指腸へ分泌される。
d 胆汁は肝臓でつくられて胆のうに貯蔵され、十二指腸へ分泌される。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問47 
血小板に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 血小板は、骨髄で幹細胞から分化した巨核細胞の細胞片である。
b 血小板は、コラーゲンに粘着すると活性化される。
c 活性化された血小板からは、血小板活性化因子(PAF)やトロンビンが放出される。
d 粘着した血小板は、円板状から球状へと変形し、非可逆的な凝集を起こす。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問48 
骨格筋に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 骨格筋の筋小胞体は、K+を放出又は取込んで、筋原線維の収縮・弛緩を制御する。
b 骨格筋の横行小管の脱分極は、筋小胞体の終末槽に情報を伝え、 Ca2+を放出させる。
c 骨格筋細胞内のCa2+濃度が上昇すると、Ca2+はトロポニンIに結合して収縮を起こす。
d 骨格筋細胞内に放出されたCa2+は、筋小胞体膜にある Ca2+ポンプによって再び筋小胞体に取込まれる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問49 
内分泌系に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 甲状腺から分泌される主要なホルモンは、チロキシン(T4)とトリヨードチロニン(T3)である。
b 一般に、T4はT3よりも活性が強い。
c T4は、末梢組織でT3に転換される。
d 血漿タンパク質結合型のT4及びT3は、組織や下垂体前葉において生理作用を示す。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問50 
微生物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 細菌の染色体DNAは、脂質二重層の膜で囲われた核様体とよばれる構造により、細胞質とは隔てられて存在している。
b 細菌によるATP合成には酸素が必須である。
c 真菌と原虫は、真核生物である。
d ウイルスにはリボソームなどの翻訳装置がない。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問51 
ウイルスに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a ウイルスはそのゲノムの分子種によって、DNAウイルスとRNAウイルスとに大別される。
b ヒト免疫不全ウイルス(HIV)はDNAウイルスで、ゲノム中に逆転写酵素をコードしている。
c 一般にウイルスは、宿主細胞の細胞膜上のウイルス受容体に結合した後、細胞内に侵入する。
d 小児麻痺(急性灰白髄炎)は、ポリオウイルスによって引き起こされる。

     a b c d
  1 誤 正 誤 正
  2 誤 誤 正 誤
  3 正 正 誤 正
  4 誤 正 正 誤
  5 正 誤 正 正

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問52 
生体膜に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 生体膜の基本構造は、リン脂質の二重層である。
b ホスファチジルグリセロールとホスファチジルセリンは、中性のpHでは正電荷をもつ塩基性リン脂質である。
c 生体膜中でほとんどのリン脂質やタンパク質は、膜の平面方向にかなり自由に動き回る。
d コレステロールは、哺乳動物細胞の生体膜の構成成分の1つである。
e 細胞膜には、それぞれ決まった種類の低分子を通過させる輸送タンパク質が存在する。

     a b c d e
  1 正 正 正 誤 正
  2 正 正 誤 正 誤
  3 正 誤 正 正 正
  4 誤 正 正 正 正
  5 正 誤 正 正 誤

<解答>へ・  <解説>へ

問53 
DNA複製に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 細胞内で染色体DNAは、半保存的に複製される。
b 細菌において、染色体DNAフ複製は、ランダムな複数の箇所から同時に開始される。
c 真核細胞の染色体DNAの複製は、核内で進行する。
d DNAポリメラーゼは、伸長中の鎖の5' ヒドロキシ末端へのヌクレオチドの付加を触媒する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問54 
遺伝子工学に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 制限酵素は、DNA上の特定な塩基配列を認識して、二本鎖を切断する。
b 外来遺伝子を組み込むベクターとして、ファージが利用される場合がある。
c pBR322は、約4,000,000塩基対からなる環状構造を持つプラスミドDNAである。
d クローニングベクター上の薬剤耐性マーカーは、遺伝子が導入された菌を導入されていない菌と選別するのに用いられる。
e ヒトの遺伝子を大腸菌で発現させると、ヒトと大腸菌との間で遺伝暗号が異なるので、アミノ酸配列がヒトとは全く異なったタンパク質が合成される。

     a b c d e
  1 正 正 誤 正 誤
  2 正 正 正 誤 誤
  3 正 誤 正 誤 誤
  4 誤 正 誤 正 正
  5 誤 誤 正 正 正

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問55 
次の神経伝達物質とその前駆体との対のうち、正しいものの組合せはどれか。

神経伝達物質

前駆体

a

ノルエピネフリン

―――

ヒスチジン

b

セロトニン

―――

トリプトファン

c

γ-アミノ酪酸(GABA)

―――

グリシン

d

ドパミン

―――

チロシン



  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問56 
糖代謝に関与するホルモンの作用に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は、副腎皮質でのグルココルチコイドやミネラルコルチコイドの産生を促進する。
b グルココルチコイドは、糖新生に関与する酵素の遺伝子の転写を活性化させることにより血糖値を上昇させる。
c グルカゴンは、プロテインキナーゼCの活性化を介してアデニル酸シクラーゼ活性を上昇させる。
d グルカゴンは、肝臓での糖新生を促進する。

     a b c d
  1 正 正 誤 誤
  2 誤 正 正 正
  3 正 誤 誤 正
  4 誤 誤 正 誤
  5 正 正 誤 正

<解答>へ・  <解説>へ

問57 
エイコサノイドに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a エイコサノイドには、プロスタグランジン類、ロイコトリエン類の他にアンギオテンシン類が含まれる。
b リポキシゲナーゼは、プロスタグランジン類生成を触媒する酵素群の一つである。
c ロイコトリエンC4は、気管支平清筋を収縮させる作用をもつ。

     a b c 
  1 正 誤 正
  2 正 正 誤
  3 誤 誤 正
  4 誤 正 正
  5 誤 誤 誤

<解答>へ・  <解説>へ

問58 
免疫グロブリン分子に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 免疫グロブリン分子は2本のH鎖と2本のL鎖がジスルフィド結合しており、還元するとFab断片とFc断片に分割される。
b 免疫グロブリン遺伝子の組換えにより、免疫グロブリン分子可変領域のアミノ酸配列の多様性が生じる。
c 免疫グロブリン分子の5種類のクラスは、Fab断片の特異性により分類される。
d 免疫グロブリン分子と抗原は、疎水性相互作用、水素結合などの非共有結合により結合する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

<解答>へ・  <解説>へ

問59 
生体防御機構に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a T細胞と抗原提示細胞間の認識において、MHC(major histocompatibility complex)が重要な役割をはたす。
b マクロファージは、抗体でオプソニン化された細菌を効率よく貧食する。
c 臓器移植を行うには、HLA(human leukocyte antigen)の適合性を調べる必要がある。
d 全てのヘルパーT細胞は、CD8抗原をもっている。

     a b c d
  1 誤 誤 正 正
  2 正 正 正 誤
  3 正 正 誤 正
  4 正 誤 正 誤
  5 誤 正 誤 誤

<解答>へ・  <解説>へ

問60 
サイトカインに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a サイトカインは、標的細胞の細胞膜を通過して細胞質内受容体に結合する。
b サイトカインのなかには、標的細胞の増殖・分化を制御すること以外に、細胞の運動能に影響を与えるものがある。
c インターロイキン1(IL-1)は、マクロファージだけでなく線維芽細胞や表皮細胞からも産生される。
d リポ多糖体などで刺激されたマクロファージが産生するサイトカインは、主に IL-2である。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  
  
<解答>へ・  <解説>へ

No88-Exam-2

第88回薬剤師国家試験(平成15年3月)

       衛生薬学(問61〜問100)


問61
人口動態に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 18歳未満の人口を年少人口という。
b 現在の老年人口は、年少人口より少ない。
c 老年人口は、過去30年間増加の一途にある。
d 現在の従属人口指数は、50以下である。

 ただし、         年少人口+老年人口
     従属人口指数= ―――――――――― ×100
               生産年齢人口

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ

問62
人口動態統計に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 国勢調査のみの結果をもとにしたものである。
b 出生数には、死産数は含まれない。
c 平均寿命は、男女それぞれの年齢別死亡率のみから求められる。
d 平均寿命が80.0歳の集団では、10.0歳の人の平均余命は70.0年である。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

<解答>へ・  <解説>へ

問63
次の記述の[  ]に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
 疫学において、ある要因が疾病の発症に関与する程度を数量的に表す一つの指標に危険度がある。要因を有する集団の累積罹患率をA、対照集団の累積罹患率をBとした時、A/Bを[ ア ]、A−Bを[ イ ]という。[ ア ]が大きくてもその疾病の罹患率が[ ウ ]場合には[ イ ]は小さくなる。
     ア          イ        ウ
 1  オッズ比      寄与危険度      高い
 2  オッズ比      相対危険度      高い
 3  オッズ比      相対危険度      低い
 4  相対危険度     寄与危険度      高い
 5  相対危険度     寄与危険度      低い
 6  寄与危険度     相対危険度      低い

<解答>へ・  <解説>へ

問64
予防接種に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 風疹ワクチンは、妊婦を対象に接種する。
b 日本脳炎の予防接種には、弱毒性の生ワクチンが用いられる。
c DPT三種混合ワクチンは、ジフテリアと破傷風のトキソイドを百日咳ワクチンと混合したものである。

     a b c
  1 正 正 誤
  2 正 誤 正
  3 誤 正 正
  4 正 誤 誤
  5 誤 正 誤
  6 誤 誤 正

<解答>へ・  <解説>へ

問65
感染症の主な感染経路に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 麻疹ウイルスは、血液を介して感染する。
b C型肝炎ウイルスは、食物を介して感染する。
c ポリオウイルスは経口感染する。
d 結核菌は、経気道感染する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

ラ答>c・  <解説>へ

問66
生活習慣病に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 喫煙は、虚血性心疾患と肺癌のリスクファクターである。
b 糖尿病で増加する血中のヘモグロビンA1cは、ヘモグロビンに糖が非酵素的に反応し、共有結合したものである。
c 大腸癌は、過去30年間の年齢調整死亡率において低下し続けている。
d 末期癌患者の疼痛緩和策は、癌の三次予防には含まれない。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

<解答>へ・  <解説>へ

問67
母子保健に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a フェニルケトン尿症は、新生児マススクリーニングの対象疾患である。
b B型肝炎母子感染防止事業として、キャリアーの母親から出生した子に対し、抗ウイルス薬入りのミルクが支給される。
c 新生児マススクリーニングを行う主な目的は、早期治療することにより血友病を防ぐことにある。
d 新生児マススクリーニング対象疾患の患者の治療は、公費で行われる。

     a b c d
  1 正 正 誤 正 
  2 正 誤 誤 正
  3 誤 正 正 誤
  4 正 誤 正 誤 
  5 誤 誤 誤 正

<解答>へ・  <解説>へ

問68
学校保健法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 学校薬剤師は、学校保健安全計画の立案に参画する。
b 学校薬剤師は、教室内の照明環境、騒音環境の整備に関し指導と助言を行う。
c 高校・大学には学校薬剤師を置く必要はない。
d 水泳プールの水質管理は学校薬剤師の業務ではない。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

<解答>へ・  <解説>へ

問69
栄養素の腸管吸収に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a グルコースとフルクトースは、どちらも能動輸送で吸収される。
b リン酸塩が多量に存在すると、カルシウムの吸収を阻害する。
c 1,2-ジアシルグリセロールは、脂肪酸と2-モノアシルグリセロールに分解されて吸収される。
d 胆汁酸は脂肪の吸収を助けるが、それ自身は吸収されない。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

<解答>へ・  <解説>へ

問70
ビタミンの欠乏に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 米のビタミンB1は、精米してもほとんど失われない。
b 胃の切除により、ビタミンB12の欠乏症を引き起こすことがある。
c パントテン酸は、腸内細菌に利用されるので欠乏しやすい。
d ヒトはビタミンCを合成できないが、合成できる哺乳動物もいる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

<解答>へ・  <解説>へ

問71
生体内の無機質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 赤血球中のカリウム濃度は、血漿中の数十倍である。
b フッ素は通常、歯には数百ppm程度存在するが、骨にはほとんど含まれない。
c 鉄はトランスフェリンの形で貯蔵され、フェリチンの形で運搬される。
d 銅は無機鉄をヘム鉄にする際の触媒として働き、銅が欠乏すると貧血を起こす。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

<解答>へ・  <解説>へ

問72
エネルギー代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 基礎代謝量は、室内で安静にして腰かけているときのエネルギー消費量から求められる。
b 基礎代謝量は、10代の年齢で最大となる。
c 基礎代謝基準値は、10代の年齢で最高値を示す。
d 周囲の温度が低温になると、代謝量は増加する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

<解答>へ・  <解説>へ

問73
下記はある特定保健用食品の表示である。この表示に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

  

 種類別名称:はっ酵乳
 無脂乳固形分:8.0%
 乳脂肪分:0.5%
 原材料名:乳製品、ぶどう糖果糖液糖、砂糖、安定剤(ペクチン)、香 料
 ○○○○:・・・・・・・・・・


●許可表示:LB81乳酸菌の働きにより、腸内細菌のバランスを整えて、 おなかの調子を良好に保ちます。
●1日当たりの摂取目安量:1日100 mLを目安にお召し上がりになると効果的です。なお、お好みにより目安量 以上お召し上がりいただけます。
●摂取上の注意:生ものですから、開封後はお早めにお召し上がりくださ い。

  成分分析表(100 mL当たり)
   

 熱   量 73 kcal
 たんぱく質 3.1 g
 脂   質 0.5 g
 炭水 化物 14.0 g
 ナトリウム 45 mg
 カルシウム 100 mg

 関与成分
  L. bulgaricus2038株
  10億個以上+
  S. themophilus1131株
  100億個以上
  (LB81乳酸菌)



a 許可表示は特定の保健用途を示すもので、特に表示義務はない。
b 1日当たりの摂取目安量に関しては、特に表示義務はない。
c 成分分析表〔栄養成分〕は、必ず表示しなければならない。
d 表示されるマークは下に示すア〜ウのうち、ウである。


  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d) 

<解答>へ・  <解説>へ


問74
特定保健用食品に含まれる保健機能に関与する成分のみの組合せはどれか。
 1 システイン、大豆オリゴ糖、ビタミンE
 2 ドコサヘキサエン酸(DHA)、ビタミンD、フラクトオリゴ糖
 3 カゼインホスホペプチド(CPP)、大豆タンパク質、フラクトオリゴ糖
 4 ビタミンD、ドコサヘキサエン酸(DHA)、ヘム鉄
 5 カゼインホスホペプチド(CPP)、ヘム鉄、システイン

