第89回薬剤師国家試験(平成16年3月)

       基礎薬学(問1〜問60)

問1 
次の日本薬局方医薬品a〜dのIUPAC規則名について、正しいものの組合せはどれか。

 a (2S, 3R)- 2 - Amino - 3 -methylpentanoic acid 

 

 b Ethyl 4 - aminobenzoate

 c (R)-2-Bromo-2-chloro-1,1,1-trifluoroethane

  及び鏡像異性体

 d trans-4-(Aminomethyl) cyclohexanecarboxylic acid

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問2 
化学結合と混成軌道に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 基底状態の分子軌道では、反結合性軌道には電子が収容されない。
 b 三フッ化ホウ素(BF3)のホウ素原子は、sp2混成軌道をもつ。
 c 炭素−炭素二重結合の炭素間の結合距離は、単結合の場合より長くなる。
 d アンモニアの窒素原子はsp2混成軌道をもち、分子全体はほぼ平面構造である。

    a b c d 
  1 正 正 誤 誤
  2 正 正 誤 正
  3 誤 正 誤 誤
  4 正 誤 正 誤
  5 誤 誤 正 正

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問3 
共鳴構造に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a

CH3CH=CHCH3とCH3CH2CH=CH2は互いに共鳴構造である。

b

は互いに共鳴構造である。

c

は互いに共鳴構造である。

d

は互いに共鳴構造である。

e

は互いに共鳴構造である。


    a b c d e
  1 正 誤 正 誤 誤
  2 正 誤 誤 正 正
  3 誤 正 正 誤 正
  4 誤 正 正 誤 誤
  5 正 誤 誤 誤 正

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問4 
化合物I〜IVに関する記述a〜dのうち、正しいものの組合せはどれか。


 a 化合物Iの2つの窒素のうち、より塩基性が強い窒素はアである。
 b 化合物IIの2つの窒素のうち、より塩基性が強い窒素はアである。
 c 化合物IIIの2つの窒素のうち、より塩基性が強い窒素はアである。
 d 化合物IVの2つの窒素のうち、より塩基性が強い窒素はアである。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問5 
芳香族化合物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 4n個のπ電子をもつ平面で環状の共役ポリエンである。
 b 1H NMRスペクトルには、環電流効果が現れる。
 c 求電子剤と付加反応を起こしやすい。
 d シクロオクタテトラエンは非芳香族化合物である。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問6 
アルケンに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a bromoetheneは容易に求核置換反応を受ける。
 b 1,2-dichloroetheneのcis体はtrans体よりも双極子モーメントが大きい。
 c 3-chloropropenoic acidのtrans体とcis体は、1H NMRスペクトルで区別が可能である。
 d 2-methyl-2-buteneには2種類の幾何異性体が存在する。
 e 二重結合は結合の弱いσ結合と結合の強いπ結合から成っている

    a b c d e
  1 誤 正 誤 正 正
  2 正 誤 誤 正 誤
  3 正 誤 誤 誤 正
  4 誤 正 正 誤 誤
  5 誤 正 正 誤 正

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問7 
次の各組は、1-bromobutaneと2種の試薬との求核反応の速さを比較したものである。正しいものの組合せはどれか。

 a (CH32N->(CH32NH
 b (CH33B>(CH33N
 c H2O>H2S
 d (CH32NH>((CH32CH)2NH

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d) 

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問8 
二重結合への付加反応に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 等モルの1,3-butadieneと臭化水素の反応により得られる生成物のうち、1,4-付加体は1,2-付加体より熱力学的に安定である。
 b maleic acidを四酸化オスミウムで酸化すると、meso-tartaric acidが生成する。
 c 1-methylcyclohexeneからヒドロホウ素化、ついでアルカリ性過酸化水素処理により得られる主生成物はcis-2-methylcyclohexanolである。
 d 1-methylcyclohexeneから酸触媒存在下、水和反応により得られる主生成物はtrans-2-methylcyclohexanolである。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問9 
脱離反応に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 酸性条件におけるアルコールの脱水は、第三級アルコールの方が第二級アルコールより起こりやすい。
 b 2-bromobutaneをナトリウムエトキシドで処理すると、Saytzev則に従った2-buteneが主生成物として得られる。
 c 1,2-dibromobutaneをヨウ化ナトリウムで処理すると、2-buteneが主生成物として得られる。
 d cis-1-chloro-2-methylcyclohexaneをナトリウムエトキシドで処理すると、Saytzev則に従った3-methylcyclohexeneが主生成物として得られる。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問10 
アルデヒド及びケトンヘの求核付加反応に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a プロパノン(アセトン)とヒドロキシルアミンとの反応の速度は、pHの影響を受けない。
 b トリクロロアセトアルデヒドは水に溶かすと、主として水和物として存在する。
 c 2,2,6-トリメチルシクロヘキサノンは、HCNと反応して収率よくシアノヒドリンを与える。
 d 3-ペンタノンはメチルアミンと反応してイミンを与えるが、ジメチルアミンとは反応しない。

    a b c d 
  1 正 誤 正 誤
  2 誤 正 誤 正
  3 正 正 正 誤
  4 誤 正 誤 誤
  5 誤 誤 正 正

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問11 
メトキシル基及びニトロ基による置換基効果に関する次の各組の序列の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a ニトロ化の反応性

 b SN1反応の反応性

 c 安息香酸誘導体の酸性度

 d 酢酸誘導体の酸性度

    a b c d 
  1 正 正 誤 正
  2 正 誤 正 誤
  3 正 誤 正 正
  4 誤 誤 正 誤
  5 誤 正 誤 正
  6 誤 正 誤 誤

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問12 
安息香酸誘導体に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 安息香酸エチルとメチルマグネシウムブロミドとの反応では、通常第一級アルコールが生成する。
 b 第一級アミンとの反応性は、安息香酸エチルの方が塩化ベンゾイルより高い。
 c 安息香酸エチルの酸触媒加水分解反応について、シリカゲルを固定相とする薄層クロマトグラフ法にて追跡する際、安息香酸のRf値は通常、安息香酸エチルのRf値より小さい。
 d 安息香酸エチルを水素化アルミニウムリチウムにて還元すると、ベンズアルデヒドが主生成物として得られる。
 e 酸触媒を用いる安息香酸エチルとメタノールの反応は、平衡反応である。

  1(a、c)  2(a、d)  3(b、c)
  4(b、d)  5(c、e)  6(d、e)  

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問13 
日本薬局方医薬品アクリノールの成分である2-ethoxy-6,9-diaminoacridineの合成経路において用いられる、最も適した試薬の組合せはどれか。

  

HCl
KMnO4
AlCl3
SnCl4

Cl2
KMnO4
AlCl3
SnCl2

HCl
KMnO4
Al2O3
SnCl2

Cl2
MnO2
Al2O3
SnCl4

HCl
MnO2
Al2O3
SnCl4

Cl2
MnO2
AlCl3
SnCl2

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問14 
次の記述は、日本薬局方医薬品ニトラゼパムの確認試験の一部である。(1)及び(2)の試験で呈色する物質のうち、正しいものの組合せはどれか。

 (1) 本品0.02 gに希塩酸15 mLを加え、5分間煮沸し、冷後、ろ過する。ろ液は芳香族第一アミンの定性反応を呈する。
 (2) (1)のろ液0.5 mLに水酸化ナトリウム試液を加えて中和し、ニンヒドリン試液2 mLを加えて水浴上で加熱するとき、液は紫色を呈する。



  1(a、d)  2(a、e)  3(b、d)
  4(b、e)  5(c、d)  6(e、f)

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問15 
国際単位系(SI)に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 国際単位系SIは基本単位と誘導(組立)単位で構成されている。
 b 力のSI誘導(組立)単位はニュートンNである。SI基本単位を用いるとkg・m・s-2で表せる。
 c 圧力のSI誘導(組立)単位はパスカルPa (N・m-2)であり、1バールbarは106Paである。
 d エネルギー、仕事、熱量のSI誘導(組立)単位はジュール J (N・m)である。
 e 電気量、電荷のSI誘導(組立)単位はクーロンCである。電圧、電位のSI誘導(組立)単位はボルトV(J・C-1)である。

    a b c d e
  1 正 誤 誤 正 誤
  2 正 正 誤 正 正
  3 誤 正 正 誤 正
  4 正 正 誤 誤 誤
  5 正 正 正 誤 正

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問16 
物質の性質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 非電解質の希薄水溶液の凝固点は、溶質の重量モル濃度に比例して降下する。この比例定数をモル凝固点降下定数とよび、物質固有の定数である。
 b 融解熱、蒸発熱、昇華熱を状態量として取り扱うことができるのは圧力一定の場合で、それぞれ固相→液相、液相→気相、固相→気相への状態変化に伴うエンタルピー変化量に対応している。
 c 融点は、圧力一定のもとでの固相と液相が平衡状態にあるときの温度で、純物質の場合、物質固有の値をとるが、必ずしも凝固点と一致するとは限らない。
 d ラウール(Raoult)の法則が成立する溶液について、溶媒Aの蒸気圧降下の大きさ・Pが下式で示されるのは、溶質が揮発性の場合に限られる。
  ・P= PoAXB PoA:純溶媒Aの蒸気圧、XB:溶質Bのモル分率)
 e H2OがH2Sより沸点が高いのは、酸素原子の方がイオウ原子よりも水素結合形成能が強いことに起因している。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)    

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問17 
水溶液中での分子間相互作用に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 疎水性相互作用は、疎水性分子(又は疎水性基)間会合により、それを取りまく水構造が崩壊する結果、エントロピーが増大することに起因する。
 b 水中におけるイオン間の相互作用力は、アルコールなどを添加して溶媒の誘電率が減少すると減少する。
 c 電荷移動による分子間相互作用は、電子を放出しやすい分子と電子を受け取りやすい分子との間で起こり、会合によってそれぞれの分子自体にはない新しい吸収帯が出現することを特徴とする。
 d 水素結合は、水酸基、アミノ基などの水素原子と酸素原子又は窒素原子との間で起こる結合である。

    a b c d 
  1 誤 正 正 正
  2 正 誤 正 誤
  3 誤 正 誤 正
  4 正 正 正 誤
  5 正 誤 正 正

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問18 
化学反応に伴い熱の発生、吸収が起こる。例えば、標準状態(1 bar, 25 ℃)におけるグルコース生成の熱化学方程式は、次式で表せる。

  6C(s)+6H2(g)+3O2(g) → C6Hl2O6(s)    ・H°= -1,274 kJ・mol-1 (1)

 ・は標準状態のエンタルピー変化であり、(s)は固体、(g)は気体状態を示す。次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a  ・は標準状態の熱量変化を示し、式(1)では1,274 kJ・mol-1の吸熱があることを示す。
 b グルコース生成反応は、エントロピー駆動の反応である。
 c 標準状態における1モルの化合物を生成させる反応のエンタルピー変化を標準生成エンタルピー変化という。
 d 式(1)の ・H°は、グルコース(s)、炭素(s)、水素(g)の燃焼熱から求まる。
 e エンタルピーは状態量であるから、反応の経路によらない。すなわち、どんな中間反応が起こってもエンタルピー変化は同じであり、この原理をヘス(Hess)の法則という。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)    

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問19 
次の記述の〔 〕に入れるべき数値の正しい組合せはどれか。

 ある弱酸(Ka = 8.0×10-5)の0.20 mol/L水溶液のpHは〔 a 〕であり、この水溶液と0.20 mol/L水酸化ナトリウム水溶液を2:1の割合で混合したときに得られるpHは〔 b 〕となる。ただし、log 2 = 0.30、log 4 = 0.60、log 8 = 0.90とする。

     a    b 
  1 1.7   3.9
  2 1.7   5.4
  3 2.4   4.1
  4 2.4   5.1
  5 3.1   4.7

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問20 
図は塩橋を用いたダニエル電池を示す。この電池の酸化還元平衡は次式で表せる。

  Cu2+ + Zn ・ Cu + Zn2+ (1)
 また、Zn電極、Cu電極の標準電極電位(25 ℃) はそれぞれ-0.763 V、0.337 Vである。次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 図の左側の電極では還元反応が、右側の電極では酸化反応が起こり、全電池反応は(1)式となる。
 b 電池の起電力は、左側の電極を基準とし、還元電位とも呼ばれる。
 c 起電力は左側の半電池を基準とするので、ダニエル電池の標準起電力は1.10 Vである。
 d 塩橋を用いているので、電極電位以外に液間電位差を考慮する必要がある。

    a b c d 
  1 正 正 誤 正
  2 正 誤 誤 正
  3 誤 誤 正 正
  4 誤 正 正 誤
  5 誤 誤 正 誤

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問21 
高分子溶液の性質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 高分子は、親和性の高い溶媒中では、その広がりが小さくなる。
 b 水溶液中での高分子の拡散係数から、球形を近似してその水和半径を見積ることができる。
 c 高分子電解質溶液に塩を添加してイオン強度を増加させると、高分子はより広がった形となり、粘度が増加する。
 d イオン性高分子は電離基間の静電反発力により水中で広がった形をとり、溶液の粘度は非イオン性高分子と比べて大きい。
 e 両性高分子電解質であるタンパク質は、等電点で一番広がりが小さくなる

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)    

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問22 
放射線に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a Bq(ベクレル)は放射線の吸収線量を表す単位であり、Gy(グレイ)は放射能を表す単位である。
 b α崩壊は原子核からヘリウム原子核が放出される壊変で、一般にウランやラジウムなどの質量数の大きな原子核で起こる。
 c γ線はX線と同じく電磁波の一種であるが、その波長は一般にX線よりも長い。
 d 放射線による蛍光現象を利用する放射線検出器として、シンチレーション検出器がある。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問23 
次の文章の〔  〕に入る数値の正しい組合せはどれか。

 化合物Aの200 ℃での分解反応の半減期は初濃度が1 mol/Lの時は30分、2 mol/Lの時は15分であった。この分解反応は0次、1次、2次反応のうち〔 a 〕次反応に従って分解し、初濃度が3 mol/Lの場合、化合物Aが90%分解するのに要する時間は〔 b 〕分である。

    a   b 
  1 0  162
  2 1  100
  3 2  90
  4 0  324
  5 1  200
  6 2  180

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問24 
質量分析法に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 化学イオン化法は、生体高分子を非破壊でイオン化する方法である。
 2 タンパク質の分子量測定には、電子衝撃イオン化法が適している。
 3 質量スペクトルの中で強度が一番大きいピークは、分子イオンピークとよばれる。
 4 m/z値が1000.0と1000.1のピークが明瞭に区別できる場合の分解能は、10000である。
 5 常圧でイオン化できる方法は、未だ開発されていない。

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問25 
次の日本薬局方医薬品エチニルエストラジオール、デキサメタゾン、スピロノラクトンの構造式及び1H NMRスペクトル(300 MHz)のうち、エチニルエストラジオールの構造式と1H NMRスペクトルの正しい組合せはどれか。


  構造式 1H NMRスペクトル
 1 a     イ
 2 a     ハ
 3 b     ロ
 4 b     ハ
 5 c     イ
 6 c     ロ


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問26 
下の図は分子式C5H10O で表される化合物A〜Cのうち、いずれかの質量スペクトル(EI-MS)である。この化合物のCCl4溶液のIRスペクトルは、1720 cm-1に非常に強い吸収を示す。次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 横軸の目盛m/zのzは、イオンの電荷数である。
 b 縦軸は、分子イオンピークに対する相対強度(%)を示す。
 c m/z 58は、分子イオンからエチレンがMcLafferty転位により脱離したフラグメントイオンピークであると推定される
 d m/z 43は、メチルケトンに由来するフラグメントイオンピークであると推定される。
 e この化合物の構造は、Aと推定される



    a b c d e
  1 正 誤 正 正 正
  2 正 誤 誤 誤 正
  3 正 正 誤 正 誤
  4 誤 正 誤 正 誤
  5 誤 正 正 誤 正

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問27 
日本薬局方記載のスペクトル法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 赤外線吸収スペクトルは一般に波数4000 cm-1〜400 cm-1の範囲で測定され、その波長は2.5μm〜25μmに対応する。
 b 有機化合物の水酸基の伸縮振動による赤外線吸収帯は、水素結合すると高波数側にシフトする。
 c L-トリプトファンの紫外線吸収スペクトルはインドール環σ電子の基底状態から励起状態への電子遷移を、蛍光スペクトルは励起されたσ電子の基底状態への遷移状態を観測している。
 d L-トリプトファンの比旋光度の決定にはその分子量が必要となる。
 e L-トリプトファン(分子量204.23、〔α〕20:-30.0°〜-33.0°)0.25 gを正確に量り、水20 mLを加え、加温して溶かし、冷後、水を加えて正確に25 mLとし、層長100 mmのセルを用いて測定すると、旋光度は-30.0°〜-33.0°になる。

    a b c d e
  1 誤 正 正 誤 誤
  2 正 誤 誤 誤 正
  3 正 正 誤 正 誤
  4 誤 正 正 正 正
  5 正 誤 誤 誤 誤

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問28 
液体クロマトグラフ法に関する記述のうち、正しいものはどれか。
 
 1 同一の分離条件で、二つの化合物の保持時間が同じ場合、両者の分離係数は0である。
 2 同一の分離条件で、二つの化合物の保持時間が同じ場合、両者の分離度は1である。
 3 二つのピークをほぼ完全に分離させるには、両者の分離度は1.5以上必要である。
 4 テーリングしたピークのシンメトリー係数は、1より小さい。
 5 リーディングしたピークのシンメトリー係数は、1より大きい。

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問29 
電気泳動法に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 タンパク質のSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動では、タンパク質はその塩基性残基の数に等しいSDS分子がイオン結合した状態で泳動される。
 2 アガロースゲル電気泳動でDNAが分子サイズによって分離できるのは、DNAごとに単位電荷当りの質量が異なるからである。
 3 フューズドシリカ(fused silica)製の毛細管にpH 7の電解質溶液を満たしてキャピラリー電気泳動を行った場合、正極から負極に向かう電気浸透流が発生する。
 4 フューズドシリカ製の毛細管を用いた場合、電気浸透流の大きさは電解質溶液のpHに依存しない。
 5 電気浸透流はキャピラリー電気泳動に特有のものであり、ろ紙電気泳動では発生しない。

