第95回薬剤師国家試験(平成22年3月)

       基礎薬学 I(問1〜問60)


問1

次の構造は、医薬品に含まれる基本骨格である。その構造と名称の正しい組合せはどれか。

a b c d e
1 プリン ピリジン クマリン β-ラクトン キノリン
2 ピリミジン ピリジン クマリン β-ラクタム インドール
3 プリン ピラジン クロモン β-ラクタム キノリン
4 プリン ピラジン クマリン β-ラクトン インドール
5 ピリミジン ピリジン クロモン β-ラクタム キノリン


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問2

日本薬局方医薬品の構造に対する化学名a〜dのうち、正しいものの組合せはどれか。

a 2-Acetoxybenzoic acid
b 5-Iodo-2'-deoxyuridine
c 4- ( 2-Aminoethyl ) benzene-2-hydroxyphenol monohydrochloride
d 2-Acetyl-N,N,N-trimethylethoxyammonium chloride

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問3

混成軌道に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ベンズアルデヒドの炭素原子は、すべてsp2混成軌道をもつ。

 b アンモニアの窒素原子は、sp2混成軌道をもつ。

 c アレン(プロパジエン)の中央炭素は、sp混成軌道をもつ。

 d アセトニトリルの窒素原子上の非共有電子対は、sp3混成軌道を占めている。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問4

化合物が、括弧内に示す項目の大小関係に関して正しく並んでいるものの組合せはどれか。

 a   (塩基性の強さ)

 b フェノール > m-ニトロフェノール > p-ニトロフェノール   (酸性の強さ)

 c ベンゼン > エタン > エチレン > アセチレン   (炭素-炭素結合距離)

 d 塩化アセチル > 無水酢酸 > 酢酸エチル > アセトアミド

               (求核試薬、例えばOH-に対する反応速度)

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問5

金属元素とそれに関連する試薬・反応との対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

  金属元素      試薬・反応

 a Mg -------- グリニャール ( Grignard ) 反応

 b Sn -------- ザンドマイヤー ( Sandmeyer ) 反応

 c Ag -------- トレンス ( Tollens ) 試薬

 d Fe -------- フェーリング ( Fehling ) 試薬

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問6

日本薬局方医薬品クロラムフェニコールA及びその立体異性体B〜Dに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

  

 a A の立体化学は1R、2R である。

 b A と B は互いにエナンチオマーの関係にある。

 c A と D の旋光度は、絶対値が等しく正負の符号は逆である。

 d B と C は互いにジアステレオマーの関係にある。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問7

1,3-シクロペンタジエン Aに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a Aからプロトンがとれると6π電子系となり芳香族性を示す。

 b A ( 1 mol ) をエ一テル中、DBr ( 1 mol ) で処理すると付加物 B と C が主に得られる。

 c A とマレイン酸ジメチル ( cis-2-ブテンニ酸ジメチル) のディールスーアルダー ( Diels-Alder ) 反応は加熱により進行し、主としてエンド付加物 D が得られる。

 d 有機反応の溶媒として使用されるテトラヒドロフラン ( THF ) は、A のメチレン部分を酸素原子で置き換えた化合物 E である。

  

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問8

反応 a 〜 d のうち、新しい炭素-炭素結合が生成する反応として、正しいものの組合せはどれか。

 a アルドール反応

 b クライゼン ( Claisen )転位

 c ベックマン ( Beckmann ) 転位

 d ハロホルム反応

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問9

シクロヘキセンの反応に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 四酸化オスミウムと反応させた後、硫化水素で処理すると、メソ化合物が得られる。

 b m-クロロ過安息香酸で処理すると、ラセミ化合物が得られる。

 c ジボランと反応させた後、アルカリ性過酸化水素で処理すると、第3級アルコールが得られる。

 d オゾンと反応させた後、亜鉛で処理すると、アルデヒドが得られる。

 e 臭化水素と反応させると、ジブロモ化合物が得られる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、e) 6(d、e)


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問10

芳香族化合物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a アニリンは、ヘテロ環化合物である。

 b アセトアニリドヘの求電子的ニトロ化反応は、メタ位に比べ、オルト位及びパラ位に優先して起こる。

 c ピロールヘの求電子的ニトロ化反応は、ベンゼンヘの求電子的ニトロ化反応より起こりにくい。

 d ピリジンは、ペンゼンに比べて環の電子密度が減少している。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問11

オセルタミビルリン酸塩 A に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a A に存在する2つの窒素原子の塩基性の強さは ア < イ である。

 b A に存在する3つのキラル中心の立体化学はすべて R である。

 c A の基本骨格 B の IUPAC 名は cyclohexenoic acid である。

 d A はシアル酸の一種である N-アセチルノイラミン酸の構造を手がかりとして開発された合成医薬品である。

  

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問12

日本薬局方医薬品サラゾスルファピリジンの確認試験に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

本品 0.1 g を希水酸化ナトリウム試液 20 mL に溶かした液は赤褐色を呈し、これに亜ジチオン酸ナトリウム 0.5 g を振り混ぜながら徐々に加えるとき、液の赤褐色は徐々に退色する。

   

 a 希水酸化ナトリウム試液に溶かすと、スルホンアミド結合が加水分解され赤褐色を呈する。

 b 亜ジチオン酸ナトリウムによる還元反応で赤褐色が退色する。

 c この試験で4-アミノサリチル酸が生成する。

 d この試験の反応液は芳香族第1級アミンの定性反応を呈する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問13

次の反応式は、日本薬局方医薬品ジフェンヒドラミン塩酸塩の合成法の一部を示したものである。この合成法とジフェンヒドラミンの構造に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

   

 a 反応 A は、光による臭素の均一結合開裂 (均等結合開裂、ホモリシス)により開始される。

 b 反応 A には、炭素ラジカルの生成が関与する。

 c 反応 B は、塩基性条件下における付加反応である。

 d ジフェンヒドラミンは、エステル結合をもつ。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問14

パルミトイルオレオイルホスファチジルコリンの化学構造に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

   

 a リン酸ジエステル結合が存在する。

 b 第3級アミンが存在する。

 c 疎水性構造と親水性構造の両方が存在する。

 d エステルのカルポン酸部分をオレイン酸からパルミチン酸に置き換えると、不斉中心はなくなる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問15

糖質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 水溶液中のD-グルコースの環状構造は、アルデヒド基に対するヒドロキシ基の分子内求電子付加反応によるヘミアセタール形成に基づく。

 b 水溶液中のD-グルコースの環状構造は、鎖状構造を経て、α-アノマーとβ-アノマーの間で相互変換する。

 c D-グルコースとL-グルコースでは、5位の立体化学のみが異なる。

 d D-グルコースの水溶液は変旋光を示す。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問16

双極子モーメントに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 二酸化炭素は、無極性分子である。

 b 二酸化硫黄は、極性分子である。

 c 1,2-ジクロロベンゼンの双極子モーメントは、ゼロである。

 d ヨウ化水素の双極子モーメントは、塩化水素の双極子モーメントより大きい。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問17

粘度に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 動粘度の単位は、パスカル秒 ( Pa・s ) である。

 b 純液体の粘度は、温度が高くなると増大する。

 c 粘度 ( η ) 、ずり応力 ( F /S ) 、ずり速度 ( D ) が、F /SD の関係にある液体をニュートン液体という。

 d 回転粘度計は、ニュートン流体及び非ニュートン流体の粘度の測定に用いられる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問18

次の酸化還元平衡式に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

    

なお、この反応の酸化還元電位 ( E ) は、

    

で示され、 及び の標準酸化還元電位( E0 ) は、それぞれ 0.78 V 及び 1.72 V である。

 a E0 は、[酸化体]:[還元体] = 1:1のときの電位である。

 b Fe2+ と Ce4+ の混合溶液では、反応は右に進む。

 c Fe2+ を Ce4+ で滴定すると、当量点における電位は1.25 Vである。

 d Fe2+ と Ce4+ の混合溶液では、Ce4+ が還元剤として働き、Fe2+ が酸化剤として働く。

   a  b  c  d

 1 誤 正 正 誤

 2 正 正 正 誤

 3 正 誤 誤 正

 4 誤 正 正 正

 5 正 誤 誤 誤


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問19

純水中及び 4.0 × 10-3 mol/L K2CrO4 水溶液中におけるクロム酸銀 Ag2CrO4 の溶解度はそれぞ[ a ]mol/L 及び[ b ]mol/L である。ただし、Ag2CrO4 の溶解度積は 4.0 × 10-12 ( mol/L ) 3、√10 = 3.2である。

[   ]に入れべき数値の正しい組合せはどれか。

     a      b

 1 2.0×10-6  1.6×10-5

 2 2.0×10-6  3.2×10-5

 3 1.0×10-4  1.6×10-5

 4 1.0×10-4  3.2×10-5

 5 2.0×10-4  1.6×10-5

 6 2.0×10-4  3.2×10-5


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問20

水の相転移に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 三重点での自由度は、1 である。

 b 水と氷が平衡状態にある系に圧力をかけると、氷が融解する。

 c 過冷却の状態にある水が同温度の氷へ相転移するとき、化学ポテンシャルは増大する。

 d 沸点で水が気化するとき、水1 mol 当たりのエントロピーは増大する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問21