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問75
コレラに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a わが国では国外での感染が主であるが、渡航歴のない患者も発生している。
b 主な症状は、発熱である。
c 有効な治療法は、水分と電解質の補給である。
d 感染者の血液は、重要な感染源である。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

<解答>へ・  <解説рヨ

問76
Staphylococcusaureus< /I>に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 手指などの化膿巣は、本菌による食中毒の感染源となる。
b 本菌により産生される毒素は、100℃、10分の加熱で失活する。
c 産生される毒素によって引き起こされる主な症状は、嘔吐、下痢である。
d 本菌の和名は、ウェルシュ菌である。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

<解答>へ・  <解説>へ

問77
食品衛生に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a アレルギー様食中毒には、IgEが関与している。
b アフラトキシン汚染地域では、肝癌の罹患率が高い。
c テトロドトキシンは、神経伝導を阻害し呼吸停止を起こす。

     a b c
  1 正 正 誤
  2 正 誤 誤
  3 誤 正 正
  4 誤 誤 正
  5 正 正 正

<解答>へ・  <解説>へ

問78
自然毒による食中毒に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a ソラニンは、加熱による調理で分解され無毒化される。
b シガテラの特異的症状として、物にさわるとドライアイスに触れたような感覚(ドライアイスセンセーション)がある。
c ベニテングタケの食中毒には、硫酸アトロピンが有効である。
d アコニチンは、主に溶血毒として作用する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問79
食品添加物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)の酸化防止効果は、パーオキシラジカルの捕捉に基づく。
b フェニルケトン尿症患者には、砂糖の代わりにアスパルテームを用いる方が良い。
c 次亜塩素酸ナトリウムの殺菌効果は、酸性の方がアルカリ性より強い。
d 硫酸第一鉄は、野菜に含まれやクロロフィルと結合し色調を安定化する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

<解答>へ・  <解説>へ

問80
放射性物質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 40Kは、食物に含まれる天然放射性核種である。
b 222Rn(ラドン)は、地殻から発生し大気中に存在する。
c 90Srは、肝臓に蓄積しやすい。
d l4Cは、ヒトの体内には存在しない。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問81
生態系に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 大気や土壌は、生態系の構成要素である。
b 植物プランクトンは生産者であり、動物プランクトンは消費者である。
c 食物連鎖の上位に進むに従って、個体数は増加する。
d 生物濃縮とは、物質の生物体内濃度が生息環境中の濃度より高くなることをいう。

     a b c d
  1 正 誤 正 誤
  2 正 正 誤 正
  3 誤 正 正 誤
  4 誤 誤 正 正
  5 誤 正 誤 正

<解答>へ・  <解説>へ

問82
土壌中における微生物の働きに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 芳香族炭化水素は、ハロゲン化すると分解されにくくなる。
b 多環芳香族炭化水素の分解速度は、環数が増えるほど大きくなる。
c 微生物等を用いた環境修復をバイオレメディエーションという。
d 空気中の窒素は、マメ科植物に共生する細菌により、主にアンモニアに変換される。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問83
下図は、わが国におけるダイオキシン類の1人1日摂取量の割合を試算した結果を示したものである。このうちa、b、cに該当する食品の正しい組合せはどれか。


1
魚介類
肉・卵
2
肉・卵
魚介類
3
魚介類
肉・卵
4
魚介類
肉・卵
5
肉・卵
魚介類



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問84
浄水法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 緩速ろ過法は、原水中のフミン質の除去効果が高い。
b 急速ろ過法では、一般的に凝集剤としてアルミニウム化合物が用いられる。
c 急速ろ過法では、凝集沈殿で取り除くことのできなかったフロック(凝集塊)を生物学的に分解する。
d 緩速ろ過法は、急速ろ過法に比べて広い敷地面積を必要とする。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問85
湖水の富栄養化により藻類が異常発生したとき、藻類により産生される肝臓毒とカビ臭物質の組合せとして、正しいものはどれか。

     肝臓毒        カビ臭物質
 1 サキシトキシン   2-メチルイソボルネオール
 2 サキシトキシン   ジオスミン(ジェオスミン)
 3 オクラトキシン   ジオスミン(ジェオスミン)
 4 オクラトキシン   クロロフェノール
 5 ミクロシスチン   クロロフェノール
 6 ミクロシスチン   2-メチルイソボルネオール

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問86
室内空気の汚染に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 喫煙は、ホルムアルデヒドの発生源の1つである。
b 家ダニの糞は、アトピー性皮膚炎の原因とはならない。
c レジオネラ属の細菌に汚染されたエアロゾルを吸入すると、肺炎症状を引き起こすことがある。

     a b c
  1 正 正 誤
  2 正 誤 正
  3 誤 正 正
  4 正 誤 誤
  5 誤 正 誤
  6 誤 誤 正

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問87
大気汚染物質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a ディーゼル車はガソリン車に比べ、浮遊粒子状物質の排出量が多い。
b 工場の排煙脱硫装置等の普及により、わが国の大気中二酸化硫黄濃度は顕著に低下した。
c 二酸化窒素吸入時の症状は、主に喉や鼻に現れる。
d 一酸化炭素のヘモグロビンに対する親和性は、一酸化窒素よりも高い。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問88
大気中の二酸化炭素に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 大気中に存在する炭素化合物のうち、容量比が最大である。
b 地球温暖化に対する寄与度が現在最も大きいとされている。
c 大気中の濃度の上昇は、酸性雨の主な原因となる。
d 大気中の濃度の上昇によって、成層圏オゾン層の破壊が進行するとされている。

     a b c d
  1 正 正 誤 誤
  2 正 誤 正 誤
  3 誤 正 正 誤
  4 正 誤 誤 正
  5 誤 誤 正 正

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問89
オゾン及びオゾン層に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 成層圏におけるオゾンの生成と分解には、光化学反応が関与している。
b 波長290 nm以下の紫外線は、オゾン層によりほとんど吸収される。
c クロロフルオロカーボン(フロン)は、成層圏のオゾン層を破壊する原因の1つとなっている。
d フロンによるオゾンの分解には、フロン中のフッ素原子が主な役割を果している。

     a b c d
  1 正 正 正 正
  2 正 正 正 誤
  3 正 誤 誤 正
  4 誤 誤 正 誤
  5 誤 正 誤 誤

<解答>へ・  <解説>へ

問90
水質汚濁指標に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。
a BODは通常、4℃、5日間に消費される溶存酸素量(mg/L)で示される。
b BODの測定において、試料水を希釈する場合には脱気した水を用いる。
c 溶存酸素(DO)の化学的定量法(ウインクラー法)では、酸素の固定に硫酸マンガンが用いられる。
d 浮遊物質(SS)には、動植物プランクトンやその死骸も含まれる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問91
水道水の残留塩素の測定に関する記述の[  ]に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
 2本の比色管にリン酸緩衝液と[ a ]溶液を入れ、これに試料を加えて混和する。1本の比色管の赤色に発色した液の吸光度をただちに測定し、検量線から[  b ]残留塩素濃度を求める。別の1本の比色管の赤色に発色した液には[ c ]を加え、約2分放置したのち、吸光度を測定し、検量線から全残留塩素濃度を求める。

       a

 b

 c

1

N,N-ジエチル-p-フェニレンジアミン

遊離

希硫酸

2

N,N-ジエチル-p-フェニレンジアミン

結合

スルファニルアミド

3

N,N-ジエチル-p-フェニレンジアミン

遊離

ヨウ化カリウム

4

N-(1-ナフチル)エチレンジアミン

結合

希硫酸

5

N-(1-ナフチル)エチレンジアミン

遊離

スルファニルアミド

6

N-(1-ナフチル)エチレンジアミン

結合

ヨウ化カリウム



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問92
化学物質の代謝に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 芳香族化合物のベンジル位は、体内で酸化されやすい。
b フェニルエチルエーテルは、体内でフェノールとホルムアルデヒドに代謝される。
c 二重結合を含むアルキル基は、アリル位が酸化されやすい。
d 2-アミノフルオレンは、ニトレニウムイオンに変換されて発癌性を示す。

     a b c d
  1 誤 正 誤 正
  2 誤 誤 正 誤
  3 正 正 誤 誤
  4 正 誤 正 正
  5 正 正 正 誤

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問93
化学物質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a シアン化水素は、メトヘモグロビンの産生を介して呼吸を阻害する。
b 硫化水素は、独特の臭気を有する気体で、窒息性の呼吸器障害を引き起こす。
c トリクロロ酢酸は、殺鼠剤として使用される。
d コプラナーPCBは、ダイオキシン類の1つである。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問94
次の記述(a〜c)のすべてにあてはまる化学物質はどれか。
a タバコの煙に含まれる。
b Ames試験において、ラット肝ホモジネートの9,000×g
上清添加により代謝活性化すると変異原性を示す。
c その特異蛍光を用いて定量される。

  1 パーオキシアシルナイトレート(PAN)
  2 テトラクロロエタン
  3 ニコチン
  4 ベンゾ[a]ピレン
  5 2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-p-ジオキシン(2,3,7,8-TCDD)

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問95
化学物質の毒性発現機構に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 四塩化炭素の毒性は、ラジカルの生成を介して発現する。
b アニリンの代謝で生じるフェニルヒドロキシルアミンは、メトヘモグロビン血症の原因となる。
c カドミウムは、近位尿細管細胞に蓄積して腎障害を起こす。
d カルバリル(カルバメート系農薬)は、アセチルコリンの分解を促進する。

     a b c d
  1 正 正 正 誤
  2 正 正 誤 正
  3 誤 誤 正 誤
  4 誤 正 誤 正
  5 誤 誤 正 正

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問96
化学物質の安全性評価に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 難分解性の有機化合物は、n-オクタノール/水分配係数が大きいほど生物濃縮を受けやすい。
b PCBによる中毒には、閾値がない。
c 魚毒性試験は、農薬の毒性の指標には用いられない。
d 実質安全量(VSD)は、一生涯摂取し続けたとしても発癌の危険度が、ある限られた率以下にとどまる化学物質の量のことである。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問97
水銀化合物の環境内動態に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 環境中には、無機水銀を有機水銀に変換する微生物が存在する。
b 環境中に存在する有機水銀は、主としてメチル水銀である。
c メチル水銀は、魚介類よりも陸生動物中に高濃度に蓄積している。
d メチル水銀による中枢神経障害は、わが国では水俣地区のみで発生した。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問98
下記の構造をもつ農薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。


a 殺虫剤として用いられる。
b 毒性発現にはラジカルが関与する。
c 中毒症状は、主として中枢神経系に認められる。

     a b c
  1 正 正 誤
  2 正 誤 正
  3 誤 正 正
  4 正 誤 誤
  5 誤 正 誤
  6 誤 誤 正

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問99
農薬フェニトロチオンの実験動物における無毒性量(NOAEL)は0.5 mg/kg/dayである。体重50 kgのヒトがこの農薬0.125 ppm(mg/kg)を含む米を毎日200 g食べたとき、米によるこの農薬の摂取量は1日許容摂取量(ADI)の何%になるか。正しい値を選べ。ただし、ADIの算出において、安全係数100で除す。

  1 0.1  2 0.5  3 1.0  4 5.0  5 10.0

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問100
麻薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a ジアセチルモルヒネは、ケシに含まれている主要なアルカロイドである。
b メコン酸は、アヘンの特異的成分であり、アヘンの確認法において重要な物質である。
c パパベリンは、アヘンアルカロイドの一種であり、麻薬に指定されている。
d コカインは、大麻草の葉に含まれる成分である。

     a b c d
  1 誤 正 誤 誤
  2 正 正 誤 正
  3 正 誤 正 誤
  4 誤 正 正 誤
  5 正 誤 誤 正

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No88-Exam-3

第88回薬剤師国家試験(平成15年3月)

    薬事関係法規及び薬事関係制度(問101〜問120)


問101
法令の構成に関する記述のうち、正しいものはどれか。
 1 わが国では、薬事法の条項を憲法違反であるとした判決はない。
 2 薬事法に違反する条例は、有効である。
 3 告示は、各省局長が発する。
 4 薬事法施行令は、省令である。
 5 政令は、内閣が制定する。

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問102 
薬剤師の責任に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 処方せんに基づく調剤は、製造物責任法にいう製造行為に当たらない。
b いわゆる薬局製造医薬品は、製造物責任法の適用を受けない。
c 薬剤師の調剤行為に過失があり、患者に健康被害が生じた場合には、当該薬剤師は損害賠償の責任を問われる。
d 薬剤師がその調剤行為によって知り得た人の秘密を漏らしたときは、正当な理由の有無にかかわらず刑法の秘密漏示の罪に問われる。
e 薬剤師は、販売又は授与の目的で調剤したときは、患者からの申し出がある場合に限り、調剤した薬剤の適正な使用のために必要な情報を提供しなければならない。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、c)  
  4 (b、d)  5 (c、e)  6 (d、e)  

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問103 
次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 国民医療費とは、国民が医療に支払うすべての費用のことである。
b 薬局調剤医療費は、近年増加している。
c 介護保険の保険者は、市町村及び特別区である。
d 健康保険においては、業務上の疾病、負傷又は死亡にも保険給付を行う。

     a b c d
  1 正 誤 正 誤
  2 誤 正 誤 正
  3 誤 誤 正 正
  4 正 正 誤 誤
  5 誤 正 正 誤 

<解答>へ・  <解説>へ

問104 
医療制度の仕組みに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 政府管掌健康保険には、国庫の費用の補助がある。
b 国民健康保険には、国の費用の負担はない。
c 医療法の医療提供の理念で述べられている医療の内容には、疾病の予防のための措置は含まれない。
d 保険薬剤師の登録を取り消された薬剤師は、保険薬剤師として再登録されることはない。
e 医療保険各法の規定による被保険者は、老人保健法における加入者にはなれない。

    a b c d e
  1 正 誤 誤 誤 誤
  2 正 誤 正 正 誤 
  3 誤 誤 正 正 正
  4 誤 正 正 誤 正
  5 正 正 誤 誤 正  

<解答>へ・  <解説>へ

問105 
「医薬品の臨床試験の実施の基準」に関する記述のうち、正しいものはどれか。
 1 治験協力者とは、実施医療機関において、治験責任医師等の指導の下にこれらの者の治験に係る業務に協力する者で、看護師に限られる。
 2 治験依頼者は、治験薬に添付する文書やその容器などに予定される効能又は効果や用法又は用量を、記載しなければならない。
 3 実施医療機関の記録保存責任者は、治験を中止した場合は、治験に関する記録を保存する義務はない。
 4 治験責任医師等が被験者の同意を得るためにあらかじめ交付する説明文書には、被験者の秘密が保全されることを条件に、監査担当者等が原資料を閲覧できる旨が記載されていなければならない。
 5 治験審査委員会は、5名以上の医学、歯学、薬学その他の医療又は臨床試験に関する専門的知識を有する者で構成しなければならない。

