第92回薬剤師国家試験(平成19年3月)

       基礎薬学 I(問1〜問60)


問1

次の構造は、医薬品に含まれる基本構造である。その構造と各称について、正しいものの組合せはどれか。

      a      b     c      d       e
  1 カテコール  セファム  プリン   チアゾール  ピロリジン
  2 ヒドロキノン ペナム   プリン   オキサゾール ピロリジン
  3 カテコール  セファム  ピリミジン オキサゾール ピロリジン
  4 ヒドロキノン ペナム   ピリミジン オキサゾール ピペリジン
  5 カテコール  セファム  プリン   チアゾール  ピペリジン

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問2
次の化合物又は化学種における、第二周期元素と水素原子との結合角の大小について、正しいものの組合せはどれか。

 a アンモニア    > 水
 b ボラン      > アンモニア
 c メタン      > メチルカチオン
 d メチルアニオン  > メチルラジカル

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問3
benzene、cyclohexene、cyclohexane及びその誘導体に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a benzeneの炭素原子間の距離は、cyclohexeneの二重結合の炭素原子間の距離より短い。
 b benzeneの水素化熱は、cyclohexeneの水素化熱の3倍より小さい。
 c cyclohexaneの最安定立体配座は、いす形配座である。
 d methylcyclohexaneにおいて、メチル基がアキシアル位にあるいす形配座が最も安定である。

    a  b  c  d
  1 誤 正 正 正
  2 正 正 誤 正
  3 正 誤 誤 誤
  4 誤 誤 正 正
  5 誤 正 正 誤

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問4
シクロアルカンに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a トランス-1,2-ジメチルシクロプロパンは、シス-1,2-ジメチルシクロプロパンより大きなひずみエネルギーを持つ。
 b シクロプロパンのひずみエネルギーの大部分は、ねじれひずみに由来する。
 c シクロプロパンは、大きなひずみエネルギーのために、パラジウム触媒存在下、水素ガスと反応し、炭素-炭素結合の開裂を起こす。
 d シクロペンタンは、折れ曲がった立体配座をとり、ねじれひずみを持たない。

    a  b  c  d
  1 正 正 正 誤 
  2 正 誤 誤 正
  3 誤 正 誤 正 
  4 誤 誤 正 誤
  5 正 誤 誤 誤

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問5
立体異性に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a (2S,3S)-dibromobutaneと(2R-,3R)-dibromobutaneは、ジアステレオマーの関係にある。
 b (2S,3R)-dibromobutaneはアキラルである。
 c d-メントールとl-メントールをそれぞれ重クロロホルム中、同条件で1H-NMRを測定すると、異なるスペクトルを与える。
 d dl-メントールのヒドロキシ基に光学的に純粋なカルボン酸を縮合させると、ジアステレオマーの関係にある2種のエステルを与える。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問6
窒素を含む有機化合物の塩基性に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


 a 塩基性の強さはA>C>Bである。
 b 塩基性の強さはA>B>Cである。
 c 塩基性の強さはD>C>Eである。
 d 塩基性の強さはC>E>Dである。
 e 塩基性の強さはC>A>Bである。

  1 (a、c)  2 (a、d)  3 (b、c)
  4 (b、d)  5 (c、e)  6 (d、e)

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問7
アミン類(ア〜エ)について、以下に示す反応を行い、a〜dの結果を得た。
a〜dに対応する化合物の正しい組合せはどれか。
「反応:アミンを希塩酸に溶解し、その溶液に冷時、亜硝酸ナトリウム水溶液を加えた。」


 a N-ニトロソ化合物を生成した。
 b ガスを発生してアルコールを生成した。
 c ジアゾニウム塩を生成した。
 d C-ニトロソ化合物を生成した。

    a  b  c  d
  1 ア エ ウ イ
  2 イ ウ エ ア
  3 イ エ ア ウ
  4 ウ エ ア イ
  5 エ ア イ ウ

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問8
生体内の酸化還元に関与する物質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a α-トコフェロールは構造中にカルボキシル基があり、水溶性が高い。
 b α-トコフェロールはラジカル種と反応し、α-トコフェロキシラジカル中間体を生成する。
 c グルタチオン(γ-L-グルタミル-L-システイニルグリシン)は、還元剤として働く。
 d グルタチオン(γ-L-グルタミル-L-システイニルグリシン)には分子内ジスルフィド結合がある。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問9
試薬a〜eをアルデヒドと適切な条件下で反応させたとき、試薬a〜eとその生成物ア〜オとの正しい組合せはどれか。

 a CH30H        ア hydrazone
 b H20          イ oxime
 c NH20H        ウ acetal
 d NH3         エ imine
 e NH2NH2        オ hydrate

    a  b   c  d  e
  1 ア エ イ ウ ア
  2 ウ オ イ エ ア 
  3 オ ウ エ イ ア 
  4 ア ウ オ エ イ 
  5 ウ オ エ ア イ 

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問10
無水酢酸を試薬に用いる反応IーIIIに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


 a 反応Iの主生成物はAである。
 b 反応IIの主生成物はDである。
 c 反応IIで無水酢酸の代わりに酢酸を用いることができる。
 d 反応IIIのAlCl3はルイス塩基として作用する。
 e 反応IIIで無水酢酸の代わりに塩化アセチルを用いることができる。

  1 (a、b、d)  2 (a、b、e)  3 (a、c、e)  
  4 (b、c、d)  5 (b、d、e)  6 (c、d、e)

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問11
ニフェジピン及びアムロジピンの構造と性質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


 a これらの化合物は、1,2-ジヒドロピリジン骨格をもつ。
 b アムロジピンは、ニフェジピンより水溶性が高い。
 c ニフェジピンの構造には、10個のsp2炭素が存在する。
 d アムロジピンのベンゼン環は、ニフェジピンのベンゼン環よりも電子密度が高い。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問12
日本薬局方医薬品a〜cに適用する確認試験ア〜エの正しい組合せはどれか。


 ア 本品のメタノール溶液(1→5000) 5 mLに塩化鉄(III)<^ノール試液1滴を加えて振り混ぜるとき、液は暗赤色を呈する。
 イ 本品につき、白金線を用いる炎色反応試験(1)を行うとき、持続する赤色を呈する。ウ 本品0.02 gに希塩酸2 mLを加えて10分間煮沸し、冷後、水8 mLを加えた液は芳香族第一アミンの定性反応を呈する。
 エ 本品0.1 gを加熱するとき、紫色のガスを発生する。

    a  b  c
  1 ア ウ エ 
  2 ア エ ウ 
  3 イ ウ エ 
  4 イ エ ウ
  5 ウ ア イ 
  6 エ イ ア

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問13
次の反応式は、日本薬局方医薬品メチルベナクチジウム臭化物の合成法の一つを示したものである。この合成法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。


 a 反応Aは、カルボニル基に対する求核付加反応である。
 b 反応Bは、ニトリル(シアノ基)からアミドヘの酸化反応である。
 c 反応Cの加水分解反応は、平衡反応である。
 d 反応Dは、飽和炭素上の求核置換反応である。
 e 反応Eにおいて、生成物は出発物よりも極性が低い。

    a  b  c  d  e
  1 正 正 正 誤 正
  2 正 正 正 正 誤 
  3 正 誤 誤 正 誤 
  4 誤 正 誤 誤 誤 
  5 誤 誤 誤 正 正 

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問14
細胞膜構成成分の一つである次の化合物(Fischer投影式で示している)及びそれに関連する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


 a 本化合物は、スフィンゴリン脂質に分類される。
 b *印の炭素の立体配置はR配置である。
 c 本化合物が水中で脂質二重層を形成する際、疎水性基どうしが会合する構造をとる。
 d イオンは脂質二重層を自由に通過することができる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問15
核酸に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 2本鎖DNAの相補的な塩基対の組合せは、いずれもプリン骨格の塩基とピリミジン骨格の塩基の組合せである。
 b Sanger法によるDNA塩基配列決定は、2',3'-ジデオキシリボヌクレオシド三リン酸を共存させることにより、DNAポリメラーゼによるDNA鎖伸長を停止させることを利用している。
 c DNAの糖部分はL-リボース、RNAの糖部分はL-デオキシリボースで構成されている。
 d RNAはヌクレオチドの5'-リン酸と他のヌクレオチドの2'-ヒドロキシ基が、リン酸ジエステル結合を形成している。

    a  b  c  d
  1 正 正 誤 正
  2 正 正 誤 誤
  3 正 誤 正 誤 
  4 誤 誤 正 正
  5 誤 誤 誤 正 

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問16
沸点及び融点に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a CH3CH20Hが異性体のCH30CH3よりも沸点が高いのは、分子間水素結合に起因する。
 b CH3(CH2)3CH3が異性体の(CH3)4Cよりも沸点が高いのは、ファンデルワールス力に起因する。
 c 硫黄(イオウ)原子は酸素原子より電気陰性度が大きいため、H2SはH20より沸点が高い。
 d ο-ニトロフェノールは分子内水素結合を形成し、p-ニトロフェノールは分子間水素結合による会合体を形成するため、ο-ニトロフェノールの方が融点は高い。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問17
粘性に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ニュートン流動では、ずり応力(S)、ずり速度(D)、粘度(η)の間にはS=ηDの関係が成立する。
 b 純液体では、一般に温度が高いほど粘度は大きい。
 c 準粘性流動では、ずり応力が増加すると粘度が減少する。
 d ニュートン流動の代表的なものに、ダイラタント流動とチキソトロピーがある。
 e ウベローデ型粘度計などの毛細管粘度計は、ニュートン流体の粘度測定に用いられる。

  1 (a、b、d)  2 (a、b、e)  3 (a、c、e)  
  4 (b、c、d)  5 (c、d、e)


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問18
二酸化炭素の状態図に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。




 a 曲線ATは融解曲線で、曲線BTは昇垂曲線である。
 b 点Tでは、固相、液相、気相が共存し、自由度は0である。
 c 臨界点C以上の圧力及び温度の状態では超臨界流体として存在する。
 d 液相と固相が平衡状態にある系に圧力をかけると融解する。

    a  b  c  d
  1 誤 正 正 正
  2 正 正 誤 正
  3 正 正 正 誤
  4 正 誤 誤 正
  5 誤 誤 正 誤


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問19
ある弱塩基B(Kb=5.0×10-5)を水に溶解し、1.0×10-3 mol/Lの溶液を調製した。この溶液のpHに関する文章の[  ]の中に入れるべき数値と字句の正しい組合せはどれか。
弱塩基Bの水溶液中での解離は式(1)、水の自己解離は式(2)で表される。


水の自己解離を無視すればこの溶液のpHは約[ a ]となる。しかし、この溶液のような希薄溶液では、水の自己解離を無視できないため、この溶液のpHは水の自己解離を無視した場合よりも、[ b ]い値となる。ただし、水のイオン積KW = 1.0×10-14、log2 = 0.30とせよ。

     a  b
  1  9  高
  2  10  高
  3  11  高
  4  9  低
  5  10  低
  6  11  低

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問20
界面に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 極性が小さく分子間力が弱い液体ほど、空気と液体の界面に働く表面張力は大きい。
 b 界面張力は、単位面積の界面をつくるのに要する仕事量である。
 c 界面活性剤は、界面張力を上昇させる作用をもつ。
 d 界面活性剤は、水中あるいは油中で、ミセル、ベシクルあるいは逆ミセルを形成する。
 e 表面張力の測定法として、毛管上昇法などがある。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e)  
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問21
物質Xが物質Yへと変化する反応が二次反応速度式に従うとする。この反応に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 反応速度はXの濃度とYの濃度との積に比例する。
 b 反応温度が一定のとき、Xの半減期はXの初濃度に逆比例する。
 c 反応速度定数kの次元は(時間)-1である。
 d Xの濃度の逆数は時間とともに直線的に増加する。

    a  b  c  d
  1 正 誤 正 誤 
  2 誤 正 正 誤 
  3 誤 正 誤 正 
  4 正 誤 誤 正 
  5 正 正 誤 正 

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問22
アレニウスの式における分解反応速度定数kと絶対温度Tの関係は、
      = Ae -Ea/RT
で表される(A: 定数、Ea: 活性化エネルギー、R: 気体定数)。
これに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a kは温度の上昇とともに指数関数的に減少する。
 b アレニウスプロット(縦軸にlnk、横軸に1/Tをプロット)をすると右下がりの直線となり、その傾きがEaの値である。
 c 定数Aはアレニウスプロットのy切片より求めることができ、kと同じ単位をもつ。
 d 一般にEaの値が大きいと分解速度は小さい。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問23
放射能及び放射性核種に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 放射性核種の半減期は、崩壊定数に比例する。
 b 14Cはβ-線を放出して崩壊し、その半減期は5,000年以上である。
 c GM計数管は、一般にα線量の測定に用いられる。
 d 液体シンチレーションカウンターは、3Hなどが放出する低エネルギーβ-線の放射線量の測定に用いられる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問24
蛍光分析法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 蛍光スペクトルは、一定波長の励起光を試料溶液に照射して生じる放射光(発光)について、横軸に波長、縦軸に強度で表される。
 b 蛍光の波長は、通常、励起光の波長より長い。
 c 蛍光強度は、試料溶液の濃度が十分に小さいとき、モル吸光係数に反比例する。
 d 蛍光強度は、通常、測定温度が高いほど大きくなる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問25
ガスクロマトグラフ法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a カラム効率は理論段数(N)で表すことができ、Nの値が小さいほどカラム効率は良い。
 b 試料の熱安定性や揮発性を高める目的で、トリメチルシリル化などの誘導体化が行われることがある。
 c 分離を効果的に行う目的で、カラム温度を一定速度で上昇させることがある。
 d 水素炎イオン化検出器は、ほとんどすべての無機及び有機化合物を検出できる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問26
固定相としてオクタデシルシリル(ODS)化シリカゲル、移動相としてメタノールと水の混液を用いて、芳香族化合物の混合物(アントラセン、ナフタレン、ベンゼン)の分離を液体クロマトグラフィーにより行った。次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a アントラセン、ナフタレン、ベンゼンの順に溶出する。
 b 移動相のメタノールの含量を増やすと、芳香族化合物の質量分布比(k)は小さくなる。
 c カラム温度を上げると、芳香族化合物のkは小さくなる。
 d 移動相に0.1 vol%の酢酸を加えても、芳香族化合物のkはほとんど変わらない。

    a  b  c  d
  1 正 正 誤 正
  2 誤 正 正 正
  3 正 誤 誤 誤
  4 誤 正 正 誤 
  5 正 誤 正 正

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問27
キャピラリー電気泳動法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 電気的に中性な物質の相互の分離は不可能である。
 b タンパク質や核酸などの生体高分子の分離に用いられる。
 c 検出器として紫外可視吸光光度計や蛍光光度計が用いられる。
 d pH 7の電解質溶液を満たしたフューズドシリカ(fused silica)製の毛細管を用いて泳動を行う場合、毛細管内部の溶液は陰極から陽極に向かって移動する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問28
溶媒抽出法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 水溶液中の目的成分を有機相に抽出するための有機溶媒として、メタノールやアセトニトリルが適している。
 b 水溶液中の目的成分が酸性物質である場合、この水溶液をアルカリ性にすれば有機溶媒で抽出されやすくなる。
 c 水溶液中の目的成分を有機相に効率的に抽出するために、塩化ナトリウムなどの無機塩を水相に飽和濃度まで添加することがある。
 d 水溶液中の目的成分の有機溶媒への抽出率は、用いる有機溶媒の体積には影響されない。
 e 水溶液中の目的成分を一定量の有機溶媒で抽出する場合、一度で抽出するより抽出回数を増やした方が抽出効率は高くなる。

  1 (a、c)  2 (a、d)  3 (b、c)
  4 (b、d)  5 (c、e)  6 (d、e)

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問29
日本薬局方アスコルビン酸の定量法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 「本品を乾燥し、その約0.2 gを精密に量り、メタリン酸溶液(1→50)50 mLに溶かし、0.05 mol/Lヨウ素液で滴定する」

 a ここで「精密に量る」とは、指示された数値の質量をそのけた数まで量ることを意味する。
 b メタリン酸は、アスコルビン酸の安定化のために加えられる。
 c アスコルビン酸は、この滴定の反応によってデヒドロアスコルビン酸となる。
 d 指示薬として、エリオクロムブラックT哩iトリウム指示薬が用いられる。

    a  b  c  d
  1 誤 正 正 正
  2 正 正 誤 正
  3 誤 誤 正 正
  4 誤 正 正 誤
  5 正 誤 誤 誤

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問30
日本薬局方医薬品アスピリン、アセトアミノフェン、サリチル酸メチル及びパラオキシ安息香酸メチルの構造式と1H-NMRスペクトル(a〜d)について、正しいものの組合せはどれか。各スペクトルは重水素化溶媒dimethylsulfoxided6中で測定しているが、測定溶媒に基づくシグナルは除いてある。各スペクトル中の枠内は拡大スペクトルを示し、拡大領域以外のピークはすべてシングレット(一重線)である。