活量及びイオン強度に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 理想溶液では、活量係数は 1 である。

 b Na+、Cl- の活量係数をそれぞれ γ+、γ- とすると、NaClの平均活量係数 γ± は、で表される。

 c 1.0×10-6 mol/L CaCl2 水溶液のイオン強度は、1.0×10-6 mol/L である。

 d 溶液中ではイオン間に相互作用が働くため、イオン強度が増大すると、平均活量係数は1 より大きくなる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問22

図は可逆反応のポテンシャルエネルギー曲面である。ただし、Ea、及び Eb は活性化エネルギーである。次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 正反応の速度定数 k と絶対温度 T の関係は、

        

で表される。ここで、A は頻度因子、R は気体定数である。

 b Eb は、正反応の活性化エネルギーである。

 c 正反応は、吸熱反応である。

 d 正反応の速度定数は、逆反応の速度定数より大きい。

    

   a  b  c  d

 1 正 正 誤 誤

 2 誤 誤 正 正

 3 誤 正 誤 正

 4 正 誤 正 誤

 5 誤 誤 正 誤


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問23

化合物 A、B 及び C の分解過程はみかけ上、0次反応、1次反応、又は2次反応のいずれかで起こっている。図は3つの化合物の初濃度が 10 mg/mL のときの、化合物濃度の経時変化を示しており、いずれの場合も半減期は 4 h であった。この初濃度を 20 mg/mL に変えたとき、A、B 及び C の半減期は、それぞれ[ a ]h、[ b ]h 及び[ c ]hである。

[   ]に入れるべき数値の正しい組合せはどれか。

    

     a  b  c

 1  2 4 2

 2  2 8 8

 3  2 4 8

 4  8 8 8

 5  8 4 2

 6  8 2 2


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問24

放射線に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a α壊変は、原子核からヘリウム原子核が放出される壊変で、一般に、ウランやラジウムなどの質量数の大きな原子核で起こる。

 b 1ベクレル ( Bq ) は、1分間当たりの崩壊数が1個であるときの放射能の量である。

 c 放射線による蛍光現象を利用する検出器として、シンチレーション検出器がある。

 d 一般に、γ線の波長は、X線の波長よりも長い。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問25

蛍光光度法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 光源として、キセノンランプ、アルカリハライドランプ、レーザーなどが用いられる。

 b 蛍光強度は、希薄溶液では、溶液中の蛍光物質の濃度、量子収率、モル吸光係数に比例する。

 c 蛍光強度は、溶媒の種類、溶液のpH、温度に影響されない。

 d 励起スペクトルは、蛍光分光光度計の励起波長を適当な波長に固定しておき、蛍光波長を変化させて試料溶液の蛍光強度を測定することによって得られる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問26

カラムクロマトグラフィーのパラメータ a〜d のうち、カラムの長さに影響されるものの組合せはどれか。

 a 保持時間 ( tR )

 b 質量分布比 ( k )

 c 理論段数 ( N )

 d 理論段高さ ( H )

上記のパラメータは次のように定義される。

    

ただし、t0 は移動相のカラム通過時間、W0.5h はピーク高さの中点におけるピーク幅、L はカラムの長さである。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問27

陽イオン交換クロマトグラフィーに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 移動相のイオン強度を徐々に上昇させることにより、保持された物質が溶出される。

 b 金属イオンの分離では、原子番号の小さい金属のイオンから順に溶出される。

 c 塩基性タンパク質の分離では、等電点の低いタンパク質から順に溶出される。

 d アミノ酸分析計では、分離されたアミノ酸はニンヒドリンで誘導体化され、蛍光検出される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問28

電気泳動法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動では、一般に、タンパク質はそのアミノ酸残基の数に比例したSDS分子が結合した状態で泳動される。

 b アガロースゲル電気泳動でDNAが分子サイズによって分離できるのは、DNAごとに単位電荷当りの質量が異なるからである。

 c 溶融シリカ ( fused silica ) 製の毛細管に pH 7.0 の電解質溶液を満たしてキャピラリー電気泳動を行うと、陽極から陰極に向かう電気浸透流が発生する。

 d キャピラリー電気泳動では、電気的に中性の物質を分離することはできない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問29

低分子量の薬物の分析を行う際の試料の前処理法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 溶媒抽出では、アセトニトリルやメタノールなどの水と混合しやすい有機溶媒を用いる。

 b 酸性または塩基性化合物を有機溶媒に抽出する場合は、試料溶液のpHを調整して分子種を解離形(イオン形)にすると抽出率が高くなる。

 c 固相抽出では、目的物質をいったん固相に保持させ、固相を洗浄し 夾雑 物質を除去した後に、目的物質を溶出する。

 d 固相抽出では、逆相分配型、順相分配型、吸着型、イオン交換型などの固相が用いられる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問30

次の図A及びBは、ア〜エに示したいずれかの化合物の 1H-NMRスペクトル ( 400 MHz、CDCl3 ) である。スペクトルと化合物の正しい組合せはどれか。なお、積分曲線も併せて示してある。

    

 ア 2-bromobutane

 イ 1,2-dibromobutane

 ウ 1,3-dibromobutane

 エ 1,4-dibromobutane

    A B

 1  ア エ

 2  イ ウ

 3  イ エ

 4  ウ ア

 5  ウ イ

 6  エ ア


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問31

日本薬局方医薬品アスピリンの質量スペクトル ( EI-MS ) に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a m/z 180 の分子イオンピークは、フラグメンテーションの起こっていないカチオンラジカルのピークである。

 b すべての化合物において分子イオンピークが必ず観測される。

 c 分子イオンは奇数個の電子を持ち、中性分子(またはラジカル)を脱離して、いくつかのフラグメントイオンを生成する。

 d  m/z 120 の最も強度の高いピークは基準ピークであり、A に帰属される。

 e  m/z 43 のフラグメントイオンピークは、 [ (CH3)2CH ] + に帰属される。

   

   a  b  c  d  e

 1 正 正 正 誤 誤

 2 正 正 誤 誤 正

 3 正 誤 正 正 誤

 4 誤 正 誤 正 正

 5 誤 誤 正 正 正

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問32

日本薬局方医薬品フェノール ( C6H60:94.11 ) の定量法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

本品約1.5 g を精密に量り、水に溶かし正確に 1000 mL とし、この液 25 mL を正確に量り、ヨウ素瓶に入れ、正確に 0.05 mol/L 臭素液 30 mL を加え、更に塩酸 5 mL を加え、直ちに密栓して30分間しばしば振り混ぜ、15分間放置する。次にヨウ化カリウム試液 7 mL を加え、直ちに密栓してよく振り混ぜ、クロロホルム 1 mL を加え、密栓して激しく振り混ぜ、遊離したヨウ素を 0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム液で滴定する。

 a ここで「約1.5 g」とは、1.5 g の ±10%の範囲をいう。

 b フェノールは臭素と反応し、2,6-ジブロモフェノールを生成する。

 c この滴定は、指示薬を必要としない。

 d 0.05 mol/L 臭素液 1 mL は、フェノールの 1.569 mg に相当する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問33

医薬品 X (分子量:500 ) 10.0 mg をメタノールに溶かして正確に 50 mL とする。この溶液 10 mL を正確に量り、メタノールを加えて正確に 100 mL とする。この溶液につき層長 1 cm で波長 360 nm における吸光度を測定する。このとき得られる吸光度の値は[ a ]であり、X の 360 nm におけるモル吸光係数 (ε) は[ b ]である。ただし、X の 360 nm における比吸光度 E11cm は250である。

[   ]に入れるべき数値の正しい組合せはどれか。

    a    b

 1 0.050 1250

 2 0.050 12500

 3 0.250 1250

 4 0.250 12500

 5 0.500 1250

 6 0.500 12500


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問34

分光学的測定法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 赤外吸収スペクトルは、一般に、波数 4000 cm-1 〜 400 cm-1 の範囲で測定され、その波長は 2.5 μm 〜 25 μm に対応する。

 b 有機化合物のヒドロキシ基の伸縮振動による赤外線吸収帯は、水素結合すると高波数側にシフトする。

 c L-トリプトファンの紫外吸収スペクトルは、インドール環σ電子の基底状態から励起状態への電子遷移を観測している。

 d 原子吸光光度法で測定する原子スペクトルは、輝線スペクトルである。

 e L-トリプトファン(分子量:204.23、比旋光度 [α]20D :- 30.0°〜 - 33.0°) 0.25 g を正確に量り、水 20 mL を加え加温して溶かし、冷後水を加えて正確に 25 mL とし、層長 100 mm のセルを用いて測定すると、旋光度は - 30.0°〜 - 33.0°になる。

   a  b  c  d  e

 1 誤 正 正 誤 誤

 2 正 誤 誤 正 正

 3 正 正 誤 正 誤

 4 誤 正 正 正 正

 5 正 誤 正 誤 誤


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問35

X線造影法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a X線の振動数は、可視光の振動数よりも大きい。

 b X線造影法では、反射波を観測している。

 c X線は、フィルムに塗布した写真乳剤に潜像を形成させる。

 d X線吸収度は、脂肪 > 水 > 骨の順に低くなる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問36

