第91回薬剤師国家試験(平成18年3月)

       基礎薬学 I(問1〜問60)


問1

次の構造は、医薬品に含まれる基本構造である。その構造と名称の正しい組合せはどれか。

      a      b      c        d        e
 1 フェネチルアミン インドール スクシンイミド フェノチアジン フラン
 2 ベンジルアミン  ピロール  ヒダントイン  フェノチアジン フラン
 3 フェネチルアミン インドール ヒダントイン  フェノチアジン ピラン
 4 フェネチルアミン ピロール  スクシンイミド アクリジン   ピラン
 5 ベンジルアミン  インドール ヒダントイン  アクリジン   フラン

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問2

日本薬局方医薬品(a〜d)の構造に対する化学名のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 

  (1R)-1-(3,4-Dihydroxyphenyl)-2-(methylamino)ethanol

 b 

  3,5-Bis(acetylamino)-2,4,6-triiodobenzonic acid

 c 

  3-(Biphenyl-4-yl)-3-oxopropanoic acid

 d 
 
  N-Ethyl-N-(3-hydroxyphenyl)-N,N-dimethylammonium chloride

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問3

日本薬局方医薬品ア〜エに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

    ア      イ         ウ         エ

 a アの水溶液(1→10)は中性である。
 b イは水に極めて溶けやすく、ジエチルエーテルにはほとんど溶けない。
 c ウはジエチルエーテルに溶けやすい。
 d エは希塩酸又は水酸化ナトリウム試液に溶ける。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問4

β-ラクタム系抗生物質アモキシシリンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a *印不斉炭素の絶対配置はRである。
 b アモキシシリンは細菌の細胞壁合成酵素と結合し、抗菌活性を発現する。
 c β-ラクタム環はアルカリ性条件で側鎖アミド基と比較して加水分解されにくい。
 d 赤外吸収スペクトルにおいて3種のカルボニルのうち、β-ラクタム環のカルボニルが最も高波数に強い吸収を示す。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問5

ハロアルカンの性質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 炭素-ハロゲン結合の分極により、ハロゲンに結合した炭素原子はわずかに負電荷を持つ。
 b ハロアルカンは同じ炭素数のアルカンより沸点が高い。
 c フロロアルカンは対応する他のハロアルカンより求核剤との反応性が高い。
 d ハロアルカンの炭素-ハロゲン結合距離はC-I、C-Br、C-Cl、C-Fの順に短くなる。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問6

1,3-ブタジエンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 1,3-ブタジエンのC2-C3結合の長さは、エタンの炭素-炭素結合より短い。
 b 1,3-ブタジエンヘの臭化水素酸の1,2-付加反応により得られる生成物は、1-ブロモ-2-ブテンである。
 c l,3-ブタジエンとアクリル酸メチルのDiels-Alder反応は、紫外線照射により進行する。
 d 1,3-ブタジエンとアクリル酸メチルのDiels-Alder反応の遷移状態において、1,3-ブタジエンはs-シス配座をとる。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問7

シクロヘキセンに次のような反応(a〜e)を行った。得られる主生成物が、ラセミ体となるものの組合せはどれか。ただし、立体配座異性体は考えないものとする。
 a 臭素を反応させたときの生成物
 b m-クロロ過安息香酸を反応させたときの生成物
 c m-クロロ過安息香酸を反応させたときの生成物に、さらに酸触媒による加水分解反応を行ったときの生成物
 d 塩化水素を反応させたときの生成物
 e ジボランを反応させた後に、さらに塩基性過酸化水素水溶液で酸化反応を行ったときの生成物

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、e)
  4(b、d)  5(c、e)  6(d、e)

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問8

エステルに関する記述の正誤について正しい組合せはどれか。
 a エステルは一般に、酸又は塩基触媒下で、過剰の第一級アルコールと反応し、エステル交換反応を起こす。
 b エステルは一般に、第一級アミンと加熱するとアミドヘ変換される。
 c エステルエノラートは一般に、他のエステルカルボニル基に対して付加-脱離反応を起こし、β-ケトエステルを与える。
 d 環状エステルはラクトンとよばれる

    a b c d
  1 正 正 正 正
  2 誤 誤 正 誤
  3 正 正 誤 誤
  4 誤 誤 誤 正
  5 正 正 正 誤

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問9

カルボニル基に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a ケトンは過酸(ペルオキシカルボン酸)により酸化され、2分子のアルデヒドを生成する。
 b (S)-3-methylcyclohexanoneのエタノール溶液をNaOC2H5で長時間処理すると、ラセミ化する。
 c アルデヒドは酸触媒下で、アルコールと反応し、アセタールを生成する。
 d 塩基による2,4-pentanedioneの3位水素の脱プロトン化は、2-pentanoneの3位水素の脱プロトン化よりも容易である。

    a b c d
  1 正 正 誤 正
  2 正 正 誤 誤
  3 誤 正 正 誤
  4 誤 誤 正 正
  5 誤 誤 誤 正

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問10

次の芳香族化合物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a アセトアニリドヘの求電子的ニトロ化反応は、メタ位に比べ、オルト位及びパラ位に優先して起こる。
 b アニリンはヘテロ環化合物である。
 c ピロールヘの求電子的ニトロ化反応は、ペンゼンヘの求電子的ニトロ化反応より起こりにくい。
 d ピリジンは窒素原子の影響により、環の電子密度がベンゼンより減少している。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問11

次の反応式は、日本薬局方医薬品フェノバルビタールの合成法を示したものである。この合成法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 化合物(1)のエタノール溶液に濃硫酸を加え加熱すると、化合物(2)が生成する。
 b 化合物(2)から化合物(3)への反応はアルドール反応である。
 c 化合物(4)はマロン酸ジエチルとヨードベンゼンの反応によっても合成できる。
 d 化合物(5)と尿素をNaOC2H5存在下で反応させると、フェノバルビタールが生成する。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問12

次の反応式は、日本薬局方医薬品カプトプリルの合成法の一部を示している。
この反応式の中間体〔A〕の構造と、生成物〔B〕に関する記述のうち、正しい組合せはどれか。

 〔A〕の構造


 〔B〕に関する記述
 a 生成物は〔B〕単一エナンチオマーである。
 b 生成物は〔B〕ラセミ混合物である。
 c 生成物は〔B〕ジアステレオマー混合物である。

 〔A〕〔B〕
 1 a  a
 2 a  b
 3 b  a
 4 b  c
 5 c  b
 6 c  c

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問13

キシロースからキシリトールヘの変換に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  キシロース           キシリトール

 a 図中のキシロースはD糖である。
 b キシロースからキシリトールヘの変換反応は還元反応である。
 c キシリトールは光学活性である。
 d キシリトールは不斉炭素原子を持たない。

    a b c d
  1 正 誤 正 誤
  2 誤 正 正 誤
  3 正 正 誤 誤
  4 誤 誤 正 誤
  5 誤 正 誤 正

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問14

ウシから得られた日本薬局方医薬品インスリンは次の化学構造で表される。本品に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

            ウシインスリン

 a ウシインスリンの3つのジスルフィド結合は、いずれも2本のペプチド鎖を互いに結合させている。
 b ジスルフィド結合は、メルカプト基の脱水縮合反応で形成される。
 c ジスルフィド結合を完全に切断して得られる鎖長が短い方のペプチドをEdman分解すると、最初にグリシンが切断される。
 d ジスルフィド結合を完全に切断して得られる鎖長が長い方のペプチドのC末端アミノ酸は、アラニンである。
 e ジスルフィド結合を完全に切断して得られる鎖長が長い方のペプチドは、塩基性アミノ酸残基を含む。

  1(a、b、e)  2(a、c、d)  3(b、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問15

アセチルコリン、ムスカリン、アトロピンの構造及び性質に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a アセチルコリンは酸性水溶液中で容易に加水分解されるが、塩基性水溶液中では安定である。
 b アトロピンはl -ヒヨスチアミンのラセミ体である。
 c ムスカリンの水酸基が結合する不斉炭素の立体配置は、酸性水溶液中で異性化しやすい。
 d アトロピンの第三級窒素は、生体内でプロトン化され、受容体との結合において、アセチルコリンの第四級窒素と同じ働きをする。

    a b c d
  1 正 正 誤 誤
  2 正 誤 正 誤
  3 誤 正 正 正
  4 誤 正 誤 正
  5 正 誤 誤 正

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問16

分子間力に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 極性分子、無極性分子ともに、固有の永久双極子モーメントを有する。
 b 無極性分子間に働く分散力は、分子内電子雲のゆらぎにより生じる。
 c ファンデルワールス力のポテンシャルエネルギーは、分子間距離γに反比例する。
 d イオン間の静電ポテンシャルエネルギーは、イオン間距離γに反比例する。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問17

次の滴定(a〜d)と予測される滴定曲線(ア〜エ)の正しい組合せはどれか。

 a 0.10 mol/L塩酸10.0 mLを0.10 mol/L水酸化ナトリウム水溶液で滴定する。
 b 0.010 mol/L塩酸10.0 mLを0.010 mol/L水酸化ナトリウム水溶液で滴定する。
 c 0.10 mol/L酢酸(Ka =1 .8×10-5)1.0 mLを0.10 mol/L水酸化ナトリウム水溶液で滴定する。
 d 0.10 mol/Lフタル酸(Ka1 = 1.3×10-3、Ka2 = 3.9×10-6)水溶液10.0 mLを0.10 mol/L水酸化ナトリウム水溶液で滴定する。

    a b c d
  1 ア イ ウ エ
  2 ア イ エ ウ
  3 イ ア ウ エ
  4 イ ア エ ウ
  5 ウ エ ア イ

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問18

一定圧力下で、純物質の固相の温度を上げていくと、固相、液相、気相に変化する。図は温度Tの変化に伴う化学ポテンシャルμの変化を示す。固相、液相、気相の化学ポテンシャルがμs、μl 、μgで示されている。次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 各相の化学ポテンシャルの勾配はエンタルピーを示す。
 b 液相の温度を上げていくと、沸点Tb 以上でμl > μgとなり、自発的に気相に変化する。
 c 液相の温度を下げていくと、凝固点T以下ではμs < μlとなり、自発的に固相に変化しない。
 d 凝固点及び沸点では二相共存であり、相律によるとそれらの点での自由度は1である。

    a b c d
  1 誤 正 誤 正
  2 正 誤 誤 正
  3 誤 誤 正 正
  4 正 正 正 誤
  5 誤 誤 正 誤

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問19

医薬品の溶解度に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。ただしその溶解度と温度の関係はファントホッフの式に従うものとする。
 a 温度を下げることにより溶解度が減少する場合、その溶解反応は発熱反応である。
 b 融解熱が等しい化合物の場合、融点の高い化合物は低い化合物に比べてその溶解度が大きい。
 c 融点が等しい化合物の場合、融解熱の大きい化合物ほどよく溶ける。
 d 一般に化合物の溶解度は、準安定型の方が安定型よりも大きい。

    a b c d
  1 正 正 誤 誤
  2 誤 誤 誤 正
  3 正 正 誤 正
  4 誤 正 正 誤
  5 正 誤 正 正

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問20

大気中に分散している微小球状液滴に関する記述について、〔  〕の中入れるべき数値と字句の正しい組合せはどれか。
 球状液滴の内圧P i と外圧P o との差 ΔP(=P i - P o)は、
       ΔP=γ(2/r)

で表せる(γは液体の表面張力、rは液滴の半径)。
大気中に平均半径1.4 μmの微小水滴が分散している。水の表面張力を70 mN/mとして?BPを概算すると、〔 a 〕Paである。微小水滴の水の化学ポテンシャルは、平坦な界面を有する水の化学ポテンシャルと比べると、〔 b 〕。

    a       b
 1 105     大きい
 2 108     大きい
 3  0    等しい
 4 105     小さい
 5 108     小さい

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問21

反応の進行に伴うエネルギー変化に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 反応速度定数kがアレニウスの式に従う場合、kと活性化エネルギーEa で関係づけられる。
 b Eaの値は、0、1、2次反応のいずれの場合でも、反応速度定数と反応温度との関係式から求めることができる。
 c 反応熱 ΔHの値が大きいほど、その平衡状態は反応温度の低下と共に反応前の系に傾く。
 d 標準自由エネルギーが反応前より反応後の系で小さい場合、平衡は反応前の系に傾いている。

    a b c d
  1 正 正 誤 誤
  2 誤 誤 正 正
  3 正 正 誤 正
  4 誤 誤 正 誤
  5 誤 正 誤 正

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問22

水溶液中の分解1次速度定数が次式で表される薬物がある。
    k = kH〔H+〕= kOH [OH-]
ここで、kHは水素イオンによる触媒定数、kOHは水酸化物イオンによる触媒定数である。
kH = 1.0×102 L/mol・hr、kOH = 1.0×104 L/mol・hr及び水のイオン積kw = 1.0×10-14とすれば、この薬物を最も安定に保存できるpHはどれか。

  1 9.0   2 8.0   3 7.0   4 6.0   5 5.0

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問23

放射線に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a α線は、線スペクトルを示す。
 b α線の本体は、電子である。
 c β-線の透過性は、α線の透過性よりも大きい。
 d β+線は放射された後、運動エネルギーを失った状態で電子と結合して消滅し、消滅放射線が放射される。
 e γ線は、電荷をもった粒子線である。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問24

結晶多形に関連する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 結晶多形とは、同じ化学構造を持つ物質が異なる結晶構造を取りうる現象である。
 b 粉末X線回折測定法が結晶多形の確認に用いられるのは、結晶中に存在している分子の幾何学的配置の状態が多形間で互いに異なることによる。
 c 赤外吸収スペクトル測定法が結晶多形の確認に用いられるのは、結晶中に存在している分子の原子核間の結合力が多形間で互いに異なることによる。
 d 熱質量測定法(TG)と示差熱分析法(DTA)を併用することで、結晶多形と溶媒和結晶との区別が可能である。
 c 晶癖は、結晶多形の一種である。

    a b c d e
  1 正 誤 正 正 正
  2 誤 正 誤 誤 正
  3 正 誤 正 誤 誤
  4 正 正 正 正 誤
  5 誤 誤 誤 誤 正

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問25

下図の電磁波の波長・波数領域A〜Dと対応する分析法の正しい組合せはどれか。

     A       B     C       D
 1 赤外分光法  核磁気共鳴法  X線回析法  蛍光分析法
 2 蛍光分析法  赤外分光法  核磁気共鳴法 X線回析法
 3 X線回析法   蛍光分析法  赤外分光法  核磁気共鳴法
 4 核磁気共鳴法 X線回析法   赤外分光法  蛍光分析法
 5 X線回析法   赤外分光法  蛍光分析法  核磁気共鳴法

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問26

物質の旋光性に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 化合物の比旋光度を算出するとき、必ずしも分子量がわかっている必要はない。
 b 旋光度は、赤外線の波長領域で通常測定される。
 c 物質が旋光性を持つためには、分子の中に少なくとも1個の不斉原子がなければならない。
 d 旋光性は左右円偏光に対する屈折率の差に起因する。

    a b c d
  1 正 正 正 正
  2 誤 誤 正 誤
  3 正 正 正 誤
  4 正 誤 誤 正
  5 誤 正 誤 正

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問27

クロマトグラフィーに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a カラムの長さが2倍になると、保持時間(tR)は2倍になる。
 b カラムの長さが2倍になると、質量分布比(k)は2倍になる。
 c カラムの長さが2倍になると、理論段数(N)は2倍になる。
 d カラムの長さが2倍になると、理論段高さ(H)は2倍になる。
上記パラメータは下記のように定義される。

     
ただし、toは移動相のカラム通過時間、W0.5h はピーク高さの中点におけるピーク幅、Lはカラムの長さ。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問28

電気泳動法によるイオン性物質の移動に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 移動速度は、電場の強さに比例する。
 b 移動速度は、溶媒の粘度に影響される。
 c 移動速度は、イオンの電荷に影響されない。
 d 移動速度は、イオン半径に影響されない。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問29

薬物の分析を行う際の試料前処理法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 溶媒抽出で1回の抽出率が悪いときは、複数回行って抽出効率を上げることができる。
 b 固相抽出の抽出効率は、溶媒抽出に比べて劣る。
 c 溶媒抽出は、遊離の薬物(遊離型薬物)と血清タンパク質と結合した薬物(結合型薬物)の分離に適している。
 d 弱塩基性薬物ではpKaより水相のpHを低く調整し、有機溶媒中に抽出する。
 e 固相抽出には、吸着、分配、イオン交換型などの固相が用いられる。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、e)  4(b、c)
  5(b、d)  6(c、d)  7(c、e)  8(d、e)

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問30

下の図は1〜5に示したいずれかの化合物の1H NMRスペクトル(270 MHz、CDCl3)である。このスペクトルに該当する化合物はどれか。ただし、測定溶媒に基づくシグナルは除いてある

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問31

安息香酸クロリドとイソプロパノールを反応させた後、過剰の安息香酸クロリドを水で加水分解したところ、化合物Aと化合物Bが得られた。化合物Aと化合物Bの混合物のエーテル溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で抽出すると、化合物Bだけが水層に移行した。下の図(ア及びイ)は、化合物A及び化合物Bいずれかの質量スペクトル(EI-MS)である以下の記述a〜eのうち、正しいものの組合せはどれか。

 a アのスペクトルに見られるm/z 164のピークは、化合物Aの分子イオンピークに相当する。
 b 化合物Bは、安息香酸イソプロピルエステルである。
 c アとイのスペクトルでは、基準ピークのm/z値が異なる。
 d m/z 105のピークは、両スペクトルとも同じフラグメントイオンのピークである。
 e m/z 77のピークは、両スペクトルともベンゼン環に由来するイオンピークである。

  1(a、b、d)  2(a、c、d)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)  