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問106 
薬剤師が薬局で調剤した薬剤の容器又は被包に記載すべき事項として、患者の氏名、用法及び用量以外に厚生労働省令で定められているもののうち、正しいものの組合せはどれか。
a 調剤した薬剤師の氏名
b 調剤した薬局の名称及び所在地
c 外用剤の場合には、「外用剤」の文字
d 毒薬を用いて調剤した場合には、「毒」の文字
e 調剤年月日

  1 (a、b、d)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)   
  4 (b、c、d)  5 (c、d、e)  

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問107 
薬剤師法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 薬剤師免許証再交付申請をした薬剤師は、再交付を受けるまで調剤できない。
b 薬剤師免許申請書は、都道府県知事を経由せず直接厚生労働大臣に提出する。
c 氏名変更による薬剤師名簿訂正申請書は、変更のあった年の翌年の1月15日までに厚生労働大臣に提出する。
d 調剤に従事している薬剤師は、患者から調剤の求めがあった場合には、正当な理由がなければ、これを拒んではならない。
e 薬剤師は、災害により薬局で調剤できない場合には、都道府県知事にあらかじめ届け出れば、仮設場所で調剤できる。

     a b c d e
  1 誤 誤 正 正 正
  2 正 誤 誤 正 誤 
  3 誤 誤 誤 正 誤 
  4 正 正 正 誤 正
  5 誤 誤 誤 正 正

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問108 
薬事法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 薬事法にいう医薬品には、動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物は含まれない。
b 薬事法にいう医薬品には、人の疾病の診断に使用されることが目的とされている検査薬であっても、人体に直接使用しない物は含まれない。
c 人の疾病の診断に使用されることが目的とされている器具・器械は、すべて、薬事法にいう医療用具に該当する。
d 医薬部外品及び化粧品は、都道府県知事の許可を受けずに、業として、販売することができる。
e 厚生労働大臣の指定する医療用具を、業として販売しようとするときは、都道府県知事に届け出なければならない。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、e)  4 (c、d)  5 (d、e)  

<解答>へ・  <解説>へ

問109 
薬事法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 医薬品の再評価は、品質を対象としない。
b 新医薬品の再審査期間は、医薬品の種類にかかわらず同一である。
c 感染症の発生の報告義務が課されているのは、ワクチン及び血液製剤だけである。
d 医薬情報担当者とは、医薬関係者を訪問すること等により適正使用情報を収集し、提供することを主な業務として行う者をいう。
e 薬剤師は、医薬品の適正な使用のために必要な情報を活用することが求められている。 

  1 (a、b)  2 (a、d)  3 (b、c)   
  4 (b、e)  5 (c、d)  6 (d、e)  

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問110 
薬事関係法規において容器・被包に表示が規定されている文字の例として、正しいものの組合せはどれか。
a 麻薬
b 習
c 向精神薬
d 劇
e 医薬用外劇物

@ 1 (a、c)  2 (a、e)  3 (b、c)  
  4 (b、d)  5 (c、d)  6 (d、e) 

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問111 
薬事法に関する記述のうち、正しいものはどれか。
 1 日本薬局方に収載されている医薬品は、再評価の対象から除外されている。
 2 日本薬局方に有効成分が収載されていれば、その成分を含む製剤はすべて日本薬局方収載医薬品とみなされる。
 3 日本薬局方では、効能又は効果や、用法及び用量は定められていない。
 4 厚生労働大臣は、保健衛生上特別の注意を要する医薬品につき基準を設けたときは、少なくとも10年ごとにその改定について薬事・食品衛生審議会に諮問しなければならない。
 5 厚生労働大臣の指定する者が行った検定結果に不服がある場合は、行政不服審査法による不服申立てをすることができる。

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問112 
医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構(以下「機構」という。)は、医薬品の副作用による疾病について政令で定める程度の医療を受ける者に対して、医療費及び医療手当の支給を決定する。
b 「医薬品の副作用」とは、許可医薬品が適正な使用目的に従い適正に使用された場合においても、その許可医薬品により人に発現する有害な反応をいう。
c 機構は、希少疾病用医薬品及び希少疾病用医療用具に関する試験研究に必要な資金に充てるための助成金を交付する。
d 機構は、医薬品技術に関する基礎的研究を行う。

     a b c d
  1 正 正 正 正
  2 正 正 正 誤 
  3 正 正 誤 正
  4 正 誤 正 正
  5 誤 正 正 正 

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問113 
薬事関係法規で規定する保管又は貯蔵に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。(a〜eで、正しいもの2つ)
a 麻薬診療施設の麻薬管理者は、麻薬を麻薬業務所内のかぎをかけた設備内に貯蔵して保管しなければならない。
b 病院の管理者は、毒薬及び劇薬をかぎをかけた場所に貯蔵しなければならない。
c 病院の管理者は、向精神薬を病院内のかぎをかけた設備内に保管しなければならない。
d 病院の管理者は、覚せい剤原料を病院内のかぎをかけた場所に保管しなければならない。
e 毒物又は劇物の販売業者は、毒物を店舗内のかぎをかけた設備内に貯蔵しなければならない。

  1 (a、b、d)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)  
  4 (b、c、d)  5 (c、d、e)  

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問114 
薬事関係法規で規定する免許等に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 麻薬を記載した処方せんにより調剤された麻薬を譲り渡すことを業としている者は、麻薬小売業者の免許を受けていなければならない。
b 第一種向精神薬を記載した処方せんにより調剤された向精神薬を譲り渡すことを業としている者は、第一種向精神薬小売業者の免許を受けていなけれぱならない。
c 覚せい剤を記載した処方せんにより調剤された覚せい剤を譲り渡すことを業としている者は、覚せい剤小売業者の指定を受けていなければならない。
d 覚せい剤原料を記載した処方せんにより調剤された覚せい剤原料を譲り渡すことを業としている者は、覚せい剤原料小売業者の指定を受けていなければならない。
e 毒物劇物営業者以外の者に毒物又は劇物を譲り渡すことを業としている者は、毒物又は劇物の販売業の登録を受けていなければならない。

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、c)  
  4 (b、e)  5 (c、d)  6 (d、e)  

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問115 
薬事関係法規にィいて譲渡人と譲受人が譲渡証及び譲受証を相互に交付しなければならない場合の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 毒物劇物営業者が、毒物を他の毒物劇物営業者に譲渡するとき。
b 医薬品の販売業者が、薬局開設者に毒薬を譲渡するとき。
c 覚せい剤原料取扱者が、薬局開設者に医薬品である覚せい剤原料を譲渡するとき。
d 麻薬卸売業者が、麻薬診療施設の開設者に麻薬を譲渡するとき。
e 向精神薬卸売業者が、病院の開設者に第一種向精神薬を譲渡するとき。

  1 (a、b)  2 (a、d)  3 (b、c)  
  4 (b、e)  5 (c、d)  6 (d、e)  

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問116 
毒物及び劇物取締法に関する記述のうち、正しいものはどれか。
 1 特定毒物使用者は、全ての特定毒物を使用できる。
 2 毒物又は劇物の一般販売業者が、これまで取り扱っていなかった劇物を販売しようとするときは、あらかじめ、都道府県知事の登録の変更を受けなければならない。
 3 毒物劇物営業者は、毒物又は劇物を販売するときは、一部の例外を除き、その販売する時までに譲受人に当該毒物又は劇物の性状及び取扱いに関する情報を提供しなければならない。
 4 劇物に該当しない硫酸溶液は全て、廃棄に関して規制を受けない。
 5 無機シアン化合物である毒物を用いて「しろあり」の防除を行う業者は、事業場の所在地の都道府県知事に必要事項を届け出なければならない。

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問117 
医療保険に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。(a〜eで、正しいもの1つ)
a 保険薬局の指定の有効期間は6年であるが、別段の申し出がなければ指定は継続する。
b 保険医の交付する処方せんの使用期間は、特殊な事情がなければ交付の日を含めて4日以内とされている。
c 保険医が治験薬を使用する場合は、すべての診療が医療保険の対象外となる。
d 保険薬局は、保険薬局であることを辞退したときは、辞退した翌日から1月以内に届け出る必要がある。
e 保険薬局は、患者が提出した処方せんが偽造されたものであることに気づいたときは、その旨を警察署に届け出なければならない。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、d)  5 (b、e)  6 (c、e)  

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問118 
薬事及び医療関係法規に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 医師は自ら調剤する場合を除き、患者に交付する処方せんに、診断名を記載しなければならない。
b 保険医は保険診療において処方せんを交付する場合には、処方せんに被保険者証・被保険者手帳の記号・番号を記載しなければならない。
c 麻薬施用者は、麻薬を記載した処方せんを交付するときは、その処方せんに医師免許証の番号を記載しなければならない。
d 薬局の薬剤師が調剤した薬剤の容器には、処方せんを交付した病院等の名称を記載する必要はない。

  1 (a、b)  2 (a、d)  3 (b、c)  4 (b、d)  5 (c、d)  

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問119 
健康保険の保険給付の仕組みに関する記述のうち、正しいものはどれか。
 1 保険給付のうち、現金給付が大半を占める。
 2 医療給付は、多くは保険者が自ら病院又は診療所を開設することによって直接給付が行われている。
 3 高額療養費については、患者の所得に関係なく、一律に自己負担限度額が定められている。
 4 保険薬局は、療養の給付に関し、療養に要する費用の額より一部負担金相当額を控除した額を保険者に請求する。
 5 社会保険診療報酬支払基金は、診療報酬の請求が適正に行われているかどうかについては審査しない。

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問120 
薬価基準に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 薬価基準は、保険医療機関又は保険薬局が使用する医薬品の実際の購入価格を定めたものである。
b 薬価基準は、保険医療機関又は保険薬局が、保険者に診療報酬を請求するときの算定の基礎となる医薬品の価格について定めたものである。
c 保険医療機関又は保険薬局が使用する医薬品の実際の購入価格は、厚生労働大臣の定めた薬価基準に基づき、都道府県知事が定めている。
d 保険医又は保険薬剤師が保険医療又は保険調剤において使用する医薬品は、薬価基準に収載されている医薬品であるか否かを問わず、自由に選択することができる。
e 薬価基準は、健康保険法及びこれに基づく法令の規定に基づき定められている。

  1 (a、b)  2 (a、d)  3 (b、d)  
  4 (b、e)  5 (c、d)  6 (c、e)  

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No88-Exam-4

第88回薬剤師国家試験(平成15年3月)

       医療薬学 I(問121〜問180)


問121 
非臨床試験に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 各種の新規医薬品候補物質の中から、目的とするもの又は特定の薬理活性をもつものを選別することを、特定スクリーニングテストという。
b 毒性試験は、一般毒性試験と特殊毒性試験に大別されるが、後者の試験では薬物動態、癌原性、依存性などが検索される。
c 酵素や受容体に対する作用など、数多くの項目を試験して、その物質の開発の可能性を幅広く見出すことを、ランダムスクリーニングテストという。
d 薬効薬理試験は、臨床的に期待される薬理学的特性(主作用)と作用機序の解明を目的とする試験で、健常動物や各種病態モデル動物が用いられる。
e 一般薬理試験は、主作用以外の薬理作用を明らかにするための試験であり、主に病態モデル動物が用いられる。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問122 
薬物と受容体及び細胞内情報伝達系の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

薬物 

受容体 

細胞内情報伝達系        

a

イソプレナリン

――

アドレナリンβ1受容体

――

Gsタンパク質を介するアデニル酸シクラーゼの活性化

b

ベタネコール

――

ムスカリンM3受容体

――

ホスホリパーゼCの活性化

c

フルマゼニル

――

GABAA受容体

――

Cl-透過性亢進

d

カルペリチド

――

セロトニン5-HT2受容体

――

Giタンパク質を介するアデニル酸シクラーゼの阻害

e

アカルボース

――

インスリン受容体

――

チロシンキナーゼの活性化



  1 (a、b)  2 (a、d)  3 (b、c)  4 (c、e)  5 (d、e)

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問123 
下図は、薬物Aのモルモット摘出回腸収縮作用の濃度―反応曲線と、それに対する薬物B及び薬物Cの拮抗関係を示している。なお、薬物B及び薬物Cは、薬物Aの適用10分前に処置した。薬物の正しい組合せはどれか。ただし、薬物B及び薬物Cの濃度は至適濃度とする。

     A            B             C
  1 ヒスタミン       ニフェジピン        シメチジン
  2 セロトニン       ケタンセリン        フルボキサミン
  3 アセチルコリン     パパベリン         スコポラミン
  4 エピネフリン      プロプラノロール      フェントラミン
  5 塩化バリウム      カフェイン         ニトログリセリン

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問124 
コリン作動薬及び抗コリン薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 塩酸ピロカルピンは、シュレム管からの眼房水の排出を促進し、緑内障を改善する。
b メチル硫酸ネオスチグミンは、手術後の腸管麻痺や膀胱麻痺に用いられる。
c 臭化プロパンテリンは、前立腺肥大にもとづく排尿障害に有効である。
d 臭化ブチルスコポラミンは、パーキンソン病に用いられる。
e 臭化水素酸ホマトロピンは、瞳孔散大筋の収縮を抑制することにより瞳孔を縮小させる。

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、c)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問125 
交感神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 塩酸チラミンは、神経終末からのノルアドレナリン遊離を促進して、血圧上昇を起こす。
b 塩酸フェニレフリンは、アドレナリンα1受容体を刺激することにより、散瞳を起こす。
c 塩酸コカインは、局所麻酔作用によりノルアドレナリンの神経終末への取り込みを抑制する。
d 塩酸メタンフェタミンは、神経節のニコチン受容体に作用して、血圧上昇を起こす。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、c)  4 (b、d)  5 (c、d)

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問126 
ニコチンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a  用量の多少にかかわらず自律神経節後線維を脱分極させ、一過性の興奮に引き続いて持続的な伝達の遮断をもたらす。
b ガム剤や貼付剤として禁煙の補助に使用されるが、他の用途で医療に用いられることはない。
c 主な作用部位は自律神経節と神経筋接合部であり、中枢作用はない。
d 受容体はイオンチャネル内蔵型であり、Na+やCa2+を透過させる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、c)  4 (b、d)  5 (c、d)