日本薬局方に収載されている生薬に関する記述について、該当する生薬名の正しい組合せはどれか。

 a マメ科植物エビスグサの種子由来の生薬である。

 b クロウメモドキ科植物ナツメの果実由来の生薬である。

 c ユリ科植物ハナスゲの根茎由来の生薬である。

 d シソ科植物コガネバナの根由来の生薬である。

  ア センナ   イ タイソウ   ウ オウゴン    エ チモ  

  オ シナカ   カ ケツメイシ  キ バクモンドウ  ク ゴシュユ 

   a  b  c  d

 1 ア イ ウ オ

 2 オ カ エ ク

 3 ア ク キ ウ

 4 カ イ エ ウ

 5 カ ク キ オ


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問37

生薬及び漢方処方の使用にあたっての注意に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 小柴胡湯の投与により間質性肺炎が起こることがあり、発熱、咳嗽、呼吸困難などが現れた場合には本剤の服用を中止する。

 b ブシは、八味地黄丸や真武湯などに配合されているが、アトロピンなどのアルカロイドを含有しており、過量で不眠、発疹、掻痒などの副作用が現れることがある。

 c マオウは、種々の漢方処方に配合されているが、エフェドリンなどのアルカロイドが含有されており、キサンチン系製剤などとの併用で不眠、発汗過多、動悸、神経興奮などが現れやすくなる。

 d カンゾウは、繁用漢方処方にしばしば配合されているため、重複投与によって偽アルドステロン症やミオパシーが起こることがある。

   a  b  c  d

 1 正 誤 正 正

 2 正 正 正 誤

 3 正 正 誤 誤

 4 誤 正 誤 正

 5 誤 誤 正 正


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問38

天然物由来の医薬品に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 回虫駆除薬として用いられるサントニンは、キクカに含まれるジテルペンである。

 b 強心薬として用いられるラナトシドCは、ケジギタリスに含まれるステロイド配糖体である。

 c 鎮咳薬として用いられるノスカピンは、アヘンに含まれるイソキノリン系アルカロイドである。

 d 抗高血圧薬として用いられるレセルピンは、ロートコンに含まれるトロパン系アルカロイドである。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問39

ヘパリンに関する記述の[   ]の中に入れるべき語句の正しい組合せはどれか。

ヘパリンは D-グルコサミン、[ a ]及び L-イズロン酸からなる多糖であり、[ b ]を多く含む。マスト細胞(肥満細胞)などで合成され、血液凝固[ c ]活性を有する。

      a      b    c

 1  D-グルクロン酸  硫酸基  阻害

 2  D-グルクロン酸  硫酸基  促進.

 3  D-グルクロン酸  リン酸基 阻害

 4  D-ガラクツロン酸 硫酸基  促進

 5  D-ガラクツロン酸 リン酸基 阻害

 6  D-ガラクツロン酸 リン酸基 促進


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問40

酵素及び酵素反応に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 酵素は、反応の進行に必要な活性化エネルギーを低下させる。

 b 多くのリソソーム酵素は、弱酸性条件下で酵素活性が高い。

 c リン酸化により活性が調節される酵素は、リン酸化体がすべて活性型である。

 d 反応速度は、競合阻害薬の濃度が一定の場合、基質濃度を高くしても変化しない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問41

ヒトでのグリコーゲン代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a グリコーゲンにグリコーゲンホスホリラーゼが作用すると、グルコース 1-リン酸が生成する。

 b グリコーゲンホスホリラーゼの活性は、プロテインキナーゼ Cが触媒するリン酸化により調節される。

 c グリコーゲンの多糖鎖の伸長には、UDP-D-グルコースが用いられる。

 d グルカゴンは、肝臓でのグリコーゲン合成を促進する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問42

生体エネルギーに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 解糖系の中間代謝物であるホスホエノールピルビン酸は、分子内に高エネルギーリン酸結合を有する。

 b クレアチンキナーゼは、クレアチンリン酸(ホスホクレアチン)のリン醸基がADPに転移する反応を触媒する。

 c ミトコンドリアの電子伝達系(呼吸鎖)を構成する複合体 I 〜 IV は、マトリックスに存在する。

 d 原核細胞では、ミトコンドリアがないため酸化的リン酸化は起こらない。  

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問43

核酸の構造と性質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a DNAには2-デオキシリボースが、RNAにはリボースが含まれる。

 b DNA及びRNAを構成する塩基のうち、アデニン、グアニン、シトシンは DNAとRNAの両者に共通であり、残りの1種類はDNAではウラシル、RNAではチミンである。

 c DNAの熱変性は、分子内ホスホジエステル結合の加水分解による。

 d 細菌内に存在するプラスミドは、環状構造をしたDNAである。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問44

ヒトの各種組織に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 神経組織の軸索において、微小管に沿った順行性輸送には、モータータンパク質のダイニンが関わっている。

 b 上皮細胞間の接着装置として、密着(閉鎖)結合、接着結合、デスモソーム(接着斑)、ギャップ結合がある。

 c コラーゲンは、支持(結合)組織の主要な成分である。

 d 筋組織を構成する細胞の中間径フィラメントは、ケラチンからなる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問45

ヒトの骨組織に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ヒドロキシアパタイトは、骨基質中の代表的な無機質である。

 b I 型コラーゲンは、骨基質中の主要なタンパク質である。

 C くる病と骨軟化症は、ビタミンD欠乏が要因となる。

 d 骨芽細胞は、造血幹細胞から分化し、骨基質成分を合成する。

 e 破骨細胞は、骨基質を溶解し、その機能亢進は大理石骨病の原因となる。

  1(a、b、c) 2(a、b、d) 3(a、c、e)4 (b、c、d) 5(b、d、e) 6(c、d、e)


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問46

ヒトの免疫組織に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 骨髄には、全ての血液細胞の起源となる造血幹細胞が存在する。

 b 未成熟T細胞の多くは、胸腺においてネクローシスにより死滅する。

 c 脾臓は、古くなったリンパ球の破壊のほか、二次リンパ器官(免疫反応の場)としての役割を有する。

 d リンパ節には、血液からリンパ球が入るための高内皮細静脈が存在する。

 e パイエル板のM細胞は、血液中の抗原を取り込み、抗原提示を行う。

  1(a、b、c) 2(a、b、d) 3(a、c、d)4 (a、c、e) 5(b、c、e) 6(b、d、e)


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問47

ヒトの甲状腺に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 濾胞腔のコロイドには、チログロブリンが含まれる。

 b ヨウ素は、甲状腺ペルオキシダーゼにより酸化された後、濾胞腔へ輸送される。

 c モノヨードチロシンとジヨードチロシンは、チログロブリンのチロシン残基がヨウ素化されて生成する。

 d トリヨードチロニンは2分子のジヨードチロシンから、チロキシンはモノヨードチロシンとジヨードチロシンから生成される。

   a  b  c  d

 1 正 正 正 誤

 2 正 誤 正 誤

 3 誤 正 誤 正

 4 誤 正 正 正

 5 誤 誤 誤 正


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問48

呼吸器の機能に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 気道には気道横紋筋があり、気道径はこの筋の収縮により変動する。

 b 気管や気管支の壁の粘液の大部分は、唾液由来である。

 c 外呼吸を担う組織である肺では、酸素と二酸化炭素のガス交換が行われている。

 d 肺胞には貧食作用の強い肺胞マクロファージが存在し、細菌や異物の処理を行っている。

 e 気道の粘膜上皮にある線毛は、異物を輸送し気道外へ排出している。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、c、e) 5(b、d、e) 6(c、d、e)


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問49

インフルエンザウイルスに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ピコルナウイルス科に属する。

 b 抗原性により、3種類(A型、B型、C型)に分類される。

 c 分節したDNAを遺伝子としてもつ。

 d ウイルスのエンベロープに存在するノイラミニダーゼは、細胞表面の糖タンパク質からシアル酸残基を除去する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問50

真菌と原虫に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 真菌と原虫は、原核生物に属する。

 b 真菌の栄養要求性は、従属栄養型である。

 c アスペルギルス症は、真菌感染によって引き起こされる。

 d アメーバ赤痢は、トリパノソーマ感染により発症する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問51

真核細胞の転写に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a tRNAは、RNAポリメラーゼIにより転写される。

 b アンドロゲン受容体は、転写制御因子として機能する。

 c mRNA の 3'端には poly ( U ) が付加される。

 d Small nuclear ribonuclear protein ( snRNP ) は、mRNAのスプライシング反応に関与する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問52

DNAと染色体の構造に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a B型DNAは、右巻き二重らせん構造である。

 b B型DNAは、1回転あたり21塩基対である。

 c セントロメアDNAは、サテライトDNAの1つである。

 d ユークロマチンは、ヘテロクロマチンより凝集度が高い。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問53

遺伝子に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ゲノム解析から、ヒト細胞1個に含まれる遺伝子の数は約300,000個であることが明らかとなった。

 b ゲノムの塩基配列は、個体によって異なる部分がある。

 c サザンブロット法により、特定の遺伝子の存在を知ることができる。

 d 大腸菌のプラスミドにクローン化された遺伝子は、動物細胞の中では発現することができない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問54

翻訳・転写に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 真核細胞のrRNAは、核小体で合成される。

 b tRNAはアミノ酸と結合し、mRNA上のアンチコドンに結合する。

 c 核内のタンパク質は、核内で翻訳される。

 d 膜結合リボソームでは、分泌タンパク質が作られる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問55

細胞内カルシウムに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a カルシウムイオン (Ca2+ ) 濃度は、静止時の細胞内では 10-8 〜 10-7 mol/L に維持されており、細胞外では約 0.3 mmol/L である。

 b 膜電位依存性 Ca2+チャネルは、7回膜貫通型タンパク質である。

 c 臨床で広く使用されるCa2+チャネル遮断薬は、L型の膜電位依存性Ca2+チャネルを抑制する。

 d リアノジン受容体は、小胞体膜で四量体を形成し、Ca2+放出チャネルを形成している。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問56