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問32

原子吸光光度法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 原子吸光光度法に用いられる光は連続スペクトルである。
 b 試料原子化部を通過した光を、回折格子、干渉フィルターなどを用いて分光する。
 c 水素化物発生装置及び加熱吸収セルは、水銀の定量に用いられる。
 d 常水中からのカドミウムの抽出は、キレート形成後、溶媒抽出により行われる。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問33

ある医薬品(分子量:200)の1.00 mgを水に溶かして正確に50 mLとし、この水溶液につき層長1 cmで波長250 nmにおける吸光度を測定した。このとき得られる吸光度の値は次のどれか。ただし、この医薬品の水溶液の250 nmにおける比吸光度E1%/1cmは125である。

  1 0.025  2 0.050  6 0.125  4 0.250  5 0.500

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問34

イムノアッセイに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 標識イムノアッセイでは、分子量が5,000以下の低分子物質は測定できない。
 b 標識イムノアッセイは、血中薬物濃度モニタリング(TDM)に利用される。
 c 標識イムノアッセイに用いられる標識物質として、ラジオアイソトープや酵素のほかに蛍光物質も用いられる。
 d それ自身で免疫原性を有する高分子物質をハプテンという。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問35

物理的診断法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 超音波診断法では、ヒトの可聴域の周波数をもつ音波が使用される。
 b MRI(magnetic resonance imaging)法では、非侵襲的に体内を描画することができる。
 c CT(computed tomography)スキャン法には遠赤外線が使用される。
 d 内視鏡検査に用いる光学ファィバーは、光の全反射ではなく屈折光を利用している。
 e X線造影法では、ヨウ素を含む有機化合物を造影剤として用いることがある。

  1(a、b)  2(a、e)  3(b、d)
  4(b、e)  5(c、d)  6(c、e)

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問36

構造式a〜dで示される天然物由来の医薬品に対する説明ア〜エについて、正しい組合せはどれか。

 ア 生薬バッカクから得られ、子宮収縮薬、鎮痛薬などとして用いられる。
 イ 生薬マオウから得られ、気管支拡張薬などとして用いられる。
 ウ セイヨウイチイ(Taxus baccata)などの樹皮、小枝、葉から得られ、抗癌薬として用いられる。
 エ ケジギタリス(Digitalis lanata)の葉から得られ、強心薬として用いられる。

    a b c d
  1 ア イ ウ エ
  2 イ ウ エ ア
  3 ウ エ ア イ
  4 エ ア イ ウ
  5 イ ア エ ウ
  6 エ ウ イ ア

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問37

生薬と主要成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a タンニンという名称は皮なめし作用を有することに由来する。タンニンは、タンパク質と結合する性質を有するものが多く、ゲンノショウコなどの生薬の主要成分である。
 b フラボノイドは天然色素の一種であり、そのアルコール溶液はDragendorff試薬で呈色する。フラボノイドはダイオウなどの生薬の主要成分である。
 c サポニンという名称は石ケン様作用を有することに由来する。サポニンは、起泡性や溶血性を有するものが多く、サイコなどの生薬の主要成分である。
 d アルカロイドという名称は酸性を示すことに由来する。アルカロイドは、酢酸-マロン酸経路で生合成され、チョウジなどの生薬の主要成分である。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問38

次の生薬についての記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a ニンジンとコウジンは、いずれもウコギ科植物のオタネニンジン(Panax ginseng)の根から製造される生薬で、強壮、健胃などの目的に用いられる。
 b ショウキョウとカンキョウは、いずれもショウガ科植物のショウガ(Zingiber officinale)の根茎から製造される生薬で、修治手法が異なる。
 c ビャクジュツとソウジュツは、いずれもキク科植物のオケラ(Atractylodes japonica)の根から製造される生薬で、緩下、消炎などの目的に用いられる。
 d トウヒとチンピは、いずれもミカン科植物のダイダイ(Citrus aurantium)の未熟果実から製造される生薬で、鎮痛、鎮痙などの目的に用いられる。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問39

タンパク質中のアミノ酸残基に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 開始コドンでコードされるメチオニンは、タンパク質のC末端に位置する。
 b コラーゲン中のプロリンの多くは、水酸化されている。
 c タンパク質のリン酸化は、チロシン、セリン又はスレオニン残基で起こる。
 d ヒストンのリジン残基のアセチル化は、ヒストンのDNAに対する親和性を高める。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問40

核酸の構造と性質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a DNA及びRNAを構成する塩基のうち、アデニン、グアニン、シトシンはDNAとRNAの両者に共通であり、残りの1種類はDNAではウラシル、RNAではチミンである。
 b DNAにはデオキシリボースが、RNAにはリボースが含まれる。
 c DNAが熱により変性するのは、ホスホジエステル結合が加水分解されるためである。
 d 細菌内に存在するプラスミドは、環状構造をしたDNAである。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問41

ビタミンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a ビタミンA及びビタミンDは、脂溶性ビタミンである。
 b ビタミンB1(チアミン)は、チアミン二リン酸の形で糖質代謝系酵素の補酵素として作用する。
 c ヒトは肝臓でビタミンB2(リボフラビン)を生合成することができる。
 d ビオチンは、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)の前駆体である。
 e パントテン酸は補酵素Aの前駆体である。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問42

次の金属イオンa〜cに関する記述ア〜ウについて、正しい組合せはどれか。
 a Ca2+
 b Na+
 c K+

 ア この金属イオンの細胞内濃度は、細胞外よりも低い。神経細胞においてこのイオンを選択的に通すチャネルが開くと活動電位が生じる。テトロドトキシンは、このイオンチャネルを阻害する。
 イ この金属イオンの細胞内濃度は、細胞外よりも高い。神経綱胞においてこのイオンを選択的に通すチャネルが開くと膜電位は過分極する。
 ウ この金属イオンの細胞内濃度は、細胞外よりも低い。このイオンの細胞内濃度変動は、筋収縮やシグナル伝達などに関与する。

   a b c 
  1 ア イ ウ 
  2 ア ウ イ
  3 イ ア ウ
  4 イ ウ ア 
  5 ウ ア イ 
  6 ウ イ ア

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問43

酵素と酵素反応に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 一般に、酵素反応において、基質の鏡像異性体間に反応速度の差はない。
 b 一般に、酵素による反応の速度は、温度による影響を受けない。
 c 基質以外の物質が酵素の活性部位とは別の部位に結合して酵素活性が変化することを、アロステリック効果とよぶ。
 d 競合阻害剤は酵素に可逆的に結合し、基質が活性部位に接近するのを妨げる。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問44

糖質の代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 乳酸、ピルビン酸、グリセロール、アミノ酸などの物質からグルコースが産生される経路を糖新生という。
 b 解糖経路は、グルコースがフルクトース-1,6-ビスリン酸を経てピルビン酸となる過程で、ATPを産生する代謝経路である。
 c クエン酸サイクルは、グルコースがクエン酸に分解され、ATPを産生する代謝経路である。
 d ほ乳動物は、余ったグルコースをグリコーゲンとして主に脂肪組織に蓄える。
 e NADPHは、ペントースリン酸経路によるグルコース-6-リン酸の酸化で作られる。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問45

ミトコンドリアの電子伝達系に関する記述のうち正しいものの組合せはどれか。
 a 電子がNADHからフラビンタンパク質へ伝達されると、プロトン(H+)が細胞質からミトコンドリア内へ取り込まれる。
 b 補酵素Q(CoQ)は、電子授受に関与する。
 c シトクロムP450は、ミトコンドリアにおける電子伝達系の主要な成分である。
 d 電子の最終的な受容体は、酸素分子である。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問46

神経系の構造と機能に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a  脳は中枢神経系に、脊髄は末梢神経系に分類される。
 b 延髄には、呼吸中枢など生命維持に必須の自律性反射中枢がある。
 c 小脳は、大脳と脳幹の間にあり、その主要部分は視床と視床下部である。
 d 脊髄は、中心部に灰白質があり、周辺部に白質がある。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問47

肺胞の構造と機能に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 肺胞は、直径1 cm程度の袋で、空気と接する上皮細胞の内側は平滑筋に覆われている。
 b I型肺胞上皮細胞は、扁平で肺胞の内表面の大部分を覆っている。
 c II型肺胞上皮細胞は、分泌細胞ともよばれ、界面活性物質(サーファクタント)を分泌する。
 d 肺への血液は、大動脈から分岐した肺動脈から供給される。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問48

肝臓の構造と機能に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 肝臓には、肝動脈と冠状動脈の両者から血液が供給されている。
 b 肝臓の基本単位である肝小葉の中央には、中心静脈がある。
 c 肝臓は、栄養素や薬物の代謝を行う。
 d 肝細胞により生成された胆汁は、総胆管を経て回腸に分泌される。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問49

腎臓の構造と機能に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a ネフロンは、腎小体と尿細管からなる。
 b 腎小体は、糸球体とボーマン嚢から構成されている。
 c 糸球体で限外ろ過された原尿は、ボーマン嚢から遠位尿細管へ出て、ヘンレ係蹄、近位尿細管、集合管を経て腎孟に至る。
 d バソプレシンには利尿作用が、アンギオテンシンには抗利尿作用がある。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問50

白血球に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 白血球には、顆粒白血球、リンパ球、単球がある。
 b 顆粒白血球には核があるが、リンパ球と単球にはない。
 c 顆粒白血球の中では、好中球の数が一番多い。
 d 顆粒白血球の核の分葉数は、その細胞の成熟に伴い減少する

    a b c d
  1 正 誤 正 正
  2 誤 誤 正 誤
  3 正 正 誤 誤
  4 誤 正 誤 正
  5 正 誤 正 誤

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問51

内分泌系臓器と分泌されるホルモンの対応の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 下垂体前葉--------甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン
 b 視床下部 --------甲状腺刺激ホルモン
 c 副腎皮質 --------コルチゾール(ヒドロコルチゾン)
 d 精巣 ------------テストステロン
  
    a b c d
  1 誤 誤 誤 誤
  2 正 正 正 正
  3 正 正 誤 誤
  4 誤 正 正 誤
  5 正 誤 誤 正
  6 誤 誤 正 正

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問52

細菌及びウイルスに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 大腸菌は、グラム陰性菌であり、毒素を産生するものがある。
 b 破傷風菌は、皮膚の創傷面から感染する嫌気性菌で、毒素を産生しない。
 c ウイルスは、細胞を含まない人工培地でも増殖することができる。
 d B型肝炎ウイルスは、ヒトに持続感染する。

    a b c d
  1 正 誤 正 誤
  2 正 誤 誤 正
  3 誤 誤 正 正
  4 誤 正 正 誤
  5 正 正 誤 誤

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問53

細胞周期と細胞死に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a S期進行前にDNA損傷を受けた細胞は、G1期で細胞周期が停止する。
 b アポトーシスは、核の断片化を伴わない細胞死のことである。
 c 細胞死は、正常な個体発生のために必須の現象である。
 d S期の進行は、コルヒチンで阻害される。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問54

真核細胞のRNAに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a tRNA及びrRNAは、それぞれ異なったRNAポリメラーゼで転写される。
 b mRNAは、最初にヘテロ核RNA(hn RNA)として転写され、スプライシングされて生成される。
 c mRNAは、成熟の過程で3’末端にポリチミジル酸(poly T)が付加される。
 d 多くのmRNAの5' 末端には、キャップとよばれる構造が付加される

    a b c d
  1 正 誤 正 誤
  2 誤 誤 正 正
  3 誤 正 誤 正
  4 正 誤 正 正
  5 正 正 誤 正

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問55

遺伝暗号に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 1つのアミノ酸は、3つの塩基の並び方によって指定され、この遺伝暗号の単位をコドンという。
 b すべてのアミノ酸は、それぞれ複数のコドンを有する。
 c 終止コドンは、UAA、UAG、UGA、UGGの4種類である。
 d AUGはメチオニンのコドンである。

    a b c d
  1 正 正 誤 正
  2 正 誤 正 誤
  3 正 誤 誤 正
  4 誤 正 正 誤
  5 誤 誤 正 正

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問56

遺伝子工学に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a ES(胚性幹)細胞は、すべての組織の細胞に分化できる能力を持つ。
 b 特定の塩基配列を認識して切断する制限酵素は、遺伝子組換え技術に頻繁に用いられる。
 c 相同組換えを利用して特定の遺伝子を人工的に欠損させたマウスをノックアウトマウスとよぶ。
 d ほ乳類での最初の体細胞クローン動物はヒツジで作られた。

    a b c d
  1 正 正 誤 正
  2 正 誤 正 誤
  3 正 誤 誤 正
  4 誤 正 正 誤
  5 正 正 正 正

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問57

情報伝達機構に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 多くのステロイドホルモンは、細胞表面受容体を介して作用する。
 b 液性(可溶性)因子を介さない細胞間の接触による情報伝達がある。
 c オートクリン(自己分泌)機構では、ホルモンが、それを合成した細胞から離れた標的細胞に作用する。
 d 免疫に関与する細胞は、主にパラクリン(傍分泌)機構により、相互に情報伝達を行っている。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問58

レニン及びアンギオテンシンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a アンギオテンシンIIは、血管平滑筋を弛緩させる。
 b アンギオテンシンIIは、副腎皮質でアルドステロンの合成・分泌を促進する。
 c カノトプリルは、アンギオテンシンIからアンギオテンシンIIへの変換を阻害する。
 d レニンは、副腎髄質クロム親和性細胞から分泌される。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問59

甲状腺ホルモンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a バセドウ病(グレーブス病)は甲状腺機能の低下による病気である。
 b チログロブリンは、チロキシン(T4)の合成に利用される。
 c T4は、分子内にヨウ素を含んでいる。
 d T4は、遊離のチロシンがヨウ素化されて生合成される。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問60

サイトカインに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a サイトカインは、細胞質内の受容体に作用し、細胞増殖、分化及び細胞死を決定する。
 b Th1(1型ヘルパーT細胞)が分泌するインターロイキン2(IL-2)とインターフェロンγは、主に細胞性免疫反応の増強に重要な役割を果たす。
 c Th2(2型ヘルパーT細胞)が分泌するインターロイキン10(IL-10)は、細胞性免疫や炎症反応を抑制する。
 d インターロイキン8(IL-8)などのケモカインは、12回膜貫通型の受容体に結合して白血球遊走などに関わる。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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EW-91回衛生薬学

第91回薬剤師国家試験(平成18年3月)

       衛生薬学 (問61〜問100)


問61

栄養素の消化・吸収に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a タンパク質は、胃内でトリプシンにより分解されて吸収される。
 b 乳糖は、ラクターゼにより分解されてエネルギー源となる。
 c マンナンは、唾液や膵液の酵素によりグルコースに分解されてエネルギー源となる。
 d 中性脂肪は、小腸内で膵リパーゼにより分解されて吸収される。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問62

無機質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a リンは、生体に最も多く含まれる無機質である。
 b コバルトは、ビタミンB2の構成成分である。
 c 亜鉛の欠乏により味覚障害や創傷治癒遅延が起こる。
 d 銅の欠乏は、鉄の欠乏と同様に貧血を起こす。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問63

栄養素のエネルギー代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a アトウォーター係数とは、1 gの栄養素を酸素の存在下で完全燃焼させた際に生じる熱量のことである。
 b 三大栄養素の中でアトウォーター係数が最も高いのは脂質である。
 c タンパク質の体内での燃焼量は、一定時間に尿中に排泄される窒素量から推定することができる。
 d 糖質及び脂質の体内での燃焼量は、一定時間の二酸化炭素排出量の実測値と両栄養素の呼吸商の値から推定することができる。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問64

ビタミンの過不足に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a ビタミンKが欠乏すると血栓ができやすくなる。
 b ビタミンAの過剰症として、頭蓋内圧亢進症が知られている。
 c ビタミンB6が欠乏すると末梢神経障害である脚気を引き起こす。
 d ビタミンDの過剰症として、高カルシウム血症が知られている。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問65

腐敗に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 水分活性の低い食品は腐敗しやすい。
 b ヒスチジンから生じる腐敗アミンのヒスタミンは、アレルギー様食中毒を引き起こす。
 c Trp-P-1及びTrp-P-2は、トリプトファンから生じる腐敗アミンである。
 d トリメチルアミンは、魚肉の腐敗臭の原因の1つである。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問66

油脂について過酸化物価を測定した。試料油脂0.8 gを精密にはかり、酢酸・クロロホルム(3:2)混液25 mLに溶かし、飽和ヨウ化カリウム溶液1mLを加えて振り混ぜ、暗所に10分間放置した後、水30 mL及びデンプン試液1 mLを加えて0.01 mol/L Na2S2O3溶液で滴定した。別に空試験を行い補正した後の0.01 mo1/L Na2S2O3溶液の滴定所要量は、4.9 mLであった。この油脂の過酸化物価(mEq/kg)は次のどれに最も近いか。ただし、0.01 mol/L Na2S2O3溶液のファクターは1.000とする。

  1 3.1  2 6.1  3 31  4 61  5 307  6 613

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問67

食品添加物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 二酸化チタンは、漂白剤として食品添加物に指定されている。
 b 亜硝酸ナトリウムは、酸性で第二級アミンと反応して発癌性のニトロソアミンを生じる。
 c 銅クロロフィルは、着色料として食品添加物に指定されている。
 d ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)は、金属と錯体を形成することにより酸化を防止する。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問68

栄養機能食品に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 特定保健用食品とは異なり、特定の保健の目的が期待できる旨の表示をしてはならない。
 b 規格基準を満たしていれば、個別審査を必要としない。
 c 対象となる栄養成分が、規定量以上含まれていれば栄養機能食品とされる。
 d ビタミン類を増強した乳児用の調製粉乳は、栄養機能食品である。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問69