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問30 
日本薬局方における生理食塩液の定量法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
「本品20 mLを正確に量り、水30 mLを加え、強く振り混ぜながら0.1 mol/L硝酸銀液で滴定する(指示薬:フルオレセインナトリウム試液3滴)。」

 a 原理的には、指示薬としてクロム酸カリウム試液を用いる滴定も使用可能である。
 b フルオレセインナトリウムのような吸着指示薬を用いる滴定法は、Volhard法とよばれる。
 c フルオレセインは弱い有機酸であるが、滴定時には陰イオン型として存在する。
 d フルオレセインが滴定終点で呈する色は、緑色である。

    a b c d
  1 正 正 正 誤
  2 正 正 誤 正
  3 正 誤 正 誤
  4 誤 誤 正 正
  5 誤 正 誤 誤

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問31 
下図は、融点を有する化合物の水和物結晶について、TG(熱質量測定法)及びDSC(示差走査熱量測定法)による熱分析の結果を示している。これに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。


 a 温度aは、化合物水和物の脱水温度を示している。
 b 温度bに対応するDSCピーク面積は、化合物の融解エンタルピーを示している。
 c 温度cは、化合物の分解し始める温度を示している。
 d 熱分析法は、化合物の結晶多形と溶媒和結晶の区別に有効である。
 e 熱分析法では、通例基準物質として熱分析用α-アルミナが用いられるが、これは通常の測定温度範囲内で熱変化しないことによる。

    a b c d e
  1 正 正 誤 誤 正
  2 誤 誤 正 誤 誤
  3 正 誤 正 誤 誤
  4 正 正 正 正 正
  5 誤 誤 誤 正 正

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問32 
原子吸光光度法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 原子吸光光度法は、気化した原子の励起状態から基底状態への遷移に伴う光を測定する方法である。
 b 原子吸光光度法で観測する波長は、紫外可視光(200〜800 nm)である。
 c 原子吸光光度法による定量は、紫外可視吸光光度法と同様にランベルトーベール(Lambert-Beer)の法則に基づく。
 d 原子吸光光度法では、被検元素の試料中での存在状態に関する情報を、抽出法やクロマトグラフ法などの分離手段と併用することなしに容易に得ることができる。
 e 光源部には中空陰極ランプ、放電ランプなどが用いられる。

  1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、d、e)
  4(b、c、e)  5(c、d、e)    

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問33 
イムノアッセイに関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 タンパク質のエピトープは、アミノ酸10〜15残基程度である。
 2 抗体に用いられるのは、通常IgEである。
 3 サンドイッチ法は競合法の一種である。
 4 ラジオイムノアッセイに用いられる放射性核種のうち、一般に125Iは3Hや14Cより検出感度が高い。
 5 エンザイムイムノアッセイの標識酵素には、ペルオキシダーゼ及びグルコースオキシダーゼが主に用いられる

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問34 
物理的診断法に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 超音波診断法に用いられる超音波の周波数は、通常、数kHzである。
 2 MRI (magnetic resonance imaging)は、生体内の水と脂肪とを区別して画像で表示することができる。
 3 X線CT (computed tomography)は、生体にX線を照射し、X線反射率の違いを輝度として画像に表示する。
 4 ポジトロンCTは、安定同位体で標識した薬物の体内動態を定量的に画像表示できる。
 5 造影剤の投与後に行うX線診断法は、胸部や骨格系の診断に広く用いられる。

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問35 
日本薬局方に収載されている生薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a ゲンチアナとリュウタンは、セコイリドイド配糖体のゲンチオピクロシドを含有しており、この成分が確認試験の薄層クロマトグラフ法における標準物質となっている。
 b オウレンとオウバクは、フラボノイドを含有しており、Liebermann-Burchard反応による確認試験が用いられる。
 c ゴシュユとセンソは、インドール化合物を含有しており、4-ジメチルアミノベンズアルデヒド試液による確認試験が用いられる。
 d センナとケツメイシは、タンニンを含有しており、マグネシウムと塩酸による確認試験が用いられる。
 e カンゾウとニンジンは、ステロイドサポニンを含有しており、起泡性による確認試験が用いられる

    a b c d e
  1 正 誤 誤 誤 正
  2 正 誤 誤 正 誤
  3 正 誤 正 誤 誤
  4 誤 正 正 正 誤
  5 誤 正 誤 正 正

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問36 
漢方処方の八味地黄丸に配合されている生薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a タクシャは、オモダカ科植物の塊茎から調製され、利尿などの効果がある。
 b サンシュユは、バラ科植物の真正果実から調製され、瀉下などの効果がある。
 c ブクリョウは、サルノコシカケ科マツホドの菌核で、利尿などの効果がある。
 d ジオウは、ゴマノハグサ科植物の根から調製され、補血強壮などの効果がある。
 e ボタンピは、ボタン科植物の樹皮から調製され、健胃などの効果がある。

    a b c d e
  1 正 誤 誤 誤 正
  2 誤 正 誤 正 誤
  3 正 誤 正 誤 正
  4 正 誤 正 正 誤
  5 誤 正 正 誤 誤

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問37 
次に示すa〜dは、日本薬局方に収載されている天然物を起源とする医薬品の構造式である。a〜dに対応する説明ア〜エについて、正しい組合せはどれか。


 ア 南米のインディオの矢毒(クラーレ)として用いられたツヅラフジ科植物Chondodendron tomentosumの樹皮から得られた末梢性筋弛緩薬。
 イ ケシ科植物Papaver somniferumの未熟果実の乾燥乳液(アヘン)から得られた非麻薬性の平滑筋弛緩薬。
 ウ キョウチクトウ科植物Rauwolfia serpentinaの根から得られた抗精神病薬、抗高血圧薬。
 エ セリ科植物Ammi majusの果実から得られた尋常性白斑治療薬。

    a b c d 
  1 ア イ ウ エ
  2 イ ウ エ ア
  3 ウ エ ア イ
  4 エ ア イ ウ
  5 エ ウ イ ア

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問38 
糖質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a グルコースは、環状エステルであるピラノース形として大部分存在する。
 b β-D-グルコピラノースをピリジン中、無水酢酸と反応させるとヘキサ-O-アセチル-β-D一グルコピラノースが生成する。
 c β-D-グルコピラノースを塩酸存在下、メタノールと反応させるとメチルD-グルコピラノシドのジアステレオマー混合物が生成する。
 d β-D-グルコピラノースを水素化ホウ素ナトリウムで還元するとD-グルシトール(D-ソルビトール)が生成する。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問39 
ビタミンに関する記述について、正しいものの組合せはどれか。

 a ビタミンA誘導体の11-cis-レチナールは、網膜における光受容体の機能に関与する。
 b ビタミンB6(ピリドキシン類)は細胞内でリン酸化されて、ピルビン酸の脱炭酸反応における補酵素として作用する。
 c 葉酸は細胞内で還元されて、一炭素転移反応に関与する。
 d ビオチンは、アミノ酸の脱アミノ化反応に関与する。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問40 
酵素反応に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 酵素にその基質が結合すると、一般に酵素の立体構造が変化する。
 b 酵素反応の競合的阻害剤が存在すると、見かけのKM(ミカエリス(Michaelis)定数)は阻害剤非存在時より低下する。
 c ヨード酢酸や重金属イオンによる酵素の不可逆的阻害では、基質濃度を高めると阻害の程度が低下する。
 d シアン化物イオンは、シトクロムc酸化酵素の活性中心にある金属イオンに結合して酵素活性を低下させる。

    a b c d 
  1 正 誤 正 正
  2 誤 誤 誤 正
  3 正 誤 誤 正
  4 正 誤 正 誤
  5 誤 正 正 誤
  6 正 正 誤 誤

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問41 
糖質の代謝に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a D-グルコースが解糖系により代謝されるとき、中間体としてリン酸化体を経由する。
 b 解糖系に関与する酵素群は、ミトコンドリアに局在している。
 c グリコーゲンにグリコーゲンホスホリラーゼが作用すると、D-グルコース-1-リン酸が生成する。
 d ラクトースにβ-ガラクトシダーゼが作用すると、2分子のD-ガラクトースが生成する。

    a b c d 
  1 正 誤 誤 正
  2 誤 正 正 誤
  3 正 正 誤 誤
  4 誤 誤 正 正
  5 正 誤 正 誤

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問42 
ヒトのコレステロール生合成に関する記述の〔〕の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。

 動脈硬化の発症に深く関わっているコレステロールは、〔 a 〕を出発物質として炭素数30の鎖状構造を持つ〔 b〕を経て合成される。その後〔 b 〕からラノステロールとなり、3個のメチル基が失われて炭素数27のコレステロールが生成する。このコレステロール合成の律速段階の1つに、ヒドロキシメチルグルタリルCoA(HMG - CoA)還元酵素によって炭素数6の〔 c 〕を生成する反応があり、この酵素の阻害薬は高コレステロール血症の治療に用いられる

1

アセチルCoA

スクアレン

メバロン酸

2

アセチルCoA

ファルネシルピロリン酸

メバロン酸

3

メバロン酸

スクアレン

アセチルCoA

4

メバロン酸

ファルネシルピロリン酸

アセチルCoA

5

アセチルCoA

メバロン酸

スクアレン

6

メバロン酸

アセチルCoA

スクアレン


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問43 
ヌクレオチド代謝に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。

 a 動物細胞内における遊離プリンからのプリンヌクレオチド生合成には、ホスホリボシルピロリン酸が使われる。
 b ピリミジンは、酸化されて尿酸となって排泄される。
 c チミジル酸は、リボチミジル酸からヌクレオチドレダクターゼの作用により生成する。
 d ジヒドロ葉酸レダクターゼを阻害すると、プリン生合成が阻害される。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問44 
中枢神経系に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 脳幹は、中脳、橋、延髄及び脊髄からなる。
 b 中脳には、動眼神経の起始核がある。
 c 橋には呼息中枢と吸息中枢があり、呼吸を調節している。
 d 延髄には、生命の維持に必要な自律機能を制御している中枢がある。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問45 
自律神経系に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 交感神経の神経節は、効果器から離れたところにある。
 b 交感神経のシナプス比は、通常1:1である。
 c 副交感神経の神経節は、効果器の近傍又はその中にある。
 d 副交感神経のシナプス比は、通常1:20である。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問46 
循環器系に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 心臓の活動電位は、洞房結節で自動的に発生している。
 b 洞房結節の興奮は心房筋に伝わり、房室結節、ヒス束等を経て心室筋に伝わる。
 c 生理的条件下では、心拍数は心室筋の自動的興奮の頻度によって決まる。
 d 心筋細胞は1回活動電位を発生すると、ある一定時間内は活動電位を発生することはできない。

    a b c d 
  1 正 正 誤 正
  2 誤 誤 正 誤
  3 正 正 誤 誤
  4 正 誤 正 誤
  5 誤 正 誤 正

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問47 
呼吸器系に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 右気管支の分枝方向は左気管支より垂直で短くかつ太いので、気管に落ち込んだ異物は右気管支へ入りやすい。
 b 気管支平滑筋は交感神経の興奮によって収縮し、副交感神経の興奮によって拡張する。
 c 肺表面は薄い横隔膜によりおおわれて、保護されている。
 d 肺胞上皮細胞には、ガス交換に関与するI型細胞と表面活性化物質を産生するII型細胞がある。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問48 
腎機能に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 糸球体で限外ろ過された原尿のうち、およそ99%の水は尿として排泄される。
 b ヘンレ係蹄上行脚ではNa+とCl-の再吸収に伴い、水も大量に再吸収される。
 c 遠位尿細管では、Na+の再吸収とK+の排泄が行われる。
 d バソプレシンは、集合管における水の再吸収を促進する。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問49 
赤血球に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 赤血球の前駆体細胞を骨髄芽球という。
 b 赤血球の産生は、エリスロポエチンにより調節される。
 c 赤血球の平均寿命は、約12日である。
 d 赤血球は、主に脾臓で破壊される。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問50 
骨に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 骨のCa2+は一度沈着すると、一生の間遊離しない。
 b 骨には、血管はほとんど分布していない。
 c 骨芽細胞は、コラーゲンなどを分泌して骨形成を行い、骨細胞になる。
 d 破骨細胞は、骨吸収に密接に関係している。
 e 赤色骨髄は、血球産生の場である。

    a b c d e
  1 誤 誤 誤 正 誤
  2 正 誤 正 誤 誤
  3 誤 正 正 誤 正
  4 誤 誤 正 正 正
  5 正 正 誤 正 正

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問51 
微生物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 真菌は、真核生物である。
 b 大腸菌は、グラム陽性細菌である。
 c 黄色ブドウ球菌のペプチドグリカンには、D-アミノ酸残基が含まれている。
 d 大腸菌のペプチドグリカンには、N-アセチルムラミン酸とN-アセチルグルコサミンが結合した構造が含まれている。
 e 大腸菌は、空気中の二酸化炭素を炭素源として、グルコースを合成する能力を有している。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)    

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問52 
ウイルスに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ウイルスには、脂質二重膜を有するものがある。
 b ウイルスには、タンパク質合成系を有するものがある。
 c アデノウイルスは、DNAを遺伝情報物質としてもっている。
 d レトロウイルスは、RNAを遺伝情報物質としてもっている。
 e エイズ(後天性免疫不全症候群)の原因ウイルスは、アデノウイルスである。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)    

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問53 
真核細胞の細胞内小器官に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 核膜はリン脂質の二重層からなる。
 b 好気的酸化によるATP合成は、ミトコンドリア内で行われる。
 c リソソームは、不要となった細胞成分や細胞が取り込んだ外来物質を分解する。
 d 分泌タンパク質は、細胞膜に結合したリボソーム上で合成される。
 e 核に局在するタンパク質は、核内で合成される。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)    

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問54 
染色体DNAの複製と複製酵素に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a DNAの複製は、半保存的である。
 b DNAポリメラーゼによる複製開始には、プライマーが必要である。
 c DNAの複製の際に起こるコピーエラーの多くは、DNAポリメラーゼのもつ校正機能によって修正される。
 d DNAポリメラーゼは、伸長中の鎖の5'-ヒドロキシ末端へのヌクレオチドの付加を触媒する。
 e 複製を完了した2つの環状DNA分子は、RNAポリメラーゼにより分離される。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)

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問55 
遺伝子工学に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 制限酵素は、特定のヌクレオチド配列を認識し、DNAを特異的な箇所で切断する。
 b 遺伝子のクローニングに用いられるベクターの実体は、DNAである。
 c リガーゼは、DNAを切断する酵素である。
 d ヒトの肝臓のcDNAライブラリーには、ヒトゲノムDNAのほとんど全てに相当する配列が含まれている。
 e クローン化遺伝子を発現させることによって宿主の中で合成されたポリペプチドを組換えタンパク質という。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)    

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問56 
次の図は、月経周期、下垂体ホルモン(a、b)及び下垂体ホルモンにより誘導されるホルモン(c、d)の関係を示したものである。図中a〜dのホルモン名として、正しいものの組合せはどれか。

1

黄体形成ホルモン

性腺刺激ホルモン

エストラジオール

プロゲステロン

2

黄体形成ホルモン

性腺刺激ホルモン

プロゲステロン

エストラジオール

3

卵胞刺激ホルモン

黄体形成ホルモン

エストラジオール

プロゲステロン

4

卵胞刺激ホルモン

黄体形成ホルモン

プロゲステロン

エストラジオール


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問57 
糖代謝を制御するホルモンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a グルココルチコイドは、肝臓における糖新生を促進する。
 b インスリンは、脂肪の分解を促進する。
 c グルカゴンは、肝臓でグリコーゲンのブドウ糖への分解を促進する。
 d ソマトスタチンは、インスリンの分泌を促進する。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問58 
生体防御にかかわる細胞に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 白血球表面に存在する主要組織適合遺伝子複合体(MHC)の産物は、ヒトではHLA抗原とよばれる。
 b 好中球は顆粒球の一種であり、抗体を産生して殺菌作用を示す。
 c マクロファージは、細菌やウイルスを貧食したり、抗原提示細胞として働いたりする。
 d 肝臓中のKupffer細胞は、異物に対して貧食作用を示す。

    a b c d 
  1 誤 正 正 正
  2 正 誤 正 正
  3 誤 正 誤 正
  4 誤 正 誤 誤
  5 正 誤 正 誤

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問59 
抗体に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 抗体のH鎖定常領域に対する受容体を介して、食細胞は効率よく抗原を取り込むことができる。
 b 免疫グロブリンのL鎖には、γ鎖又はμ鎖がある。
 c IgEは、抗原と結合したのち、補体を活性化して炎症を起こす。
 d 分泌型IgAは、粘膜面での微生物に対する防御反応に重要な役割を果たしている。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問60 
サイトカインに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a サイトカインの大部分は、それぞれ単一の生理活性を示す。
 b インターフェロンγは、体液性免疫反応に関与するヘルパーT細胞誘導を促進する。
 c インターロイキン4は、IgEの産生に重要な役割を果たしている。
 d インターロイキン1や腫瘍壊死因子α(TNFα)は、炎症反応の誘導に重要な役割を果たしている。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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No89-Exam-2

第89回薬剤師国家試験(平成16年3月)

       衛生薬学(問61〜問100)

問61 
健康と疾患の概念に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a WHO憲章によると、単に病気にかかっていない、あるいは虚弱でないというだけでは、健康であるといえない。
 b 低温にさらされたとき血管が収縮する反応は、ホメオスタシスの維持の例である。
 c 非感染性疾病の場合でも、その発生に関連を持つリスクファクターを同定できれば、必ず予防できる。
 d WHOは、国際間の健康水準の比較のための指標として、粗死亡率、1歳平均余命、PMI (proportional mortality indicator)の3項目を推奨している。

    a b c d 
  1 正 正 誤 誤
  2 正 誤 誤 正
  3 誤 正 正 誤
  4 正 正 誤 正
  5 誤 誤 正 正

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問62 
保健統計に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 年齢構成の異なる人口集団の死亡率を比較するには、年齢調整死亡率を用いる。
 b 新生児死亡率とは、年間の出生数1,000に対する生後1年未満の死亡数の割合をいう。
 c 0歳の平均余命を平均寿命といい、集団の健康水準を表す指標として用いられる。
 d 周産期死亡数とは、妊娠後期の死亡数と乳児死亡数を合計したものをいう。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問63 
疾病の一次予防について、正しいものの組合せはどれか。

 a 減塩食の摂取
 b 特定の感染症に対する予防接種
 c 新生児マススクリーニング
 d 作業環境における有害物質の除去
 e 癌検診

  1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、c、e)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)  6(c、d、e)    

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問64 
生体防御に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 免疫機能が低下すると、日和見感染が起こりやすくなる。
 b 花粉症に肥満細胞(マスト細胞)は関与していない。
 c 母乳中のIgAは、乳児の消化管での感染防御に役立っている。

    a b c 
  1 正 正 正
  2 誤 正 誤
  3 正 誤 正
  4 誤 正 正
  5 正 誤 誤

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問65 

下表は、低体重児を出産した100例と、対照として非低体重児を出産した100例について、妊婦の妊娠中の喫煙状況との関係に関する症例対照研究調査の結果を示している。

 

