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第94回薬剤師国家試験(平成21年3月)

       基礎薬学 (問1〜問60)


問1

医薬品に含まれる基本構造とその名称について、正しい組合せはどれか。




1

2

3

4

5

a

ヒドロキノン

ヒドロキノン

ヒドロキノン

カテコール

カテコール

b

オキサゾール

イミダゾール

オキサゾール

イミダゾール

イミダゾール

c

ピロリジン

ピロリジン

ピペリジン

ピロリジン

ピペリジン

d

ウラシル

チミン

ウラシル

チミン

チミン

e

キヌクリジン

キヌクリジン

トロパン

キヌクリジン

トロパン

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問2

日本薬局方医薬品の構造に対する化学名 (a_d) のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a (1R,2S)-2-methy1-2-methylamino-1-phenylethan-1-ol monohydrochloride

   

 b N-(butylcarbamoyl)-4-methylbenzenesulfonamide

   

 c cis-4-(aminomethyl) cyclohexanecarboxylic acid

   

 d N-(4-hydroxyphenyl) acetamide

    

 

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

 

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問3

化学結合に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 1s軌道と3つの2p軌道が混成して、sp3混成軌道が形成される。

 b メタンの炭素原子も水の酸素原子もsp3混成であるが、メタンのH-C-H結合角より水のH-O-H結合角の方が小さい。

 c ボラン (BH3) のホウ素原子は、sp2混成である。

 d エテン (エチレン) の炭素一炭素結合距離は、エタンの炭素一炭素結合距離より長い。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問4

化合物の酸性度の大きさを比較したa_dのうち、正しいものの組合せはどれか。


 a H3C-CH3 > H2C=CH2 > HC≡CH

 b H3C-C6H5 > H3C-CN > H3C-CH3

 c 

 d CH2(COCH3)2 > H3CCOCH2COOCH3 > H3CCOCH3

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問5

炭素原子を含む反応活性種に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a カルボカチオンの安定性は、第三級、第二級、第一級の順に増す。

 b ベンジルアニオンは、メチルアニオンより安定である。

 c カルボアニオンは、隣接炭素原子上に電子求引基が存在すると、より不安定となる。

 d ラジカル反応は、ラジカル捕捉剤により促進される。

 e クロロホルムを強塩基で処理すると、ジクロロカルベンが生成する。

  1(a、c) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、e) 5(d、e)


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問6

立体化学に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a フィッシャー投影式で表示された右図の化合物はR-配置をもつ。  

 b 旋光度の符号(+, -)は、絶対配置を示す(R, S)にそれぞれ対応している。

 c ラセミ体はアキラルな化合物である。

 d メソ体にはキラル中心はない。

 e R/S順位則では、-CH=CH2は -CH2CH3より優先順位が高い。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


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問7

芳香族求電子置換反応に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ベンゼン環のニトロ化の反応性は、ベンゼン環に電子供与性基が置換すると高くなる。

 b ブロモベンゼンは、オルト、パラ配向性であり、ベンゼンよりもニトロ化の反応性は 高い。

 c ニトロ化の反応性は、ベンゼンよりピリジンのほうが高い。

 d ニトロベンゼン、安息香酸、アセトフェノンはすべてメタ配向性である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問8

Grignard反応剤 (A: CH3CH2CH2CH2 MgBr) の反応a_dの主生成物の構造について、正しいものの組合せはどれか。ただし、すべての反応は終了後、適切な後処理を施してある。

   
   
   
   

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問9

シクロヘキサン誘導体A、B及びそのE2反応の生成物C、Dに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a AとBは、エナンチオマーの関係にある。

 b Aの安定ないす形配座において、CI基はアキシアルに配置する。

 c Aをエタノール中で、ナトリウムエトキシドを用いてE2反応を行うと、主としてア ルケンCが得られ、Dはほとんど得られない。

 d エタノール中での、ナトリウムエトキシドによるE2反応速度を比較すると、A > Bとなる。

  

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問10

酢酸誘導体A_Dに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


   

 a Aをエタノール中で、ナトリウムエトキシドにより処理後、酸性にするとアセト酢酸エチル (CH3COCH2CO2C2H5) が生成する。

 b Bをエタノールに溶かし、室温で1時間放置するとAが生成する。

 c Cは酢酸に希塩酸を加えると直ちに生成する。

 d アシル化剤としての反応性の順序はC > D > A > Bである。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問11

パクリタキセルに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。


   

 a 本品は、セイヨウイチイ (Taxus baccata)に含まれる関連化合物から誘導して得られる。

 b 本品は、ラクトン構造をもつ。

 c 本品を構成するβ-アミノ酸部分の2つの不斉炭素の絶対配置は、いずれもRである。

 d 本品は、水に溶けやすい。


    a b c d

  1 正 正 誤 誤

  2 正 誤 誤 誤

  3 誤 誤 正 正

  4 誤 正 正 誤

  5 正 誤 正 正


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問12

日本薬局方一般試験法の試薬・試液の項にある物質a_eのうち、沸点の最も低いものと最も高いものの正しい組合せはどれか。

 a メタノール

 b ジエチルエーテル

 c グリセリン

 d トルエン

 e 精製水

  1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、e) 5(c、d) 6(c、e)


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問13

次の反応式は、日本薬局方医薬品シプロヘプタジン塩酸塩水和物の合成法の1つについて、その一部分を示したものである。この合成法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。


   

 a 反応Aは、二酸化イオウと塩化水素が発生するラジカル反応である。

 b 反応Bは、芳香族求電子置換反応である。

 c 反応Cは、ベンジル位における付加反応である。

 d 反応Dは、脱離反応であり、(E)-アルケンを与える。

 e 反応Eの生成物には、不斉炭素が存在する。

    a b c d e

  1 正 正 誤 正 正

  2 誤 正 正 誤 正

  3 正 誤 誤 誤 誤

  4 誤 誤 正 正 誤

  5 誤 正 誤 誤 誤


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問14

アミノ酸に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a L-セリンとL-トレオニンは、いずれも2つの不斉炭素をもつ親水性アミノ酸である。

 b L-バリンとL-ロイシンをそれぞれニンヒドリンと反応させて得られる色素の構造は、同じである。

 c DL-アラニンとDL-バリンの等モルずつの混合物から鎖状のジペプチドを得ると、理論上、16種類のジペプチドが存在する。

 d アミノ基を保護したL-アラニンと、カルボキシ基を保護したL-ロイシンとを温和な条件で縮合し、その後温和な条件で保護基を除去して得られる鎖状のジペプチドは、理論上、2種類である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問15

ステロイド骨格を有する化合物の構造と性質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ヒドロコルチゾンのメタノール溶液にフェーリング試液を加えて加熱すると赤色の沈殿を生じるのは、還元性をもつα-ヒドロキシケトン部分が含まれているためである。

 b エチニルエストラジオールをテトラヒドロフラン中で、硝酸銀により処理すると銀塩を生じるのは、フェノール性水酸基が存在するためである。

 c プロゲステロンをヒドロキシルアミンと反応させると、オキシムの結晶が得られる。

 d プロゲステロンは、二酸化炭素の炭素原子と同じ混成軌道をもつ炭素を含んでいる。

   

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問16

単位及び濃度に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 国際単位系 (SI) は、基本単位と誘導 (組立) 単位で構成されている。

 b エネルギー、仕事、熱量のSI誘導 (組立) 単位は、J (N・m)である。

 c 1 ppmは、1 g中に1×10-4 gの成分が含まれていることを表している。

 d 日本薬局方では、溶液の濃度を(1→10)、(1→100)で示したものは、固形の薬品は1 g、液状の薬品は1 mLを溶媒に溶かして全量をそれぞれ10 mL、100 mLとする割合を示す。

    a b c d

  1 正 誤 正 誤

  2 誤 誤 正 正

  3 誤 正 誤 正

  4 正 誤 誤 誤

  5 正 正 誤 正


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問17

0.10 mol/L酢酸ナトリウム水溶液のpHは次のどれか。ただし、酢酸の電離定数は2.5×10-5 (mol/L)、水のイオン積は1.0×10-14 [(mol/L)2]、log102 = 0.30、log103 = 0.48とする。

 

  1 7.3  2 7.8  3 8.3  4 8.8  5 9.3  6 9.8


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問18

ギブズエネルギーに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 自発的な反応は、系のギブズエネルギーが増加する方向に進む。

 b ギブズエネルギーは、圧力一定の条件下では温度の上昇に伴って増加する。

 c 定温、定圧では、系が外界に対して行うことができる体積変化以外の最大仕事は、ギブズエネルギーの減少量に対応する。

 d 純物質は、その沸点で液相と気相のモルギブズエネルギーが等しい。

 e 標準反応ギブズエネルギー変化ΔG0と平衡定数Kには、ΔG0= - RT ln Kの関係がある。ただし、Rは気体定数、Tは絶対温度である。

    a b c d e

  1 正 誤 誤 正 誤

  2 誤 誤 正 正 正

  3 誤 正 正 誤 誤

  4 正 正 誤 誤 正

  5 誤 正 誤 正 正


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問19

次の記述の「   」に入れるべき数値の正しい組合せはどれか。

 下図は化合物Aと化合物Bの液体 - 液体の相図である。A 50 g (0.59 mol) とB 50 g (0.41 mol) の混合物がある。290 Kで、Aを多く含む相の量はBを多く含む相の量の「 a 」倍であり、この混合物を加熱していくと、2相から1相となる温度は「 b 」Kである。ただし、xはBのモル分率である。


   

    a   b

  1 0.14 292

  2 0.14 294

  3  1.4 292

  4  1.4 294

  5  7.0 292

  6  7.0 294


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問20

電解質溶液の導電率に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a KClのモル導電率は、濃度に対して直線的に減少する。

 b KClの極限モル導電率は、構成イオンの極限モル導電率の差で表される。

 c KClのモル導電率がLiClのモル導電率より大きいのは、Li+がK+より強く水和しているため、Li+の移動が抑えられているからである。

 d H+の極限モル導電率は、金属イオンの極限モル導電率より大きい。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問21

下図の曲線 (1)_(3) は、異なる添加塩濃度におけるコロイド粒子間相互作用のポテンシャルエネルギーと粒子間距離との関係を示している。ただし、(1) 及び (2) の極大点でのポテンシャルエネルギーは粒子の熱運動エネルギーより十分大きい。疎水コロイドの安定性に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


 

 a (1) では、コロイド粒子の凝集が容易に起こる。

 b (2) では、凝集したコロイド粒子は振とうによって再分散させることができる。

 c (3) は、添加塩の濃度が最も大きい。

 d 添加塩の濃度が増加すると、コロイド粒子間の静電反発力が強まる。


  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問22

溶液の束一的性質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 希薄溶液で質量モル濃度が同じであれば、ブドウ糖水溶液の方がNaCl 水溶液よりも凝固点降下度は大きい。

 b ブドウ糖希薄溶液の浸透圧Πは、Π = cRT で表される。ただし、cはモル濃度、Rは気体定数、Tは絶対温度である。

 c 浸透現象は、溶液中の溶媒のモルギブズエネルギーが純粋な溶媒よりも大きいことから生じる。

 d 凝固点降下度をΔTf 、モル凝固点降下定数をKとすると、希薄溶液の浸透圧Πは近似的Π = ΔTf RT / K で表される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問23

表面・界面張力に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 表面張力の単位はN・m-2である。

 b 毛管上昇法での液体の表面張力は、毛管内の液体柱の高さに比例する。

 c 水の表面張力は、ベンゼンの表面張力に比べて小さい。

 d 水とオクタンの界面に1-オクタノールを加えると、界面張力は低下する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問24

化合物Aの25 ℃での分解反応は2次反応である。Aの初濃度が0.2 mol/Lのとき、20秒で50 %が分解した。この反応の反応速度定数 [L / (mol・s)] はいくらか。 

 

  1 0.13  2 0.25  3 0.50  4 1.0  5 4.0


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問25

放射線に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a β壊変には、β-壊変、β+壊変、核異性体転移がある。

 b 放射線の吸収線量を表すSI単位は、グレイ (Gy) である。

 c α線が物質と相互作用すると、飛跡はジグザグ状になり後方散乱がみられる。

 d γ線が物質と相互作用すると、光電効果がみられることがある。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問26

物質の旋光性に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 旋光度の測定には、通例、光線としてナトリウムスペクトルのD線を用いる。

 b 直線偏光 (平面偏光) が、光学活性物質又はその溶液中を通過するとき、偏光の進行方向に向き合って時計回りに振動面を回転する性質を左旋性という。

 c 旋光分散 (ORD) スペクトルにおける負のコットン効果では、短波長側に極小、長波長側に極大が観測される。

 d 円二色性 (CD) スペクトルからタンパク質の2次構造に関する情報が得られる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問27

日本薬局方ニカルジピン塩酸塩注射液の定量法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 本品のニカルジピン塩酸塩 (C26H29N306・HCl) 約2 mgに対応する容量を正確に量り、内標準溶液5 mLを正確に加えた後、メタノールを加えて50 mLとし、試料溶液とする。別に定量用塩酸ニカルジピンを105 ℃で2時間乾燥し、その約50 mgを精密に量り、メタノールに溶かし、正確に50 mLとする。この液2 mLを正確に量り、内標準溶液5 mLを正確に加えた後、メタノールを加えて50 mLとし、標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液10 μLにつき、次の条件で液体クロマトグラフィーにより試験を行い、内標準物質のピーク面積に対するニカルジピンのピーク面積の比QT 及びQs を求める。


ニカルジピン塩酸塩 (C26H29N306・HCl)の量 (mg)


     

Ws:定量用塩酸ニカルジピンの秤取量 (mg) 

内標準溶液:フタル酸ジ-n-ブチルのメタノール溶液 (1 → 625)


試験条件

カラム:内径4.6 mm、長さ15 cmのステンレス管に5 μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。

移動相:リン酸二水素カリウム1.36 gを水に溶かし、1000 mLとする。この液320 mLにメタノール680 mLを加える。


 a 本定量法では、試料溶液及び標準溶液を厳密に10 μL注入する必要がない。

 b ニカルジピン及び内標準物質の分離は、逆相クロマトグラフィーにより行われている。

 c 「   」に入れるべき数値は1/25である。


    a b c

  1 正 正 正

  2 正 正 誤

  3 正 誤 誤

  4 誤 正 正

  5 誤 誤 正

  6 誤 誤 誤


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問28

電気泳動法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 等電点電気泳動法では、物質の分子量は分離にほとんど影響しない。

 b SDS-ゲル電気泳動法では、物質の分子量は分離にほとんど影響しない。

 c キャピラリーゾーン電気泳動でDNAの分離を行う場合、DNAの鎖長が2倍になると泳動速度も2倍になる。

 d 二次元電気泳動法は分離能が高いため、生体内のタンパク質を一斉に分析するプロテオーム解析に利用される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問29

生体試料中の薬物を分析する際の除タンパク法として最も適しているものはどれか。

  1 シリカゲル、アルミナなどのカートリッジカラムによる固相抽出法

  2 塩化ナトリウム、硫酸ナトリウムなどによる塩析法

  3 硝酸、硫酸などの酸を用いる方法

  4 アセトニトリル、メタノールなどの有機溶媒を用いる方法

  5 酵素や抗体などのタンパク質を担体に固定化したアフィニティークロマトグラフィー


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問30

次の図は分子式C12H1602のエステルの1H-NMRスペクトル(500 MHz, CDCl3)である。このスペクトルに該当する化合物は1_6のうちどれか。なお、7.3 ppm付近のシグナルは測定溶媒に基づくものである。


   
   

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問31

化合物Aの質量分析スペクトル (EI-MS) は下図のとおりである。また、高分解能測定により、その組成はC6H4Br2であることがわかった。また、1H-NMR測定を行ったところ、7.2 ppm付近に、シグナルを1本観測したのみであった。以下の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。


   

 a 臭素の安定同位体は、整数原子量が79と81のものがほぼ1:1で存在するため、M+ (分子イオンピーク) とM++2、M++4の3本のピークは、強度比約1:2:1で観測される。

 b ほぼ同じ強度をもつ155と157の2本のピークは、分子イオンから臭素原子が1つ脱離したフラグメントに由来する。

 c 精密質量は、各原子の安定同位体の比率を考慮した平均原子量をもとに計算される。

 d 1H-NMR測定で1本しかピークが観測されなかったのは、4つのプロトンが磁気的等価な関係にあったためである。

 e 化合物Aは、m-ジブロモベンゼンである。


    a b c d e

  1 正 誤 正 誤 正

  2 正 正 誤 正 誤

  3 誤 誤 正 正 誤

  4 正 正 誤 誤 正

  5 誤 正 正 正 正


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問32

日本薬局方乾燥水酸化アルミニウムゲルの定量法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 本品約2 gを精密に量り、塩酸15 mLを加え、水浴上で振り混ぜながら30分間加熱し、冷後、水を加えて正確に500 mLとする。この液20 mLを正確に量り、0.05 mol/L エチレンジアミン四酢酸二水素ニナトリウム液30 mLを正確に加え、pH 4.8の酢酸・酢酸アンモニウム緩衝液20 mLを加えた後、5分間煮沸し、冷後、エタノール (95) 55 mLを加え、0.05 mol/L 酢酸亜鉛液で滴定する (指示薬:ジチゾン試液2 mL)。ただし、滴定の終点は液の淡暗緑色が淡赤色に変わるときとする。同様の方法で空試験を行う。


 a 煮沸するのは、Al3+とエチレンジアミン四酢酸二水素ニナトリウムとのキレートの生成速度が小さいためである。

 b 指示薬のはじめの色 (淡暗緑色)は、Al3+とジチゾンとのキレートの色である。

 c 0.05 mol/L エチレンジアミン四酢酸二水素ニナトリウム液1 mLは、酸化アルミニウム (Al203:101.96) 5.098 mgに相当する。


    a b c

  1 正 正 正

  2 正 正 誤

  3 正 誤 誤

  4 誤 正 正

  5 誤 誤 正

  6 誤 誤 誤


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問33

日本薬局方における原子吸光光度法の記述のうち、正しいものはどれか。

  1 原子吸光光度法は、光が原子蒸気層を通過するとき、励起状態の原子が特有の波長の光を吸収する現象を利用し、試料中の元素量を測定する方法である。

  2 装置は、光源部、試料原子化部、分光部、測定部及び表示記録部からなり、光源にはキセノンランプが用いられる。

  3 試料原子化法には、フレーム方式、電気加熱方式及び冷蒸気方式がある。

  4 原子スペクトルは、紫外可視吸収スペクトルと同様に連続スペクトルである。

  5 定量には、検量線法、標準添加法及び内標準法を用いるが、干渉やバックグラウンドの補正はほとんど必要ない。


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問34

日本薬局方医薬品ア_エとその定量法a_dについて、最も適切な組合せはどれか。


 ア 複方オキシコドン注射液中のオキシコドン塩酸塩及びヒドロコタルニン塩酸塩

 イ 亜酸化窒素

 ウ シアノコバラミン

 エ 果糖注射液中の果糖


 a 液体クロマトグラフィー 

 b ガスクロマトグラフィー 

 c 旋光度測定法

 d 紫外可視吸光度測定法


    ア イ ウ エ

  1 a  b  c  d

  2 a  b  d  c

  3 b  c  a  d

  4 b  c  d  a

  5 c  d  a  b

  6 d  a  b  c


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問35

超音波診断法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 診断用超音波の周波数は80 MHz以上である。

 b 超音波診断装置では、超音波の反射波を画像としている。

 c 心臓や血管内の血流検索を行う超音波診断法では、ドップラー効果を利用している。

 d 微小気泡は超音波をほとんど反射しないので、エコー信号の増強効果はない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問36