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問127 
下図は、無処置の摘出カエル骨格筋線維を支配する運動神経を電気刺激することによって得られる終板の膜電位変化と筋線維の張力変化を、模式的に示したものである。


 器官槽内に薬物a、b、cを加えて同様の実験を行ったところ、A、B、Cのような結果が得られた。ただし、Cでは運動神経の電気刺激は行っていない。薬物a、b、cの正しい組合せはどれか。


        a           b             c
  1 ダントロレンナトリウム  塩化スキサメトニウム  臭化ベクロニウム
  2 ダントロレンナトリウム  臭化ベクロニウム    塩化スキサメトニウム
  3 塩化スキサメトニウム   臭化ベクロニウム    ダントロレンナトリウム
  4 塩化スキサメトニウム   ダントロレンナトリウム 臭化ベクロニウム
  5 臭化ベクロニウム     ダントロレンナトリウム 塩化スキサメトニウム
  6 臭化ベクロニウム     塩化スキサメトニウム  ダントロレンナトリウム

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問128 
催眠薬及び鎮静薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a アルプラゾラムは、大脳辺縁系におけるセロトニン作動性神経系を刺激することにより、鎮静作用や抗不安作用を発現する。
b ブロムワレリル尿素には薬物依存性があり、連用の中止により痙れん発作、せん妄、振戦などが現れることがある。
c エスタゾラムは、GABAA受容体複合体のベンゾジアゼピン結合部位に作用し、大脳辺縁系及び視床下部における情動機構を抑制する。
d トリアゾラムは、作用持続の短いベンゾジアゼピン系薬で、一過性前向性健忘を起こすことがある。
e ペントバルビタールナトリウムは、大脳皮質及び脳幹網様体の抑制作用が強く、レム睡眠を増加させる。

  1 (a、b、c)  2 (a、c、e)  3 (a、d、e)
  4 (b、c、d)  5 (b、d、e)

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問129 
中枢神経系作用薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 塩酸クロルプロマジンは、主に大脳皮質及び辺縁系や間脳のドパミンD2受容体遮断を介して、抗精神病作用を現す。
b バルプロ酸ナトリウムは、興奮性伝達物質であるグルタミン酸の合成抑制を介して、抗てんかん作用を現す。
c フェニトインは、脳神経細胞へのNa+流入促進を介して、抗てんかん作用を現す。
d 炭酸リチウムは、脳内ドパミンの産生亢進を介して、抗そう(躁)作用を現す。
e 塩酸ミアンセリンは、脳内アドレナリンα2受容体の遮断を介して、抗うつ作用を現す。

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、c)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問130 
中枢に作用する薬物と薬理作用及び適応の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

薬物   

薬理作用    

適応        

a

塩酸ドネペジル

――

アセチルコリンエステラーゼ阻害

――

アルツハイマー型痴呆症

b

ドロキシドパ

――

ドパミンD2受容体刺激

――

ハンチントン舞踏病

c

塩酸チザニジン

――

多シナプス反射抑制

――

癌性麻痺

d

塩酸パロキセチン水和物

――

セロトニン再取り込み阻害

――

精神分裂病(統合失調症)

e

エダラボン

――

フリーラジカル消去

――

脳梗塞による機能障害



  1 (a、b、c)  2 (a、c、e)  3 (a、d、e)
  4 (b、c、d)  5 (b、d、e)

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問131 
鎮痛薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 塩酸モルヒネによる呼吸抑制は、μ受容体に親和性を有する塩酸ナロキソンによって拮抗される。
b 塩酸ブプレノルフィンの耐性と依存性は、塩酸モルヒネより弱い。
c クエン酸フェンタニルは、神経遮断性鎮痛の目的でドロペリドールと併用される。
d ペンダゾシンは、κ受容体に高い親和性を有し、麻酔前投与や鎮痛の目的で投与される。

     a b c d 
  1 正 正 正 正
  2 正 誤 正 誤
  3 誤 正 誤 正
  4 誤 誤 正 正
  5 誤 誤 誤 誤

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問132 
メチルジゴキシンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a H+,K+-ATPase阻害作用により、心筋細胞内のNa+濃度上昇を介してCa2+濃度を上昇させる。
b 房室ブロックの治療に使用される。
c 低カリウム血症により作用は減弱する。
d 虚血性心疾患に基づくうっ血性心不全の治療に使用される。
e 心房細動・粗動による頻脈の治療に使用される。

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、c)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問133 
酒石酸メトプロロールに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 選択的アドレナリンβ2受容体遮断薬である。
b 気管支ぜん息の患者には禁忌である。
c 腎傍糸球体細胞からのレニン分泌を抑制する。
d 本態性高血圧症の治療に用いられる。
e 頻脈性不整脈の治療に用いられる。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、d、e)
  4 (b、c、d)  5 (c、d、e)

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問134 
低血圧の治療に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 塩酸エチレフリンは、代表的な血管収縮薬として動物実験に用いられるが、臨床使用されることはない。
b うっ血性心不全が原因の心原性ショックに対する最も一般的な対処法は、塩酸ドパミン又は塩酸ドブタミンの点滴静注である。
c 塩酸ミドドリンは、経口投与可能なドパミンD1受容体刺激薬であり、本態性低血圧に用いられる。
d メチル硫酸アメジニウムは、ノルアドレナリンの交感神経終末への再取り込みとモノアミン酸化酵素による不活性化を阻害することで、昇圧をもたらす。

  1 (a、b)  2 (a、d)  3 (b、c)  4 (b、d)  5 (c、d)

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問135 
プラバスタチンナトリウムの薬理作用に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 肝細胞内コレステロール含量を低下させる。
b 肝細胞膜のLDL受容体数を減少させる。
c 血清LDL値を低下させる。
d 血清HDL値を上昇させる。
e 血清総コレステロール値は変化させない。

  1 (a、b、d)  2 (a、c、d) 3 (a、c、e)  
  4 (b、c、e)  5 (b、d、e)

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問136 
フロセミドに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 主な作用点はヘンレ係蹄の太い下行脚である。
b 利尿効果はトリクロルメチアジドよりも強い。
c Na+ -K+ -2Cl-共輸送系を促進する。
d 血漿レニン活性を上昇させることがある。
e 高尿酸血症を引き起こすことがある。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問137 
呼吸器系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 塩酸ドキサプラムは、末梢性化学受容器のムスカリン受容体に作用し、呼吸興奮を起こす。
b テオフィリンはホスホジエステラーゼを阻害して、気道平滑筋細胞内サイクリックAMP (cAMP)濃度を高める。
c 硫酸サルブタモールは、アドレナリンβ2受容体に対するよりβ1受容体に対する選択性が高い。
d セラトロダストは、トロンボキサンA2受容体を遮断することにより、抗ぜん息作用を示す。
e プロピオン酸フルチカゾンは、吸入で使用される抗ぜん息薬である。

  1 (a、b、c)  2 (a、c、e)  3 (a、d、e)
  4 (b、c、d)  5 (b、d、e)

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問138 
ウルソデオキシコール酸に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 胆のう胆汁中のコレステロールの相対比率を低下させ、コレステロールの飽和化を抑制する。
b 外殼が石灰化したコレステロール系胆石の溶解にも著効を示す。
c 胆石溶解には利胆に用いるより高用量を必要とする。
d 胆管内胆石による激しい痛みのある患者では、作用は速効性である。
e クロフィブラートとの併用により、胆石溶解作用が減弱することがある。

  1 (a、b、c)  2 (a、c、e)  3 (a、d、e)
  4 (b、c、d)  5 (b、d、e)

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問139 
消化性潰瘍治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a Helicobacter pylori の除菌には、ランソプラゾール、クラリスロマイシン、アモキシシリンの3者を併用するのが一般的である。
b オメプラゾールは、Na+,K+ -ATPaseのSH基と結合し、酵素活性を阻害する。
c 非ステロイド性抗炎症薬の長期服用を中止することができない消化性潰瘍患者では、ミソプロストールを併用することがある。
d トロンビンは、強酸性下でも強い効力を発現するので、胃の出血に内服で使用される。
e レバミピドは、ヒスタミンH2受容体遮断薬であり、攻撃因子を強力に抑制する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、e)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問140 
消化器系に作用する薬物と薬理作用及び適応の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

  薬物

  薬理作用 

  適応

a

ドンペリドン

――

ドパミンD2受容体遮断

――

機械的イレウス

b

塩酸ロペラミド

――

アセチルコリン遊離抑制

――

下痢症

c

塩酸グラニセトロン

――

セロトニン5 -HT3受容体遮断

――

悪心・嘔吐

d

ジメンヒドリナート

――

ヒスタミンH2受容体遮断

――

便秘症

e

クエン酸モサプリド

――

オピオイドμ受容体遮断

――

急性膵炎



  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、c)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問141 
子宮に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a オキシトシンは、陣痛誘発や分娩促進の目的で用いられる。
b ジノプロスト(プロスタグランジンF)は、持続的に子宮筋の緊張を高めるので、陣痛誘発には使えない。
c マレイン酸エルゴメトリンは、速効的な子宮収縮作用を有し、弛緩性子宮出血に対して用いられる。
d 塩酸ピペリドレートは、ムスカリン受容体刺激作用を有し、切迫流・早産の防止に用いられる。
e 塩酸リトドリンの子宮平滑筋弛緩作用は、アドレナリンβ2受容体の刺激による。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問142 
貧血治療薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 鉄欠乏性貧血において、鉄製剤の投与により赤血球数が正常に回復した場合は、直ちに投与を中止する。
b 腎性貧血に用いられるエリスロポエチンは、腎において産生される造血因子である。
c 悪性貧血は内因子不足に基づく貧血であり、ビタミンB12製剤の経口投与が最も一般的な治療法である。
d 自己免疫性の溶血性貧血の治療には、プレドニゾロンなどの糖質コルチコイド製剤が用いられる。

     a b c d 
  1 正 正 正 誤
  2 正 誤 誤 誤
  3 正 誤 正 誤 
  4 誤 誤 誤 正
  5 誤 正 誤 正

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問143 
血液凝固に影響を与える薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a アルテプラーゼは、プラスミノゲンをプラスミンに変換し、血栓を溶解する。
b ヘパリンナトリウムは、アンチトロンビンIIIに特異的に拮抗することにより、血液凝固阻止作用を示す。
c イコサペント酸エチルは、トロンボキサンA2受容体を特異的に遮断することにより、血小板凝集を抑制する。
d 塩酸サルポグレラートは、セロトニン5-HT2受容体を遮断することにより、血小板凝集を抑制する。
e トラネキサム酸は、プラスミンによるフィブリン分解を阻害することにより、線溶系を抑制する。

  1 (a、b、c)  2 (a、c、d)  3 (a、d、e)
  4 (b、c、e)  5 (b、d、e)

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問144 
緑内障治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a イソプロピルウノプロストンの点眼剤は、気管支ぜん息や心疾患を併発している患者に対しても使用できる。
b マレイン酸チモロールの点眼は、瞳孔径や焦点調節に影響を与えない。
c カルバコールを点眼すると、まぶしさを訴えることがある。
d ラタノプロストは、アドレナリンβ2受容体遮断作用によって眼圧を低下させる。
e アセタゾラミドを内服するときは、L-アスパラギン酸カリウムを併用してはいけない。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、e)  4 (c、d)  5 (d、e)  


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問145 
ホルモン関連薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a クエン酸クロミフェンは、内因性エストロゲンの作用を増強することにより、排卵を抑制する。
b 酢酸デスモプレシンは、腎集合管における水の再吸収を促進する。
c レボチロキシンナトリウムは、組織の酸素消費を高め基礎代謝を上昇させる。
d 酢酸ブセレリンは、反復投与により下垂体のゴナドトロピン放出ホルモン受容体数を増加させ、卵巣からの性ホルモンの分泌を促進する。
e ナテグリニドは、α-グルコシダーゼを阻害することにより、食後高血糖を改善する。

  l (a、c)  2 (a、d)  3 (b、c)  4 (b、e)  5 (d、e)

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問146 
慢性関節リウマチ治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a ジクロフェナクナトリウムは、シクロオキシゲナーゼ阻害により抗リウマチ効果を発現するが、効果発現には3ヵ月以上の投与が必要である。
b プレドニゾロンを連用後、急に使用を中止すると関節痛やショックが現れることがある。
c ブシラミンは、疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)であり、関節破壊の進行を抑制する。
d メトトレキサートは、白血病治療の場合に比して、より少量で使用される。
e ヒアルロン酸ナトリウムは、関節内のヒアルロン酸を増加させる目的で、静脈内注射で用いられる。

  1 (a、b、e)  2 (a、c、d)  3 (a、d、e)
  4 (b、c、d)  5 (b、c、e)

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問147 
抗結核薬と薬効の作用機序及び副作用の関係のうち、正しいものの組合せはどれか。

  薬物

 薬効の作用機序

 副作用

a

イソニアジド

――

N-アセチル転移酵素を阻害

――

肝障害

b

リファンピシン

――

DNA依存性RNAポリメラーゼを阻害

――

肝障害

c

塩酸エタンブトール

――

細胞壁合成又は核酸合成経路を抑制

――

味覚障害

d

ピラジナミド

――

パラアミノ安息香酸に拮抗

――

第8脳神経障害

e

硫酸ストレプトマイシン

――

30Sリボソームに結合してタンパク質合成を阻害

――

腎障害



  1 (a、c)  2 (a、d)  3 (b、d)  4 (b、e)  5(c、e)

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問148 
抗真菌薬・抗原虫薬と作用機序及び適応の組合せのうち、正しいものはどれか。

  薬物

  作用機序

 適応

1

メトロニダゾール

――

DNAの二重鎖切断

――

真菌症

2

フルシトシン

――

核酸合成阻害

――

アメーバ赤痢

3

スルファドキシン・ピリメタミン

――

葉酸代謝阻害

――

トリコモナス症

4

アムホテリシンB

――

エルゴステロール合成阻害

――

マラリア

5

ミコナゾール

――

ラノステロールのC-14脱メチル化酵素の阻害

――

真菌症



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問149 
抗悪性腫瘍薬の作用機序に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a シクロホスファミドは、チュブリンの重合を阻害する。
b エトポシドは、DNAをアルキル化し、DNAに損傷を引き起こす。
c メルカプトプリンは、体内でイノシン酸のチオ誘導体(TIMP)に変換され、DNA及びRNAの生合成を阻止する。
d シタラビンは、体内でシタラビン三リン酸ヌクレオチド(Ara-CTP)になり、DNA合成を阻害する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、c)  4 (b、d)  5 (c、d)