  アスピリン  アセトアミノフェン サリチル酸メチル パラオキシ安息香酸メチル
 1   a     c         b          d
 2   a     d         b          c
 3   b     c         a          d
 4   b     d         a          c
 5   c     b         a          d

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問31
下の図は1〜6に示したいずれかの化合物の質量スペクトル(EI-MS)である。また、この化合物は赤外吸収スペクトルで、波数1685 cm-1付近に強い吸収を示した。これらの情報に該当する化合物はどれか。



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問32
日本薬局方クロロブタノール(C4H7Cl3O: 177.46)の定量法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


本品約0.1 gを精密に量り、200 mLの三角フラスコに入れ、エタノール(95) 10 mLに溶かし、水酸化ナトリウム試液10 mLを加え、還流冷却器を付けて10分間煮沸する。冷後、希硝酸40 mL及び正確に0.1 mol/L硝酸銀液25 mLを加え、よく振り混ぜ、ニトロベンゼン3 mLを加え、沈殿が固まるまで激しく振り混ぜた後、過量の硝酸銀を0.1 mol/Lチオシアン酸アンモニウム液で滴定する(指示薬:硫酸アンモニウム鉄(III)試液2 mL)。同様の方法で空試験を行う。

 a 下線部の反応により、塩素(Cl2)が生成する。
 b ニトロベンゼンを加えるのは、硝酸銀との反応により生成した沈殿とチオシアン酸アンモニウムとの反応を防ぐためである。
 c 空試験の方が、本試験よりチオシアン酸アンモニウム液の滴加量は少ない。
 d 0.1 mol/Lの硝酸銀液1 mLはクロロブタノールの5.915 mgに相当する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問33
紫外可視吸光度測定法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 紫外部測定には重水素放電管が、可視部測定にはキセノンランプが光源として用いられる。
 b 吸収スペクトルの縦軸(吸光度)は電子遷移が起こる確率、横軸(波長)は、その遷移が起こるエネルギーの大きさを示す。
 c 吸収スペクトルが幅広い吸収帯となるのは、分子の電子エネルギー変化に加え、振動エネルギーと回転エネルギーの変化も反映されるからである。
 d 光路長を1 cm、濃度を1 vol%の溶液に換算したときの吸光度を比吸光度という。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問34
イムノアッセイに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a ラジオイムノアッセイ(RIA)は抗原抗体反応を利用して物質を定量する方法であり、標識するために放射性同位元素を用いる。
 b RIAでタンパク質は定量できるが、ステロイドホルモンや薬物などの低分子化合物は定量できない。
 c エンザイムイムノアッセイ(EIA)は、酵素などを標識として用いる。
 d ELISA (enzyme-linked immunosorbent assay)では、ハプテン、抗原又は抗体を固定化した固相が用いられる。

    a  b  c  d
  1 正 正 正 誤 
  2 誤 正 正 正
  3 正 誤 誤 誤
  4 誤 正 誤 正
  5 正 誤 正 正

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問35
物理的診断法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a CT(computed tomography)スキャン法では、X線やポジトロン(陽電子)が使用される。
 b PET(positron emission tomography)では、11Cなどの核種から放出されたポジトロンを直接検出している。
 c X線造影剤に利用される硫酸バリウムでは、バリウム原子が照射X線エネルギーを効率的に吸収する。
 d 脂肪組織の方が血液よりX線吸収値が大きい。
 e X線撮影の二重造影法では、空気あるいは炭酸ガスで硫酸バリウムの吸収を高めている。

  1 (a、c)  2 (a、d)  3 (b、d)
  4 (b、e)  5 (c、d)  6 (c、e)

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問36
構造式(ア〜エ)で示される生薬成分に関する記述(a〜d)について、正しいものの組合せはどれか。


 a アはモノテルペンのd-camphorであり、farnesyl diphosphateから生合成される。
 b イはベンジルイソキノリンアルカロイドのpapaverineであり、dopaとtyrosineから生合成される。
 c ウはキノリンアルカロイドのquinineであり、tryptophanに由来するtryptamineとsecologaninから生合成される。
 d エはインドールアルカロイドのajmalineであり、tryptophanに由来するtryptamineとsecologaninから生合成される。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問37
次の生薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a アロエは整腸、止瀉薬として用いられ、barbaloinなどのアントラキノン配糖体を含有する。
 b センソは強心薬として用いられ、強心性ステロイド成分としてbufalinなどを含有する。
 c ゲンノショウコは瀉下薬、健胃薬として用いられ、geraniinなどの縮合型タンニンを含有する。
 d センナは瀉下薬として用いられ、ジアントロン(ビスアントロン)配糖体のsennoside Aなどを含有する。

    a  b  c  d
  1 正 誤 誤 誤
  2 誤 正 正 誤
  3 誤 正 誤 正
  4 正 誤 正 誤 
  5 誤 正 正 正

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問38
ア〜エの記述に該当する生薬a〜hについて、正しい組合せはどれか。

 ア 原植物はミカン科で、周皮を除いた樹皮が薬用とされ、ベルベリンを主要成分とする。
 イ 原植物はボタン科で、根皮が薬用とされ、ペオノールを主要成分とする。
 ウ 原植物はリンドウ科で、開花期の全草が薬用とされ、苦味配糖体のスウェルチアマリンを主要成分とする。
 エ 原植物はバラ科で、種子が薬用とされ、青酸配糖体のアミグダリンを主要成分とする。

 a オウレン
 b ボタンピ
 c キョウニン
 d センブリ
 e シャクヤク
 f オウバク
 g リュウタン
 h エイジツ

    ア イ ウ エ  
  1 a b c d  
  2 e f g h
  3 a b g c
  4 f b d c
  5 f e d h

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問39
糖質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a D-グルコースの鎖状構造とD-ガラクトースの鎖状構造はエピマーの関係にある。
 b D体とL体の区別は、糖鎖構造式におけるアルデヒド又はケト基から最も近い不斉炭素の立体配置でなされる。
 c スクロース(ショ糖)は、1分子のD-グルコースと1分子のD-フルクトースがグリコシド結合したものである。
 d 非還元糖の定量には、酸化第一銅の赤色沈殿を指標とするフェーリング反応が用いられる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問40
脂質の代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ホスホリパーゼCは、リン脂質のC2位の脂肪酸を加水分解してリゾリン脂質を生じさせる。
 b 脂肪酸は、アシル-CoAのβ酸化反応で分解される。
 c 脂肪酸は、C2単位の縮合で合成される。
 d 動物はリノール酸を合成できるので、食品から摂取する必要はない。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問41
タンパク質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 核磁気共鳴(NMR)法は、タンパク質の立体構造決定に使われている。
 b 膵臓のβ細胞で合成されるプロインスリンは、β細胞から分泌されたのち、タンパク質分解酵素によって、Cペプチドとインスリンになる。
 c シャペロンは、生体内で合成中のポリペプチド鎖の折りたたみにかかわっている。
 d 繊維状タンパク質は水に溶けやすく、その代表的なものとしてケラチンやコラーゲンがある。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問42
タンパク質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ヒストンは、DNAに強く結合する酸性タンパク質で、メチル化やアセチル化の修飾を受ける。
 b タンパク質はそれぞれ固有の等電点を有し、一般にタンパク質がリン酸化されると等電点は影響を受ける。
 c ヘムタンパク質である酵素にヘムが存在しない場合をホロ酵素とよぶ。
 d 活性酸素を除去する働きが知られているスーパーオキシドジスムターゼは、銅や亜鉛を含むタンパク質である。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問43
生体内におけるエネルギー産生に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a グルコースの酸化で生じた電子は、NAD+やFADなどの補酵素に与えられ、電子伝達系に入る。
 b ミトコンドリア内膜では、酸化還元を行う種々の補因子を含む多数のタンパク質が電子伝達複合体を形成している。
 c 電子伝達の自由エネルギーにより、ミトコンドリア膜の内外にH+の電気化学的勾配が形成される。
 d ミトコンドリア内膜のATP合成酵素は、H+の電気化学的勾配を利用してATPを合成する。

    a  b  c  d
  1 正 正 正 正
  2 正 誤 正 誤 
  3 正 正 誤 誤
  4 誤 正 正 正
  5 誤 誤 誤 正 

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問44
末梢神経系に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 体性神経系は、平滑筋、心筋、腺などの効果器を支配する。
 b 神経筋接合部における伝達物質は、アセチルコリンである。
 c 交感神経節における伝達物質は、ノルアドレナリンである。
 d 副交感神経節後ニューロン終末の神経伝達物質は、アセチルコリンである。

    a  b  c  d
  1 正 正 正 正
  2 正 誤 誤 正
  3 誤 正 正 誤 
  4 誤 誤 誤 誤 
  5 誤 正 誤 正

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問45
心臓に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 洞房結節において、心拍リズム形成に必要な興奮が発生する。
 b 心臓において興奮は、房室結節、ヒス束、左右の脚、プルキンエ線維とよばれる一連の特殊なニューロンにより伝導される。
 c 心電図において、QRS波は、心室の収縮の始まりに対応している。
 d 心臓を支配する交感神経活動が亢進すると、心拍数が増加する。

    a  b  c  d
  1 正 正 正 誤 
  2 正 誤 正 正
  3 正 正 誤 誤
  4 誤 誤 誤 正
  5 誤 正 正 正

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問46
消化器系に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 胃腺の壁細胞はペプシノーゲンを、主細胞は塩酸を分泌する。
 b 胃液分泌は、ガストリンとよばれる消化管ホルモンの働きで抑制される。
 c グルコースやアミノ酸は、小腸上皮細胞の管腔側細胞膜に存在する能動輸送系により吸収される。
 d 胆汁酸は肝臓でコレステロールから合成され、胆汁成分として十二指腸に分泌される。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問47
泌尿器系の機能に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a アルドステロンは、Na+再吸収を抑制し、K+分泌も抑制する。
 b バソプレシンは、下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモンで、水の再吸収を促進する。
 c レニンは、腎臓の傍糸球体細胞で産生され、アンギオテンシノーゲンをアンギオテンシン I に変換する。
 d アンギオテンシン I は、アンギオテンシン変換酵素によりアンギオテンシン II に変換され、近位尿細管でのNa+の再吸収を抑制する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問48
筋肉怺i系に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 骨格筋S筋及び平滑筋の収縮はいずれも、細胞質内のCa2+濃度変化によって制御される。
 b 骨格筋において、細胞膜の興奮はIP3(イノシトール1,4,5-トリスリン酸)によって筋小胞体に伝えられ、Ca2+の遊離が起こる。
 c 副甲状腺ホルモン(PTH)は、骨芽細胞による骨形成を促し、血漿のCa2+濃度を下げる。
 d カルシトニンは、破骨細胞による骨吸収を抑制し、血漿のCa2+濃度を下げる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問49
真菌及び原虫に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 真菌は原核細胞に属する生物である。
 b 酵母は真菌に属する生物である。
 c 原虫は多細胞真核生物である。
 d 赤痢アメーバは栄養型と嚢子型(シスト)の2形態をとる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問50
病原菌に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)は、リポ多糖を含む細胞壁をもっている。
 b 梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)は、血液平板培地で培養できる。
 c ネズミチフス菌(Salmonella typhimurium)は、芽胞形成菌である。
 d ヘリコバクターピロリ(Helicobacter pylori)は、アンモニアを産生することにより胃酸から自らを守る。

    a  b  c  d
  1 誤 正 誤 正 
  2 正 誤 正 誤 
  3 誤 誤 正 正  
  4 誤 誤 誤 正
  5 正 正 誤 誤

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問51
ウイルスに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 細菌に感染するウイルスは、ファージとよばれる。
 b ウイルスは遺伝子として、2本鎖DNAあるいは2本鎖RNAを持つ。
 c インフルエンザウイルスは、遺伝子として分節したRNAを持つ。
 d RNAを遺伝子として持つ動物ウイルスでは、逆転写酵素がコードされているものが多い。

    a  b  c  d
  1 正 誤 正 正
  2 正 誤 正 誤 
  3 誤 正 誤 誤
  4 誤 正 正 誤 
  5 正 誤 誤 正 

<解答>へ・  <解説>へ


問52
細胞内小器官に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a リソソームは多種類の加水分解酵素を含んでいる。
 b ゴルジ体は過酸化水素を生成するオキシダーゼと過酸化水素を分解するカタラーゼを含んでいる。
 c ミトコンドリアは内膜と外膜の二重の膜構造をもち、内膜にはクリスタとよばれるひだ状構造がある。
 d ペルオキシソームでは、リボソームで合成されたタンパク質が糖鎖付加の修飾を受ける。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問53
遺伝情報を担う分子に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a DNAに保存された遺伝情報が複製、転写、翻訳される遺伝情報の流れをセントラルドグマとよぶ。
 b B型DNAは左巻きらせんである。
 c レトロウイルスで発見された逆転写酵素は、DNA合成酵素の1種である。
 d ゲノム上を転移するDNAを、トランスポゾンとよぶ。

    a  b  c  d
  1 誤 正 誤 誤
  2 正 誤 正 誤 
  3 正 誤 正 正
  4 誤 正 誤 正 
  5 正 正 誤 正

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問54
細胞内情報伝達に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 細胞膜受容体の多くはビタミンD3などの脂溶性リガンドを結合する。
 b 脂溶性リガンドと結合した核内受容体は、転写因子として遺伝子発現を制御する。
 c 三量体Gタンパク質を介して情報伝達を行う受容体として、7回膜貫通型受容体がある。
 d 癌遺伝子産物のRasは、セリン/トレオニンキナーゼの下流に位置する代表的な低分子量Gタンパク質である。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問55
細胞膜受容体に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a アドレナリンβ受容体刺激は、三量体Gタンパク質を介してアデニル酸シクラーゼを活性化する。
 b インスリン受容体の細胞内領域は、タンパク質のチロシン残基をリン酸化するプロテインキナーゼ活性が存在する。
 c ニコチン性アセチルコリン受容体は、陰イオンを透過させるイオンチャネルとして機能する。
 d 光受容体であるロドプシンには、3',5'-サイクリックGMP(cGMP)を分解するホスホジエステラーゼ活性がある。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問56
膵臓ホルモンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 膵臓ホルモンはランゲルハンス島のα(A)、β(B)及びδ(D)細胞から分泌される。
 b インスリンはβ細胞で合成され、A鎖とB鎖が1つのジスルフィド結合でつながれている。
 c インスリンは肝細胞、脂肪細胞や筋細胞などの受容体に結合し、血中のグルコースの取り込みを亢進させる。
 d グルカゴンは血糖降下時にランゲルハンス島のδ細胞から分泌され、肝細胞に作用してグリコーゲン分解を促進し、血糖を上昇させる。
 e ソマトスタチンは、ランゲルハンス島のδ細胞から分泌され、インスリン分泌を抑制する。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e)  
  4 (b、c、d)  5 (b、c、e)  6 (c、d、e)

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問57
エイコサノイドに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a エイコサノイドは、アラキドン酸などの炭素数20の飽和脂肪酸から生成される種々の生理活性物質の総称である。
 b シクロオキシゲナーゼ又はリポキシゲナーゼの触媒作用により、アラキドン酸から様々なエイコサノイドが生合成される。
 c 代表的なエイコサノイドに、プロスタグランジン、トロンボキサン及びロイコトリエンがある。
 d エイコサノイドは、合成した細胞自身又は近接した細胞に作用する局所ホルモンとして知られている。
 e インドメタシンは、プロスタグランジン、トロンボキサン及びロイコトリエンの生合成を阻害する。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、b、e)  
  4 (b、c、d)  5 (b、c、e)  6 (c、d、e)

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問58
抗体に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a IgMは初回の免疫により分泌される主要な抗体である。
 b IgEは健常人の血液中で最も濃度の低い抗体である。
 c IgGとIgMは胎盤を通過できる。
 d IgAを消化液中での分解から保護する分泌成分は、小腸上皮細胞のポリIg受容体に由来する。
 e IgMからIgAへのクラススイッチにはインターロイキン-1が関与する。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、b、e)  
  4 (b、c、d)  5 (b、c、e)  6 (c、d、e)

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問59
自然免疫に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 好中球、マクロファージ、樹状細胞などに発現するToll様レセプター(TLR)は、微生物に由来する特徴的な分子構造を認識する。
 b 樹状細胞は、抗原提示能力の高い細胞であり、抗原に初めて出会うT細胞を活性化できる。
 c 補体は、抗原刺激により脾臓でつくられ、血液中に放出される多種類のタンパク質の総称である。
 d ナチュラルキラー(NK)細胞は、ウィルス感染細胞や癌細胞を攻撃するほかに、抗体依存性細胞性細胞障害(ADCC)反応のエフェクター細胞として働く。

    a  b  c  d
  1 正 誤 誤 正
  2 誤 正 正 正
  3 正 正 誤 正  
  4 誤 誤 正 誤
  5 正 誤 誤 誤

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問60
アレルギーに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a I型アレルギーは、抗原特異的なIgEと結合した肥満細胞が、アレルゲンの結合により脱顆粒して起こる反応で、即時型過敏反応とよばれる。
 b II型アレルギーは、抗原と抗体による免疫複合体が組織に沈着することで起こる。
 c III型アレルギーでは、抗原と特異的に結合したIgGやIgMに、補体やエフェクター細胞が作用して細胞障害が起こる。
 d IV型アレルギーは、抗原に感作されたT細胞の分泌するサイトカインがマクロファージなどを活性化して起こる反応で、遅延型過敏症とよばれる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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EW-92回衛生薬学