体重児出産(人) 
非低体重児出産(人)

妊娠中の喫煙

あり(人)

20
14

なし(人)

80
86
計(人)
100
100

妊娠中の喫煙と低体重児出産との関係について、正しいものの組合せはどれか。

 a 妊娠中の喫煙による低体重児出産の発生率は、この調査結果からは求められない。
 b 妊娠中の喫煙による低体重児出産の相対危険度は、20/100と14/100の比である。
 c 妊娠中の喫煙による低体重児出産の寄与危険度は、20/(20+14)と80/(80+86)の差である。
 d 妊娠中の喫煙による低体重児出産のオッズ比は、20/80と14/86の比である。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問66 
下表は、年次別にみたわが国の赤痢、コレラ、ポリオ(急性灰白髄炎)の患者数を表したものである。

 
年次
感染症

1960 (昭和35) 年

0
93,971
5,606

1980 (昭和55) 年

22
951
2

1998 (平成10) 年

61
1,749
0

                        (資料:厚生労働省統計)

a、b、cに該当する感染症の正しい組合せはどれか。

    a    b    c
 1 赤痢    コレラ   ポリオ
 2 赤痢    ポリオ   コレラ
 3 コレラ   赤痢    ポリオ
 4 コレラ   ポリオ   赤痢
 5 ポリオ   コレラ   赤痢

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問67 
感染症の予防に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 感染症予防法は、患者の隔離を最も重視している。
 b 検疫法は、わが国に常在しない病原体が船舶、航空機を介して国内に侵入するのを防ぐための法律である。
 c 予防接種は、すべて予防接種法に基づいて行われる。
 d 予防接種法に基づく定期接種の実施主体は、市町村長である。
 (注)感染症予防法:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問68 
糖尿病に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 1型糖尿病及び2型糖尿病のいずれも、有病率に年齢差は見られない。
 b 糖尿病は、心筋梗塞のリスクファクターである。
 c 特徴的な合併症(腎症、網膜症、神経障害)の予防は、患者のQOLの維持に重要である。
 d 糖尿病は、死因別死亡率順位で肺炎を上回っている。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問69 
家庭用品及び食品の規制に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 液化プロパンガスは、家庭用のエアロゾル製品に用いてよい。
 b 乳幼児用の下着には、ホルムアルデヒドが検出されてはならない。
 c 生鮮野菜を着色して販売してはならない。
 d わが国では、組換えDNA技術応用食品を販売してはならない。

    a b c d 
  1 正 正 誤 正
  2 誤 誤 正 誤
  3 正 誤 誤 正
  4 誤 誤 正 正
  5 正 正 正 誤
  6 誤 正 誤 誤

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問70 
エネルギー代謝におけるケトン体に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸及びアセトンは、ケトン体である。
 b ケトン体は、TCA回路でアセチルCoAが欠乏すると生成する。
 c ケトン体は、糖尿病で減少する。
 d 肝臓で合成されたケトン体が、脳のエネルギー源となることがある。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問71 
三大栄養素から得られるエネルギーと酸素消費量に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 1 gを酸化するのに必要な酸素の量は、脂肪が最も多い。
 b 1 gを酸化する時に生じるCO2量は、タンパク質が最も多い。
 c 呼吸商は、糖質が最も大きい。

    a b c 
  1 誤 誤 正
  2 誤 正 正
  3 誤 正 誤
  4 正 誤 誤
  5 正 誤 正

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問72 
アミノ酸の代謝に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。

 a セリンは、脱炭酸されてヒスタミンになる。
 b トリプトファンは、ニコチン酸に代謝され、補酵素の前駆体となる。
 c チロシンは、代謝されてリジン(リシン)になる。
 d メチオニンは、S-アデノシルメチオニンとなり、メチル基供与体として働く。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  

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問73 
下図は、国民1人1日当たりの栄養素等摂取量の経年推移を1950年の値を100として示したものであるa、b、c、dに該当する栄養素の正しい組合せはどれか。


   a        b       c         d 
 1 脂質     カルシウム    炭水化物     タンパク質
 2 脂質     タンパク質    カルシウム    炭水化物
 3 脂質     カルシウム    タンパク質    炭水化物
 4 カルシウム  脂質       炭水化物     タンパク質 
 5 カルシウム  炭水化物     脂質       タンパク質

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問74 
食品の成分組成に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 緑黄色野菜は、β-カロテンの含有量が多い。
 b いわしの脂質は、大豆脂質に比べてn-6系脂肪酸の含有率が高い。
 c 畜肉や魚肉に含まれる鉄は、野菜に含まれる鉄より消化管からの吸収率が高い。
 d 大豆は、米に比べて食物繊維の含有量が多い。

    a b c d 
  1 正 誤 正 誤
  2 正 正 誤 正
  3 誤 正 正 誤
  4 誤 誤 誤 正
  5 正 誤 正 正

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問75 
食品に関する記述a〜dと最も関係の深い法律ア〜オの正しい組合せはどれか。

 a 小型球形ウイルス(SRSV)による集団の食中毒が発生した際、診察した医師が所轄の保健所に届出た。
 b 農作物には農薬残留基準が設定されている。
 c 特定保健用食品が定義されている。
 d 生鮮食品には原産地の表示が義務づけられている。

 ア 農林物質の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)
 イ 食品衛生法
 ウ 健康増進法(旧栄養改善法)
 エ 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症予防法)
 オ 農薬取締法

    a b c d 
  1 イ オ ウ イ
  2 エ イ ア ア
  3 エ イ ア ウ
  4 イ オ ア ウ
  5 イ イ ウ ア

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問76 
水分活性に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 食品中の微生物は、食品に含まれる結合水を利用して増殖する。
 b かび類の増殖には、通常0.9以上の水分活性が必要である。
 c 食品の水分活性は、水分含量と必ずしも相関しない。
 d 塩蔵や糖漬した食品が腐敗しないのは、水分活性が低いためである。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問77 
下図は、大豆油に空気を通しながら100℃で加熱したときの過酸化物価の経時変化を示す概念図である。a、b、c、dの記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


 a イの時間帯では、アの時間帯に比べて、ラジカルの連鎖反応が盛んである。
 b ウの時間帯では、イの時間帯に比べて、酸価が低い。
 c 大豆油に酸化防止剤(BHT)を添加して加熱すると、アの時間は長くなる。
 d いわし油を同条件下で加熱すると、アの時間は大豆油の場合より長い。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問78 
自然毒に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a テトロドトキシンは、フグ固有の毒素である。
 b サキシトキシンは、ホタテガイの中腸腺に蓄積・濃縮される下痢性の毒素である。
 c ソラニンは、ジャガイモの芽や緑皮部に含まれる水溶性の有毒成分である。
 d アフラトキシンB1は、強い発癌性物質である。

    a b c d 
  1 誤 誤 正 正
  2 正 誤 誤 正
  3 正 正 誤 正
  4 正 誤 正 誤
  5 誤 正 正 誤
  6 誤 正 誤 誤

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問79 
腸炎ビブリオによる食中毒に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 食中毒発生件数は、過去10年間減少傾向にある。
 b 食中毒の最も多い原因食品は淡水魚である。
 c 食中毒の予防には、水道水による魚介類の洗浄が有効である。
 d 調理器具を介した二次汚染がよく知られている。

    a b c d 
  1 誤 正 誤 誤
  2 正 正 誤 誤
  3 正 誤 誤 正
  4 誤 誤 正 正
  5 誤 正 正 正

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問80 
放射性物質に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a ジャガイモの発芽防止の目的で、90Srのβ線照射が利用されている。
 b 原子力発電所の事故で飛散した131Iは、畜産食品の汚染原因となることがある。
 c 137Csは消化管から吸収され、骨に沈着する

    a b c 
  1 正 正 誤
  2 正 誤 正
  3 誤 正 正
  4 誤 正 誤
  5 正 誤 誤

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問81 
食品添加物の甘味料に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 食品添加物の甘味料を用いることにより、糖分の過剰摂取を抑制することができる。
 b アスパルテームは、フェニルアラニンメチルエステルとグルタミン酸からなるジペプチドである。
 c 加工食品に甘味料を用いた場合、用途名と物質名を併記しなければならない。

    a b c 
  1 正 正 誤
  2 正 誤 正
  3 誤 正 正
  4 正 誤 誤
  5 誤 正 誤
  6 誤 誤 正

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問82 
化学物質による食品汚染に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 鉛は、ヘム合成を阻害して貧血を起こすことがある。
 b ジメチルニトロソアミンは、生体内でメチルカチオンを生成し、メチルカチオンがDNAに結合する。
 c 魚介類や海藻に含まれる有機ヒ素化合物は、無機ヒ素より毒性が強い。
 d かん詰めなどのメッキ容器からのスズの溶出は、硝酸イオンが共存すると抑制される。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問83 
地球の自然環境に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 二酸化炭素、アルゴン、オゾンのうち、自然大気中の濃度が最も高い成分は二酸化炭素である。
 b 地殻の表層の約70%は、海洋で覆われている。
 c 地球上の植物の生物体量(バイオマス)は、陸地より海洋の方が多い。
 d 生態系とは、生物集団とそのまわりの非生物環境が相互に関係しあって、物質とエネルギーの流れを形成する系(システム)のことである。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問84 
界面活性剤の環境内動態に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 非イオン界面活性剤による湖沼の汚染は、アオコの発生原因である。
 b アルキルベンゼンスルホン酸塩は、側鎖が直鎖型より分岐型の方が生分解を受けやすい。
 c ノニルフェノールポリエトキシレートは、生分解を受けて内分泌撹乱作用を示す物質を生じる場合がある。

    a b c 
  1 正 正 誤
  2 誤 誤 正
  3 正 誤 誤
  4 正 誤 正
  5 誤 正 誤
  6 誤 正 正

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問85 
水環境に関する事項のうち、微生物による有機物の好気的分解に依存しているものの組合せはどれか。

 a 急速ろ過による浄水法
 b 散水ろ床法による下水処理
 c BODの測定
 d 海洋の富栄養化   

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問86 
水の汚染とヒトの健康に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a レジオネラ症は、入浴時の飛沫水(エアロゾル)の吸入で起こることがある。
 b クリプトスポリジウム症の原因となる原虫のオーシストは、上水の塩素消毒により死滅する。
 c ジェオスミンは、水道水のかび臭の原因物質の1つである。

    a b c 
  1 正 正 誤
  2 誤 誤 正
  3 正 誤 誤
  4 誤 正 正
  5 誤 正 誤
  6 正 誤 正

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問87 
代表的な大気汚染物質の防除対策に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 低酸素燃焼は、窒素酸化物の発生を減少させる燃焼法の1つである。
 b 大型バス(ディーゼル車)のアイドリング停止運動の目的の1つは、一酸化炭素発生の低減である。
 c 浮遊粒子状物質を軽減するために、スパイクタイヤ使用が禁止された。
 d ガソリン車の排ガス浄化のために用いる触媒装置は、炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物の排出量を低減する。

    a b c d 
  1 正 正 正 正
  2 正 正 誤 誤
  3 正 誤 正 誤
  4 誤 正 誤 正
  5 誤 誤 正 正

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問88 
空気中の二酸化窒素の測定に関する記述の〔 〕に入るべき字句の正しい組合せはどれか。

二酸化窒素を含む試料空気を〔 a 〕と〔 b 〕を含む酢酸水溶液中に通じると、二酸化窒素が〔 a 〕と反応し、さらに〔 b 〕と反応して呈色する。一連の反応による測定法を〔 c 〕と呼ぶ。

1

スルファニル酸

N-(1-ナフチル)エチレンジアミン二塩酸塩

ザルツマン法

2

トリエタノールアミン

N-(1-ナフチル)エチレンジアミン二塩酸塩

ザルツマン法

3

スルファニル酸

N-(1-ナフチル)エチレンジアミン二塩酸塩

ウインクラー法

4

スルファニル酸

p-ロザニリン

ザルツマン法

5

トリエタノールアミン

p-ロザニリン

ウインクラー法


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問89 
わが国で起こった公害及び中毒事例とその主要原因物質との関係の正誤について、正しい組合せはどれか。

    公害及び中毒事例     主要原因物質
 a 水俣病          メチル水銀
 b 四日市ぜん息       窒素酸化物
 c イタイイタイ病      有機スズ
 d カネミ油症        PCB及び関連物質

    a b c d 
  1 誤 正 誤 正
  2 正 誤 正 誤
  3 正 正 誤 誤
  4 誤 誤 正 誤
  5 正 誤 誤 正

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問90 
感染性廃棄物に関するA、Bの問に対する答の正しい組合せはどれか。

 A 感染性廃棄物の管理、取扱いについて、正しいものはどれか。

 ア 薬剤師の資格をもっていれば、感染性廃棄物の管理責任者になることができる。
 イ 血液が付着している廃棄物でも、健常人から採血した血液であれば感染性廃棄物には分類されない。
 ウ 施設内で滅菌消毒処理により感染因子を不活化しても、非感染性廃棄物として処理することはできない。

 B 感染性廃棄物の運搬容器を、識別できるように表示することが推奨されているマークはどれか。

    カ         キ         ク

   A  B
 1 ア  カ
 2 ア  キ
 3 イ  キ
 4 イ  ク
 5 ウ  カ
 6 ウ  ク

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問91 
地球の温暖化に関する記述の〔 〕に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。

地球は太陽から到達した光よりも〔 a 〕波長の光としてエネルギーを放出する。この光の多くは大気中の水蒸気や温室効果ガスによって吸収される。温室効果ガスの中で、実際の地球温暖化に最も大きく寄与しているのは〔 b 〕である。オゾン層の破壊を引き起こすフロンも温室効果を有しており、その単位濃度当たりの効果は大気中での寿命を考慮にいれると〔 b 〕よりも〔 c 〕倍高い。

    a     b       c 
  1 長い   メタン      数千
  2 長い   二酸化炭素    数千
  3 長い   メタン      数
  4 短い   二酸化炭素    数千
  5 短い   メタン      数
  6 短い   一酸化二窒素   数

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問92 
人体に対する光の影響に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 紫外線の過剰曝露は、角膜や結膜に急性炎症を引き起こす。
 b 日光照射による皮膚の紅斑形成と色素沈着は、おもに赤外線の作用による。
 c 紫外線は、皮膚におけるプロビタミンD3の水酸化反応を促進する。
 d 皮膚に塗布された薬物の光化学反応により、光過敏性皮膚炎を起こす場合がある。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問93 
有機溶剤の毒性に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ベンゼンの慢性中毒症状は、造血機能障害である。
 b アニリンの急性毒性は、メトヘモグロビン血症である。
 c クロロホルムは、シトクロムP450により無害なホスゲンヘと代謝される。
 d トリクロロエチレンの発癌性は報告されていない。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問94 
下記の化学式で示す内分泌撹乱が疑われている化学物質に関する記述の〔 〕に入るべき字句の正しい組合せはどれか。

        (C4H93SnCl

この化合物は、〔 a 〕に用いられてきたが巻貝に蓄積すると、〔 b 〕を起こすことがある。

       a             b 
  1 船底塗料            雌の雄性化
  2 プラスチック可塑剤       雌の雄性化
  3 ポリカーボネート樹脂原料    雌の雄性化
  4 船底塗料            雄の雌性化
  5 プラスチック可塑剤       雄の雌性化
  6 ポリカーボネート樹脂原料    雄の雌性化

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問95 
カドミウムに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ヒトにおける主要な摂取源は、魚介類である。
 b 生物学的半減期が長いため、一般的にヒトの組織中濃度は若年者よりも中年者の方が高い。
 c 慢性中毒の主症状は、肺線維症である。
 d 金属結合タンパク質メタロチオネインと結合すると、その毒性が軽減される。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問96 
下図は、毒性試験における量-反応曲線である。a、b、c、dの正誤について、正しい組合せはどれか。

 
 a すべての化学物質は、上図のような量-反応曲線を示す。
 b 縦軸の反応として死亡率をとると、Aの値はLD50となる。
 c ADIは、NOAELと安全係数を基にして求める。
 d 毒性の種類にかかわらず、Aの値は一定である。

    a b c d 
  1 誤 誤 正 正
  2 正 誤 誤 正
  3 誤 正 正 誤
  4 誤 正 誤 正
  5 正 正 誤 誤
  6 正 誤 正 誤

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問97 
ダイオキシン類対策特別措置法に定められているダイオキシン類に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。

 a 催奇形性はあるが、発癌性はない。
 b ゴミ焼却施設では、ダイオキシン類の発生を抑制するために燃焼温度を700℃以下に保っている。
 c ダイオキシン類の毒性を評価するために、毒性等価係数(TEF)が用いられる。
 d ダイオキシン類の測定に、ガスクロマトグラフィー/質量分析法が用いられる。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問98 
薬物代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬物代謝能には、個人差はあるが人種差はない。
 b 飲酒や喫煙習慣は、薬物代謝能に影響を与える。
 c ヒト胎児の肝臓には薬物代謝能はない。
 d 薬物代謝能の変化により、医薬品間の相互作用が起こる場合がある。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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問99 
農薬フェニトロチオンに関するA、Bの問に対する答の正しい組合せはどれか。

 A 構造式はどれか。


 B 作用発現のメカニズムと使用目的について、正しいものはどれか。

 カ オクソン体に代謝されてコリンエステラーゼを阻害する殺虫剤である。
 キ スーパーオキシドを生じる除草剤である。
 ク TCA回路を阻害する殺そ剤である。

    A  B    
  1 ア  カ
  2 ア  ク
  3 イ  キ
  4 イ  ク
  5 ウ  カ
  6 ウ  キ

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問100 
乱用薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a アヘン摂取を確認するために、尿中のヘロインを検出する。
 b コカインは体内で安定なので、尿中の未変化体を検出する。
 c トルエンは安息香酸に代謝され、グリシン抱合体として尿中に排泄される。
 d メタンフェタミン摂取を確認するために、尿中の未変化体を検出する。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  

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No89-Exam-3

第89回薬剤師国家試験(平成16年3月)

       薬事関係法規及び薬事関連制度(問101〜問120)