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問150 
次の薬物とその有害作用に対する処置薬の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

  薬物

  処置薬

a

シスプラチン

――

チオ硫酸ナトリウム

b

メトトレキサート

――

ホリナートカルシウム

c

有機リン系農薬

――

ヨウ化プラリドキシム

d

アスピリン

――

N-アセチルシステイン



  1 (a、b)  2 (a、d)  3 (b、c)  4 (b、d)  5 (c、d)

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問151 
次の薬物相互作用の中で、薬力学的(pharmacodynamic)相互作用と考えられるものはどれか。
1 アルミニウム含有制酸剤によるエノキサシンの作用減弱
2 チアWド系利尿薬によるジゴキシンの作用増強
3 リファンピシンによるトリアゾラムの作用減弱
4 イトラコナゾールによるシクロスポリンの作用増強
5 コレスチラミンによるワルファリンの作用減弱

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問152 
薬物の生体膜透過機構に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 能動輸送は、Fickの法則に従って進行する。
b 同じトランスポーターによって輸送される薬物が複数存在しても、互いの輸送に影響を及ぼしあうことはない。
c Michaelis-Menten式に従う輸送において、薬物濃度がMichaelis定数に比べて著しく低い領域では、輸送速度は薬物濃度にほぼ比例する。
d ジペプチド、トリペプチドを基質として認識するペプチドトランスポーターによるβ-ラクタム系抗菌薬の輸送は、二次性能動輸送の例である。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、c)  4 (b、d)  5 (c、d)

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問153 
薬物代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a セファレキシンは臨床的に用いられる投与量の範囲で、代謝が飽和する。
b イソニアジドの代謝(アセチル化)には、薬物代謝酵素の遺伝的多型と関係した人種差があり、多くの日本人のアセチル化能は高い。
c アンチピリンは大部分が肝シトクロムP450によって代謝されるため、健常人に比べ肝硬変の患者では血中消失半減期が延長する。
d ジゴキシンは主として代謝により体内から消失するので、肝機能の低下した患者に投与する場合には、投与量を減らすなどの注意が必要である。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、c)  4 (b、d)  5 (c、d)

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問154 
薬物の血漿タンパク結合に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a Arrheniusプロットは、結合定数やタンパク質1分子当りの薬物結合部位数を求める際に用いられるプロットの一つである。
b 薬物Aのタンパク結合が薬物Bによって競合的に阻害される場合、薬物Aの結合定数は薬物Bが存在しない場合に比べて小さくなるが、タンパク質1分子当りの結合部位数は変化しない。
c α1-酸性糖タンパク質は、主に酸性薬物と強く結合する。
d 薬物の血漿タンパク結合の測定に用いられる平衡透析法は、血漿タンパク質に結合していない非結合形薬物のみが半透膜を透過できることを利用した測定方法である。 

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  4 (b、c)  5 (b、d)

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問155 
薬物吸収に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 酢酸デスモプレシンはペプチド性薬物であるが、鼻粘膜から吸収されるため、点鼻剤として中枢性尿崩症の治療に用いられている。
b 肺からの薬物吸収機構は一般に能動輸送であるため、吸収は速やかである。
c 薬物を口腔粘膜から吸収させることにより、肝初回通過効果を回避できる。
d 直腸粘膜からの薬物の吸収はpH分配仮説に従うので、酸性薬物はpKaが小さいほど吸収されやすい。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d) 
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問156 
腎クリアランスに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a パラアミノ馬尿酸の腎クリアランスは糸球体ろ過速度(GFR)を表し、この値が小さいほど腎機能が低下していることを示す。
b イヌリンの血漿中濃度が増加すれば、腎クリアランスは増大する。
c サリチル酸の尿細管からの再吸収は尿が酸性になると抑制されるので、腎クリアランスは大きくなる。
d ゲンタマイシンは主として糸球体ろ過により尿中に排泄され、その腎クリアランスはGFRにほぼ等しい。

     a b c d 
  1 正 正 誤 正
  2 正 誤 正 誤
  3 誤 正 正 誤 
  4 誤 誤 誤 正
  5 誤 誤 正 正

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問157 
薬物の胆汁中排泄に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 薬物の肝クリアランスは、肝臓での代謝クリアランスと代謝物の胆汁中への排泄クリアランスの和で表される。
b 胆管側腹上には、ATPの加水分解エネルギーを直接利用した一次性能動輸送体群が発現し、薬物の胆汁中排泄に関与している。
c インドメタシンはエステル型グルクロン酸抱合体として胆汁中へ分泌され、腸管から再吸収されることなく糞便中へ排泄される。
d 分子量が小さい薬物ほど胆汁中に排泄されやすい。

     a b c d 
  1 正 正 誤 正
  2 正 誤 正 誤
  3 誤 正 誤 正
  4 誤 誤 正 正
  5 誤 正 誤 誤

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問158 
うっ血性心不全の患者に1-コンパートメントモデルに従う薬物を静脈内定速注入したとき、定常状態での血漿中薬物濃度は4 mg/Lであった。その後症状が変化したので、今回同一の用法用量で投与したところ、定常状態において、次のデータを得た。今回の体内動態に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

              前回            今回
全身クリアランス    1 (L/min)           1 (L/min)
分布容積        130 (L)            53 (L)

a 定常状態の血漿中薬物濃度は、分布容積が小さくなったので高くなる。
b 定常状態の血漿中薬物濃度は、分布容積が小さくなっても前回と変わらない。
c 消失半減期は前回と変わらない。
d 血漿中薬物濃度が定常状態の97%に達するまでの時間は遅くなる。
e 血漿中薬物濃度が定常状態の97%に達するまでの時間は早くなる。

  1 (a、c)  2 (a、d)  3 (a、e)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (b、e)

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問159 
薬物50 mgを健常人に静脈内投与したとき、その血中濃度時間曲線下面積(AUC)は200μg・min/mLであり、未変化体の尿中排泄率は投与量の20%、残りはすべて肝臓で代謝される。この薬物50 mgを経口投与した後に、消化管粘膜透過率を100%としたとき、得られるAUC (μg・min/mL)に最も近い値は次のどれか。ただし、肝血流速度は1.5 L/minとする。また、この薬物の経口投与後の吸収速度は、血中消失速度に比較して十分に速く、肝臓への分布は瞬時の平衡が成立すると仮定する。

  1 25   2 40  3 110  4 170  5 200

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問160 
医薬品の剤形と投与法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 薬物を注射剤として筋肉内へ投与すると、低分子薬物は投与部位から毛細血管壁を経て血中へ移行するが、分子量約5,000以上の高分子薬物は主にリンパ管へ移行する。
b ニトログリセリン錠を舌下へ投与すると、速やかな吸収と薬効発現を期待できる。
c 薬物を坐剤として直腸内投与すると、吸収後著しく初回通過効果を受けるため、全身作用は期待できない。
d 薬物をエアゾール剤として肺へ投与すると、エアゾールの粒子径の違いにより肺内到達部位が異なる。

     a b c d 
  1 正 正 誤 正
  2 正 正 誤 誤
  3 誤 正 正 誤 
  4 誤 正 誤 誤
  5 正 誤 正 正
  6 誤 誤 正 誤

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問161 
次の図は、ヒトに塩酸アミトリプチリンの50mg経口投与後及び25mg筋肉内投与後の血漿中のアミトリプチリン濃度及びその活性代謝物ノルトリプチリン濃度の時間推移を示している。次の記述のうち正しいものはどれか。
1 塩酸アミトリプチリンの経口投与後の量的バイオアベイラビリティは、筋肉内投与後の量的バイオアベイラビリティとほぼ等しい。
2 塩酸アミトリプチリンの経口投与では、肝または消化管における初回通過効果の関与が考えられる。
3 塩酸アミトリプチリンを経口投与したときも筋肉内投与したときも、アミトリプチリン血漿中濃度と薬理効果の関係は同じである。
4 ノルトリプチリンの全身クリアランスは、塩酸アミトリプチリンの投与部位の影響を受けて変化している。
5 血漿中のノルトリプチリン濃度から考えると、塩酸アミトリプチリンの経口投与後の量的バイオアベイラビリティは筋肉内投与後の量的バイオアベイラビリティより大きい。

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問162 
高齢者における薬物療法に関連する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 腎血流量が減少するので、腎排泄型薬物では副作用の発現に注意すべきである。
b 血漿中アルブミン濃度は加齢とともに低下するので、血漿タンパク質との結合率の高い薬物を適用する時には注意を要する。
c 細胞外液量が減少しているので、相対的に薬物血中濃度が低くなる。
d 総水分量が減少しているので、利尿薬を使い過ぎると脱水症状を起こしやすい。
e 胃液分泌量の増加が起こるので、経口投与される薬物の作用発現に留意すべきである。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、d、e)
  4 (b、c、e)  5 (c、d、e)

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問163 
疾病時の薬物動態に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。
a テオフィリンの消失半減期は、慢性肝障害患者において著しく短くなる。
b リドカインの肝クリアランスは、うっ血性心不全時の肝血流量減少により低下する。
c バンコマイシンは、腎機能が低下したとき体内に蓄積しやすい。
d プロプラノロールの体内動態は、肝疾患時の肝血流量減少の影響を受けない。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  4 (b、c)  5 (c、d)

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問164 
抗てんかん薬フェニトインを250 mg/day服用中の患者の定常状態平均血中濃度(以下、血中濃度)は、15μg/mLであった。定常状態におけるフェニトインの体内からの消失速度はMichaelis-Menten式で表され、この患者の最大消失速度(Vmax)は400 mg/dayであった。今、肝機能低下が起こり、患者のVmaxが340 mg/dayに減少したとすると、250 mg/dayで服用を続けた場合、予想される血中濃度(μg/mL)の値はどれか。なお、フェニトインのバイオアベイラビリティは100%とする。

  1 15  2 20  3 25  4 30  5 35

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問165 
血中薬物濃度モニタリング(TDM)を必要とする薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a ジゴキシンは、投与開始翌日から血中濃度を測定する。
b タクロリムスは、全血を用いて血中濃度を測定する。
c リチウムの血中濃度は、肝血流量の低下によって増大する。
d テオフィリンの血中濃度は、喫煙によって影響を受ける。

  1 (a、b)  2 (a、d)  3 (b、c)  4 (b、d)  5 (c、d)

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問166 
薬物Aの分解はAの2次反応である。いま、薬物Aの初濃度C0を種々変化させて半減期t1/2を実験的に求め、その対数値をlogC0に対してプロットしたとき、正しい図は1〜5のどれか。

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問167 
医薬品粉体の性質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 同一の粉体について、沈降法による重量基準の重量平均径は、顕微鏡法による個数基準の長さ平均径よりも大きい。
b 粉体表面への液体のぬれを考えるとき、拡張ぬれの接触角は付着ぬれの接触角よりも大きい。
c エルダー(Elder)の仮説が成立する場合、2種類以上の水溶性粉体の混合物の臨界相対湿度(CRH)は、個々の粉体のCRHよりも大きくなる。
d 安息角は、流動性が悪い粉体ほど大きい。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  4 (b、d)  5 (c、d)

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問168 
固体薬物Aは拡散律速によって溶解し、溶解速度は以下に示すNoyes Whitneyの式に従うことがわかっている。
dC/dt = kS(Cs - C)
 C: 薬物濃度
 k: 見かけの溶解速度定数
 S: 有効面積
 Cs : 薬物の溶解度

 いま、固体薬物Aを円盤状に圧縮成形し、回転円盤法により37℃で溶解実験を行った。円盤の有効面積は5.0 cm2、固体薬物Aの溶解度は1000μg/mLてあった。有効面積を一定に保ち、シンク条件(Cs >> C )で測定を行うと、図に示す結果が得られた。この時の見かけの溶解速度定数(min-1・cm-2)はどれか。

  1 0.0004  2 0.002  3 0.02  4 0.4  5 2

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問169 
流体I、II、IIIの流動特性を測定し、下図の流動曲線を得た。その結果に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 流体Iの流動曲線 (1) は、測定温度を高くすると傾きが大きくなる。
b 流動曲線 (2) を示す流体IIは、降伏値(f)より小さいせん断応力においては見かけ上、ニュートン流体として挙動する。
c 流動曲線 (3) を示す流体IIIの見かけの粘度は、せん断応力の増加に伴って大きくなる。

     a b c  
  1 正 誤 正 
  2 正 誤 誤
  3 正 正 誤 
  4 誤 正 誤 
  5 誤 正 正
  6 誤 誤 正

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問170 
次の図は、ある界面活性剤の希薄溶液の表面張力と浸透圧を測定し、溶液濃度の関数としてプロットしたものである。記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a (1) は浸透圧、(2) は表面張力のプロットである。
b これらのプロットがほぼ同じ濃度で折れ曲がりを生じるのは、界面活性剤が重合するためである。
c 図中の折れ曲がりを示す濃度を臨界ミセル濃度という。
d ミセルの形成は、陰イオン性、陽イオン性、両性の界面活性剤で起こり、非イオン性の界面活性剤では起こらない。
e ミセルの形成は、水溶液中で起こり、非極性溶媒中では起こらない。

     a b c d e 
  1 正 正 正 正 誤
  2 正 誤 誤 正 正
  3 誤 正 正 正 誤 
  4 正 誤 正 誤 正  
  5 誤 誤 正 誤 誤
  6 正 正 誤 誤 誤

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問171 
医薬品(A欄)とその消化管吸収改善を目的としたプロドラッグ(B欄)の対応として正しいものの組合せはどれか。

  A欄

  B欄

a

アンピシリン

バカンピシリン

b

フルオロウラシル

ドキシフルリジン

c

テストステロン

プロピオン酸テストステロン

d

塩酸チアミン

塩酸フルスルチアミン



  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問172 
日本薬局方製剤総則に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 液剤は、液状の内用製剤又は外用製剤で、製剤総則中の他の製剤各条に該当しないものをいう。
b トロ一チ剤は、通例、医薬品を一定の形状に製したもので、口中で徐々に溶解又は崩壊させて、口腔、咽頭などに適用する製剤で、崩壊試験法が適用される。
c 眼軟膏剤は、結膜嚢に適用する無菌に製した軟膏剤であり、本剤に含まれる医薬品粒子の大きさは、通例、150μm以下である。
d 坐剤は、通例、医薬品を基剤により一定の形状に成型したもので、肛門又は膣に適用する固形の外用剤である。
e エリキシル剤は、通例、揮発性医薬品をエタノール又はエタノールと水の混液で溶かした液状の製剤である。