第92回薬剤師国家試験(平成19年3月)

       衛生薬学 (問61〜問100)


問61
糖の代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 哺乳動物体内での貯蔵糖は、グリコーゲンである。
 b 健常人の血糖値は、食事摂取の影響を受けずに一定である。
 c 解糖系は、酸素に依存した代謝系である。
 d 体内で必要な糖が欠乏すると、アミノ酸からグルコースをつくる糖新生の反応が進む。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問62
次の表は、ある食品の必須アミノ酸含量とアミノ酸評点パターンを示している。この食品のアミノ酸スコアとして最も近い値はどれか。

          必須アミノ酸含量       アミノ酸評点パターン
        (窒素1g当たりのmg数)     FAO/WHO(1973)

 イソロイシン      250             250
 ロイシン        500             440
 リジン(リシン)     220             340
 メチオニン       290             220
  +シスチン       
 フェニルアラニン    580             380
  +チロシン       
 トレオニン       210             250
 トリプトファン      87             60
 バリン          380            310
 総量          2,517            2,250

  1 0.65  2 1.12  3 65  4 73  5 112

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問63
近年の栄養摂取状況に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 1人当たりのエネルギー摂取割合は、脂質の方が炭水化物よりも多い。
 b カリウムについて、高血圧予防のために18歳以上を対象とした望ましい摂取量が設定されている。
 c 国民健康h養調査において、栄養補助食品からのビタミン及びミネラル摂取量は調査対象とならない。

    a  b  c
  1 正 正 誤 
  2 誤 正 正 
  3 正 誤 誤 
  4 正 誤 正  
  5 誤 正 誤  
  6 誤 誤 正

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問64
ビタミンとその欠乏症の組合せのうち、正しいものはどれか。

 1 リボフラビン ----------------------- 脚気
 2 α-トコフェロール ----------------- 夜盲症
 3 葉酸 --------------------------------- 血液凝固遅延
 4 シアノコバラミン ------------------ 壊血病
 5 ナイアシン ------------------------- ペラグラ

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問65
腐敗におけるアミノ酸の変化に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a アミノ酸の脱アミノ反応により、腐敗臭の一因となるアンモニアが生成される。
 b システインの分解による硫黄臭の一因は、スカトールである。
 c チロシンは、脱炭酸反応によりチラミンになる。

    a  b  c
  1 正 正 誤 
  2 正 誤 誤 
  3 正 誤 正 
  4 誤 誤 正
  5 誤 正 誤  
  6 誤 正 正

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問66
チオバルビツール酸試験に関する記述の[  ]に入れるべき語句の正しい組合せはどれか。
チオバルビツール酸試験は[ a ]により生じる[ b ]などとチオバルビツール酸を反応させて、生成する[ c ]の物質を532 nmの吸光度から定量することにより[ a ]の程度を測る試験法である。

     a        b           c
 1 油脂の変質   ケトアミン         青色
 2 油脂の変質   マロンジアルデヒド     青色
 3 糖質の分解   ケトアミン         赤色
 4 油脂の変質   マロンジアルデヒド     赤色
 5 糖質の分解   ケトアミン         青色
 6 糖質の分解   マロンジアルデヒド     赤色

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問67
食品添加物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a マーケットバスケット方式は、食品添加物の摂取量調査に用いられる。
 b 最終食品中に残存しないものも、食品添加物としての表示義務がある。
 c 防かび剤であるオルトフェニルフェノールには、使用制限がある。
 d ソルビン酸の静菌作用は、pHの低い食品中では弱い。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問68
次のa〜cの条件をすべて満たす食品中の機能性成分はどれか。

 a 青魚に多く含まれる。
 b 血液凝固の抑制効果がある。
 c n-3系の脂肪酸である。

 1 γ-リノレン酸
 2 アリシン
 3 アントシアニン
 4 エイコサペンタエン酸
 5 アラキドン酸

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問69
遺伝子組換え食品に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 安全性審査は、挿入遺伝子の安全性やその遺伝子により産生されるタンパク質の有害性の有無などについて行われる。
 b じゃがいもや大豆の中には、遺伝子組換え食品として国内での販売が許可されているものがある。
 c 加工食品のうち、組換えDNA及びこれにより生成したタンパク質が除去されているものは、「遺伝子組換え食品」としての表示義務はない。

    a  b  c
  1 正 正 正 
  2 正 正 誤 
  3 正 誤 誤 
  4 誤 正 正
  5 誤 誤 正  
  6 誤 誤 誤

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問70
細菌性食中毒に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 腸管出血性大腸菌の産生するベロ毒素の生物学的特性は、コレラトキシンと同一である。
 b ボツリヌス菌は、過去5年間に多発している細菌性食中毒の原因菌の1つである。
 c 食中毒患者から分離される病原性の腸炎ビブリオは、耐熱性溶血毒を産生する。
 d ヒトの化膿巣は、黄色ブドウ球菌食中毒の主な感染源である。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問71
食中毒の原因となる自然毒に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a テトロドトキシンは、生物濃縮によりフグの体内に蓄積される。
 b ムスカリンは、タマゴテングタケの主な有毒成分である。
 c ソラニンは、コリンエステラーゼ阻害作用を示す。

    a  b  c
  1 正 正 誤 
  2 正 誤 正 
  3 正 誤 誤 
  4 誤 正 正
  5 誤 正 誤  
  6 誤 誤 正

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問72
食品の残留農薬の規制に関する説明の空欄に当てはまる語句の組合せはどれか。
食品中の残留農薬の基準は( a )に基づき設定されている。基準が定められていない農薬が食品に残留する場合でも規制できるように( b )制が定められ、一定量を超えてその農薬が残留する食品の流通が原則禁止されるようになった。

       a         b
  1  食品衛生法   ポジティブリスト
  2  食品衛生法   ネガティブリスト
  3  食品衛生法   農薬登録
  4  農薬取締法   ポジティブリスト
  5  農薬取締法   ネガティブリスト
  6  農薬取締法   農薬登録

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問73
人口統計の指標に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 実際に就労している人の数を生産年齢人口という。
 b 合計特殊出生率(粗再生産率)が2.1を超えている国では、将来、人口は増加すると予想される。
 c 我が国の老年人口指数は100を超えている。

    a  b  c
  1 正 正 誤 
  2 正 誤 正 
  3 誤 正 正
  4 誤 正 誤 
  5 正 誤 誤
  6 誤 誤 正

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問74
下の表は、平成16年度の我が国の死因のうち、悪性新生物、交通事故、先天性疾患の3要因について、年齢階級別死亡率(人口10万対)の一部を表したものである。この表に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

死因 年齢階級別死亡率(人口10万対)
0〜4歳 20〜24歳 40〜44歳 60〜64歳 80〜84歳
A 2.3 3.3 36.5 342.0 1395.7
B 24.4 0.5 0.6 0.8 3.8
C 2.1 8.3 4.4 9.8 26.4

 a 死因A、B、Cは、それぞれ悪性新生物、交通事故、先天性疾患である。
 b 40〜44歳の人が死亡した原因として、Cに比べAが約8.3倍高かった。
 c 死因Bで死亡した0〜4歳の人数は、同じ死因で死亡した80〜84歳の人数の約6.4倍であった。

    a  b  c
  1 正 誤 正  
  2 誤 正 正 
  3 正 正 誤
  4 誤 正 誤 
  5 誤 誤 誤  

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問75
アスベスト作業者とその対照者(年齢構成調整済み)について、アスベスト暴露及び喫煙と肺癌死の関係についてのコホート調査が実施され、表の結果が得られた。喫煙習慣とアスベスト暴露の両リスク要因を有する集団の対照集団に対する肺癌死の相対危険度はどれか。

 アスベスト暴露と喫煙に関する肺癌死コホート調査結果        
アスベスト暴露
あり
なし
喫煙群
602
125
非喫煙群
58
11
注)表中の数字は死亡者数/10万人年対

 1 602/125≒4.8
 2 660/136≒4.9
 3 602/58≒10.4
 4 727/69≒10.5
 5 602/11≒54.7

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問76
ワクチンに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a DPT混合ワクチンは、ジフテリア、百日せき及び破傷風の予防のために接種される。
 b 現在使われているポリオワクチンは、弱毒ウイルスを用いた生ワクチンである。
 c 風疹ワクチンは、妊婦を対象に接種される。

    a  b  c
  1 正 誤 誤 
  2 正 誤 正 
  3 誤 正 誤 
  4 誤 正 正
  5 正 正 誤 

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問77
学校薬剤師に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。

 a 学校の環境衛生検査に従事する。
 b 学校において、調剤を行う。
 c 学校の保健安全計画の立案に参画する。
 d 学校に常駐し毒物揩sう。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問78
日和見感染症の原因となる病原体として、正しいものの組合せはどれか。

 a レジオネラjューモフィラ
 b 緑膿菌
 c ビブリオRレラ
 d ヘリコバクターsロリ
 e C型肝炎ウイルス

  1(a、b)  2 (a、c)  3 (a、e)
  4(b、d)  5 (b、e)  6 (c、d)

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問79
インフルエンザに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 高病原性の鳥インフルエンザは、感染症予防法の疾病分類ではインフルエンザに含まれる。
 b A型インフルエンザウイルスには亜型が存在する。
 c 20世紀初頭に世界的規模で流行したスペイン風邪の原因は、インフルエンザ菌である。
 d 高齢者などのハイリスク群へのワクチン接種が推奨されている。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問80
肥満に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。

 a 肥満の判定にはBMI(body mass index)が用いられ、BMIが18.5以上を肥満と判定する。
 b 肥満は、糖尿病、高血圧症、高脂血症などの生活習慣病を誘発するリスク要因である。
 c 我が国の女性は、いずれの年齢層においても20年前に比べ、肥満者の割合が増加している。
 d 肥満の解消には有酸素運動が有効である。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問81
職業癌の原因物質とそれによる癌の主な発生部位との関係のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a β-ナフチルアミン ------------------------------ 肺
 b ビス(クロロメチル)エーテル --------------- 皮膚
 c 塩化ビニルモノマー ----------------------------- 肝臓(血管肉腫)
 d ベンジジン --------------------------------------- 膀胱

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問82
ベンゼンの暴露後に排泄される主な代謝物について、正しいものの組合せはどれか。


  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問83
化学物質の代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 第I相反応では、酸化、還元、加水分解により官能基が導入あるいは生成される。
 b シトクロムP450は、代表的な加水分解酵素である。
 c アフラトキシンB1は、β-グルコシダーゼで代謝的に活性化され、発癌性を示す。
 d ジメチルニトロソアミンは、シトクロムP450で代謝的に活性化され、発癌性を示す。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問84
化学物質の毒性に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a パラコートは肺障害を起こす。
 b 四塩化炭素は主に中枢神経障害を起こす。
 c パラチオンは急性の肝障害を起こす。
 d ベンゼンによる慢性中毒では、主に造血機能障害が起こる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問85
活性酸素類に対して防御的に働く生体タンパク質の正しい組合せはどれか。

 a カタラーゼ
 b リゾチーム
 c グルタチオンペルオキシダーゼ
 d インターフェロン
 e メタロチオネイン

  1 (a、b、e)  2 (a、c、d)  3 (a、c、e)
  4 (b、c、d)  5 (b、d、e)

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問86
1,1-ジクロロエチレンの耐容1日摂取量(TDI)は、ラットを用いた長期飲水試験から求められた最小毒性量9 mg/ kg体重/日と不確実係数1,000から求められている。日本人(体重50 kg)が一日に飲む水道水を2 Lとし、摂取する1,1-ジクロロエチレンの10%が水道水由来として水道水質基準値が定められている。その値に最も近い数値はどれか。

  1 0.4 mg/L   2 0.2 mg/L   3 0.04 mg/L  
  4 0.02 mg/L  5 0.004 mg/L  6 0.002 mg/L

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問87
化審法での生態影響に関する試験として、正しいものの組合せはどれか。

 a ネズミチフス菌を用いた変異原性試験
 b 藻類を用いた生長阻害試験
 c ヒメダカを用いた濃縮度試験
 d ミジンコを用いた急性遊泳阻害試験
 e 活性汚泥を用いた生分解性試験
   (注)化審法 : 化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、e)
  4 (b、d)  5 (b、e)  6 (c、d)

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問88
メスカリン様作用を有する錠剤型麻薬として、近年若年層を中心とする乱用が社会問題となっている薬物はどれか。

 1 3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA)
 2 Δ9-テトラヒドロカンナビノール(THC)
 3  リゼルギン酸ジエチルアミド(LSD)
 4 コカイン
 5 トリアゾラム

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問89
薬毒物中毒及び薬毒物検出法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 中毒事故死の発生件数が最も多いのは、一酸化炭素中毒によるものである。
 b 農薬による中毒事故件数は、催眠薬などの医薬品によるものより多い。
 c シェーンバイン法は、水銀検出の予試験として用いられる。
 d ラインシュ法は、アルカロイド検出の予試験として用いられる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問90
非電離放射線に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 皮膚透過性は、赤外線の方が紫外線よりも高い。
 b 赤外線の過剰な暴露は、白内障の原因になる。
 c 紫外線のUV-Aは、UV-Bに比べて光エネルギーが大きく生物への傷害性が高い。

    a  b  c
  1 誤 正 誤  
  2 正 正 誤  
  3 誤 誤 正 
  4 正 誤 正
  5 正 誤 誤
  6 誤 正 正

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問91
地球温暖化に関連する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 大気中に含まれる水蒸気は、温室効果を示さない。
 b メタンの温暖化への寄与度は、二酸化炭素よりも大きい。
 c 温暖化の進行により、マラリア感染地域の拡大が懸念されている。
 d 京都議定書は、我が国に対し温室効果ガスの削減目標を課している。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問92
表は海洋生態系における有機塩素化合物(PCBとDDT)の濃度を表している。表から推測したPCBとDDTに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

PCB DDT
濃度(μg/kg) 濃度(μg/kg)
表層水 0.00028 0.00014
動物プランクトン 1.8 1.7
ハダカイワシ 48 43
スルメイカ 68 22
スジイルカ 3,700 5,200
シャチ 41,000

 a 両化合物とも表層水から動物プランクトンに濃縮されている。
 b 両化合物とも食物連鎖により生物濃縮が生じている。
 c スジイルカにおける濃縮係数はPCBの方がDDTより約3倍大きい。

    a  b  c
  1 正 正 正 
  2 正 正 誤 
  3 正 誤 正 
  4 誤 正 誤 
  5 正 誤 誤  
  6 誤 誤 正

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問93
水道水の水質基準に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a クロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン及びブロモホルムは、それぞれの基準値に加えて、総トリハロメタンとしての基準値が設定されている。
 b 硝酸態窒素と亜硝酸態窒素の和について、基準値が設定されている。
 c 蒸発残留物はTOC値として基準値が設定されている。

    a  b  c
  1 正 誤 誤
  2 誤 正 誤  
  3 正 誤 正 
  4 正 正 誤 
  5 誤 誤 正 

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問94
残留塩素の測定法に関する記述の[  ]に入れるべき語句の正しい組合せはどれか。
水道水に[ a ]溶液を加え、直ちに510 nmの吸光度(A)を測定した。さらに、KIを添加して溶解後、2分間放置し、510 nmの吸光度(B)を測定した。同様に操作して作成した検量線から塩素濃度を求めた。吸光度(A)で得られた塩素濃度は[ b ]を表し、吸光度(B)で得られた塩素濃度は[ c ]を表している。

a b c
1 N-(1-ナフチル)エチレンジアミンニ塩酸塩 全残留塩素 遊離残留塩素
2 N,N -ジエチル-p-フェニレンジアミン硫酸塩 遊離残留塩素 結合残留塩素
3 N,N -ジエチル-p-フェニレンジアミン硫酸塩 結合残留塩素 全残留塩素
4 N-(1-ナフチル)エチレンジアミンニ塩酸塩 全残留塩素 結合残留塩素
5 N,N -ジエチル-p-フェニレンジアミン硫酸塩 遊離残留塩素 全残留塩素
6 N-(1-ナフチル)エチレンジアミンニ塩酸塩 結合残留塩素 遊離残留塩素