問101 
薬事法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 厚生労働大臣は、医薬品の承認を与える場合には、申請された医薬品の名称を審査の対象とすることはない。
 b 厚生労働大臣は、承認審査の結果、申請された医薬品がその効能、効果に比して著しく有害な作用を有することにより、医薬品として使用価値がないと認められるときは、承認を与えない。
 c 厚生労働大臣は、申請された医薬品が、既に承認を与えられている医薬品と、有効成分、分量、用法、用量、効能、効果等が明らかに異なるときは、承認について、あらかじめ、薬事・食品衛生審議会の意見を聴かなければならない。
 d 新医薬品の再審査を受けた者は、再審査の際に指示された期間内に、再評価の申請をしなければならない。

    a b c d 
  1 誤 正 正 正
  2 正 誤 誤 正
  3 誤 正 誤 誤
  4 誤 正 正 誤
  5 正 誤 誤 誤

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問102 
医療保険関係法規に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 生活保護法による保護を受けている世帯に属する者は、国民健康保険に加入できない。
 b 国家公務員共済組合の組合員は、国民健康保険の被保険者である。
 c 国民健康保険に係る診療報酬請求書の審査は、地方社会保険医療協議会が行う。
 d 老人保健法による医療に要する費用の額の算定に関する基準は、厚生労働大臣が中央社会保険医療協議会の意見を聴いて定める。
 e 厚生労働大臣は、保険薬剤師に係る登録を取り消そうとするときは、薬事・食品衛生審議会に諮問するものとする。

  1(a、c)  2(a、d)  3(b、c)
  4(b、e)  5(d、e)  

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問103 
保険調剤に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 処方せんに記載された医薬品の在庫が切れているという理由のため、調剤を拒否した。
 2 処方せんには「錠剤」が記載されていたが、同じ医薬品で「カプセル剤」があったので、処方せんを交付した医師の了解なしに、カプセル剤を調剤して交付した。
 3 一般名処方の処方せんについて、患者の同意を得て後発医薬品を調剤したので、後発医薬品調剤加算を算定した。
 4 処方せんに記載された医薬品に、配合禁忌のものがあり、処方医に「疑義照会」したが不在だったので、知り合いの医師に相談し、処方を変更して調剤した。
 5 処方せんに常用量を著しく超過した医薬品の記載があったが、処方せん通りに調剤して交付した。

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問104 
介護保険制度に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 保険者は、国民健康保険団体連合会である。
 2 保健医療サービス及び福祉サービスは、居宅でしか受けられない。
 3 市町村は、介護給付、予防給付のほか、条例で定めた特別給付を行うことができる。
 4 福祉用具貸与は、居宅サービスに含まれない。
 5 費用は、市町村の公費と介護保険料のみで賄われる。

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問105 
医療保険に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 調剤報酬点数表は、点数表示となっているため、費用の請求に当たっては円に換算する必要があるが、この1点当たりの単価は、都道府県によって異なる。
 2 薬剤師の調剤料は、原則として、保険薬局でも保険医療機関でも、同一である。
 3 処方せんに自己注射のために投与される薬剤以外の注射薬が記載されている場合は、患者は保険薬局で調剤を受けた後、保険医療機関に行って注射をしてもらうことになる。
 4 保険薬局で、後発医薬品を調剤しても、その他の医薬品を調剤しても、調剤料は同一である。
 5 医師が処方できる投薬量は、予見することができる必要期間に従ったものでなければならないこととされ、一部の医薬品を除き制限はない。

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問106 
国民医療費と薬業経済に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 国民医療費には、統計上、介護保険から支出される医療サービスの費用は、含まれない。
 b 平成13年度の診療種類別国民医療費において、薬局調剤医療費の額は、歯科診療医療費の額よりも多い。
 c 平成13年度の国民1人当たりの医療費の額は、65歳以上では、65歳未満の約2倍である。
 d 平成13年薬事工業生産動態統計年報によれば、医療用医薬品の生産金額は、一般用医薬品の生産金額の約2倍である。
 e 社会医療診療行為別調査によれば、医科総点数に占める薬剤料の割合は、ここ数年上昇している。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、e)
  4(b、d)  5(c、d)  6(d、e)  

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問107 
医療法に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 地域医療支援病院は、救急医療を提供する能力を有する必要がある。
 2 特定機能病院は、大学の付属病院の中から、厚生労働大臣が指定する。
 3 療養病床とは、主として精神疾患を有する患者、結核の患者、その他長期にわたり療養を必要とする患者を入院させるものをいう。
 4 病院に置くべき薬剤師の員数の標準は、入院患者の数のみに応じて決められている。
 5 病院の管理者は、厚生労働省令で定める基準に適合する外部の薬局に委託すれば病院内に調剤所を設置しなくてもよい。

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問108 
薬剤師の任務又は義務に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによって、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保する任務を負う。
 b 薬剤師は、医師と同様、その業務上取り扱ったことで知った患者の秘密を正当な理由がなく漏らしてはならないという守秘の義務を負っている
 c 薬剤師は、医薬品等の製造業者等が行う医薬品等の適正使用の確保のために必要な情報の収集に協力するよう努める義務がある。
 d 薬局開設者が薬剤師であるときは、常に自らその薬局を実地に管理する義務がある。

    a b c d 
  1 正 正 正 誤
  2 正 正 誤 正
  3 正 誤 正 正
  4 誤 正 正 正
  5 正 正 正 正

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問109 
次の記述は、憲法の規定の一部である。〔 〕の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。

すべての国民は〔 a 〕として尊重される。生命、自由及び〔 b 〕追求に対する国民の権利については、公共の〔 c 〕に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

     a    b   c 
  1 個人  健康  福祉
  2 国民  幸福  利益
  3 人間  健康  利益
  4 人間  利潤  秩序
  5 国民  利潤  秩序
  6 個人  幸福  福祉

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問110 
わが国で問題となった損害賠償請求訴訟における医薬品又は医療用具と健康被害の関係の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a クロラムフェニコールと肺線維症
 b サリドマイドと胎芽病
 c ヒト乾燥硬膜とクロイツフェルト・ヤコブ病
 d ストレプトマイシンと網膜症
 e キノホルムと亜急性脊髄視神経症

    a b c d e
  1 正 正 誤 誤 誤
  2 正 誤 正 正 誤
  3 正 誤 正 誤 誤
  4 誤 正 正 誤 正
  5 誤 正 誤 誤 正

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問111 
薬事関係制度及び薬事関係法規におけるGLP、GCP、GMP、GPMSPに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a GLPにおいて、対象となる試験には、ヒトを用いた吸収、分布、代謝、排泄に関する試験が含まれる。
 b GCPにおいて、治験責任医師から実施医療機関の長及び治験依頼者に伝えなければならない治験薬の「副作用によると疑われる」重篤な有害事象の発生には、因果関係が不明なものは含まれない。
 c GCPにおいて、治験依頼者が実施医療機関に対して行うモニタリングには、治験の進捗状況の調査のほか、当該治験がGCP及び治験実施計画書に従って行われているかどうかの調査も含まれる。
 d GMPにおいて、医薬品の製造業者は、1つの製造所でバリデーションを実施していれば、同一の医薬品を他の製造所で新たに製造する場合に、バリデーションを省略することができる。
 e GPMSPにおいて、市販直後調査は、製造業者等が、販売開始後の6箇月間、適正な使用を繰り返し促すとともに、重篤な副作用等が発生した場合、その情報を迅速に把握するものである。

  1(a、b)  2(a、d)  3(b、c)
  4(b、e)  5(c、e)  6(d、e)  

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問112 
医薬品副作用被害救済制度に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 救済給付業務は、社会保険事務所が行う。
 b 救済給付を受けようとする者は、市町村長に請求する。
 c 医薬品の使用が原因であれば、適正でない使用により生じた健康被害であっても、救済給付は行われる。
 d 救済給付の種類によっては、請求することができる期限が定められているものがある。
 e 薬局開設者が許可医薬品の製造業の許可を受けていれば、製造した実績がなくても、拠出金を納付しなければならない。

  1(a、b)  2(a、d)  3(b、c)
  4(b、e)  5(c、e)  6(d、e)  

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問113 
薬事関係法規で規定する販売、交付等に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 医薬品の卸売一般販売業者は、封を開いて、劇薬を薬局開設者に販売してはならない。
 b 麻薬卸売業者は、封を開いて、麻薬を麻薬小売業者に譲り渡してはならない。
 c 向精神薬卸売業者は、封を開いて、向精神薬を向精神薬小売業者に譲り渡してはならない。
 d 毒物劇物営業者は、劇物を18歳未満の者に交付してはならない。

    a b c d 
  1 正 誤 正 誤
  2 正 正 誤 誤
  3 誤 正 誤 正
  4 誤 誤 正 正
  5 正 誤 誤 正
  6 誤 正 正 誤

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問114 
次の記述のうち、薬事関係法規の規定に照らし、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬局開設者が、当該薬局で調剤済みとなった処方せんを、調剤済みとなった日から2年間保存し、その直後に廃棄した。
 b 薬局開設者が、毒薬又は劇薬の譲受人から交付された譲渡手続きに係る文書を、譲渡の日から2年間保存し、その直後に廃棄した。
 c 薬局開設者が、当該薬局の管理に関する帳簿を、最終記載の日から2年間保存し、その直後に廃棄した。
 d 麻薬小売業者以外の麻薬営業者が、譲受人から交付された麻薬の譲受証を、交付を受けた日から2年間保存し、その直後に廃棄した。
 e 毒物劇物営業者が、毒物又は劇物の譲渡に係る書面を、販売又は授与の日から2年間保存し、その直後に廃棄した。

  1(a、b)  2(a、d)  3(b、c)
  4(b、d)  5(c、e)  6(d、e)  

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問115 
毒物及び劇物取締法に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 大学、病院において業務上劇物を取り扱う者は、その劇物を貯蔵する場所に、「医薬用外」及び「劇物」の文字を表示する義務はない。
 2 毒物又は劇物の販売業者は、毒物又は劇物の直接の容器又は直接の被包を開いて、毒物又は劇物を販売するときは、その氏名及び住所並びに毒物劇物取扱責任者の氏名も表示しなければならない。
 3 毒物劇物営業者は、その取扱いに係る毒物又は劇物が盗難にあい、又は紛失したときは、直ちに、その旨を都道府県知事に届け出なければならない。
 4 毒物又は劇物の一般販売業の登録を受けた者は、厚生労働省令で定める毒物又は劇物以外の毒物又は劇物を販売してはならない。
 5 毒物劇物営業者は、劇物についてはその容器及び被包に「医薬用外」の文字及び赤地に白色をもって「劇物」の文字を表示しなければならない。

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問116 
薬事関係法規に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 製造管理及び品質管理の方法の基準が適用される医薬品の製造業者は、製造所ごとに、医薬品製造管理者の管理の下に製造管理責任者と品質管理責任者を置かなければならない。
 2 医薬品の製造所の品質管理責任者は、製造管理及び品質管理の結果を適正に評価して製品の製造所からの出荷の可否を決定しなければならない。
 3 医薬品の製造業者は、製造する品目を変更し、又は追加しようとするときは、厚生労働大臣に届け出なければならない。
 4 医薬品の輸入販売業の許可を受けた者は、医薬部外品の輸入販売業の許可を受けていなくても、医薬部外品の輸入を行うことができる。
 5 薬剤師でなければ、個人として医薬品の製造業の許可を受けることはできない。

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問117 
薬事関係法規に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 薬局の開設許可の基準は、構造設備及び薬事に関する実務に従事する薬剤師の員数のみである。
 2 薬局の開設者は、前年における総取扱処方せん数を薬局の所在地の市町村長に届け出なければならない。
 3 薬局の開設許可は、厚生労働大臣が店舗ごとに与える。
 4 薬局の開設許可を受けた者は、調剤応需の義務から健康保険法に基づく保険薬局の指定を受けなければならない。
 5 病院又は診療所の調剤所は、薬事法に基づく薬局ではないが、「薬局」の名称を付すことができる。

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問118 
次の薬物(他に麻薬を含まない)のうち、麻薬及び向精神薬取締法の規定に照らし、麻薬に該当するものの正しい組合せはどれか。

 a 5%のジヒドロコデインを含有するもの
 b 0.5%のジヒドロコデインを含有するもの
 c ニトラゼパム
 d ペチジン
 e ペンタゾシン
 f フェニルメチルアミノプロパン
 g メチルフェニデート
 h 5%のモルヒネを含有するもの
 i 0.5%のモルヒネを含有するもの
 j リゼルギド  

  1(a、b、c、e、h)  2(a、b、d、e、h)  3(a、c、e、g、h)
  4(a、d、h、i、j)  5(a、f、g、h、i)

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問119 
わが国の医療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 医療施設のうち、病床を有するものを病院といい、病床を有しないものを診療所という。
 b 病院や診療所の開設は、行政庁に対する届出が必要である。
 c 公費負担医療制度が適用される患者は、医療費に関しては、すべて公費で支給され、健康保険制度から支給されることはない。
 d 老人保健制度の保健事業の1つとして、老人訪問看護療養費の支給がある。

    a b c d 
  1 正 正 正 誤
  2 誤 誤 誤 正
  3 誤 誤 正 正
  4 誤 正 誤 誤
  5 正 正 誤 正

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問120 
わが国の医療保険制度に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 医療保険制度の財源は、すべて、保険料等の加入者の拠出によってまかなわれている。
 2 医療保険制度では、本人が希望すれば、制度に加入しないことが認められている。
 3 健康保険制度では、自己治療のため保険薬局で購入した一般用医薬品は、原則として、保険給付の対象として認められる。
 4 健康保険制度では、被保険者本人の医療費については、10割給付が行われるので、医療機関の窓口で、一部負担金を支払う必要はない。
 5 医療保険制度では、原則として、被用者と自営業者とでは、加入すべき制度が異なっている。

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EW-89回国家試験問題-医療

第89回薬剤師国家試験(平成16年3月)

       医療薬学 I(問121〜問180)

問121 
副交感神経及びその効果器に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a カルバコールは、副腎髄質からエピネフリンを遊離させる。
 b 臭化イプラトロピウムは、経口投与により速やかに吸収され、選択的に気道平滑筋のムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断する。
 c 塩酸ピレンゼピンは、ムスカリン性アセチルコリン受容体M2サブタイプの選択的遮断薬であり、心機能亢進が少ない。
 d ネオスチグミンは、コリンエステラーゼ阻害作用を有し、手術後の腸管麻痺や排尿障害に用いられる。
 e 硫酸アトロピンは、点眼により眼圧を低下させる。

  1(a、b)  2(a、d)  3(b、c)
  4(c、e)  5(d、e)

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問122 
交感神経及びその効果器に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a メシル酸フェントラミンは、アドレナリンα1及びα2受容体を遮断して血圧を下降させ、また心拍数を減少させる。
 b 塩酸クロニジンは、交感神経節後線維終末のアドレナリンα2受容体遮断を介して、ノルエピネフリン遊離を抑制する。
 c チラミンを短時間内に反復投与すると、タキフィラキシーが発現して血圧上昇作用が次第に減弱する。
 d 塩酸プラゾシンは、血管のアドレナリンα1受容体を選択的に遮断して、血圧を下降させる。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問123 
運動神経又は骨格筋に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a A型ボツリヌス毒素は、神経筋接合部においてニコチン性アセチルコリン受容体を遮断するため、眼瞼痙れんの治療に使用される。
 b α-ブンガロトキシンは、ニコチン性アセチルコリン受容体を遮断し、運動神経興奮による骨格筋収縮を抑制する。
 c ダントロレンナトリウムは、運動神経終末からのアセチルコリン放出を抑制し、筋弛緩作用を発現する。
 d 塩化エドロホニウムは、作用持続の短いコリンエステラーゼ阻害薬で、重症筋無力症の診断に使用される。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問124 
問124
生理活性物質の構造式、生理作用及びその生理作用を仲介する受容体の種類の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

 

 構造式

 生理作用

 受容体の種類

a

---

胃酸分泌の促進

---

Gタンパク質(Gs)共役型受容体

b

---

心拍数の減少

---

Gタンパク質(Gq)共役型受容体

c

---

血管の収縮

---

チロシンキナーゼ型受容体

d

---

ニューロンの過分極

---

イオン(Cl-)チャネル内蔵型受容体


  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問125 
パーキンソン病治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 芳香族L-アミノ酸デカルボキシラーゼ阻害薬のカルビドパを併用すると、レボドパの臨床用量を減らすことができる。
 b メシル酸ブロモクリプチンは、ドパミンD2受容体を遮断してパーキンソン病の症状を改善する。
 c 塩酸セレギリンは、B型モノアミン酸化酵素(MAOB)を特異的に阻害し、レボドパの効果を増強する。
 d 塩酸トリヘキシフェニジルは、パーキンソン病の初期治療に広く使用されるが、薬物性パーキンソン症候群には用いられない。
 e レボドパは、無動症や筋強剛などのパーキンソン病の諸症状を改善するが、振戦には効果がなく増悪する場合もある。

  1(a、b)  2(a、c)  3(b、c)
  4(b、d)  5(c、e)  6(d、e)

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問126 
中枢神経系に作用する薬物、作用機序及び適応症の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

薬物

作用機序

適応症

 a

スピペロン

---

ドパミンD2受容体遮断

---

統合失調症

 b

マレイン酸フルボキサミン

---

セロトニン再取り込み阻害

---

うつ病

 c

ブロチゾラム

---

セロトニン5-HT1A受容体刺激

---

心身症

 d

クエン酸タンドスピロン

---

GABAA受容体機能亢進

---

不眠症

 e

エトスクシミド

---

GABAトランスアミナーゼ活性化

---

てんかん


  1(a、b)  2(a、e)  3(b、c)
  4(c、d)  5(d、e)

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問127 
抗てんかん薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a フェニトインは、強直間代発作(大発作)に有効であるが、欠神発作(小発作)には無効である。
 b フェノバルビタールは、催眠作用に要するより低い用量で抗痙れん作用を発揮する。
 c カルバマゼピンは、複雑部分発作(精神運動発作)に用いられるが、歯痛や咽頭痛の治療にも使用される。
 d ジアゼパムは、抗痙れん作用が強く、てんかん発作重積症に用いられる。
 e トリメタジオンは、強直間代発作(大発作)及び欠神発作(小発作)に有効である。

    a b c d e
  1 正 正 誤 正 誤
  2 正 誤 正 誤 正
  3 誤 正 正 正 誤
  4 誤 誤 正 正 正
  5 正 正 誤 誤 正

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問128 
オータコイド関連薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a セラトロダストは、トロンボキサンA2受容体刺激薬であり、気管支ぜん息の治療に用いられる。
 b ベラプロストナトリウムは、プロスタグランジンI2誘導体であり、慢性動脈閉塞症に伴う潰瘍や疼痛に用いられる。
 c ジノプロストンは、プロスタグランジンF誘導体であり、妊娠子宮の律動的収縮を亢進させる。
 d モンテルカストナトリウムは、ロイコトリエン受容体遮断薬であり、気管支ぜん息に有効である。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問129 
抗アレルギー薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 塩酸オザグレルは、ロイコトリエン合成阻害作用を有し、光線過敏症などのII型アレルギー疾患に用いられる。
 b イブジラストは、ロイコトリエン遊離抑制作用を有し、急性じんま疹やアレルギー性鼻炎に用いられる。
 c トラニラストは、トロンボキサンA2受容体を遮断し、皮膚疾患によるかゆみを抑える。
 d クロモグリク酸ナトリウムは、肺肥満細胞の脱顆粒の阻止作用及びロイコトリエン遊離抑制作用を有し、アレルギー性鼻炎や気管支ぜん息に用いられる。
 e 塩酸アゼラスチンは、ヒスタミン及びロイコトリエン遊離抑制作用を有しI型アレルギー反応を抑制する。