神経伝達物質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a N-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)型受容体は、イオノトロピック型のグルタミン酸受容体の一種である。

 b グリシンは、脊髄や網膜に存在する興奮性伝達物質である。

 c γ-アミノ酪酸( GABA ) は、 L-グルタミン酸の脱炭酸によって生合成され、放出後神経終末およびグリア細胞に取り込まれる。

 d GABAが GABA受容体と結合すると、膜の塩化物イオン ( Cl- ) の透過性が減少し、神経興奮が抑制される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問57

ホルモンとその産生部位との対応の正誤について、正しい組合せはどれか。

    ホルモン     産生部位

 a ゴナドトロピン ---- 副腎髄質

 b オキシトシン ----- 下垂体後葉

 c プロラクチン ----- 下垂体後葉

 d バソプレシン ----- 下垂体後葉

   a  b  c  d

 1 誤 誤 正 正

 2 誤 正 誤 正

 3 正 正 正 誤

 4 正 誤 正 誤

 5 正 正 誤 正

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問58

感染症と免疫応答に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 細菌表面にオプソニンが結合すると、マクロファージや好中球による貧食が促進される。

 b アナフィラトキシンは、マスト細胞(肥満細胞)や好中球の脱顆粒を誘導し、炎症性化学伝達物質を遊離させる。

 c 細菌侵入の局所に最初に集積する細胞は、リンパ球である。

 d 感染時にマクロファージから産生される主なサイトカインは、インターロイキン-1 ( IL-1 ) と腫瘍壊死因子α( TNFα ) である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問59

免疫グロブリン分子に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 免疫グロブリン分子と抗原との間には、ファンデルワールス力や疎水性結合などの分子間引力が働く。

 b 免疫グロブリン分子可変領域のアミノ酸配列の多様性は、免疫グロブリン遺伝子の再構成により生じる。

 c 免疫グロブリン分子は、2本のH鎖と2本のL鎖がジスルフィド結合しており、還元するとFab断片とFc断片に分割される。

 d 免疫グロブリン分子の5種類のクラスは、Fab断片の特異性により分類される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問60

免疫に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a I 型アレルギー反応におけるエフェクター細胞は、I 型ヘルパーT ( Th1 ) 細胞型サイトカインの影響を受けて増殖・活性化する。

 b Th1 細胞は、インターロイキン-2 ( IL-2 ) やインターフェロンγ ( INFγ ) を産生し、細胞性免疫に関与する。

 c インターロイキン-12 ( IL-12 ) は、NK細胞を活性化し、INFγを産生させる。

 d INFγは、II型ヘルパーT ( Th2 ) 細胞からのインターロイキン-4 ( IL-4 ) の産生を増強する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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95回衛生薬学

第95回薬剤師国家試験(平成22年3月)

       衛生薬学 (問61〜問100)


問61

脂肪酸の構造式と栄養・生理機能の関係のうち、正しいものの組合せはどれか。

構造式 栄養・生理機能
a 網膜と脳神経の機能維持のために必要である。
b 摂取されたものはエネルギー源として利用される割合が大きい。
c 強い血小板凝集作用を有するエイコサノイドの前駆体である。
d 代謝されてアラキドン酸に変換され、生理括性を現す。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問62

脂質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 牛脂は、大豆油に比べて飽和脂肪酸含有量が多い。

 b 油脂は、主にグリセロールと脂肪酸に分解されて吸収される。

 c 牛乳脂肪の組成の特徴は、炭素数10以下の脂肪酸を含むことである。

 d 日本人は、n -6 系不飽和脂肪酸に比べて、n -3 系不飽和脂肪酸の摂取量が多い。

  1(a、b) 2(a、c) 13(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問63

ビタミンD3に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a エルゴカルシフェロールともいう。

 b 紫外線の作用により7-デヒドロコレステロールから生成する。

 c 生体内で2段階のメチル化を受けて活性型となる。

 d 活性型ビタミンD3は、小腸においてカルシウム結合タンパク質の合成を促進する。

 e 過剰症として、低カルシウム血症が知られている。

  1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(b、e) 5(c、e) 6(d、e)


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問64

下の表は、我が国における1人1日あたりの栄養素の摂取量の年次推移を示したものである。a、b、c、dに該当する栄養素の正しい組合せはどれか。

栄養素 1955年 1965年 1975年 1985年 1995年 2005年
a ( g )
b ( g )
c ( g )
食塩 ( g )
d ( mg )
411
20.3
69.7

338
384
36.0
71.3

465
337
52.0
80.0
13.5
550
298
56.9
79.0
12.1
553
280
59.9
81.5
13.2
585
267
53.9
71.1
11.0
539

           国民栄養調査及び国民健康・栄養調査(厚生労働省)

a b c d
1 タンパク質 脂質 炭水化物 カルシウム
2 炭水化物 タンパク質 カルシウム 脂質
3 脂質 炭水化物 タンパク質 カルシウム
4 タンパク質 カルシウム 炭水化物 脂質
5 炭水化物 脂質 タンパク質 カルシウム
6 脂質 炭水化物 カルシウム タンパク質


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問65

食品の変質によって生じる下記の物質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

       

 a トリプトファンから生成する。

 b 生成には脱炭酸酵素が関与する。

 c 加熱調理で、容易に分解する。

 d アレルギー様食中毒の原因となる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問66

我が国で食品添加物に指定されている酸化防止剤1〜5のうち、金属封鎖作用による酸化防止効果を期待して使用するものはどれか。

1 2
3
4 5


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問67

食品の褐変現象に関する記述の[  ]に入れるべき語句の正しい組合せはどれか。

食品中のアミノ化合物とカルボニル化合物が非酵素的に反応して[ a ]を生成した後、数段階の反応を経て[ b ]が生成し食品は褐変する。この一連の過程は[ c ]とよばれる。

a b c
1 シッフ塩基 メラノイジン メイラード反応
2 シッフ塩基 メラトニン メイラード反応
3 シッフ塩基 メラノイジン ストレッカー分解
4 ペプチド結合 メラトニン メイラード反応
5 ペプチド結合 メラノイジン ストレッカー分解
6 ペプチド結合 メラトニン ストレッカー分解


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問68

特定保健用食品の許可表示例として、正しいものの組合せはどれか。

 a 鉄は、赤血球を作るのに必要な栄養素です。

 b 鉄の補給を必要とする貧血気味の人に適します。

 c カルシウム補給を効率よく行い、骨や歯を丈夫にする効果があります。

 d 日頃の運動と適切な量のカルシウムを含む健康的な食事は、若い女性が健全な骨の健康を維持し、歳をとってからの骨粗しょう症になるリスクを低減するかもしれません。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問69

下の図は、ある病因物質による国内の食中毒患者の年別 ( A ) 及び月別(平成16〜20年の平均) ( B ) の発生数を示したものである。この病因物質はどれか。

  

 1 腸炎ビブリオ

 2 サルモネラ属菌

 3 ボツリヌス菌

 4 ノロウイルス(小型球形ウイルス)

 5 動物性自然毒


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問70

アレルギーを引き起こす可能性があるため、食品の原材料として表示することが義務づけられているものの正しい組合せはどれか。

 a 米

 b 小麦

 c ジヤガイモ

 d ニンジン

 e 落花生

  1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(b、e) 5(c、d) 6(d、e)


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問71

マイコトキシンとそれに関連する毒性との対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

   マイコトキシン         毒性

 a アフラトキシンB1 ---------------- 肝癌

 b エルゴタミン ---------------------- 知覚障害

 c パツリン --------------------------- 腎障害

 d シトリニン ------------------------ 神経障害

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問72

化学物質による食品汚染に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 鉛は、ヘム合成を阻害して貧血を起こすことがある。

 b 魚介類や海藻に含まれる有機ヒ素化合物は、無機ヒ素より毒性が強い。

 c ジメチルニトロソアミンは、生体内でメチルカチオンに変換され、DNAと結合する。

 d 缶詰などのメッキ容器からのスズの溶出は、硝酸イオンが共存すると抑制される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問73

食品中の残留農薬の規制に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ネガティブリスト制による規制が行われている。

 b 農薬取締法に基づいて残留基準が設定されている。

 c 残留基準や暫定基準は、国内で使用が認められている農薬だけに設定されている。

 d 残留基準は、一日許容摂取量 ( ADI ) を超えないように設定されている。

 e 残留基準や暫定基準が設定されていない農薬については、食品中に0.01 ppm を超えて存在してはならないとされている。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


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問74

人ロピラミッドA〜Cに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

  

 a 合計特殊出生率が最も高いと考えられるのは、A である。

 b 粗死亡率が最も高いと考えられるのは、B である。

 c 老年化指数が最も高いのは、C である。

 d  A〜C は、いずれも将来の人口増加が予測される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問75

下図は性・年齢階級別にみた死因の構成割合を示したものである。a〜dに該当する死因の正しい組合せはどれか。

   

   厚生労働省:性・年齢階級別にみた主な死因の構成割合(平成19年)

 
a b c d
1 自殺 不慮の事故 肺炎 悪性新生物
2 不慮の事故 自殺 悪性新生物 肺炎
3 不慮の事故 自殺 肺炎 悪性新生物
4 悪性新生物 肺炎 不慮の事故 自殺
5 自殺 不慮の事故 悪性新生物 肺炎

          