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問95
水の化学的酸素要求量(COD)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 有機物を多く含む水ほど、COD値は小さくなる。
 b COD値は、測定に用いる酸化剤の種類と測定条件により異なる。
 c 酸性高温過マンガン酸法は、工場排水試験のJIS法に用いられている。
 d アルカリ性過マンガン酸法は、試料水中の塩化物イオンの影響を受けやすい。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問96
大気汚染物質としての粒子状物質に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 浮遊粒子状物質の大気中濃度は、近年増加傾向にある。
 b ミストは、液体分散による液滴コロイドである。
 c ダストの粒径はヒューム(フューム)より小さい。

    a  b  c
  1 正 正 誤 
  2 誤 正 誤  
  3 正 誤 誤  
  4 誤 正 正
  5 誤 誤 正
  6 正 誤 正

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問97
逆転層に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 大気に乱流が起こると、逆転層は形成されにくい。
 b 逆転層の下では、排煙の拡散が抑えられ大気汚染が進む。
 c 逆転層は、夏期の日照の強い日中に形成されやすい。
 d 有効煙突高さとは、逆転層の上に排煙を拡散させるために必要な煙突の高さである。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問98
室内空気汚染物質について、その発生成因としてあてはまるものの、正しい組合せはどれか。

 a 窒素酸化物
 b ホルムアルデヒド
 c パラジクロロベンゼン

 (発生成因)
 ア 衣類の防虫用品からの揮発
 イ 建築内装の接着剤からの揮発
 ウ ガスコンロの使用による生成

    a  b  c
  1 ア イ ウ 
  2 ア ウ イ
  3 イ ア ウ 
  4 イ ウ ア
  5 ウ ア イ 
  6 ウ イ ア

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問99
産業廃棄物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 廃棄物を焼却した際の燃えがらは、産業廃棄物である。
 b 産業廃棄物の種類別排出量として最も多いものは汚泥である。
 c 畜産業から排出される動物の糞Aは、産業廃棄物ではない。
 d マニフェスト制度は、処理業者に産業廃棄物処理のプロセスの管理L録を義務づけている。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問100
自動車交通量の多い特定地域における自動車からの排出量が総量削減の対象となっている大気汚染物質について、正しいものの組合せはどれか。

 a 一酸化炭素     b 硫黄酸化物   c 窒素酸化物  
 d アセトアルデヒド  e 粒子状物質

  1 (a、c)  2 (a、d)  3 (b、d)  4 (b、e)  5 (c、e)

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EW-91回薬事関係

第92回薬剤師国家試験(平成19年3月)

       薬事関係法規及び薬事関係制度 (問101〜問120)


問101
薬剤師の責任に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 正当な理由がないのに、その業務上知り得た秘密を漏らしたときは、刑事的責任を負うことがある。
 b 薬局において、無許可医薬品又は不正表示医薬品を販売した場合については、薬事法に罰則が設けられている。
 c 薬剤の交付に当たって、患者に対し適切な説明を行い同意を得なければならない。
 d 販売又は授与の目的で調剤したときは、患者又は現に看護に当たっている者に対し、調剤した薬剤の適正な使用のために必要な情報を提供しなければならない。

    a  b  c  d
  1 正 正 正 誤 
  2 正 正 誤 正
  3 正 誤 正 正
  4 誤 誤 正 正
  5 正 誤 誤 正
  6 誤 正 正 誤

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問102
調剤行為の過失により患者に健康被害が生じた場合の薬剤師の責任に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 製造物責任法に基づく損害賠償を求められる場合がある。
 b 民法に基づく損害賠償を求められる場合がある。
 c 刑法に基づく業務上過失致死傷罪に問われる場合がある。
 d 薬剤師法に基づく免許の取消し等の行政処分を受ける場合がある。

    a  b  c  d
  1 正 正 正 誤 
  2 誤 正 正 正
  3 正 正 誤 正
  4 正 誤 正 誤 
  5 誤 誤 正 正
  6 正 正 誤 誤

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問103
医薬分業に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 平成16年度のいわゆる医薬分業率は、すべての都道府県で50%を超えている。
 2 院外処方率は、診療所の方が病院よりも高い。
 3 病院からの院外処方せんの発行を促した一因として、診療報酬点数表における薬剤管理指導料の点数の段階的引き上げが挙げられる。
 4 医薬分業推進のため、薬局が医療機関を経営することは望ましい。
 5 調剤報酬点数表には、「かかりつけ薬局加算」がある。

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問104
最近の医療と経済に係る記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 国民医療費には、薬局で購入した一般用医薬品の費用は含まれない。
 b 国民医療費は、75歳以上のものが50%を占める。
 c 国民医療費の財源のうち公費の占める割合は半分以下である
 d 一般用医薬品の生産金額は、医薬品生産金額全体の20%以上を占めている。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問105
医薬品の開発に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 1つの新医薬品の開発費は、近時、およそ150億円である。
 2 遺伝子組換え技術を用いる新医薬品の開発では、あらかじめ非臨床試験の計画を薬事法に基づき届け出なければならない。
 3 治験施設支援機関は、薬事法に基づく許可を得なければならない。
 4 GLPでは、試験施設の信頼性保証部門に、当該施設と利害関係のない者が加わらなければならないとしている。
 5 いわゆる医薬品の適応外使用は、薬事法上の治験には該当しない。

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問106
次の成分のうち、医療用医薬品の経緯がなく一般用医薬品として承認された医薬品(ダイレクトOTC)に用いられているものはどれか。

 1 イブプロフェン
 2 クロモグリク酸ナトリウム
 3 シメチジン
 4 ニコチン
 5 ミノキシジル

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問107
薬事法に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 薬局の管理者は、薬事に関する実務に3年以上従事した薬剤師でなければならない。
 2 薬局の管理者が、薬剤師免許を取り消されたときは、薬局開設の許可も取り消されることになる。
 3 薬局には、最低2人の薬剤師を置かなければ薬局開設の許可は与えられない。
 4 薬局の管理者が、学校薬剤師を兼務するときには、その薬局の所在地の都道府県知事の許可を受けなければならない。
 5 化粧品を業として販売しようとする者は、あらかじめ、都道府県知事に必要事項を届け出なければならない。

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問108
医療機器に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 医療機器の性能について、医師その他の者がこれを保証したものと誤解されるおそれがある記事を広告してはならない。
 2 医薬品の販売業者は、業として一般医療機器を販売する場合、都道府県知事にその旨を届け出なければならない。
 3 薬局開設者は、管理医療機器販売業の許可を受けた者とみなされる。
 4 高度管理医療機器販売業の管理者は、薬剤師でなければならない。
 5 希少疾病用医療機器の指定に関する法令で定める対象者数の上限は、10万人である。

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問109
薬事法で規定している業種に係る許可のうち、薬局開設者が行うものを除き、有効期間が6年であるものはどれか。

 1 医薬品の製造販売業
 2 医薬品の製造業
 3 医薬品の販売業
 4 医薬部外品の製造販売業
 5 化粧品の製造業

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問110
薬事法に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 医薬情報担当者は、薬剤師の資格を必要とする。
 2 医薬品の製造販売業の許可は、製造所ごとに与えられる。
 3 医薬品の製造販売業者は、原則として、薬剤師を総括製造販売責任者として置かなければならない。
 4 総括製造販売責任者は、GMP適合性を自ら実地に確認しなければならない。
 5 日本薬局方収載医薬品を製造販売しようとする場合には、製造販売の承認を受ける必要はない。

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問111
薬事法の規定に照らし、正しい記述の組合せはどれか。

 a 自信をもって製造販売しようとした医薬品が、国家検定で不合格となったので、行政不服審査法による不服申し立てをした。
 b 薬局の管理者が、医薬品を他の薬品と区別して貯蔵した。
 c 医薬品の製造販売業者が、医薬品の販売業の許可を受けずに、自社製品を医薬品の販売業者に販売した。
 d 外国で販売されている医薬品について、製造販売の承認申請をしたので、「製造販売承認申請中」と記載してその医薬品の効能L告した。

1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)
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問112
製造販売業者の義務に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 医薬品の製造販売業者は、医薬品の有効性及び安全性に関する事項その他適正な使用のために必要な情報を、医薬品の販売業者に提供するよう努めなければならない。
 b 化粧品の製造販売業者は、有害な作用が発生するおそれがあることを示す研究報告を知ったときは、報告しなければならない。
 c 医薬品の製造販売業者は、製造販売した医薬品の使用によって保健衛生上の危害が発生し、又は拡大のおそれがあることを知ったときは、廃棄、回収、販売の停止、情報の提供その他必要な措置を講じなければならない。
 d 医薬品の製造販売業者は、製造販売した医薬品を自主的に回収したときは、その旨を報告する必要はない。

    a  b  c  d
  1 正 正 正 誤 
  2 正 正 誤 正
  3 正 誤 正 正
  4 誤 正 正 正 
  5 誤 正 正 誤
  6 正 誤 誤 正

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問113
隣家の高校生から、日本薬局方塩酸を100 mL購入したいとの申し出があった。薬事法の規定に照らし、薬局開設者の対応に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 安全な取扱いをすることに不安がない者と認めたが、年齢が16歳だったので販売を断った。
 b 500 mL入容器しかなく、それを開封して分割販売することは禁じられているとして、販売を断った。
 c 日頃から顔見知りで人物をよく分かっているので、文書の交付を受けずに販売した。
 d 法令で定められた事項が記載され、本人の署名のある文書の提出を受けたので販売した。

    a  b  c  d
  1 正 正 正 誤 
  2 正 正 誤 正
  3 正 誤 正 誤
  4 誤 正 誤 正 
  5 誤 誤 正 誤
  6 誤 誤 誤 正

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問114
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(以下「機構」という。)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 医薬品の添付文書に記載のある副作用による健康被害は、機構による救済給付の対象にならない。
 b 許可生物由来製品製造販売業者は、感染救済給付業務に必要な拠出金を機構に納付しなければならない。
 c 救済給付を受けようとする者は、機構に請求する。
 d 機構は、救済給付の請求に係る医学的薬学的判定を行う。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問115
麻薬及び向精神薬取締法の規定に照らし、麻薬診療施設での麻薬の取扱いに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 麻薬の購入に当たっては、原則として、麻薬卸売業者に譲受証を提出し、麻薬卸売業者から譲渡証を受け取らなければならない。
 b 患者に、証紙で封がされたままの麻薬を交付してはならない。
 c 開設者は、所有した麻薬の品名及び数量など必要な事項を半年ごとに届け出なければならない。
 d 麻薬管理者は、麻薬を記載した処方せんを交付できる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問116
麻薬及び向精神薬取締法、並びに覚せい剤取締法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 医師が第一種向精神薬を患者に施用しようとする場合、都道府県知事の免許が必要である。
 b 薬局の開設者は、向精神薬卸売業者及び向精神薬小売業者の免許を受けた者とみなされる。
 c 薬局の開設者が覚せい剤を所持しようとする場合、都道府県知事の指定を受ける必要がある。
 d エフェドリン塩酸塩散10%は、覚せい剤原料から除かれている。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問117
毒物及び劇物取締法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 酢酸エチルを含有する接着剤は、みだりに摂取し、吸引し、又はこれらの目的で所持してはならない。
 b 薬剤師でない者は、毒物劇物取扱責任者となることができない。
 c 大学において業務上毒物又は劇物を取扱う者は、その容器として、飲食物の容器として通常使用される物を使ってはならない。
 d 毒物劇物営業者は、毒物又は劇物を毒物劇物営業者以外の者に販売するときは、譲受人から法で定める事項を記載し、印を押した書面の提出を受けなければならない。
 e 毒物劇物営業者は、毒物を販売するときは、譲受人に対し、既に情報提供済みの場合を除き、当該毒物の性状、取扱いに関する情報を提供しなければならない。

    a  b  c  d  e
  1 誤 正 正 正 正
  2 正 誤 正 正 正 
  3 正 正 誤 正 正 
  4 正 正 誤 誤 正 
  5 誤 正 正 正 誤 
  6 正 誤 正 正 誤

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問118
次の条件をすべて満たす病院における薬剤師について、法令で定める員数の標準はどれか。
 条件
 (A) 特定機能病院の承認は受けていない。
 (B) 精神病床及び療養病床の入院患者数が150である。
 (C) 一般病床の入院患者数が140である。
 (D) 外来患者の処方せん枚数が1日225である。

  1 3人  2 6人  3 9人  4 12人  5 15人

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問119
患者が次の記載のある保険処方せんを保険薬局に持参した。その他の処方せんの記載事項はすべて適正であった。保険薬剤師の対応として、正しい組合せはどれか。
ただし、A、B、Cは先発医薬品であり、Aの有効成分はアトルバスタチンカルシウム水和物、Bのそれはプラバスタチンナトリウム、Cのそれはファモチジンである。

 処方
 A) L錠 10 mg        1日1錠  分1    夕食後
 B) M錠 5           1日2錠  分2    朝夕食後
 C) G錠 20 mg        1日2錠  分2    朝夕食後

                         以上30日分

 a AとBは同種の医薬品で重複しているので、処方医に疑義照会する。
 b 処方せんに指示はないが、患者の希望により一包化すれば調剤報酬の一包化加算が算定できる。
 c 計量混合調剤加算が算定できる。
 d Cの長期投薬は制限されているので、処方医に疑義照会する。
 e 「後発医薬品への変更可」欄に記載はないが、患者の同意を得てCに代えて後発医薬品を調剤した場合は、後発医薬品調剤加算が算定できる。

    a  b  c  d  e
  1 正 誤 誤 誤 誤 
  2 誤 誤 正 誤 誤 
  3 誤 誤 誤 誤 正  
  4 誤 正 誤 正 誤 
  5 誤 正 誤 誤 正
  6 正 誤 誤 誤 正 

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問120
老人保健法及び介護保険法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 老人保健法に基づく保健事業には、健康手帳の交付、健康教育、健康相談が含まれる。
 b 老人保健事業の費用は、すべて国が負担する。
 c 介護保険は、被保険者の要介護状態又は要支援状態に関し、必要な保険給付を行う。
 d 介護保険における保険給付には、予防給付は含まれない。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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EW-92回医療薬学1

第92回薬剤師国家試験(平成19年3月)

       医療薬学 I(問121〜問180)


問121
下図の構造を持つ化合物の構造活性相関に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。ただし、R1とR2は特に記述のない場合は水素とする。


 a 側鎖のβ位炭素に結合した水酸基は、アドレナリン受容体刺激作用に必須である。
 b R1を水素からメチル基に置換すると、モノアミン酸化酵素(MAO)で代謝されやすくなる。
 c R2を水素からイソプロピル基に置換すると、アドレナリンβ受容体に対する刺激作用が強くなる。
 d ベンゼン環の2つの水酸基を水素に置換すると、中枢神経系への移行率が増加する。
 e ベンゼン環の3位の水酸基を水素に置換すると、アドレナリンα受容体に対する刺激作用が強くなる。

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、c)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問122
自律神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ジスチグミンは、シュレム管を閉塞させ、眼房水の流出を妨げる。
 b ベタネコールは、主としてムスカリン様作用を発現する。
 c カルバコールは、真性及び偽性コリンエステラーゼのどちらの酵素によっても分解されにくい。
 d プロパンテリンは、前立腺肥大に基づく排尿障害を改善する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問123
末梢神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a プラゾシンは、アドレナリンα1受容体を選択的に遮断し、末梢血管を拡張させて血圧を下降させる。
 b クロニジンは、交感神経終末におけるアドレナリンα2受容体を遮断して、血圧を下降させる。
 c カルテオロールは、アドレナリンβ2受容体に選択性が高く、気管支平滑筋を弛緩させる。
 d エドロホニウムは、非可逆的コリンエステラーゼ阻害薬で、その作用は強く効力の持続も長い。
 e ピロカルピンは、瞳孔括約筋を収縮させて、縮瞳を引き起こす。

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、c)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問124
催眠薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ベンゾジアゼピン系薬は、バルビツール酸系薬と比較して、REM睡眠(rapid eye movement sleep)の抑制を起こしにくい。
 b バルビツール酸系薬は、GABAA受容体のGABA結合部位に結合し、Cl-チャネルを開口させる。
 c ベンゾジアゼピン系薬は、ベンゾジアゼピン結合部位に結合し、GABAA受容体とGABAB受容体の機能をともに亢進させる。
 d ペントバルビタールは、短時間型のバルビツール酸系薬で、長期使用でも身体的依存を生じにくい。
 e ブロチゾラムは、短時間型のチエノジアゼピン系薬で、麻酔前投薬にも用いられる。

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、c)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問125
向精神薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a フルボキサミンは、セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを同程度に阻害し、うつ病、強迫性障害を改善する。 
 b マプロチリンは、イミプラミンと類似の構造をもつ三環系抗うつ薬であり、カテコールアミン再取り込み阻害作用を示す。
 c クロルプロマジンは、ドパミンD2受容体を遮断し、抗精神病作用、催吐作用、体温降下作用を示す。
 d ぺロスピロンは、ドパミンD2受容体及びセロトニン5-HT2受容体を遮断し、統合失調症の陽性症状と陰性症状を改善する。
 e タンドスピロンは、セロトニン5-HT1A受容体を選択的に刺激し、抗不安作用を示す。

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、c)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問126
中枢神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ピクロトキシンは、脳幹のグリシン受容体を競合的に遮断し、間代性痙れんを引き起こす。
 b エペリゾンは、γ-運動ニューロンを抑制して筋紡錘の感度を下げ、骨格筋を弛緩させる。
 c ビペリデンは、抗精神病薬で誘発されるパーキンソン症候群に有効である。
 d カルビドパは、芳香族L-アミノ酸脱炭酸酵素によりノルアドレナリンに代謝され、パーキンソン病のすくみ足や立ちくらみに有効である。
 e マジンドールは、視床下部摂食中枢に作用して食欲増進作用を示す。