  1(a、b)  2(a、e)  3(b、c)
  4(c、d)  5(d、e)

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問130 
図中のa、b及びcは、細胞内サイクリックAMP(cAMP)量に影響して心収縮力を強める薬物の作用点を示している。薬物とその作用点の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

作用点a

作用点b

作用点c

 1

塩酸ドパミン

---

ニトログリセリン

---

ピモベンダン

 2

カルベジロール

---

デスラノシド

---

塩酸メキシレチン

 3

塩酸ドブタミン

---

塩酸コルホルシンダロパート

---

ミルリノン

 4

ジピリダモール

---

硝酸イソソルビド

---

マレイン酸エナラプリル

 5

塩酸イソプレナリン

---

カルペリチド

---

アミノフィリン


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問131 
不整脈の治療に用いられる薬物、作用機序及び重大な副作用の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

薬物

作用機序

重大な副作用

 a

塩酸リドカイン

---

Na+チャネル遮断

---

ショック

 b

塩酸プロプラノロール

---

アドレナリンβ受容体遮断

---

うっ血性心不全

 c

塩酸ベラパミル

---

Ca2+チャネル遮断

---

重篤な肝障害

 d

塩酸アミオダロン

---

K+チャネル開口促進

---

間質性肺炎

 e

ジゴキシン

---

Na+、K+-ATPase阻害

---

重篤な房室ブロック


  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(c、d、e)

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問132 
高脂血症の治療に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a コレスチミドは陰イオン交換樹脂であり、小腸からの胆汁酸の再吸収を抑制する。
 b プロブコールには抗酸化作用があり、血清低比重リポタンパク質(LDL)の酸化を抑制する。
 c ニコモールは、脂肪組織からの遊離脂肪酸の放出を減少させ、血清トリグリセリドを低下させる。
 d シンバスタチンは、ヒドロキシメチルグルタリルCoA(HMG-CoA)の生合成を阻害することによりLDLを低下させる。
 e クロフィブラートアルミニウムは、血清総コレステロール及び血清トリグリセリドに加え、血清高比重リポタンパク質(HDL)も低下させる。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(c、d、e)

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問133 
利尿薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ヒドロクロロチアジドは、近位尿細管で炭酸脱水酵素を阻害し、Na+及びK+の再吸収を促進する。
 b スピロノラクトンは、集合管におけるアルドステロンのNa+再吸収促進作用を抑制する。
 c D-マンニトールは、尿細管の管腔内浸透圧を上昇させ、Na+再吸収に影響することなく水の再吸収量を減少させる。
 d トリアムテレンは、遠位尿細管から集合管にかけて作用し、K+保持性利尿作用を発揮する。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問134 
呼吸器系に作用する薬物に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a L-カルボシステインは、ムコタンパク質中のジスルフィド(-S-S-)結合反応を促進して痰を凝集させる。
 b 塩酸ドキサプラムは、頸動脈体の化学受容器を刺激して呼吸興奮を引き起こす。
 c ノスカピンは、延髄の咳嗽中枢を抑制して鎮咳作用を示すが、呼吸抑制は示さない。
 d 塩酸プロカテロールは、選択的アドレナリンβ2受容体刺激薬であり、心臓への直接作用は弱い。
 e 塩酸ナロキソンは、延髄の呼吸中枢に直接作用して呼吸興奮を引き起こす。

    a b c d e
  1 誤 誤 正 正 正
  2 正 誤 正 誤 正
  3 正 正 誤 正 誤
  4 誤 正 正 正 誤
  5 正 正 誤 誤 正

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問135 
消化管に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a メトクロプラミドは、胃・十二指腸のドパミンD2受容体を遮断し、消化管運動促進作用を示す。
 b センノシドは、腸内細菌により活性化され緩下作用を現わす。
 c オンダンセトロンは、選択的セロトニン5-HT3受容体遮断薬であり、抗癌薬による悪心・嘔吐を抑制する。
 d クエン酸モサプリドは、消化管内在神経叢のセロトニン5-HT4受容体を刺激し、アセチルコリン遊離を抑制する。
 e 塩酸ロペラミドは、ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断して腸運動を抑制し、水分吸収を促進する。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)

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問136 
生殖器系に作用する薬物、作用機序及び適応症の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

薬物

作用機序

適応症

 a

塩酸リトドリン

---

アドレナリンβ2受容体刺激

---

切迫流・早産

 b

オキシトシン

---

オキシトシン受容体刺激

---

排卵抑制

 c

クエン酸シルデナフィル

---

ホスホジエステラーゼ5阻害

---

勃起不全

 d

酢酸ブセレリン

---

ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)受容体数減少

---

子宮内膜症

 e

ジノプロスト

---

アドレナリンα1受容体遮断

---

弛緩性子宮出血


  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)

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問137 
貧血の分類、治療薬及び副作用の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

分類

治療薬

副作用

a

鉄欠乏性貧血

---

クエン酸第一鉄ナトリウム

---

悪性症候群

b

溶血性貧血

---

フィルグラスチム

---

中毒性表皮壊死症

c

再生不良性貧血

---

シクロスポリン

---

腎障害

d

腎性貧血

---

エポエチンアルファ

---

脳梗塞


  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問138 
血液に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ヘパリンナトリウムは、血漿中のアンチトロンビンIIIと結合し、凝固因子の生合成を阻害する。
 b アルガトロバンは、トロンビンの活性中心に選択的に作用し、トロンビンを失活させる。
 c アルテプラーゼは、プラスミノーゲンを活性化し、フィブリンの分解を促進する。
 d イプシロン-アミノカプロン酸は、抗プラスミン作用により血液凝固を抑制する。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問139 
眼に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a アセタゾラミドは、毛様体の炭酸脱水酵素を阻害し、眼房水排出を促進する。
 b 塩酸ピロカルピンは、毛様体筋を弛緩させ、眼圧上昇及び遠視性調節麻痺を引き起こす。
 c グルタチオンは、水晶体内可溶性タンパク質のジスルフィド(-S-S-)結合を保護して白濁を予防するため、白内障治療に用いられる。
 d マレイン酸チモロールは、毛様体のアドレナリンβ2受容体を遮断して眼房水の産生を抑制し、眼圧を低下させる。
 e 副腎皮質ステロイドは、点眼により白内障や緑内障を誘発することがある。

  1(a、b)  2(a、c)  3(b、e)
  4(c、d)  5(d、e)

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問140 
骨粗しょう症治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a カルシトリオールは、ビタミンD受容体と複合体を形成し、副甲状腺ホルモンの合成・分泌を抑制する。
 b アレンドロン酸ナトリウム水和物は、骨芽細胞におけるオステオカルシンの合成を促進する。
 c エルカトニンは、破骨細胞における骨吸収を抑制する。
 d イプリフラボンは、エストロゲンのカルシトニン分泌促進作用を増強し、間接的に骨吸収を抑制する。
 e メナテトレノンは、血清Ca2+を低下させ、骨吸収を抑制する。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)

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問141 
ホルモン関連薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 酢酸クロルマジノンは、前立腺の肥大抑制作用及びアンドロゲン依存性腫瘍の増殖抑制作用を有する。
 b メテノロンは、タンパク同化ステロイドで、熱傷による消耗状態や骨粗しょう症の患者に用いられる。
 c テルグリドは、下垂体からの甲状腺刺激ホルモン及びプロラクチンの分泌を促進する。
 d 酒石酸プロチレリンは、下垂体プロラクチン分泌細胞のドパミンD2受容体を刺激し、血中プロラクチン値を低下させる。
 e チアマゾールは、ヨウ素のチログロブリンヘの結合を阻害し、甲状腺ホルモンの生成を抑制する。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)

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問142 
ビタミンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a アスコルビン酸は、酸化されてデヒドロアスコルビン酸になり、アセチル化の触媒反応に補酵素として機能する。
 b 塩酸ピリドキシンは肝臓でピリドキサール5'-リン酸に変換されて活性を現わす。
 c パルミチン酸レチノールは、動脈硬化症の予防に用いられる。
 d アルファカルシドールは、高Ca2+血症の治療に用いられる。
 e フィトナジオンは、血液凝固因子のうち第II、第VII、第IX、第X因子の生合成を促進する。

  1(a、c)  2(a、d)  3(b、d)
  4(b、e)  5(c、e)

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問143 
非ステロイド性抗炎症薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ジクロフェナクナトリウムは、シクロオキシゲナーゼ-1(COX-1)を阻害し、ヒスタミン及びブラジキニンの産生を抑制する。
 b インドメタシンファルネシルは、体内で活性体に代謝され、抗炎症作用を発揮する。
 c メロキシカムは、シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)に対する阻害作用が強く、胃腸障害作用は弱い。
 d アスピリンは、ウイルス感染により発熱した小児に使用した場合、Stevens-Johnson症候群とよばれる脳症を引き起こすことがある。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問144 
抗ウイルス薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a リトナビルは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の増殖に必要なプロテアーゼ活性を阻害する。
 b ガンシクロビルは、細胞内のチミジンキナーゼでリン酸化され、抗サイトメガロウイルス作用を示す。
 c アシクロビルは、細胞内のチミジンキナーゼによりアシクロビル三リン酸となり、HIVの逆転写酵素を阻害する。
 d ジドブジンは、細胞内でリン酸化されて活性型となり、単純ヘルペスウイルスのDNAポリメラーゼを阻害する。
 e 塩酸アマンタジンは、ウイルスの宿主細胞への侵入や脱殻を阻害することにより、A型インフルエンザウイルスの複製を阻止する。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)

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問145 
病原生物に作用する薬物に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。

 a メトロニダゾールは、DNAの二重鎖切断などの機能障害を起こし、抗トリコモナス作用を示す。
 b サントニンは、回虫の細胞膜透過性を変化させ、殺虫作用を示す。
 c グリセオフルビンは、真菌の細胞膜成分であるエルゴステロールの生合成を特異的に阻害する。
 d キニーネは、マラリアの無性生殖体に致死的に作用して抗マラリア作用を示す。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問146 
悪性腫瘍の治療に用いられる薬物、作用機序及び副作用の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

薬物

作用機序

副作用

a

シクロホスファミド

DNAアルキル化

出血性膀胱炎

b

マイトマイシンC

DNA架橋形成

骨髄抑制

c

塩酸ブレオマイシン

RNAポリメラーゼ阻害

横紋筋融解症

d

塩酸イリノテカン

トポイソメラーゼII阻害

好中球減少

e

クエン酸タモキシフェン

抗アンドロゲン作用

高K+血症


  1(a、b)  2(a、e)  3(b、c)
  4(c、d)  5(d、e)

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問147 
免疫系に作用する薬物、薬理作用及び適応症の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

薬物

薬理作用

適応症

a

タクロリムス水和物

サイトカイン産生抑制

アトピー性皮膚炎

b

インターフェロンベータ

抗ウイルス作用

膠芽腫、髄芽腫

c

ムロモナブ-CD3

キラー細胞誘導

血管肉腫、腎癌

d

テセロイキン

リンパ球増殖抑制

腎移植後の拒絶反応抑制

   
  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問148 
中毒処置薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a チオ硫酸ナトリウムは、シアンを毒性の低いチオシアン酸に変換し、解毒作用を現わす。
 b ジメルカプロール(BAL)は、重金属とキレートを形成するため、カドミウムやセレン中毒に用いられる。
 c エタノールは、メタノールの代謝を促進することにより毒性を軽減する。
 d 鉛中毒の治療に用いられるエデト酸カルシウム二ナトリウムは、肝障害のある患者には禁忌である。
 e メシル酸デフェロキサミンは、3価の鉄イオンとキレートを形成し、鉄の排泄を促進する。

  1(a、b)  2(a、e)  3(b、c)
  4(c、d)  5(d、e)

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問149 
単純拡散により生体膜を透過する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 血液脳関門は脂質膜としての挙動を示すため、血液中で非イオン形で、しかも脂溶性が高い薬物ほど脳へ移行しやすい。
 b 非イオン形分子の脂溶性が同じ程度であれば、酸性薬物ではpKaが小さいほど、また塩基性薬物ではpKaが大きいほど、それぞれ小腸から吸収されやすい。
 c 濃度勾配に従って透過するので、その透過はミカエリスーメンテン(Michaelis-Menten)の式により表すことができる。
 d 尿細管での受動的再吸収はpH分配仮説に従うので、尿がアルカリ性になれば、塩基性薬物の腎排泄速度は減少する。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問150 
ある薬物の無晶形と結晶形のいずれかを含有したカプセルA、カプセルBがある。これらのカプセルを、それぞれ健康な志願者に同量単回経口投与したときの血中薬物濃度の時間推移を図に示した。ただし、いずれの場合にも、投与した薬物のすべてが未変化体として尿中から回収された。また、吸収速度定数は、消失速度定数よりも大きいものとする。次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a カプセルBの方がカプセルAより、薬物の溶解が速いと考えられる。
 b カプセルAは無晶形、カプセルBは結晶形の薬物である。
 c カプセルBの方がカプセルAより、薬物の吸収速度が速いと考えられる。
 d カプセルAとBで血中濃度-時間曲線下面積(AUC)は、同じである。

    a b c d
  1 正 正 誤 誤
  2 正 誤 正 誤
  3 誤 正 正 正
  4 正 誤 誤 正
  5 誤 正 誤 正

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問151 
口腔粘膜からの薬物吸収に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 口腔粘膜から吸収された薬物は、肝臓を経ることなく直接全身循環に到達するため、肝初回通過効果を回避できる。
 b ニトログリセリンの舌下錠は、口腔粘膜から徐々に吸収させることを目的とした錠剤である。
 c 禁煙補助剤のニコチンガムは、全身作用を目的として口腔粘膜からニコチンを吸収させるための製剤である。
 d 塩酸プロプラノロールは吸収されやすいので、経口投与でも口腔粘膜投与でもバイオアベイラビリティは同じである。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問152 
薬物Aと薬物Bのアルブミンとの結合はラングミュアー式に従い、図に示す直線が得られた。その結果に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。ここで、Dfは非結合形薬物濃度、rはアルブミン1分子あたりの結合薬物分子数である。

 a 図は逆数プロットと呼ばれる。
 b 薬物Aと薬物Bのアルブミン分子上の結合部位数は等しい。
 c 薬物Aと薬物Bのアルブミンとの結合は、いずれも薬物濃度に依存しない。
 d 薬物Aの結合定数の方が薬物Bの結合定数より大きい。

  1(a、b)  2(a、d)  3(b、c)
  4(b、d)  5(c、d)

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問153 
薬物の代謝に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 新生児ではグルクロン酸抱合能が低く、これが核黄疸や薬物によるグレイ症候群の発症に関係する。
 b シトクロムP450は、主に加水分解反応を触媒する。
 c 1つの薬物が、シトクロムP450に対して誘導作用と阻害作用の両方を示す場合がある。
 d 2つの薬物を同時に投与したとき、同一のシトクロムP450分子種で代謝される場合には、薬物相互作用の原因となることがある。

    a b c d
  1 正 正 誤 誤
  2 誤 正 正 誤
  3 誤 正 誤 正
  4 正 誤 正 正
  5 誤 誤 正 正

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問154 
患者の血漿クレアチニン濃度が1.0 mg/dL、24時間採取した尿の総量が1.8 L、尿中クレアチニン濃度は0.60 mg/mLであった。この患者のクレアチニンクリアランス(mL/min)に最も近い値は次のどれか。

  1 75  2 100  3 120  4 160  5 200

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問155 
排泄に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a インドシアニングリーンやスルホブロモフタレインナトリウムは、胆汁中へ特異的に排泄されることを利用した肝機能検査薬である。
 b パラアミノ馬尿酸ナトリウムは、腎臓の尿細管で能動的に再吸収されることを利用した腎機能検査薬である。
 c 薬物は、一般に肝臓でグルクロン酸やグリシンなどの抱合を受けると、分子量が大きくなり、胆汁中へ排泄されやすくなる。
 d ジゴキシンの血中濃度が、キニジンとの併用によって低下するのは、尿細管のP-糖タンパク質の競合に由来する

    a b c d
  1 正 正 誤 誤
  2 正 誤 正 誤
  3 誤 正 正 正
  4 正 正 誤 正
  5 誤 誤 誤 正

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問156 
体内動態の非線形性に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 腎排泄が主たる消失経路の薬物について、静脈内投与量を増加したときに血中消失半減期が長くなった。最も可能性の高い原因は、腎尿細管分泌過程の飽和である。ただし、この薬物の腎クリアランスは低投与量では、糸球体ろ過速度より大きい。
 b 肝代謝が主たる消失経路の薬物について、静脈内投与量を増加したときに血中消失半減期が短くなった。最も可能性の高い原因は、肝代謝過程の飽和である。ただし、薬物の投与量を増加しても肝血流速度は一定である。
 c 肝代謝が主たる消失経路の薬物について、2倍量の薬物を経口投与したとき、血中濃度-時間曲線下面積(AUC)は1.5倍であった。最も可能性の高い原因は、肝代謝過程の飽和である。ただし、この薬物の血漿タンパク結合率は一定である。

    a b c
  1 正 誤 誤
  2 正 正 誤
  3 誤 正 誤
  4 誤 誤 正 
  5 誤 正 正

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問157 
クリアランスに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 薬物の消失速度は、血中薬物濃度に依存しない。
 b 組織クリアランス値は、その組織の血流速度より大きくならない。
 c 一般にヒトでは、糸球体ろ過速度(GFR)の指標としてクレアチニンの腎クリアランスが用いられる。
 d 多くの薬物の全身クリアランスは、臨床上用いられている薬用量の範囲では、一定値を示す。