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問76

無作為に抽出した5歳の健康な男児10,000人について、肥満との関係が疑われている、ある遺伝子を調べたところ、2,000人に変異が認められた。15年後に、この10,000人が肥満かどうかを調べ、以下の結果を得た。このとき、この遺伝子の変異は肥満になるリスクを何倍に高めるか。最も近い値を選べ。

               (単位:人)

遺伝子変異
あり なし
肥満 600 800 1,400
肥満でない 1,400 7,200 8,600
2,000 8,000 10,000

  1 1.5   2 2   3 3   4 4   5 5   6 10


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問77

ある疾患に対する検査項目のスクリーニング結果について、敏感度と特異度の正しい組合せはどれか。

              (単位:人)

検査結果 疾患
あり なし
陽性 24 96 120
陰性 16 864 880
40 960 1,000

(注) 敏感度:疾患のある人のうち、検査で正しく陽性と判定される割合

   特異度:疾患のない人のうち、検査で正しく陰性と判定される割合

敏感度 ( % ) 特異度 ( % )
1 60 90
2 90 60
3 60 10
4 10 60
5 40 90


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問78

母子感染に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a  B型肝炎ウイルスは、母乳を介して感染する。

 b ヒト免疫不全ウイルスは、産道感染することがある。

 c ウイルス以外の病原体は、経胎盤感染しない。

 d 淋菌は、産道感染することがある。

   a  b  c  d

 1 正 正 正 誤

 2 正 正 誤 正

 3 正 誤 誤 正

 4 誤 誤 正 正

 5 誤 正 誤 誤

 6 誤 誤 正 誤


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問79

メタボリックシンドロームに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 診断には腹囲の測定結果も利用される。

 b 内臓脂肪の過剰な蓄積が重要な要因と考えられている。

 c 高血糖や高血圧を伴うことはほとんどない。

 d インスリン感受性の増大を起こしやすい。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問80

労働衛生と職業性疾病に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a じん肺症及びじん肺合併症は、粉じんに暴露して起こる急性疾患である。

 b 過重労働によって著しく症状が増悪した脳血管疾患、心臓疾患、精神障害などの労災認定数が近年増加している。

 c VDT ( visual display terminal ) 作業は、眼精疲労、精神神経系疲労、頸肩腕症候群を引き起こす要因になる。

 d 有機溶剤の取扱作業者の健康管理については、特殊健康診断は義務づけられていない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問81

肝臓におけるエタノールの代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a エタノールは、主として細胞質に存在するアルコール脱水素酵素によってアセトアルデヒドに酸化される。

 b 小胞体膜に存在するシトクロム P450 2D6 ( CYP2D6 ) は、エタノールをアセトアルデヒドに酸化する。

 c アセトアルデヒドは、主としてミトコンドリアに存在するアルデヒド脱水素酵素によって酢酸に酸化される。

 d 日本人の4人に1人は、アルコール脱水素酵素の活性が低い。

 e 飲酒により悪酔いを起こす主な原因物質は、アセトアルデヒドである。

  1(a、b、d) 2(a、b、e) 3(a、c、e) 4(b、c、d) 5(c、d、e)


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問82

Ames 試験に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 発癌プロモーターのスクリーニング法である。

 b ヒスチジン要求性のネズミチフス菌を用いて、その復帰突然変異を検出する。

 c ラットの肝ホモジネートの 9,000×g 上清画分に補酵素を加えた S 9 mixは、被検物質を代謝的活性化するために用いられる。

   a  b  c

 1 正 誤 正

 2 正 正 誤

 3 誤 正 誤

 4 誤 正 正

 5 誤 誤 正

 6 正 誤 誤

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問83

発癌性化合物 a〜d のうち、主にシトクロム P450 1Aサブファミリー酵素 ( CYP 1A1 又は CYP 1A2 ) で代謝的活性化を受けるものの正しい組合せはどれか。

a  b 
c  d 

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問84

化学物質とその毒性発現における主な標的臓器・組織との対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

   化学物質     標的臓器・組織

 a アスベスト ---------- 肝臓

 b 硫化水素 ------------ 神経系

 c 四塩化炭素 --------- 肺

 d ベンゼン ----------- 血液・造血器系

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問85

生体内で生成する活性酸素種に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a スーパーオキシドジスムターゼは、スーパーオキシドアニオンを過酸化水素と酸素に変換する。

 b グルタチオンペルオキシダーゼは、活性中心に亜鉛をもち、過酸化水素を水に変換する。

 c カタラーゼは、活性中心にヘム鉄をもち、過酸化水素を水と酸素に変換する。

 d 過酸化水素は、鉄 ( II ) イオン存在下、脱水素反応によりヒドロキシルラジカルに変換される。

 e スーパーオキシドアニオン、過酸化水素及びヒドロキシルラジカルのうち、ヒドロキシルラジカルだ最も高い細胞傷害性を示す。

  1(a、b、d) 2(a、b、e) 3(a、c、e) 4(b、c、d) 5(c、d、e)


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問86

内分泌かく乱作用が疑われる化学物質a〜dのうち、化審法(注)の第1種特定化学物質に指定されているものの、正しい組合せはどれか。

a  b 
c  d 

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

(注)「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」の略称


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問87

急性中毒の原因物質とその解毒法との対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

   中毒原因物質        解毒法

 a タリウム ------------------- メチレンブルーの静注

 b モルヒネ ------------------- ナロキソンの静注

 c アニリン ------------------- プルシアンブルーの静注

 d メタノール ---------------- エタノールの静注

 e 鉛 --------------------------- エデト酸カルシウム二ナトリウムの静注

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問88

記述a〜eのすべてに該当する乱用薬物はどれか。

 a 薬物の使用を確認するために、尿中未変化体を検出対象とする。

 b ドラーゲンドルフ試薬による呈色反応だけでなく、シモン ( Simon ) 反応にも陽性である。

 c 中枢興奮作用と幻覚作用を示す。

 d 耐性が生じる。

 e 「麻薬及び向精神薬取締法」で麻薬に指定されている。

1 2
3 4
5


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問89

下の表は1975年から2005年までの薬物犯罪の法令別違反件数・人数の年次推移をまとめたものである。a、b、cに該当する法令の正しい組合せはどれか。

1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年
a

あへん法

b

c

件数
人数
件数
人数
件数
人数
件数
人数
268
232
158
140
971
909
13,590
8,422
241
158
269
264
1,745
1,433
33,808
20,200
168
138
449
443
1,597
1,273
36,115
23,344
331
240
113
111
2,091
1,620
20,095
15,267
572
334
229
172
2,314
1,555
23,731
17,364
498
252
122
97
1,815
1,224
26,227
19,156
1,252
606
33
13
2,951
2,063
20,273
13,549

             (警察庁、厚生労働省、海上保安庁の資料より抜粋)

a b c
1 麻薬及び向精神薬取締法 大麻取締法 覚せい剤取締法
2 大麻取締法 覚せい剤取締法 麻薬及び向精神薬取締法
3 覚せい剤取締法 麻薬及び向精神薬取締法 大麻取締法
4 麻薬及び向精神薬取締法 覚せい剤取締法 大麻取締法
5 大麻取締法 麻薬及び向精神薬取締法 覚せい剤取締法
6 覚せい剤取締法 大麻取締法 麻薬及び向精神薬取締法


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問90

図アとイは、電離放射線被曝における吸収線量と生体障害の関係を示したものである。放射線障害に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

   

 a 急性放射線障害は、すべて ア で表される。

 b 晩発性放射線障害は、すべて イ で表される。

 c 不妊は、ア で表される。

 d 白内障は、イ で表される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問91

海洋に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 地球上の水量のおよそ70%を占める。

 b 水の平均滞留時間は、河川よりも長い。

 c 大気中の二酸化炭素の吸収作用がある。

 d 陸地からの流入物質は希釈されるため、海洋汚染の原因とはならない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問92

1997年に開催された気候変動枠組条約第3回締約国会議において合意された京都議定書の中で削減対象となった温室効果ガスとして、正しいものの組合せはどれか。

 a 一酸化二窒素(亜酸化窒素)

 b ジクロロメタン

 c メタン

 d 六フッ化硫黄

 e ハイドロクロロフルオロカーボン類

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、c、d) 5(b、d、e) 6(c、d、e)


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問93

水道水の原水に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ダム水は、水道水源として最も利用量が多い。

 b 伏流水は、細菌や藻類が産生するカビ臭が原因の着臭問題を起こすことが多い。

 c 湖沼水は、微生物が少ないので自浄作用が小さいため、一度汚染されるとその状態が続く。

 d 深井戸からの原水は、気象条件に影響されにくく、水量、水質ともに安定している。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問94

水の塩素消毒において、塩素消費量を与えるイオンとして、正しいものの組合せはどれか。

 a アンモニウムイオン ( NH4+ )

 b 鉄(II)イオン ( Fe2+ )

 c 鉄(III)イオン ( Fe3+ )

 d 亜硝酸イオン ( NO2- )

 e 硝酸イオン ( NO3- )

  1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(b、e) 5(c、d) 6(c、e)


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問95

活性汚泥法による下水処理に関する記述の[  ]に入れるべき語句の正しい組合せはどれか。

活性汚泥法による下水処理では一次処理で主に[ a ]を、二次処理で主に[ b ]を、さらに三次処理では[ c ]をそれぞれ除去する。

a b c
1 SS BOD 窒素、リン
2 SS 余剰汚泥 BOD
3 BOD SS 余剰汚泥
4 BOD 余剰汚泥 窒素、リン
5 窒素、リン BOD 余剰汚泥
6 窒素、リン SS BOD