日本薬局方収収載の医薬品の組合せのうち、分子内にインドール骨格をもつ含窒素天然化合物の正しい組合せはどれか。

  1 テオフィリン、無水カフェイン

  2 モルヒネ塩酸塩水和物、コデイン塩酸塩水和物

  3 キニーネ硫酸塩水和物、キニジン硫酸塩水和物

  4 スコポラミン臭化水素酸塩水和物、アトロピン硫酸塩水和物

  5 レセルピン、エルゴメトリンマレイン酸塩


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問37

漢方処方の補中益気湯に配合される生薬「ニンジン、ビャクジュツ、オウギ、トウキ、チンピ、タイソウ、サイコ、カンゾウ、ショウキョウ、ショウマ」に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 日本薬局方で精油含量試験が適用される生薬は、ビャクジュツ、チンピ、タイソウ、ショウキョウである。

 b 基原植物がセリ科の生薬は、トウキ、サイコである。

 c 基原植物がマメ科の生薬は、オウギ、カンゾウ、ショウマである。

 d 日本薬局方の確認試験でマグネシウムと塩酸による呈色反応が用いられる生薬は、チンピである。

 e トリテルペン系サポニンを含有する生薬は、ニンジンのみである。

  1(a、c) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、e) 6(d、e)  


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問38

生薬成分の基原と生合成に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 

 a レインは、ダイオウに含まれる成分で、酢酸・マロン酸経路により生合成される。

 b l-トメントールは、ハッカに含まれる成分で、イソプレノイド経路 (メバロン酸経路) により生合成される。

 c l-ヒヨスチアミンは、ベラドンナコンなどナス科植物に含まれる成分で、トリプトファンから生合成される。

 d アネトールは、ケイヒに含まれる成分で、シキミ酸経路により生合成される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問39

アラキドン酸に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 炭素数20で、4つの炭素一炭素二重結合を有する。

 b ロイコトリエンを生合成するための前駆体となる。

 c リン脂質である。


    a b c

  1 正 正 正

  2 正 正 誤

  3 誤 正 誤

  4 誤 誤 正

  5 正 誤 誤


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問40

ビタミン欠乏がもたらす疾患のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ビタミンA  くる病

 b ビタミンB1  脚気

 c ビタミンK  血液凝固障害

 d ビタミンD 壊血病

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問41

解糖系とクエン酸回路に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 解糖系に関与する酵素は、ミトコンドリアに存在する。

 b 解糖系では、1分子のグルコースが2分子のピルビン酸に変換される。

 c クエン酸回路に関与する酵素は、細胞質に存在する。

 d 解糖系で生じたピルビン酸は、アセチルCoAに変換され、クエン酸回路に入る。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問42

アミノ酸の先天性代謝異常に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a フェニルケトン尿症は、フェニルアラニンヒドロキシラーゼの異常が原因である。

 b アルカプトン尿症は、ヒスチダーゼの異常が原因である。

 c メープルシロップ尿症 (カエデ糖尿症) は、分枝アミノ酸デカルボキシラーゼの異常が原因である。

 d 色素欠乏症 (白子症・白皮症) は、チロシナーゼの異常が原因である。

    a b c d

  1 誤 正 正 正

  2 正 誤 正 誤

  3 誤 誤 誤 正

  4 正 誤 正 正

  5 正 正 誤 誤


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問43

ATP産生阻害物質に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a ロテノンは、ミトコンドリア複合体Iを阻害する。

 b アンチマイシンAは、ATPシンターゼを阻害する。

 c オリゴマイシンBは、酸化的リン酸化のエネルギー転移阻害薬の一種である。

 d バリノマイシンは、電子伝達系と酸化的リン酸化の共役を阻害する。

    a b c d

  1 誤 正 誤 正

  2 正 正 正 誤

  3 正 誤 誤 誤

  4 誤 誤 正 正

  5 正 誤 正 正


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問44

末梢神経系に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 末梢神経系は、体性神経系と自律神経系からなり、自律神経系は交感神経系と副交感神経系で構成される。

 b 運動神経終末から放出される神経伝達物質は、ノルアドレナリンであり、その受容体は陽イオンチャネルとして働く。

 c 交感神経は、副腎髄質クロム親和性細胞を支配し、血液中にアドレナリンとノルアドレナリンを分泌させる。

 d 副交感神経節後神経終末から放出される神経伝達物質は、アセチルコリンであり、効果器にあるニコチン性アセチルコリン受容体を介して作用を発揮する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問45

消化器に働くホルモンと薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ガストリンは、胃液分泌を促進する消化管ホルモンであり、G細胞から分泌される。

 b ペプシノーゲンは、胃腺の主細胞から分泌され、胃酸によりペプシンになる。

 c セクレチンは、胃粘膜から分泌され、血流に乗って膵臓に到達し、膵液の分泌を促す。

 d シメチジンは、胃腺の壁細胞にあるH+,K+-ATPアーゼの働きを阻害し、胃酸分泌を抑制する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問46

ホルモンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ステロイドホルモンには、プロゲステロン、テストステロン、プロラクチンなどがあり、これらは生殖腺においてコレステロールから合成される。

 b 性腺刺激ホルモン放出ホルモンは、脳下垂体から分泌され、視床下部において性腺刺激ホルモンの合成と分泌を促す。

 c 卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンは、性腺を刺激し、ステロイドホルモンの産生を促進する。

 d 黄体形成ホルモンの血中濃度は、月経周期において、排卵時期にほぼ同調して一過性に上昇する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問47

骨格筋に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 骨格筋の筋小胞体は、Ca2+を放出又は取り込んで、筋原繊維の収縮・弛緩を制御する。

 b 骨格筋の横行小管の脱分極は、筋小胞体の終末槽に情報を伝え、Ca2+を放出させる。

 c 骨格筋細胞内のCa2+濃度が上昇すると、Ca2+はアクチンに結合して収縮を起こす。

 d 骨格筋細胞内に放出されたCa2+は、筋小胞体膜にあるCa2+チャネルによって再び筋小胞体に取り込まれる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問48

眼球に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 網膜には、光受容細胞が2種類あり、錐体は光の強弱を感知し、桿体は色を感知する。

 b 網膜の光受容細胞は、神経節細胞に軸索をのばしている求心性の神経細胞である。

 c 白内障では、水晶体がにごり透明性が失われる。

 d 緑内障は、視神経の障害と視野の狭窄を伴う。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問49

病原微生物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 病原性大腸菌の中には、大腸粘膜上皮細胞に侵入するものがある。

 b マイコプラズマは、細胞壁をもたないが、ペニシリンにより増殖が抑制される。

 c クラミジアは細胞壁をもつが、リボソームをもたない。

 d 化膿レンサ球菌は、タンパク質性の溶血毒素を産生する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問50

真核細胞の細胞内小器官に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 核膜は、リン脂質の二重層からなる。

 b 好気的酸化によるATP合成は、ミトコンドリア内で行われる。

 c リソソームは、不要となった細胞成分や細胞が取り込んだ外来物質を分解する。

 d 分泌タンパク質は、ゴルジ体に結合したリボソーム上で合成される。

 e 核に局在するタンパク質は、核内で合成される。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問51

ウイルスに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a インターフェロンは、ウイルス表面の受容体に結合して作用する。

 b ノイラミニダーゼ活性を阻害することは、A型やB型のインフルエンザの感染拡大を防ぐのに有効である。

 c ATL (Adult T-cell Leukemia) の原因ウイルスは、DNAウイルスに属するHTLV-1である。

 d ヒト免疫不全ウイルス (HIV) は、CD4とケモカイン受容体を介して感染する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問52

ヒトのゲノムに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 体細胞には、44本の常染色体と2本の性染色体がある。

 b タンパク質をコードするヒトの遺伝子数は2万_3万であり、体内で実際につくられるタンパク質の種類もこの数を超えない。

 c DNAメチル化状態などの親細胞の塩基配列以外の情報 (エピジェネティック情報) は、娘細胞に伝わらない。

 d 一塩基多型 (SNP) は、個人の識別や個別化医療などに有用であり、遺伝子機能に影響するものもある。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問53

細胞内のDNA複製に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a テロメラーゼは、DNA二重らせんを巻き戻す。

 b DNAヘリカーゼは、複製過程で生じるDNA二重らせんのひずみを解消する。

 c プライマーゼは、RNAプライマーを合成する。

 d DNAポリメラーゼは、5'→3'方向に合成鎖を伸長する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問54

生体膜に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 細胞膜の脂質二重層のうちの細胞外側は、主に、スフィンゴミエリンとホスファチジルセリンで構成されている。

 b グルコースなどの親水性分子は、拡散により脂質二重層を透過できる。

 c 拡散により透過できないイオンやアミノ酸などは、膜貫通タンパク質で構成されるチャネルやトランスポーターを介して通過する。

 d 脂質ラフトには、糖脂質やGPI (グリコシルホスファチジルイノシトール) アンカータンパク質が豊富に存在している。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問55

癌と細胞に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 腫瘍には、良性腫瘍と悪性腫瘍があり、悪性腫瘍が癌である。

 b ヒトの癌のうち、上皮細胞に由来する癌を肉腫とよぶ。

 c 正常な線維芽細胞は、シャーレで全面に一層まで増殖すると接触阻止が起こる。

 d 白血病細胞は癌細胞ではない。

    a b c d

  1 正 正 誤 誤

  2 誤 正 正 誤

  3 正 誤 正 誤

  4 誤 正 誤 正

  5 誤 誤 誤 正


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問56

免疫に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 自然免疫及び獲得免疫は、無脊椎動物からヒトまで共通して存在する防御機構である。

 b ヒトにおける自然免疫による防御機構は、マクロファージ、ナチュラルキラー (NK) 細胞、樹状細胞や好中球などが担っている。

 c 抗原提示細胞は、主に、非自己のT細胞に抗原を提示する。

 d Toll様受容体 (TLR) は、マクロファージや樹状細胞に存在する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問57

オータコイドに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a オータコイドは、強い薬理作用を持ち、全身性に作用する。

 b オータコイドは、神経伝達物質よりも作用を及ぼす範囲が狭く、作用時間が長いことが特徴である。

 c ブラジキニンは、必要に応じて酵素反応によって生成される。

 d プロスタグランジン類と血小板活性化因子 (PAF)は、いずれもオータコイドに分類される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問58

生体防御反応に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 好中球やマクロファージには、抗菌ペプチドが存在する。

 b 唾液中のβ-アミラーゼは、グラム陰性菌の細胞壁のペプチドグリカンを分解して殺菌効果を示す。

 c ラクトフェリンは、亜鉛を含むタンパク質であり、ヒトの母乳に大量に含まれ、細菌やウイルスに対して幅広い防御効果を示す。

 d 急性期タンパク質は、微生物の感染によって血清中で急激に増加する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問59

アレルギー (過敏症) に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a I型は、抗原が肥満細胞表面のIgEを架橋 (クロスリンク) する体液性免疫反応である。

 b II型は、細胞表面の抗原に結合するIgMが主な原因であり、自己免疫性溶血性貧血などの疾患が知られている。

 c III型は、IgGやIgMなどが抗原と結合して生じた免疫複合体が腎臓、関節や皮膚などに沈着することが原因となる。

 d IV型は、感作されたB細胞と抗原との相互作用に起因する細胞性免疫反応である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問60

ホルモンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a インスリンは、合成後に貯蔵され、分泌刺激に応じて血中に放出される。

 b アドレナリンは、トリプトファンからドパミンを経て合成される。

 c 成長ホルモンの分泌は、成長ホルモン放出ホルモンによって促進され、ソマトスタチンによって抑制される。

 d グルカゴンは、核内受容体と特異的に結合して作用する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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_

第94回薬剤師国家試験(平成21年3月)

       衛生薬学 (問61〜問100)


問61

水溶性ビタミンの構造式と生理的役割の関係のうち、正しいものの組合せはどれか。


構造式

生理的役割

a


リン酸化体はMg2+と複合体を作り、ピルビン酸脱水素酵素の補酵素となる。

b


アセチルCoAカルボキシラーゼなどの炭酸固定酵素の補酵素として働く。

c


リン酸化され、アミノ基転移酵素や脱炭酸酵素の補酵素として働く。

d


還元され、核酸合成における1炭素単位の転移反応の補酵素として働く。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問62

タンパク質の消化・吸収・代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a タンパク質の消化によって生じたジペプチドやトリペプチドは、アミノ酸とは異なる輸送体を介して小腸上皮の微絨毛膜を通過する。

 b タンパク質を過剰に摂取して、アミノ酸が余剰になると、アミノ酸プールが拡大して貯蔵される。

 c 肝臓以外の組織でアミノ酸が分解して生じたアンモニアは、グルタミシに変換され肝臓へ輸送される。

 d エネルギー摂取量が不足すると、タンパク質が分解されて生じたロイシンはグルコースに変換される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問63

次の図は、「食事摂取基準 (2005年版)」で設定された指標を理解するための概念図である。指標ア_エに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


   

 a 推奨量は、指標アに基づいて算定される。

 b 炭水化物には、指標イが設定されている。

 c 指標ウは、生活習慣病の一次予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量を示す。

 d エネルギー摂取に関しては、指標エは設定されていない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問64

年齢24歳、体重60 kgで標準的体型の男性の1日の平均の身体活動レベルが1.75のときの推定エネルギー必要量を計算したところ、2,520 kcal/日であった。この男性の基礎代謝基準値は何 kcal/kg体重/日か。

  1 24  2 42  3 74  4 840  5 1,440  6 2,520

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問65

不飽和脂肪酸の自動酸化反応によって生成する化合物A及びBについて、定量試験法とそれに用いる試薬として、正しいものの組合せはどれか。

化合物Aの部分構造


   

化合物B


試験法 I :  試料溶液に酸性条件下で[ a ]溶液を加えて加熱し、生成する赤色色素を532 nmの吸光度から定量する。

試験法 II :  試料溶液に、窒素置換後[ b ]溶液を加えてから暗所に放置する。これに指示薬としてデンプン試液を加え、チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。


化合物Aの定量試験法

化合物Bの定量試験法

a

b

1

試験法 I

試験法 II

ヨウ化カリウム

チオバルビツール酸

2

試験法 I

試験法 II

チオバルビツール酸

ヨウ化カリウム

3

試験法 I

試験法 II

2,4-ジニトロフェニルヒドラジン

過ヨウ素酸ナトリウム

4

試験法 II

試験法 I

ヨウ化カリウム

チオバルビツール酸

5

試験法 II

試験法 I

チオバルビツール酸

ヨウ化カリウム

6

試験法 II

試験法 I

2,4-ジニトロフェニルヒドラジン

過ヨウ素酸ナトリウム

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問66

化合物a_eのうち、甘味料として使用することが許可されているものの正しい組合せはどれか。


   

  1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、e) 6(d、e)

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問67

食品の安全性の確保のための法規制に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a リスク分析の手法が、食品安全基本法の基本方針として取り入れられた。

 b 食品安全委員会は、厚生労働省に置かれ、リスク管理を担当する。

 c 国際的に使用されている食品添加物の規格基準は、コーデックス委員会が作成する国際食品規格との整合性がはかられている。


    a  b  c  

  1 正 正 誤

  2 誤 誤 正

  3 正 誤 正

  4 正 誤 誤

  5 誤 正 誤

  6 誤 正 正

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問68

遺伝子組換え食品に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 輸出国で安全性審査を受けた遺伝子組換え食品は、輸入、販売等が許可されている。

 b 遺伝子組換え農作物は、国内で商業的に栽培されている。

 c 遺伝子組換え食品の検知法の1つとして、PCR法がある。

 d 遺伝子組換え食品のヒトヘの安全性は、食品安全委員会で審査される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問69