食中毒に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 腸炎ビブリオは、淡水中で溶菌しやすい。
 b 黄色ブドウ球菌による食中毒は、食品の加熱調理によって予防できる。
 c ボツリヌス菌による食中毒は、食品を真空包装することによって予防できる。
 d サルモネラ食中毒は、動物の糞尿により汚染された鶏卵、食肉などの食品によって引き起こされることが多い。

    a b c d
  1 正 誤 正 誤
  2 正 誤 誤 正
  3 誤 誤 正 誤
  4 誤 正 誤 正
  5 誤 正 誤 誤

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問70

自然毒とそれを含む生物の関係のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a サキシトキシン ----------  イガイ
 b チャコニン  ------------  ジャガイモ
 c アトロピン  ------------  ハンリドコロ
 d アミグダリン ------------  アワビ
 e アコニチン --------------  ベニテングタケ

  1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、b、e)
  4(a、c、d)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問71

化学物質による食品汚染に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a ダイオキシン類のヒトヘの暴露は、食物経由によるものが主である。
 b 肉や魚の焼けこげ中には、変異原性を示すヘテロサイクリックアミンが存在する。
 c マグロ魚肉中には、無機水銀がメチル水銀よりも多く含まれる。
 d カドミウムは、主に乳製品から摂取される。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問72

次の保健統計の記述について、空欄に当てはまる事項の正しい組合せはどれか。

 a 純再生産率が〔 ア 〕を下回りつづけると、将来人口は減少する。
 b 我が国の老年化指数は2003年には〔 イ 〕に達し、人口の少子高齢化の進行を反映している。
 c 我が国では乳児死亡における最大死因は〔 ウ 〕である

    ア     イ      ウ
 1 1      135    先天異常
 2 1      135    感染症
 3 1      66     感染症
 4 2.1     135    先天異常
 5 2.1     66     先天異常
 6 2.1     66     感染症

ウ欄の「先天異常」とは、先天奇形、変形及び染色体異常をさす。

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問73

下図は、人口動態統計による男女の死因別年齢調整死亡率の年次推移を示したものである。a〜eが示す死因について、正しい組合せはどれか。

    a      b       c     d     e
 1 脳血管疾患  心疾患    肝疾患   結核    肺炎
 2 結核     脳血管疾患  心疾患   肝疾患   肺炎
 3 心疾患    脳血管疾患  肝疾患   肺炎    結核
 4 心疾患    脳血管疾患  結核    肺炎    肝疾患
 5 脳血管疾患  心疾患    肺炎    肝疾患   結核

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問74

疫学の症例-対照研究に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 一般に後ろ向き調査として行われる。
 b 要因の暴露情報の偏り(バイアス)は小さく、信頼度は高い。
 c 相対危険度の近似値を求めることができる。
 d 寄与危険度を直接算出できる。
 e 発生頻度のまれな疾患の調査に適している。

  1(a、b、d)  2(a、b、e)  3(a、c、e)
  4(b、c、d)  5(c、d、e)  

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問75

次の記述の〔   〕に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
 心疾患や脳血管疾患の予防では、食塩摂取量を減少させることが有効である。このため、我が国では、〔 a 〕予防として、成人(男性)の食塩の摂取目標量は〔 b 〕g/日未満と設定されている。現在、食塩の摂取量は摂取目標量を〔 c 〕。

     a     b       c
 1  一次   10   上まわっている
 2  一次   10   下まわっている
 3  一次    1    下まわっている
 4  二次    1    上まわっている
 5  二次    1    下まわっている
 6  二次   10   上まわっている

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問76

母子保健と母子免疫に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a B型肝炎母子感染防止事業として、キャリアーの妊婦に抗ウイルス抗体を投与している。
 b 母体に由来するIgGは、新生児の感染防御に役立っている。
 c 新生児マススクリーニングは、先天性奇形と白血病を早期に発見するために行う。
 d フェニルケトン尿症が発見された乳児には、フェニルアラニンを制限したチロシン添加ミルクを使用することにより、その発症を抑制することが可能である。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問77

感染症対策とその対象となる感染症の関係のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a DOTS(直接服薬確認療法)事業    ----  結核
 b 献血血液の抗体検査         -----  インフルエンザ
 c 1歳代の予防接種率の向上      ------  麻しん
 d 65歳以上の高齢者の定期予防接種   ----  ポリオ
 e 生ワクチンから不活化ワクチンヘの変更 ---  エイズ

  1(a、b)  2(a、c)  3(b、d)  4(c、e)  5(d、e)

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問78

クロツフェルト・ヤコブ病に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 危険性が高い感染症と考えられ、感染症法では二類感染症に分類されている。
 b ウシ海綿状脳症に相当するヒトの病気である。
 c 病原体はウイルスである。
 d 脳外科手術での硬膜移植による感染例が知られている。
(注)感染症法:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問79

「21世紀の国民健康づくり運動(健康日本21)」に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 壮年期死亡の減少、健康寿命の延伸及び生活の質の向上を実現することを目的としている。
 b 健康増進や発病予防としての一次予防が重視されている。
 c 健康づくりに取り組む個人を社会全体として支援する環境の整備が盛り込まれている。

    a b c 
  1 誤 正 誤
  2 正 誤 誤 
  3 正 正 正 
  4 正 誤 正
  5 誤 誤 正 

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問80

家庭用品の規制の対象となっているホルムアルデヒドに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 繊維製品の防炎加工剤として用いられる。
 b 皮膚アレルギーの原因となることがある。
 c 規制基準への適・不適合は、空気中への揮散量を基に判定する。
 d 乳幼児用おしめには、基準値が設定されている。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問81

化学物質とその代謝的活性化に関与する酵素との関係の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a ジメチルニトロソアミン------ シトクロムP450
 b ベンゾ[α]ピレン   -------- グルタチオンS-トランスフェラーゼ
 c サイカシン    ------------- β-グルコシダーゼ

    a b c 
  1 正 正 正 
  2 正 誤 正 
  3 正 誤 誤 
  4 誤 正 正
  5 誤 正 誤 

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問82

Ames試験に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 発癌プロモーターのスクリーニング法である。
 b ヒスチジン要求性のネズミチフス菌を用いて、その復帰突然変異を検出する。
 c ラットの肝ホモジネートの9,000×g上清画分に補酵素を加えたS9 mixは、被検化合物を代謝活性化するために用いられる。

    a b c 
  1 正 誤 正  
  2 正 正 誤 
  3 誤 正 正
  4 誤 正 誤  
  5 誤 誤 正

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問83

有害物質とそれによる特徴的な障害の関係の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a アスベスト      ----- 中皮腫
 b 塩化ビニルモノマー  ----- 肝血管肉腫
 c アクリルアミドモノマー --- 造血機能障害
 d トリブチルスズオキシド --- 鼻中隔穿孔

    a b c d
  1 正 正 誤 正
  2 正 誤 正 誤
  3 正 正 誤 誤
  4 誤 誤 誤 正
  5 誤 誤 正 誤

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問84

1日許容摂取量(ADI)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a ヒトが毎日連続して一生涯摂取しても危険がないと考えられる1日当たり、kg体重当たりの摂取量のことである。
 b 動物実験で求めた最大無作用量と同じである。
 c 農薬のADIは、生態系への影響を考慮して決められている。
 d 食品添加物の使用基準は、ADIを考慮して決められる

    a b c d
  1 正 正 誤 誤
  2 正 誤 正 誤
  3 正 誤 誤 正
  4 誤 正 正 誤
  5 誤 誤 正 正

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問85

改正された化審法(化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 規制対象物質は、特定化学物質と監視化学物質に大別される。
 b 2,3,7,8-テトラクロロジベンゾー-ジオキシンは、化審法の規制対象物質である。
 c 第一種特定化学物質は、すべて脂溶性が高く高蓄積性である。
 d トリクロロエチレンは、第一種特定化学物質である。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問86

次の化学構造を有する化学物質の急性中毒症状で、縮瞳を示すものの組合せはどれか。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問87

乱用薬物に関する次のa〜cの記述のすべてに該当する薬物はどれか。
 a 代謝を受けやすく未変化体の尿中での検出が難しい。
 b 大麻喫煙時の精神作用の本体である。
 c ドラーゲンドルフ試薬によって呈色反応を示さない。

 1 テトラヒドロカンナビノール
 2 ヘロイン
 3 リゼルギン酸ジエチルアミド(LSD-25)
 4 メタンフェタミン
 5 サイロシビン

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問88

放射性核種に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 食品中に含まれる40Kは、核分裂に由来する。
 b 自然環境中での222Rnによる体内被曝は、呼吸に由来する。
 c l31Iは、甲状腺に蓄積する。
 d 90Srは、筋肉に蓄積する。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問89

環境中の微生物に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 微生物の生分解能を化学物質の処理に応用した環境保全技術をバイオレメディエーション(bioremediation)という。
 b 環境中の微生物は独立栄養生物である。
 c 無機水銀は環境中の微生物の働きによりメチル水銀となる。

    a b c  
  1 正 正 誤
  2 正 誤 正 
  3 誤 正 誤
  4 誤 誤 正 
  5 正 誤 誤 

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問90

オゾン層破壊に関連する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a オゾン層は、290 nm以下の波長の紫外線の大部分を透過させる。
 b 代替フロンであるハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)は、オゾン層破壊を起こさない。
 c オゾン層が破壊されると、皮膚癌の増加などヒトヘの影響が危倶される。
 d 紫外線によりハロカーボン類から生じる臭素ラジカルは、塩素ラジカルよりオゾン破壊効率が大きい。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問91

浄水に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 緩速ろ過と急速ろ過の工程では、いずれも生物ろ過膜が重要な役割を果たす。
 b クリプトスポリジウムによる汚染を除くために塩素処理が用いられる。
 c 原水に塩素を注入しても、残留塩素濃度が上昇しない場合がある。

    a b c  
  1 正 正 誤
  2 正 誤 正 
  3 正 誤 誤
  4 誤 誤 正 
  5 誤 正 誤 
  6 誤 正 正

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問92

下水処理に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 活性汚泥は、静置した場合に水中に均一に分散しやすい性状のものが好ましい。
 b 活性汚泥法では、第二(最終)沈殿池で得られた汚泥の一部は、活性汚泥として再利用される。
 c 好気的処理ではメタンガスが大量に発生するので、燃料として利用することができる。

    a b c  
  1 正 誤 正
  2 誤 誤 正 
  3 誤 正 誤
  4 正 正 誤 
  5 誤 正 正

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問93

水質の生物化学的酸素要求量(BOD)が2.8 mg/Lで、水量が150,000 m3/日の河川に、BODの高い排水を10,000 m3/日で放流する工場がある。排水が河川水と均一に混合したときのBOD値を4 mg/L以下に保つには、放流する処理排水のBOD値を最大何mg/L以下にする必要があるか。最も近い値を選べ。ただし、河川での自然浄化作用はないものとする。

  1 18   2 22   3 42   4 106   5 180

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問94

都市大気に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 逆転層が形成されると、地表に沿って大気汚染物質が滞留する。
 b 都市大気中に発生したNOχは、その地域に限局した酸性雨をもたらす。
 c NOχは、光化学反応により酸素と反応してオゾンを生じる。

    a b c  
  1 正 正 誤
  2 正 誤 正 
  3 正 誤 誤
  4 誤 正 正 
  5 誤 正 誤 
  6 誤 誤 正

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問95

大気汚染物質に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a VOCとは、揮発性有機化合物のことである。
 b サーマルNOχとは、燃料中の窒素成分が燃焼時に酸化されて生じる窒素酸化物のことである。
 c PM 2.5とは、ディーゼル排気などに含まれる粒径 2.5 μm以下の微小粒子状物質のことである。

    a b c  
  1 正 正 正
  2 正 正 誤 
  3 正 誤 正
  4 誤 誤 正  
  5 誤 正 誤 

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問96

大気汚染物質の測定法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 硫黄酸化物の測定に用いる溶液導電率法では、過マンガン酸カリウム溶液に試料空気を通じて、その導電率の上昇を測定する。
 b ザルツマン法では、二酸化窒素を一酸化窒素に還元する必要がある。
 c オキシダント濃度は、試料空気を中性ヨウ化カリウム溶液中に通じた際に生じるI2に由来する呈色物質(I3-)の吸光度を測定して求める。
 d 一酸化炭素の連続自動測定には、非分散型赤外線吸収装置が用いられる。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問97

アスマン通風湿度計とカタ温度計を用いて求められる室内空気環境の指標として正しい組合せはどれか。
  a 換気量   b 熱輻射   c 気動   d 感覚温度

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問98

シックハウス症候群の原因として注目され、室内空気汚染の指針値が示されている化学物質の組合せはどれか。
 1 アセトアルデヒド、ベンゼン
 2 クロルピリホス、パラジクロロベンゼン
 3 PCB、ヘキサクロロシクロヘキサン
 4 マラチオン、フェニトロチオン
 5 サフロール、ニトロベンゼン

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問99

廃棄物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 一般廃棄物の処理は、各市町村がその責任を負う。
 b すべての産業廃棄物には、マニフェスト制度が導入されている。
 c 感染性の医療廃棄物は、滅菌処理しても非感染性廃棄物として取扱うことはできない。
 d PRTR法は、再生資源の利用に関する法律である。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問100

水質保全の法的規制に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか
 a 新規に単独処理浄化槽を設置することはできない。
 b 地下水については、水質汚濁に係る環境基準が設定されていない。
 c 汚濁の著しい広域的な閉鎖性海域を対象に、生物化学的酸素要求量(BOD)を指定項目とした水質総量規制が実施されている。
 d ダイオキシン類について、水質の汚濁に係る環境基準が設定されている。
  (注)単独処理浄化槽:し尿だけを処理する浄化槽

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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EW-91回薬事関係

第91回薬剤師国家試験(平成18年3月)

       薬事関係法規及び薬事関係制度 (問101〜問120)


問101

次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 「薬剤師倫理規定」は、薬剤師が人々の信頼に応え、医療の向上及び公共の福祉の増進に貢献し、薬剤師職能を全うするために、制定されたものである。
 b ヘルシンキ宣言とは、ヒトを対象とする医学研究の倫理的原則を定めたものである。
 c 薬剤師に対する生涯教育は、全国的規模で行われている。
 d 憲法において、「すべて国民は、健康で衛生的な最低限度の生活を営む権利を有する。」と規定されている

    a b c d
  1 正 正 正 誤
  2 正 正 誤 正
  3 正 誤 正 正
  4 誤 正 正 誤
  5 正 誤 誤 正

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問102

個人情報の保護に関する法律に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 「個人情報」には、死者の個人の識別情報も含まれる。
 b 取り扱う個人の数の合計が、過去6月以内のいずれの日においても5,000を超えない者は、原則として、個人情報取扱事業者から除かれている。
 c 個人情報取扱事業者は、個人データの漏えい、滅失又はき損の防止その他の個人データの安全管理のために必要かつ適切な措置を講じなければならない。
 d 個人情報取扱事業者は、利用目的の達成に必要な範囲内において、個人データを正確かつ最新の内容に保つよう努めなければならない。

    a b c d
  1 誤 正 誤 正
  2 正 正 誤 正
  3 正 誤 正 誤
  4 誤 正 正 正
  5 誤 誤 正 誤

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問103

薬局業務運営ガイドラインに照らし、次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 調剤のみを専門として、適切な服薬指導を実施するために、一般用医薬品は取り扱わない。
 b 十分な広さの調剤室及び患者の待合室を確保する。
 c 処方せんの斡旋について、医療機関と約束を取り交わす。
 d 保険薬局の指定と麻薬小売業者の免許を受ける。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問104

平成14年度の医療費に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
 1 一般診療医療費のうち、入院医療費は入院外医療費より多い。
 2 老人医療に要する1人当たりの費用は、全国民の1人当たり医療費の約5倍である。
 3 薬局調剤医療費に占める薬剤費の割合は、50%を超えている。
 4 国民医療費中の患者一部負担額の割合は、約30%である。
 5 国民医療費中の国民健康保険医療費は、被用者保険医療費より多い。

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問105

血液供給体制に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 血液製剤の国内自給が確保されることを基本とする。
 b 業として人体から採血することは、医業に該当する。
 c 何人も、有料で人体から採血してはならない。
 d 輸血用血液製剤に、血小板製剤は含まれない。

    a b c d
  1 誤 正 誤 正
  2 正 正 誤 正
  3 正 正 正 誤
  4 誤 誤 正 誤
  5 正 誤 正 正

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問106

薬剤師法の規定に照らし、次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a  薬剤師は、毒物及び劇物取締法に違反した場合、薬剤師免許を取り消されることがある。
 b 薬剤師は、氏名、住所、職業に変更がなければ、2年ごとに行う厚生労働大臣への届出は必要ない。
 c 薬剤師は、当該薬局で調剤済みとなった処方せんに、調剤済みの旨、調剤年月日その他必要事項を記入し、かつ、記名押印し、又は署名しなければならない。
 d 薬剤師が調剤済みとなった処方せんを、患者に手渡すことができる。

    a b c d
  1 正 誤 正 誤 
  2 正 誤 正 正
  3 誤 正 誤 正 
  4 誤 誤 正 誤
  5 誤 正 正 誤 

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問107

医薬品販売業の記述について、正しい組合せはどれか。
 a 薬剤師が実地に管理するが、調剤室は備えておらず、専ら医薬品を販売するもの。
 b あらかじめ消費者に医薬品を預けておき、消費者がこれを使った後で、消費者に使用した医薬品の代金請求を行う販売形態により、医薬品を販売するもの。
 c 薬剤師を置く必要はなく、必要な知識経験を有する者に対し許可するもので、厚生労働大臣が指定する医薬品以外の医薬品を販売するもの。

       a         b       c
  1  薬種商販売業   特例販売業   一般販売業
  2  薬種商販売業   特例販売業   配置販売業
  3  特例販売業    薬種商販売業  配置販売業
  4  一般販売業    配置販売業   薬種商販売業
  5  一般販売業    配置販売業   特例販売業