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問96

自動車の排出ガスによる大気汚染に関する記述の[  ]に入れるべき汚染物質名の正しい組合せはどれか。

ガソリンエンジンの自動車が高速で走行すると、[ a ]の発生量が増加する。一方、低速で走行すると、不完全燃焼の結果、[ b ]や[ c ]が発生しやすくなる。大気中において[ a ]と[ b ]は二次汚染物質である[ d ]の主な原因物質となる。

a b c d
1 二酸化硫黄 一酸化窒素 炭化水素 浮遊粒子状物質
2 二酸化窒素 炭化水素 一酸化炭素 浮遊粒子状物質
3 二酸化硫黄 一酸化炭素 一酸化窒素 硫酸ミスト
4 二酸化窒素 一酸化炭素 炭化水素 硫酸ミスト
5 二酸化硫黄 一酸化窒素 一酸化炭素 光化学オキシダント
6 二酸化窒素 炭化水素 一酸化炭素 光化学オキシダント


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問97

大気汚染物質の測定法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 硫黄酸化物の測定に用いる溶液導電率法では、過マンガン酸カリウム溶液に試料空気を通じて、その導電率の上昇を測定する。

 b ザルツマン法では、二酸化窒素を一酸化窒素に還元する必要がある。

 c オキシダント濃度は、試料空気を中性ヨウ化カリウム溶液中に通じた際に生じるI2に由来する呈色物質 ( I3- ) の吸光度を測定して求める。

 d 一酸化炭素の連続自動測定には、非分散型赤外線吸収装置が用いられる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問98

安静療法を行っている4人の患者が入院している病室がある。この病室中央部の天井1か所に排気ロがあり、機械換気が行われている。患者の呼気による二酸化炭素排出量を15 L / h /人、外気の二酸化炭素濃度を 0.03%、室内の二酸化炭素許容濃度を 0.1%とするとき、この病室の必要換気量 ( m3/h ) に最も近い値はどれか。

  1 1  2 2  3 5  4 10  5 100  6 200


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問99

感染性廃棄物に関するA、Bの問に対する答の正しい組合せはどれか。

A 感染性廃棄物の管理、取扱いについて、正しいものはどれか。

 ア 薬剤師は、感染性廃棄物の管理責任者になることができる。

 イ 血液が付着している廃棄物でも、健常人から採血した血液であれば感染性廃棄物には分類されない。

 ウ 施設内で滅菌消毒処理により感染因子を不活化しても、非感染性廃棄物として処理することはできない。

 

B 感染性廃棄物の運搬容器を識別できるように、表示することが推奨されているマークはどれか。(本問では黒色の単色表示としてある)

 

   A B

 1 ア 力

 2 ア キ

 3 イ キ

 4 イ ク

 5 ウ 力

 6 ウ ク


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問100

ダイオキシン類対策特別措置法に定められている化学物質に関する記述として、正しいものの組合せはどれか。

 a ダイオキシン類は、催奇形性を示すが、発癌性は示さない。

 b ゴミ焼却施設では、ダイオキシン類の発生を抑制するために燃焼温度を700℃以下に保っている。

 c ダイオキシン類の毒性を評価するために、毒性等価係数 ( TEF ) が用いられる。

 d ダイオキシン類は、高分解能ガスクロマトグラフ/質量分析計で測定される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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95回薬事関係

第95回薬剤師国家試験(平成22年3月)

       薬事関係法規及び薬事関係制度 (問101〜問120)


問101

法令等の制定・改廃の手続きに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 独立行政法人医薬品医療機器総合機構法の改正については、厚生労働大臣が国会の議決を経ずに行える場合がある。

 b 薬事法施行令の改正については、内閣が閣議において決定する。

 c 地方公共団体が薬事に関する条例を制定するときは、あらかじめ厚生労働大臣と協議しなければならない。

 d 日本薬局方の改正については、厚生労働大臣が薬事法に基づく告示により行う。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問102

薬局で調剤された薬を服用した患者に健康被害を生じたが、これは当該薬局で調剤に従事する薬剤師が医師への疑義照会を怠った結果であることが明らかになった。この場合に、当該薬剤師又は薬局開設者が問われる可能性があるものに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 刑法の業務上過失致死傷罪による刑罰を受ける。

 b 民法に基づく損害賠償を請求される。

 c 薬剤師法違反による刑罰を受ける。

 d 医薬品副作用被害救済制度に基づく副作用拠出金を割増請求される。

 

   a  b  c  d

 1 正 正 正 誤

 2 正 正 誤 正

 3 正 誤 正 正

 4 正 正 誤 誤

 5 誤 正 正 正

 6 誤 誤 正 正


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問103

保健所に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 医事及び薬事に関する事項につき、企画、調整、指導及びこれらに必要な事業を行う。

 b 職員として薬剤師を雇用することが義務づけられている。

 c 所管区域内において活動できる学校薬剤師を指定する。

 d 地域住民の健康の保持及び増進を図るために必要があるときは、薬剤師その他の者に試験及び検査に関する施設を利用させることができる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問104

医薬分業に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a いわゆる医薬分業率とは、全患者のうち投薬が必要とされた患者への処方件数に対する院外処方せん枚数の割合である。

 b 病院内で医師の処方せんを受け、同一病院内の薬剤師により調剤を受けた場合、医薬分業に該当する。

 c 医薬分業の目的として、医師と薬剤師が相互の専門性を発揮して医療の向上を図ることがあげられる。

 d 医薬分業のメリットとして、医師が手持ちの医薬品の種類にとらわれず、医薬品を処方できることがあげられる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問105

医薬品の開発に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a GCPは、希少疾病用医薬品の承認申請のために行われる臨床試験には適用されない。

 b GLPは、効力を裏付けるための非臨床試験には適用されない。

 c 1つの治験のモニタリングと監査は、同一の者が担当しなければならない。

 d 新有効成分について我が国で初めて治験計画の届出をした者は、届出の日から30日を経過した後でなければ、治験を開始してはならない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問106

在宅医療を受けている患者の居宅において医師が処方せんを交付した。これを受け付けた薬剤師が当該居宅において行うことができる業務として、正しいものの組合せはどれか。

 a 処方せん中に疑わしい点があるか確かめる。

 b 医師に疑義照会を行った後、医師の指示により薬袋の記載を変更する。

 c 患者に必要な情報提供を行う。

 d 調剤録を作成する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問107

医薬品(動物用医薬品を除く)の販売制度に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 店舗販売業の店舗において販売できる医薬品は、一般用医薬品に限られる。

 b 登録販売者になるには、都道府県知事が行う試験に合格し、都道府県知事の登録を受けなければならない。

 c 薬局の薬剤師は、一般用医薬品の購入者から相談があった場合には、書面を用いて情報提供しなければならない。

 d 薬局において、薬剤師の不在時には、登録販売者が一般用医薬品の第一類医薬品を販売若しくは授与できる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問108

製造業の許可に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 医薬品の製造業の許可については、製造しようとする医薬品の品質管理の方法がGQP(医薬品の品質管理の基準)に適合しないことを理由として、与えないことができる。

 b 医薬部外品の製造業の許可については、申請に係る製造所の構造設備が基準に適合しないことを理由として、与えないことができる。

 c 化粧品の製造業の許可については、製造しようとする化粧品の成分が化粧品基準に適合しないことを理由として、与えないことができる。

 d 医療機器の製造業の許可については、製造しようとする医療機器の製造販売の承認を受けていないことを理由として、与えないことができる。

   a  b  c  d

 1 正 正 正 誤

 2 正 正 誤 正

 3 正 誤 正 正

 4 誤 誤 誤 正

 5 誤 誤 正 誤

 6 誤 正 誤 誤


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問109

製造販売後安全管理に係る業務のうち、医薬品の製造販売業者が他者に委託できる業務の組合せはどれか。

 a 安全管理情報の収集

 b 安全管理情報の解析

 c 安全管理情報の解析結果の検討

 d 安全管理情報の検討結果に基づく必要な措置の決定

 e 安全管理情報の検討結果に基づく必要な措置の実施

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、d、e) 4(b、c、d) 5(c、d、e)


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問110

生物由来製品に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 特定生物由来製品は、医薬品の製造販売業者の申請に基づいて、厚生労働大臣が指定する。

 b 生物由来製品の製造業者は、厚生労働大臣の承認を受けて自らその製造を実地に管理するか又は製造所ごとに厚生労働大臣の承認を受けて製造を実地に管理する者を置かなければならない。

 c 厚生労働大臣は、生物由来製品について、その製法、性状、品質、貯法等に関する基準を定めることができる。

 d 生物由来製品の承認取得者は、生物由来製品を譲り受けた病院の開設者の氏名等の記録を出荷の日から20年間保存しなければならない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問111

医薬品副作用被害救済制度に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 再審査終了前の許可医薬品の副作用による健康被害は、副作用救済給付の対象となる。