自然毒に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a テトロドトキシンは、フグが産生する毒素である。

 b サキシトキシンは、ホタテガイなどの二枚貝の中腸腺に蓄積・濃縮される下痢性の毒素である。

 c ソラニンは、ジャガイモの芽や緑皮部に含まれる水溶性の有毒成分である。

 d アフラトキシンB1は、強い発癌性物質である。


    a  b  c  d

  1 誤 誤 正 正

  2 正 誤 誤 正

  3 正 正 誤 正

  4 正 誤 正 誤

  5 誤 正 正 誤

  6 誤 正 誤 誤

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問70

食中毒に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a セレウス菌は、短い潜伏期間で嘔吐を主徴とするタイプと、より長い潜伏期間で下痢を主徴とするタイプの2つの型があり、それらの発症にはいずれも毒素が関与している。

 b 我が国におけるサルモネラ食中毒は、Salmonella enterica serovar Enteritidis 及びSalmonella enterica serovar Typhimurium などが主な原因菌である。

 c ボツリヌス菌は、通性嫌気性菌なので、真空パックした食品中では生存できない。

 d 大腸菌O157 : H7は、人の腸管内でα毒素を産生して下痢を引き起こすが、少量 (100個程度) の菌の摂取では発症しない。

 e ノロウイルスによる食中毒患者の吐物で汚染された衣類などの消毒には、次亜塩素酸ナトリウムが有効である。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、e)

  4(b、c、d)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問71

下記の構造をもつ化学物質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


   

 a 神経系に毒性を発現する。

 b パラチオンよりも強い毒性を示す。

 c 現在、我が国では農薬としての使用が禁止されている。

 d 中毒処置として、プラリドキシムヨウ化物 (2-PAM) は無効である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問72

保健統計に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 年齢構成の異なる人口集団の死亡率を比較するには、粗死亡率よりも年齢調整死亡率を用いる方がよい。

 b 新生児死亡率とは、年間の出生数1,000に対する生後1年未満の死亡数の割合をいう。

 c 0歳の平均余命を平均寿命といい、集団の健康水準を表す指標として用いられる。

 d 周産期死亡数とは、妊娠22週以降の死産数と乳児死亡数を合計したものをいう。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問73

下の表は、平成17年の年齢、原因・動機別自殺者数(遺書のあるもの)の一部である。原因・動機a_cの正しい組合せはどれか。

原因・動機

0_19歳

20_29歳

30_39歳

40_49歳

50_59歳

60歳以上

 a

48人

313人

452人

437人

 906人

1,989人

 b

 3

177

412

700

1,247

  716

 c

 15

113

 95

 54

  27

  13

資料 : 警察庁生活安全局地域課「平成17年中における自殺の概要資料」



a

b

c

1

経済・生活問題

健康問題

男女問題

2

健康問題

経済・生活問題

男女問題

3

男女問題

健康問題

経済・生活問題

4

健康問題

男女問題

経済・生活問題

5

男女問題

経済・生活問題

健康問題

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問74

人口統計に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 自然増加率とは、年間の出生数と死亡数の差を人口1,000人当たりで表したものである。

 b 総再生産率とは、1人の母親が一生の間に産む子供の平均数である。

 c 我が国の最近の純再生産率は、1.0以下である。

 d 先進国では今後、乳児死亡率のさらに大幅な低下が予測される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問75

ある疾病による死亡のリスク要因AとBについて、要因-対照研究 (コホート研究) を行ったところ、その疾病による死亡率と年齢との間に下図のような関係が認められたとする。このとき、a_d のうち、年齢による影響を受けないと考えられる組合せはどれか。


   

 a 要因Aの相対危険度

 b 要因Aの寄与危険度

 c 要因Bの相対危険度

 d 要因Bの寄与危険度

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問76

予防接種に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 百日咳及び風疹は、予防接種法で二類疾病に分類されている。

 b B型肝炎キャリアー妊婦から出生した児に対して、抗HBヒト免疫グロブリンの投与とHBワクチンの接種が行われている。

 c 平成20年4月から、暫定的に、高校3年生及び中学1年生に相当する年齢者に対して、麻疹の定期予防接種が勧奨されている。

 d 65歳以上の高齢者に対して、インフルエンザの予防接種が勧奨されている。

    a  b  c  d

  1 正 誤 正 誤

  2 正 正 誤 誤

  3 正 誤 誤 正

  4 誤 正 正 正

  5 誤 誤 正 正

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問77

新生児マススクリーニングに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 疾病の第一次予防にあたる。

 b 法律によって、受けることが義務付けられている。

 c ガラクトース血症は、対象疾患の1つである。

 d 陽性者発見率が最も高い疾患は、先天性甲状腺機能低下症 (クレチン症) である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問78

感染症に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 世界的に、マラリアによる死亡者は、ほとんどみられなくなった。

 b 手足口病は、小児がかかりやすい急性ウイルス性感染症である。

 c 過去5年間 (平成15年_19年) の集計において、国内に在住する日本国籍男子では、同性間の性的接触によるHIV感染者が著しく増加している。

 d C型肝炎の主な感染経路は、血液 (輸血、血液製剤を含む) である。


    a  b  c  d

  1 正 誤 正 誤

  2 誤 誤 正 誤

  3 正 誤 誤 正

  4 誤 正 誤 誤

  5 誤 正 正 正

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問79

生活習慣病に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 動物性脂肪に富む食事は、乳癌や大腸癌のリスクファクターになる。

 b エイコサペンタエン酸の摂取は、高コレステロール血症のリスクファクターになる。

 c 塩分の過剰摂取は、高血圧症のリスクファクターになる。

 d 2型糖尿病の主なリスクファクターは、エネルギーの過剰摂取と運動不足による肥満である。

    a  b  c  d

  1 正 誤 正 正

  2 誤 正 誤 正

  3 正 正 正 誤

  4 正 誤 正 誤

  5 誤 誤 誤 正

  6 誤 正 誤 誤

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問80

健康と疾病に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 平均寿命から病気や衰弱などで介護が必要な状態となった期間を差し引いた期間を健康寿命とよぶ。

 b 生活の質を維持・向上させるために、慢性疾患については、根本治療だけでなく、疾病を悪化させないよう管理することが大切である。

 c 感染症には個人防衛的対策が、非感染症の慢性疾患には集団防衛的対策がそれぞれ重要である。

 d 生活習慣病の発症は、偏った食事、喫煙、運動不足などライフスタイルと密接に関連している。

    a  b  c  d

  1 正 誤 正 正

  2 正 誤 正 誤

  3 誤 正 正 誤

  4 誤 誤 誤 正

  5 正 正 誤 正

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問81

シトクロムP450の分子種CYP3A4に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 日本人において、poor metabolizer の発現頻度が最も高い分子種である。

 b グレープフルーツジュースに含まれるフラノクマリン類などによって阻害される。

 c アフラトキシンB1をエポキシ化する。

 d CYP3A4の遺伝子の転写は、細胞内に取り込まれた多環芳香族炭化水素が核内受容体に結合することによって促進される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問82

発癌物質のうち、エポキシドとなって発癌性を発揮するものの組合せはどれか。

 a ジメチルニトロソアミン

 b 塩化ビニルモノマー

 c Trp-P-2

 d ペンゾ[α]ピレン

 e 2-ナフチルアミン

  1(a、b) 2(a、c)  3(b、c) 4(b、d) 5(c、e)  6(d、e)

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問83

癌遺伝子と癌抑制遺伝子に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a H-ras は、GTP結合タンパク質をコードする癌遺伝子である。

 b p53 は、細胞周期抑制等に関わる因子をコードする癌抑制遺伝子である。

 c RB は、ヒト網膜芽細胞腫から同定された癌遺伝子である。

 d erbB は、細胞質チロシンキナーゼをコードする癌抑制遺伝子である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d)4 (b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問84

化学物質a_dのうち、毒性発現にかかわる主な標的がコリンエステラーゼであるものの正しい組合せはどれか。


   

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問85

ある食品添加物の毒性試験ア_オの結果から設定した1日許容摂取量 (ADI) の値 (mg/kg体重/日) に最も近いものはどれか。ただし、安全係数を100とする。

 ア 遺伝毒性 : 認められず

 イ マウスの90日間反復投与毒性試験による無毒性量 : 1,000 mg/kg体重/日

 ウ ラットの1年間反復投与毒性/発癌性併合試験による無毒性量 : 700 mg/kg体重/日

 エ イヌの1年間反復投与毒性試験による無毒性量 : 200 mg/kg体重/日

 オ ラットの二世代繁殖毒性試験による無毒性量 : 100 mg/kg体重/日

  1 1  2 2  3 5  4 7  5 10

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問86

カドミウムに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ヒトにおける主要な暴露源は、魚介類である。

 b 生物学的半減期が長いため、一般的にヒトの組織中濃度は若年者よりも中・高年者の方が高い。

 c 慢性中毒の主症状は、肺線維症である。

 d メタロチオネインと結合すると、その毒性が軽減される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問87

化学物質による中毒の処置に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a パラコート中毒の場合、高濃度の酸素吸入が有効である。

 b サリン中毒の場合、ジメルカプロール (BAL) が有効である。

 c アセトアミノフェン中毒の場合、N-アセチルシステインが有効である。

 d 青酸中毒の場合、チオ硫酸ナトリウムが有効である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問88

乱用薬物の代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a メタンフェタミンは、主に未変化体として尿中に排泄され、その排泄速度は尿のpH が低いときよりも高いときの方が大きい。

 b 3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン (MDMA) の主な代謝反応は、脱メチレン化である。

 c コカインの主な代謝反応は、加水分解である。

 d Δ9-テトラヒドロカンナビノールの主な代謝反応は、N-脱メチル化である。(注) Δ9-テトラヒドロカンナビノールはΔ1-テトラヒドロカンナビノールと表記する場合がある。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問89

137Cs と 131I が同時に体内に取り込まれたとき、137Cs の放射能が1/2になるまでの時間は、131I の放射能が1/2になるまでの時間の何倍か。最も近い値を選べ。ただし、137Cs の物理的半減期は約30年、生物学的半減期は約70日とし、131I の物理的半減期は約8日で、生物学的半減期は約138日とする。

  1 0.1  2 1  3 10  4 100  5 1,000

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問90

生態系における窒素循環に関与する生物のうち、従属栄養生物の正しい組合せはどれか。

 a 腐敗細菌 (分解者)

 b 脱窒菌

 c 硝化細菌

 d 植物 (生産者)

 e 動物 (消費者)

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問91

化学物質の生物濃縮に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 化学物質の濃縮係数は、生体中濃度を環境中濃度で除した値で示される。

 b 化学物質の濃縮係数は、n-オクタノールと水の間の分配係数に対し、負の相関を示す。

 c 生物濃縮には、直接濃縮と間接濃縮とがあり、後者には食物連鎖の関与が大きい。

 d 陸生生物では、生物濃縮は主として間接濃縮によって起こる。

    a  b  c  d

  1 正 正 誤 誤

  2 正 誤 誤 正

  3 正 誤 正 正

  4 誤 正 正 誤

  5 誤 正 誤 誤

  6 誤 誤 正 正

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問92

水の衛生に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a レジオネラ症は、入浴時の飛沫水 (エアロゾル) の吸入で起こることがある。

 b クリプトスポリジウム症の原因となる原虫のオーシストは、上水の塩素消毒により死滅する。

 c ジェオスミンは、水道水のかび臭の原因物質の1つである。

    a  b  c

  1 正 正 誤

  2 誤 誤 正

  3 正 誤 誤

  4 誤 正 正

  5 誤 正 誤

  6 正 誤 正

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問93

Aは給水栓から採取した水道水であり、B及びCは収去品のミネラルウォーターである。これらについて、pH、硬度 (カルシウム、マグネシウム) 及び残留塩素を測定した結果を表に示す。これらの結果に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。必要であれば、Ca=40、Mg=24、CaCO3=100として硬度を計算せよ。


A

B

C

pH

7.6

9.2

7.3

カルシウム (mg/L)

8

12

400

マグネシウム (mg/L)

1.6

4.8

80

遊離残留塩素 (mg/L)

0.15

不検出

不検出

結合残留塩素 (mg/L)

0.30

不検出

不検出


 a Aの硬度は水道法の水質基準を満たしているが、塩素消毒は不十分である。

 b BのpH値は水道法の水質基準を超えているが、これだけでは販売に不適切であるとはいえない。

 c Cの硬度は非常に高いので、下痢を引き起こす可能性が高い。

 d B及びCは塩素消毒されていないので、販売してはならない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問94

ある工場のA、Bの2系統の汚水が流入している排水処理施設からの放流水の BOD濃度を測定したところ、16 mg/Lであった。A系統の汚水は BOD濃度100 mg/L、水量 700 m3/日であり、B系統の汚水は BOD濃度 1,100 mg/L、水量 300 m3/日である。この処理施設の BOD除去率は何%か。

  1 40  2 60  3 72  4 84  5 90  6 96

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問95

大気汚染物質としての硫黄酸化物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 一般に、植物は硫黄酸化物に対し感受性が低い。

 b 平成5年以降、二酸化硫黄の環境基準達成率は、自動車排出ガス測定局では70 %程度にとどまっている。

 c 硫黄酸化物は、溶液導電率法によって測定される。

 d 硫酸ミストは、二酸化硫黄よりも呼吸器への刺激が強い。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問96

ヒートアイランド現象との関連が指摘されている事象として、正しいものの組合せはどれか。

 a 光化学オキシダントによる健康被害の減少

 b 都市部でのエネルギー消費量の増大

 c 郊外における酸性雨被害の増加

 d 熱中症の増加

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問97

化学物質a_eのうち、厚生労働省により室内空気汚染物質として室内濃度の指針値が設定されているものの正しい組合せはどれか。

 a トルエン

 b スチレン

 c ニ硫化炭素

 d ベンゼン

 e パラジクロロベンゼン

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)

  4(a、d、e)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問98

窒素酸化物による大気汚染に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 化石燃料の燃焼で生成するNOx、の窒素は、主として空気中のN2に由来する。

 b 大気中のNOx、としては、NO2と比べてNOが多い。

 c NOxが空気中で光化学反応を起こすと、眼に刺激性のある光化学オキシダントを生じる。

    a  b  c

  1 正 正 誤

  2 正 誤 正

  3 誤 正 正

  4 正 誤 誤

  5 誤 正 誤

  6 誤 誤 正

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問99

化学物質による環境リスクを減らすために、化学物質排出把握管理促進法 (注) が制定されている。これについて、次の記述のa_cに入れるべき語句の正しい組合せはどれか。

 事業者による化学物質の自主的な管理を促進するため、各事業者が取り扱う (  a  ) 化学物質について、(  b  ) 制度による化学物質の環境への排出量と移動量の届出と、(  c  ) 制度による化学物質やそれを含む製品についての安全データシートによる情報の提供が、義務化された。


a

b

c

1

すべての

MSDS

PRTR

2

すべての

マニフェスト

MSDS

3

すべての

PRTR

マニフェスト

4

指定

MSDS

マニフェスト

5

指定

PRTR

MSDS

 (注)「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」の略称

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問100

水質汚濁に係る環境基準に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 水生生物の保全に係る環境基準として、全亜鉛についての基準がある。

 b 環境基準は、規制基準としても用いられる。

 c 地下水の環境基準は、生活環境の保全に関する項目を含む。

 d ダイオキシン類について、環境基準が設定されている。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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_

第94回薬剤師国家試験(平成21年3月)

       薬事関係法規及び薬事関係制度 (問101〜問120)


問101

法・倫理・責任に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ヘルシンキ宣言は、動物実験の倫理的原則についても定めている。

 b 薬剤師の生涯学習を支援するため、生涯学習に努めている薬剤師を認定する制度がある。

 c 薬剤師が医師の処方せんどおりに調剤した薬剤により患者に健康被害が生じた場合でも、薬剤師は民法に基づく損害賠償責任を問われることがある。

 d 薬局は、識別される特定の患者の数にかかわらず、個人情報の保護に関する法律でいう個人情報取扱事業者に該当する。

  1(a、b) 2 (a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問102

薬局と薬剤師の役割に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 都道府県が策定する医療計画には、薬局を含めた医療連携体制における医療機能に関する情報提供の推進について定めることとされている。

 b 都道府県は医療計画に基づき、医療圏ごとに薬局の計画的な整備を行わなければならない。

 c 薬局は医療連携体制の中で、調剤を中心とした医薬品や医療・衛生材料等の供給拠点としての役割を担うことが求められている。

 d 薬局開設者は、医療を受ける者が薬局の選択を適切に行うために必要な情報として、厚生労働省令で定める事項を閲覧に供しなければならない。

 e 薬局は、医療サービス及び福祉サービスの有機的な連携を図ることが重要である。

    a  b  c  d  e

  1 正 誤 正 正 正

  2 誤 正 誤 正 誤

  3 正 誤 正 誤 正

  4 正 誤 正 正 誤

  5 誤 正 誤 誤 正

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問103

医療保険制度に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a すべての国民が公的な医療保険に加入し、いつでも必要な医療を受けることができる制度が採用されている。

 b 国民健康保険の保険者の中には、薬剤師など自営業者の職域別健康保険組合がある。

 c 保険薬局は療養の給付に関し、厚生労働大臣又は都道府県知事の指導を受けなければならない。

 d 被保険者は、保険薬局から被保険者証の提示を求められたときには提示しなければならない。

 e 保険薬局の指定を受けていれば、公費負担医療をすべて取り扱うことができる。

    a  b  c  d  e

  1 正 正 正 正 誤

  2 正 誤 正 正 誤

  3 正 誤 誤 正 正

  4 誤 正 正 誤 正

  5 誤 正 誤 誤 正

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問104

最近の国民医療費に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 国民医療費は、医療機関等における傷病の治療に要する費用を年度ごとに推計したものである。

 b 正常な分娩に要する費用は、国民医療費には含まれない。

 c 国民医療費の財源のうち最も大きいものは、公費である。

 d 国民医療費の伸び率は、国民所得の伸び率を下回っている。

 e 国民医療費のうち、薬局調剤医療費は医薬分業の進展に伴い増加している。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問105