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問108

薬事法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 医薬品の製造販売をしようとする者は、体外診断用医薬品等の一部の医薬品を除き、品目ごとに承認を受けなければならない。
 b 医薬品の製造業の許可は、定められた区分に従い、製造所ごとに与えられる。
 c 医薬部外品の製造販売の承認は、5年ごとに更新しなければならない。
 d 医薬部外品の製造販売業の許可を受けていないときは、医薬部外品の製造販売の承認は与えられない。
 e 医薬品の製造販売業者が置かなければならない総括製造販売責任者の要件は、薬学の正規の課程を修めて卒業した者である。

  1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、b、e)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問109

医薬品等の性状、品質等に関し、厚生労働大臣が定めている基準の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 放射性医薬品基準
 b 血液型判定用抗体基準
 c 生物由来原料基準
 d 化粧品原料基準

    a b c d
  1 正 正 誤 誤
  2 正 正 正 誤
  3 誤 誤 正 正
  4 誤 誤 誤 正
  5 誤 正 正 正

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問110

薬事法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 一般医療機器の製造販売をしようとする者は、品目ごとにその製造販売の承認を受けなければならない。
 b 原薬等登録原簿に登録する制度は、製造情報等の知的財産を保護することが目的である。
 c 都道府県知事は、医薬品の一部について、その製造販売の承認をすることができる。
 d 医薬品医療機器等安全性情報報告制度は、登録された医療機関及び薬局から医薬品等の副作用等の報告を国が直接受ける制度である。
 e 希少疾病用医薬品の再審査の期間は、最長10年である。

    a b c d e 
  1 正 正 誤 正 誤
  2 正 誤 正 誤 正
  3 誤 正 誤 正 正
  4 正 誤 正 正 誤
  5 誤 正 正 誤 正

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問111

薬事法に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 製造販売の承認を受けた医薬品は、10年ごとに再評価を受けなければならない。
 b 新医薬品とは、既に製造販売の承認を与えられている医薬品と有効成分、分量等が明らかに異なる医薬品として申請者がその製造販売の承認を申請する際に届け出たものをいう。
 c 市販直後調査の実施期間は、医薬品の製造販売業者が販売を開始した後の6ケ月間である。
 d 医薬品の製造販売業者が使用成績調査を実施する場合には、製造販売後調査等業務手順書に基づき、その医薬品を使用するすべての医療機関を対象に行う。
 e 薬局開設者は、医薬品の製造販売業者が行う医薬品の適正な使用のために必要な情報の収集に協力するよう努めなければならない。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)  4(a、e)  5(b、c)
  6(b、d)  7(b、e)  8(c、d)  9(c、e)  10(d、e)

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問112

生物由来製品に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 生物由来製品(特定生物由来製品を除く)には、その直接の容器又は直接の被包に白地に黒枠、黒字をもって「生物」の文字を記載しなければならない。
 b 薬局の管理者は、特定生物由来製品の使用に関する記録を、その使用した日から起算して少なくとも5年間、保存しなければならない。
 c 生物由来製品の製造業者は、当該生物由来製品の製造を実地に管理させるために、製造所ごとに、専任の薬剤師を置かなければならない。
 d 生物由来製品の製造販売業者は、当該製品等による感染症に関する最新の論文等に基づき当該製品を評価し、その成果を厚生労働大臣に定期的に報告しなければならない。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問113

医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
 1 医薬品副作用救済給付業務に必要な費用は、すべて企業からの拠出金によって賄われる。
 2 再審査終了前の許可医薬品の副作用によるものも、副作用救済給付の対象となる。
 3 結核予防法の規定による予防接種を受けたことにより生じた疾病、障害又は死亡は、副作用救済給付の対象となる。
 4 医薬品の副作用による疾病のための医療費として給付される金額は、健康保険等の自己負担分の2分の1である。
 5 保険医療機関又は保険薬局において、投薬又は交付された医薬品のみが給付の対象となる。

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問114

麻薬及び向精神薬取締法に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 麻薬管理者は、麻薬診療施設の開設者が麻薬を譲り受け又は廃棄した場合には、その品名、数量と年月日を帳簿に記載しなければならない。
 b 麻薬小売業者間において、原則として、麻薬の譲り受け及び譲り渡しは禁止されている。
 c 何人も、麻薬中毒者に対し中毒の治療目的で麻薬を施用してはならない。
 d 麻薬診療施設の開設者が、麻薬処方せんにより調剤された麻薬を廃棄する場合は、都道府県知事の許可を受けなければならない。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問115

覚せい剤取締法、大麻取締法及びあへん法の規定に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 覚せい剤原料取扱者の指定を受けていない薬局においても、薬剤師は、処方せんにより医薬品である覚せい剤原料を調剤できる。
 b 覚せい剤研究者は、厚生労働大臣の許可を得て覚せい剤を輸入することができる。
 c 大麻研究者が、大麻から製造された医薬品を施用することは禁止されている。
 d けし耕作者とは、けしを学術研究目的で栽培する者をいう。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問116

毒物及び劇物取締法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 農薬はすべて、毒物及び劇物取締法の規制対象にはならない。
 b 毒物劇物営業者は、ピクリン酸を交付する際、身分証明書、運転免許証などにより、その交付を受ける者の氏名及び住所を確認しなければならない。
 c 大学の研究者は、保管する毒物又は劇物の品目を、都道府県知事に届け出なければならない。
 d 毒物又は劇物の販売業者は、その営業の登録が効力を失ったときは、15日以内に、都道府県知事に、現に所有する特定毒物の品名及び数量を届け出なければならない。
 e 毒物劇物営業者は、その取扱いに係る毒物又は劇物が紛失したときは、直ちに、その旨を保健所に届け出なければならない。

    a b c d e
  1 誤 誤 正 誤 正
  2 正 正 正 誤 誤
  3 正 誤 正 誤 正
  4 誤 正 誤 正 誤
  5 正 正 誤 正 誤

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問117

医療法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 医療は、生命の尊重と個人の尊厳の保持を旨として行われなければならない。
 b 医療は、国民自らの健康の保持のための努力を基礎として提供されなければならない。
 c 薬剤師など医療の担い手は、医療を受ける者に適切な説明を行い、文書による同意を得なければならない。
 d 国及び地方公共団体は、国民に対し良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制が確保されるよう努めなければならない。

    a b c d
  1 正 正 正 正
  2 正 正 誤 正
  3 正 誤 正 正
  4 誤 誤 誤 誤
  5 誤 誤 正 誤
  6 誤 正 誤 誤

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問118

次の事項のうち、診療報酬点数表において、常時勤務する薬剤師が算定要件となっているものとして、正しいものの組合せはどれか。
 a 調剤料
 b 調剤技術基本料
 c 薬剤管理指導料
 d 中心静脈注射無菌製剤処理加算
 e 薬剤情報提供料

  1(a、b、d)  2(a、b、e)  3(a、c、e)
  4(b、c、d)  5(c、d、e)  

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問119

次の内容からなる保険処方せんの調剤に基づく調剤報酬点数表の算定に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 処方
 A 臭化ブチルスコポラミン錠(10 mg)  6錠
 B ジアスターゼ            1.0 g
 C 酸化マグネシウム          0.6 g
 以上 1日分 3回毎食後分服
    10日分投与

処方せん中に上記3つの薬剤があり、その他の必要事項は記載されているものとする。
 a 調剤料は2剤として算定する。
 b 計量混合調剤加算が算定できる。
 c Aの薬剤を後発医薬品とした場合は、後発医薬品調剤加算が算定できる。
 d 必要な情報を提供した場合は、薬剤情報提供料1又は同2が算定できる。
 e 必要な情報を提供した場合は、長期投薬情報提供料が算定できる。

    a b c d e
  1 正 正 誤 誤 正
  2 正 誤 正 誤 誤
  3 正 正 誤 正 誤
  4 誤 誤 誤 正 正
  5 誤 正 正 正 誤

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問120

介護保険法に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 保険給付の内容等は、被保険者が要介護状態となった場合においても、可能な限り、その居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように配慮すること。
 b 国及び都道府県が、介護保険を行うこと。
 c 国民は、共同連帯の理念に基づき、介護保険事業に要する費用を公平に負担すること。
 d 介護給付を受けようとする被保険者は、要介護者に該当すること及びその該当する要介護状態区分について、医師の認定を受けなければならないこと。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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EW-91回医療薬学1

第91回薬剤師国家試験(平成18年3月)

       医療薬学 I(問121〜問180)


問121

細胞間の情報を伝達する物質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a セロトニンは、神経伝達物質として働き、末梢においては血小板や腸クロム親和性細胞にも存在する。
 b エイコサノイドは、オータコイドとして働き、その受容体にはGタンパク質共役型受容体及びチロシンキナーゼ型受容体がある。
 c アセチルコリンは、神経伝達物質として働き、その受容体にはGタンパク質共役型受容体とイオンチャネル型受容体がある。
 d エンケファリンは、鎮痛作用をもつニューロペプチドであり、末梢作用としては血管収縮作用がある。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)


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問122

自律神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの紐合せはどれか。
 a 硫酸グアネチジンは、神経終末へのノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで交感神経系の機能を増強する。
 b 塩酸プロカテロールは、アドレナリンβ1受容体に対する高い選択性を有する刺激薬である。
 c 塩酸ラベタロールは、アドレナリンβ受容体及びアドレナリンα1受容体に対して遮断作用を示す。
 d 臭化ジスチグミンは、コリンエステラーゼを阻害して副交感神経系の機能を増強する。
 e ヘキサメトニウムは、自律神経節後神経細胞のニコチン性アセチルコリン受容体に作用して節遮断を起こす。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問123

末梢神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 塩酸テトラカインは、神経細胞内でイオン型となってNa+チャネルを遮断する。
 b オキセサゼインは、酸性下で局所麻酔作用を発揮し、胃潰瘍に伴う疼痛を抑制する。
 c ヘミコリニウム- 3は、神経終末へのコリンの取り込みを阻害してアセチルコリン含量を減少させる。
 d 臭化ベクロニウムは、運動神経終末からのアセチルコリン遊離を阻害することで骨格筋弛緩作用を示す。
 e 塩化スキサメトニウムの骨格筋弛緩作用の第1相は、ネオスチグミンとの併用で抑制される。
  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問124

統合失調症治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a フマル酸クエチアピンは、著しい高血糖を招くことがあるので、糖尿病の既往歴のある患者には禁忌である。
 b デカン酸ハロペリドールは、投与間隔が4週間と長いため、統合失調症の維持療法に用いられる。
 c 塩酸ペロスピロン水和物は、セロトニン5 - HT4受容体及びドパミンD2受容体を選択的に遮断することから、セロトニン-ドパミン-アンタゴニスト(SDA)と呼ばれる。
 d クロルプロマジンの重大な副作用に、高Na+血症や低張尿などを特徴とする抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)がある。
 e スルピリドは、末梢のドパミンD2受容体も遮断するため、胃運動を亢進させて胃潰瘍を悪化させる。

  1(a、b)  2(a、e)  3(b、c)  4(c、d)  5(d、e)  

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問125

抗てんかん薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a カルバマゼピンは、Na+チャネルに対する抑制作用を有し、強直間代発作に用いられる。
 b バルプロ酸ナトリウムは、K+チャネルの活性化薬で、すべての型の全般発作に用いられる。
 c プリミドンにはGABAA受容体の機能を増強する作用があるので、フェノバルビタールとの併用で相乗効果が期待できる。
 d クロナゼパムは、ベンゾジアゼピン受容体の遮断薬として作用し、複雑部分発作を抑制する。
 e エトスクシミドは、T電流(低閾値Ca2+電流)を減少させ、欠神発作に用いられる。

  1(a、b)  2(a、e)  3(b、c)  4(c、d)  5(d、e)  

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問126

次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a リン酸コデインは、オピオイドδ受容体を刺激して鎮咳作用を引き起こすが、モルヒネよりもグルクロン酸抱合を受けやすい。
 b 塩酸ナロキソンは、オピオイドμ受容体遮断作用により、急性麻薬中毒による呼吸抑制を改善する。
 c ペンタゾシンは、オピオイドμ受容体における拮抗作用により、麻薬依存症患者において退薬症候群(禁断症状)を誘発する。
 d クエン酸フェンタニルは、オピオイドμ受容体及びκ受容体刺激作用をもち、鎮痛作用が強く作用持続も長い。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問127

免疫系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a タクロリムス水和物は、マクロファージの活性化及び増殖を抑制することにより免疫抑制作用を発現する。
 b テセロイキンは、インターロイキン- 1の遺伝子組換え体であり、キラー細胞を誘導して抗腫瘍作用を示す。
 c ムロモナブ- CD3は、ヒトT細胞表面抗原CD3に対するモノクローナル抗体であり、腎移植後の急性拒絶反応の治療に用いられる。
 d アザチオプリンは、プリンヌクレオチドの生合成を阻害し、臓器移植後の拒絶反応の予防に用いられる。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問128

炎症及び抗炎症薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 炎症部位では、誘導型シクロオキシゲナーゼ(COX-2)が遺伝子の転写促進により発現する。
 b アスピリンによって胃粘膜障害が起きる一因として、胃の構成型シクロオキシゲナーゼ(COX-1)の阻害がある。
 c ジクロフェナクナトリウムは、インドメタシンに比べて胃粘膜障害の発生頻度が低い。
 d ピロキシカムは、強力な鎮痛作用や抗炎症作用を有し、1日1回の内服で有効である。
 e ロキソプロフェンナトリウムは、胃粘膜障害作用が弱いので、消化性潰瘍患者にも使用される。

    a b c d e 
  1 正 正 正 正 誤 
  2 正 正 正 誤 正 
  3 誤 誤 正 誤 誤
  4 正 誤 誤 正 誤
  5 誤 正 誤 正 正

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問129

呼吸器系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a ジモルホラミンは、呼吸中枢を刺激して呼吸興奮を起こすが、血圧上昇作用もある。
 b リン酸ジヒドロコデインは、塩酸モルヒネより呼吸中枢抑制作用と鎮咳作用は強いが、依存性形成作用は弱い。
 c 臭化水素酸デキストロメトルファンは、右旋性(d体)合成オピオイド化合物で強い鎮咳作用を有するが、嗜癖などの麻薬としての作用はない。
 d 塩酸アンブロキソールは、肺表面活性物質分泌促進作用、気道液分泌促進作用及び線毛運動亢進作用を有する。
 e 塩酸ドキサプラムは、末梢性化学受容器を介して呼吸中枢を刺激するが、血圧降下作用もある。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問130

次の記述のうち、正しいものはどれか。
 1 メチルジゴキシンは、心拍出量を増大させ、副交感神経抑制作用により心拍数を減少させて、うっ血性心不全の症状を改善する。
 2 スピロノラクトンは、抗アルドステロン作用をもつカリウム保持性利尿薬で、うっ血性心不全患者の生命予後を改善する。
 3 ミルリノンは、アデニル酸シクラーゼ活性化を介する細胞内サイクリックAMP(cAMP)濃度の上昇により、心収縮力を増大させて急性心不全の症状を改善する。 
4 ブメタニドは、ループ利尿薬で、水とナトリウムの排泄促進とカリウム保持作用をもち、うっ血性心不全に伴う浮腫を軽減する。
 5 カルベジロールは、交感神経活性の亢進に起因する頻脈や増大しているレニン分泌を抑制するが、心収縮力を減弱させるので慢性心不全患者には禁忌である。

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問131

抗不整脈薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 硫酸キニジンは、Na+チャネルを遮断するが、QT間隔には影響を及ぼさない。
 b アドレナリンβ受容体遮断薬は、異所性ペースメーカー活性の抑制や不応期の延長を起こす。
 c 塩酸リドカインと塩酸メキシレチンは、Na+チャネルを遮断し、活動電位の持続時間を延長する。
 d 塩酸アミオダロンは、K+チャネルを遮断し、QT延長を起こす。
 e 塩酸ベラパミルは、L型Ca2+チャネルを遮断し、房室結節細胞の有効不応期を延長する。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問132

虚血性心疾患治療薬の作用機序に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a アルテプラーゼは、急性心筋梗塞においてプラスミノーゲンの活性化を抑制して血栓溶解を促進する。
 b 低用量のアスピリンは、プロスタグランジンI2の産生を抑制して血小板凝集を阻止することにより、冠血管における血栓形成を予防する。
 c ニトログリセリンは、静脈血管の拡張を介して静脈還流量を減少させることにより、心臓に対する前負荷を軽減する。
 d 酒石酸メトプロロールは、アドレナリンβ1受容体遮断を介して心機能を抑制し、心筋の酸素消費量を減少させる。
 e 塩酸ジルチアゼムは、冠血管のれん縮を緩解して冠血流量を増大させるとともに、心機能を抑制して心筋の酸素消費量を減少させる。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問133

麻酔下の動物を用いた血圧測定実験の結果に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 塩酸イソプレナリンの静脈内注射による血圧降下反応は、塩酸プロプラノロールの前処置によって増強された。
 b ノルエピネフリンの静脈内注射による血圧上昇反応は、24時間前にレセルピンを処置することによって抑制された。
 c アンギオテンシンIIの静脈内注射による血圧上昇反応は、マレイン酸エナラプリルの前処置によって抑制された。
 d メシル酸フェントラミンを静脈内注射後、エピネフリンを静脈内注射したところ、血圧は降下した。
 e 硫酸アトロピン処置後、大量の塩化アセチルコリンを静脈内注射したところ、血圧は上昇した。

  1(a、b)  2(a、e)  3(b、c)  4(c、d)  5(d、e)  