.    a b c d
  1 誤 正 正 正
  2 正 誤 正 正
  3 誤 正 誤 誤
  4 正 正 誤 誤
  5 誤 誤 正 正

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問158 
薬物1,000 mgを患者に急速に静脈内投与し、2時間後に173 mg/hrの速度で定速静注を開始した。血漿中薬物濃度の時間推移をプロットしたとき、正しい図はどれか。ただし、薬物の体内動態は1-コンパートメントモデルに従い、この患者の全身クリアランスは17.3 L/hr、生物学的半減期は2 hrであった。

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問159 
経口投与時のバイオアベイラビリティに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬物のバイオアベイラビリティは、食事の量や組成によって影響されることはない。
 b 肝代謝のみで消失し、肝抽出率が大きな薬物のバイオアベイラビリティは、肝固有クリアランスが増大すると小さくなる。
 c 2つの製剤間でバイオアベイラビリティが量的、速度的に同等であれば、生物学的に同等な製剤といえる。
 d 難溶性薬物のバイオアベイラビリティは、結晶の粒子径を増大させると大きくなる。

  1(a、b)  2(a、c)  3(b、c)
  4(b、d)  5(c、d)

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問160 
薬物の体内動態とその変動要因に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 妊娠中は血清アルブミン量の減少により、サリチル酸のタンパク結合率が減少することがある。
 b アルデヒド脱水素酵素の多型は、顔面紅潮、悪心、嘔吐などのアルコール感受性の個体差の原因となる。
 c 高齢者では腎血流量が減少するので、アミノグリコシド系抗生物質の半減期は減少する傾向にある。
 d N-アセチル転移酵素には多型が存在し、イソニアジドのアセチル化の遅い群の頻度は日本人では約90%である。

  1(a、b)  2(a、d)  3(b、c)
  4(b、d)  5(c、d)

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問161 
病態時における薬物動態に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 非代償性肝硬変では、血漿アルブミン量の低下により、血漿中薬物の非結合形の割合が増加する。
 b 心筋梗塞では、血漿α1-酸性糖タンパク質量の増加により、血漿中塩基性薬物の非結合形の割合が低下する。
 c 呼吸不全では、動脈血の酸素分圧の低下により、肝シトクロムP450による薬物代謝活性が増大する。
 d 腎不全では、糸球体ろ過速度の低下により、クレアチニンクリアランスと全身クリアランスが等しい薬物の生物学的半減期は減少する。

  1(a、b)  2(a、d)  3(b、c)
  4(b、d)  5(c、d)

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問162 
フェニトインの血中薬物濃度モニタリングに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 治療域は、血中濃度で10〜20 mg/Lである。
 b フェニトインの体内動態は、臨床に使われている薬用量の範囲では非線形性を示さない。
 c 腎不全の患者では、フェニトインのタンパク結合率が低下することがあるので、投与量の設定に注意が必要である。

    a b c
  1 誤 正 正
  2 正 誤 誤
  3 誤 正 誤
  4 正 誤 正
  5 正 正 誤

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問163 
ある薬物の苛酷試験を50 ℃、70 ℃、90 ℃で行い、アレニウス式に基づいて、その分解反応速度定数kの自然対数と絶対温度Tとの関係をプロットすると下図のようになった。図中の回帰直線は、lnk=20.5-8,400・(1/T)であった。このときの分解反応の活性化エネルギー(J/mol)に最も近い値はどれか。ただし、アレニウス式は k=A・e-E/RTで表され、Aは頻度因子、Eは活性化エネルギー、Rは気体定数である。またRは8.3 J/(K・mol)とする。

  1 1.1×104  2 3.6×104  3 4.5×104
  4 5.5×104  5 7.0×104

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問164 
粉体の性質に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 同一成分の粉体においては、粒子径が小さいほど流動性が良くなる。
 2 安息角の小さい粉体ほど流動性が良い。
 3 混合粉体の流動性は、滑沢剤の添加量に比例して、直線的に増大する。
 4 粒子径が大きい粉体ほど空隙率が大きくなる。
 5 みかけ密度(かさ密度)の小さい粉体ほどオリフィスからの流出速度が増大する。

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問165 
固体薬物の溶解が拡散律速で進行するとき、次式が成立する。この式に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 dC/dt = SD/hV (Cs - C)


  :時間
  C:時間tにおける薬物濃度
  S:薬物の表面積
  D:拡散層中の薬物拡散定数
  h:拡散層の厚さ
  V:溶媒の体積
  Cs:薬物の溶解度

 a 固体薬物を粉砕して粒子径を小さくすればSが増大して、溶解速度は大となる。
 b Dは粘度に比例するため、溶媒の粘度が増加すると、溶解速度は大となる。
 c 溶媒の撹拌速度を大きくすれば、hが小さくなるので、溶解速度は減少する。
 d 同一薬物の種々の塩を比較するとき、Csがより大きい塩は、他の条件が同一なら、溶解速度がより大きい。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問166 
涙液と等張な1.0 w/v%塩酸コカイン点眼剤を、100 mL調製するのに必要なホウ酸の量(g)に最も近い値はどれか。ただし、塩酸コカイン、ホウ酸及び塩化ナトリウムの1.0 w/v%溶液の氷点降下度(℃)は、それぞれ、0.09、0.28及び0.58とする。
  
  1 0.15  2 0.36  3 0.75  4 1.1  5 1.3  6 1.5

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問167 
次の図は、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)水溶液の物理化学的性質の濃度による変化を示したものである。A〜Cに該当する物理化学的性質の正しい組合せはどれか。

〔物理化学的性質〕
 a 表面張力
 b 洗浄力
 c 当量電導度

    A B C
  1 a b c
  2 a c b
  3 b a c
  4 b c a
  5 c a b

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問168 
プロドラッグに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a アセメタシンは、インドメタシンの消化管障害の軽減を目的としたプロドラッグである。
 b カルモフールは、フルオロウラシルの溶解性の改善を目的としたプロドラッグである。
 c 塩酸バカンピシリンは、アンピシリンの作用の持続化を目的としたプロドラッグである。
 d エチルコハク酸エリスロマイシンは、エリスロマイシンの胃内における安定性の増加を目的としたプロドラッグである。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問169 
日本薬局方通則に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 医薬品の試験に用いる水は「蒸留水」とする。
 b 溶液の濃度を(1→10)で示したものは、固形の薬品は1 g、液状の薬品は1 mLを溶媒10 mLに溶かす割合を示す。
 c 医薬品の試験の操作において、「直ちに」とあるのは、通例、前の操作の終了から30分以内に次の操作を開始することを意味する。
 d 標準温度は20 ℃とする。

    a b c d
  1 正 誤 正 正
  2 誤 正 正 正
  3 正 正 誤 誤
  4 誤 誤 正 誤
  5 誤 誤 誤 正

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問170 
製剤機器及び工程に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a ジェットミルは、凍結粉砕法に用いる製剤機器であり、生薬の粉砕などに用いられる。
 b 押出し造粒法は、得られる造粒物の球形度が低いため、顆粒剤の製造には用いない。
 c 湿式顆粒圧縮法では、あらかじめ圧縮性に優れた顆粒を調製できるため、滑沢剤を添加する必要がない。
 d 凍結乾燥法は、昇華現象を利用した乾燥法であり、用時溶解して用いる注射剤の製造などに用いられる

    a b c d
  1 正 正 誤 誤
  2 誤 正 誤 誤
  3 誤 誤 正 正
  4 正 正 正 正
  5 誤 誤 誤 正

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問171 
固形製剤に用いられる添加剤(A〜D)と用途(a〜d)の関係について、正しい組合せはどれか。

添加剤
 A ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート
 B ポビドン
 C エチルセルロース
 D カルメロースカルシウム

用途
 a 腸溶性コーティング剤
 b 結合剤
 c 崩壊剤
 d 徐放性コーティング剤

    A B C D
  1 a b d c
  2 c d a b
  3 c b d a
  4 a c b d
  5 b d a c

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問172 
医薬品の容器と貯法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a イオウ・カンフルローションに用いる容器は密閉容器とし、遮光して保存する。
 b ブフェキサマク乳剤性軟膏に用いる容器は密閉容器とし、4℃以下で保存する。
 c インスリン注射液に用いる容器は密封容器とし、凍結を避けて冷所に保存する。
 d アヘンチンキに用いる容器は気密容器とし、遮光して保存する。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問173 
無菌製剤の調製、試験法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a エンドトキシンは、発熱性物質の1つである。
 b 超ろ過法ではエンドトキシンは、除去できない。
 c 無菌医薬品製剤を製造する場合には、必ず、最終容器に充てんした後に滅菌する必要がある。
 d 注射剤の不溶性微粒子試験法には、第1法、第2法があるが、いずれも白色光源を用いて肉眼観察で行うことが規定されている。

    a b c d
  1 正 誤 正 正
  2 誤 正 正 誤
  3 誤 誤 正 誤
  4 正 誤 誤 誤
  5 正 正 誤 正

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問174 
薬物送達システム(DDS)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a プロスタグランジンE1誘導体を含有する脂肪乳剤は、動脈硬化病変部や炎症部に集積する性質がある。
 b 硫酸モルヒネ徐放錠は、口腔内でモルヒネを徐々に放出し、食道上部の疼痛緩和に用いられる。
 c 酢酸リュープロレリンを含有した乳酸-グリコール酸共重合体マイクロスフェアーは、皮下に投与すると長期にわたって酢酸リュープロレリンを放出し、性ホルモン分泌を抑制する。
 d ネオカルチノスタチンをスチレン-マレイン酸交互共重合体に結合させた化合物は、ネオカルチノスタチンの分子量と水溶性を高めた高分子医薬品である。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(c、d)

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問175 
経皮治療システムに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 肝初回通過効果を回避できる。
 b 日本薬局方の溶出試験法に適合しなければならない。
 c 薬物の放出制御法には、膜制御型やマトリックス制御型などがある。
 d 硝酸イソソルビド貼付剤は、狭心症治療剤であるため、心臓に近い位置に貼らなければ効果がない。
 e ニトログリセリン貼付剤は、狭心症発作時の救急処置に用いられる

  1(a、b)  2(a、c)  3(b、c)
  4(b、d)  5(c、e)  6(d、e)

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問176 
注射剤に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 注射剤用の水溶性有機溶剤として、エタノールやポリエチレングリコール類などが主薬の溶解度の増加、加水分解の防止などの目的で使用される。
 b 植物油に溶解又は懸濁した注射剤は、主として筋肉内注射に使用される。
 c 乳濁性注射液は、乳剤中の粒子が、通例、150μm以下であれば、静脈内注射に適用できるが、脊髄腔内注射には適用できない。
 d 10 mLを超えて容器に充填された注射剤では、すべて発熱性物質試験法を適用しなければならない。

    a b c d
  1 正 正 誤 正
  2 正 誤 正 誤
  3 誤 正 正 正
  4 正 正 誤 誤
  5 誤 誤 誤 正

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問177 
日本薬局方一般試験法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 崩壊試験法は、内用固形製剤からの主成分の溶出を調べ、生物学的同等性を保証する方法である。
 b 浸透圧測定法は、試料のオスモル濃度を凝固点降下法を用いて測定する方法である。
 c 点眼剤の不溶性微粒子試験法は、点眼剤中の不溶性異物の溶解性を調べる方法である。
 d 輸液用ゴム栓試験法は、輸液として用いる注射剤に使用する内容100 mL 以上の容器に用いるゴム栓を試験する方法である。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問178 
疾患と臨床検査値に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 劇症肝炎などの重症肝障害時には、血中分枝鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸モル濃度比の低下及びアンモニア値の上昇が認められる。
 b 膵頭部癌や結石などによる総胆管の閉塞により、直接型優位の高ビリルビン血症が出現する。
 c バセドウ病(グレーブス病)では血中のトリヨードチロニン(T3)やチロキシン(T4)が高値となる力、甲状腺刺激ホルモン(TSH)は低値となる。
 d ネフローゼ症候群では、血清のγ-グルタミルトランスペプチダーゼ(γ-GTP又はγ-GT)、ロイシンアミノペプチダーゼ(LAP)、アルカリホスファターゼ(ALP)などの肝胆道系の酵素値が上昇する。
 e 急性肝炎や急性心筋梗塞では、血清アミラーゼ値と血清リパーゼ値の上昇を認める。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(c、d、e)

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問179 
妊娠期の生理機能と薬物治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 妊娠中に認められる尿糖は、すべて糖尿病に起因するものである。
 b 妊娠5〜6ヵ月の期間は、胎児の器官形成の時期で、催奇形性の絶対感受性期とされる。
 c 分子量が小さく、脂溶性が高い薬物ほど、胎盤を通過しやすい。
 d 母乳pHは血漿pHより酸性側にあり、塩基性薬物は母乳中に移行しやすい。
 e 塩酸ジルチアゼム、塩酸テトラサイクリン、トレチノインは、母乳へほとんど移行しないため、授乳を中止する必要はない。

  1(a、b)  2(a、c)  3(b、d)
  4(b、e)  5(c、d)  6(d、e)

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問180 
脳梗塞とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 片麻痺、失語、眼球運動障害は、脳出血では出現するが、脳梗塞では認められない。
 b 病因には、塞栓性と血栓性とがある。
 c 血栓溶解薬(ウロキナーゼなど)は、使用禁忌である。
 d 2次予防には、血小板凝集抑制薬(アスピリンなど)が用いられる。
 e 頭蓋内圧亢進、脳浮腫の治療には、D-マンニトールを点滴静注する。

  1(a、b、c)  2(a、c、e)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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EW-89回国家試験問題-医療

第89回薬剤師国家試験(平成16年3月)

       医療薬学 II(問181〜問240)

問181 
くも膜下出血とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 突然の強い頭痛を初発症状とする。
 b 原因には脳動脈瘤と脳動静脈奇形部の破裂によるものとがある。
 c 患者から採取された髄液は、無色透明である。
 d 脳血管れん縮を生じると、脳虚血をきたす危険がある。
 e トロンボキサンA2合成酵素阻害薬のオザグレルナトリウムは、脳血管れん縮に対して無効である。

  1(a、b、d)  2(a、b、e)  3(a、c、e)
  4(b、c、d)  5(c、d、e)

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問182 
てんかんとその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 遺伝的素因によるものと、脳の器質的病変によるものなどがある。
 b 小児期よりも成人後に好発する疾患である。
 c 大脳ニューロンの異常興奮が原因であり、脳波上、棘波や棘徐波などを呈する。
 d 発作時には必ず意識消失と全身けいれんを起こす。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問183 
骨粗しょう症の病態とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ビスホスホネート製剤を服用する患者には、ミネラルを多く含む機能性食品や牛乳との同時服用を避けるよう指導する。
 b カルシトニンは、病的骨折による疼痛に無効である。
 c ビタミンDが欠乏すると、腸管からのカルシウム吸収が低下し、副甲状腺ホルモン分泌が抑制される。
 d 閉経後の骨粗しょう症患者に、エストロゲンの補充療法を行うと骨量減少が抑制される。
 e 高齢の骨粗しょう症患者には、腎での活性化を必要としないビタミンD製剤の投与が好ましい。

  1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、d、e)
  4(b、c、e)  5(c、d、e)

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問184 
アトピー性皮膚炎とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 症状に年齢的変化がみられ、新生児期から乳児期にかけては、顔面から頭部に湿潤性の湿疹として出現する。
 b かゆみはほとんどなく、四肢に出現する場合には関節の伸展部に出現しやすい。
 c 成人期では苔癬化がみられ、顔面、頸部、前胸部に浮腫性の紅斑が認められる。
 d 乳幼児期では食物が、成長するにつれてダニやハウスダストが原因となることが多い。
 e 年齢によらず、発症初期より強力な外用副腎皮質ステロイド性薬を用いて治療する。

  1(a、b、e)  2(a、c、d)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、c、e)

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問185 
アナフィラキシーとその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 原因物質に暴露されて起こる全身性のアレルギー反応で、短時間の内に症状が進行して、ショック状態に至ることがある。
 b 非経口的に体内に入り込んだ物質だけが症状を引き起こす。
 c リン酸ヒドロコルチゾンナトリウムはショック状態を遷延化するため、投与すべきでない。
 d IgE抗体が関与するI型アレルギー反応によるものと、IgG抗体と抗原の複合体が補体を活性化して起こすIII型アレルギー反応によるものがある。
 e 緊急処置として、エピネフリンの筋肉内投与又は皮下投与を行う。

  1(a、b、e)  2(a、c、d)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)

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問186 
全身性エリテマトーデス(SLE)とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 全身の組織成分に対する自己抗体が産生され、これらの抗体がI型アレルギー機序で臓器に慢性の炎症を引き起こす。
 b 血液学的検査では、白血球数の減少、血小板数の減少が認められ、免疫学的検査では、抗DNA抗体、抗核抗体などが陽性となる。
 c 蝶形紅斑、光線過敏による皮疹、口腔潰瘍などが出現する。
 d 第一選択薬としては非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が用いられる。
 e ネフローゼ症候群や中枢神経症状を呈する重症例に対しては、副腎皮質ステロイド性薬の使用は控えるべきである。

  1(a、b)  2(a、d)  3(b、c)
  4(b、e)  5(c、d)  6(d、e)

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問187 
慢性心不全治療に用いる薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a スピロノラクトンは、生命予後を改善する。
 b アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬は、空咳を引き起こすことがある。
 c 左室収縮機能不全には、ACE阻害薬やアンギオテンシンII受容体遮断薬を用いるべきである。
 d アンギオテンシンII受容体遮断薬は、血中アンギオテンシンII濃度を低下させる。
 e アドレナリンβ受容体遮断薬を用いる場合には、特に低用量から開始する必要はない。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)

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問188 
33歳、女性、生来健康で健康診断で問題を指摘されたことはない。徹夜で仕事をし、就寝しようとしたが動悸が強く、脈拍も100/分以上で来院した。心電図で心房細動が確認された。電気的除細動器がない場合、この場で選択可能な薬物の組合せはどれか。

 a  塩酸イソプロテレノール
 b Na+チャネル遮断薬Ia群(リン酸ジソピラミド)
 c 塩酸ベラパミル
 d Na+チャネル遮断薬Ib群(塩酸メキシレチン)
 e 強心配糖体

  1(a、b、d)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、c、e)  5(c、d、e)

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問189 
62歳、男性、約1年前から、2〜3週間に1回程度、労作時に前胸部圧迫を感じていた。1週間前から3回、同じ症状が起こって来院した。運動負荷試験中に胸痛発作が起き、心電図でST-T部の変化が認められた。この症状に使用する薬物として正しいものの組合せはどれか。

 a アドレナリンβ受容体刺激薬
 b 強心配糖体
 c アドレナリンβ受容体遮断薬
 d Ca2+チャネル遮断薬
 e 硝酸薬

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)