 2 予防接種法の規定による予防接種を受けたことにより生じた疾病、障害又は死亡は、副作用救済給付の対象となる。

 3 保険医療機関又は保険薬局において施用又は交付された医薬品による健康被害のみが給付の対象となる。

 4 医薬品の副作用による疾病のための医療費として給付される金額は、健康保険等の自己負担分の2分の1である。

 5 副作用救済給付業務に必要な費用は、すべて企業からの拠出金によって賄われる。


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問112

麻薬及び向精神薬取締法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 麻薬施用者が麻薬処方せんを交付する場合は、医師免許証番号を記載しなければならない。

 b 同一の都道府県の区域内にある麻薬小売業者は、共同して許可申請することにより、相互に麻薬の譲り渡しが可能になる。

 c 麻薬小売業者は、麻薬に関する帳簿を備え、必要事項を記載して最終の記載の日から2年間保存しなければならない。

 d 麻薬小売業者が麻薬卸売業者から麻薬を譲り受けるときには、麻薬譲渡証と麻薬譲受証を取り交わさなければならない。

 

   a  b  c  d

 1 正 正 正 誤

 2 正 誤 正 誤

 3 正 誤 誤 誤

 4 誤 正 誤 正

 5 誤 正 正 正

 6 誤 誤 誤 正


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問113

あへん法及び大麻取締法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a あへんの輸入又は輸出は、国又は国の委託を受けた者のみが行うことができる。

 b あへんを廃棄するためには、都道府県知事の許可を要する。

 c 大麻研究者の免許を受けようとする者は、都道府県知事を経由して厚生労働大臣に申請しなければならない。

 d 大麻研究者は、厚生労働大臣の許可を受ければ、他の大麻研究者に大麻を譲り渡すことができる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問114

覚せい剤取締法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬局開設者は、その所有する覚せい剤原料が所在不明になったときは、すみやかに、都道府県知事に届け出なければならない。

 b 薬局開設者は、その所有する覚せい剤原料を薬局内のかぎをかけた場所に保管しなければならない。

 c 薬局開設者は、都道府県知事に届出をすることなく、その所有する覚せい剤原料を廃棄することができる。

 d dl-メチルエフェドリン塩酸塩散10%は、覚せい剤原料に該当する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問115

毒物及び劇物取締法に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 毒物又は劇物の販売業の登録は、一般販売業と農業用品目販売業の2つに分かれている。

 2 特定毒物研究者の許可を受けようとする者は、都道府県知事を経由して厚生労働大臣に申請書を提出しなければならない。

 3 毒物又は劇物の製造業の登録の有効期間は5年である。

 4 毒物劇物営業者が毒物劇物取扱責任者を変更しようとするときは、あらかじめ登録権者に届け出なければならない。

 5 毒物又は劇物の販売業の場合、その登録を本社の所在地1か所で行えば、複数の店舗で業務を行うことができる。


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問116

医療法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 病院の管理者は、医療の安全を確保するための指針を策定しなければならない。

 b 特定機能病院の要件の1つとして、救急医療を提供する能力を有することが求められている。

 c 厚生労働大臣は医療提供体制の確保を図るための基本方針を定め、都道府県はこれに即し、かつ地域の実情に応じて、当該都道府県の医療計画を定める。

 d 医師が病院の管理者になる場合は、臨床研修を修了することを要しない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問117

医師法及び保健師助産師看護師法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 医師が薬剤を患者に交付する場合、薬剤の容器又は被包に、交付の年月日を明記しなければならない。

 b 慢性疾患の患者で処方内容を変更しない場合は、医師は診察を行わずに処方せんを交付することができる。

 c 医師が患者に交付する処方せんには、病名を記載しなければならない。

 d 医師が覚せい剤を投与する場合は、患者又は現にその看護に当たっている者に対して処方せんを交付する必要はない。

 e 看護師は、かかりつけの患者が前回の処方内容の薬を希望した場合、症状を確認した上で処方せんを交付できる。

  1(a、c) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、e) 5(d、e)


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問118

保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 保険薬局は、見やすい場所に「保険調剤」の標示をしなければならない。

 b 保険薬剤師は、保険医が後発医薬品への変更を認めているときは、患者に対して後発医薬品に関する説明を適切に行わなければならない。

 c 保険薬剤師は、調剤を行う場合は、患者の服薬状況及び薬剤服用歴を確認しなければならない。

 d 保険薬局は、患者が従業員や家族である場合など正当な理由があれば、一部負担金の支払いを免除できる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問119

患者(58歳女性)が次の処方せんを保険薬局に持参した。保険薬剤師の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。ただし、受け付けた処方せんの記載事項に不備はなく、後発医薬品への変更が可能な処方せんであり、患者は後発医薬品への変更を希望したものとする。

 

処方せんの内容

(1) ベイスン錠 0.2   1日3錠 分3 毎食前 14日分

(2) ノルバスク錠 5 mg  1日1錠 分1 朝食後 14日分

注1:ベイスン錠 0.2は先発医薬品で、有効成分の一般名はボグリボース

注2:ノルバスク錠 5 mgは先発医薬品で、有効成分の一般名はアムロジピンベシル酸塩

 a ベイスン錠 0.2 の用法について疑義を感じたが、診療時間外なので翌日に問い合わせを行うことにして、患者に薬剤を交付した。

 b ベイスン錠 0.2 については、後発医薬品を在庫していなかったので変更を断った。

 c ノルバスク錠 5 mgは、後発医薬品に変更したが、後発医薬品を初めて使用するので、患者の希望により7日分の分割調剤を行った。

 d 患者に文書により後発医薬品に関する情報を説明し、患者の同意を得て後発医薬品を調剤したので、後発医薬品情報提供料を算定した。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問120

介護保険制度に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 保健医療サービス及び福祉サービスは、居宅でしか受けられない。

 b 市町村は、介護給付、予防給付のほか、条例で定めた特別給付を行うことができる。

 c 福祉用具貸与は、居宅サービスに含まれる。

 d 費用は、市町村の公費と介護保険料のみで賄われる。  

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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95回医療薬学1

第95回薬剤師国家試験(平成22年3月)

       医療薬学 I(問121〜問180)


問121

受容体、酵素及びイオンチャネルに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a GABAA受容体は、イオンチャネルを内蔵し、チャネルの開口によりCl-の透過性が亢進する。

 b アドレナリンβ2受容体の刺激は、Giタンパク質を介して気管支平滑筋の弛緩を引き起こす。

 c 可溶性グアニル酸シクラーゼは血管平滑筋細胞において一酸化窒素 ( NO ) により活性化され、サイクリックGMP ( cGMP ) 産生を促進する。

 d 電位依存性Na+チャネルは、開口により活動電位を発生させ、神経における軸索伝導を担う。

 e インスリン受容体の刺激は、Gqタンパク質を介してCa2+依存性プロテインキナーゼを活性化する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問122

末梢神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a グアネチジンは、神経終末へのノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで交感神経系の機能を増強する。

 b プロカテロールは、アドレナリンβ1受容体に対する高い選択性を有する刺激薬である。

 c テトラカインは、神経細胞内でイオン型となって電位依存性Na+チャネルを遮断する。

 d オキセサゼインは、酸性条件下でも局所麻酔作用を発現し、胃潰瘍に伴う疼痛を抑制する。

 e ラベタロールは、アドレナリンα1及びβ受容体に対して遮断作用を示す。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問123

アセチルコリンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ムスカリン性アセチルコリンM3受容体を刺激し、血管内皮細胞における一酸化窒素 ( NO ) の産生を促進して血管を弛緩させる。

 b ムスカリン性アセチルコリンM2受容体を刺激し、交感神経終末からのノルアドレナリンの遊離を促進する。

 c 洞房結節の自動能を抑制して洞性徐脈を起こす。

 d アセチル基をカルバモイル基で置換すると、アセチルコリンエステラーゼ及び非特異的コリンエステラーゼによる分解を受けにくくなる。

 e ムスカリン性アセチルコリンM1受容体を刺激し、Giタンパク質を介してホスファチジルイノシトール代謝回転を亢進させる。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問124

骨格筋の収縮に影響を及ぼす薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a スキサメトニウムは、運動神経を電気刺激して発生する骨格筋の収縮を抑制する。

 b パンクロニウムは、運動神経を電気刺激して発生する骨格筋の収縮を抑制する。

 c ダントロレンは、骨格筋を直接電気刺激して発生する収縮を抑制する。

 d アンベノニウムは、骨格筋を直接電気刺激して発生する収縮を抑制する。

 e A型ボツリヌス毒素は、骨格筋を直接電気刺激して発生する収縮を抑制する。

  1(a、b、c) 2(a、c、e) 3(a、d、e) 4(b、c、d) 5(b、d、e)


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問125

全身麻酔に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a セボフルランは、ハロタンと比べて血液/ガス分配係数が大きく、麻酔の導入と覚醒が速い。

 b 亜酸化窒素は、麻酔の導入と覚醒が速やかであり、酸素欠乏症を起こしにくい。

 c フェンタニルとドロペリドールを併用すると、完全な意識消失は起こさないが、手術可能な鎮静・鎮痛状態が誘導される。

 d プロポフォールは、作用持続時間が短い静脈麻酔薬であり、GABAA受容体機能を亢進させる。

 e ケタミンは、オピオイドμ受容体を刺激し、強い鎮痛作用と意識の解離状態をもたらす。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


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問126

統合失調症治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ペロスピロンは、選択的にセロトニン 5-HT4受容体及びドパミンD2受容体を遮断し、陽性症状を改善する。

 b スルピリドは、末梢のドパミンD2受容体も遮断し、胃運動を亢進させて胃潰瘍を悪化させる。

 c クエチアピンは、著しい高血糖を招くことがあるので、糖尿病の既往歴のある患者に禁忌である。

 d ハロペリドールデカン酸エステルは、投与間隔が4週間と長いため、統合失調症の維持療法に用いられる。

 e クロルプロマジンの重大な副作用に、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群 ( SIADH ) がある。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問127