医薬品の臨床試験の実施の基準 (GCP) について、正しいものはどれか。

 1 治験依頼者は、治験開始後30日以内に治験計画を届け出なければならない。

 2 健常人を対象とした治験への参加の同意は、文書で得る必要はない。

 3 治験審査委員会は、医学、歯学、薬学その他の医療又は臨床試験に関する専門的知識を有する者5名以上で構成されなければならない。

 4 治験薬に添付する文書には、予定される販売名や予定される効能又は効果を記載する。

 5 被験者は、理由を問わず、治験への参加の同意を撤回することができる。

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問106

薬剤師法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬剤師が交通事故を起こして罰金以上の刑に処せられた場合には、薬剤師免許を取り消されることがある。

 b 患者が持参した処方せんはカラーコピーと疑われるものであったが、患者の求めに応じて調剤した。

 c 集中豪雨により調剤室が浸水したので、消毒など衛生上の処理が終わるまでの間、薬局以外の場所で調剤を行った。

 d 薬剤師が調剤録に記入したのち調剤済みとなった処方せんを患者に手渡した。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問107

薬事法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 疾病の診断、治療又は予防に用いられる物は、医薬品又は医療機器のどちらかに該当する。

 b 指定薬物は、麻薬又は向精神薬の中から指定される。

 c 化粧品は、人の身体を清潔にし、美化することなどが目的であり、疾病の診断、治療又は予防を目的としていない。

 d 医療機器は、高度管理医療機器、管理医療機器又は一般医療機器のいずれかに該当する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問108

医薬品の製造販売業と製造業に関する記述について、正しいものはどれか。

 1 製造業の許可は、GVP (製造販売後安全管理の基準) とGQP (品質管理の基準) に適合することが要件となっている。

 2 製造販売業者は、製造販売しようとする医薬品の品目ごとに許可を受けなければならない。

 3 製造販売業者が自社製品を製造する自社の製造所は、製造業の許可を受けているものとみなされる。

 4 総括製造販売責任者は、原則として医師でなければならない。

 5 製造業の許可は、定められた期間ごとに更新しなければ、その効力を失う。

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問109

毒薬又は劇薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 毒薬又は劇薬は、14歳未満の者には交付してはならない。

 b 薬局開設者は、一般消費者に対して劇薬を販売する場合には、顔なじみであっても、法で定められた文書を受け取らなければならない。

 c 病院又は診療所においては、毒薬を貯蔵する場所にかぎを施す必要はない。

 d 薬局開設者は、毒薬を製造販売業者が施した封を開いて販売することはできない。

 e 劇薬には、その直接の容器又は直接の被包に、白地に赤枠、赤字をもって、その品名及び「劇」の文字が記載されていなければならない。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問110

医薬品の安全性情報の収集、伝達に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 製造販売後調査の目的で臨床試験が実施される場合は GCPは適用されない。

 b 医薬品の製造販売業者は、その製造販売した医薬品の副作用によるものと疑われる症例等の発生を知ったときは、定められた事項を報告する義務がある。

 c 医薬品等安全性情報報告制度においては、すべての医療機関及び薬局が、医薬品の副作用等の報告を行う施設とされている。

 d 薬局開設者は、医薬品製造販売業者が行う医薬品の適正使用のために必要な情報の収集に協力するよう努める義務がある。

    a  b  c  d

  1 誤 正 正 正

  2 正 正 正 誤

  3 誤 正 誤 正

  4 正 誤 正 誤

  5 正 誤 誤 正

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問111

医薬情報担当者 (MR) の主な役割について、正しいものの組合せはどれか。

 a 医薬品の安全管理情報の医療関係者からの収集

 b 医薬品の販売価格の交渉

 c 医薬品の適正使用情報の患者への直接提供

 d 医薬品の安全管理情報の医療関係者への直接提供

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問112

医薬品副作用被害救済制度に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 再審査期間中の医薬品による副作用は、救済給付の対象から除外されている。

 b 外用剤による副作用は、救済給付の対象から除外されている。

 c 予防接種法の規定に基づく予防接種による副作用は、救済給付の対象とならない。

 d 副作用被害救済給付は、救済給付を受けようとする者の請求に基づき、医薬品医療機器総合機構が支給を決定する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問113

麻薬及び向精神薬取締法の規定による向精神薬の取扱いに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 薬局開設者は、都道府県知事に別段の申出をしない限り、向精神薬卸売業者及び向精神薬小売業者の免許を受けた者とみなされる。

 b 向精神薬製造製剤業者の免許の有効期間は、免許の日からその日の属する年の翌年の12月31日までである。

 c 向精神薬小売業者は、向精神薬処方せんを所持していない者に向精神薬を譲り渡してはならない。

 d 向精神薬卸売業者は、免許に係る業務所の所在地の都道府県の区域外にある向精神薬小売業者に向精神薬を譲り渡すことができる。

    a  b  c  d 

  1 正 誤 正 正

  2 正 正 誤 誤

  3 正 誤 正 誤

  4 誤 正 誤 正

  5 誤 正 正 正

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問114

覚せい剤取締法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。ただし、文中の「薬局開設者」は「覚せい剤原料取扱者」の指定は受けていないものとする。

 a 薬局開設者は、医薬品でない覚せい剤原料を所持することができる。

 b 薬局開設者は、他の薬局開設者に覚せい剤原料を譲り渡すことができる。

 c 薬局で調剤に従事する薬剤師は、医薬品である覚せい剤原料を使用して調剤することができる。

 d 薬局開設者は、覚せい剤原料を薬局内でかぎをかけた場所に保管しなければならない。

 e 薬局開設者は、都道府県知事に届出をすることなく覚せい剤原料を廃棄することができる。

  1(a、b) 2 (a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問115

毒物又は劇物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 毒物又は劇物の製造業の登録を受ければ、製造している毒物又は劇物と同一の品目について、販売又は授与の目的で輸入することができる。

 b 特定毒物研究者は、特定毒物を製造又は輸入することができる。

 c 毒物劇物営業者が、隣接する場所において、毒物又は劇物の製造業又は販売業を営むときは、製造所及び店舗の毒物劇物取扱責任者は、これらの施設を通じて1人で足りる。

 d 大学の研究室において劇物を業務上取り扱う者は、劇物を貯蔵する場所に、「医薬用外」及び「劇物」の文字を表示しなければならない。

 e 毒物劇物営業者は、毒物を廃棄しようとするときは、営業所の所在地の都道府県知事に届け出て、当該職員の立会いのもとに行わなければならない。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、d、e) 4(b、c、d) 5(c、d、e)

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問116

医療法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 病院は、20人以上の患者を入院させるための施設を有していなければならない。

 b 診療所には、専属の薬剤師1名を置かなければならない。

 c 地域医療支援病院は、当該病院に勤務しない医師、歯科医師、薬剤師などの診療、研究又は研修のために当該病院の建物や設備等を利用させるための体制が整備されていなければならない。

 d 特定機能病院は、大学附属病院に限られる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問117

保険調剤に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 分割調剤を行い、当該薬局において調剤済みとならなかった処方せんは、次回来局時まで薬局で保管する。

 b 外用薬は分割調剤を行うことはできない。

 c 保険薬局は、調剤録をその完結の日から3年間保存しなければならない。

 d 調剤済みとなった処方せんに必要事項を記入した処方せんは、調剤録にかえることができる。

    a  b  c  d 

  1 正 正 誤 正

  2 誤 正 正 正

  3 誤 誤 正 正

  4 正 誤 誤 誤

  5 正 誤 正 誤

<解答>へ・  <解説>へ


問118

健康保険法及び関係法令に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 保険薬局は保険薬局である旨を、その薬局の見やすい場所に標示しなければならない。

 b 保険医は、処方せんの交付に際し、患者に対して特定の保険薬局において調剤を受けるべき旨の指示等を行うことができる。

 c 保険調剤において深夜に調剤した場合には、所定の調剤技術料に対し、加算することができる。

 d 「保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則」は、国民健康保険法による保険給付においても、適用される。

    a  b  c  d 

  1 誤 正 正 誤

  2 正 正 誤 正

  3 正 誤 正 正

  4 誤 誤 正 誤

  5 正 誤 誤 正

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問119

患者 (60歳男性) が次の処方内容の処方せん (平成21年1月交付) を保険薬局に持参した。保険薬剤師の対応の正誤について、正しい組合せはどれか。

 ただし、その他の処方せんの記載事項には特別の記載はなくすべて適正である。

 A 処方せんの内容

 (1) メバロチン錠 5      2錠  1日2回 朝夕食後

 (2) ガスター錠 10 mg     2錠  1日2回 朝夕食後

 (3) ブロプレス錠 4      1錠  1日1回 朝食後

                         7日分

 注1 : メバロチンの一般名は、プラバスタチンナトリウム

 注2 : ガスターの一般名は、ファモチジン

 注3 : ブロプレスの一般名は、カンデサルタン シレキセチル


 B 薬歴簿にはAの処方期間と重複し、次の医薬品が記載されていた。

 リピトール錠 10 mg   1錠  1日1回 夕食後

 注4 : リピトールの一般名は、アトルバスタチンカルシウム水和物


 a Aのメバロチン錠 5 はBのリピトール錠 10 mgと類似の効能・効果を有するので、処方した医師の同意を得て、除外した。

 b ガスター錠 10 mgについて、患者の同意を得て後発医薬品を使用した。

 c 調剤料は1剤として算定した。

 d 患者から情報を収集して、患者に対して必要な情報を文書を用いて指導したので薬剤服用歴管理指導料を算定した。

    a  b  c  d 

  1 正 誤 正 正

  2 誤 正 誤 正

  3 誤 正 正 誤

  4 正 誤 正 誤

  5 正 正 誤 正

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問120

介護保険法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 介護保険は、被保険者の要介護状態又は要支援状態に関し、必要な保険給付を行うものである。

 b 介護サービスを受けようとする場合、被保険者は都道府県に要介護認定の申請を行う必要がある。

 c 保険薬局は、居宅療養管理指導を行うに当たって、被保険者の介護被保険者証を確認しなければならない。

 d 居宅療養管理指導を行う者は、サービスの内容及び費用について被保険者に説明し、同意を得なければならない。

    a  b  c  d 

  1 誤 正 正 誤

  2 誤 正 誤 誤

  3 正 正 誤 正

  4 正 誤 正 誤

  5 正 誤 正 正

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_

第94回薬剤師国家試験(平成21年3月)

       医療薬学1 (問121〜問180)


問121

細胞膜に存在する受容体に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 化学受容器引金帯 (CTZ) のセロトニン 5-HT3受容体の刺激は、陽イオン透過性上昇を介して嘔吐を引き起こす。

 b アンギオテンシン II AT1受容体の刺激は、Gqタンパク質との共役を介して血管平滑筋の収縮を引き起こす。

 c 心房性ナトリウム利尿ペプチド受容体の刺激は、受容体内のグアニル酸シクラーゼ活性の上昇を介して体液量の減少を引き起こす。

 d 心臓のムスカリン性アセチルコリン M2受容体の刺激は、Gsタンパク質との共役を介して心拍数を減少させる。

 e 脊髄のグリシン受容体の刺激は、K+透過性上昇を介して運動神経抑制を引き起こす。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問122

薬物 (ア_エ) をイヌに静脈内投与した場合に観察される主な作用について、記述a_dとの対応で正しい組合せはどれか。

   

 a アドレナリンα1受容体直接刺激により血圧を上昇させる。

 b カテコールアミン遊離及びアドレナリンβ1受容体直接刺激により心拍出量を増大させる。

 c カテコールアミン遊離により中枢神経を興奮させる。

 d アドレナリンβ2受容体直接刺激により気管支を拡張させる。

    a  b  c  d

  1 ア イ エ ウ

  2 ア ウ イ エ

  3 ウ エ ア イ

  4 イ ア エ ウ

  5 エ ア ウ イ

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問123

コリン作動薬及び抗コリン薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ピロカルピンは、シュレム管からの眼房水の排出を抑制し、眼圧を上昇させる。

 b ベタネコールは、コリンエステラーゼで分解されやすく、作用は一過性である。

 c ネオスチグミンは、コリンエステラーゼ阻害作用を有し、手術後の腸管麻痺や排尿障害に用いられる。

 d ピレンゼピンは、ムスカリン性アセチルコリンM1受容体の選択的遮断薬であり、胃液分泌を抑制する。

 e イプラトロピウムは、経口投与による吸収が良く、気管支平滑筋のムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断する。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問124

局所麻酔薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 触覚、温覚、痛覚の順に感覚が失われる。

 b リドカインの作用を持続させる目的で、アドレナリンのような血管収縮薬が併用される。

 c プロカインは、組織浸透性が低いので、表面麻酔には不適当である。

 d オキセサゼインは、強酸性条件下でも有効であり、胃粘膜局所麻酔薬として用いられる。

 e ジブカインは、偽性コリンエステラーゼによって速やかに加水分解され、作用時間は短い。

    a  b  c  d  e

  1 正 正 誤 誤 誤

  2 誤 正 正 正 誤

  3 正 誤 正 誤 正

  4 誤 正 誤 正 誤

  5 正 誤 誤 正 正

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問125

パーキンソン病治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a カルビドパは、芳香族L-アミノ酸デカルボキシラーゼを阻害し、内服したレボドパの脳内移行量を増加させる。

 b ドロキシドパは、パーキンソン病における振戦と筋強剛を改善するが、無動症とすくみ足を悪化させる。

 c セレギリンは、B型モノアミン酸化酵素 (MAOB) を阻害し、レボドパの効果を増強する。

 d タリペキソールは、ドパミンD2受容体を刺激してパーキンソン病の症状を改善する。

 e ビペリデンは、向精神薬により誘発されるパーキンソン病様症状には無効である。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問126

抗うつ薬及び抗そう薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a クロミプラミンは、抗コリン作用の弱い抗うつ薬である。

 b ミアンセリンは、シナプス前アドレナリンα2受容体遮断により、ノルアドレナリン遊離を増加させる。

 c パロキセチンは、セロトニン再取り込みを阻害し、神経終末のセロトニン自己受容体のダウンレギュレーションを引き起こす。

 d 炭酸リチウムは、イノシトール-1-リン酸分解酵素を阻害し、ホスファチジルイノシトール代謝回転を亢進させる。

 e ミルナシプランは、ドパミントランスポーターに選択的に作用してドパミン再取り込みを阻害する。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問127

催眠薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 長時間型のベンゾジアゼピン系薬は、短時間型よりも退薬による反跳現象を起こしにくい。

 b ニトラゼパムは、入眠に至るまでの時間には影響しないが、入眠後の覚醒回数と時間を減少させる。

 c フルラゼパムは、作用時間の短い催眠薬で、一過性前向性健忘を起こしやすい。

 d エチゾラムは、GABAA受容体のGABA結合部位に直接作用して、Cl-の透過性を亢進する。

 e ゾルピデムは、ベンゾジアゼピン系薬と化学構造は異なるが、ベンゾジアゼピン受容体に作用してGABAA受容体機能を亢進させる。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問128

モルヒネに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 適正量を長期にわたり癌性疼痛の治療に使用しても、精神的依存性は臨床上問題とならない。

 b 鎮痛作用は、主として脊髄-視床系知覚伝導路のκ受容体を刺激することによる。

 c コデインと比較して、鎮痛作用は強いが、鎮咳作用は弱い。

 d 止瀉作用には、オピオイド受容体を介した腸管からのセロトニン遊離抑制作用が関与している。

 e 縮瞳作用には、耐性形成は認められない。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問129

免疫系に作用する薬物とその薬理作用及び適応症について、正しいものの組合せはどれか。


薬物

薬理作用

適応症

a

シクロスポリン

カルモジュリン活性化阻害

ネフローゼ症候群

b

メトトレキサート

葉酸代謝拮抗

関節リウマチ

c

シクロホスファミド

DNAアルキル化

バセドウ病

d

アザチオプリン

核酸合成阻害

クローン病

e

ミゾリビン

プリン塩基合成阻害

腎移植に伴う拒絶反応

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問130

鼻炎に用いられる薬物とその薬理作用の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。


薬物

薬理作用

a

クロルフェニラミン

ヒスタミン H1受容体遮断作用により、鼻炎によるくしゃみを抑制する。

b

プランルカスト

抗コリン作用に基づく血管透過性抑制作用により、水性鼻漏に有効である。

c

ナファゾリン

アドレナリンα1受容体刺激を介する鼻粘膜の血管収縮により、鼻閉を寛解する。

d

フルチカゾンプロピオン酸エステル

鼻腔内適用により、起炎物質の生合成を抑制し、抗鼻炎効果を示す。

e

トラニラスト

リンパ球からのサイトカイン遊離抑制作用により、鼻炎の予防に有効である。

  1(a、b、c) 2(a、b、e)  3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問131

非ステロイド性抗炎症薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a メロキシカムは、シクロオキシゲナーゼ 1 (COX-1) と2 (COX-2) に対して強い阻害作用を有し、胃粘膜損傷を起こしやすい。

 b アスピリンは、COX-2を選択的にアセチル化するため、胃粘膜刺激作用は弱いが、ぜん息発作を誘発することがある。

 c ジクロフェナクは、強い抗炎症作用を有するが、中枢性の副作用は極めて少ない。

 d ロキソプロフェンは、鎮痛R炎症作用は強力であるが、インドメタシンに比べて胃粘膜刺激作用は弱い。

 e ピロキシカムは、強力な抗炎症作用を有し、血中半減期が長いため1日1回の服用で有効である。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問132