  1 (a、b)  2 (a、d)  3 (a、e)
  4 (b、c)  5 (b、e)  6 (c、d)

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問173 
製剤機器に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a ロータリー型錠剤機は、ターンテーブルが1回転するごとに、充てん、圧縮、抜圧、排出の操作を外周部の別々の個所で行うため、エキセントリック型錠剤機よりも製錠速度が遅い。
b V型混合機では、混合時間を長くするほど粉体の良い混合状態が得られる。
c 転動造粒装置は、転動している粉体に結合剤溶液を噴霧するもので、球形に近い粒子が得られる。
d ジェットミルは、気体の流体エネルギーによって粉砕を行うもので、主として粒子間の高速衝突によって粉砕が促進される。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、c)  4 (b、d)  5 (c、d)

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問174 
無菌製剤の添加剤に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 注射剤の緩衝剤、等張化剤としてホウ酸は用いない。
b 輸液など多量に注射する注射剤には保存剤を加えない。
c 用時溶解して用いる注射剤においては賦形剤を加えることはできない。
d 点眼剤の粘性を増大させる目的で、水溶性高分子を添加することはできない。
e 点眼剤の保存剤としてパラオキシ安息香酸エステル類は用いない。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、c)
  4 (b、d)  5 (c、e)  6 (d、e)

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問175 
製剤に用いられる日本薬局方収載のセルロース類に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 結晶セルロースはα-セルロースを酸で部分的に解重合し、精製したものであり、水によく溶けるので錠剤の崩壊剤として用いられる。
b 酢酸フタル酸セルロースは、無水フタル酸と部分アセチル化セルロースとの反応生成物であり、腸溶性コーティングに用いられる。
c ヒドロキシプロピルセルロースはセルロースのヒドロキシプロピルエーテルであり、フィルムコーティング剤として用いられる。
d メチルセルロースはセルロースのメチルエステルであり、粘稠化剤として用いられ、また、膨張性下剤としても用いられる。

     a b c d 
  1 正 正 誤 正
  2 正 誤 誤 正 
  3 正 誤 正 誤 
  4 誤 正 正 正
  5 誤 正 正 誤

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問176 
次の処方で体液と等張な塩酸エフェドリン液を調製するのに必要なブドウ糖の正しい量(g)はどれか。ただし、塩酸エフェドリン、クロロブタノール、ブドウ糖の食塩当量はそれぞれ0.30、0.24、0.18である。

処方      塩酸エフェドリン     0.06 g
        クロロブタノール     0.15 g
        ブドウ糖        [  ]g
        精製水          適量
       --------------------------------------    
        全量           30 mL

  1 0.10  2 0.20  3 0.30  4 0.40  5 0.50

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問177 
医薬品の滅菌法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 適切な滅菌工程で処理された滅菌製品中に存在が推定される汚染菌の最大生存確率を、無菌性保証水準という。
b 最終滅菌法を適用できない液状の製剤の滅菌には、通例、ガス法を用いる。
c 眼軟膏剤は、あらかじめ基剤を滅菌して調製する。
d 注射剤に用いるガラス容器は、洗浄後、高圧蒸気法にて滅菌およびエンドトキシン除去を同時に行ってから用いる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問178 
薬物送達システム(DDS)に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 大豆油とレシチンで調製した脂肪乳剤(リピッドマイクロスフェア)は、炎症部位への薬物運搬体として用いられる。
b ニトログリセリン貼付剤は、生体内分解性の乳酸・グリコール酸共重合体を高分子膜に用いた製剤で、24時間にわたって薬物を一定速度で放出するので、狭心症発作の予防に用いられる。
c リポソームは、脂質二分子膜からなる閉鎖小胞で、脂質相および水相の両方の相を有しているため、脂溶性および水溶性いずれの薬物も包含することができる。
d マイクロカプセルは、通例、直径数μm〜数百μmの大きさで、薬物を芯物質としてこれを高分子膜などで被覆したもので、薬物の安定化や放出制御に利用される。

     a b c d 
  1 正 誤 正 正
  2 正 正 正 誤
  3 誤 正 誤 誤
  4 誤 誤 正 誤
  5 正 正 誤 正

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問179 
日本薬局方に収載されている製剤に関連した試験法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 溶出試験法には、回転バスケット法、パドル法、フロースルーセル法があり、試験に用いる方法は医薬品各条で規定されている。
b 崩壊試験法において、腸溶性の製剤に対しては第2液のみによる試験を行う。
c 含量均一性試験法において、個々の含量から判定値を計算し、その値と個々の含量との偏差(%)が限界値以内のときは適合とする。

     a b c  
  1 正 正 誤
  2 誤 正 正 
  3 正 誤 誤 
  4 誤 誤 正 
  5 正 誤 正 
  6 誤 正 誤

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問180 
日本薬局方に規定された比表面積測定法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 比表面積の単位は、通例、・の単位を用いて示す。
b 測定は、通例、100℃以上において行う。
c 吸着気体としては、窒素、クリプトンなどを用いる。
d 測定法として、流動法、容量法の2つの方法が示されている。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d) 
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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No88-Exam-5

第88回薬剤師国家試験(平成15年3月)

       医療薬学 II(問181〜問240)


問181 
薬物の有害作用に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 薬物による免疫毒性は、抗原性による他に、免疫機能の間接的な抑制によっても起きる。
b 塩酸モルヒネによる有害反応としては、下痢が現れやすい。
c 薬物による悪心・嘔吐は、局所の消化管粘膜傷害だけでなく、中枢の化学受容器引金帯(CTZ)を介して起きる。
d 非ステロイド性抗炎症鎮痛薬は、プロスタグランジン類の産生を促すことで、腎障害を誘発する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  4 (b、c)  5 (b、d)  

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問182 
ワルファリンカリウム(W)の相互作用に関する記述のうち、正しい組合せはどれか。

食品・薬

主な機序

抗凝固作用への影響

a

納豆

ビタミンKの腸内産生増大

増強

b

ブロッコリー

ビタミンKの高含量

減弱

c

インドメタシン

Wの薬物動態変化

増強

d

リファンピシン

Wの代謝酵素誘導

増強

e

セフェム系抗菌薬

腸内細菌の減少

減弱



  1 (a、b)  2 (a、d)  3 (a、e)  4 (b、c)  5 (c、d)

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問183 
臨床検査値に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 溶血性貧血では、血清の間接型ビリルビン値が増加する。
b 血中の抗二本鎖DNA抗体は、慢性関節リウマチに特異性の高いマーカーである。
c 尿中の微量アルブミン測定は、糖尿病性腎症の早期診断に役立つ。
d 心電図におけるQT時間の短縮は、torsades de pointes(多形性心室頻拍)発症の危険因子である。
e 気管支ぜん息治療薬の効果モニタリングには、呼気のピークフロー値が用いられる。

  1 (a、b、c)  2 (a、c、e)  3 (a、d、e)  
  4 (b、c、d)  5 (b、d、e)

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問184 
妊娠に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 最新の尿妊娠反応検査では、正常妊娠の場合、基礎体温の高温相60日目前後から反応が陽性となる。
b 正常妊娠では、母体のクレアチニンクリアランス値は低下する。
c 妊娠中毒症の主症状は、高血圧、浮腫及びタンパク尿である。
d 催奇形性に対する感受性は、妊娠後期に最も高い。
e 妊娠中は、尿路感染症を起こしやすい。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、d)
  4 (b、e)  5 (c、e)  6 (d、e)

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問185 
呼吸器感染症に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 基礎疾患がない成人における細菌性の市中肺炎の原因菌としては、肺炎球菌やインフルエンザ菌が多い。
b 慢性呼吸不全患者の呼吸器感染症の予防には、肺炎球菌ワクチンやインフルエンザHAワクチンは使用しない。
c ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染患者では、ニューモシスチス・カリニ肺炎発症のリスクが高い。
d レジオネラ肺炎の治療においては、セフェム系抗菌薬の方がクラリスロマイシンよりも有効である。
e メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による肺炎治療には、塩酸バンコマイシンやテイコプラニンが用いられる。

  1 (a、b、c)  2 (a、c、e)  3 (a、d、e)  
  4 (b、c、d)  5 (b、d、e)

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問186 
うつ病に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 通常、抑うつ気分など精神症状が主症状で、頭痛、食欲不振、体重減少、不眠等の身体的症状は伴わない。
b 抑うつ気分、自信喪失、思考力低下、自殺企図等の症状は、2週間以上にわたって持続する。
c 抗うつ薬の作用及び副作用は、主として中枢神経シナプス間隙におけるモノアミン類の濃度の増加との関連が考えられている。
d 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は、口渇、便秘、排尿困難の発症が、従来の三環系抗うつ薬よりも少ない。
e 塩酸ミルナシプランは、セロトニンの再取り込みには影響しない。

  1 (a、b、c)  2 (a、c、d)  3 (b、c、d)  
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問187 
神経変性疾患に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a アルツハイマー病患者の脳所見の特徴は、黒質-線条体系ドパミンニューロンの脱落である。
b MPTP(1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine)は、霊長類に投与すると、パーキンソン病によく似た症状を起こすため、パーキンソン病の動物モデルの作成に使用される。
c 塩酸トリヘキシフェニジルは、脳内でドパミン作用を発揮するため、パーキンソン病の治療に用いられる。
d カルビドパの配合により、レボドパによる消化器系の副作用症状が軽減される。
e パーキンソン病患者の脳の特徴は、脳の著しい萎縮と正常老人脳に比べ、老人斑と神経原線維変化が多く認められることである。

     a b c d e
  1 誤 正 正 誤 誤 
  2 正 誤 誤 正 誤 
  3 正 誤 正 誤 正
  4 正 正 誤 誤 正
  5 誤 正 誤 正 誤

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問188 
神経症に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 不安神経症の原因は、対人関係などに基づく心理的な葛藤が多い。
b ジアゼパムは、大脳皮質のベンゾジアゼピン受容体に作用し、低用量では鎮静・催眠作用を、高用量では抗不安作用を示す。
c クエン酸タンドスピロンは、セロトニン5-HT1受容体に作用して抗不安作用を示す。
d ヒステリーは、心的原因が身体症状として現れる疾患である。
e ハロペリドールは、神経症の第一選択薬である。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (b、c、e)

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問189 
慢性関節リウマチに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 初発症状として、関節痛と朝のこわばりを特徴とする。
b 筋肉痛やレイノー症状が高頻度で出現する。
c 関節滑膜の慢性炎症性疾患である。
d メトトレキサートにより、十分な効果を得るためには、休薬期間を置かず毎日投与する必要がある。
e D-ペニシラミンなどの疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)を、初期から投与する場合がある。

  1 (a、b、c)  2 (a、c、e)  3 (a、d、e)  
  4 (b、c、d)  5 (b、d、e)

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問190 
AIDS (後天性免疫不全症候群)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は、レトロウイルスに分類され、DNAウイルスである。
b 血中のCD4陽性リンパ球数が200/μL以下になった場合は、症状がなくても合併症の予防治療を検討する。
c HIVに感染すると、全ての人が1年以内にAIDSを発症する。
d AIDS発症時の合併疾患としては、日和見感染症が多い。
e HIV感染者と診断した場合には、最寄りの保健所長を経由して都道府県知事に届けなければならない。

  1 (a、b、d)  2 (a、c、d)  3 (a、c、e)  
  4 (b、c、e)  5 (b、d、e)

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問191 
全身性エリテマトーデス(SLE)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a SLEは、遺伝的素因と環境因子が関与する自己免疫疾患である。
b SLEの合併症として、腎機能障害はまれである。
c SLE様症状を引き起こす薬物として、塩酸ヒドララジンや塩酸プロカインアミドが知られている。
d 皮膚症状として蝶形紅斑がSLEに認められることはまれである。
e SLE患者では、しばしば薬物アレルギーが認められる。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e)  
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問192 
66歳、軽度の心不全症状のある患者が、ジゴキシン0.25 mg/日およびフロセミド40 mg/日を経口投与されていたが、労作時呼吸困難が強くなり来院した。心電図で心房細動、心電図上ST波の盆状降下および多原性の心室性期外収縮を認め、ジギタリス中毒と診断された。また高度の低K+血症も認められた。直ちにジゴキシン投与が中止された。
 続いて行う処置として採用可能な正しいものの組合せはどれか。
a フロセミドの増量
b アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬の投与
c アドレナリンβ受容体刺激薬の投与
d フロセミドからスピロノラクトンヘの変更

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  4 (b、d)  5 (c、d)

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問193 
55歳、5年前から高血圧を指摘され、不規則に降圧薬(薬品名不明)を服用していた。昨年の冬頃から長時間歩くと右下肢が痛むようになった。受診時、脈拍45/分で脈の乱れなし(整)、血圧180/100 mmHg、左膝窩動脈から足背動脈が触知不能で閉塞性動脈硬化症と診断された。血液検査から高尿酸血症、高脂血症と診断され,さらに耐糖能異常も認められた。
 この症例の病態を考慮して、選択可能な降圧薬の組合せはどれか。
a チアジド系利尿薬
b ジヒドロピリジン系Ca2+チャネル遮断薬
c アドレナリンβ受容体遮断薬
d アドレナリンα1受容体遮断薬
e アンギオテンシンII受容体遮断薬

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e)  
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問194 
尿路結石症に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 腎・尿管結石を上部尿路結石といい、膀胱・尿道結石を下部尿路結石というが、上部尿路結石の方が頻度が高い。
b 下部尿路結石は、前立腺肥大症や尿道狭窄などによる尿の停滞が原因となることが多い。
c リン酸カルシウムやリン酸マグネシウムアンモニウムは、アルカリ尿になると不溶性となり、結石を生じやすくなる。
d 尿酸結石の治療には、尿酸が酸性尿中で溶解性が高まるため、尿のpHを下げることが重要である。
e シュウ酸カルシウムを含む結石の頻度は低い。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e) 
  4 (b、c、e)  5 (b、d、e)  6 (c、d、e)

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問195 
ネフローゼ症候群に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a タンパク尿(3.5 g/日以上)と低タンパク血症(血清総タンパク質量6.0 g/dL以下、血清アルブミン量3.0 g/dL以下)が診断の必須条件である。
b 肝臓での脂質合成が低下するため、血清総コレステロール値は低値を示す。
c 低アルブミン血症により、血漿膠質浸透圧が低下するため浮腫が生じる。
d 微小変化型群には、副腎皮質ステロイド性薬が有効である。
e 初期治療は免疫抑制薬から開始し、副腎皮質ステロイド性薬の使用は控える。