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、c)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問127
次の薬物、作用機序及び臨床応用のうち、正しいものの組合せはどれか。

   薬物          作用機序           臨床応用
 a ドネペジル    アセチルコリンエステラーゼ阻害 アルツハイマー型認知症
 b タリペキソール  ドパミンD2受容体刺激      ハンチントン舞踏病
 c チザニジン    多シナプス反射抑制       痙性麻痺
 d エダラボン    フリーラジカル消去       脳梗塞による機能障害
 e パロキセチン   セロトニン再取り込み阻害    統合失調症

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問128
免疫系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a タクロリムスは、T細胞活性化因子(NF-AT)の核内移行を促進して、免疫を抑制する。
 b オーラノフィンは、関節リウマチの治療に用いられる白金化合物である。
 c アザチオプリンは、生体内で6-メルカプトプリンに変換され、核酸合成を阻害することにより免疫抑制作用を現す。
 d シクロスポリンは、ヘルパーT細胞においてシクロフィリンと複合体を形成し、カルシニューリンの活性化を阻害する。
 e メトトレキサートは、ジヒドロ葉酸還元酵素を阻害し、細胞増殖を抑制する。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問129
抗アレルギー薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a アゼラスチンは、抗ヒスタミン作用のほかに、ロイコトリエン産生抑制作用を有する。
 b モンテルカストは、インターロイキン-4の産生を抑制し、ぜん息発作時の気道収縮を速やかに抑制する。
 c セラトロダストは、トロンボキサンA2の生合成を抑制する。
 d クロルフェニラミンは、中枢抑制作用が弱く、眠気を催さない。
 e デキサメタゾンは、ヒドロコルチゾンに比較して抗炎症作用及び抗アレルギー作用が強いが、塩類貯留作用は弱い。

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、c)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問130
抗炎症薬に関する記述の空欄(a)〜(c)にあてはまる薬物の正しい組合せはどれか。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)は、シクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害する。(a)などのCOX-2に選択性を示す薬物は、(b)などの非選択的な薬物に比較して、胃腸障害の副作用が弱いといわれる。また、NSAIDSには、(c)のように体内で代謝されて効力を現すプロドラッグがある。

     a         b           c
 1 メロキシカム   ジクロフェナク    ロキソプロフェン
 2 ジクロフェナク  スリンダク      エトドラク
 3 エトドラク    ロキソプロフェン   メロキシカム
 4 ロキソプロフェン エトドラク      スリンダク
 5 スリンダク    メロキシカム     ジクロフェナク

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問131
心不全治療薬の作用機序に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ジゴキシンは、Na+,K+-ATPaseを阻害し、心筋細胞内のCa2+濃度を上昇させて収縮力を増大させる。
 b ドブタミンは、アドレナリンβ1受容体を刺激してアデニル酸シクラーゼを活性化し、心筋収縮力を増大させる。
 c ミルリノンは、アデニル酸シクラーゼを直接活性化し、心筋収縮力を増大させる。
 d カルペリチドは、心房性ナトリウム利尿ペプチドの受容体を刺激して細胞内サイクリックAMP(cAMP)濃度を上昇させ、血管拡張作用と利尿作用を示す。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問132
心室筋活動電位に対する不整脈治療薬の作用を検討したところ、下図のような実線から破線への変化が観察された。それぞれの変化パターンを引き起こす薬物の組合せとして、正しいものはどれか。


    a          b          c
 1 リドカイン     ニフェカラント    キニジン
 2 ニフェカラント   メキシレチン     プロカインアミド
 3 プロカインアミド  ソタロール      メキシレチン
 4 キニジン      リドカイン      ニフェカラント
 5 メキシレチン    プロカインアミド   ソタロール
 6 ソタロール     キニジン       リドカイン

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問133
薬物の作用機序に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ニトログリセリンは、静脈血管を拡張して静脈還流量を減少させ、心臓に対する前負荷を軽減する。
 b ビソプロロールは、労作時の心機能亢進を抑制し、心筋の酸素消費量を減少させる。
 c ジルチアゼムは、冠血管のれん縮を緩解して冠血流量を増大させるとともに、心機能を抑制して心筋の酸素消費量を減少させる。
 d アルテプラーゼは、組織プラスミノーゲンの活性化を抑制して血栓溶解を促進する。
 e アスピリンは、プロスタグランジンI2の産生を抑制して血小板凝集を阻害し、血栓形成を抑制する。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問134
高血圧症治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a エナラプリルは、アンギオテンシンII 及びブラジキニンの生成を抑制する。
 b ロサルタンは、アンギオテンシンII AT1受容体を選択的に遮断し、血管を拡張させる。
 c ラベタロールは、アドレナリンβ受容体を刺激し、血管を拡張させる。
 d ニカルジピンは、L型Ca2+チャネルを遮断し、血管を拡張させる。
 e メチルドパは、生体内でα-メチルノルアドレナリンに変換されて血管運動中枢のアドレナリンα2受容体を刺激し、交感神経活動を低下させる。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問135
呼吸器系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ホミノベンは、呼吸中枢興奮作用をもつ非麻薬性鎮咳薬である。
 b L-カルボシステインは、ムコタンパク質のジスルフィド結合(-S-S-)を切断して低分子化し、喀痰の粘度を低下させる。
 c ベクロメタゾンプロピオン酸エステルは、吸入ステロイド薬として気管支ぜん息発作の予防に用いられる。
 d エピナスチンは、ヒスタミンH1受容体を介する気管支収縮を抑制する。
 e マブテロールは、ムスカリン性アセチルコリン受容体刺激薬で、気管支ぜん息の治療に用いられる。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問136
次の消化性潰瘍治療薬のうち、主として防御因子を増強することにより効果を現すものの正しい組合せはどれか。

 a オルノプロスチル   b ファモチジン    c ゲファルナート
 d テプレノン      e ラベプラゾール

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問137
消化器系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ドンペリドンは、副交感神経節後線維のドパミンD2受容体を遮断してアセチルコリン遊離を促進し、胃運動亢進作用を現す。
 b グラニセトロンは、セロトニン5-HT3受容体を遮断し、制吐作用を現す。
 c ロペラミドは、腸管のオピオイドμ受容体を刺激して腸管運動を抑制し、止瀉作用を現す。
 d センノシドは、胃酸により加水分解を受けてレインアンスロンを生成し、大腸の蠕動運動亢進作用を現す。
 e ベルベリンは、オウレンなどの生薬に含有されるアルカロイドで、発酵促進作用と蠕動運動亢進作用を現す。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問138
利尿薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a チアジド系利尿薬は、有機酸輸送系によって遠位尿細管中に分泌されて作用する。
 b 炭酸脱水酵素阻害薬は、尿中へのHCO3-排泄を抑制し、尿のpHを酸性側に傾ける。
 c ループ利尿薬は、ヘンレ係蹄上行脚のNa+-K+-2Cl-共輸送系の機能を亢進させる。
 d 浸透圧利尿薬には、非電解質のイソソルビドなどがあり、腎尿細管で再吸収されにくい。
 e カリウム保持性利尿薬は、チアジド系利尿薬によるK+排泄を抑制する。

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、c)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問139
生殖器熾蛹nに作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a エチニルエストラジオールとノルエチステロンの合剤は、下垂体からのゴナドトロピンの分泌を抑制し、妊娠を妨げる。
 b オキシトシンは、律動的な子宮収縮作用を有し、分娩を誘発する。
 c ゲメプロストは、子宮弛緩作用のあるプロスタグランジン誘導体で、切迫早産Yを予防する。
 d ブセレリンは、ゴナドトロピン放出ホルモン受容体を遮断し、子宮内膜症の治療に用いられる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問140
血液穴襄pする薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 葉酸は、ビタミンB12の吸収を促進し、悪性貧血に用いられる。
 b メコバラミンは、ヘム合成に必要なビタミンB6の誘導体で、鉄芽球性貧血に用いられる。
 c エポエチンアルファは、赤芽球前駆細胞から赤血球への分化増殖を促進し、腎性貧血に用いられる。
 d フィルグラスチムは、顆粒球コロニー刺激因子で、好中球減少症に用いられる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問141
眼に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a トロピカミドは、アトロピンに比べて作用持続時間の短い散瞳薬である。
 b ナファゾリンは、アドレナリンα受容体を刺激して血管を収縮させ、充血を抑制する。
 c チモロールは、アドレナリンβ受容体遮断作用により房水産生を促進する。
 d グリチルリチンは、水晶体構造タンパク質の酸化を防止するため、白内障に用いられる。
 e ラタノプロストは、プロスタグランジンF誘導体で、眼圧低下作用を示す。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問142
糖尿病治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a グリベンクラミドは、膵β細胞のATP感受性K+チャネルを遮断し、インスリン分泌を促進する。
 b メトホルミンは、末梢組織での糖利用及び肝での糖新生を抑制する。
 c エパルレスタットは、アルドース還元酵素を特異的に阻害し、ソルビトール蓄積による末梢神経障害を改善する。
 d アカルボースは、末梢組織のインスリン感受性を増強し、インスリン抵抗性を改善する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問143
高脂血症治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ニコモールは、胆汁酸と結合して脂肪吸収を抑制し、コレステロールの異化を促進する。
 b アトルバスタチンは、ヒドロキシメチルグルタリルCoA(HMG-CoA)還元酵素を活性化し、血清中の低比重リポタンパク質(LDL)を低下させる。
 c フェノフィブラートは、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体α(PPARα)に結合し、リポタンパク質リパーゼ(LPL)の活性を増大させる。
 d プロブコールは、動脈内膜下でLDLの酸化を抑制し、抗動脈硬化作用を示す。
 e コレスチラミンは、脂肪細胞のアデニル酸シクラーゼを阻害し、遊離脂肪酸生成を抑制する。

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、c)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問144
痛風tA酸血症治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a コルヒチンは、チュブリンと結合して微小管重合を阻害し、局所組織への好中球の遊走を抑制する。
 b アロプリノールは、キサンチンオキシダーゼを競合的に阻害し、尿酸産生を抑制する。
 c プロベネシドは、尿酸再吸収を抑制せず、尿酸分泌を促進する。
 d ブコロームは、ステロイド性抗炎症薬で、尿酸排泄促進作用を示す。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問145
骨粗しょう症治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a エルカトニンは、破骨細胞による骨吸収を抑制するが、骨粗しょう症性疼痛には無効である。
 b アルファカルシドールは、腸管でのカルシウム吸収を促進して血清中Ca2+濃度を上昇させる。
 c メナテトレノンは、活性型ビタミンD3存在下にオステオカルシンの生成を促進する。
 d エチドロン酸は、ヒドロキシアパタイトに結合せず、破骨細胞の機能を直接抑制する。
 e イプリフラボンは、エストロゲン受容体を遮断し、骨吸収を抑制する。

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、c)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問146
抗菌薬の作用機序に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ノルフロキサシンは、細菌のDNAポリメラーゼを阻害し、殺菌的に作用する。
 b ストレプトマイシンは、細胞壁合成にかかわるトランスペプチダーゼと結合して、細菌の増殖を抑制する。
 c セファゾリンは、DNA依存性RNAポリメラーゼと結合し、細菌のRNA合成を抑制する。
 d ナイスタチンは、ポリエン系の抗真菌薬であり、真菌細胞膜のエルゴステロールと結合して細胞膜障害を引き起こす。
 e ミノサイクリンは、細菌リボソームの30Sサブユニットと結合することにより、タンパク質合成を抑制する。

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、c)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問147
抗ウイルス薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ラミブジンは、ウイルスのプロテアーゼを阻害し、ウイルスの増殖を抑制する。
 b オセルタミビルは、その活性代謝物がノイラミニダーゼを阻害することにより、A型及びB型のインフルエンザに効果を現す。
 c リトナビルは、感染細胞内で逆転写酵素を競合的に阻害する。
 d アシクロビルは、チミジンキナーゼによりアシクロビル三リン酸に変換されてDNA合成を阻害する。
 e ガンシクロビルは、サイトメガロウイルス感染細胞内でリン酸化されて、DNAポリメラーゼを競合的に阻害する。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問148
抗悪性腫瘍薬の作用機序及び適応のうち、正しいものの組合せはどれか。

   抗悪性腫瘍薬    作用機序          適応
 a エトポシド    トポイソメラーゼ II 阻害    悪性リンパ腫
 b シスプラチン   DNA 鎖の架橋形成       非小細胞肺癌
 c ドセタキセル   微小管安定化         慢性骨髄性白血病
 d トラスツズマブ  チロシンキナーゼ阻害     膀胱癌
 e ブレオマイシン  チミジル酸合成酵素阻害    皮膚癌

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、c)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問149
非臨床試験に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a GLPは、医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準である。
 b 一般薬理試験は、目的とする主作用以外の薬理作用について検討する試験である。
 c 生殖詞A被験薬の変異原性も調べられる。
 d 反復投与毒性試験では、単回投与毒性試験で毒性が現れる用量での検討は不要である。
 e 薬効薬理試験には、病態モデル動物での試験や作用機序に関する試験も含まれる。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問150
薬物中毒の原因物質、解毒薬及び解毒の作用機序のうち、正しいものの組合せはどれか。

    原因物質        解毒薬          解毒の作用機序
 a ベンゾジアゼピン系薬  フルマゼニル        原因物質と作用点で競合する
 b 有機リン系殺虫剤    プラリドキシム(PAM)   原因物質により不活性化された酵素を再活性化する
 c シアン化合物      ジメルカプロール(BAL)  原因物質の代謝的解毒を促進する
 d 葉酸代謝拮抗薬     ホリナートカルシウム    原因物質の排泄を促進する
 e クマリン系抗凝血薬   ビタミンK         原因物質と作用点で競合する

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、c)  5 (c、d、e)

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問151
薬物の生体膜透過に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 単純拡散による膜透過は、Fickの法則に従い、透過速度は濃度勾配に比例する。
 b 単純拡散により生体膜を透過する酸性薬物の非イオン形分子の脂溶性が同じ程度であれば、PKaが小さいほど小腸から吸収されやすい。
 c 能動輸送と促進拡散はどちらも担体介在輸送であり、ATPの加水分解エネルギーを必要とする。
 d P-糖タンパク質を介する薬物の生体膜透過は一次性能動輸送により起こる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問152
薬物吸収に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 口腔粘膜を介した薬物吸収は、一般に能動輸送により起こる。
 b ペプチド性薬物のデスモプレシン酢酸塩水和物は、全身作用を目的に経皮吸収型製剤として用いられる。
 c 肺から吸収された薬物は、肝初回通過効果を受けない。
 d 直腸下部の粘膜から吸収された薬物は、肝初回通過効果を受けない。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問153
図は分子量400-600の薬物の血液脳関門透過速度とn -オクタノール/水分配係数の関係を示したものである。図中の薬物に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。ただし、B群の薬物は血液脳関門透過速度と分配係数との間に、図に示す直線関係がみられた。


 a A群の薬物は、毛細血管内皮細胞から血中へ能動的に排出される可能性が高い。
 b B群の薬物は、受動拡散によって血液脳関門を透過する可能性が高い。
 c C群の薬物は、輸送系に認識されて血液脳関門を透過する可能性が高い。
 d A群に属する薬物には、レボドパがある。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問154
薬物代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬物代謝は肝臓と小腸以外の臓器では行われない。
 b 1つの薬物が、シトクロムP450(CYP)に対して誘導作用と阻害作用の両方を示す場合がある。
 c CYPには多数の分子種が存在し、基質特異性が高い。
 d CYPのうち、ヒトにおける肝臓内存在量が最も多いのはCYP3A4である。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問155
薬物の腎排泄に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 糸球体ろ過は加圧ろ過であり、毛細血管内圧がボーマン嚢内圧よりも高いために起こる。
 b 糸球体の基底膜は陰性に荷電しているため、アニオン性薬物はカチオン性薬物よりろ過されにくい。
 c サリチル酸の尿細管からの再吸収は、尿がアルカリ性になると増加し、腎クリアランスは小さくなる。
 d パラアミノ馬尿酸の腎クリアランスは、血漿中濃度の増加に伴って大きくなる。

    a  b  c  d
  1 正 誤 誤 誤
  2 正 誤 正 正
  3 正 正 誤 誤
  4 誤 誤 正 正
  5 誤 正 正 誤

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問156
ある患者は、薬物Aに対して腎排泄及び胆汁中排泄の割合がそれぞれ50 %であり、薬物Bに対して腎排泄の割合が90 %、胆汁中排泄の割合が10 %であった。この患者の腎機能が低下して、クレアチニンクリアランスが120 mL / minから20mL / minに低下したとき、薬物Aと薬物Bの消失半減期は、腎機能低下前と比較して、それぞれ何倍になるか。正しい組合せを選べ。ただし、薬物A及び薬物Bはそれぞれ静脈内に投与し、血中からの消失は線形1-コンパートメントモデルに従い、分布容積は腎機能の低下に影響されないものとする。