強心薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a コルホルシンダロパートは、Gsタンパク質を直接活性化し、心筋細胞のアデニル酸シクラーゼ活性を上昇させる。

 b ジギトキシンは、Na+, K+-ATPアーゼを阻害して、心筋細胞内のNa+濃度を上昇させる。

 c ミルリノンは、ホスホジエステラーゼ IIIを阻害し、心筋細胞内のサイクリック AMP (cAMP) 分解を抑制する。

 d ピモベンダンは、トロポニンのCa2+に対する感受性を低下させ、心筋細胞の収縮力を回復させる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問133

抗不整脈薬の作用機序及び副作用について、正しいものの組合せはどれか。

    薬物      作用機序              副作用

 a キニジン    Na+チャネル遮断            心室細動

 b アミオダロン  K+チャネル遮断            肺線維症

 c メキシレチン  ムスカリン性アセチルコリン受容体遮断 錯乱

 d リドカイン   L型Ca2+チャネル遮断         めまい

 e ベラパミル   アドレナリンβ受容体遮断       痙れん

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問134

抗高血圧薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a アムロジピンは、ジヒドロピリジン系Ca2+チャネル遮断薬であり、作用持続は短い。

 b カプトプリルは、アンギオテンシン変換酵素阻害作用をもち、副作用として空咳を誘発しやすい。

 c ロサルタンは、アンギオテンシンII AT1受容体を遮断し、アンギオテンシン II による血管収縮やアルドステロン分泌を抑制する。

 d ラベタロールは、アドレナリンβ1受容体を選択的に遮断し、心機能抑制作用とレニン分泌抑制作用を示す。

 e プラゾシンは、中枢アドレナリンα2受容体を刺激し、降圧作用を示す。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問135

虚血性心疾患治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ニトログリセリンは、心臓の後負荷を軽減するが、前負荷には影響を及ぼさない。

 b 硝酸イソソルビドは、一酸化窒素 (NO) 供与体として働くことで、ホスホジエステラーゼを活性化する。

 c ニコランジルは、NO供与体としての作用とK+チャネル開口作用を有する。

 d アテノロールは、心拍数と収縮力を減少させることで、心筋の酸素消費量を低下させる。

 ジルチアゼムは、冠血管のれん縮を抑制して冠血流量を増大させるとともに、心筋の酸素消費量を低下させる。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問136

呼吸器系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a オキシトロピウムは、炎症惹起メディエーターの作用を抑制する気管支ぜん息治療薬である。

 b テオフィリンは、ホスホジエステラーゼを阻害してサイクリックAMP (cAMP) 濃度を高め、気管支平滑筋の弛緩を起こす。

 c セラトロダストは、トロンボキサン合成酵素の選択的阻害作用を示し、気道過敏症の発症を抑制する。

 d ケトチフェンは、肥満細胞からのヒスタミンやロイコトリエンの遊離を抑制し、気管支ぜん息発作を予防する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問137

消化管運動に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a メトクロプラミドは、胃・十二指腸のドパミンD2受容体を刺激し、消化管運動を促進する。

 b モサプリドは、消化管のセロトニン5-HT4受容体を刺激し、アセチルコリン遊離の増大を介して消化管運動を促進する。

 c ブチルスコポラミンは、三級アミンの抗コリン薬であり、消化管運動を抑制する。

 d 硫酸マグネシウムは、腸管内に水分を保持し、水様便を排出させる。

 e ヒマシ油は、腸内でリシノール酸とグリセリンに加水分解され、リシノール酸が小腸を刺激して瀉下作用を示す。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問138

消化性潰瘍治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a レバミピドは、プロスタグランジンE2受容体を刺激し、胃粘膜の血流を増大させる。

 b セトラキサートは、胃粘膜内でのペプシノーゲン活性化抑制・生成抑制及び抗カリクレイン作用により胃酸分泌を抑制する。

 c ランソプラゾールは、H+, K+-ATPアーゼの構造に含まれるSH基と結合し、酵素活性を阻害する。

 d ラニチジンは、胃粘膜壁細胞のH1受容体を遮断し、胃酸分泌を抑制する。

 e 酸化マグネシウムは、タンパク質と複合体を形成し、収斂作用を示す。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問139

利尿薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a トリアムテレンは、遠位尿細管で抗アルドステロン作用を介してNa+-H+交換を抑制する。

 b メフルシドは、主に近位尿細管の炭酸脱水酵素を阻害し、Na+-K+交換系を抑制する。

 c トラセミドは、ヘンレ係蹄上行脚でNa+-K+-2Cl- の共輸送を阻害する。

 d ヒドロクロロチアジドは、遠位尿細管でNa+-Cl- の共輸送を阻害する。

 e イソソルビドは、尿細管の管腔内浸透圧を上昇させ、Na+ の再吸収を促進する。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問140

生殖器系に作用する薬物とその作用機序及び適応症について、正しいものの組合せはどれか。


薬物

作用機序

適応症

a

ジノプロスト

プロスタグランジンF受容体刺激

妊娠末期の陣痛誘発

b

ブセレリン

ゴナドトロピン放出ホルモン (GnRH) 受容体脱感作

子宮内膜症

c

シルデナフィル

サイクリックGMP (cGMP) 分解促進

勃起不全

d

ピペリドレート

ムスカリン性アセチルコリン受容体刺激

弛緩性子宮出血

e

リュープロレリン

テストステロン受容体遮断

前立腺肥大症

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問141

血液凝固阻害薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ヘパリンは、アンチトロンビンIIIと複合体を形成し、血液凝固に関連するセリンプロテアーゼを不活性化する。

 b ダナパロイドは、血液凝固Xa因子に選択的に作用して、血液凝固を阻害する。

 c ダルテパリンは、トロンビン阻害作用に比べて血液凝固Xa因子阻害作用が強い。

 d サルポグレラートは、糖タンパク質IIb/IIIa複合体阻害作用により、血小板凝集を抑制する。

 e アルガトロバンは、アンチトロンビンIII依存的にトロンビンの活性を阻害する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4 (b、d、e) 5(c、d、e)

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問142

眼に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a チモロールは、アドレナリンα受容体刺激作用による血管収縮を介して眼内圧を低下させる。

 b ジスチグミンは、毛様体筋及び瞳孔括約筋を弛緩させ、眼内圧低下及び近視性調節麻痺を引き起こす。

 c イソプロピルウノプロストンは、瞳孔径に影響を及ぼさず、眼房水流出促進により眼内圧を低下させる。

 d トロピカミドは、散瞳を引き起こすため眼底検査の前処置に用いられるが、緑内障には禁忌である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4 (b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問143

皮膚に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a クロコナゾールは、白癬菌に対してタンパク質合成阻害により抗真菌作用を示す。

 b ベタメタゾンは、感染を伴う皮膚炎に対して消炎早y作用を示す。

 c メトキサレンは、尋常性白斑に用い、紫外線によりメラニン沈着作用を示す。

 d アルプロスタジルアルファデクスは、皮膚潰瘍に対し患部血流改善、肉芽・表皮形成促進作用を示す。

 e タカルシトールは、活性型ビタミンD3で、表皮細胞増殖抑制や分化誘導により角化異常に対して正常化作用を示す。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問144

糖尿病及び糖尿病合併症の治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a メトホルミンは、主に肝臓の糖新生抑制により血糖値を下げるが、副作用として腎・肝障害が挙げられる。

 b ピオグリタゾンは、インスリン感受性を増大させて血糖値を下げるが、副作用として体重増加・浮腫が挙げられる。

 c ボグリボースは、α-グルコシダーゼを阻害して多糖類の分解・吸収を抑制するが、副作用として腹部膨満が挙げられる。

 d エパルレスタットは、アラビノース還元酵素阻害により、末梢神経障害を改善する。

 e ナテグリニドは、スルホニル尿素誘導体で、食直前の服用によりインスリン分泌を促進する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問145

高脂血症 (脂質異常症) 治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a シンバスタチンは、肝細胞中のコレステロールを減少させる結果、低比重リポタンパク質 (LDL) 受容体数を増加させる。

 b ベザフィブラートは、LDL受容体の活性化により、肝臓における脂質の取り込みと分解を促進する。

 c ニコチン酸は、リポタンパク質リパーゼの活性を高めてトリグリセリドを減少させる。

 d イコサペント酸エチルは、血中コレステロールを減少させるが、トリグリセリド減少作用はない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問146

痛風・高尿酸血症治療薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a アロプリノールは、キサンチン酸化酵素によるキサンチンから尿酸への酸化反応を競合的に阻害する。

 b コルヒチンは、好中球の走化性因子に対する反応性を低下させ、炎症部位への遊走を抑制する。

 c ベンズブロマロンは、尿細管における尿酸の再吸収を抑制せずに尿酸分泌を促進する。

 d ブコロームは、尿細管における尿酸の再吸収の抑制作用に加えて抗炎症作用を有する。

    a  b  c  d

  1 正 正 正 誤

  2 正 正 誤 正

  3 正 誤 正 正

  4 誤 誤 正 誤

  5 誤 正 誤 正

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問147

骨粗しょう症治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a カルシトリオールは、ビタミンD受容体に結合し、副甲状腺ホルモンの合成蛯}制する。

 b エルカトニンは、破骨細胞による骨吸収を抑制する作用に加えて、骨痛に対する鎮痛作用をもつ。

 c アレンドロン酸は、骨芽細胞におけるオステオカルシンの合成を促進する。

 d メナテトレノンは、血清Ca2+濃度を低下させ、骨吸収を抑制する。

 e イプリフラボンは、骨吸収を直接的に抑制するとともに、エストロゲンのカルシトニン分泌促進作用を増強して、間接的に骨吸収を抑制する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問148

抗菌薬の作用機序に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a テトラサイクリンは、細菌リボソーム50Sサブユニットに結合し、アミノアシルtRNAのリボソームヘの結合を阻害する。

 b ホスホマイシンは、トランスペプチダーゼを阻害し、細菌の細胞壁合成を阻害する。

 c レボフロキサシンは、DNAジャイレースを阻害し、DNAの複製を阻害する。

 d アムホテリシンBは、真菌細胞膜のエルゴステロールと結合し、膜障害を起こす。

 e リファンピシンは、DNA依存性RNAポリメラーゼを阻害し、RNA合成を抑制する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問149

抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ブスルファンは、DNAをアルキル化し、DNA合成を阻害する。

 b パクリタキセルは、微小管の重合を阻害して紡錘体の機能を妨げ、有糸分裂を阻害する。

 c ファドロゾールは、アンドロゲンからのエストロゲンの生合成を抑制し、閉経後乳癌の増殖を抑制する。

 d ブレオマイシンは、DNA鎖を非酵素的に分解し、扁平上皮癌の治療に用いられる。

 e イマチニブは、上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼを選択的に阻害する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問150

次の薬理作用とその試験法の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。


     薬理作用            試験法

 a アセトアミノフェンの解熱作用   酢酸ライジング法

 b インドメタシンの抗炎症作用    カラゲニン足蹄浮腫法

 c ハロペリドールの抗精神病作用   コンフリクト (葛藤) 試験

 d フェニトインの抗てんかん作用   電撃痙れん法

  1(a、b)  2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問151

薬物の生体膜透過機構に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 単純拡散は、Fickの法則に従い、その透過速度は濃度勾配に反比例する。

 b Fickの法則において、透過速度は膜の厚さに反比例する。

 c セファレキシンは、プロトン勾配を利用した担体介在輸送により小腸粘膜を透過する。

 d 促進拡散は、担体介在輸送のため、エネルギーを必要とする。

 e Michaelis-Menten式に従う輸送において、薬物濃度がMichaelis定数 (Km) に比べて著しく大きな値のときは、輸送速度は薬物濃度に比例する。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問152

薬物吸収に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 口腔内崩壊錠は、薬物を口腔粘膜から吸収させ、肝初回通過効果を回避する目的で用いられる。

 b 鼻腔粘膜を介して吸収された薬物は、肝初回通過効果を受けない。

 c 狭心症治療に用いられる経皮治療システムでは、主薬の皮膚透過が吸収における律速過程となっている。

 d 抗生物質の坐剤に配合されているカプリン酸ナトリウムは、主薬の吸収促進を目的としている。

    a  b  c  d

  1 誤 正 誤 誤

  2 正 誤 正 誤

  3 正 誤 正 正

  4 誤 正 誤 正

  5 正 誤 誤 正

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問153

経口投与後の薬物吸収に及ぼす食事の影響に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a フェニトインは、水溶性が低いので、食後に投与した方が吸収は増大する。

 b リボフラビンは、食後に投与すると胃内滞留時間が長くなり、胃酸による分解が進み吸収が低下する。

 c アセトアミノフェンは、食後に投与すると胃内容排出速度が小さくなるため、吸収が遅延する。

 d シクロスポリンは、脂溶性が高く、吸収は食事の影響を受けない。

    a  b  c  d

  1 正 誤 正 誤

  2 正 正 誤 誤

  3 誤 正 誤 正

  4 誤 誤 誤 正

  5 正 誤 正 正

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問154

薬物の血漿タンパク結合に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬物と血漿タンパク質との結合の親和性は結合定数で表され、この数値が小さいほど親和性が高い。

 b ジアゼパムは、アルブミン分子上の薬物結合部位のサイト IIに結合する。

 c プロプラノロールは、α酸性糖タンパク質に結合する。

 d インドメタシンは、ワルファリンの血漿タンパク結合を競合的に阻害し、抗血液凝固作用を減弱させる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問155

薬物代謝に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a イミプラミンは、シトクロムP450による N-脱メチル化を受けて活性代謝物へ変換される。

 b ソリブジンの代謝物である5-ブロモビニルウラシルは、ジヒドロピリミジン脱水素酵素を阻害し、5-フルオロウラシルの代謝を抑制する。

 c サラゾスルファピリジンは、腸内細菌による酸化的代謝を受け、5-アミノサリチル酸へ変換されて抗炎症作用を示す。

 d モルヒネは、小腸と肝臓で3位と6位の水酸基が主に硫酸抱合され、そのうち6位抱合体は鎮痛作用を示す。

    a  b  c  d

  1 正 正 誤 誤

  2 誤 正 正 誤

  3 正 誤 誤 正

  4 誤 誤 正 誤

  5 正 誤 正 正

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問156

線形1-コンパートメントモデルに従い、肝代謝と腎排泄によって体内から消失する薬物Aを、ある患者に急速静注したときの体内動態データを次に示す。この患者の糸球体ろ過速度 (GFR) を100 mL/minとしたとき、薬物Aの血漿タンパク非結合率に最も近い値はどれか。ただし、薬物Aは腎尿細管で分泌・再吸収を受けず、血漿タンパク非結合形のみが糸球体で自由にろ過されるものとする。

投与量 (mg)

100

血漿中濃度時間曲線下面積 (mg・hr/L)

40

未変化体の尿中総排泄量 (mg)

25

代謝物の尿中総排泄量 (未変化体換算量) (mg)

75


  1 0.01  2 0.05  3 0.1  4 0.5  5 0.7  6 0.9

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問157

薬物動態の変動要因に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a カルバマゼピンは、連用によって代謝酵素の誘導を起こし、同じ量をくり返し投与した場合、血中濃度は上昇する。

 b ワルファリンの血中濃度は、イトラコナゾールによるシトクロムP450の非特異的阻害により上昇する。

 c テオフィリンの血中濃度は、シメチジンによる尿細管分泌の阻害により上昇する。

 d ジゴキシンの血中濃度は、キニジンによる尿細管分泌の阻害により上昇する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問158

下図は健常人における6種の薬物の血漿タンパク結合率と肝抽出率をプロットしたものである。これらの薬物の体内動態の変動に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 肝血流速度が減少すると、ニカルジピン、リドカイン、プロプラノロールの肝クリアランスは低下する。

 b 血漿アルブミン量が低下した際のアンチピリン、テオフィリン、トルブタミドの肝クリアランスの変動率はほぼ等しい。

 c アンチピリン、テオフィリン、トルブタミドの肝クリアランスは、いずれも肝固有クリアランスの変動の影響を受けやすい。

 d ニカルジピンとトルブタミドの肝クリアランスは、いずれも血漿タンパク結合率の変動の影響を受けやすい。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

   

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問159

フェニトインを300 mg/day服用中の患者の定常状態平均血漿中濃度は、8.0 μg/mLであった。その後、発作が起こったため投与量を350 mg/dayに増量したところ、定常状態平均血漿中濃度は 20μg/mLとなった。この患者における、最大消失速度 (Vmax)とMichaelis定数 (Km)に最も近い値の組合せはどれか。ただし、フェニトインは主に肝代謝により消失し、定常状態の消失速度は代謝速度に等しいと考え、代謝速度はMichaelis-Menten式に従うものとする。


  Vmax (mg/day)  Km (μg/mL)

 1 330       2.0

 2 360       2.5

 3 390       2.5

 4 420       4.0

 5 460       4.0

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問160

図1は吸収過程のある線形1-コンパートメントモデルを示す。Xaは吸収部位に存在する薬物量、Xは体内コンパートメント中の薬物量、Xeは消失した薬物量、kaは吸収速度定数、keは消失速度定数である。体内動態がこのモデルに従う薬物を経ロ投与した際の血中濃度時間曲線を図2に示す。投与量が100 mg、kaが0.5 hr-1、keが0.1 hr-1のとき、次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。ただし、吸収率は100 %であり、分布容積は一定とする。また、A点は吸収開始時刻を、B点は最高血中濃度に到達した時刻を示す。

    
   

 a A点における体内からの薬物の消失速度は0 mg/hrである。

 b 投与量を2倍にすると、B点は右に移動する。

 c B点において、Xa = Xの関係が成り立つ。

 d kaが2倍になると、血中濃度時問曲線下面積は2倍になる。

 e keが2倍になると、血中濃度時間曲線下面積は1/2になる。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問161