  1 (a、b、c)  2 (a、c、d)  3 (a、d、e)
  4 (b、c、e)  5 (b、d、e)  6 (c、d、e)

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問196 
気管支ぜん息に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 小児の気管支ぜん息のアレルゲンとしては、スギ花粉が最も多い。
b プロピオン酸ベクロメタゾン吸入剤を使用する際には、吸入効果を高めるために、スペーサーの使用を指導すべきである。
c 吸入アドレナリンβ2受容体刺激薬と吸入副腎皮質ステロイド性薬を併用する患者には、前者を吸入した後に後者を吸入するように指導する。
d プロピオン酸ベクロメタゾンの吸入剤は、成長障害の副作用がないため、小児に繁用する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、c)  4 (b、d)  5 (c、d)

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問197 
肺結核症とその治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 日本の結核罹患率は、最近10年間一貫して減少傾向にある。
b 糖尿病は、結核の発症のリスク要因の1つである。
c リファンピシンは、薬物の代謝を亢進することが少ない。
d イソニアジドは、末梢神経炎を生じることがある。
e 塩酸エタンブトールは、視力障害を生じることがあるので、定期的に視力検査を行う。

  1 (a、b、c)  2 (a、d、e)  3 (b、c、d)  
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問198 
次の症例報告を読み、以下の鑑別診断と治療薬に関する文章中[  ]の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
 患者(37歳女性)は、腹痛と粘血便で来院した。半年前から下痢が始まり回数が増えた。大腸の内視鏡検査では、全周性に発赤や浮腫の強い、易出血性の粘膜が観察されたことから、活動性の潰瘍性大腸炎を疑った。
 慢性持続性下血を伴う疾患の鑑別診断には、大便培養検査や口腔観察などがあり、前者では[ a ]を、後者では[ b ]を、除外できるか否かを鑑別する。また潰瘍性大腸炎の治療薬としては、[ c ]や[ d ]が用いられる。

 a

 b

 c

 d

1

感染性腸炎

――

小腸疾患

――

フマル酸クレマスチン

――

プレドニゾロン

2

感染性腸炎

――

クローン病

――

サラゾスルファピリジン

――

プレドニゾロン

3

過敏性腸症候群

――

小腸疾患

――

フマル酸クレマスチン

――

インドメタシン

4

過敏性腸症候群

――

クローン病

――

サラゾスルファピリジン

――

プレドニゾロン

5

感染性腸炎

――

クローン病

――

フマル酸クレマスチン

――

インドメタシン

6

過敏性腸症候群

――

小腸疾患

――

サラゾスルファピリジン

――

プレドニゾロン



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問199 
消化性潰瘍とヘリコバクター・ピロリ(H. pylori)菌に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 消化性潰瘍は、心窩部痛、悪心・嘔吐、吐血、下血、食欲不振および貧血の諸症状から確定診断が可能である。
b 消化性潰瘍の治療においては、プロトンポンプ阻害薬とヒスタミンH2受容体遮断薬の併用が必要とされる。
c H. pyloriはグラム陽性桿菌であるが、低pH環境下では球状に変形し、増殖性が低い。
d H. pyloriを除菌すると、消化性潰瘍の治療のみならず、潰瘍の再発を抑えることができる。
e H. pylori除菌療法としては、プロトンポンプ阻害薬、テトラサイクリン系抗菌薬、胃粘膜保護薬による3剤併用療法が標準となっている。

     a b c d e
  1 正 正 正 誤 正
  2 誤 正 誤 正 正
  3 誤 誤 誤 正 誤
  4 正 誤 正 誤 誤
  5 誤 誤 正 誤 正

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問200 
消化器疾患に用いる医薬品に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a オルノプロスチルは、プロスタグランジンE誘導体で、胃粘膜保護作用を持つ抗潰瘍薬である。
b スクラルファートは、胃粘膜保護作用を有するが、透析療法中の患者には禁忌である。
c メトクロプラミドは、胃壁細胞のニコチン受容体を選択的に遮断し、胃液分泌を抑制する。
d タンニン酸アルブミンは、腸管内で徐々に分解してタンニン酸を遊離し、便の軟化を起こすことによって瀉下作用を起こす。
e ポリカルボフィルカルシウムは、過敏性腸症候群における下痢や便秘に用いられる。

  1 (a、b、e)  2 (a、c、d)  3 (a、c、e)  
  4 (b、c、d)  5 (b、d、e)

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問201 
慢性骨髄性白血病(CML)の病態と治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a ほとんどの例で第22染色体と第9染色体に相互転座が認められ、フィラデルフィア染色体が出現する。
b 慢性期は、未分化な骨髄球系の細胞のみが増殖する。
c 急性転化を起こした後では、化学療法が著効である。
d 骨髄移植適用の条件としては、慢性期状態患者でドナーとのHLA(human leukocyte antigen)が一致することが望ましい。
e 慢性期には、腫瘍細胞の増殖抑制作用および腫瘍細胞に対する細胞傷害性を高める作用のあるインターフェロンアルファによる治療が行われる。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、d、e)
  4 (b、c、d)  5 (b、c、e)  6 (c、d、e)

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問202 
顆粒球減少症を引き起こす可能性がある薬物・薬剤として、正しいものの組合せはどれか。
a クロルプロマジン
b メチルプレドニゾロン
c 顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)製剤
d プロピルチオウラシル
e スルファメトキサゾール・トリメトプリム(ST合剤)

  1 (a、b、c)  2 (a、c、d)  3 (a、d、e)
  4 (b、c、e)  5 (b、d、e)  6 (c、d、e)

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問203 
緑内障に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 緑内障の主要な発症原因は、糖尿病である。
b 毛様体上皮細胞の房水産生の異常は、緑内障の発症原因となる。
c 緑内障では、光を瞳孔に当てた時、眼底からの反射が遮られる。
d ピレノキシン点眼薬は、眼圧低下に有効である。
e 塩酸カルテオロールは、房水産生を抑制する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、d)
  4 (b、e)  5 (c、e)  6 (d、e)

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問204 
副鼻腔と扁桃に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 副鼻腔は、鼻腔と連なり、吸気の加湿や除塵を補助する。
b 副鼻腔炎は、顔面痛、頭痛、眼精疲労の原因となる。
c 原因不明の鼻づまりや鼻汁の症状が出現した場合は、直ちに抗菌薬を投与する。
d 扁桃炎は、各種細菌やウイルスによる感染よりも、アレルギー性の炎症が多いので、第一選択薬は抗アレルギー薬である。
e 重症の扁桃炎では、血中のC反応性タンパク質(CRP)濃度が上昇する。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、b、e)
  4 (b、c、d)  5 (c、d、e)

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問205 
糖尿病とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 糖尿病患者の高血圧治療には、チアジド系利尿薬が第一選択として用いられる。
b 糖尿病の血糖管理は、ヘモグロビンA1C値が15%以上になるようにする。
c 2型糖尿病患者が重症感染症を発症した場合には、インスリンよりもスルホニル尿素薬を治療に用いるべきである。
d ケトアシドーシス時にインスリンを投与すると、血清K+濃度が投与前より低下する。
e 2型糖尿病患者の体格指数(body mass index)が28以上の場合には、体重を減量する必要がある。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、e)  4 (c、e)  5 (d、e)

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問206 
アレルギー性疾患に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a アトピー性疾患に最も関係する抗体は、IgAである。
b アナフィラキシー性ショックの成立機序は、I型アレルギーによる。
c 気管支ぜん息とは、種々の程度の気道閉塞と気道の炎症によって特徴づけられる。
d アナフィラキシー性ショックと判断した時は、ただちにノルエピネフリンを急速に静脈内に投与する。
e 自己免疫性溶血性貧血は、I型アレルギーに属する。

     a b c d e
  1 誤 正 正 誤 誤 
  2 正 誤 正 誤 正
  3 正 誤 正 誤 誤
  4 誤 正 誤 正 正
  5 誤 正 誤 正 誤

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問207 
O157感染症に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 連鎖球菌による経口感染が原因である。
b 原因毒素は、ベロ毒素である。
c 保育園や学校及び老人ホームでの集団発生が多い。
d 下痢症状には、塩酸バンコマイシン投与の有効性が示されている。
e 中枢神経症状や溶血性尿毒症性症候群を合併すると予後不良である。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)  
  4 (b、c、e)  5 (c、d、e)

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問208 
a〜dの薬物が治療上使用される最も可能性の高い疾患を1つ選びなさい。
a コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム
b アミノフィリン
c エピネフリン
d 塩酸ドパミン

  1 クッシング症候群     2 アナフィラキシー性ショック
  3 アトピー性皮膚炎     4 アレルギー性鼻炎
  5 全身性エリテマトーデス

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問209 
下記の治療を受けている患者に対して、硝酸イソソルビドやニトログリセリンの投与が禁忌とされる場合の正しい組合せはどれか。
a Ca2+チャネル遮断薬を服用中の患者
b 高度の貧血患者
c 閉塞隅角緑内障の患者
d クエン酸シルデナフィルを服用中の患者
e 頭部外傷の患者

     a b c d e
  1 誤 正 正 正 正
  2 正 誤 正 誤 正
  3 誤 誤 誤 正 誤
  4 正 正 誤 誤 正
  5 正 正 正 正 誤

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問210 
抗悪性腫瘍薬やその副作用軽減に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a クレアチニンクリアランスが30 mL/minであれば、シスプラチンを使用してよい。
b シスプラチンの長期使用時に出現する難聴は、主に低音域の障害である。
c 塩酸ドキソルビシンの総投与量が500 mg/m2 (体表面積)を超えると、心筋障害が出現しやすい。
d メスナは、イホスファミドに誘発される出血性膀胱炎の発現を抑制する。
e L-アスパラギナーゼ使用時には、低フィブリノゲン血症の出現に注意を要する。

  1 (a、b、c)  2 (a、c、d)  3 (a、d、e)  
  4 (b、c、e)  5 (b、d、e)  6 (c、d、e)  

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問211 
医薬品の品質、有効性及び安全性を確保するために定められている諸基準の略語に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a GCPとは「医薬品の臨床試験の実施の基準」である。
b GPMSPとは「医薬品の市販後調査の基準」である。
c GMPとは「医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準」である。
d GLPとは「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準」である。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問212 
保険医療機関(病院)や保険薬局における医薬品の流通過程に関して、[  ]内に入る語句の正しい組合せはどれか。

[計画]→[a]→[b]→[入庫]→[整理]→[c]→[供給]→[消費]→[請求]
    購買管理         在庫管理     供給管理   消費管理

    a    b   c
  1 検収  発注  保管
  2 発注  保管  検索
  3 検索  発注  検収
  4 発注  検収  出庫
  5 検収  発注  出庫

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問213 
注射剤の成分―配合注射剤・添加物―配合による変化の関係について、正しいものの組合せはどれか。

注射剤の成分

配合注射剤・添加物

配合による変化

a

フロセミド

――

塩酸ピリドキシン注射液

――

溶解度の減少

b

アンピシリンナトリウム

――

フェノバルビタールナトリウム注射液

――

加水分解の促進

c

ジアゼパム

――

生理食塩液

――

光分解の促進

d

塩酸チアミン

――

亜硫酸水素ナトリウム

――

難溶性塩の析出



  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d) 
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問214 
薬物の体内動態とその変動要因に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a クレアチニンクリアランスが基準値より大幅に低下している患者に、アミノグリコシド系抗菌薬を投与する場合、投与量を減量する必要がある。
b オメプラゾールの代謝の個体差には、CYP2C19の遺伝的多型が関係している。
c 幼児期・小児期における薬物の代謝は、新生児期・乳児期よりも遅い。
d 腎機能が正常な妊婦では、非妊婦に比べて薬物の腎排泄は速やかであり、妊娠後半期では、循環血流量の増加によりリチウムの血中濃度は低くなる。
e 肝硬変では、組織の繊維化が進行するため、薬物の肝固有クリアランス、血漿タンパク結合率の低下がみられるが、肝血流量は影響を受けない。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問215 
体重60 kgの患者にシクロスポリン注射液を1日量4 mg/kgで静脈内持続点滴したときの定常状態の全血中薬物濃度が250 ng/mLであった。この患者のシクロスポリン全身クリアランス(L/hr)として最も適当な値はどれか。

  1 0.025  2 0.4  3 2.5  4 25  5 40  6 400

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問216 
ジゴキシンの血中濃度モニタリングに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a ジゴキシンを免疫学的測定法で測定する場合、特に腎障害患者や妊婦では内因性交差物質が測定値に影響をおよぼすことがあるので注意を要する。
b ジゴキシンとヒドロクロロチアジドを併用投与されている患者で、血中ジゴキシン濃度が治療域であるにもかかわらず不整脈を発現したので、ジゴキシンの増量を提案した。
c ジゴキシンは、患者のクレアチニンクリアランス値を基に投与設計することが望まれる。
d ジゴキシンの投与量は、母集団パラメータを用いるD>

チオ硫酸ナトリウム

b


     a b c d 
  1 正 正 正 誤
  2 正 正 誤 正
  3 正 誤 正 正
  4 誤 正 正 正
  5 正 正 正 正

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問217 
麻薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 調剤済みの麻薬処方せんの保管期間は、院外処方せんの場合5年間である。
b 調剤ミスや破損、蒸発、流出などにより回収不能となった麻薬は事故届の必要はない。
c 入院患者に調剤された麻薬のうち、施用されないで残ったものはすべて麻薬管理者に返却する。
d 外来患者に処方された麻薬のうち、使用されなかったものは保険医療機関(病院)あるいは保険薬局に返却する必要はない。

     a b c d 
  1 誤 正 正 正
  2 誤 正 誤 正
  3 誤 誤 正 誤
  4 正 誤 誤 正
  5 正 誤 正 誤

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問218 
肝・腎機能が正常な30歳代の5名の患者に対する次の各処方(a〜e)の用法・用量について、疑義照会すべきものの正しい組合せはどれか。
処方a
 塩酸ドキシサイクリン錠 100 mg  3錠
  1日3回 朝昼夕食後     7日分
処方b
 ベシル酸アムロジピン錠 5 mg   2錠
  1日2回 朝夕食後     14日分
処方c
 トリアゾラム錠 0.25 mg     1錠
  1日1回 就寝前      7日分
処方d
 ボグリボース錠 0.2 mg     3錠
  1日3回 朝昼夕食後    14日分
処方e
 シンバスタチン錠 5 mg     1錠
  1日1回 夕食後      14日分