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問134

排尿障害の治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 塩酸プロピベリンは、抗コリン作用と直接的膀胱平滑筋弛緩作用をもち、頻尿の治療に用いられる。
 b 塩酸タムスロシンは、アドレナリンα1受容体遮断作用をもち、前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療に用いられる。
 c ネオスチグミンは、コリンエステラーゼ阻害作用により排尿筋を弛緩させるため、頻尿の治療に用いられる。
 d 塩酸クレンブテロールは、β2アドレナリン受容体遮断作用をもち、排尿障害の治療に用いられる。
 e 塩化ベタネコールは、ムスカリン性アセチルコリン受容体刺激を介して排尿障害を改善する。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問135

消化性潰瘍治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a オメプラゾールは、酸性条件下で活性型となり、プロトンポンプ分子のSH基と結合してポンプ機能を持続的に阻害する。
 b ファモチジンは、胃粘膜主細胞のヒスタミンH2受容体を競合的に遮断することにより酸分泌を抑制する。
 c スクラルファートは、ショ糖硫酸エステルアルミニウム塩で、ペプシンを阻害するほか、潰瘍部に結合し、治癒を促進する。
 d レバミピドは、活性酸素の消去作用やプロスタグランジン濃度上昇作用により胃粘膜保護効果を示す。
 e アモキシシリンのヘリコバクター・ピロリに対する抗菌作用は、胃内pHの上昇により低下する。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問136

消化器系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a ウルソデオキシコール酸は、胆汁分泌を抑制するため、肝内胆汁うっ滞の治療に使用される。
 b C型慢性肝炎に対するインターフェロンの効果は、C型肝炎ウイルスの遺伝子型と治療前のウイルスRNA量に影響される。
 c クエン酸モサプリドは、セロトニン5-HT4受容体を遮断して、消化管運動を抑制する。
 d グリチルリチン製剤は、慢性肝疾患における肝機能異常の改善に用いられる。
 e メシル酸ナファモスタットは、タンパク質分解酵素阻害薬で、急性膵炎や慢性膵炎の急性増悪時に用いられる。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問137

子宮に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a  塩酸リトドリンは、アドレナリンβ1受容体遮断薬であり、流産・早産の防止に用いられる。
 b ジノプロストは、律動的な子宮収縮を引き起こすため、陣痛促進に用いられる。
 c 塩酸ピペリドレートは、ニコチン性アセチルコリン受容体遮断作用を有し、切迫流産・早産の防止に用いられる。
 d マレイン酸エルゴメトリンは、子宮収縮作用を有し、分娩後の弛緩出血の予防・治療に用いられる。
 e オキシトシンは、陣痛誘発や分娩促進の目的で用いられる。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問138

次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a ワルファリンカリウムは、ビタミンKに拮抗し、主として腎での血液凝固因子産生を抑制する。
 b 塩酸チクロピジンは、血小板のアデニル酸シクラーゼを抑制し、血小板の凝集及び放出能を抑制する。
 c ジピリダモールは、ホスホジエステラーゼ活性を上昇させ、抗血小板作用を現わす。
 d ウロキナーゼは、プラスミノーゲンをプラスミンに変換し、血栓中のフィブリンを溶解する。
 e アルガトロバンは、トロンビンを選択的に阻害し、血小板凝集を抑制する。

  1(a、b)  2(a、e)  3(b、c)  4(c、d)  5(d、e)  

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問139

眼科領域で用いられる薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 塩酸ジピベフリンは、ノルエピネフリンのプロドラッグであり、瞳孔散大筋を収縮させて散瞳をもたらす。
 b トロピカミドは、散瞳や調節麻痺の目的で使用されるが、緑内障の患者には禁忌である。
 c ヒアルロン酸ナトリウムは、眼球乾燥症候群(ドライアイ)やスティーブンス・ジョンソン症候群に伴う角結膜上皮障害の治療に点眼で用いられる。
 d 塩酸ブナゾシンは、アドレナリンα1受容体遮断薬であり、眼房水の産生を抑制することで眼内圧を低下させる。
 e ピレノキシンには、水晶体の透明性を改善する作用があり、糖尿病性白内障の治療に内服で用いられる。

  1(a、b)  2(a、e)  3(b、c)  4(c、d)  5(d、e)  

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問140

高脂血症治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a プロブコールには、コレステロールの胆汁中への異化排泄促進作用はあるが、抗酸化作用はない。
 b ベザフィブラートは、血清中の総コレステロール、トリグリセリド及び高比重リポタンパク(HDL)を低下させる。
 c ニコモールは、血清中の総コレステロールとHDLを低下させるが、トリグリセリドを上昇させる。
 d フルバスタチンナトリウムは、ヒドロキシメチルグルタリルCoA(HMG-CoA)還元酵素を阻害し、血清中の低比重リポタンパク(LDL)を低下させる。
 e コレスチミドは、小腸からの胆汁酸の再吸収を阻害し、肝細胞のLDL受容体数を増加させて、血清総コレステロールを低下させる。

  1(a、b)  2(a、e)  3(b、c)  4(c、d)  5(d、e)  

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問141

下垂体ホルモンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a プロラクチンは、乳汁分泌に重要な働きを有するホルモンで、ドパミン受容体の刺激により分泌が促進される。
 b 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は、糖質コルチコイド産生を増大させるが、その分泌は血中糖質コルチコイドによるフィードバック制御を受けない。
 c 成長ホルモンには、タンパク質同化促進作用のほか、糖利用を抑制する作用がある。
 d バソプレシン(ADH)の抗利尿作用は、腎の集合管に存在するV2受容体の刺激を介して現れる。
 e プロラクチンは、オキシトシン類似の構造を有するペプチドホルモンで、下垂体後葉から分泌される。

  1(a、b)  2(a、e)  3(b、c)  4(c、d)  5(d、e)  

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問142

インスリンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a インスリン受容体は、チロシンキナーゼ内蔵型であり、各2個のα及びβサブユニットからなる。
 b 膵ランゲルハンス島β細胞からの生理的分泌は、細胞内へのグルコースの取り込みと、それに続くATP感受性K+チャネルの抑制によって引き起こされる。
 c 肝臓、骨格筋及び脂肪組織へのグルコース輸送を促進することで血糖を調節するが、この機序には糖輸送担体の細胞膜への移動が重要である。
 d 適応症は、1型糖尿病であり、2型糖尿病に使われることはない。
 e 動物実験で催奇形性が報告されているので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には禁忌である。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問143

内分泌・代謝系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a リオチロニンナトリウムは、T4製剤より速効性のT3製剤であり、甲状腺機能低下症に用いられる。
 b チアマゾールは、甲状腺ペルオキシダーゼの活性化作用を有し、甲状腺機能亢進症の治療に用いられる。
 c 副甲状腺ホルモンは、骨や腎臓に存在する受容体と結合しアデニル酸シクラーゼ活性化を介して、血漿中カルシウムを増加させる。
 d カルシトニンは、甲状腺傍細胞で合成されるペプチドホルモンで、腎臓に作用してカルシウムイオンやリン酸の排泄を促進する。
 e アレンドロン酸ナトリウム水和物は、石灰化と骨吸収を促進し、骨粗しょう症治療薬として用いられる。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問144

抗菌薬の作用機序に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a アンピシリンは、主にトランスペプチダーゼを阻害する。
 b 硫酸カナマイシンは、細胞壁合成を阻害し、広い抗菌スペクトルを示す。
 c 塩酸ミノサイクリンは、30Sリボソームに結合してタンパク質合成を阻害する。
 d リファンピシンは、RNAポリメラーゼと結合してRNA合成を阻害する。
 e クラリスロマイシンは、70Sリボリームの50Sサブユニットに結合してタンパク質合成を阻害する。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問145

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の除菌及びその感染症の治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 消毒用アルコールは、MRSAの除菌に有効である。
 b ムピロシンカルシウム水和物は、鼻腔内のMRSAの除菌に有効である。
 c テイコプラニンは、細菌の細胞壁合成阻害作用を有するが、MRSAに対する抗菌力はない。
 d 塩酸バンコマイシンは、消化管から吸収されやすいため、腸管内感染には適用されない。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問146

抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a フルオロウラシルは、5-フルオロ-2'-デオキシウリジン-5'-リン酸に変換され、チミジル酸合成酵素を不可逆的に阻害してDNA合成を抑制する。
 b マイトマイシンCは、アントラサイクリン系薬物で心毒性が強く、心機能に異常のある患者には禁忌である。
 c シクロホスファミドは、チュブリンの重合を阻害し、細胞分裂を抑制する。
 d 塩酸イリノテカンは、トポイソメラーゼI阻害薬で、S期の細胞に特異的な毒性を示す。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問147

次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a クロモグリク酸ナトリウムは、ケミカルメディエーター遊離抑制作用を有し、アレルギー性結膜炎に用いられる。
 b オフロキサシンは、ニューキノロン系抗菌薬で、トラコーマの治療に使用される。
 c ラタノプロストは、プロスタグランジンFの誘導体で、眼房水の流出を促進して眼圧降下を引き起こす。
 d 臭化水素酸ホマトロピンは、瞳孔散大筋のムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断して、散瞳を引き起こす。
 e 臭化ピリドスチグミンは、短時間作用型のコリンエステラーゼ阻害薬で、緑内障の治療に用いられる。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問148

診断用薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a ガドジアミド水和物に含まれるガドリニウムイオンは、常磁性を示し、X線CT画像のコントラストを強める。
 b メチラポンは、下垂体TSH分泌機能検査に用いられる。
 c ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は、妊娠成立早期から産生分泌されるので、尿中hCGの有無が妊娠診断に使用される。
 d 酢酸ゴナドレリンは、下垂体LH分泌機能検査に用いられる。
 e 精製ツベルクリンは、皮下注射で結核の診断に用いられる。

  1(a、b)  2(a、e)  3(b、c)  4(c、d)  5(d、e)  

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問149

非臨床試験に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 一般毒性試験は、単回投与毒性試験と反復投与毒性試験に大別される。
 b 反復投与毒性試験とは、6ヶ月を超える長期連続投与試験のことである。
 c 臨床試験を開始するためには、すべての非臨床試験の結果が得られていなければならない。
 d 生殖・発生毒性試験は、被験薬物の催奇形性作用を明らかにすることを目的とする。
 e 依存性試験は、特殊毒性試験に属し、被験薬物の身体依存性と精神依存性を明らかにする目的で実施される。

  1(a、b)  2(a、e)  3(b、c)  4(c、d)  5(d、e)  

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問150

薬物中毒とその処置法及び解毒薬に関する記述のうち、正しいものの組合わせはどれか。
 a 血液吸着(hemoperfusion)は、血液中の有害物質を吸着剤に接触させて除去する方法であり、タンパク結合性の強い薬物も効果的に除去できる。
 b ジメルカプロール(BAL)は、分子内に2つのSH基をもち、ヒ素や水銀などの重金属とキレートを形成して体外排泄を促進する。
 c 活性炭は、消化管内の未吸収薬物の吸着には有効であるが、吸収された薬物の排泄促進には無効である。
 d ヨウ化プラリドキシムは、ムスカリン性アセチルコリン受容体遮断作用を有し、有機リン系殺虫剤の中毒時に解毒薬として投与される。
 e フルマゼニルは、ベンゾジアゼピン系薬の急性中毒に用いられる。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問151

物質の生体膜透過に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a D - グルコースの生体膜透過は担体介在輸送によって効率良く起こり、促進拡散と能動輸送の2種類の機構が存在する。
 b アミノ酸やジペプチドの担体介在輸送は二次性能動輸送である。
 c 腎尿細管での再吸収が単純拡散で起こる場合は、塩基性薬物の腎排泄速度は尿がアルカリ性になれば増加する。
 d 膜動輸送により起こる高分子の膜透過にはエネルギーが必要である。

    a b c d
  1 正 誤 正 誤  
  2 正 誤 誤 誤  
  3 誤 正 正 正 
  4 正 正 誤 正 
  5 誤 正 誤 誤 

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問152

薬物の消化管吸収と胃内容物排出速度に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 塩酸イミプラミンは胃内容物排出速度を増加させるので、併用した薬物の吸収速度は大きくなる。
 b 臭化プロパンテリンは胃内容物排出速度を減少させるので、アセトアミノフェンの吸収速度は小さくなる。
 c 食物摂取により胃内容物排出速度が増加し、セファクロルの吸収速度は小さくなる。
 d 食物摂取により胃内容物排出速度が減少し、リボフラビンの吸収量は増加する。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)  4(b、c)  5(b、d)  

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問153

薬物の経肺吸収に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 肺胞の上皮細胞層は薄く、他の投与経路に比べて高分子薬物が吸収されやすい。
 b 肺からの低分子薬物の吸収は基本的にはpH分配仮説に従い、受動拡散で吸収される。
 c 全身作用を目的とした投与剤形はエアゾール剤に限られる。
 d 薬物粒子を肺胞に効率よく沈着させて吸収させるためには、粒子径を0.5μm以下にする必要がある。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問154

薬物のタンパク結合がLangmuir型で表されるとき、次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a タンパク質が薬物分子に対して同じ親和性をもつとき、横軸に薬物の非結合形濃度の逆数、縦軸にタンパク質1分子当たりの結合形薬物分子数の逆数をとると右上がりの直線が得られ、縦軸との切片の逆数はタンパク質1分子当たりの薬物の結合部位数となる。
 b 結合定数が大きい薬物では、薬物濃度がある限度以上になると、血漿中の非結合形分率が急激に増大し、過度の薬効を発現する場合がある。
 c タンパク結合における競合的阻害現象がある場合、阻害物質の存在で、当該薬物の見かけの結合定数が減少するが、タンパク質の結合部位の数には変化はない。
 d フェニルブタゾンは、ワルファリンの血漿タンパク結合を非競合的に阻害する。

    a b c d
  1 正 正 正 誤 
  2 誤 正 誤 正 
  3 正 誤 誤 正 
  4 正 誤 誤 誤
  5 誤 誤 正 正 

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問155

リンパ系への薬物移行に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a リンパ系へ移行した薬物は、血液循環系へ移行した薬物に比べて速やかに全身へ分布する。
 b リンパ管の内皮細胞では、その間隙が大きく開いているところがあるため、血管に比べて分子量の大きな物質が透過しやすい。
 c 消化管からリンパ系を介して吸収された薬物は、肝初回通過効果を受ける。
 d 消化管から脂溶性の高い薬物が吸収された場合、リンパ系に移行しやすい。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問156

薬物代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 薬物代謝酵素は、ミクロソーム分画のみに存在している。
 b シトクロムP450(CYP)による基本的な代謝様式は、加水分解である。
 c フェニトインは、CYPによって酸化される。
 d コデインは、代謝を受けてモルヒネに変換され、鎮痛作用が増強される。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問157

薬物代謝酵素に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 薬物代謝酵素に対して誘導作用と阻害作用の両方を示す薬物がある。
 b フェノバルビタールは、グルクロン酸転移酵素を含む複数の薬物代謝酵素を誘導する。
 c シメチジンはシトクロムP450(CYP)のヘム鉄と複合体を形成し、CYPの代謝活性を増強する。
 d リファンピシンは、肝細胞内の核内レセプターに結合してCYPの分子種CYP3A4を誘導する

    a b c d
  1 正 誤 正 誤  
  2 誤 正 誤 誤 
  3 正 誤 誤 正 
  4 正 正 誤 正 
  5 誤 誤 正 正 

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問158

高齢者に対する薬物投与に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 腎機能が低下しているので、腎排泄型薬物は副作用の発現に注意が必要である。
 b 体内水分量が減少しているので、利尿薬を用いる場合は注意が必要である。
 c 体液量ならびに体組織量が減少し、相対的に血中薬物濃度が低下しているので、作用発現には注意が必要である。
 d 血漿中アルブミン濃度が低下しているので、血漿アルブミンと結合する薬物を用いる時には注意が必要である。
 e 胃液分泌機能の亢進や、消化管運動の低下が起こるので、薬物を経口投与する時には注意が必要である。

    a b c d e
  1 正 正 誤 正 誤
  2 正 誤 正 誤 正 
  3 誤 正 誤 正 誤
  4 正 正 正 誤 誤
  5 誤 誤 正 誤 正 

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問159

薬物の体内動態の変動要因に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a テオフィリンの体重当りの全身クリアランスは、成人に比較して、小児では高く、高齢者では低い。
 b 脂肪肝症状を示す患者の薬物代謝能は、肝硬変患者の薬物代謝能よりも低い。
 c イソニアジドのアセチル化代謝反応には遺伝的多型があり、日本人では白人に比べ、アセチル化能が低い人の割合が多い。
 d シトクロムP450(CYP)の分子種CYP2D6には遺伝子多型が存在するので、poor metabolizer群ではextensive metabolizer群に比較して、ノルトリプチリンの消失が遅い。
 
  1(a、b)  2(a、d)  3(b、c)  4(b、d)  5(c、d)  

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問160

病態時の薬物体内動態に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a トルブタミドは、肝固有クリアランスが小さいため、肝血流量が低下すると、全身クリアランスが低下しやすい。
 b うっ血性心不全の患者では、健常人に比べ心拍出量が減少するために、リドカインの全身クリアランスは低下しやすい。
 c プロカインアミドは、腎臓からの未変化体の排泄率が小さいために、腎障害時には消失半減期が短くなりやすい。

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問161

ある薬物300 mgをヒトに静脈内投与したところ、下の片対数グラフに示す血中濃度と時間の関係が得られた。この薬物を6時間ごとに300 mgをくり返し急速静脈内投与して得られる定常状態での平均血中薬物濃度(μg/mL)に最も近い値はどれか。