薬物2.5 mgを急速静脈内投与した際、その血中濃度時間曲線下面積 (AUC) は250 μg・hr/L、area under the first moment curve (AUMC) は1250 μg・hr2/Lであった。この薬物を静脈内投与した際と同じ投与量で経口投与した場合の平均滞留時間 (MRT) は8.0 hrであった。この薬物の平均吸収時間 (MAT) (hr) は次のどれか。ただし、この薬物は消化管から完全に吸収されるものとする。

  1 2.0  2 3.0  3 5.0  4 8.0  5 11.0

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問162

消失半減期が10 hrの薬物を定常状態に達するまで、消失半減期ごとに繰り返し静脈内投与するとき、2回目の投与直前の血中濃度を測定したところ14 μg/mLであった。定常状態での最低血中濃度 (μg/mL)は次のどれか。ただし、定常状態での最低血中濃度 (Css, min) は次の式で表される。

   

 Dは投与量、Vdは分布容積、keは消失速度定数、τは投与間隔である。

  1 21   2 28   3 32   4 35   5 40

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問163

血中薬物濃度モニタリング (TDM) を必要とする薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a フェノバルビタールは、主に肝臓で代謝され、有効血中濃度域は15_40 ng/mLである。

 b テオフィリンは、トラフ値が5 μg/mLを越え、ピーク値が20 μg/mLになると副作用発現の可能性が高くなる。

 c バンコマイシンの投与設計では、腎機能に注意する。

 d ゲンタマイシン点滴終了1時間後及び次回投与直前の血中濃度は、投与設計に有用なデータとなる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問164

シクロスポリン及びタクロリムスに関する以下の問に答えよ。


問164

両薬物に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a いずれの薬物もP-糖タンパク質により輸送される。

 b いずれの薬物もCYP3A4により代謝される。

 c タクロリムスに関しては、マイクロエマルション製剤が用いられることがある。

 d 血中薬物濃度モニタリング (TDM) における有効血中濃度域は、シクロスポリンの方が低い。

    a  b  c  d

  1 正 正 誤 誤

  2 誤 正 正 誤

  3 正 誤 誤 正

  4 誤 誤 正 正

  5 正 正 誤 正

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問165

シクロスポリン注射液を体重60 kgの患者に1日量 4 mg/kgで静脈内持続点滴したときの定常状態の全血中濃度が250 ng/mLであった。この患者のシクロスポリン全身クリアランス (L/hr) として最も近い値はどれか。 

  1 0.025  2 0.40  3 0.96  4 25  5 40  6 960

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問166

トリメタジオン及びエトスクシミドはともに室温で結晶性の固体であるが、それぞれを含有する製剤を混合すると凝固点降下を起こして液状となるため、配合不適とされる。この現象が起こる原因に最も関係の深い語句はどれか。

 1 チキソトロピー

 2 ガラス転移

 3 エルダーの仮説

 4 相互溶解

 5 液晶化

 6 共融混合物

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問167

医薬品の安定性に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 特殊酸塩基触媒反応において、分解速度定数の常用対数を溶液のpHに対してプロットすると、H30+が触媒作用を示す範囲では+1、OH-が触媒作用を示す範囲ではー1の傾きをもつ直線が得られる。

 b 0次及び2次反応で分解される医薬品の半減期は、反応物質の初濃度に影響を受ける。

 c 分解反応の反応次数が同じでアレニウス式に従い、活性化エネルギーも同じ2種の医薬品の分解速度定数の比は、温度にかかわらず一定である。

 d 異符号のイオン間の反応で分解する医薬品は、溶液のイオン強度が増大すると不安定になる。

    a  b  c  d

  1 正 誤 誤 正

  2 正 誤 正 正

  3 誤 正 誤 正

  4 誤 誤 正 誤

  5 誤 正 正 誤

  6 正 正 誤 誤

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問168

粉体の性質及びその評価法に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 一般に、粉体のかさ密度は粒子密度に比べて大きい。

 2 粉体層のみかけ体積に対する粒子の実体積の割合を充てん率といい、充てん率の逆数を粉体の空隙率という。

 3 密度が同一な球形粒子からなる粉体では、それぞれの粉体の平均粒子径は比表面積に反比例する。

 4 コールターカウンター法では、個々の粒子の粒子径と同時に粒子形状の情報が得られる。

 5 レーザー回折法は粉体の粒子径の測定法の1つであり、粉体の結晶性も評価できる。

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問169

弱酸性薬物は水溶液中でHA = H+ + A- のように解離する。pKa値が5.0、非解離形薬物HAの溶解度が0.1 mol/Lである弱酸性藥物の結晶0.11 molを0.01 mol/Lの塩酸0.1 Lに懸濁し、塩基Bを少量ずつ添加していくとき、pH 5からpH 8における溶解した非解離形薬物濃度 [HA] を示すグラフは次のどれか。ただし、HA及びA- は塩酸及び塩基Bと反応せず、結晶の溶解及び塩基Bの添加による体積変化は無視できるものとする。

   

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問170

固形製剤の物性評価に関する記述とそれを説明するための式の対応として、正しいものの組合せはどれか。


固形製剤の物性評価に関する記述

a

接触角が小さいほど固体の表面はぬれやすい。

Youngの式

b

粘度が低い溶媒ほど錠剤中への浸入速度が大きい。

Washbumの式

c

溶解過程では、かく搾条件により溶解速度が変化する。

Higuchiの式

d

粉体層に空気を透過させ、透過速度と圧力低下の関係から粉体の比表面積を測定する。

Langmuirの式

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問171

界面活性剤の性質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ソルビタンモノラウレートのHLB ( hydrophile-lipophile balance) 値は、ソルビタンモノステアレートのHLB値に比べて小さい。

 b アルキル硫酸ナトリウムの直鎖アルキル基 (C10H21_C18H37) の炭素数が増加すると、クラフト点は低くなる。

 c ドデシル硫酸ナトリウム水溶液の当量電気伝導度は、ある濃度以上で急激に低下する。

 d ポリオキシエチレン p-ノニルフェニルエーテルのオキシエチレン基の付加モル数が増加すると、臨界ミセル濃度は高くなる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問172

分散系の安定性に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 液中に分散したコロイド粒子は、Stokesの式に従って沈降する。

 b 親水性コロイドは、溶液の電解質濃度を高めることによって安定化できる。

 c 乳剤のクリーム分離は、内相すべてが完全に合一することによって起こる。

 d ケーキングを起こしやすい懸濁剤は、分散媒の粘度を増大させることによって安定化できる。

    a  b  c  d

  1 正 誤 正 正

  2 誤 正 正 誤

  3 正 正 正 誤

  4 正 誤 誤 正

  5 誤 誤 誤 正

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問173

レオロジーに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 粘弾性体に一定の応力を加え続けたとき、生じるひずみが時間経過とともに増大する現象をクリープという。

 b 粘弾性体のフォークト (Voigt) モデルは、バネとダッシュポットを直列に組合せたモデルである。

 c アンドレード (Andrade) の式は、液体の粘度と絶対温度の関係を表す。

 d オストワルド (Ostwald) 型粘度計は、非ニュートン流体の粘度測定に適している。

    a  b  c  d

  1 誤 正 誤 正

  2 誤 正 正 誤

  3 正 誤 誤 正

  4 正 誤 正 誤

  5 正 誤 正 正

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問174

軟膏基剤に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 創傷面に水分を補給したいときには、水溶性基剤を用いる。

 b 吸水軟膏は、水相を含む乳剤性基剤である。

 c 乳剤性基剤は、皮膚刺激性が少なく、びらんへの使用に適している。

 d w/o型の乳剤性基剤と水溶性基剤との混合は、避けるべきである。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問175

滅菌法及び無菌性保証に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 滅菌とは、物質中の病原性を示す微生物を殺滅又は除去することをいう。

 b 最終滅菌法には、加熱法、照射法、ガス法、ろ過法がある。

 c 高圧蒸気法では、乾熱法よりも高温で滅菌が行われる。

 d 超ろ過法により注射用水を製することができる。

 e 培地充てん試験法は、無菌操作法で製造される医薬品の無菌性保証の適切性を検証する方法である。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問176

湿式顆粒圧縮法による錠剤の製造過程について、a、b、c、dのそれぞれに入れるべき添加剤として正しい組合せはどれか。

   



a

b

c

d

1

ステアリン酸マグネシウム

ヒドロキシプロピルセルロース

乳糖

クロスカルメロースナトリウム

2

乳糖

クロスカルメロースナトリウム

ヒドロキシプロピルセルロース

ステアリン酸マグネシウム

3

ステアリン酸マグネシウム

クロスカルメロースナトリウム

ヒドロキシプロピルセルロース

乳糖

4

乳糖

ヒドロキシプロピルセルロース

クロスカルメロースナトリウム

ステアリン酸マグネシウム

5

乳糖

クロスカルメロースナトリウム

ステアリン酸マグネシウム

ヒドロキシプロピルセルロース

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問177

医薬品の包装と容器に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a SP包装は、錠剤やカプセル剤をポリ塩化ビニルなどを成型したくぼみに入れ、ラミネートフィルムを圧着したものである。

 b セロファンは、透湿性が低いので、防湿性の包装材料として用いられる。

 c エアゾール剤には、密封容器を用いる。

 d プレフィルドシリンジは、薬液あるいは用時溶解・懸濁する薬剤と溶解・分散媒があらかじめ注射器に充てん、滅菌された製剤である。

 e プラスチック製医薬品容器試験法は、注射剤の容器にのみ適用される。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問178

DDSに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a マトリックス型放出制御製剤では、薬物が高分子やワックスなどの基剤中に分散されており、基剤中の薬物分子の拡散や基剤の侵食 (エロージョン)、溶解によって薬物が放出制御される。

 b ロンタブは、半透膜で被覆された錠剤であり、浸透圧を利用して徐放性を示す。

 c スパンタブは、フィルムコーティングした徐放性部を核とし、その外側を速放性部で囲み糖衣錠としたものである。

 d リュープロレリン酢酸塩を含有した乳酸ーグリコール酸共重合体マイクロスフェアは、皮下投与後4週間にわたって主薬を放出させることができる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問179

リポソームに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 油相として大豆油を用い、レシチンを乳化剤に用いて乳化した o/w型エマルションに分類される。

 b 脂溶性、水溶性いずれの薬物に対してもキャリアーとして利用できる。

 c 静脈内投与した場合には、肝臓や脾臓等の細網内皮系組織で貧食される。

 d 血中滞留性の向上を目的として、ポリエチレングリコールによる表面修飾が利用される。


    a  b  c  d

  1 正 正 誤 誤

  2 正 誤 正 誤

  3 正 誤 誤 正

  4 誤 正 正 正

  5 誤 正 正 誤

  6 誤 誤 誤 正

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問180

日本薬局方の製剤試験法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 素錠の製剤均一性試験法において、有効成分含量が25 mg以上で、かつ製剤中の有効成分の割合が質量比25%以上の場合は、質量偏差試験が適用できる。

 b 崩壊試験法において、補助盤は医薬品各条で規定されている場合のみ、使用できる。

 c 腸溶性製剤の溶出試験法において、第1液で一定時間耐酸性の試験を行った後、その試料を引き続き第2液で試験する。

 d 徐放性経口製剤の溶出試験法において、試験の操作及び試験液は即放性経口製剤の場合と同じである。


   a  b  c  d

 1 正 誤 正 正

 2 誤 誤 誤 正

 3 正 正 誤 正

 4 正 誤 正 誤

 5 誤 正 誤 誤

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_

第94回薬剤師国家試験(平成21年3月)

       医療薬学2 (問181〜問240)


問181

骨粗しょう症とその治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 原発性と続発性に分類され、原発性の発症頻度が高い。

 b 閉経後は骨吸収の相対的な低下により、骨量の減少をきたす。

 c 選択的エストロゲン受容体モジュレーターは、静脈血栓塞栓症のリスクを増大させる。

 d 副腎皮質ステロイド性薬は、ステロイドホルモン受容体を介して発症を抑制する。

 e ビスホスホネート製剤は、骨形成を促進する。

    a  b  c  d  e

  1 正 正 誤 正 正

  2 正 誤 正 誤 誤

  3 正 正 正 誤 誤

  4 誤 誤 正 正 正

  5 誤 誤 誤 誤 正

  6 誤 正 誤 正 誤

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問182

乳癌とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a リツキシマブは、HER2 (human epidermal growth factor receptor type2) が過剰発現している転移性乳癌に用いられる。

 b リュープロレリン酢酸塩は、閉経後乳癌に適応がある。

 c アナストロゾールは、アロマターゼ阻害作用により、閉経後乳癌の治療に用いられる。

 d タモキシフェンクエン酸塩は、子宮体癌のリスクを増大させる。

 e パミドロン酸二ナトリウム水和物は、骨転移をきたした場合に用いられる。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e) 

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問183

真菌感染症とその治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 深在性真菌症には、アスペルギルス症、クリプトコッカス症がある。

 b 白癬菌は、皮膚糸状菌の一種である。

 c 抗悪性腫瘍薬の投与により発症することがある。

 d フルシトシンは、真菌細胞内で5-フルオロウラシルに変換される。

 e ミカファンギンナトリウムは、スクアレンエポキシダーゼを阻害する。

    a  b  c  d  e

  1 誤 誤 誤 誤 正

  2 誤 正 誤 正 誤

  3 誤 誤 正 誤 誤

  4 正 誤 誤 正 正

  5 正 正 正 誤 正

  6 正 正 正 正 誤

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問184

70歳男性。1年前、交通事故により痙れん発作を起こすようになり、薬が処方され、発作は消失した。半年前より血圧が160/82 mmHg前後で、本態性高血圧症と診断され、降圧薬が処方された。現在、血圧は140/70 mmHgと安定している。最近、入れ歯があわなくなり歯科医を受診したところ、歯ぐきの腫れが認められたため、薬の副作用を疑い、かかりつけ薬局への相談を勧められた。

現在、服用中の薬物は、下記のとおりである。副作用の原因と考えられる薬物の正しいものの組合せはどれか。

脳外科より

 a フェノバルビタール  b フェニトイン

内科より

 c ニフェジピン     d カンデサルタン シレキセチル

薬局より

 e ファモチジン

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問185

42歳会社員。6ヶ月前、課長に昇進したが、その後しばらくして元気をなくす。朝早く目覚めるが、なかなか離床できない。家でも会社でもふさぎこんでいる。会社も休みがちである。

この患者の治療薬として正しいものの組合せはどれか。

 a ガバペンチン

 b アザセトロン塩酸塩

 c フルボキサミンマレイン酸塩

 d タンドスピロンクエン酸塩

 e カベルゴリン

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問186

38歳女性。食欲不振を訴え、8ヶ月前から消化性潰瘍治療薬が投与され、3ヶ月前から乳汁漏出がみられるようになった。身長160 cm、体重45 kg。血液生化学検査値:甲状腺刺激ホルモン 1.0 μU/mL (基準値 0.34-3.5 μU/mL)、遊離サイロキシン 0.2 ng/dL (基準値 0.7-1.7 ng/dL)、黄体形成ホルモン 4.0 mIU/mL (基準値 1-50 mIU/mL )、卵胞刺激ホルモン10.5 mIU/mL (基準値 4-23 mIU/mL)、プロラクチン 85.5 ng/mL (基準値 1.5-15 ng/mL) であった。尿妊娠反応陰性。薬剤性の副作用が疑われ、投与を中止したところ症状が改善した。

消化性潰瘍治療に用いられた薬はどれか。

 1 オメプラゾール

 2 プログルミド

 3 スルピリド

 4 ピレンゼピン塩酸塩水和物

 5 スクラルファート水和物

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問187

関節リウマチとその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 加齢による関節軟骨の退行性変化が主な原因である。

 b 手足の関節の変形が特徴的で、関節外症状は認められない。

 c インフリキシマブは、中等度から重度の活動期にある患者に用いられる。

 d 非ステロイド性抗炎症薬は、疼痛の軽減に用いられる。

 e 疾患修飾性抗リウマチ薬 (DMARDs) は、副作用が強いため、早期からの投与は推奨されない。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問188

免疫関連疾患とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 全身性エリテマトーデス (SLE) は、20-30歳代の男性に多く発症する。

 b SLEの重症例では、副腎皮質ステロイド性薬の短期大量静注療法 (パルス療法) が用いられる。

 c ヒト免疫不全ウイルス (HIV) 感染により、ヘルパーT (CD4) 細胞が増殖し、免疫不全が進行する。

 d 後天性免疫不全症候群 (AIDS) の原因ウイルスであるHIVは、レトロウイルス科に属するRNAウイルスである。

 e AIDSの治療には、複数の逆転写酵素阻害薬とプロテアーゼ阻害薬を組合せた多剤併用療法がある。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問189

肺結核とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 感染経路は飛沫感染であり、感染者の過半数が発病する。

 b 治療の基本は、抗結核菌薬の多剤併用療法を、6ヶ月以上実施することである。

 c リファンピシンは、シトクロムP450を阻害するので、ボリコナゾールの作用を増強する。

 d エタンブトール塩酸塩は、視力障害を起こすことがあるので、定期的に視力検査を行う必要がある。

 e 我が国では、自然感染を受けていない若年者が多く、集団感染が起こりやすい状況にある。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問190