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e)  
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問219 
気管支ぜん息の患者に対して循環器内科から塩酸プロプラノロールを含む処方せんが発行された。これに対する薬剤師の対応の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 塩酸プロプラノロールに対する副作用歴やアレルギー歴がなかったので処方せんどおり調剤して交付した。
b 処方医から塩酸プロプラノロールは削除できない、と言われたので、呼吸器内科の主治医に対してより強力な鎮咳薬であるリン酸コデインの投与を提案した。
c 塩酸プロプラノロールは禁忌であるので、処方医に処方の変更を依頼した。
d 塩酸プロプラノロールをより安全なフロセミドに変更して調剤する場合には、疑義照会の必要はない。
e 薬歴を確認したところ、この患者にはいかなるアドレナリンβ受容体刺激薬も投薬されていなかったので、処方せんどおり調剤して交付した。

     a b c d e
  1 正 正 誤 正 誤
  2 誤 正 誤 正 正
  3 正 正 正 誤 正
  4 誤 誤 正 誤 誤
  5 正 誤 正 誤 正

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問220 
水に難溶性であるが、揮発性溶剤に溶解する薬物の10%軟膏100 gを白色ワセリンを基剤として調製したい。次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 主薬を秤量して乳鉢に入れた後、エタノールなどを加えて湿潤し、乳棒で研和する。
b 有機溶媒が揮発した後、直ちに基剤を加えて調製してよい。
c 研和補助剤にはマクロゴール400を使用するとよい。
d 研和補助剤には流動パラフィンを使用するとよい。
e 研和補助剤には白色ワセリンの一部を熔融して用いてもよい。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、d、e)  
  4 (b、c、e)  5 (c、d、e)

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問221 
次の剤形と保管容器との関係について、正しいものの組合せはどれか。
   剤形       容器
a パップ剤-----------気密容器
b 貼付剤------------密閉容器
c 坐剤--------------密閉又は気密容器
d エアゾール剤-------気密容器
e 眼軟膏剤-----------密閉容器

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)  
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問222 
調剤薬の鑑査及び調剤過誤の防止に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 処方鑑査及び疑義照会は、別の薬剤師がすでに完了しているので、調剤鑑査担当者はその処方が正確に調剤されているかを鑑査すればよい。
b 処方オーダリングシステムに連動する自動錠剤分包システムの利用は、調剤過誤、患者の誤服用の防止などにつながる。
c 散剤調剤鑑査システムが導入されている場合の鑑査は、処方せんと鑑査システム記録紙上での確認のみで済み、正確かつ効率的に行える。
d 散剤の装置びんへの充填は、複数の薬剤師が確認しながら行うことが望ましい。
e 調剤薬の鑑査には、可能な限り、調剤業務を総合的に熟知し、豊富な経験を有する薬剤師を専任者として配置することが望ましい。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e)  
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問223 
徐放性製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 速放性製剤と比較して、患者の服薬コンプライアンスを高める上で有効である。
b 速放性製剤と比較するとき、血中濃度曲線が平坦で、長時間にわたり有効血中濃度を維持できる。
c 錠剤全体が、徐放性を持つように設計されたものをシングルユニットタイプという。
d 服用後速やかに崩壊し、放出された個々の顆粒が徐放性を持つように設計されたものをマルチプルユニットタイプという。

     a b c d 
  1 正 正 正 正
  2 誤 正 正 正
  3 正 誤 正 誤
  4 正 誤 誤 誤
  5 誤 正 誤 正

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問224 
医薬品の緊急安全性情報に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 緊急安全性情報は、重大な副作用など緊急な連絡を要する副作用情報を、厚生労働省の指示により製薬企業が医療関係者に4週間以内に配布、伝達するものである。
b 緊急安全性情報は、それまでに収集された重篤な副作用発現症例の解析結果に基づいた警告、禁忌、使用上の注意を厚生労働省が各医療機関に速報するものである。
c 緊急安全性情報は、同一の医薬品について繰り返し出されることはない。
d 塩酸チクロピジン製剤の緊急安全性情報では、血栓性血小板減少性紫斑病等の重大な副作用について警告され、定期的な血液検査を実施するよう注意が喚起された。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問225 
医療用医薬品の添付文書に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 「効能・効果」に記載された適応は、臨床試験の成績に基づいて承認されたものである。
b 「禁忌」には、投与してはならない患者の条件が示され、「警告」に次いで添付文書の冒頭に記載される。
c 「警告」は、致死的ではないが重篤かつ可逆的な副作用の発現に注意を喚起するために記載される。
d 添付文書は薬事法で定められた公文書であり、その医薬品に関する唯一の情報源である。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問226 
薬物(a〜d)の服薬指導に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a ジアゼパム         b フロセミド
c リファンピシン       d 塩酸テトラサイクリン

ア 尿や便が燈赤色に着色することがある。
イ 牛乳での服用は避ける。
ウ 自動車の運転を避ける。
エ 納豆を食べない。
オ 過度の日光を浴びないようにする。

     a b c d 
  1 ア ウ エ イ
  2 イ エ ア オ
  3 ウ ア イ エ
  4 オ ウ エ ア
  5 エ イ オ ウ
  6 ウ オ ア イ
  7 ア イ ウ オ

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問227 
調剤指針による注射用抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 取扱い上での注意度から、抗悪性腫瘍薬は2段階(A、Bランク)に分類され、Bランクのものは特に取扱いに注意を要する。
b Aランクの抗悪性腫瘍薬は劇薬に指定されている。
c Aランクの抗悪性腫瘍薬には、シクロホスファミド、メトトレキサート、マイトマイシンCが含まれる。
d Aランクの抗悪性腫瘍薬は、ヒトでの発癌性は報告されているが、ヒトでの催奇形性は報告されていない。
e 被ばくの危険性を減らすため、調製作業には安全キャビネット(クラスIIのもの)を使用する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、d)  4 (c、e)  5 (d、e)

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問228 
注射剤や輸液に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 人免疫グロブリンの筋注の適応は、A型肝炎ウィルス感染予防のみである。
b 乳酸リンゲル液、ブドウ糖加乳酸リンゲル液は、重症肝不全や低酸素血症時でも乳酸アシドーシスを起こしにくい。
c キシリトール、果糖、マルトース、D-ソルビトールは、主として糖尿病患者に使用される糖質である。
d アシクロビル、メシル酸ガベキサート、カンレノ酸カリウムの注射液は、配合変化を起こしやすいので、原則として単独で投与される。
e ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、シクロスポリンの注射液は、ポリ塩化ビニル製の点滴用バッグや輸液セットに主薬が吸着されて含量低下を起こしやすい。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問229 
放射性医薬品に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 放射性医薬品は、放射性医薬品基準に規定されるとともに、すべて日本薬局方に収載されている。
b 過テクネチウム酸ナトリウム(核種:99mTc)注射液は、脳腫瘍および脳血管障害の診断に用いられる。
c 塩化インジウム(核種:111In)注射液は、副甲状腺疾患の診断に用いられる。
d ヨウ化ナトリウムカプセルの核種には、2種類(123I及び131I)あるが、甲状腺機能亢進症や甲状腺癌の治療には半減期の長い131I標識体が使用される。
e 塩化タリウム注射液の核種201TIは、心筋シンチグラムによる心臓疾患の診断に使用される。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問230 
機能検査薬あるいは診断用薬(a〜e)に対応する検査項目あるいは診断項目、(ア〜オ)について、正しいものの組合せはどれか。
a 塩酸アルギニン注射液
b デンプン部分加水分解物液
c ベンチロミド内服液
d 精製ツベルクリン注射液
e スルホブロモフタレインナトリウム注射液

ア 下垂体機能検査
イ 糖尿病診断時の糖負荷試験
ウ 膵外分泌機能検査
エ 結核の診断
オ 肝機能検査

     a b c d e
  1 ア ウ イ オ エ
  2 ア イ ウ エ オ
  3 オ エ ウ イ ア
  4 オ イ ア エ ウ
  5 エ ウ ア イ オ

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問231 
消毒薬と使用目的の正しい組合せはどれか。
 〈消毒薬名〉
a 3%グルタラール
b 1%次亜塩素酸ナトリウム
c 0.2%グルコン酸クロルヘキシジン含有消毒用エタノール
d 10%ポビドンヨード

 〈使用目的〉
ア 手指の消毒
イ 内視鏡の消毒
ウ 結膜嚢の消毒
エ 手術部位の皮膚・粘膜の消毒
オ 排泄物の消毒

     a b c d 
  1 ア オ ウ エ
  2 イ オ ア エ
  3 イ ア ウ オ
  4 ウ イ ア オ
  5 エ ウ オ イ
  6 エ ウ イ ア

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問232 
医薬品情報に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 新医薬品承認審査概要は、新医薬品の承認審査過程をまとめ、開発企業が公表するものである。
b 医薬品インタビューフォームは、医療用医薬品添付文書情報の補完を目的に厚生労働省が作成する資料である。
c 教科書は信頼性が高いが速報性は低い3次情報源である。
d 医薬品安全対策情報(Drug Safety Update, DSU)は、医療用医薬品添付文書の「使用上の注意」の改訂情報を収載したものである。

  1 (a、b)  2 (a、d)  3 (b、c)  4 (b、d)  5 (c、d)

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問233 
1回ごとの用量に分割分包する調剤法を一包化調剤という。一包化調剤に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 患者の服薬コンプライアンスの向上につながる。
b 調剤後の使用期間における安定性が確保されている医薬品を対象に行うべきである。
c 調剤鑑査は当該処方の最初の1包のみで済み、作業が容易かつ簡便である。
d 錠剤のみならず、カプセル剤に対しても行える。
e 分包紙上に医薬品名を印字可能であるので、各々の医薬品情報を提供する必要はない。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e)  
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問234 
医薬品情報の収集、評価および提供に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 薬事法には、製薬会社が行う医薬品の適正使用のために必要な情報の収集に、医師、薬剤師等の医療関係者が協力するよう努めること、とされている。
b 入手した医薬品情報を的確に評価し、患者及び医療関係者に必要な情報を取捨選択することが大切である。
c インターネットなどの情報アクセス手段の普及に伴い、患者及び医療関係者に対する情報提供は不要となる。
d 医薬品開発段階における治験データが乏しい小児、高齢者、妊婦などに対する適切な情報収集と提供は特に重要である。
e 収集した情報の評価には、出来る限り内容データの客観性や妥当性を含むいわゆるevidence based medicineの観点が求められる。

     a b c d e
  1 誤 正 誤 正 正
  2 正 誤 正 誤 正
  3 正 正 正 誤 誤
  4 正 正 誤 誤 誤
  5 正 正 誤 正 正

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問235 
末期癌患者の薬物療法に関する記述のうち、正しいものはどれか。
1 リン酸コデインや塩酸モルヒネの作用は、ペンタゾシンや塩酸ブプレノルフィンの併用により減弱することがある。
2 作用の強い麻薬性鎮痛薬を使用すると、癌患者の生存期間を短縮させる恐れがあるので用いない方がよい。
3 末期癌の持続性の痛みには、塩酸モルヒネの頓服が合理的である。
4 癌患者の疼痛緩和を目的に使用する塩酸モルヒネは、副作用や習慣性及び退薬症候に注意する必要があるため、投与量の上限が設定されている。
5 塩酸モルヒネでコントロールできない疼痛は、向精神薬を併用しても軽減することはない。

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問236 
注射剤の調製に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウムはpH 7.0〜8.0で安定であるが、酸性側では白色沈殿を生じ、アルカリ性側では黄色沈殿を生じる。
b シスプラチンは塩素イオン濃度の高い溶液中では分解が早まるので、通常、注射用蒸留水に溶解して使用される。
c 高栄養輸液の調製は、安全キャビネット内で行わなければならない。
d クリーンベンチ内は陽圧であるが、安全キャビネットの中は陰圧に保たれている。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)  

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問237 
血液製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 人血清アルブミン製剤は、ヒトの血清アルブミンを含む黄色ないし黄褐色の液剤であり、凍結保存する。
b 低温エタノール分画法で製造した人免疫グロブリンは、ウイルス等による感染性を完全には否定できない。
c 血液製剤を使用した場合、血液製剤管理簿に製品名、投与日、患者氏名を記録し、3年間保存する。
d 血漿分画製剤は、製造に際して原料血漿の抗体検査を行うことにより、製造ロット間の品質の同等性を保証している。

    a b c d
  1 正 誤 正 誤
  2 誤 正 誤 正
  3 正 誤 誤 正
  4 誤 誤 正 誤
  5 誤 正 誤 誤
  6 正 誤 誤 誤

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問238 
下記の散剤処方について、調剤用天びんで各医薬品14日分を秤量し、1包が1gになるように賦形剤を加えて調剤を行った。添加した賦形剤の全量は何gになるか。正しい重量(単位:g)に最も近い値はどれか。

処方 フマル酸クレマスチン散(10 mg/g)  3 mg(主成分として)
   アミノフィリン末          0.6 g
   硫酸テルブタリン散(10 mg/g)    12 mg(主成分として)
   酸化マグネシウム末         0.3 g
   賦形剤               適量
   1日3回毎食後服用  14日分

  1 8.4  2 12.6  3 18.0  4 21.0  5 29.2

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問239 
医薬品の副作用に関する用語と、その説明の対応が正しいものの組合せはどれか。
   用語           説明
a ジスキネジア ------- 注射した皮膚の部分が陥没すること。
b テタニー ----------- 羽ばたき振せんとも呼ばれる随意性のふるえ。
c ブラックアウト ----- 意識を失って回復しないこと。
d チアノーゼ --------- 血液中の酸素欠乏によって生じる皮膚の暗紫青色変化。
e イレウス ----------- 腸管の膨満を特徴の1つとする腸閉塞症。

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、c)
  4 (b、e)  5 (c、d)  6 (d、e)

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問240 
次の処方内容について調剤を行った。(A)は0.04 w/v%、(B)は0.5 w/v%、(C)は5 w/v%の各シロップ剤を計量し、(D)を1回服用量が10 mLになるように加えた。加えた(D)の全量として最も近い値(単位:mL)はどれか。

処方  (A) d-マイレン酸クロルフェニラミン   1.6g
    (B) ヒベンズ酸チペピジン         25 mg
    (C) L-カルボシステイン 300 mg
    (D) 精製水                適量
      1日3回 毎食後服用 3日分

  1 7.5  2 15.0  3 22.5  4 30.0  5 45.0

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