  1 1.8  2 3.6  3 7.2  4 14.4  5 28.8

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問162

図1の実線は、薬物Aの静脈内投与後の尿中排泄速度を時間に対して片対数プロットしたものである。図2の実線は、同じ薬物Aの経口投与後の血中濃度を時間に対して片対数プロットしたものであり、1点鎖線(?・?)は十分長い時間経過した後の血中濃度曲線を時間0に外挿したものである。また、破線(- - - - - )は1点鎖線の値から実線の値を差し引いた値を時間に対して片対数目盛りで示したものである。
 薬物Aの吸収速度定数(hr-1)として、最も近い値は次のどれか。ただし、この薬物の吸収及び消失過程は線形1-コンパートメントモデルに従うものとする。

  1 0.069  2 0.12  3 0.69  4 1.2  5 2.3

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問163

ある薬物を同一被験者に100 mgを急速静脈内投与、あるいは200 mgを経口投与した後の血中濃度を測定し、それぞれ表に示す結果を得た。ただし、この薬物は肝代謝のみで消失し、体内動態は線形性を示すものとする。肝血流速度を100 L/hrとして、経口投与時の門脈血中へ移行する割合(消化管透過率)(%)に最も近い値はどれか。

              急速静脈内投与    経口投与
    投与量(mg)      100        200
 血中濃度時間曲線下面積     5         4
   (mg・hr/L)

  1 40  2 50  3 60  4 70  5 80

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問164

血中薬物濃度モニタリング(TDM)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a バンコマイシンを経口で投与する場合は、TDMの対象とならない。
 b ゲンタマイシンを点滴投与した患者の最高血中濃度の測定では、点滴終了3 hr後に採血を行う。
 c テオフィリンのTDMとして、最高血中濃度の測定を行うことがある。
 d 炭酸リチウムのTDMでは、血清を分離せずに全血中濃度として測定する必要がある。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問165

薬物Aの水溶液中(初濃度40 mg/mL)での分解過程について、時間(hr)に対して濃度C(mg/mL)の常用対数値をプロットしたところ、下のグラフのようになった。次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 分解は0次反応速度式に従っている。
 b 反応の半減期は約8時間である。
 c 反応速度定数は、0.1 hr-1である。
 d 反応開始から20時間後には、薬物Aの約99%が分解することが予測される。

    a b c d
  1 正 正 誤 誤 
  2 正 正 誤 正 
  3 正 誤 正 誤 
  4 誤 正 正 誤 
  5 誤 誤 正 正 
  6 誤 誤 誤 正 

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問166

粉体の粒子径あるいは粒子径分布に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 顕微鏡法では、個数基準の粒子径分布が得られる。
 b 沈降法では、質量基準の粒子径分布が得られる。
 c 同一粉体では、個数基準分布から得られるモード径は、質量基準分布から得られるモード径よりも大きい。
 d 同一粉体では、体積平均径は、面積平均径よりも小さい。
 e マーチン径は、粒子の投影面積と同じ面積を持つ円の直径で表したものである。

    a b c d e
  1 誤 正 正 正 誤
  2 正 正 誤 正 正
  3 誤 誤 正 正 正 
  4 正 正 誤 誤 誤
  5 正 誤 誤 誤 正

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問167

一定量の粉体試料を底面積3 cm2の円筒容器に静かに充てんしたところ、高さは10 cmとなり、その空隙率は55%であった。次にその粉体の入った容器を一定の高さから一定速度で繰り返し落下させてタップ充てんしたところ、粉体層の高さは7 cmとなった。このときの空隙率(%)として最も近い値はどれか。

  1 33  2 36  3 39  4 42  5 45

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問168

ある固体薬物の結晶多形であるI形とII形は互変二形の関係にある。ファントホッフ式から求めたI形の溶解熱は28 kJ/mol、II形の溶解熱は21 kJ/molであり、I形とII形の転移温度は83℃であった。次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。ただし、温度10℃から90℃の間で溶解熱は変化しないものとする。
 a 37 ℃における溶解度はI形<II形である。
 b 37 ℃における溶解度はI形>II形である。
 c 37 ℃における溶解度はI形=II形である。
 d 83 ℃における溶解度はI形=II形である。
 e 90 ℃における溶解度はI形<II形である。

  1(a、d)  2(a、e)  3(b、d)
  4(b、e)  5(c、e)  6(d、e)

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問169

固体薬物の溶解速度を測定した結果、下記のデータを得た。みかけの溶解速度定数(cm-2・min-1)として最も近い値はどれか。ただし、薬物の溶解度は2.0 mg/mL、固体薬物の有効表面積は1 cm2であり、実験中表面積は変化しないものとする。この時間内ではシンク条件が成立しているものとする。

      時間(min)    0    1    2    3    5
 溶液の薬物濃度(mg/mL)  0   0.021  0.039  0.061  0.100

  1 0.01  2 0.02  3 0.03  4 0.04  5 0.05 

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問170

界面活性剤に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a イオン性界面活性剤水溶液では、クラフト点以上になるとミセルが形成されない。
 b 非イオン性界面活性剤水溶液では、曇点以上になると2相分離が起こり、溶液は白濁する。
 c Hydrophile-Lipophile Balance(HLB)が大きい界面活性剤ほど親油性である。
 d ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、非イオン性界面活性剤に分類される。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問171

レオロジーに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a ニュートン流動では、粘度はせん断速度の増加に比例して増加する。
 b 塑性流動には降伏値があり、この値より大きなせん断応力ではせん断速度に無関係に粘度は一定の値である。
 c ダイラタント流動では、粘度はせん断速度の増加とともに減少する。
 d チキソトロピーを示すものでは、流動曲線(レオグラム)の上昇曲線と下降曲線は同一とはならない。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問172

日本薬局方の試験法に関する記述のうち、正しいものはどれか。
 1 直径20.0 mm以上の大きさの製剤、腸溶性の製剤、徐放性の製剤及び溶出試験の適用を受ける製剤には、崩壊試験法を適用しない。
 2 軟カプセル剤の質量偏差試験法は、内容物が固形ではないため内容物を含むカプセル全質量について行う。
 3 溶出試験法の1つに、フロースルーセル法がある。
 4 プラスチック製医薬品容器試験法の透明性試験第1法は、容器表面に凹凸やエムボス加工がある容器の試験に適用できる。
 5 輸液用ゴム栓は、溶血性試験を行う必要はない。

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問173

カプセル剤に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 硬カプセルの充てん方式にはdisc式、compress式、Auger式などがある。
 b ロータリーダイス法は、二重ノズルの内側と外側から薬液と被膜液を吐出して軟カプセルを製造する方法である。
 c 5号カプセルの内容量は、1号カプセルの内容量より大きい。
 d スパンスル型カプセルは、速放出性顆粒と種々の徐放出性顆粒を混合してカプセルに充てんしたものである。

    a b c d
  1 正 正 誤 誤 
  2 誤 誤 正 正 
  3 正 誤 誤 正 
  4 誤 正 誤 正 
  5 正 正 正 誤 

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問174

無菌製剤の製剤添加剤に関する記述のうち、正しいものはどれか。
 1 日本薬局方インスリン注射液には、等張化剤として塩化ナトリウムが添加されている。
 2 用時溶解して用いる注射剤には、賦形のみを目的とする添加剤を加えてはならない。
 3 ブドウ糖輸液製剤には、通例保存剤を添加する。
 4 点眼剤には、pHを調整する目的で無害の酸又はアルカリを加えてはならない。
 5 塩化ベンザルコニウムは、点眼剤用保存剤としても用いられる。

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問175

滅菌に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 最終滅菌を適用できる医薬品には、通例、10-6以下の無菌性保証水準が得られる条件で滅菌を行う。
 b 最終滅菌法では、生存菌数(生存率)を1/100に低下させるのに要する時間(または線量)をdecimal reduction value(D値)という。
 c 微生物殺滅法における方法の1つに照射法がある。
 d 微生物殺滅法におけるガス法では、塩素ガスが広く用いられている。
 e 微生物由来の発熱性物質は、高圧蒸気法やろ過法(孔径0.22μmフィルター)で破壊あるいは除去できる。

  1(a、b)  2(a、c)  3(b、c)
  4(b、e)  5(c、d)  6(d、e)

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問176

次図はフィルムコーティング錠の製造工程の例である下のA〜Eは各種製剤機械の模式図を示す。単位操作 (1)〜(3)に用いられる装置に関して、正しい組合せはどれか。ただし、図中の矢印(⇒)は空気の流れを示す。


    (1) (2) (3)
  1 A  B  E 
  2 A  D  C  
  3 B  A  D  
  4 B  C  E  
  5 C  A  D  
  6 C  B  E

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問177

医薬品の容器に関する記述のうち、正しいものはどれか。
 1 SP包装、PTP包装、ガラスびんはいずれも気密容器である。
 2 局方における容器とは、医薬品を入れるもので栓やふたは含まれない。
 3 エアゾール剤は密閉容器を使用することが規定されている。 
 4 注射剤に着色ガラス容器を用いた場合は、注射剤の不溶性異物検査法は適用されない。
 5 水性の注射剤にはプラスチック製容器を用いてはならない。

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問178

放出制御型薬物送達システムに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a マトリックス型製剤は、膜制御型製剤に比べて一定の薬物放出速度を示す。
 b 時限放出型製剤は、特定の消化管部位での薬物放出を目的として利用される。
 c マトリックスからの薬物放出がHiguchi式に従う場合、累積薬物放出量は、時間の2乗に対して比例する。
 d 水に不溶性の高分子で皮膜を施した製剤では、リザーバー内の薬物濃度が飽和状態にある期間は、薬物が一定速度で放出される。

    a b c d
  1 正 誤 正 誤  
  2 誤 正 正 誤 
  3 正 正 誤 正 
  4 誤 正 誤 正 
  5 誤 誤 正 正 
  6 正 誤 誤 誤

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問179-180

抗腫瘍薬メトトレキサートに関する以下の問に答えよ。

問179
メトトレキサート(下図)の記述(a〜e)のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 細胞内でテトラヒドロ葉酸と拮抗して作用する。
 b 細胞内のC2ユニット(エチル基)の運搬体として働く。
 c 分子中のグルタミン酸部分は、D体構造である。
 d 長期使用患者では、貧血を生じやすい。
 e 尿をアルカリ化すると溶解度が増加するので、尿細管内での析出による腎障害の防止に有効である。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(c、d、e)  

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問180

メトトレキサートを静脈内投与後の男性患者の薬物体内動態パラメータについて以下のデータが得られている。

  血中消失半減期       7 hr
  血漿タンパク結合率     50%
  尿細管分泌クリアランス   137 mL/min
  尿細管再吸収率       25%

この患者にプロベネシドを併用投与したところ、血中からのメトトレキサートの消失が遅延した。メトトレキサートの尿細管分泌クリアランスはプロベネシドの併用で40%低下することが知られている。プロベネシド併用時のメトトレキサートの腎クリアランス値(mL/min)として最も近い値はどれか。なお、この患者の糸球体ろ過速度(GFR)は125 mL/minとする。

  1 63  2 89  3 109  4 125  5 150  6 175

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EW-91回医療薬学 II

第91回薬剤師国家試験(平成18年3月)

       医療薬学 II(問181〜問240)


問181

血液生化学的検査に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 低比重リポタンパク-コレステロール(LDL-C)の低値は、動脈硬化症の危険因子である。
 b アルコール性肝障害では、γ-グルタミルトランスペプチダーゼ(γ-GTP又はγ-GT)値が上昇する。
 c C反応性タンパク(CRP)は、炎症性疾患で増加する。
 d 肝硬変症では、コリンエステラーゼ値が上昇することが多い。
 e アルカリホスファターゼ(ALP)値の上昇は、肝・胆道系疾患や骨疾患の診断に有用である。
 
  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(a、d、e)  5(b、c、e)  6(c、d、e)

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問182

心臓の生理と心電図所見に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 心臓の刺激伝導系興奮は、通常、房室結節の自発的興奮に始まる。
 b P波は、心房の電気的興奮を反映している。
 c QRS波は、心室の電気的興奮を反映している。
 d 心房細動では、基線の不規則な振れが認められる。
 e 高K+血症では、T波の平低化が認められる。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(c、d、e)  

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問183

脳血管障害に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 脳血栓症の主な危険因子として、高血圧、糖尿病、高脂血症がある。
 b 脳出血は、日中活動時よりも就寝中に発症することが多い。
 c クモ膜下出血では、突発的な頭痛、嘔気、嘔吐を発症することが多い。
 d 一過性脳虚血発作(TIA)においては、CT所見で初期から明らかな虚血病変を認めることが多い。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問184

パニック障害とその治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 不安発作(パニック発作)の繰り返しを特徴とする。
 b パニック発作では、突然強い不安に襲われ、動悸、息切れ、胸苦しさ、めまいなどの身体症状を伴うことが多い。
 c パニック発作には、明らかな誘因が存在することが多い。
 d ベンゾジアゼピン系薬、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が使用される。
 e 塩酸パロキセチン水和物は発作時に頓服で用いられ、継続的には使用されない。

  1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、c、e)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問185

片頭痛とその予防及び発作時の治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 脳動脈が一時的に収縮し、その後血管が異常拡張することにより生じる発作性の頭痛である。
 b カフェインを含むコーヒー、紅茶を避けるよう指導する。
 c コハク酸スマトリプタンなどのセロトニン5-HT1B/1D受容体刺激薬が発作時に用いられる。
 d 発作時には、ニトログリセリンが繁用される。
 e 酒石酸エルゴタミン配合剤は、狭心症患者には禁忌である。

    a b c d e
  1 正 誤 誤 正 誤
  2 誤 正 正 正 正
  3 正 正 正 誤 正
  4 誤 正 誤 正 正
  5 誤 誤 正 誤 誤

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問186

骨・関節疾患の病態及びカルシウム代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 骨粗しょう症では、コラーゲンなどのタンパク性基質とカルシウムやリンから成る骨塩とが一定の割合を保ちつつ減少する。
 b 慢性腎不全では、ビタミンD活性化障害とリン排泄障害により、骨粗しょう症が出現する。
 c 骨軟化症では、ビタミンDの欠乏により骨の脆弱化が起こる。
 d 血液・腫瘍性疾患で起こる高Ca2+血症は、活性型ビタミンD3の産生亢進により発症する。
 e 変形性関節症は、ビタミンDの活性化障害により関節軟骨に障害が生じたものである。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問187

8歳の男児、幼児期よりアトピー性皮膚炎を指摘されていたが、外用薬の塗布のみで経過観察していた。本日、家族で夕食に出かけ、そばを食べた。食後すぐに気分が悪くなり、その後、強いぜん鳴が出現し、ショック状態で救急外来に運び込まれた。直ちに使用すべき薬物とその投与法のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a クロモグリク酸ナトリウムの吸入
 b 0.1%エピネフリンの皮下投与
 c コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウムの静脈内投与
 d アミノフィリンの緩徐な静脈内投与
 e 塩酸ニカルジピンの静脈内投与

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問188

50歳の女性、動悸と脈拍異常により来院。心電図により心房細動と診断された。心拍数は約100/分であった。7年前に僧帽弁置換術を受け、その後、フロセミドとワルファリンカリウムの投薬を受けている。1週間前の来院時には脈拍60/分で不整脈は認めなかった。この症例において、静脈内投与で用いられる治療薬〔I〕はどれか。また、除細動に成功しなかった場合、新たに追加すべき経口投与薬〔II〕はどれか。〔I〕と〔II〕の正しい組合せを選べ。
     〔I〕              〔II〕
 a  硫酸アトロピン      e  ジゴキシン
 b  トロンビン        f  硝酸イソソルビド
 c  アミノフィリン      g  塩酸マニジピン
 d  リン酸ジソピラミド    h  バルサルタン

  1(a、e)  2(a、h)  3(b、g)  4(b、h)
  5(c、f)  6(c、g)  7(d、e)  8(d、f)

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問189

高血圧治療薬と主な副作用との対応のうち、正しいものの組合せはどれか。
     高血圧治療薬            副作用
 a Ca2+チャネル遮断薬   -----------  冠動脈れん縮
 b アンギオテンシンII受容体遮断薬 ---  空咳
 c アドレナリンα1受容体遮断薬 ------  起立性低血圧
 d アンギオテンシン変換酵素阻害薬 ---  高K+血症
 e チアジド系利尿薬    ----------   低K+血症

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問190

慢性糸球体腎炎に伴う高血圧症の治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 高度の腎機能低下を合併した場合には、高用量のアンギオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)を使用すべきである。
 b アンギオテンシンII受容体遮断薬(ARB)の使用は、腎機能保護の観点から推奨されている。
 c ACEIとCa2+チャネル遮断薬の併用は、避けるべきである。
 d ACEIとARBは、糸球体内圧を降下させると考えられている。
 e 高血圧は、腎機能障害進行の促進因子の1つである。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問191

尿路感染症に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 急性単純性膀胱炎は女性に多く、慢性複雑性膀胱炎は高齢者に多い。
 b 急性膀胱炎では、急性腎孟腎炎に比較し、悪寒や高熱などの全身症状が強い。
 c 留置カテーテルなどの異物が尿路にある場合、バイオフィルム形成が起きて、難治性感染症となりやすい。
 d 慢性腎孟腎炎の原疾患として、尿路結石、先天奇形などによる膀胱尿管逆流がある。
 e 急性尿路感染症では、尿沈渣に白血球を認めることはまれである。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問192

以下の医薬品のうち、妊婦に投与禁忌となるものの正しい組合せはどれか。
 a エトレチナート
 b リン酸ピリドキサール
 c マレイン酸エナラプリル
 d スクラルファート
 e ミソプロストール

  1(a、b、c)  2(a、c、e)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問193

前立腺癌とその治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 日本人の罹患率は欧米人よりも高い。
 b 骨転移を起こしやすい。
 c アロマターゼ阻害薬の塩酸ファドロゾール水和物が用いられる。
 d 病期が進行した症例では、血清酸性ホスファターゼ値が上昇することが多い。
 e 内分泌療法として酢酸リュープロレリンが用いられる。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問194