    薬物A  薬物B
  1  1.4   4.0
  2  1.7   1.5
  3  2.0   3.0
  4  2.3   1.5
  5  1.4   2.0
  6  1.7   4.0

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問157
経口投与後の薬物吸収に対する食事の影響に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 高脂肪食の摂取によりグリセオフルビンの吸収は増大する。
 b 食後の方が消化管の血流量が減少するため、プロプラノロールの吸収は低下する。
 c 食後投与により胃内容排出速度が遅くなるため、アセトアミノフェンの吸収速度は遅延する。
 d リボフラビンは脂溶性が高く、その吸収は食事の影響を受けない。

    a  b  c  d
  1 正 誤 正 誤 
  2 正 正 誤 誤 
  3 誤 正 誤 正 
  4 誤 誤 誤 正
  5 正 誤 正 正 

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問158
アミノグリコシド系抗生物質の投与法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 腎機能障害患者において投与間隔を調節する場合、一般に消失半減期が長い患者では、投与間隔を長くする。
 b 腎機能障害患者において投与量を調節する場合、患者のクレアチニンクリアランスを指標に投与量を決定する。
 c 投与直後の最高血中濃度が投与前の最低血中濃度の2倍以上を示せば、副作用の危険性は高くなる。
 d 新生児では、腎機能が未発達であるため、投与間隔を短縮する必要がある。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問159
肝機能障害により肝臓での薬物代謝能や肝血流量が低下している患者において、投与量の調節が必要となる薬物の組合せはどれか。

 a バンコマイシン  b フェニトイン  c リドカイン  d ジゴキシン

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問160
静脈内投与後、線形1-コンパートメントモデルに従い尿中排泄される薬物について、その血中濃度C (mg / L)と尿中排泄速度dXu / dt (mg / hr) との関係を示すグラフのうち正しいものはどれか。ただし、Xuは尿中排泄量、t は時間を示す。


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問161
ある薬物を同一被験者に急速静脈内投与、あるいは経口投与した後の血中濃度及び尿中排泄量を測定し、それぞれ表に示す結果を得た。ただし、この薬物は肝における代謝及び腎排泄のみで消失し、体内動態は線形を示すものとする。200 mgを経口投与したとき、肝初回通過効果により失われた薬物量(mg)に最も近い値はどれか。ただし、代謝物の総尿中排泄量に未変化体の量は含まれない。

                        急速静脈内投与   経口投与
 投与量(mg)                    50       200
 未変化体の血中濃度時間曲線下面積(mgヨr / L)    0.5       0.3
 代謝物の総尿中排泄量(未変化体換算量)(mg)    40       144
 
  1 16  2 56  3 114  4 120  5 160

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問162
ある薬物溶液を被験者に経口投与後、経時的に測定した血漿中濃度に基づいてモーメント解析を行い、平均滞留時間(MRT)が12.0 hrという結果を得た。また、同一被験者にこの薬物溶液を静脈内投与したところ、MRTが10.0 hrとなった。この薬物の体内動態は線形1-コンパートメントモデルに従い、消化管における吸収の時間遅れ(lag time)は無視できるものとする。この薬物の消化管における吸収過程の半減期( hr)に最も近い値はどれか。

  1 0.35  2 1.4  3 2.0  4 6.9  5 8.3

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問163
ある患者において、全身クリアランスが100 mL / minの薬物を含む散剤(薬物100 mg / g)を繰り返し経口投与して、定常状態の血漿中濃度を5μg / mLとしたい。この散剤を6時間毎に投与する場合、散剤の投与量(g)として正しいものはどれか。ただし、この散剤における薬物のバイオアベイラビリティは100 %とし、薬物の体内動態は線形1-コンパートメントモデルに従うものとする。

  1 0.6  2 1.0  3 1.4  4 1.8  5 2.2

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問164
血中薬物濃度モニタリング(TDM)を必要とする薬物の体内動態に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ゾニサミドは、血中濃度が投与量の増加の割合以上に増加する非線形性を示す。
 b フェノバルビタールの体重当たりの代謝速度は、小児の方が成人より大きい。
 c リチウムの血中濃度は、肝血流量の低下により増大する。
 d ジゴキシンの血中濃度は、キニジン硫酸塩水和物との併用により低下する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問165
医薬品の安定性に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ベンジルペニシリシは水溶液とした場合、分解しやすいので、プロカインとの難溶性塩にして懸濁剤とすると安定性が向上する。
 b チアミン塩化物塩酸塩はチアミン硝化物より水に溶けにくく吸湿性が低いので、錠剤や散剤中の安定性に優れている。
 c アスコルビン酸はそれ自身が還元されやすいので、抗酸化剤として用いられる。
 d アミノ安息香酸エチルは水溶液中でカフェインと分子間相互作用による複合体を形成し、加水分解が抑制され、安定化される。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問166
医薬品の懸濁剤を調製したところ、粒子が速やかに沈降して使用しにくかった。そこで、沈降速度を調整するため、医薬品粉末の粒子径を1/4の大きさとし、分散媒を粘度が1.5倍で密度が同一の液体に変更した。このとき、沈降に要する時間はもとの何倍になるか。最も近い数値を選べ。ただし、医薬品は同一粒子径の球形粒子からなり、分散媒には溶解しない。また、粒子の沈降過程はストークスの式に従うものとする。

  1 4  2 6  3 9  4 16  5 24  6 36

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問167
ある薬物の固体Aに粉砕や再結晶などの処理を加えたところ、下記の粉末X線回折パターンを与える固体B 〜Dが得られた。次の記述について正しいものの組合せはどれか。ただし、これらの処理により、化学的変化は起こらず,また固休の組成に変化はないものとする。


 a 固体Aと固体Bでは結晶の単位格子の大きさが異なる。
 b 固体Cは固体Aの結晶多形である。
 c 固体Bと固体Cの結晶構造は同じであるが、結晶の外観が異なる。
 d 固体D内の分子の配列に規則性がない。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問168
次の表は、薬物の溶解速度に影響する要因及びその効果を示したものである。正しいものの組合せはどれか。

   要因           効果
 a 粒子径   小さくするほど溶解速度が大となる
 b 結晶多形  安定形ほど溶解速度が大となる
 c 無晶形   結晶形に比較し溶解速度が大となる 
 d 溶媒和   一般に水和物は無水物より溶解速度が大となる

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問169
同一粒子径の球形粒子からなる粉体の溶解過程では、粒子が球形を保ちながら溶解し、シンク条件が成り立っているものと仮定すると、Hixon-Crowellの立方根法則
         3W0 - 3Wt = αt

が成立する。ここで、W0Wtは、初期及び一定時間t経過後の粒子の質量、αは比例定数である。
上記の条件を満たす粉末医薬品1gの溶解性を調べたところ、試験開始から2分後には医薬品の27.1 %が溶解し、α = 0.05(g 1/3ロin-1)と算出された。試験開始から6分後には医薬品の何%が溶解すると予想されるか。最も近い値を選べ。

  1 34  2 45  3 56  4 66  5 73  6 81

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問170
エマルションの乳化型の判定に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a スダンIIIを少量添加してエマルション全体が着色するとO/W型である。
 b エマルションの電気抵抗はO/W型の方がW/O型に比べて小さい。
 c 水で希釈して容易に混ざり合うとW/O型である。
 d エマルションに水を加えると粘度が低下し、油を加えると粘度が上昇するときはO/W型である。

    a  b  c  d
  1 正 正 誤 誤
  2 誤 正 誤 正
  3 誤 誤 正 誤
  4 正 誤 正 正
  5 誤 正 誤 誤

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問171
次の図は物質のせん断速度とせん断応力の関係を示したものである。それぞれのレオグラムを示す物質として、正しい組合せはどれか。


( a ) ( b ) ( c )
1 でんぷんの60%水性懸濁液 チンク油 メチルセルロースの1.0%水溶液
2 チンク油 でんぷんの60%水性懸濁液 メチルセルロースの1.0%水溶液
3 チンク油 メチルセルロースの1.0%水溶液 でんぷんの60%水性懸濁液
4 メチルセルロースの1.0%水溶液 チンク油 でんぷんの60%水性懸濁液
5 でんぷんの60%水性懸濁液 メチルセルロースの1.0%水溶液 チンク油
6 メチルセルロースの1.0%水溶液 でんぷんの60%水性懸濁液 チンク油

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問172
日本薬局方通則に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 溶液の濃度を(1→3)で表示したものは、液状の薬品ではその1 gを溶媒に溶かして全量を3 mLとする割合を示す。
 b 定量に供する試料の採取量に「約」を付けたものは、記載された量の±5 %の範囲をいう。
 c 試験又は貯蔵に用いる温度を表すとき、室温とは1〜30℃とする。
 d 質量百万分率の単位には「vol ppm」の記号が用いられる。

    a  b  c  d
  1 正 正 正 誤 
  2 誤 正 誤 正
  3 正 正 誤 誤
  4 誤 誤 正 正
  5 誤 誤 正 誤

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問173
軟膏基剤に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 白色ワセリンは、疎水性であり、刺激性が少ない。
 b プラスチベースは、流動パラフィンからなり、温度変化により稠度があまり変動しないことや刺激性がないことが特徴である。
 c 乳剤性基剤は、分泌物が多いときであっても適用部位の症状を悪化させることはない。
 d 親水ワセリンは、水相を有する乳剤性基剤である。
 e マクロゴール軟膏では、重合度が異なる各種のマクロゴールを組み合わせて目的に応じた稠度の軟膏基剤をつくることができる。

    a  b  c  d  e
  1 正 正 誤 誤 誤
  2 正 正 誤 誤 正
  3 誤 誤 誤 正 誤 
  4 正 誤 正 正 正 
  5 誤 誤 正 正 正 

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問174
硫酸亜鉛の容積価は16.7 mLである。硫酸亜鉛の食塩価として最も近い値はどれか。

  1 0.10  2 0.12  3 0.15  4 0.17  5 0.20

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問175
無菌製剤に用いられる添加剤に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 輸液など多量に注射する注射剤には保存剤を加えない。
 b 注射剤の等張化剤として、ホウ酸、硝酸ナトリウム、ブドウ糖などが使用される。
 c パラオキシ安息香酸エステル類は、点眼剤や注射剤の保存剤として使用される。
 d 点眼剤の粘性を増大させる目的で、水溶性高分子を添加することはできない。

    a  b  c  d
  1 誤 正 誤 誤
  2 正 誤 正 誤 
  3 正 正 誤 正 
  4 正 誤 正 正
  5 誤 誤 誤 正   

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問176
日本薬局方の医薬品の容器に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 気密容器の規定がある場合には、密封容器を用いることができる。
 b 密閉容器とは、通常の取扱い、運搬又は保存状態において、気体の侵入しない容器をいう。
 c ポリ塩化ビニル製水性注射剤容器には、可塑剤を用いることができない。
 d 輸液用ゴム栓は、輸液として用いる注射剤に使用する内容100 mL以上の容器に用いるゴム栓をいう。

    a  b  c  d
  1 正 誤 誤 正
  2 誤 正 正 誤
  3 正 誤 正 誤
  4 誤 正 誤 正 
  5 正 正 誤 正

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問177
日本薬局方一般試験法に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 カールフィッシャー法は、試料中の水分を測定する方法であり、容量滴定法及び電量滴定法が規定されている。
 2 比表面積測定法は、気体の物理吸着量からKozeny-Carmanの式に基づいて粉体試料の比表面積を測定する方法である。
 3 熱分析法は、試料を強熱し、揮発せずに残留する物質の量を測定する方法である。
 4 粉末X線回折測定法は、結晶性医薬品粉末の粒子径分布を測定するのに有用な方法である。
 5 回転バスケット法は、内用固形製剤の試験液に対する崩壊性又は抵抗性を試験する方法の一つとして規定されている。

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問178
DDS製剤に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ベクロメタゾンプロピオン酸エステルの鼻腔内投与製剤は、薬物の全身循環への吸収を目的としたものである。
 b 硝酸イソソルビドを含有する経皮吸収型製剤は、狭心症発作時の救急処置に用いられる。
 c リュープロレリン酢酸塩を含有する乳酸Oリコール酸共重合体を用いたマイクロカプセルの注射剤は、薬物の持続的放出を目的としたものである。
 d プロゲステロンを含有する子宮内投与製剤は、主薬を長期間放出することで避妊効果を発現する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問179-180

テオフィリンに関する以下の問に答えよ。

問179
テオフィリンに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 注射剤に用いるアミノフィリン水和物は、テオフィリンのプロドラッグである。
 b テオフィリンは、シトクロムP450(CYP1A2)により代謝される。
 c 喫煙はテオフィリンの体内動態に影響を及ぼす。
 d てんかん及び痙れんの既往歴がある小児に対しては、テオフィリンを慎重に投与する。
 e テオフィリンは、テオブロミンよりも中枢興奮作用が弱い。

    a  b  c  d  e
  1 正 誤 正 誤 正
  2 誤 正 正 誤 正 
  3 正 誤 誤 正 正 
  4 誤 正 正 正 誤 
  5 正 正 誤 正 誤

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問180
ぜん息患者(体重65 kg)にアミノフィリン0.80 mg / kg / hr(テオフィリンとして0.64 mg / kg / hr)の投与速度で静脈内定速注入した。この患者における定常状態の血中テオフィリン濃度(μg / mL)として最も近い値は次のどれか。
ただし、テオフィリンの血中消失半減期は10 hr、分布容積は500 mL / kgとする。

  1 4  2 9  3 18  4 24  5 36

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EW-92回医療薬学 II

第92回薬剤師国家試験(平成19年3月)

       医療薬学 II(問181〜問240)


問181
疾患と検査に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 肝癌や肝硬変では、多くの場合、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)の方がアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)よりも高値を示す。
 b 間質性肺炎では、シアル化糖鎖抗原(KL-6)が高値を示す。
 c 急性心筋梗塞が発症すると、経時的に血清クレアチンキナーゼ(CK)、AST、乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)の順に上昇する。
 d 高脂血症の診断基準は、総コレステロール値が220 mg/dL以上又は高比重リポタンパク質コレステロール(HDL-C)値が140 mg/dL以上である。
 e SCC抗原(squamous cell carcinoma antigen)は、大腸癌の代表的マーカーである。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問182
病理検査に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 急性骨髄性白血病においては、骨髄生検所見が治療方針の決定に重要である。
 b 慢性糸球体腎炎の確定診断は、腎生検所見により行う。
 c 一般に癌の手術においては、近傍のリンパ節への転移の有無を調べる必要がある。
 d 一般に前立腺癌の確定診断は生検では行わず、PSA(prostate specific antigen)検査により行う。
 e 病理検査で大腸腺腫と診断されれば、治療の必要はなく、経過観察を行う。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問183
高脂血症とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 血清総コレステロール値、血清トリグリセリド値のうち少なくとも一つが基準値以上の場合には、高脂血症と診断される。
 b 高脂血症と診断された場合には、薬物療法が第一選択となる。
 c アキレス腱の黄色腫は、家族性高コレステロール血症の診断上、重要な所見である。
 d 高脂血症治療の目的は、動脈硬化症の予防である。
 e 重篤な高脂血症患者の治療には、シンバスタチンとベザフィブラートとの併用が推奨される。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問184
高尿酸血症翌驪L述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 尿酸排泄低下型高尿酸血症では、アロプリノールが第一選択薬となる。
 b 尿酸排泄促進薬を使用するときは、尿のpHを酸性に維持し、尿路結石を予防する。
 c 尿酸産生過剰型高尿酸血症は、プリン体の過量摂取又は過剰合成による。
 d 痛風の典型的な症状は、足の母趾付け根外側の激痛を伴う発赤腫脹である。
 e 痛風発作時には、非ステロイド性抗炎症薬の大量Z期投与が有効である。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問185
妊娠に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 正常妊娠では、基礎体温の高温相60日目前後から、尿妊娠反応検査が陽性となる。
 b 正常妊娠では、母体のクレアチニンクリアランス値は低下する。
 c 妊娠中毒症の主症状は、高血圧、浮腫及びタンパク尿である。
 d 妊娠後期には、薬物の催奇形性に対する感受性が最も高くなる。
 e 妊娠中は、尿路感染症を起こしやすい。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、d)  4 (c、e)  5 (d、e)

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問186
肝炎ウイルス感染症に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a A型肝炎ウイルスは経口的に感染し、高率に慢性肝炎へ移行する。
 b B型肝炎ウイルスの持続感染は、母子感染(垂直感染)が原因であることが多い。
 c B型肝炎ウイルス感染症に対し、インターフェロン療法の適応はない。
 d 肝細胞癌患者では、B型肝炎ウイルス感染者よりC型肝炎ウイルス感染者の方が多い。
 e C型肝炎ウイルスは、主に血液を介して感染する。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問187
大腸疾患とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 抗生物質投与により生じる偽膜性大腸炎は、腸内の菌交代現象により起こる。
 b 過敏性腸症候群に使用されるポリカルボフィルカルシウムは、便秘及び下痢に効果を示す。
 c クロ一ン病は、高齢者に発症することが多い。
 d 小児下痢症では、ウイルス性の急性腸炎はまれである。
 e 潰瘍性大腸炎は、粘膜や粘膜下層を侵す疾患である。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、c)  5 (c、d、e)