肝臓疾患とその治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 肝細胞癌の発症は、肝炎ウイルスと関連があり、C型肝炎ウイルスよりB型肝炎ウイルスの関与の方が大である。

 b 肝細胞癌の腫瘍マーカーには、α-フェトプロテイン (AFP) とPIVKA-II (protein induced by vitamin K absence or antagonist-II) がある。

 c 肝細胞癌の経皮的治療法には、エタノール注入療法がある。

 d 肝硬変では、血液凝固因子の低下による出血傾向が認められる。

 e 肝性脳症の治療は、分岐鎖アミノ酸 (BCAA) 輸液によるアミノ酸代謝の是正とアンモニアなどの中毒物質の除去である。

    a  b  c  d  e

  1 正 正 正 誤 誤

  2 正 誤 誤 正 誤

  3 誤 正 正 正 正

  4 誤 正 誤 誤 正

  5 誤 誤 正 正 正

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問191

眼疾患とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 白内障の視力低下は、徐々に進行する。

 b 流行性角結膜炎は、主として細菌による感染症である。

 c 高血圧の合併症に、眼底出血がある。

 d 炭酸脱水酵素阻害薬は、房水産生を抑制し、眼圧を低下させる。

 e ジピベフリン塩酸塩点眼薬は、原発閉塞隅角緑内障の治療に用いられる。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問192

脳梗塞とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 一過性脳虚血は、閉塞部位が内頸動脈系あるいは椎骨動脈系でも同一の発作症状を呈する。

 b アテローム血栓性脳梗塞は、細い穿通枝動脈が閉塞し発症する。

 c ラクナ脳梗塞は、意識障害や高次脳機能障害を伴わない。

 c 心原性脳塞栓の主要な基礎疾患として、心房細動がある。

 d 脳梗塞急性期の治療薬の選択は、発症後から投与開始までの時間により異なる。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問193

クッシング症候群に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 糖質コルチコイドの慢性的な過剰分泌又は投与によって発症する。

 b 副腎皮質腺腫や下垂体腫瘍が原因となる。

 c 少量投与によるデキサメタゾン抑制試験では、陰性を示す。

 d 皮膚の増殖に伴い赤紫色の皮膚線条が出現する。

 e 成人男性に多く、アンドロゲンの分泌過剰による多毛症を併発する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問194

45歳、男性、会社員。元来健康であったが、数年前から労作時に息切れ、動悸を覚えるようになった。数日前から風邪様症状が出現し、夜間咳嗽、喀痰とともに起坐呼吸の状態となった。

身体所見 : 身長172cm、体重69 kg、血圧105/6 mmHg、脈拍108/分 (不整)、頸静脈怒張、収縮期雑音、下肢の浮腫著明。

検査所見 : BNP (脳性ナトリウム利尿ペプチド) 100 fmol/mL(基準値 4.9 fmol/mL 以下)。

胸部X線写真 : 心胸郭比 (CTR) 71.5 %、心電図:心房細動と左室肥大。

この疾患に用いられる治療薬として正しいものの組合せはどれか。

 a エナラプリルマレイン酸塩

 b フロセミド

 c カルペリチド(α型ヒト心房性ナトリウム利尿ポリペプチド)

 d リドカイン

 e コデインリン酸塩水和物

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問195

50歳男性。5年前に職場の検診で尿糖を指摘されたが放置してきた。3日前から足のむくみに気づき来院した。現在、薬物治療を受けていない。

身体所見: 身長177 cm、体重80 kg、下肢に浮腫を認める。脈拍68/分、血圧188/90 mmHg。

尿検査: タンパク (2+)、糖 (2+)、ケトン体 (-)。

血液生化学検査: 空腹時血糖 200 mg/dL、尿素窒素 (BUN) 27 mg/dL、クレアチニン 1.4 mg/dL、総コレステロール 277 mg/dL、トリグリセリド 250 mg/dL、Na 144 mEq/L、K 3.8 mEq/L、Cl 108 mEq/L。

この患者の治療薬として正しいものの組合せはどれか。

 a メトプロロール酒石酸塩

 b トルブタミド

 c トリクロルメチアジド

 d シンバスタチン

 e カプトプリル

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問196 - 197

65歳男性。20歳頃より1日20_40本の喫煙歴があり、現在は1日20本喫煙している。また、前立腺肥大症による排尿障害のため、泌尿器科で治療を受けている。数年前より咳を自覚していたが、最近歩行時の息切れ及び膿性喀痰が出現するようになり、来院した。

初診時所見は血圧 130/74 mmHg、脈拍90/分。聴診では呼吸音の減弱及び湿性ラ音、呼気の延長が見られた。来院時の胸部X線では肺野の透過性の亢進、横隔膜低位、滴状の心陰影が見られた。胸部CT検査では肺内に広範な低吸収域が存在した。また、呼吸機能検査では、1秒率45 %であった。血液生化学検査では尿素窒素 20 mg/dL、尿酸 9.0 mg/dL、クレアチニン 0.9 mg/dLであった。


問196

この患者に用いるべき薬物として正しいものの組合せはどれか。

 a チオトロピウム臭化物水和物

 b ケトチフェンフマル酸塩

 c サルメテロールキシナホ酸塩

 d テオフィリン

 e アンピシリン

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問197

この患者は薬物治療により症状が改善していたが、その後足の母趾関節が赤く腫れあがり、疼痛を伴ったため、医師により高尿酸血症改善のための薬が処方された。1週間後、患者は頭痛、悪心、嘔吐を繰り返し、時に痙れんも見られたため、問196で使用した薬物との相互作用が疑われた。

次のうち、相互作用を起こしたと考えられる処方薬はどれか。

 1 プロベネシド

 2 コルヒチン

 3 アロプリノール

 4 ベンズブロマロン

 5 ブコローム

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問198

60歳 (女性) の糖尿病患者の処方である。

 1)グリクラジド 40 mg    2錠

   シロスタゾール 100 mg   2錠

 2)ボグリポース 0.2 mg    3錠

次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a グリクラジドは、膵β細胞を刺激して内因性インスリンの分泌を促進し、血糖値を下げる。

 b シロスタゾールは、血栓溶解薬であり、微小循環を改善する。

 c ボグリボースは、食後過血糖改善薬である。

 d 一般に、処方1) の薬は1日2回、朝夕食前又は食後に服用する。

 e 一般に、処方2) の薬は1日3回、毎食後に服用する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問199

甲状腺機能低下症に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 甲状腺ホルモンの作用は、主としてT3であり、血中半減期がT4に比べて短く調節性に富むため、通常T3が用いられる。

 b 女性に多く見られ、嗄声を生じることがある。

 c 高齢者に対してレボチロキシンナトリウム水和物を投与するときは、維持量より投与してもよい。

 d 副腎皮質不全を合併する患者では、最初に副腎皮質ホルモンを投与し、その後、甲状腺ホルモンを投与する。

 e 高齢者において、精神鈍麻、記憶や思考力の低下がみられたら、本症も疑う必要がある。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問200

妊婦に投与する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 切迫流産防止のために、ミソプロストールが用いられる。

 b 高血圧に対しては、カプトプリルが用いられる。

 c 乾燥弱毒生麻しんワクチンの接種は、禁忌である。

 d コルヒチンは、催奇形性があるため投与禁忌である。

 e グリベンクラミドは、糖尿病の妊婦に対して投与禁忌である。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問201

アトピー性皮膚炎とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 新生児期から乳児期にかけては、顔面から頭部に湿潤性の湿疹として出現する。

 b 成人期では苔癬化がみられ、顔面、頸部、前胸部に浮腫性の紅斑が認められる。

 c かゆみはほとんどなく、四肢に出現する場合には関節の伸展部に出現しやすい。

 d 発症初期より強力な外用副腎皮質ステロイド製剤を用いて治療する。

 e 乳幼児期では食物が原因となり、成長するにつれてダニやハウスダストが原因となることが多い。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問202

32才男性。健康診断で血圧 178/104 mmHgにより受診する。自覚症状として軽い頭痛のみ。

身体所見:身長172 cm、体重64 kg、血圧 174/100 mmHg、心拍数92/分。

心電図:左心室肥大。

腹部CT:左副腎に5 cmの腫瘤を認める。尿中ノルアドレナリン 683 μg/日(基準値 120 μg/日以下)、尿中アドレナリン 78 μg/日(基準値 15μg/日以下)。

この患者に用いられる治療薬として、単独使用が禁忌な薬物はどれか。

 1 アムロジピンベシル酸塩   2 ドキサゾシンメシル酸塩

 3 アテノロール        4 エナラプリルマレイン酸塩

 5 バルサルタン        6 すべて使用可能

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問203

急性心筋梗塞に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 高齢者や糖尿病患者では胸痛が生じないことがある。

 b 発症後にクレアチンキナーゼ (CK) やアラニンアミノトランスフェラーゼ (ALT) が上昇する。

 c 動脈硬化をもとに、血栓を生じて冠動脈を閉塞することにより発症する。

 d 急性期には心室性の不整脈が生じやすく、適切な対処が必要である。

 e 血中の心筋トロポニンの上昇はみられない。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問204

鉄欠乏性貧血に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 経口鉄製剤は、主として胃から吸収される。

 b ヘモグロビン合成に利用される鉄の大部分は、老化して崩壊した赤血球由来である。

 c 貧血は、小球性低色素性貧血のパターンをとる。

 d 徐々に進行することが多く、高度の貧血でも症状が出現しにくい。

 e 成人に本症が見られた場合、他の疾患の併発を検討しなければならない。

    a  b  c  d  e

  1 正 正 誤 正 誤

  2 誤 正 正 正 正

  3 誤 誤 正 正 正

  4 正 誤 正 誤 誤

  5 正 誤 誤 正 誤

  6 誤 正 正 誤 誤

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問205

慢性骨髄性白血病とその治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 多能性造血幹細胞の異常が原因であり、この系統の細胞の腫瘍性増殖である。

 b 長期間無症状で過ごし、健康診断で発見されることが多い。

 c フィラデルフィア染色体は、9番染色体と22番染色体の相互転座による。

 d インターフェロンアルファが有効である。

 e 急性白血病に転化することはまれである。

    a  b  c  d  e

  1 誤 正 誤 誤 正

  2 正 正 正 正 誤

  3 誤 誤 正 正 誤

  4 正 誤 誤 誤 正

  5 正 誤 誤 正 誤

  6 誤 正 正 誤 正

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問206

血友病に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 血友病Aは第VIII因子、血友病Bは第IX因子の異常で、それぞれの因子の遺伝子はY染色体上にある。

 b 家族歴を持っていない患者では、次世代以降への遺伝はない。

 c プロトロンビン時間 (PT) は正常である。

 d 関節内出血がよくみられ、関節の腫脹、疼痛、運動制限が現れる。

 e 血小板は減少する。

    a  b  c  d  e

  1 正 正 誤 正 誤

  2 誤 正 正 誤 誤

  3 誤 誤 誤 正 正

  4 正 誤 正 誤 正

  5 誤 誤 正 正 誤

  6 正 正 誤 誤 正

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問207

ネフローゼ症候群に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a タンパク尿 (3.5 g/日以上) と低タンパク血症 (血清総タンパク質量 6.0 g/dL 以下、血清アルブミン量 3.0 g/dL 以下) が診断の必須条件である。

 b 低アルブミン血症により膠質浸透圧が低下するため、浮腫が生じる。

 c 微小変化型群には、副腎皮質ステロイド性薬が有効である。

 d 肝臓での脂質合成が低下するため、血清総コレステロールは低値を示す。

 e 初期治療は免疫抑制薬から開始し、副腎皮質ステロイド性薬の使用は控える。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問208

ワルファリンカリウムを用いた治療法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 効果判定には、プロトロンビン時間 (PT) の国際正規化比 (INR) が用いられる。

 b 胎盤を通過しないため、妊婦にも使用できる。

 c 抗凝固作用は、ビタミンKにより阻害される。

 d 腎排泄型であるため、腎尿細管分泌部位におけるプロベネシドとの相互作用により、全身クリアランスが減少することがある。

 e 内因性凝固因子であるプロテインCの合成も阻害する。

    a  b  c  d  e

  1 正 誤 正 誤 正

  2 誤 正 誤 誤 正

  3 正 正 誤 正 誤

  4 誤 誤 正 正 正

  5 誤 誤 正 正 誤

  6 正 正 正 誤 正

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問209

血液検査値及び尿検査値に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 血清クレアチンホスホキナーゼ (CPK) や乳酸脱水素酵素 (LDH) には、アイソザイムが存在する。

 b 新生児期には、血中ビリルビン値の上昇がみられる。

 c 気管支喘息やアレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患では、血中好酸球が増加する。

 d 尿タンパクの検査には、早朝一番尿がよい。

 e IgA腎症では、尿潜血が陽性で、赤血球円柱を認めることが多い。

    a  b  c  d  e

  1 誤 誤 正 誤 誤

  2 誤 正 誤 誤 正

  3 正 正 誤 正 誤

  4 誤 誤 正 正 誤

  5 正 正 正 正 正

  6 正 誤 誤 誤 正

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問210

パーキンソン病とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬剤性パーキンソニズムは、緩徐に進行し運動症状に左右差があることが特徴である。

 b 振戦、筋固縮、無動及び姿勢反射障害が、特徴的な運動症状である。

 c ドパミン作動性神経細胞の変性・脱落の機序として、ドパミンの自動酸化や酸化ストレスがある。

 d 線条体における神経細胞体の変性とレビー小体の出現が、特徴的な病理所見である。

 e 高齢者と認知症合併者では、一般的にドパミン受容体刺激薬で治療を開始する。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問211

医薬品の名称に関する記述について、次の文中の[  ]に入れるべき医薬品の正しい組合せはどれか。

 医薬品関連の医療過誤では、販売名の類似に起因した事例が報告されている。実際に類似した名称の見間違いにより事故が発生した組合せとして、血糖降下薬の[ a ]とアドレナリンα、β受容体遮断薬の[ b ]、筋弛緩薬の[ c ]と副腎皮質ステロイド性薬の[ d ]がある。


a

b

c

d

1

アルマール錠

アマリール錠

サクシン注射液

サクシゾン注射用

2

アマリール錠

アルマール錠

サクシゾン注射用

サクシン注射液

3

アルマール錠

アマリール錠

サクシゾン注射用

サクシン注射液

4

アマリール錠

アルマール錠

サクシン注射液

サクシゾン注射用

 (注)アルマール錠 : アロチノロール塩酸塩錠の販売名 (商品名) の1つ

  アマリール錠 : グリメピリド錠の販売名 (商品名) の1つ

  サクシン注射液 : スキサメトニウム塩化物水和物注射液の販売名 (商品名) の1つ

  サクシゾン注射用 : ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム注射用の販売名 (商品名) の1つ

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問212

病院における医薬品の安全管理に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 医薬品の安全管理のための体制を確保するために、病院長が医薬品安全管理責任者を兼務した。

 b 安全管理委員会におりて協議した上で医薬品業務手順書を作成し、その後も必要に応じて見直した。

 c 医薬品業務手順書には、医薬品の購入や他施設との連携に関する事項を含めなかった。

 d 医薬品安全管理責任者は、職員が医薬品業務手順書に従って業務を行っているかを定期的に確認して記録した。

 e 全職員を対象とした医薬品安全使用研修会を開催し、研修項目とともに出席者の氏名も記録した。

    a  b  c  d  e

  1 誤 正 誤 正 正

  2 正 誤 正 誤 誤

  3 誤 誤 正 正 誤

  4 正 誤 正 正 正

  5 誤 正 誤 誤 誤

  6 正 正 誤 誤 正

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問213

調剤過誤及び事故に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 処方された医薬品とは異なる薬を誤って患者に交付したので、正しいものを患者宅まで届けた。

 b 複数の規格がある医薬品の取り間違いを防ぐために、規格を調剤棚に明示した。

 c 薬剤師の説明が間違っていたため患者に健康被害が生じたが、交付した薬は正しかったので調剤過誤とは考えなかった。

 d 調剤に関連して患者に健康被害が生じたが、薬剤師には過失がなかったので調剤事故として取扱わなかった。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d)6(c、d)

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問214

院内感染に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬剤師は、消毒薬や抗菌薬の適正使用、輸液や注射液の無菌調製、針刺し事故発生時の対応を通じて、院内感染を回避する役割を担う。

 b 標準予防策 (スタンダードプレコーション) は、感染を有する患者に接するときだけ実施する院内感染予防の基本的な方策である。

 c 病院の管理者に作成が義務付けられている院内感染対策のための指針は、院内感染対策委員会で協議して策定・変更される。

 d 感染制御チーム (ICT) には、実働的な役割として、院内感染の状況把握とそれに対する迅速な対応が求められる。

 e 入院する前から既に感染しており、入院後に発症した感染症も院内感染とみなされる。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問215

医薬品開発における臨床薬物動態試験に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 母集団薬物動態試験法は、1人の患者の体内動態パラメータから、母集団における体内動態パラメータを推定する方法である。

 b 生物学的同等性試験は、経口投与される後発医薬品 (ジェネリック医薬品) の承認申請のために実施される。

 c 臨床薬物動態試験を実施する目的の1つは、得られた結果を医薬品の有効性と安全性の解析と評価に応用し、医薬品開発を効率化することにある。

 d 臨床薬物動態試験は、臨床薬理試験 (第 I 相試験) の段階以外に承認申請段階や市販後も必要に応じて実施される。

 e ブリッジング試験は、外国で既に承認されている医薬品の臨床データを外挿して国内で承認申請するために、国内で新たに実施される補完的試験のことである。

    a  b  c  d  e

  1 正 正 誤 正 正

  2 正 誤 正 誤 正

  3 誤 正 正 誤 誤

  4 誤 誤 誤 正 誤

  5 誤 正 正 正 正

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問216

医薬品の臨床試験に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a プラセボを投与する対照群との比較試験は、科学的見地からは望ましいが倫理的問題が生じるため行わない。

 b 代替エンドポイント (surrogate endpoint) は、臨床研究における指標のうち、より正確で本質的な変化を検出できるものをいう。

 c 中間解析では、試験している治療法の優位性や同等性を評価して試験継続の可否が判断される。

 d 非劣性試験は、対照の治療法と比較して検討する治療法の有効性・安全性が少なくとも同等であることを調べるものである。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問217