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問190 
40歳、男性、生命保険に加入するとき、高血圧と尿糖を指摘された。精査の結果、糖尿病は食事療法と運動療法で経過をみることとなったが、脈拍数42/分、血圧198/100 mmHgであった。腎機能は正常であったが、高コレステロール血症、高尿酸血症、軽度の低K+血症が認められた。この患者の第一選択となる降圧薬として正しいものの組合せはどれか。

 a アドレナリンβ受容体遮断薬
 b Ca2+チャネル遮断薬
 c チアジド系利尿薬
 d アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬
 e アンギオテンシンII受容体遮断薬

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)

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問191 
前立腺肥大症による排尿障害を生じている患者に対して、投与が禁忌となっている薬物の正しいものの組合せはどれか。

 a 硫酸アトロピン
 b 塩酸プロメタジン
 c 塩酸タムスロシン
 d 塩酸チクロピジン
 e 塩酸ジフェンヒドラミン

  1(a、b、e)  2(a、c、d)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、c、e)

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問192 
乳癌とその治療に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。

 a 腫瘤の触知をきっかけとして発見されることが多い。
 b 癌細胞が上皮増殖因子(EGF)受容体陽性である場合には、クエン酸タモキシフェンの効果が期待できる。
 c 黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH-RH)アゴニストである酢酸ゴセレリンには、副作用として頭重感、めまい、ほてり感、抑うつなどがある。
 d CAF療法とは、シクロホスファミド、アザチオプリン、5-フルオロウラシルの組合せによる化学療法である。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問193 
鎮咳・去痰薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a リン酸コデインの過剰投与では、散瞳が認められる。
 b リン酸コデインは、モルヒネに代謝されてはじめて鎮咳作用を示す。
 c 塩酸ブロムヘキシンは、気道粘膜の漿液性分泌を促進させ、喀痰の粘度を低下させて去痰作用を示す。
 d 麻薬性鎮咳薬は、エタノールの中枢抑制作用を増強する。
 e リン酸コデインは、気管支ぜん息発作発症中の患者に禁忌である

    a b c d e
  1 誤 誤 正 正 正
  2 誤 正 正 誤 誤
  3 誤 正 誤 正 誤
  4 正 正 正 誤 誤
  5 正 誤 誤 正 正

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問194 
慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎など)とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a  薬物療法として、主に気管支拡張薬が用いられる。
 b アドレナリンβ2受容体刺激薬は、気管支平滑筋のアデニル酸シクラーゼを活性化して、細胞内遊離カルシウム濃度を上昇させる。
 c 臭化イプラトロピウムは、アトロピン過敏症、緑内障及び前立腺肥大症の患者には禁忌である。
 d 吸入副腎皮質ステロイド性薬の使用後には、薬効が減弱するのでうがいをしてはいけないと指導する。
 e 喫煙習慣のある患者には、禁煙を指導すべきである。

  1(a、b、e)  2(a、c、d)  3(a、c、e)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)

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問195 
肺癌とその治療薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 塩酸イリノテカンの作用発現には、代謝活性化を必要としない。
 b 小細胞癌と非小細胞癌では、抗癌薬に対する感受性が異なる。
 c シスプラチンは、小細胞癌の治療に用いられる。
 d 癌化学療法時の副作用として生じる嘔吐には、セロトニン5-HT3受容体遮断薬が用いられる。
 e 喫煙は、扁平上皮癌と小細胞癌の危険因子である

    a b c d e
  1 誤 正 正 誤 正
  2 誤 正 正 誤 誤
  3 正 誤 誤 正 誤
  4 誤 正 正 正 正
  5 正 誤 誤 正 正

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問196 
食道癌及び胃癌に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 食道癌の危険因子には、タバコやアルコールなどがある。
 b わが国では、食道癌は病理組織学的に腺癌が多く、また男性よりも女性に好発する。
 c 早期胃癌の肉眼的分類にボールマン(Borrmann)分類がある。
 d 早期胃癌とは、癌の浸潤が粘膜、粘膜下層にとどまるものをいう。
 e 早期胃癌には、内視鏡的治療を含めた外科的治療が行われる。

  1(a、b、c)  2(a、c、e)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)

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問197 
B型肝炎ウイルス(HBV)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a  HBVを含む血液による汚染事故後の肝炎予防に、乾燥ポリエチレングリコール処理抗HBs人免疫グロブリンを使用することがある。
 b わが国のHBVキャリアの多くは、出産時の母児間の感染で成立したものである。
 c HBe抗原陽性の母親から生まれた児が、HBVキャリアになることはない。
 d HBe抗原陽性者では、血中HBV-DNA及びHBV関連DNAポリメラーゼが高値を示す。
 e 成人HBV感染では、そのほとんどに劇症肝炎が出現する。

  1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)

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問198 
大腸疾患とその治療に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。

 a  潰瘍性大腸炎は、60歳以降に好発する。
 b 潰瘍性大腸炎の病変は、腸管に限局され、全身症状を示すことはない。
 c 副作用防止の点から、下部大腸の潰瘍性大腸炎の治療に副腎皮質ステロイド性薬が注腸されることがある。
 d 抗菌薬の投与によって急性出血性大腸炎が生じることがある。
 e 抗菌薬投与による腸内細菌叢の変化により、偽膜性大腸炎が生じることがある。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)

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問199 
貧血に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 鉄欠乏性貧血では、赤血球は小球性低色素性であり、血清フェリチン値は低下していることが多い。
 b 胃全摘手術後に悪性貧血を発症した患者に、ビタミンBl2製剤を投与する場合には非経口投与が原則である。
 c 溶血性貧血では、網(状)赤血球数増加、血清間接ビリルビン濃度上昇、血清ハプトグロビン濃度低下が観察されることが多い。
 d 鉄欠乏性貧血に対する鉄製剤の経口投与は、血色素濃度が正常化した時点で中止してよい。
 e 腎性貧血の治療に遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤を用いる場合、貧血の改善とともに血圧は低下傾向を示すことが多い。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)

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問200 
血栓・塞栓症とその治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 妊婦に抗凝固療法を行う場合には、催奇形性のないワルファリンカリウムが選択される。
 b ヘパリンナトリウムの抗凝固効果は、活性化部分トロンボプラスチン時間で評価できる。
 c 抗リン脂質抗体症候群は、動静脈血栓症や習慣性流産の原因となる。
 d ヘパリンナトリウムの過量投与により出血が生じた場合には、硫酸プロタミンを投与することがある。
 e 手術後の長期臥床や長距離の旅客機旅行は、肺血栓塞栓症のリスク因子である。

    a b c d e
  1 正 正 誤 誤 正
  2 誤 誤 正 正 誤
  3 正 誤 誤 誤 正
  4 誤 正 正 誤 誤
  5 誤 正 正 正 正

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問201 
緑内障及びその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 点眼された薬物が、循環血流に移行して全身性の副作用を起こすことがある。
 b 縮瞳薬であるトロピカミドは、緑内障の治療に用いられる。
 c 眼圧が正常範囲でも、視神経異常を生じることがある。
 d 塩酸ピロカルピンは、瞳孔括約筋のムスカリン性アセチルコリン受容体に結合して縮瞳を起こす。
 e アドレナリンα1受容体遮断薬である塩酸ブナゾシンは、緑内障治療に禁忌である。

  1(a、b、e)  2(a、c、d)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、c、e)

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問202 
糖尿病患者における低血糖症状に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 低血糖時には、頻脈、四肢の振戦、発汗、めまいなどを生じ、重症では意識障害や痙れんが認められることがある。
 b アドレナリンβ受容体遮断薬は、糖代謝に悪影響を及ぼすのみならず、頻脈などの低血糖症状をマスクするため、血糖降下薬との併用には十分に注意する。
 c スルホニル尿素薬とα-グルコシダーゼ阻害薬を併用している患者に低血糖症状が起きた時は、すぐにショ糖を経口投与する。
 d ナテグリニドは速効性のため、食事の30分以上前に投与すると低血糖症状を起こす可能性があるので、必ず食直前に服用する。

    a b c d
  1 正 正 正 正
  2 正 正 誤 正
  3 誤 誤 正 正
  4 誤 正 誤 誤
  5 誤 誤 正 誤

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問203 
甲状腺機能異常症とその治療薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 甲状腺ホルモンは、血中でほとんどがタンパク質非結合型分子として存在する。 
 b 甲状腺ホルモンにはチロキシン(T4)とトリヨードチロニン(T3)があるが、一般にはT4が甲状腺機能低下症の治療に用いられる。
 c 甲状腺機能亢進症には、バセドウ病(グレーブス病)、粘液水腫、クレチン病がある。
 d 甲状腺機能亢進症の治療に用いられるプロピルチオウラシルは、甲状腺に存在するアルドース還元酵素を阻害することにより、T3及びT4の生合成を低下させる。

    a b c d
  1 正 誤 正 正
  2 正 正 誤 正
  3 正 誤 誤 誤
  4 誤 正 正 正
  5 誤 正 誤 誤

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問204 
高脂血症とその治療薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 高脂血症を放置すると動脈硬化症を引き起こし、虚血性心疾患や血栓・塞栓症の原因となるため、治療が必要である。
 b 家族性高コレステロール血症の患者では、黄色腫が認められることがある。
 c フィブラート系薬は、主として高トリグリセリド血症の改善に用いる。
 d ヒドロキシメチルグルタリルCoA(HMG-CoA)還元酵素阻害薬にフィブラート系薬を併用することによって、横紋筋融解症の発症リスクを低下させることができる。

    a b c d
  1 正 正 誤 正
  2 正 誤 誤 正
  3 正 正 正 誤
  4 誤 誤 正 正
  5 誤 正 誤 誤

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問205 
抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a  L-アスパラギナーゼは、急性リンパ性白血病に有効である。
 b 塩酸ブレオマイシンは、チュブリンの重合を妨げ、細胞分裂を阻害する。
 c イホスファミド投与に伴う出血性膀胱炎の発現抑制にメスナを用いることがある。
 d 癌細胞膜のP-糖タンパク質含量の増加は、硫酸ビンクリスチンなどの抗腫瘍活性を低下させる因子の1つである。
 e シタラビン(Ara-C)は核酸のプリン塩基と拮抗し、細胞分裂を阻害する。

  1(a、b、c)  2(a、c、d)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、c、e)  6(b、d、e)

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問206 
子宮癌に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 子宮癌は発生部位によって、子宮頸癌と子宮体癌(子宮内膜癌)とに分類されるが、子宮体癌がそのほとんどを占める。
 b 子宮頸癌の多くは、病理組織学的に扁平上皮癌である。
 c エストロゲンは、子宮体癌のリスク因子である。
 d 子宮体癌のホルモン療法には、酢酸メドロキシプロゲステロンを用いることがある。
 e 子宮頸癌は、子宮体癌より放射線感受性が低い。

  1(a、b、c)  2(a、c、e)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)

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問207 
再生不良性貧血に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a  平均赤血球容積(MCV)は、低値を示す。
 b 先天性のものにはFanconi貧血があり、後天性のものには薬物、肝炎ウイルスなどによるものがある。
 c 臨床検査では、血清鉄の増加、血清フェリチン値の上昇、血清エリスロポエチン値の上昇を認める。
 d 葉酸やビタミンB12の投与が効果的である。
 e 軽症や中等症では、タンパク質同化ホルモン(メテノロン)による治療が行われることがある。

  1(a、b、c)  2(a、c、d)  3(a、d、e)
  4(b、c、e)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問208 
臨床試験に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 臨床試験の倫理的規範はヘルシンキ宣言に基づいており、この宣言を規範とする臨床試験とは、被験者にメリットがある治療的試験のみが当てはまる。
 b 臨床試験参加への文書による同意は、被験者本人に限られる。
 c 被験者は、ボランティアであり、十分説明を受け、文書同意した上でその臨床試験に参加する者である。
 d 治験審査委員会(IRB)による試験実施計画書と同意のための説明文書の承認は、臨床試験実施の必須要件である。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問209 
薬剤師の役割と義務に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 薬剤師以外の者は、いかなる理由があろうと販売又は授与の目的で調剤してはならない。
 b 薬剤師は、調剤した薬剤の服薬説明などを患者の介護者に対して行ってもよい。
 c 薬物乱用防止教育は、薬剤師の重要な地域社会活動の一つである。
 d 学校薬剤師は、生徒や職員の保健と環境衛生管理にあたるが、病院勤務者などが兼業することは許されていない。

    a b c d
  1 誤 正 正 誤
  2 正 誤 正 正
  3 誤 正 誤 正
  4 正 誤 正 誤
  5 正 正 誤 誤

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問210 
医療用新医薬品を国内で開発・製造する際の流れに関して〔 〕内に入れる語句の正しい組合せはどれか。


a

b

c

d

1

スクリーニング

非臨床試験

薬価基準収載

再審査

2

非臨床試験

スクリーニング

薬価基準収載

再審査

3

非臨床試験

薬価基準収載

再審査

特許申請

4

スクリーニング

非臨床試験

特許申請

再審査

5

スクリーニング

薬価基準収載

再審査

特許申請


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問211 
次の英語名と日本語名の正しい組合せはどれか。

a

Bioequivalence

-----

生物学的同一性

b

Product liability

-----

製品の使用期限

c

Chi-square test

-----

症例一対照試験

d

Medical representatives

-----

医薬情報担当者

e

Contract research organization

-----

開発業務受託機関


  1(a、b)  2(a、e)  3(b、c)
  4(b、e)  5(c、d)  6(d、e)

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問212 
臨床試験に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 第1相試験では被験薬の最大安全量や体内動態、場合によっては薬物相互作用などが検討される。
 b 第2相試験は探索的試験ともいい、第3相試験のための用法・用量の推測が目的である。
 c 第3相試験では、新医薬品の開発を迅速に進めるために、施設数が多ければ総被験者数が少なくてもよいとされている。
 d 第3相試験では、対照薬としてプラセボではなく標準治療薬を用いる場合がある。

    a b c d
  1 正 誤 正 正
  2 誤 正 誤 正
  3 正 誤 正 誤
  4 誤 正 誤 誤
  5 正 正 誤 正

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問213 
医薬品の市販後調査(PMS)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 「緊急安全性情報」は、医薬品の安全性に関する緊急かつ重要な情報を製薬企業関係者へ伝達するものである。
 b 再評価制度は、すでに承認された医薬品について、現時点の医学・薬学の学問的水準から品質、有効性及び安全性を見直す制度である。
 c 再審査の結果によっては、承認の取り消し、承認事項の一部変更、又は必要に応じて添付文書の「使用上の注意」の改訂が行われる。
 d 特別調査は、販売開始後1年間、診療において医薬品の適正な使用を促し、副作用や感染症の症例発生を迅速に把握するために行う調査である。
 e 医薬品の市販後調査の基準(GPMSP)の目的は、市販後調査の適正な実施の確保と、その結果に基づいて作成される資料の信頼性を確保することである。

  1(a、b、d)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、c、d)  5(b、c、e)  6(c、d、e)

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問214 
根拠に基づく医療(EBM)の進め方として、順序の正しいものはどれか。

 a 疑問の明確化
 b 結果の自己評価
 c 情報の批判的吟味
 d 情報の患者への適用
 e 情報の収集

 1 a → e → c → d → b
 2 a → d → b → c → e
 3 a → b → c → e → d
 4 a → c → e → d → b
 5 a → e → b → c → d

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問215 
ワクチンとトキソイドに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 予防接種努力義務の対象となる感染症は、ポリオ(急性灰白髄炎)、日本脳炎、破傷風及び結核などの8疾患である。
 b ポリオ、風疹、麻疹ワクチンは、妊娠している者にも接種できる。
 c 3種混合ワクチンは、ジフテリアトキソイド、百日咳ワクチン、B型肝炎ワクチンを組合せたものである。
 d トキソイドとは病原体が産生する毒素を抗原性が損なわれないように無毒化した免疫学的製剤である。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問216 
男性患者(63才)に対する下記の処方に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

Rp.1

硫酸モルヒネ徐放錠(10 mg)

2T b.i.d.p.c.

Rp.2

ナプロキセン錠(200 mg)

3T t.i.d.p.c.

Rp.3

メトクロプラミド錠(5 mg)

3T t.i.d.a.c.