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問188
消化器疾患とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a コレステロール結石が原因となる胆石症は、まれである。
 b 胃\二指腸潰瘍の原因とされるヘリコバクターsロリは、ウレアーゼ活性を有し、尿素を産生する。
 c 慢性膵炎治療の基本は、禁酒を含めた生活指導と食事療法である。
 d 急性膵炎に用いるガベキサートメシル酸塩は、タンパク分解酵素阻害作用及びOddi括約筋弛緩作用を有する。
 e 急性胆管炎は、胆管結石による胆管閉塞に起因することが多い。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問189
腎疾患とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 膜性腎症は、高齢者に多くみられ、小児ではみられない。
 b 2型糖尿病による糖尿病性腎症の発症は、まれである。
 c 腎硬化症の主な原因は、高血圧である。
 d 微小変化型ネフローゼ症候群では、副腎皮質ステロイド性薬が有効な場合が多い。
 e IgA腎症では、ネフローゼ症候群を示すことは少ない。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問190
66歳男性、軽度の心不全症状のため、ジゴキシン0.25 mg/日及びフロセミド40 mg/日を経口投与されていたが、労作時呼吸困難が強くなり来院した。心電図で、心房細動、ST波の盆状降下及び多源性心室性期外収縮を認め、ジギタリス中毒と診断された。また高度の低K+血症も認められた。直ちにジゴキシン投与が中止された。
続いて行う処置として、採用可能な正しいものの組合せはどれか。

 a フロセミドの増量
 b アンギオテンシン変換酵素阻害薬の投与
 c アドレナリンβ受容体刺激薬の投与
 d フロセミドからスピロノラクトンヘの変更

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、c)  4 (b、d)  5 (c、d)

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問191
18歳女性、発熱が持続し、動悸、息切れが強く、口腔粘膜蕪o血をきたしたので、内科を受診した。血液検査で貧血と血小板数減少がみられたので、骨髄穿刺を施行したところ、不均一な大型リンパ芽球が50%以上を占めていた。
芽球のミエロペルオキシダーゼ染色では、陽性率が1%以下であった。
次の薬物のうち、この患者の治療に用いることができるものの組合せはどれか。

 a ビンクリスチン硫酸塩
 b シスプラチン
 c ドキソルビシン塩酸塩
 d プレドニゾロン
 e ブレオマイシン塩酸塩

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問192
58歳男性、1週間前に前胸部に圧迫感を覚えたが、そのまま放置していた。朝食後に前胸部に激烈な痛みを覚え、冷や汗、吐き気を伴い、顔面蒼白となった。痛みは1時間以上経っても軽減しないため、救急車で病院に運ばれた。直後の心電図では、T波増高のみが認められたが、さらに1時間後の心電図では、胸部誘導V1〜V5でST上昇及び異常Q波が認められ、多源性心室性期外収縮も認められた。
この患者に対する治療の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 心室性期外収縮が認められるため、アトロピン硫酸塩水和物を投与した。
 b 発症後6時問以内であるため、アルテプラーゼの静脈内投与を行った。
 c 痛みに対して、モルヒネ塩酸塩水和物の静脈内投与を行った。
 d 梗塞の拡大防止のため、ニトログリセリンの点滴静注を行った。
 e 酸素吸入を行った。

    a  b  c  d  e
  1 正 誤 誤 正 誤
  2 誤 正 正 正 正 
  3 正 正 正 正 誤 
  4 正 誤 正 誤 正  
  5 誤 正 正 誤 正 

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問193
心不全の薬物治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 短時間作用型のCa2+チャネル遮断薬は、慢性心不全の予後を悪化させる。
 b 利尿薬は、過大な前負荷、肺うっ血、全身浮腫のある場合に効果的である。
 c アドレナリンβ受容体遮断薬は、慢性心不全患者の予後を悪化させるため、用いられない。
 d アンギオテンシン変換酵素阻害薬は、左室収縮機能障害に基づく心不全治療に用いられる。
 e 糖尿病を合併した心不全患者には、ピオグリタゾン塩酸塩を用いる。

    a  b  c  d  e
  1 正 誤 正 正 誤
  2 誤 正 誤 正 正
  3 正 正 誤 正 誤 
  4 正 正 誤 誤 正 
  5 誤 誤 正 誤 正 

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問194
肺結核とその治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬剤耐性が獲得されやすいので、2剤以上の多剤併用療法が必須である。
 b リファンピシンは、薬物代謝酵素を強力に誘導するので、多くの薬物のクリアランスを上昇させる。
 c イソニアジドの重大な副作用として、末梢神経炎がある。
 d 日本では、第二次世界大戦以降、罹患率は急激に減少し、先進諸国の中でもきわめて低い。
 e 経気道的感染症であり、感染者のほとんどが発病する。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問195
フェロジピンをグレープフルージュース(GFJ)で服用すると、降圧効果が変動することがある。この相互作用に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a GFJ飲用によって、小腸のCYP3A4活性が阻害される。
 b GFJ飲用によって、主に肝の薬物代謝活性が阻害される。
 c GFJ飲用によって、フェロジピンの降圧効果が減弱する。
 d GFJ飲用によって、フェロジピンの血中濃度時間曲線下面積(AUC)は変化するが、最高血中濃度(Cmax)は変化しない。
 e GFJ飲用は、フェロジピンの血中からの消失半減期にほとんど影響しない。

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、d)  4 (c、d)  5 (c、e)

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問196
うつ病とその治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a うつ病では、思考障害、意欲低下、不安_症状がみられる。
 b アミトリプチリン塩酸塩には、ムスカリン性アセチルコリン受容体、アドレナリンα1受容体及びヒスタミンH1受容体の遮断作用がある。
 c ミルナシプラン塩酸塩は、ドパミン再取り込みを選択的に阻害する。
 d フルボキサミンマレイン酸塩は、セレギリン塩酸塩と併用されることが多い。
 e イミプラミン塩酸塩は、悪性症候群を起こすことがある。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問197
中枢神経系疾患に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a パーキンソン病では、振戦、筋固縮、無動などの運動症状や便秘などの自律神経症状が現れる。
 b アルツハイマー病では、脳の海綿状変性が特徴的に認められる。
 c パーキンソン病及びアルツハイマー病では、精神症状や認知機能障害が現れる。
 d てんかんの確定診断は、磁気共鳴撮像(MRI)にて行う。
 e 脳腫瘍では、頭痛や嘔吐などの頭蓋内圧亢進症状が現れる。

    a  b  c  d  e
  1 誤 正 誤 正 正
  2 正 誤 正 誤 正 
  3 正 正 誤 正 誤 
  4 誤 正 正 誤 正 
  5 正 誤 正 正 誤 

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問198
アトピー性皮膚炎とその治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a そう痒のある湿疹を主な病変とし、増悪と寛解を繰り返す。
 b 表皮の角層異常による皮膚の乾燥とバリアー機能亢進を示す。
 c 皮疹は、左右対側性にみられることが多い。
 d 外用副腎皮質ステロイド製剤の適切な使用が炎症治療の基本であり、有効性も高い。
 e タクロリムス水和物軟膏は、皮膚刺激感がなく、顔面部の皮疹に効果的である。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問199
感覚器とその疾患に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 緑内障は、視神経乳頭撃瘧Qされる疾病で、正常眼圧でも発症することがある。
 b 眼房水は毛様体で産生され、瞳孔を通って前眼房内に達し、主に隅角にある線維柱帯から排出される。
 c 隅角検査は、眼圧上昇の原因を明らかにし、緑内障の病型を診断するうえで必須である。
 d 白内障では、硝子体が混濁し視力障害をきたす。
 e メニエール病では、内耳のリンパ液が減少しめまいが起こる。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問200
49歳男性、会社の定期健診で尿糖を指摘され来院した。身長169 cm、体重79 kg、血圧138/82 mmHg。尿所見 : タンパク質(−)、糖(1+)、ケトン体(−)。血液生化学検査 : 空腹時血糖170 mg/dL、総コレステロール254 mg/dL、トリグリセリド543 mg/dL。食事療法(1400 kcal/日)、運動療法及び禁酒を3か月間続けたところ、体重70 kg、血圧124/80 mmHg、空腹時血糖98 mg/dL、総コレステロール198 mg/dL、HDL-コレステロール28 mg/dL、トリグリセリド456 mg/dLとなった。今後薬物療法を開始する場合に、選択すべき正しい薬物の組合せはどれか。

 a メトホルミン塩酸塩
 b グリベンクラミド
 c クロフィブラート
 d ニセリトロール
 e プラバスタチンナトリウム

  1 (a、c)  2 (a、e)  3 (b、d)  4 (b、e)  5 (c、d)

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問201
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)とその治療に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。

 a 関節内出血を特徴とする。
 b 抗血小板膜タンパク質特異抗体が検出される。
 c 骨髄像では、巨核球数は正常ないし増加している。
 d プレドニゾロン投与が有効である。
 e 脾臓の摘出は無効である。

  1 (a、b、e)  2 (a、c、d)  3 (a、c、e)
  4 (b、c、d)  5 (b、d、e)

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問202
ヒトヘルペスウイルス感染症に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 単純ヒトヘルペスウイルス1型は、いわゆる口唇ヘルペスの原因となる。
 b ヒトヘルペスウイルス3型は、水痘及び帯状庖疹の原因となる。
 c ヒトヘルペスウイルス4型〔Epstein-Barr(EB)ウイルス〕は、乳幼児期に好発する突発性発疹の原因となる。
 d ヒトヘルペスウイルス6型は、成人後に好発する伝染性単核症の原因となる。
 e サイトメガロウイルスは、ヒトヘルペスウイルスの一種であり、日和見感染症の原因となる。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問203
骨粗しょう症とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 骨の強度は、主に骨量(骨密度)に依存する。
 b 男性は、女性よりも骨粗しょう症を発症しやすい。
 c 骨粗しょう症の骨折好発部位は、椎骨と大腿骨頸部である。
 d 骨粗しょう症の治療には、ビスホスホネート製剤が有効である。
 e 閉経後骨粗しょう症の治療には、エストロゲン製剤は用いられない。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問204
抗菌薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a リファンピシン投与により、尿、汗、涙液が燈赤色に着色する。
 b スパルフロキサシンは、光線過敏症を起こすことがある。
 c アンピシリン水和物は、飲酒によりジスルフィラム様作用を現すことが多い。
 d バンコマイシン塩酸塩は、red neck(redman)症候群を起こすことがある。
 e エリスロマイシンステアリン酸塩には、併用禁忌薬はない。

    a  b  c  d  e
  1 正 正 誤 正 誤 
  2 誤 正 正 誤 正 
  3 正 誤 正 正 誤 
  4 正 正 誤 誤 誤 
  5 誤 誤 正 正 正 

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問205
薬物とその禁忌となる疾患との対応の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a シルデナフィルクエン酸塩 --------------------- 気管支喘息
 b エルゴタミン酒石酸塩 -------------------------- 狭心症
 c メトプロロール酒石酸塩 ------------------------ 頻脈性不整脈
 d ベザフィブラート --------------------------------腎不全
 e エストラジオール -------------------------------- 肺塞栓症

    a  b  c  d  e
  1 正 誤 正 正 誤 
  2 正 正 誤 誤 誤 
  3 正 誤 誤 正 正 
  4 誤 正 正 誤 正 
  5 誤 正 誤 正 正 

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問206
糖尿病とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 糖尿病合併症の発症に、タンパク質の糖化反応やポリオール経路活性の亢進が関与している。
 b 糖尿病性腎症では、はじめに血清クレアチニン値が上昇し、その後にタンパク尿が生じる。
 c 糖尿病性腎症の発症や進展を防止するには、アンギオテンシン変換酵素阻害薬の使用が推奨される。
 d 2型糖尿病の薬物治療を開始する指標として、ヘモグロビンA1c(HbA1c)値、空腹時血糖値及び食後2時間血糖値がある。
 e 糖尿病の血清脂質管理において、低比重リポタンパク質コレステロール(LDL-C)値は有用な指標ではない。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問207
子宮癌とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 日本では、子宮体癌の発症が増加している。
 b 子宮頸癌では腺癌が多く、子宮体癌では扁平上皮癌が多い。
 c 子宮頸癌の発症には、ヒトパピローマウイルスが関与する場合が多い。
 d 子宮頸癌の治療の主体は、手術療法と放射線療法である。
 e 子宮体癌治療の第一選択は、化学療法である。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問208
慢性閉塞性肺疾患(COPD)とその治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 喫煙が原因であり、大気汚染や感染は原因とはならない。
 b 気道の病変による気流制限が特徴的であるが、肺気腫は認められない。
 c 安定期の第一選択薬は気管支拡張薬で、全身性の副作用回避のため、吸入剤が推奨される。
 d インフルエンザワクチン接種は、危険因子への暴露回避のため、推奨される。
 e 薬物療法以外の治療法に、酸素療法、呼吸リハビリテーション及び栄養療法がある。

    a  b  c  d  e
  1 誤 誤 正 正 正 
  2 正 正 誤 誤 正 
  3 誤 正 誤 正 誤 
  4 正 誤 正 誤 誤 
  5 誤 誤 正 誤 正 

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問209
耳鼻咽喉疾患とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 副鼻腔洞内の細菌感染による急性炎症が急性副鼻腔炎であり、いわゆる蓄膿症とよばれる。
 b 急性副鼻腔炎の主な起炎菌は、インフルエンザ菌、肺炎球菌及びブドウ球菌である。
 c 急性副鼻腔炎が、かぜ症候群に続発することはまれである。
 d 副鼻腔炎の局所治療では、抗生物質と副腎皮質ステロイド性薬とを混合したネブライザーを使用する。
 e 扁桃炎とは、ワルダイエル咽頭輪に属するリンパ組織の炎症である。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問210
高齢者とその薬物療法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 血漿アルブミン濃度及びα1酸性糖タンパク質濃度が低下していることが多い。
 b 一般に腎機能が低下しているので、腎排泄型薬物の投与には注意が必要である。
 c 体脂肪率が増加し,脂溶性薬物の分布容積が大きくなることが多い。
 d 血中濃度の消失半減期が長い薬物ほど、高齢者に安全に使用できる。
 e ベンゾジアゼピン系薬に対する感受性が高くなるので、投与量に注意が必要である。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、d、e)
  4 (b、c、e)  5 (c、d、e)

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問211
調剤の過誤防止に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 装置びんへの散剤の充填は、複数の薬剤師で確認して行う。
 b 電子天秤の水平確認とゼロ点調節は、1年に1度正確に行えば毎日確認する必要はない。
 c 一処方中の複数の散剤を秤量する場合は、薬品名の五十音順に秤量する。
 d 視覚的類似性と聴覚的類似性に注意して医薬品を配置する。

    a  b  c  d
  1 正 正 誤 誤 
  2 正 誤 誤 正 
  3 誤 正 正 誤 
  4 正 誤 正 誤 
  5 誤 誤 誤 正

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問212
処方オーダリングシステムを導入することで、新たに起こりうる問題点に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 散剤が処方された場合に、分量が成分量なのか製剤量なのかを明確に判断できない。
 b 医薬品名を検索する際に、名称の類似した医薬品がー覧表示されるため、別のものを選択してしまう。
 c 処方せんにおける必要事項の記載が不備であったり、記載内容の判読が困難な事例が増える。
 d 前回処方と同じ内容の処方を容易に作成できるため、不要な医薬品を継続して処方してしまう。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問213
癌疼痛治療法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 患者にとってできる限り簡便で、維持揩竄蒲^経路を優先的に選択する。
 b 薬剤は疼痛効果が途切れることのないように定期的に投与する。
 c WHO方式3段階癌疼痛治療ラダーの第1段階では、非ステロイド性抗炎症薬かペンタゾシンのいずれかの薬剤が用いられる。
 d 疼痛治療のためにオピオイド製剤を定期的に投与すると薬物依存に陥る。
 e 疼痛治療を優先させるため、薬剤による副作用は極力我慢するよう説明する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、d)  4 (c、e)  5 (d、e)