注射薬の用法・用量の制限に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 慢性肝疾患の患者に強力ネオミノファーゲンシー静注 (注) を、症状に応じて1日100 mLまで増量した。

 b 急性循環不全の患者にドパミン塩酸塩を、症状に応じて1分あたり20 mg/kgまで増量した。

 c 電解質補正の必要な患者に塩化カリウムを、1時問あたり20 mEqを越えないように投与した。

 d メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) 感染症の患者に、バンコマイシン塩酸塩を15分かけて投与した。

 e 虚血性脳血管障害の急性期患者にアルテプラーゼを、総量の10 %は急速投与 (1_2分間) した後、残りを1時間かけて投与した。

(注) グリチルリチン酸モノアンモニウム 2.65 mg/mL (グリチルリチン酸として2 mg/mL)、グリシン 2 mg/mL 及び L-システイン塩酸塩 1 mg/mL の配合剤の販売名 (商品名) の1つ。

    a  b  c  d  e

  1 誤 正 誤 正 誤

  2 正 誤 正 誤 正

  3 正 誤 誤 正 正

  4 誤 誤 正 正 誤

  5 正 正 正 誤 誤

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問218

次の内容の処方せんを薬局に持参した患者 (47歳、男性) から、痛風と高リン血症を伴う慢性腎不全であるとの情報が得られた。それを踏まえた疑義照会に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

処方1

 フロセミド錠 40 mg      1錠

 1日1回 朝食後 30日分

処方2

 テモカプリル塩酸塩錠 2 mg   2錠

 アロプリノール錠 50 mg    2錠

 1日2回 朝夕食後 30日分

処方3

 沈降炭酸カルシウム錠 500 mg 6錠

 1日3回 朝昼 夕食前 30日分


 a フロセミド錠は、夜間の体内水分貯留の改善を目的として使用するため、疑義照会して就寝前の服用に変更を依頼する。

 b テモカプリル塩酸塩錠は、1日1回服用の薬物であるため、疑義照会して用法・用量について確認する。

 c アロプリノール錠は、腎機能低下に伴って再生不良性貧血や肝障害などの重篤な副作用を発現しやすくなるため、疑義照会して血清クレアチニン値を確認する。

 d 沈降炭酸カルシウム錠は、食物中に含まれるリンを吸着し腸管からの吸収を抑える目的で使用するため、疑義照会して朝昼夕食直後の服用に変更を依頼する。

    a  b  c  d

  1 正 正 誤 正

  2 誤 誤 正 誤

  3 誤 誤 誤 正

  4 正 正 誤 誤

  5 誤 正 正 正

  6 正 誤 正 誤

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問219

適応症により投与期間の制限が異なる内服薬として、正しいものの組合せはどれか。

 a オメプラゾール

 b メトトレキサート

 c ロキソプロフェンナトリウム水和物

 d アテノロール

 e フルニトラゼパム

  1(a、b) 2(a、e)  3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問220

癌化学療法施行時の有害反応の予防に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ゲムシタビン塩酸塩注射液による好中球減少症を予防するために、レノグラスチムが同時に使用される。

 b パクリタキセル注射液による重篤な過敏症を回避するために、デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液、ジフェンヒドラミン塩酸塩錠及びラニチジン塩酸塩注射液が使用される。

 c フルオロウラシル注射液による口内炎を予防するために、ロキソプロフェンナトリウム水和物錠が使用される。

 d シスプラチン注射液による嘔吐を予防するために、グラニセトロン塩酸塩錠が使用される。

 e イホスファミドによる出血性膀胱炎を回避するために、メスナ注射液が使用される。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問221

60歳男性、気管支ぜん息の患者。2年前から処方Aの薬剤が投与されていた。今回、眼科で緑内障と診断され、新たに処方Bの薬剤が処方された。それぞれの処方医に対して疑義照会すべき内容に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

処方A

 テオフィリン徐放錠 (200 mg)      2錠

  1日2回 朝食後・就寝前 28日分

 プレドニゾロン錠 (5 mg)         2錠

  1日1回 朝食後 28日分

処方B

 チモロールマレイン酸塩点眼液 (0.25 %、5 mL)  1本

  両眼 1日2回


 a 処方Bの処方医に対して、気管支ぜん息の患者に禁忌であるチモロールマレイン酸塩点眼液が処方されている旨を照会した。

 b 処方Aの処方医に対して、緑内障の患者に原則として禁忌であるテオフィリン徐放錠が処方されている旨を照会した。

 c 処方Aの処方医に対して、緑内障の患者に原則として禁忌であるプレドニゾロン錠が処方されている旨を照会した。

    a  b  c 

  1 正 正 誤

  2 正 誤 正

  3 誤 正 正

  4 正 誤 誤

  5 誤 正 誤

  6 誤 誤 正

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問222

処方鑑査及び疑義照会に関する記述の正誤のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 注射薬処方せんに記載される投与経路や投与速度については、処方鑑査は不要である。

 b 処方せん中の疑わしい点には、形式的な疑義と薬学的な疑義がある。

 c 疑わしい点について、回避方法や代替薬が提案できるように添付文書やその他の医薬品情報を確認してから疑義照会した。

 d 疑義照会したが処方内容に変更がなかったので、医師からの回答内容を処方せんに記入しなかった。

 e 処方医が不在だったため、同僚の医師に疑義照会をした後に調剤した。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問223

腎障害又は腎不全の患者に対して禁忌であると添付文書に記載されている薬物として正しいものの組合せはどれか。

 a アセタゾラミド

 b エリスロマイシン

 c ベザフィブラート

 d メトトレキサート

 e オセルタミビルリン酸塩

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4 (b、d、e) 5(c、d、e)

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問224

錠剤の分割又は粉砕に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 錠剤を半錠に分割すると、医薬品の含量の正確性が失われる可能性がある。

 b 処方せんに錠剤の粉砕が指示されている場合、散剤や液剤など他の剤形が入手可能であれば、薬剤師の判断で変更してもよい。

 c 錠剤の粉砕の可否は、製剤学的特徴を確認した上で判断しなければならない。

 d 向精神薬の粉砕は、麻薬及び向精神薬取締法により禁止されている。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c)5(b、d) 6(c、d)

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問225

次の処方を調剤する際、各々の医薬品の秤取量 (g) について、正しい組合せはどれか。

処方

 フェニトイン散10 %   200 mg (主薬量として)

 カルバマゼピン細粒50 % 600 mg (主薬量として)

 1日3回 毎食後 30日分


フェニトイン散10% (g)

カルバマゼピン細粒50 % (g)

1

6

18

2

6

36

3

18

54

4

60

36

5

180

108

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問226

次の処方に基づいて水剤の調剤を行った。ただし、それぞれの薬用量は適正であり、配合変化はないものとする。

処方

 A サルブタモール硫酸塩    4.4 mg

 B ブロムヘキシン塩酸塩   10.0 mg

 C チペピジンヒベンズ酸塩  50.0 mg

 D 単シロップ         適量

  1日3回 毎食後 3日分

処方中のA、B 及び Cは、それぞれ 0.04 %、0.2 %及び 0.5 %のシロップ剤である。これらを処方どおりに秤取して、1回服用量が10 mLになるようにDを加えた。

秤量したDの容量 (mL) として最も近い値はどれか。

  1 11  2 12  3 26  4 33  5 64

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問227

注射薬及び輸液の調剤に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ブドウ糖輸液とアミノ酸輸液の混合により、メイラード反応が起こり着色する場合がある。

 b 糖質製剤は、ブドウ糖のみを含有する注射液であり、高カロリー輸液を含まない。

 c 高力ロリー輸液療法時には、乳酸アシドーシスを防止するためビタミンB1を併用する。

 d 脳症を伴う肝不全には、Fischer比を低くしたアミノ酸製剤を使用する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問228

注射剤の配合変化に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a カンレノ酸カリウム注射用は、酸性注射液との配合により沈殿を生じることがある。

 b ドパミン塩酸塩注射液は、酸性注射液との配合により酸化分解を起こして着色することがある。

 c アンピシリンナトリウム注射用は、5 %ブドウ糖液に溶解すると分解することがある。

 d アムホテリシンB注射用は、生理食塩液等の電解質溶液に溶解すると沈殿を生じることがある。

 e ナファモスタットメシル酸塩注射用は、5 %ブドウ糖液に溶解すると白濁することがある。

    a  b  c  d  e

  1 正 正 正 誤 誤

  2 正 誤 誤 正 正

  3 誤 正 正 誤 正

  4 誤 正 誤 誤 誤

  5 正 誤 正 正 誤

  6 誤 誤 誤 正 正

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問229

抗悪性腫瘍薬の調製に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a レジメンとは、使用する抗悪性腫瘍薬並びに併用薬の投与量、投与速度、投与日数及び投与順序を定めた投与計画をいう。

 b 調製時には、専用の着衣 (ディスポーザブル)、フィルターマスク、ゴーグル、キャップ及び手袋を着用する。

 c 抗悪性腫瘍薬の混合調製には、作業環境として水平気流型クリーンベンチを.使用する。

 d 凍結乾燥製品を溶解する際には、バイアル内を陽圧にして操作する。

 e 廃棄物は、薬液により周囲を汚染しないように口の閉まるビニール袋に入れて保管・廃棄する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問230

カルバマゼピンを服用中の男児 (12歳) の保護者より、服用開始後12日目から発熱 (38℃以上)、眼の充血、口唇の腫れ、全身性の紅斑が出現したとの連絡があり、スティーブンス・ジョンソン症候群 (SJS) が疑われた。

 SJSとその対処に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a SJSは、中毒性表皮壊死症 (toxic epidermal necrolysis, TEN) ともよばれる。

 b 主治医に連絡後、保護者にカルバマゼピンの服用を直ちに中止するよう指示する。

 c SJSはアレルギー性の皮膚反応によるものであるため、ヒスタミンH2受容体遮断薬が有効である。

 d 眼表面の炎症を抑えるため、副腎皮質ステロイド性薬が有効である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問231

妊婦に対する薬物投与と服薬説明に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 妊娠中の服薬による胎児への危険性に関しては、各国で基準の異なるカテゴリー分類が存在する。

 b 服薬による先天性異常発現の危険性については、服薬によりその割合がどの程度高くなるかを具体的に説明することが望ましい。

 c 添付文書に「妊娠中の投与に関する安全性は確立していない」と記されている薬物は、投与してはならない。

 d プロスタグランジンE1誘導体のゲメプロスト膣坐剤は、母体保護法指定医師のみが投与できる薬剤であり、生児の分娩誘発には使用しない。

 e 薬物治療を受けている女性が妊娠を望む場合には、受精や胎児への影響を考慮して服薬を必ず中止するように説明する。

    a  b  c  d  e

  1 誤 正 誤 誤 誤

  2 正 正 正 誤 誤

  3 誤 誤 正 正 正

  4 正 誤 誤 正 正

  5 誤 誤 正 誤 正

  6 正 正 誤 正 誤

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問232

これまでに緊急安全性情報が出された医薬品と、問題となった副作用の正しい組合せはどれか。

<医薬品>

 a ジクロフェナクナトリウム  b ゲフィチニブ

 c ペンズブロマロン      d チクロピジン塩酸塩

<副作用>

 ア 血栓性血小板減少性紫斑病 (TTP) 

 イ 急性肺障害、間質性肺炎

 ウ 痙れん意識障害

 エ インフルエンザ脳炎・脳症の重症化

 オ 劇症肝炎


    a  b  c  d

  1 ア ウ オ ウ

  2 ア イ イ ウ

  3 ア ウ オ ア

  4 エ イ オ ア

  5 エ イ イ ウ

  6 エ ウ イ ア

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問233

医薬品情報の収集と提供に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 医薬品インタビューフォームは、医薬品医療機器総合機構が作成及び提供している資料である。

 b 院内採用医薬品集は、医療機関における採用医薬品の基本情報をまとめたものである。

 c 医薬品製品情報概要は、患者向けに作成された情報提供用の冊子である。

 d 医薬品の回収に関する情報は、健康への危険性の程度により3つのクラスに分類されている。

 e 緊急安全性情報は、厚生労働省の指示があってから4週間以内に製薬会社から医療関係者に配布、伝達されなければならない。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問234

下表は、一過性脳虚血発作の既往歴を有する患者を対象として、薬物Aの再発予防効果を調べるために行ったランダム化比較試験の結果である。治療必要数 (number needed to treat, NNT) として正しいものはどれか。


再発なし

再発あり

薬物A群 (240例)

160例

80例

対照群 (200例)

100例

100例


  1 2  2 3  3 4  4 6  5 8  6 12

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問235

特定生物由来製品の取扱いに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 植物に由来するものを原料とした医薬品は、特定生物由来製品として管理していない。

 b 特定生物由来製品を使用する際には、感染リスクを患者に説明している。

 c 特定生物由来製品を使用して副作用が発現した場合は、厚生労働大臣に報告している。

 d 特定生物由来製品を使用した場合の使用記録は、10年間保存した後に廃棄することにしている。

 e ヒト下垂体性性腺刺激ホルモンは、特定生物由来製品であるので、使用対象者の氏名・住所を記録している。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問236

放射性医薬品とその取扱いに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a PET (positron emission tomography) では、半減期の短いポジトロン放出核種が用いられている。

 b 放射性医薬品の容器には、検定日の放射能、放射能標識及び「放射性医薬品」の文字が記載されている。

 c 人体に使用した放射性医薬品の廃棄物を、医療廃棄物として処理業者に引き渡している。

 d クエン酸ガリウム (核種: 67Ga) 注射液は、心筋シンチグラフィーによる心臓疾患の診断に用いられる。

 e 過テクネチウム酸ナトリウム (核種:99mTc) 注射液は、脳腫瘍及び脳血管障害の診断に用いられる。

    a  b  c  d  e

  1 正 誤 正 正 正

  2 正 誤 正 誤 誤

  3 誤 誤 誤 誤 正

  4 誤 正 誤 正 誤

  5 正 正 誤 誤 正

  6 誤 正 正 正 誤

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問237

機能検査薬又は診断用薬に対応する検査項目又は診断項目の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a L-アルギニン塩酸塩注射液 ------------------- 副腎機能検査

 b トレーランG液(注) ------------------------------ 糖尿病の診断

 c 尿素 (13C)   ----------------------------------- ヘリコバクター・ピロリ感染の診断

 d 精製ツベルクリン注射液 ---------------------- 結核の診断

 e パラアミノ馬尿酸ナトリウム注射液 --------- 肝機能検査

 (注) デンプン部分加水分解物液の販売名 (商品名) の1つ

    a  b  c  d  e

  1 誤 誤 正 正 正

  2 正 正 正 誤 誤

  3 誤 正 誤 正 正

  4 正 誤 誤 誤 正

  5 誤 正 正 正 誤

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問238 - 239

55歳男性、身長170 cm、体重80 kg。以前より高血圧症として、処方1による薬物治療を受けていた。約2週間前より、尿量減少と下肢浮腫の増悪が出現し、動悸と息苦しさを訴えて入院となった。

心電図検査にて心房細動が認められ、胸部X線検査と血液生化学検査の結果、うっ血性心不全と診断されて処方2が追加された。処方2の投与14日後に悪心・嘔吐が出現した。

処方1 フロセミド錠 20 mg      1錠

     1日1回 朝食後

    ワルファリンカリウム錠 5 mg 1錠

     1日1回 朝食後

    リシノプリル錠10 mg      1錠

     1日1回 朝食後

    メトプロロール酒石酸塩錠 20 mg 2錠

     1日2回 朝・夕食後

             14日分

処方2 ジゴキシン錠 0.25 mg    1錠

     1日1回 朝食後

             14日分

検査値 血清クレアチニン値 : 1.5 mg/dL

    アラニンアミノトランスフェラーゼ (ALT) : 20 IU/L

    アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ (AST) : 18 IU/L

    血圧 : 130/85 mmHg

    心拍数 : 120/分

    左室駆出率 (LVEF) : 40 %


問238

処方薬の治療効果に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a フロセミドは、尿細管におけるNa+とCl- の排泄を抑制することにより利尿作用を発現し、肺うっ血や全身浮腫を軽減する。

 b ワルファリンは、肝臓においてビタミンK依存性の抗凝血因子 (プロトロンビン第VII、第IX 及び第X因子) の生合成を抑制することにより、凝血効果を発揮する。

 c リシノプリルは、アンギオテンシン II 産生減少とブラジキニン分解抑制による動静脈血管の拡張とアルドステロン分泌減少による循環血液量増加の抑制により、心臓の前及び後負荷を軽減する。

 d メトプロロールの心不全に対する作用機序の一部として、徐脈作用を含めた抗不整脈作用、左室拡張の改善、心筋の酸素需要の抑制、カテコールアミンによる心筋障害の抑制がある。

 e ジゴキシンの作用には、心筋の収縮力増加、心拍数減少、交感神経遠心路の抑制、圧受容器反射の改善がある。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問239

ジゴキシン中毒を疑い、血中薬物濃度モニタリング (TDM) を行うために、服薬開始15日後の血中ジゴキシン濃度 (トラフ値) を測定したところ、2.5 ng/mLであった。この結果とTDMの実施に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a トラフ値を測定したことは、TDMを行うにあたり適切であった。

 b 血清を用いて血中濃度測定を行った。

 c 今回の結果より治療濃度範囲の血中濃度が得られた。

 d 用量変更した場合、3日後には次の定常状態に達するとコメントした。

 e ワルファリンによりジゴキシンの腎クリアランスが低下したために、血中濃度が上昇した。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問240

服薬指導を行う際に注意が必要となる重大な副作用として、正しいものの組合せはどれか。

 a フロセミドによる低血糖

 b ワルファリンカリウムによる出血

 c リシノプリルによる血管浮腫

 d メトプロロ一ル酒石酸塩による貧血

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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