肺炎とその治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a スルファメトキサゾール・トリメトプリム(ST)注射剤は、ニューモシスチス・カリニ肺炎の治療に適応となる。
 b 細菌性肺炎のうち、市中肺炎の起炎菌としては肺炎球菌及びインフルエンザ桿菌の頻度が高い。
 c ザナミビル水和物はA型インフルエンザウイルスのみに有効だが、塩酸アマンタジンはA型及びB型の両方に有効である。
 d マイコプラズマ肺炎には、β-ラクタム系抗生物質が有効である。
 e 臓器移植患者におけるサイトメガロウイルス肺炎の治療には、ガンシクロビルやホスカルネットナトリウム水和物が有効である。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問195

気管支ぜん息及び薬物誘発性ぜん息とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a I型アレルギー反応を機序とするぜん息では、血清非特異的IgE値が低下している。
 b アドレナリンβ2受容体刺激薬の硫酸サルブタモールは、発作がなくても定期的に投与する。
 c アスピリンぜん息の患者には、メフェナム酸は禁忌である。
 d ロイコトリエン受容体遮断薬のプランルカスト水和物は、発作予防の目的で用いられる。
 e ピークフロー値の測定は患者自身が行えるため、治療効果のモニタリングに用いられる。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問196

呼吸器系の悪性腫瘍とその治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 日本では、気管、気管支及び肺に発生する癌による死亡数は、成人男性腫瘍死の第一位となっている。
 b 非小細胞肺癌の非進行症例の治療において、化学療法は外科手術よりも優先される。
 c ゲフィチニブの重篤な副作用として、急性肺障害や間質性肺炎がある。
 d 小細胞肺癌治療には、シスプラチンとエトポシドの併用療法が適応となる。
 e 塩酸イリノテカンは、癌細胞の増殖にかかわるチロシンキナーゼを阻害する作用を持つ。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問197

消化器系癌とその治療薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 近年、日本では大腸癌の罹患率が減少している。
 b Squmous cell carcinoma(SCC)抗原は、膵臓癌の腫瘍マーカーである。
 c ヘリコバクター・ピロリによる慢性胃炎は、胃癌の危険因子の一つである。
 d 塩酸ゲムシタビンは、膵臓癌治療に用いられる。
 e 大腸癌に対する化学療法として、レボホリナート・フルオロウラシル療法がある。

    a b c d e
  1 正 正 誤 誤 誤
  2 誤 正 正 正 誤
  3 誤 正 誤 正 正
  4 誤 誤 正 正 正
  5 正 誤 正 誤 正

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問198

大腸疾患とその治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 抗生物質による偽膜性大腸炎の起因菌には、緑膿菌が多い。
 b 偽膜性大腸炎の治療には、塩酸バンコマイシンの経口投与が用いられる。
 c 潰瘍性大腸炎の治療では、シクロスポリンが第一選択薬である。
 d クローン病の病変は非連続的で、いわゆるとび石病変を示す。
 e 腸管出血性大腸菌感染の合併症として、溶血性尿毒症症候群(HUS)を生じることがある。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、e)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問199

緑内障とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 主な発症原因は、水晶体タンパク質の変性による眼圧の上昇である。
 b 中心視野の障害は比較的少ないため、進行末期まで視野異常や視力低下を自覚しないことがある。
 c イソプロピルウノプロストンは、毛様体上皮に存在する炭酸脱水酵素を阻害することにより、眼圧を低下させる。
 d マレイン酸チモロールは、主に房水産生を抑制することにより眼圧を低下させる。
 e 急性発作時には、副腎皮質ステロイド性薬の経口薬が用いられる。

  1(a、c)  2(a、e)  3(b、c)  4(b、d)  5(d、e)

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問200

口腔及び耳鼻咽喉疾患とその治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 急性副鼻腔炎は、インフルエンザ桿菌、肺炎球菌などが原因菌となることが多い。
 b メニエール病は内耳の内リンパ水腫による内耳機能障害で、回転性のめまいが生じる。
 c アフタ性口内炎は、べーチェット病やクローン病患者で出現することがある。
 d 口腔カンジダ症の治療には、マクロライド系抗生物質が用いられる。
 e かぜ症候群に罹患中の小児が耳痛を訴えるようなら、急性中耳炎の発症が疑われる。

    a b c d e
  1 誤 正 誤 誤 正
  2 正 正 誤 誤 誤
  3 正 誤 誤 正 正
  4 正 正 正 誤 正
  5 誤 誤 正 正 誤

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問201

糖尿病とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 糖尿病患者の高血圧治療には、チアジド系利尿薬が第一選択として用いられる。
 b 糖尿病の血糖管理では、ヘモグロビンA1c値が10〜15%となるようにする。
 c 2型糖尿病患者が重症感染症を発症した場合には、インスリンよりもスルホニル尿素薬を治療に用いるべきである。
 d ケトアシドーシス時にインスリンを投与すると、血清K+濃度が投与前より低下しやすい。
 e 2型糖尿病患者の体格指数(body mass index)が28以上の場合には、体重を減量する必要がある。

  1(a、b)  2(a、c)  3(b、d)  4(c、e)  5(d、e)

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問202

甲状腺疾患とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 新生児の甲状腺機能低下症(クレチン病)では、知能発達遅延を起こさないように、早期にチロキシンの補充が必要である。
 b バセドウ病(グレーブス病)の放射性ヨード療法では、甲状腺機能低下症を生じることがある。
 c 成人の原発性甲状腺機能低下症は、慢性甲状腺炎(橋本病)によるものが最も多い。
 d 慢性甲状腺炎は男性に多く、無力感、寒冷敏感、皮膚乾燥などの自覚症状を示す e 甲状腺疾患による機能低下症では、血中甲状腺刺激ホルモン(TSH)及び遊離チロキシンの値が共に低下している。

  1(a、b、c)  2(a、c、e)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)  

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問203

44歳、男性、体重80 kg、左母趾の付け根部分の激痛、同部の腫脹と発赤で来院した。消炎鎮痛薬の投与により痛みは軽減した。10年前からタンパク尿、5年前から高血圧を指摘されていたが、放置していた。検査結果は以下の通りであった。
 血圧 177/107 mmHg、脈拍77/分・整、尿所見:タンパク(+)、糖(-)、沈渣で赤血球 15〜20/視野、血液生化学(括弧内は基準値):総タンパク質 6.4 g/dL(6.5〜8.2)、尿素窒素 66 mg/dL(8〜20)、クレアチニン 3.8 mg/dL(0.6〜1.2)、尿酸 11.1 mg/dL(男性3.5〜7.5)、Na 133 mEq/L(135〜149)、K 5.5 mEq/L(3.5〜4.9)、Cl 93 mEq/L(96〜108)

この患者に対する適切な治療薬の組合せはどれか。
 a プロベネシド         b スピロノラクトン
 c ヒドロクロロチアジド     d ニフェジピン
 e アロプリノール

  1(a、b)  2(a、c)  3〈b、d)  4(c、e)  5(d、e)

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問204

インフルエンザウイルス感染症及びその予防と治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a インフルエンザウイルスは、A、B、Cの3型に分類される。
 b インフルエンザHAワクチンは、B型インフルエンザウイルスには予防効果がない。
 c 塩酸アマンタジンは、副作用として幻覚、せん妄、痙れんを生じることがある。
 d ノイラミニダーゼ阻害薬は、インフルエンザ様症状の発現から2日以内に投与を開始する。
 e 小児の発熱時には、アスピリンはライ症候群を引き起こす危険性があるため、ジクロフェナクナトリウムが第一選択となる。

    a b c d e
  1 正 正 正 誤 正
  2 正 誤 正 正 誤
  3 正 誤 誤 正 正
  4 誤 正 誤 誤 正
  5 誤 正 正 正 誤

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問205

癌牲疼痛に用いられる医薬品に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a WHO方式の疼痛治療では、疼痛の程度が軽い段階から塩酸モルヒネを積極的に用いる。
 b 鎮痛薬に加えて、塩酸アミトリプチリンなどの鎮痛補助薬を用いることがある。
 c 塩酸モルヒネの消失半減期は24時間と長いので、1日1回の投与で効果的である。
 d オピオイド鎮痛薬の副作用に悪心・嘔吐があり、その予防には塩酸グラニセトロンが用いられる。
 e フェンタニルの貼付剤により、3日間程度持続する鎮痛効果が得られる。

    a b c d e
  1 正 正 正 正 誤
  2 正 誤 誤 誤 正
  3 誤 正 誤 誤 正
  4 誤 正 正 誤 正
  5 誤 誤 正 正 誤

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問206

問206-207
下記の症例の臨床経過を読んで、問に答えよ。
<症例>
24歳の女性、体重40 kg、朝食はいつも摂らず、昼食も偏食がちで欠食することも多かった。顔色は悪く、血圧も低い方であった。特に薬の服用はない。このところ体調がすぐれないため、近医を受診したところ、以下の検査結果であった。
 検査結果(括弧内の値は基準値)
 白血球数 5200/μL(4500〜9000)、血色素量 6.2 g/dL(女性11.4〜14.7)、血小板数 18×104/μL(13〜40×104)、MCV(平均赤血球容積)62 fL(81〜100)、MCHC(平均赤血球血色素濃度)28%(31〜35)

問206
上記の検査結果から推定可能な疾患の正しいものの組合せはどれか。
 a 溶血性貧血
 b 鉄欠乏性貧血
 c 再生不良性貧血
 d 無トランスフェリン血症
 e 葉酸欠乏による貧血

  1(a、b)  2(a、c)  3(b、d)  4(c、e)  5(d、e)

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問207

さらに検査を施行し、血清鉄 9μg/dL(女性40〜160)、総鉄結合能450 μg/dL(女性240〜350)、トランスフェリン飽和率(=血清鉄/総鉄結合能×100)2 %、血清フェリチン値 5 ng/mL(女性10〜80)、電解質:Na 136 mEq/L(135〜149)、K 3.6 mEq/L(3.5〜4.9)、Cl 100 mEq/L(96〜108)、乳酸脱水素酵素(LDH)210 IU/L(200〜400)であった。このため、ある薬剤の投与が開始された。この症例の検査値と治療薬(血液製剤を含む)に関する記述のうち、正しいものはどれか。
 1 血清鉄値、トランスフェリン飽和率、血清フェリチン値が低値であったため、鉄剤の経口投与を開始した。
 2 血清鉄値の低下と溶血の検査所見が認められたため、プレドニゾロンの経口投与を開始した。
 3 再生不良性貧血を考えて、白血球除去赤血球製剤の輸血を行った。
 4 葉酸の欠乏を考えて、ホリナートカルシウムの投与を開始した。

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問208

問208-210
下記の症例の臨床経過を読んで、問に答えよ。
<症例>
30歳の男性、このところ疲れやすく、37 ℃台後半の熱が持続し、下肢に出血斑を認めたため、近医を受診した。初診時の身体所見は、身長 175 cm、体重 68 kg、脈拍 80/分・整、血圧 120/78 mmHg、体温 37.8 ℃、瞼結膜に軽度の貧血を認めたが、球結膜には黄染(黄疸)を認めなかった。頸部に2 cm × 2 cm大のリンパ節を4個触知し、肝脾腫が認められた。
 近医で施行した検査結果は以下の通りであった。
 検査結果(括弧内の値は基準値)
 白血球数 2500/μL(4500〜9000)、血色素量 8.2 g/dL(男性12.0〜16.2)、血小板数 1×104/μL(13〜40×104)、電解質:Na 136 mEq/L(135〜149)、K 4.5 mEq/L(3.5〜4.9)、Cl 100 mEq/L(96〜108)、乳酸脱水素酵素(LDH)630 IU/L(200〜400)、尿素窒素(BUN)12 mg/dL(8〜20)、血清クレアチニン0.8 mg/dL(0.6〜1.2)

問208
上記の記述に基づいて判断する場合、正しいものの組合せはどれか。
 a 悪性腫瘍により発熱が出現することはまれなので、この発熱は悪性腫瘍とは関係がない。
 b 下肢に出現した出血斑は、血小板減少による可能性がある。
 c 頸部リンパ節の触知、肝脾腫の所見は、異常とはいえない。
 d 瞼結膜に認められた貧血は、血色素量8.2 g/dLを反映している。
 e 逸脱酵素の上昇から、何らかの細胞の破壊が起きている可能性がある。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

<解答>へ・  <解説>へ


問209

さらに検査を施行したところ、血液凝固系・線溶系検査で、プロトロンビン時間(PT)活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)とも延長し、フィブリノゲン値の低下、フィブリン分解産物(FDP)値の上昇を認めた。また、骨髄検査を施行したところ、有核細胞数の増加を認め、このうち前骨髄球が90%以上を占めていた。この疾患に関する病態と治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 大多数の骨髄細胞にフィラデルフィア染色体が認められる。
 b 播種性血管内凝固症候群(DIC)を合併している可能性があるため、DICに対する治療も並行して行う必要がある。
 c トレチノインの内服による分化誘導療法を行う。
 d 急性白血病であるから、直ちに抗腫瘍薬の多剤併用による化学療法を施行する。
 e メシル酸イマチニブの内服により、完全寛解に導入することができる。

  1(a、b)  2(a、d)  3(b、c)  4(c、e)  5(d、e)

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問210

この患者に用いられる可能性の高い治療薬について、正しいものの組合せはどれか。
 a ヘパリンナトリウム
 b メシル酸ガベキサート
 c ワルファリンカリウム
 d ウロキナーゼ
 e 乾燥濃縮人アンチトロンビンIII

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)

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問211

医療安全に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a "人間は誤りを犯す存在である"との前提に立ち、人為的ミスがあっても安全が確保される仕組みが必要である。
 b ヒヤリ・ハット事例は、当事者の責任を明確にする目的で収集・分析する資料となる。
 c ヒヤリ・ハット事例の収集による事故防止の考えは、ハインリッヒの法則が基本となっている。
 d 薬剤師が調剤の過程で何らかの問違いを起こし、患者に誤った薬剤を交付した場合は調剤過誤という。
 e 品質管理手法としてのクオリティーコントロール活動は、調剤事故の防止対策立案に役に立たない。

  1(a、b、c)  2(a、c、d)  3(a、d、e)
  4(b、c、e)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問212

調剤過誤防止のために取るべき方策の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 外観の類似した錠剤やカプセル剤は、1ケ所にまとめて配置する。
 b 類似名称や複数規格があるものについては、マーク表示などで注意を喚起する。
 c 散剤の装置びんへの充填は、経験年数最長の薬剤師が単独で行う。
 d 散剤の計量調剤ミスを防ぐためには、複数の希釈倍率のものを予製しておく。

    a b c d
  1 誤 正 誤 正
  2 正 誤 正 正
  3 誤 正 誤 誤
  4 正 誤 正 誤
  5 誤 誤 正 誤
  6 正 正 誤 正

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問213

院内感染に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 院内感染は、入院患者が院内において新たに感染症に罹患することであり、医療従事者の感染を含まない。
 b 緑膿菌は、代表的な日和見感染症の起因菌である。
 c メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の主な感染経路は、空気感染である。
 d 院内感染対策を実践する組織としてインフェクションコントロールチーム(ICT)がある。
 e セラチア菌感染は、カテーテル、ドレーンを介して起こる場合が多い。

  1(a、b、c)  2(a、c、d)  3(a、c、e)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問214

チーム医療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 医薬分業とは、医師と薬剤師の職能が独立して、それぞれの専門性を最大限に発揮し、患者に最適な医療を提供するシステムである。
 b 医薬分業は、薬物療法を有効かつ安全なものにするためのリスクマネジメントシステムといえる。
 c 患者情報の管理、円滑な疑義照会、服薬コンプライアンスなどの患者情報の迅速なフィードバックなどを考慮すると、医療機関と保険薬局は構造的、機能的、経済的に一体化しているのが理想的である。
 d 「お薬手帳」の主目的は、患者自身が処方・服薬情報を一元管理することにより、服用忘れを防止することである。
 e 在宅医療は、多様な医療スタッフが患者の居宅にてそれぞれの専門的な医療サービスを提供することにより成り立っている。

  1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、b、e)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問215

臨床試験(治験)に関する語句の説明のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 標準業務手順書(SOP)は、治験業務が適切に行われるように基本的な業務手順をまとめたものである。
 b 医薬品開発業務受託機関(CRO)は、契約医療機関での治験業務を支援する機関である。
 c 治験施設支援機関(SMO)は、治験依頼者の治験にかかわる業務を治験依頼者から受託する機関である。
 d 有害事象(AE)とは、治験薬との因果関係の有無を問わず、被験者に生じた好ましくない医療上の出来事を示す。
 e 治験モニタリング担当者(CRA)は、医療機関に所属して治験責任医師の業務を支援する。

  1(a、d)  2(a、e)  3(b、c)  4(b、e)  5(c、d)

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問216

治験に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 治験審査委員会は、倫理的、科学的観点から治験の実施及び継続の適否についての審査を行う。
 b 治験審査委員会は、病院長を加えた5名以上の委員により構成される。
 c 対照薬は、治験において被験薬と比較する目的で用いられる医薬品であり、プラセボは用いない。
 d 治験薬の管理を行う治験薬管理者は、治験依頼者により指名される。
 e 被験者への治験内容の説明は平易な言葉で行い、被験者の同意は文書で得なければならない。

    a b c d e
  1 誤 正 正 誤 正
  2 正 誤 誤 誤 正
  3 誤 正 誤 正 誤
  4 正 誤 正 正 誤
  5 正 正 誤 誤 正

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問217

処方せん記載事項と処方鑑査に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 処方せんに使用期間の指定は無く、交付年月日から6日目だったので、処方せんを受付けて調剤した。
 b 処方せん中の一つの薬品名が略号で記載されていたが、前後の処方薬から推定できた医薬品を調剤した。
 c 処方せん中の分量は、内服薬、頓服薬については1日分量を記載する。
 d 一般名で記載された処方せんを持参した患者に対して、医薬品が特定できないことを理由に調剤を拒否した。
 e 生年月日欄には、患者が6歳に満たない場合、その生年月日を記載し、その他の者については年齢のみの記載で差し支えない。

    a b c d e
  1 正 正 誤 誤 誤
  2 正 誤 誤 誤 正
  3 正 正 正 正 誤
  4 誤 誤 正 誤 正
  5 誤 誤 誤 誤 正

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問218

問218-219
2型糖尿病の患者(55歳、男性)が受診後、れた。処方No.1及びNo.2が出された。
処方No.1
 a グリベンクラミド錠2.5 mg         2錠
   1日2回 朝・夕食後           30日分
 b アカルボース錠50 mg           3錠
   1日3回 毎食後             30日分
 c アズレンスルホン酸ナトリウム錠2 mg    3錠
   1日3回 毎食前             30日分