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問214
チーム医療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬局が他の医療機関と医療情報を共有し、経営的にも一体化して患者のQOL向上を目指すことが地域のチーム医療である。
 b 医療機関が患者に対して特定の保険薬局を指定することが、地域におけるチーム医療に重要である。
 c 薬局が病院f療所、訪問看護ステーションと連携し、薬剤師が薬の専門家として在宅医療を行うことが地域のチーム医療の一つとなる。
 d かかりつけ薬局では、処方せん医薬品のみでなく一般用医薬品を含めた薬歴管理が必要である。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問215
医薬品の臨床試験の実施に関する基準(GCP)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 治験薬の化学名又は識別記号は治験薬概要書には必須である。
 b 治験依頼者は治験薬の容器に、予定される用法p量を記載しなければならない。
 c 治験施設支援機関(SMO)から派遣の治験コーディネーター(CRC)も守秘義務が課せられる。
 d 治験実施医療機関の長は、治験に係わる審議及び採決に参加しなければならない。
 e 治験薬は、治験審査委員会で審査が終了すれば、治験の契約が締結される前でも交付できる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、e)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問216
前日よりインフルエンザ様症状を呈した14歳の男子(体重42 kg、血清クレアチニン0.9 mg/dL)に対し、次の処方が出された。処方医に対する薬剤師の対応について、正しいものの組合せはどれか。
処方
オセルタミビルリン酸塩カプセル 75 mg(オセルタミビルとして) 2カプセル
           1日2回  朝[食後   14日分
アスピリン_イアルミネート錠 330 mg 2錠
    発熱時頓用  1日2回まで        5回分

 a オセルタミビルの分量を1カプセルに変更を求める。
 b オセルタミビルの投与日数を5日分に変更を求める。
 c アスピリンの使用中止もしくは他剤への変更を求める。
 d アスピリンの1回量を1錠に変更を求める。
 e アスピリンの頓用を食後投与に変更を求める。

  1 (a、c)  2 (a、d)  3 (a、e)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (b、e)

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問217
医療用医薬品添付文書に記載されている用量の上限(制限量)に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a グリベンクラミドの1日最高投与量は 25 mgとする。
 b グリクラジドは1日 400 mgを超えないものとする。
 c メトホルミン塩酸塩の1日最高投与量は 750 mgとする。
 d エチゾラムは高齢者には1日 1.5 mgまでとする。

    a  b  c  d
  1 正 正 誤 誤 
  2 誤 正 誤 正
  3 誤 誤 正 正 
  4 正 誤 正 誤
  5 正 誤 誤 正 

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問218
精神科_経科系疾患患者(男性、63歳)に対する処方に関する記述の止誤について、正しい組合せはどれか。
処方

(1) ハロペリドール錠 1 mg            3錠
  トリヘキシフェニジル塩酸塩錠 2 mg       3錠
     1日3回  毎食後           14日分
(2) センノシド錠 12 mg              2錠
     1日1回  就寝前          14日分

 a パーキンソン病治療のための処方である。
 b トリヘキシフェニジル塩酸塩は、ハロペリドールによる薬剤性錐体外路障害の治療目的で処方されている。
 c トリヘキシフェニジル塩酸塩をレボドパに変更して処方することも可能である。
 d センノシドは併用薬による便秘に対して処方されている。

    a  b  c  d
  1 正 誤 誤 誤
  2 誤 正 誤 正
  3 正 誤 正 正
  4 誤 正 正 誤
  5 誤 誤 誤 正

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問219
炭酸水素ナトリウムと配合不適のため、組合せ散剤とすべき医薬品について、正しいものの組合せはどれか。

 a アスピリン
 b ジアスターゼ
 c イソニアジド
 d フェノバルビタール
 e アスコルビン酸

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問220
内服薬の処方について、禁忌のため疑義照会が必要とされる正しいものの組合せはどれか。

 a 前立腺肥大症の患者に対して、メチレンジサリチル酸プロメタジンを含有する感冒用配合剤が処方された。
 b インスリン製剤で十分な血糖降下作用が得られない患者に対して、ボグリボースが処方された。
 c ネフローゼ症候群の患者に対して、シクロスポリンが処方された。
 d 気管支喘息のある患者に対して、プロプラノロール塩酸塩が処方された。
 e 消化性潰瘍のある患者に対して、インドメタシンが処方された。

  1 (a、b、c)  2 (a、c、e)  3 (a、d、e)
  4 (b、c、d)  5 (b、d、e)

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問221
39歳、関節リウマチの女性患者に対する処方の鑑査に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
処方1 エトドラク錠 200 mg        2錠
  サラゾスルファピリジン腸溶錠 500 mg  2錠
     1日2回 朝[食後        28日分

処方2 ミソプロストール錠 200μg    4錠
     1日4回 朝凶夕食後A寝前   28日分

処方3 メトトレキサートカプセル 2 mg   2カプセル
     1日2回 朝[食後        28日分

 a エトドラクは、この疾患に適応がないので疑義照会する。
 b サラゾスルファピリジンは、この疾患に対する分量としては多すぎるので疑義照会する。
 c ミソプロストールは、流産の報告があるので妊娠の有無を確認する。
 d メトトレキサートは、この疾患に対する用法p量と異なるので疑義照会する。
 e この疾患に対しては、メトトレキサートzリナート救援療法を行うべきであり疑義照会する。

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、c)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問222
毒薬謌驪L述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 医薬品製造販売業者は、毒薬を譲渡する場合、譲受人から品名、数量、使用の目的、譲渡の年月日並びに譲受人の氏名、住所及び職業が記載され、署名もしくは記名と押印がされた文書の交付を受けなければいけない。
 b 薬剤師や薬局開設者など常時取引関係を有するものに対しては、譲渡手続きに係る文書の交付を省略できる。
 c 電子記録媒体は記名と押印ができないため、必要事項が記載され一定の条件を満たしていても、譲渡手続きに係る文書に代えることはできない。
 d 毒薬謨剔ツ栂鵑掘△気蕕貌婆瑤聾阿鬚けて貯蔵黷轤B

    a  b  c  d
  1 正 正 誤 正
  2 誤 誤 正 正
  3 誤 正 誤 誤
  4 正 誤 正 誤
  5 誤 正 正 誤

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問223
調剤上0.1 g以下の秤量を要する散剤を迅速正確に秤量するために希釈散を使用するが、通常 0.1 %(1 mg/g)の希釈散として用いられる医薬品のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a フェニトイン
 b コデインリン酸塩水和物
 c ジゴキシン
 d ベタメタゾン
 e ロートエキス

  1 (a、b)  2 (a、e)  3(b、c)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問224
麻薬の処方、調剤及び管理に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 病院の麻薬管理者として、薬剤師を登録した。
 b 使用不可能になった麻薬を廃棄した後、麻薬管理者に報告した。
 c 麻薬処方せんにより、外来患者にモルヒネ塩酸塩注射液アンプル(10 mg/mL)を直接交付した。
 d モルヒネ硫酸塩徐放錠の初回処方時に28日分を処方した。
 e 経皮吸収型製剤であるフェンタニルを72時間ごとに貼り替えるように説明した。

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、c)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問225
以下の注射薬と内服薬が併用された場合、薬物間相互作用が問題となる組合せはどれか。

   注射薬                  内服薬
 a フルコナゾール             トリアゾラム
 b アシクロビル              フェニトイン
 c フルルビプロフェン アキセチル     ノルフロキサシン
 d パニペネム・ベタミプロン        バルプロ酸ナトリウム
 e アミカシン硫酸塩            小柴胡湯

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問226
経口摂取が不可能な患者に中心静脈から、50 %(A)及び20 %(B)ブドウ糖注射液を用いて、熱量として1,500 kcalを投与したい。A、Bを合わせた液量は900 mLとする。A及びBの液量について、正しいものの組合せはどれか。ただし、糖質1 gは4 kcalとする。

     A        B
 1  350 mL     550 mL
 2  450 mL     450 mL
 3  550 mL     350 mL
 4  650 mL     250 mL
 5  750 mL     150 mL

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問227
輸液の種類に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 市販の高力ロリー輸液には、「糖質と電解質」や「糖質、アミノ酸と電解質」が配合された製剤がある。
 b 低張性電解質輸液剤は臨床的に使用頻度が高い輸液であり、用途に応じて4種類に分類される。
 c 糖質輸液の糖質には、ブドウ糖、果糖、D -マンニトール、キシリトールが利用される。
 d 脂肪輸液は長鎖脂肪酸主体の大豆油を基本とした製剤であり、熱量補給や必須脂肪酸補給に用いられる。
 e 等張性電解質輸液剤は細胞内液の補充に用いられ、生理食塩液や乳酸リンゲル液(ハルトマン液)などがある。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e)  
  4 (b、c、e)  5 (b、d、e)  6 (c、d、e)

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問228
次の薬物の重大な副作用及びその主な初期症状に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

   薬物           重大な副作用      主な初期症状
 a イホスファミド      出血性膀胱炎     排尿痛、残尿感、頻尿、血尿
 b ブホルミン塩酸塩     代謝性アルカローシス 腹痛、下痢、嘔気、呼吸亢進
 c カプトプリル       血管浮腫       顔面罕咽頭の腫脹、呼吸困難
 d インターフェロンアルファ 抑うつ、自殺企図   不眠、不安、焦燥
 e 小柴胡湯         間質性腎炎      乏尿、血尿、尿タンパク

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問229
点眼剤の使用方法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 2種類以上の点眼剤を併用する場合、点眼の問隔は1分以内とする。
 b 点眼剤と眼軟膏を併用する場合は、点眼剤を先に点眼する。
 c 点眼剤を点眼後は、まばたきをして眼内全体に薬液を浸透させる。
 d アドレナリンβ1受容体遮断薬を点眼後は、眼を閉じ涙嚢部を圧迫する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問230
Problem Oriented System(POS)に基づくSOAP方式による薬剤管理指導記録の作成に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 患者インタビューの際に、健康食品の継続の可否について質問を受けたのでsubjective dataとして記載した。
 b 患者を訪床した際に、「薬を飲んで2時間位したらふらつき感を覚えることがある」との訴えがあったので、objective dataとして記載した。
 c 受け持ちの糖尿病患者のカルテから糖化ヘモグロビン(HbA1c)値の推移を収集し、assessmentとして記載した。
 d 血清尿酸値のコントロールを目的としてベンズブロマロンが処方されたので、薬の効果や副作用の初期症状の説明をplanとして記載した。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問231
下記に示す薬物と緊急安全性情報として注意喚起された副作用に関する対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

    <薬物>           <副作用>
 a オランザピン ------------------------ 低血糖
 b ゲフィチニブ ----------------------- 急性肺障害、間質性肺炎
 c エダラボン -------------------------- 急性腎不全
 d ガチフロキサシン水和物 ---------- 劇症肝炎
 e チクロピジン塩酸塩 --------------- 血栓性血小板減少性紫斑病

  1 (a、b、d)  2 (a、c、d)  3 (a、c、e)
  4 (b、c、e)  5 (b、d、e)

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問232
60歳以上の高血圧症患者における心不全の発症に対して、利尿薬を用いた降圧療法を行った場合の予防効果を、追跡期間5年間のランダム化比較試験により検討した結果は以下のとおりであった。

          患者数       心不全の発症
                   あり      なし
 プラセボ群  1,000例      100例     900例
 実薬群    1,000例      50例     950例

この臨床試験における、相対リスク減少率(relative risk reduction:RRR)と治療必要数(number needed to treat:NNT)として、正しいものの組合せはどれか。

    RRT     NNT
 1  0.5      2
 2  0.5     20
 3  0.47     2
 4  0.47    20
 5  0.05     2
 6  0.05    20

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問233
急性心筋梗塞発症後の患者を対象にして、心血管系疾患による死亡に対するアンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬の予防効果を評価するためにメタアナリシスを行った。その結果、対照群に対するACE阻害薬群の心血管疾患による死亡のオッズ比は0.82(95 %信頼区間:0.69 - 0.97)であった。これに対する考察として、正しいものの組合せはどれか。

 a オッズ比が0.82と1に近い値であるため、両群間で心血管系疾患による死亡リスクに有意な差はみられない。
 b オッズ比が1未満であるため、ACE阻害薬には心血管疾患による死亡リスクを減少させる傾向がある。
 c オッズ比の95 %信頼区間に0.28の幅があるため、ACE阻害薬は心血管系疾患による死亡リスクを有意に減少させていない。
 d オッズ比の95 %信頼区間が1をはさんでいないため、このメタアナリシスは有意な結果を与えている。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問234
向精神薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 向精神薬は、乱用の危険性などにより第一種から第三種までに分類されている。
 b セコバルビタールナトリウムとブプレノルフィン塩酸塩は、第一種に該当する。
 c ペンタゾシン錠には、その成分を注射投与しても効果のないように、ナロキソン塩酸塩が添加されている。
 d 120個以上の錠剤の盗難、紛失が判明した場合、速やかに都道府県知事に届け出なければならない。
 e 第一種の向精神薬を譲り受け、譲り渡し又は廃棄したときは、記録を20年間保存しなければならない。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問235
生物学的製剤に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 生物学的製剤基準に収載されている製剤は、ワクチン、トキソイド、抗毒素製剤、インターフェロン製剤及び血液製剤である。
 b ワクチンとは、感染症予防の目的でヒトや動物を能動免疫する抗原の総称である。
 c ワクチンには、注射製剤はあるが経口製剤はない。
 d 乾燥BCGワクチンは、用時溶解して用いる注射剤で、静脈注射により結核の予防に使用する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問236
放射性医薬品に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 放射性医薬品は、放射性医薬品基準に規定されるとともに、すべて日本薬局方に収載されている。
 b 過テクネチウム酸ナトリウム(核種:99mTc)注射液は、脳腫瘍及び脳血管障害の診断に用いられる。
 c 塩化インジウム(核種:111In)注射液は、副甲状腺疾患の診断に用いられる。
 d ヨウ化ナトリウム(核種:131I)カプセルは、甲状腺機能亢進症や甲状腺癌の治療に用いられる。
 e 塩化タリウム(核種:201Tl)注射液は、心筋シンチグラフィーによる心臓疾患の診断に使用される。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問237
血液製剤の取扱いに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬局や医療施設の管理者は特定生物由来製品管理簿を作成し、少なくとも20年間保存しなければならない。
 b 人血清アルブミン製剤は室温で保存可能であり、その有効期間は検定合格の日から2年である。
 c 人血清アルブミン製剤は、原料となる血液の採血国及び献血撃謨\示することが義務づけられている。
 d 血小板製剤の有効期間は、凍結保管しておけば採血後1年間である。
 e 輸血後の移植片細胞対宿主病(GVHD)の予防対策として、輸血用血液に紫外線照射を行う。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e)
  4 (b、c、e)  5 (b、d、e)  6 (c、d、e)

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問238

問238〜240
50歳男性、身長160 cm、体重68 kg、定期健診で高血圧を指摘され1年以上前から治療を行っている。定期受診後、薬剤師が患者面談を行った。

処方
処方1  ビソプロロールフマル酸塩錠 5 mg   1錠
      1日1回 朝食後 60日分 
処方2  フルニトラゼパム錠 1 mg       1錠
      1日1回 就寝前 14日分
処方3  ファモチジン錠 20 mg        1錠
      1日1回 就寝前 60日分
検査値:
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)26 IU/L、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)34 IU/L、γ-グルタミルトランスペプチターゼ(γ-GTP)102 IU/L、尿素窒素(BUN)20 mg/dL、血清クレアチニン(Scr)0.85 mg/dL、血清総コレステロール(TC)260 mg/dL、血清トリグリセリド(TG)252 mg/dL
血圧 : 135 mmHg/85 mmHg、心拍数 : 80/分
現病歴 : 頭痛、腰痛、不眠症、高血圧(時々、頻脈)、逆流性食道炎
嗜好品 : 喫煙なし、ビール大ビン 2本/日
OTC薬 : なし
アレルギー歴、副作用歴 : なし
健康食品 : 時々摂取

問238
患者及び処方についての解説に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 患者は高血圧症で頻脈があるため、アドレナリンβ1受容体遮断薬のビソプロロールフマル酸塩を服用している。
 b 不眠は血圧コントロール不良の一因となるため、フルニトラゼパムが処方されている。
 c ヒスタミンH2受容体遮断薬のファモチジンは、過量である。
 d フルニトラゼパムは向精神薬であるため14日分の処方となっている。
 e ビソプロロールフマル酸塩がフルニトラゼパムの代謝を阻害し、薬効が強く現れる可能性がある。

  1 (a、b、d)  2 (a、b、e)  3 (a、c、e)
  4 (b、c、d)  5 (c、d、e)

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問239
患者データに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 血圧はほぼコントロールされているが、境界域にあるので、注意する必要がある。
 b BUNが高値を示しているので、肝機能障害が疑われる。
 c γ-GTPが高値であるのは飲酒による可能性がある。
 d TCやTGが高値のため、食事に気をつけ、休重を減らすように指導が必要である。
 e 腎機能障害があるため、服薬を一時中止する必要がある。

  1 (a、b、e)  2 (a、c、d)  3 (a、c、e)
  4 (b、c、d)  5 (b、d、e)

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問240
服薬指導に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 自動車の運転等、危険を伴う機械の操作を行わないよう指導した。
 b 睡眠薬はお酒と一緒に飲むと中枢抑制作用が強くなるので、併用しないよう指導した。
 c 全身倦怠感や皮下出血を認めた場合には、ファモチジンの副作用の可能性があるので医師に相談するように指導した。
 d セントWョーンズ潤[ト(西洋オトギリソウ)はシトクロムP450(CYP3A4)を阻害してファモチジンの血中濃度を高くするので、摂取を避けるように指導した。

    a  b  c  d
  1 正 誤 正 正
  2 誤 正 誤 正
  3 正 正 誤 誤
  4 誤 誤 正 正
  5 正 正 正 誤

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