Rp.4

酸化マグネシウム末

0.5 g h.s.


 a 癌性疼痛に対する処方である。
 b ナプロキセンは、モルヒネの呼吸抑制作用を減弱させる。
 c メトクロプラミドは、モルヒネによる嘔気・嘔吐を予防するが、抑制する作用はない。
 d 酸化マグネシウムは、就寝前に服用するように指導する。
 e ナプロキセンは食後、メトクロプラミドは食前に服用するように指導する。

    a b c d e
  1 誤 正 誤 誤 正
  2 正 誤 正 誤 誤
  3 正 誤 誤 正 正
  4 誤 誤 正 誤 正
  5 誤 正 正 誤 誤

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問217 
次の処方(1〜4)中の医薬品(a〜d)の処方意図について、正しい組合せはどれか。

[処方 1]

リン酸コデイン

0.06 g

dl-塩酸メチルエフェドリン

0.12 g

a

酸化マグネシウム

2.0 g

[処方 2]

ロキソプロフェンナトリウム

180 mg

b

テプレノン

150 mg

[処方 3]

ポリスチレンスルホン酸カルシウム

30 g

c

D-ソルビトール

20 g

5%パラオキシ安息香酸エチル液

1 mL

精製水         全量

100 mL

[処方 4]

アヘンチンキ

1.5 mL

d

苦味チンキ

1.5 mL

単シロップ

10.0 mL

精製水        全量

100 mL


a

c

d

1

嘔吐防止

便秘防止

溶解補助

胃粘膜保護

2

便秘防止

胃粘膜保護

懸濁化

矯味・矯臭

3

矯味・矯臭

嘔吐防止

溶解補助

便秘防止

4

便秘防止

嘔吐防止

懸濁化

矯味・矯臭

5

嘔吐防止

胃粘膜保護

懸濁化

矯味・矯臭


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問218 
高血圧症、食道カンジダ症及び尿失禁のあった80歳の女性患者が、嚥下障害の改善とふらつきの原因の精査・治療のため診療所から紹介入院した。肝機能・腎機能障害は認められず、副作用歴・アレルギー歴もない患者である。診療所からの持参薬を継続処方(処方 a )していたが、入院1週後に不眠と皮膚のかゆみを訴えたため、処方(処方 b )が追加された。この患者の服薬指導担当薬剤師が主治医に対して処方変更を提案した内容(1〜5)のうち、正しいものはどれか。

処方a
 ベシル酸アムロジピン錠(5 mg)1錠
 フルコナゾールカプセル(100 mg)1カプセル
 塩酸プロピベリン錠(20 mg)1錠

処方b
 トリアゾラム錠(0.125 mg)1錠
 塩酸セチリジン錠(10 mg)1錠

 1 ベシル酸アムロジピンと塩酸セチリジンは併用禁忌の組合せであるので、後者を中止し、他の薬剤に変更する。
 2 ベシル酸アムロジピンとトリアゾラムは併用注意の組合せであるので、後者の用量を減量する。
 3 フルコナゾールと塩酸セチリジンは併用注意の組合せであるので、後者の用量を減量する。
 4 フルコナゾールとトリアゾラムは併用禁忌の組合せであるので、後者を中止し、他の薬剤に変更する
 5 塩酸プロピベリンと塩酸セチリジンは併用禁忌の組合せであるので、後者を中止し、他の薬剤に変更する

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問219 
処方せんの疑義照会に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 保険医療機関と保険薬局との間で約束された、いわゆる約束処方であれば処方せんの記載に略号を用いても良いので疑義照会しなかった。
 b 貼付剤の適用部位が記載されていなかったが、処方医に問い合わせすることなく、患者の訴える患部に貼るように指示した。
 c 処方された医薬品の用法に「用法口授」、「医師の指示通り」と記載されていたが、疑義照会した。
 d トリアゾラムが1日常用量の範囲内である0.5 mg処方されていたが、患者が高齢者だったので副作用回避の点から医師に問い合わせをした。
 
  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問220 
医薬品の薬用量の大小と適応症の関係の正誤について、正しい組合せはどれか。

適応(症)による薬用量

医薬品

a

アスピリン

脳梗塞

慢性関節リウマチ

b

スルピリド

胃・十二指腸潰瘍

統合失調症

c

メトトレキサート

白血病

慢性関節リウマチ

d

ジピリダモール

ネフローゼ症候群

狭心症


    a b c d
  1 正 誤 誤 誤
  2 誤 誤 正 正
  3 正 正 誤 誤
  4 正 誤 正 誤
  5 誤 正 誤 正

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問221 
医薬品間の相互作用に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ワルファリンカリウム服用患者にフェノバルビタールを併用すると、出血傾向が強くなることがある。
 b インターフェロンアルファを投与中に小柴胡湯を併用すると、間質性肺炎が起こりやすくなる。
 c 塩酸テトラサイクリンを鉄剤と同時に服用すると、吸収が低下して作用が減弱されることがある。
 d メルカプトプリン服用患者にアロプリノールを併用すると、メルカプトプリンの尿中排泄が促進され、その作用が減弱されることがある。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問222 
注射薬処方中に次のような問題点を発見した。薬剤師の対処方法の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 配合変化を起こす組合せの「混合」指示を発見したので、医師に適切な代替薬を提示した。
 b 静注用複合ビタミンB剤が処方されていたので、輸液に混合後は速やかに使用するよう指示した。
 c 投与速度に注意が必要な薬剤が処方されていたので、その旨の注意文書を病棟へ送った。
 d 筋注用製剤の「静注」指示を発見したので、薬剤師の判断で用法指示の変更を行った。

    a b c d
  1 誤 正 誤 正
  2 正 正 正 正
  3 正 正 誤 誤
  4 正 正 正 誤
  5 正 誤 誤 正
  6 誤 誤 正 誤

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問223 
調剤の実際に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 処方せんに基づいて薬袋に記入する必要事項は、法令により定められている。
 b 散剤の物性のうち、付着性・飛散性は薬剤の損失に大きく影響する。
 c 劇薬は、鍵のかかる棚などに貯蔵又は陳列しなければならない。
 d 錠剤を粉砕して調剤する際には、正確な量が回収できないことがあるので、篩過は行わない。
 e 粘稠性の内用液剤や血中薬物濃度モニタリング(TDM)対象薬剤のエリキシル剤を正確に秤量する場合には、メートグラスよりディスペンサーを用いるべきである。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、c、e)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問224 
次の処方の調剤方法についての記述のうち、正しいものはどれか。

処方
 a) ロートエキス散 0.5 g
 b) 合成ケイ酸アルミニウム 3.0 g
 c) 酸化マグネシウム 0.5 g
   1日3回毎食後服用 3日分

 1 a)を1.5 g、b)を9.0 g、c)を1.5 g順次秤量し、混和後、9包に分包した。
 2 b)を9.0 g、c)を1.5 g秤量、混和した。これに1.5 g秤量したa)を少量ずつ加えてよく混和した後、9包に分包した。
 3 a)とc)を各々1.5 gずつ秤量し、混和後、これに9.0 g秤量したb)を少量ずつ加え、よく混和した後、9包に分包した。
 4 a)とc)を各々1.5 gずつ秤量した後、混和し、9包に分包した。b)については、9.0 g秤量した後、9包に分包し、別包組合せ散剤とした。
 5 a)を1.5 g、b)を9.0 g秤量、混和した後、これに1.5 g秤量したc)を少量ずつ加えてよく混和し、9包に分包した。

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問225 
次の処方せんに基づいて水剤の調剤を行った。ただし、それぞれの薬用量は適正であり、配合変化はないものとする。

 A 硫酸サルブタモール 4.4 mg
 B 塩酸ブロムヘキシン 10.0 mg
 C ヒベンズ酸チペピジン 50.0 mg
 D 単シロップ ad lib.
    1日3回毎食後服用 3日分

処方せん中のA、B、及びCは、それぞれ0.04%、0.2%、0.5%のシロップ剤である。これらを処方どおり秤取し、1回服用量10 mLになるようにDを加えた。次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a Aはアドレナリンβ2受容体刺激薬である。
 b Bは気管支拡張薬である。
 c Cを50 mL秤量し、調剤した
 d を12 mL秤量し、調剤した。
 e この水剤を服用すると、赤味がかった着色尿がみられることがあることを薬札(ラベル)に記載した。

    a b c d e
  1 誤 誤 正 正 正
  2 正 誤 誤 正 誤
  3 誤 正 正 誤 正
  4 正 誤 正 誤 正
  5 正 誤 誤 正 正

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問226 
錠剤を粉砕、あるいはカプセル剤を開封して調剤する方法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 徐放性硬カプセル剤は薬物動態や安定性に問題がなければ、開封した中身を調剤に使用することができる。
 b シングルユニットタイプの徐放錠は粉砕して調剤できるが、マルチプルユニットタイプのものはできない。
 c 腸溶錠は原則として粉砕してはいけないが、経管投与する場合、留置チューブの先端が幽門部よりも下部であれば粉砕して用いることができる。
 d 抗悪性腫瘍薬を含有する錠剤あるいはカプセル剤は、原則として粉砕あるいは開封して調剤することはない。
 e フィルムコーティング錠は原則として粉砕してはいけないが、崩壊錠(速溶錠)や舌下錠は必要に応じて粉砕して調剤できる。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)

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問227 
麻薬製剤に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 塩酸モルヒネ注射液のアンプルを外来患者に直接渡すことはできない。
 b 塩酸モルヒネ末は苦味があり、水に溶けにくいため水剤としては用いない。
 c 硫酸モルヒネ徐放錠を粉砕すると、血中濃度が急激に高くなり副作用を起こす危険性がある。
 d クエン酸フェンタニルの貼付剤は外用剤であり、麻薬には該当しない。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問228 
医薬品情報提供に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬剤師法には、調剤した薬剤の適正な使用のために必要な情報を患者またはその看護に当たっている者に対し、提供しなければならないと規定されている。
 b 患者又はその看護に当たる者への医薬品情報提供の情報源は、医薬品添付文書のみで十分である。
 c 医薬品添付文書情報は医薬品の基本情報であるが、個々の患者への情報提供には、その内容を加工し、個別化・特定化したうえで平易な表現で行うべきである。
 d 保険薬局では、面談などによる情報収集のほか、処方医からの患者情報も得た上で、適切な医薬品情報提供や服薬指導を行うのが望ましい。
 e 患者又はその看護に当たる者へ提供する薬剤の作用・副作用情報の内容は、主治医あるいは看護師への情報提供内容と同一でなければならない。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)

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問229 
薬事法に基づく医薬品情報提供等に関する記述の(   )に入る語句の正しい組合せはどれか。
 医薬品の製造業者は、医薬品の有効性及び安全性に関する事項、その他医薬品の適正な使用のために必要な情報を( a )し、検討するとともに、薬局開設者、病院の開設者又は医師、歯科医師、薬剤師、その他の医薬関係者に対し、これを( b )するよう努めなければならない。
 薬局開設者、病院の開設者又は医師、歯科医師、薬剤師、その他の医薬関係者は、医薬品の適正な使用を確保するため、相互の密接な連携の下に( b )される情報の( c )、その他必要な情報の( a )、検討及び利用することに努めなければならない。

     a   b   c
  1 収集 活用 整理
  2 提供 整理 収集
  3 整理 活用 提供
  4 収集 提供 活用
  5 活用 整理 収集

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問230 
次の処方薬、副作用及び変更薬の関係のうち、正しいものの組合せはどれか。

処方薬

副作用

変更薬

a

グリベンクラミド

---

低血糖

---

アセトヘキサミド

b

マレイン酸エナラプリル

---

空咳

---

ベシル酸アムロジピン

c

塩酸アゼラスチン

---

眠気

---

オキサトミド

d

ニフェジピン

---

浮腫(下肢など)

---

塩酸キナプリル


  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問231 
ファーマシューティカルケアに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 「お薬手帳」には、患者の診療記録の履歴情報が経時的に詳細に記載されている。
 b 抗癌剤が処方された患者への服薬指導では、まず、癌の告知がされているかどうかを患者に確認する。
 c 患者が副作用を訴えてきた場合、主治医への連絡が基本となる。
 d 高齢者に対する服薬指導では、服薬によるADL(activities of daily living)の低下にも注意を要する。

    a b c d
  1 誤 誤 正 正
  2 誤 誤 誤 正
  3 正 誤 誤 正
  4 正 正 正 誤
  5 誤 正 誤 誤

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問232 
薬剤師による服薬指導の内容について、正しいものの組合せはどれか。

 a フェニトイン服用患者に中毒性表皮壊死症が疑われる症状が見られたので、医師の診断を待つまでもないと判断し、服用を中止してしばらく様子を見るように指示した。
 b プラバスタチンナトリウム服用患者に対して、尿が赤褐色に変色したら副作用が発現している可能性があるので、直ちに知らせるように伝えた。
 c 塩酸チクロピジン服用患者に対して、歯肉や皮膚の出血が止まりにくくなったら直ちに受診するように指導した。
 d 食事を摂れないときに塩酸メトホルミンを服用すると、低血糖を起こすことがあると情報提供した。
 e 炭酸リチウムは、水溶性のため胎盤透過性が低いので安心して服用してよい旨を妊婦に伝えた。

  1(a、b、d)  2(a、c、e)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、c、e)

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問233 
注射剤の記述について、正しいものの組合せはどれか。

 a アミノ酸輸液に添加される亜硫酸水素ナトリウムは、ナトリウム濃度を補正するためのものである。
 b シスプラチン注射液を点滴静注する際、活性が低下するので、生理食塩液による希釈を避ける。
 c 塩化カリウム注射液は、カリウムとして40 mEq/L以下に希釈し、1分間8 mLを超えない速度で静注する。
 d 塩酸バンコマイシン注射液は、ヒスタミン遊離によるレッドネック症候群を起こすことがあるので、60分以上かけて点滴静注する。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問234 
血液製剤に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 血液製剤は、使用した患者毎にロット管理を行い、その記録は5年間保存しなければならない。
 b 人全血液は4〜6℃にて貯蔵すれば、採血後21日間は使用可能である。
 c 血小板濃厚液は血漿分画製剤に含まれる。
 d 輸血による重篤な副作用であるGVHD(移植片対宿主病)は輸血後1〜2週間で発症し、致死率が高い。
 e 輸血用血液を放射線照射(15〜50 Gy)することによりGVHDを予防できるが、照射後速やかに使用することが推奨される。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問235 
インビボ放射性医薬品の主な用途について、正しいものの組合せはどれか。

 a 11C-2-デオキシグルコース:脳の代謝機能診断
 b 131I-ヨウ化ナトリウム:甲状腺癌の治療
 c 99mTc-ジメルカプトコハク酸錯体:肺疾患の診断
 d 198Au-金コロイド:心筋の血流測定
 e 133Xe-キセノン:骨診断

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、e)  5(c、d)  6(d、e)

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問236 
いわゆる先発医薬品と後発医薬品に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 後発医薬品の使用促進が求められているのは、医療費抑制と患者自己負担の減少効果があるといわれているからである。
 b すべての後発医薬品は、その他の医薬品(いわゆる先発医薬品)と同一の剤形、含量、投与経路、効能・効果、用法・用量を有する。
 c 薬剤師の判断により、処方されたいわゆる先発医薬品を、後発医薬品に替えて交付する代替調剤は、わが国では許可されていない。
 d 医療用医薬品品質情報集(いわゆるオレンジブック)は、後発医薬品の品質再評価の進捗状況を示すほか、溶出パターンなどの情報が記載されている。
 e 後発医薬品の開発に際しては、第2相、第3相臨床試験のみが必要である。

  1(a、b、e)  2(a、c、d)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、c、e)

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問237 
高血圧症で通院中の男性(38歳)、2000年10月よりニフェジピン徐放錠(20 mg)1日2錠(朝夕食後)を服用し、血圧は良好に維持されていた。しかし、2003年に入り血圧コントロールが不良となり、7月には164/100 mmHg、8月には190/110 mmHgを示した。なお、肝および腎機能は正常であった。この時点での問診により、患者は2003年3月から他院にて結核治療のためイソニアジド錠(100 mg)1日3錠(毎食後)、リン酸ピリドキサール錠(20 mg)1日3錠(毎食後)、リファンピシンカプセル(150 mg)1日3カプセル(朝食前)を服用していることが判明した。なお、この間、患者の服薬コンプライアンスは良好であり、生活習慣、食生活に変化はなかった。なお、既往歴に気管支ぜん息がある。
上記の臨床経過をふまえて以下の問に答えよ。

問237
この患者の血圧コントロール不良の原因として考えられるものはどれか。
 1 イソニアジドによりニフェジピンのCa2+チャネル遮断作用が減弱した。
 2 リファンピシン服用によりニフェジピンの代謝酵素が誘導された。
 3 リン酸ピリドキサール併用によりニフェジピンの吸収が阻害された。
 4 イソニアジド併用によりニフェジピンの腎排泄が促進された。

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問238 
高血圧症で通院中の男性(38歳)、2000年10月よりニフェジピン徐放錠(20 mg)1日2錠(朝夕食後)を服用し、血圧は良好に維持されていた。しかし、2003年に入り血圧コントロールが不良となり、7月には164/100 mmHg、8月には190/110 mmHgを示した。なお、肝および腎機能は正常であった。この時点での問診により、患者は2003年3月から他院にて結核治療のためイソニアジド錠(100 mg)1日3錠(毎食後)、リン酸ピリドキサール錠(20 mg)1日3錠(毎食後)、リファンピシンカプセル(150 mg)1日3カプセル(朝食前)を服用していることが判明した。なお、この間、患者の服薬コンプライアンスは良好であり、生活習慣、食生活に変化はなかった。なお、既往歴に気管支ぜん息がある。
上記の臨床経過をふまえて以下の問に答えよ。

この患者がニフェジピン徐放錠(20 mg)を朝食後、1錠経口服用したときの血漿中濃度推移を調べ、その結果を下表に示した。定常状態におけるこの患者の経口投与時のクリアランス(全身クリアランスをバイオアベイラビリティで除した値)は、健常人対照の値を1として比較したとき、次のどの値と最も近いか。

時間
血漿中濃度(ng/mL)
(hr)
健常人対照*
患者(2003年8月)
0
10
4
1
30
12
2
46
16
3
50
20
4
40
10
12(次回服用直前)
12
2

*ニフェジピン徐放錠(20 mg)服用後の値(定常状態)


  1 0.15  2 0.35  3 1.0  4 3.5  5 6.5

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問239 
高血圧症で通院中の男性(38歳)、2000年10月よりニフェジピン徐放錠(20 mg)1日2錠(朝夕食後)を服用し、血圧は良好に維持されていた。しかし、2003年に入り血圧コントロールが不良となり、7月には164/100 mmHg、8月には190/110 mmHgを示した。なお、肝および腎機能は正常であった。この時点での問診により、患者は2003年3月から他院にて結核治療のためイソニアジド錠(100 mg)1日3錠(毎食後)、リン酸ピリドキサール錠(20 mg)1日3錠(毎食後)、リファンピシンカプセル(150 mg)1日3カプセル(朝食前)を服用していることが判明した。なお、この間、患者の服薬コンプライアンスは良好であり、生活習慣、食生活に変化はなかった。なお、既往歴に気管支ぜん息がある。
上記の臨床経過をふまえて以下の問に答えよ。

この患者の血圧コントロールを改善するために、ニフェジピンを他薬に変更したい。結核治療は継続されているとして、選択可能な薬物の正しい組合せはどれか。

 a  トリクロルメチアジド
 b 塩酸プロプラノロール
 c フェロジピン
 d カンデサルタンシレキセチル

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問240 
高血圧症で通院中の男性(38歳)、2000年10月よりニフェジピン徐放錠(20 mg)1日2錠(朝夕食後)を服用し、血圧は良好に維持されていた。しかし、2003年に入り血圧コントロールが不良となり、7月には164/100 mmHg、8月には190/110 mmHgを示した。なお、肝および腎機能は正常であった。この時点での問診により、患者は2003年3月から他院にて結核治療のためイソニアジド錠(100 mg)1日3錠(毎食後)、リン酸ピリドキサール錠(20 mg)1日3錠(毎食後)、リファンピシンカプセル(150 mg)1日3カプセル(朝食前)を服用していることが判明した。なお、この間、患者の服薬コンプライアンスは良好であり、生活習慣、食生活に変化はなかった。なお、既往歴に気管支ぜん息がある。
上記の臨床経過をふまえて以下の問に答えよ。

一般に、ニフェジピン服用患者に対して注意を要する薬物・飲食物の正しい組合せはどれか。

 a イトラコナゾール
 b テオフィリン
 c グレープフルーツジュース
 d グリベンクラミド
 e リトナビル

  1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、c、e)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)

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