処方No.2
 d 塩酸テモカプリル錠2 mg          3錠
   1日3回 毎食後             30日
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
処方No.3
  フロセミド錠40 mg             1錠
   1日1回 朝食後             30日分
  塩酸エホニジピン錠20 mg          1錠
   1日1回 朝食後             30日分

問218
処方No.1及びNo.2の用法・用量について、疑義照会により修正する必要がある医薬品の記号の正しい組合せはどれか。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問219

前問における疑義照会に従い、処方は適正に修正された。その1年後に病態が変化したため、処方No.2がNo.3に変更された。推測される本症例の合併症やその進行により出現する可能性のある症状のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 糖尿病性神経障害        b 糖尿病性腎症
 c 糖尿病性網膜症         d 肺高血圧症
 e 腎性高血圧症          f うっ血性心不全
 g 腎性浮腫

  1(a、d、f)  2(a、e、g)  3(b、d、f)
  4(b、e、g)  5(c、d、f)  6(c、e、g)

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問220

以下の内容の処方せんを持参した患者(50歳、男性)から、情報収集を行い、近日中に胃ポリープの切除手術が予定されていることが判明した。それを踏まえての処方鑑査に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

処方
 アスピリン錠100 mg        1錠
   1日1回 朝食後       30日分
 塩酸チクロピジン錠100 mg     2錠
   1日2回 朝・夕食後     14日分

 a 術前の休薬指示の有無を確認する。
 b アスピリンと塩酸チクロピジンの併用により相互にその作用が減弱される可能性があるので、疑義照会する。
 c 塩酸チクロピジンの副作用は、投与開始後6ヶ月以降に発現する可能性が高いので、薬歴を確認する。
 d 塩酸チクロピジンは、腎障害のある患者には禁忌であるので、腎障害の有無を確認する。

    a b c d
  1 正 誤 誤 誤
  2 正 正 誤 正
  3 誤 正 誤 正
  4 正 正 正 誤
  5 誤 誤 正 正

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問221

医薬品に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤は、5-フルオロウラシル(5-FU)のプロドラッグであるテガフールに、5-FUの代謝阻害剤のギメラシルを配合し、5-FUの血中濃度を上昇させるようにした薬剤である。
 b テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤は、臨床検査値異常などの安全性に間題がない場合には、休薬期問を7日未満に短縮することができる。
 c メトトレキサートを慢性関節リウマチに使用する場合の用法・用量は、通常、1日6 mgを3日間連続投与し、残りの4日間を休薬する。これを1週間ごと繰り返す。
 d グリメピリドは2型糖尿病の治療に用いられる薬剤で、1日最高投与量は6 mgである。
 e 塩酸アロチノロールは、軽症〜中等症の本態性高血圧症や本態性振戦などの治療に用いられる薬剤で、気管支ぜん息の患者には禁忌である。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(a、d、e)  5(b、c、d)  6(c、d、e)

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問222

調剤を行う際の留意事項に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 配合不可や禁忌の組合せの医薬品が処方された場合には、薬剤師の判断で処方を変更することができる。
 b イソニアジド末やアミノフィリン末の賦形剤にはデンプンを使用する。
 c 歯科で治療中の患者には、腸溶錠を粉砕して散剤として交付できる。
 d 処方薬の在庫がない場合、薬剤師の判断で同一の有効成分を含む他銘柄の医薬品を用いて調剤することができる。

    a b c d
  1 正 正 正 正
  2 正 誤 誤 正
  3 誤 正 正 誤
  4 誤 正 誤 誤
  5 誤 誤 誤 誤

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問223

内用液剤の調剤に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 使用する水は、常水又は精製水である。
 b 秤量の順序は、通常、処方記載の順とするが、事故防止の観点から麻薬は最後に秤量する。
 c 使用頻度の高いものは、予製液を準備しておくが、必ず保存剤を添加しておく。
 d テオフィリンやバルプロ酸ナトリウムのシロップ剤は、通常、他のシロップ剤と配合しない。
 e 固形医薬品は、最後に秤量し、投薬びん中にて溶解させる。

  1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、c、e)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)  

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問224

2歳、男児に対する下記の処方の調剤に関する記述の正誤について、組合せはどれか。

処方1
  ジゴキシン                  0.09 mg(成分量)
   1日2回 朝・夕食後            7日分
処方2
  塩酸シプロヘプタジンシロップ(0.04 %)   1.2 mg(成分量)
  塩酸ブロムヘキシンシロップ(0.08 %)    2.4 mg(成分量)
   1日3回 毎食後              7日分

 a ジゴキシン散(0.1%)を上皿天秤で0.063 g秤量した。
 b ジゴキシンの処方量を0.1%ジゴキシン散で秤量するのは困難なので、ジゴキシンエリキシル(0.005%)を用いて調剤した。
 c 塩酸シプロヘプタジンシロップは、21 mLをメートグラスで秤量した。
 d 塩酸ブロムヘキシンシロップは、2.1 mLをディスペンサーで秤量した。

    a b c d
  1 誤 誤 正 誤
  2 正 誤 正 誤
  3 正 誤 誤 正
  4 誤 正 誤 誤
  5 誤 正 正 正

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問225

向精神薬、覚せい剤原料及び麻薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a トリアゾラム錠を患者から返却されたとき、又は返却を受けたものを廃棄したときは、帳簿を用意し、薬品名、数量、年月日を記録しなければならない。
 b 塩酸セレギリン錠の交付を受けた患者又はその看護にあたる者は、覚せい剤取締法により、第三者に本剤を譲り渡すことを禁じられている。
 c 硫酸モルヒネ徐放錠をかみ砕いたり粉砕して服用した場合、急激な血中濃度の上昇により傾眠や、場合によっては呼吸抑制に至る可能性がある。
 d 在宅医療において自己注射する場合に限り、塩酸モルヒネ注射液をアンプルのまま患者に交付することができる。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問226

麻薬の調剤に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 入院患者の麻薬処方せんの場合、麻薬施用者が常勤であれば麻薬施用者免許証番号を記載する必要はない。
 b 入院患者の容態の変化に伴い施用されなかった麻薬は、すべて麻薬管理者に返却されなければならない。
 c 調剤ミスにより麻薬が回収不能となった場合、「麻薬事故届」の提出が必要である。
 d 調剤の予備行為として、麻薬を1%、10%に希釈した散剤を調製することは可能である。

    a b c d
  1 誤 誤 誤 正 
  2 誤 誤 正 正
  3 誤 正 正 正
  4 正 正 誤 誤
  5 正 誤 誤 誤

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問227

輸液療法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a Total parenteral nutrition(TPN)基本液への脂肪乳剤の配合は好ましくない。
 b 肝不全患者には、分岐鎖アミノ酸を多く含む輸液が有用である。
 c 代謝性アシドーシスとは、炭酸ガス分圧の上昇により、血漿pHが低下した状態をいう。
 d TPNを長期間施行すると、カテーテル感染に伴う血栓性静脈炎が起こりやすくなる。
 e 乳酸リンゲル液は、細胞外液の補給・補正に加えて代謝性アシドーシス改善作用も有する。 

    a b c d e
  1 誤 正 誤 正 正
  2 正 誤 正 誤 誤
  3 正 正 誤 正 正
  4 誤 誤 正 誤 正 
  5 正 正 誤 正 誤

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問228

注射剤の溶解、混合に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a シスプラチン注射液の希釈には、Cl-を含まない5%ブドウ糖注射液を用いる。
 b ワンポイントカットアンプルをカットする場合、アンプル技部のマークを手前にして反対方向に折り取る。
 c 用時溶解のタンパク質やポリペプチド製剤は、激しく撹拌して溶解する。
 d 塩化カリウム注射液は、K+濃度が40 Eq/L以下となるよう希釈し、20 mEq/hrを超えない速度で点滴静注する。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問229

患者インタビューに基づく薬剤師の対応に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a カプトプリル服用中の患者から咳が出るとの訴えがあったので、薬剤師の判断で服薬を中止して様子を見るよう伝えた。
 b 塩酸タムスロシンが初めて処方された患者に対し、めまいや立ちくらみを起こすことがあるので車の運転に注意するよう伝えた。
 c セント・ジョーンズ・ワート(西洋オトギリソウ)を使用してみたいという患者に、服用中のリトナビルの作用が減弱する可能性があるので勝手に使用しないよう伝えた。
 d 鉄剤の服用を開始した患者から便が黒くなったとの訴えがあったので、薬剤師の判断で服薬を中止するように伝えた。
 e 40歳、1日20本以上の喫煙習慣のある女性患者から避妊法につき相談を受けたので、低用量ピルの使用を勧めた。

  1(a、b)  2(a、e)  3(b、c)
  4(b、e)  5(c、d)  6(d、e)

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問230

医薬品と日常生活上の注意に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a ボクリボース ------- お腹が張ったりおならが増加したりします。
b リファンピンン ------- 尿、睡液、汗、涙液が橙赤色に着色します。
c ワルファリンカリウム ------- ビタミンEを多く含んでいる食品を一度に大量に食べないで下さい。
d ニフェジピン ------- 降圧作用に基づくめまい、ふらつきが現れることがあるので注意して下さい。
e グリクラジド ------- 食事をみだりに減じたり、抜いたりすると低血糖を引き起こしやすいので、注意して下さい。

    a b c d e
  1 正 誤 正 誤 正
  2 誤 正 誤 正 誤
  3 正 正 誤 正 正
  4 誤 誤 正 正 誤
  5 正 正 誤 誤 正

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問231

入院患者への服薬指導に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬剤管理指導料を請求した場合、当該患者への服薬指導の内容は、薬剤管理指導記録に記載し、最低2年間保存する義務がある。
 b 薬剤管理指導を行った場合、必要に応じ、その要点を医師に文書で提供する。
 c 小児や精神障害者の家族に服薬指導を行っても、薬剤管理指導料は請求できない。
 d 個々の患者に対して適切な服薬指導を行うためには、まず、対象患者の情報を収集する。
 e 患者の服薬コンプライアンスは、治療に大きく影響するため、確認すべき事項である。

  1(a、b、c)  2(a、c、e)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)  

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問232

臨床研究に関する情報をエビデンスレベル(科学的根拠の水準)の高い順に不等号(>)で並べると、正しいものはどれか。
 a コホート研究
 b 無作為化比較試験
 c 無作為化比較試験のメタアナリシス
 d 症例対照研究

  1 a > b > c > d       2 a > c > b > d
  3 b > c > d > a       4 b > a > d > c
  5 c > a > b > d       6 c > b > a > d
  7 d > a > b > c       8 d > c > b > a

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問233

医薬品情報に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 医薬品の鑑別依頼への対応は、能動的医薬品情報提供活動の一つである。
 b 添付文書とインタビューフォームの記載項目は同一である。
 c 学位論文は、医薬品情報の一次資料に該当する。
 d 日本標準商品分類番号は、医薬品の薬理作用や薬効の概略を把握するのに有用である。
 e 医薬品安全対策情報(Drug Safety Update)は、極めて緊急性の高い情報である。

  1(a、d)  2(a、e)  3(b、c)  4(b、e)  5(c、d)

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問234

次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 気密容器とは、通常の取扱い保存状態において、気体及び微生物が侵入する恐れのない容器をいう。
 b 消毒薬として広く用いられているグルタラールは、点眼剤の保存剤としても用いることができる。
 c 放射性医薬品は、物質量としては極めて微量であるので、放射化学的手法で確認・純度・定量等の試験を行う。
 d 新鮮凍結人血漿は、-20℃以下で保存し、その有効期間は採血後6ヶ月である。
 e 血液製剤を使用した場合、使用した血液製剤のロット番号を含む患者ごとの使用記録を、少なくとも20年間保管することが義務付けられている。

  1(a、b)  2(a、c)  3(b、c)
  4(b、d)  5(c、e)  6(d、e)

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問235

グルコン酸クロルヘキシジン液は、手指・皮膚の消毒には通常0.1 w/v%水溶液を用いるが、汚染時には0.5 w/v%水溶液が用いられる。グルコン酸クロルヘキシジンを20 w/v%含有する溶液から、0.1 w/v%水溶液500 mL及び0.5 w/v%水溶液200 mLを調製するには、20 w/v%溶液が合計何mL必要か。

  1 2.5  2 5  3 7.5  4 10  5 15

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問236

次の症例に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
[症例]
65歳、高脂血症の女性に対し、ベザフィブラート(1日400 mg)の投与を開始したところ、8日目に全身倦怠感が発現したため、本剤の投与を中止した。更に、2日後にはクレアチンキナーゼ(CK)値が 19,350 IU/Lと上昇していた。そこで精査のため入院させて経過を観察したところ、13日後に回復し(CK値60 IU/L)、退院となった。

 a これらの症状から横紋筋融解症が疑われる。
 b これらの症状は、腎機能障害を有する患者にベザフィブラートを投与した場合に発現しやすい。
 c これらの症状は、血中・尿中ミオグロビンの上昇を伴うケースが多い。
 d これらの症状は、シンバスタチンでも起きることがある。

    a b c d
  1 正 正 正 正
  2 正 正 誤 正
  3 正 誤 正 誤
  4 誤 正 正 誤
  5 正 誤 誤 正
  6 誤 正 誤 正

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問237

Total parenteral nutrition(TPN)輸液の調製において、ブドウ糖含有率30%の基本液(1,200 mL)に、アミノ酸含有率10 %の総合アミノ酸製剤(1バッグ、200 mL)を3バッグ、さらに高カロリー輸液用微量元素製剤(1アンプル、2 mL)、総合ビタミン剤(1バイアル、5 mL)をクリーンベンチ内で混合した。このTPN輸液の全カロリー量として最も近い数値はどれか。

  1  500 kcal    2 700 kca1   3 1,000 kcal
  4 1,500 kcal   5 1,700 kca1

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問238

問238-240
65歳、男性、3年前より循環器内科を受診し、処方Aの薬剤を服用してきた。2週間ほど前から四肢の脱力を感じるようになったため来院した。下痢や嘔吐はなく、検査結果は次の通りであった。
 脈拍 66/分、不整脈なし、血圧 138/90 mmHg、血清クレアチニン 1.1 mg/dL、空腹時血糖値 100 mg/dL、アルブミン 4.1 g/dL、Na 141 mEq/L、K 2.8 mEq/L、Cl 102 mEq/L、Ca 9.1 mg/dL
 その結果、主治医は処方Bを追加し、処方Aを変更して処方Cとする旨説明した上で、2週間後の再診を求めた。
 この臨床例に関する以下の問いに答えよ。

 処方A
 トリクロルメチアジド錠2 mg      2錠
 ベシル酸アムロジピン錠2.5 mg     1錠
   1日1回 朝食後         30日分

 処方B
 塩化カリウム徐放錠600 mg      4錠
   1日2回 朝夕食後       14日分

 処方C
 ベシル酸アムロジピン錠2.5 mg    1錠
 カンデサルタンシレキセチル錠12 mg  1錠
   1日1回 朝食後        14日分

問238
処方の変更もしくは追加の理由として、正しいものを選べ。
 1 腎機能低下を改善するために、処方Aから処方Cに変更された。
 2 肝機能低下を改善するために、処方Aから処方Cに変更された。
 3 高カルシウム血症を改善するために、処方Aから処方Cに変更された。
 4 糖尿病の悪化を避けるために、処方Bが追加された。
 5 四肢の脱力感を改善するために、処方Bが追加された。

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問239

処方Bに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 塩化カリウム徐放錠の用量を14日分としたのは、保険医療で2週間を超えた長期投与が認められていないからである。
 b 塩化カリウム徐放錠は、噛まずに多めの水で服用することを患者に説明する必要がある。
 c 塩化カリウム徐放錠は、大きな錠剤なので噛み砕いて服用するか錠剤が溶けてなくなるまで口中に含んでいることを患者に説明する必要がある。
 d 塩化カリウム徐放錠は、ワックスマトリックス型の錠剤なので有効成分放出後の殻錠が糞中に排出されることを患者に説明する必要がある。

    a b c d
  1 誤 正 誤 正
  2 正 正 誤 正
  3 誤 誤 正 正
  4 正 正 誤 誤
  5 正 誤 正 誤

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問240

処方B及びCの疑義照会に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 塩化カリウム徐放錠とカンデサルタンシレキセチルは、併用により高カリウム血症が現れることがあるので処方確認のため照会した。
 b ベシル酸アムロジピンとカンデサルタンシレキセチルの併用は、血清カリウム値の低下を増強するので併用禁忌であると照会した。
 c カンデサルタンシレキセチルは、副作用として空咳が出ることがあると患者に伝えてよいか照会した。
 d ベシル酸アムロジピンとカンデサルタンシレキセチルは、併用により降圧作用が増強するので、カンデサルタンシレキセチルはより少量から開始すべきではないかと照会した。

  1(a、c)  2(a、d)  3(b、c)  4(b、d)  5(c、d)

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