中枢神経系及び脳循環に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ドロキシドパは、直接ノルアドレナリンに変換され、パーキンソン病のすくみ足に有効である。

 b ブロモクリプチンは、黒質-線条体系のドパミンD2受容体を遮断し、パーキンソン病の症状を改善する。

 c ドネペジルは、コリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、アルツハイマー型認知症の進行を遅らせる。

 d チアプリドは、ドパミンD2受容体刺激作用により、脳梗塞後遺症に伴う精神症状を改善する。

 e ファスジルは、血管平滑筋の収縮を抑制し、くも膜下出血後の脳血管れん縮及びこれに伴う脳虚血症状を改善する。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


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問128

痛みの緩和に用いられる薬物に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a アセトアミノフェンは、シクロオキシゲナーゼ- 2 ( COX-2 ) を強く阻害するので、強力な鎮痛作用を示す。

 b ペチジンは、モルヒネより鎮痛作用が強く、作用持続時間も長い。

 c ブプレノルフィンは、単独では鎮痛作用を示すが、モルヒネの鎮痛作用には拮抗する。

 d チザニジンは、中枢性アドレナリンα2受容体を刺激し、筋緊張を伴う疼痛を緩和する。

   a  b  c  d

 1 誤 誤 正 正

 2 正 誤 誤 誤

 3 正 正 誤 正

 4 誤 誤 誤 正

 5 誤 正 正 誤


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問129

免疫系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a タクロリムスは、マクロファージの活性化及び増殖を抑制することにより免疫抑制作用を発現する。

 b テセロイキンは、インターロイキン-1の遺伝子組換え体であり、キラーT細胞を誘導して抗腫瘍作用を発現する。

 c ムロモナブ-CD3は、ヒトT細胞表面抗原CD3に対するモノクローナル抗体であり、腎移植後の急性拒絶反応を抑制する。

 d アザチオプリンは、プリンヌクレオチドの生合成を阻害し、臓器移植後の拒絶反応を抑制する。

 e プレドニゾロンは、T細胞のサイトカインに対する反応性を亢進させる。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


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問130

抗アレルギー薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からのケミカルメディエーターの遊離を抑制する。

 b フルチカゾンプロピオン酸エステルは、鼻腔内噴霧でアレルギー性鼻炎に用いられ、全身性の副作用をほとんど引き起こさない。

 c セラトロダストは、抗ヒスタミン作用に加えて、ケミカルメディエーターの遊離抑制作用を有する。

 d イブジラストは、トロンボキサンA2受容体を遮断し、じん麻疹やアレルギー性鼻炎に用いられる。

 e スプラタストは、インターロイキン-1や腫瘍壊死因子 ( TNF ) の産生を抑制し、IgE抗体の産生を抑制する。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


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問131

非ステロイド性抗炎症薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a アスピリンは、シクロオキシゲナーゼ ( COX ) のセリン残基をメチル化し、酵素活性を不可逆的に阻害する。

 b インドメタシンは、胃のCOX-1を阻害し、胃粘膜障害を起こしやすい。

 c スリンダクは、体内で活性型に変換されて抗炎症作用を示す。

 d セレコキシブは、COX-2と比較してCOX-1に対する阻害作用が強いため、胃粘膜障害を起こしやすい。

 e チアラミドは、COXを強く阻害し、鎮痛作用や抗炎症作用を示す。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


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問132

心不全治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a エナラプリルは、アンギオテンシン Iからアンギオテンシン IIへの変換反応を阻害し、心臓への後負荷を軽減させる。

 b ミルリノンは、ホスホジエステラーゼ IIIを阻害して心筋細胞内サイクリックAMP ( cAMP ) を増加させ、心収縮力を増大させる。

 c カルペリチドは、心房性ナトリウム利尿ペプチド受容体を介して利尿作用を発現する。

 d カルベジロールは、アドレナリンβ1受容体を選択的に遮断し、心筋の酸素消費を抑制する。

 e ジゴキシンは、Na+,K+-ATPaseを阻害し、心拍数及び心収縮力を増加させる。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問133

不整脈治療薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a リドカインは、Na+チャネルを遮断し、心室性不整脈の発生を抑制する。

 b ニフェカラントは、K+チャネルを遮断し、心室細動の発生を抑制する。

 c ジルチアゼムは、Ca2+チャネルを遮断し、刺激伝導速度に影響することなく頻脈性不整脈の発生を抑制する。

 d アトロピンは、ムスカリン性アセチルコリンM2受容体を遮断し、徐脈性不整脈を改善する。

   a  b  c  d

 1 誤 誤 正 正

 2 正 誤 誤 誤

 3 正 正 誤 正

 4 誤 誤 誤 正

 5 誤 正 正 誤


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問134

高血圧症治療に用いられる薬物、作用機序、主な副作用の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

薬物 作用機序 主な副作用
a カンデサルタンシレキセチル アンギオテンシンAT2受容体遮断 空咳
b スピロノラクトン アルドステロン受容体遮断 低K+血症
c テラゾシン アドレナリンα1受容体遮断 立ちくらみ
d アテノロール アドレナリンβ1受容体遮断 徐脈
e クロニジン アドレナリンα2受容体刺激 眠気

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問135

低血圧又はショックの治療に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ドブタミンは、アドレナリンβ1受容体を選択的に刺激し、心筋梗塞やうっ血性心不全に起因するショックに用いられる。

 b エチレフリンは、アドレナリンα及びβ受容体を刺激し、本態性低血圧に用いられる。

 c ミドドリンは、末梢のドパミンD1受容体を刺激し、本態性低血圧に用いられる。

 d メトキサミンは、アドレナリンα2受容体を選択的に刺激し、麻酔時の低血圧に用いられる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問136

気管支ぜん息に用いる薬物に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a サルブタモールは、アドレナリンβ2受容体を刺激し、気管支平滑筋を弛緩させる。

 b アミノフィリンは、アデニル酸シクラーゼの活性化によりサイクリックAMP ( cAMP ) を増加させ、気管支平滑筋を弛緩させる。

 c モンテルカストは、リポキシゲナーゼを阻害し、気管支ぜん息発作を寛解する。

 d オザグレルは、トロンボキサン合成酵素を阻害し、気道過敏性を抑制する。

   a  b  c  d 

 1 正 正 誤 誤

 2 正 誤 誤 正

 3 誤 誤 正 誤

 4 誤 正 正 誤

 5 正 誤 正 正


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問137

消化性潰瘍治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a オメプラゾールは、酸性条件下で活性型となり、プロトンポンプ分子のSH基と結合してポンプ機能を非可逆的に阻害する。

 b ファモチジンは、胃粘膜主細胞のヒスタミンH2受容体を競合的に遮断し、胃酸分泌を抑制する。

 c スクラルファートは、ショ糖硫酸エステルアルミニウム塩で、ペプシンを阻害するとともに潰瘍部に結合し、治癒を促進する。

 d レバミピドは、幽門部のガストリン産生細胞に作用し、ガストリン遊離を抑制する。

 e アモキシシリンは、ヘリコバクター・ピロリに対する抗菌作用を示すが、胃内pHの上昇によりその作用は低下する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問138

肝臓及び胆道に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ウルソデオキシコール酸は、肝臓からの胆汁分泌を促進し、劇症肝炎の治療に用いられる。

 b フロプロピオンは、モノアミン酸化酵素を阻害し、胆管平滑筋を弛緩させて十二指腸内への胆汁排出を促進する。

 c グリチルリチンは、インターフェロンを誘導し、慢性肝疾患における肝機能異常の改善に用いられる。

 d インターフェロンアルファは、B型肝炎ウイルスよりC型肝炎ウイルスに対してより強い抗ウイルス効果を示す。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d)6 (c、d)


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問139

利尿薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a カンレノ酸カリウムは、近位尿細管において炭酸脱水酵素を阻害し、Na+と水の再吸収を抑制する。

 b トリクロルメチアジドは、Na+-Cl-共輸送系を抑制するとともに、末梢血管を拡張する。

 c フロセミドは、遠位尿細管のNa+-K+-2Cl-共輸送系を抑制し、副作用として高K+血症を引き起こす。

 d ヒドロクロロチアジドは、低K+血症を誘発し、ジギタリスの心毒性を増強する。

 e トラセミドは、ヘンレ係蹄上行脚での電解質の再吸収を抑制するとともに、アルドステロン受容体を遮断する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問140

排尿障害及び頻尿の治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a タムスロシンは、アドレナリンα1A受容体を選択的に遮断し、前立腺肥大による排尿障害を改善する。

 b クレンブテロールは、アドレナリンβ2受容体を刺激し、腹圧性尿失禁を改善する。

 c ウラピジルは、肥大した前立腺を縮小させることにより、排尿障害を改善する。

 d フラボキサートは、コリンエステラーゼを阻害し、尿道括約筋を収縮させる。

 e プロピベリンは、ムスカリン性アセチルコリン受容体遮断作用と平滑筋に対する直接作用により、排尿筋を弛緩させる。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問141

生殖器系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a オキシトシンは、子宮平滑筋の収縮を増強するが、収縮頻度には影響しない。

 b ジノプロストは、妊娠の有無にかかわらず、子宮平滑筋を収縮させる。

 c エルゴメトリンの子宮収縮作用は、妊娠時期により変化しない。

 d 硫酸マグネシウムは、切迫早・流産の予防に使用されるが、過量投与により呼吸抑制や心停止を生じる。

 e ゲメプロストは、プロスタグランジンE1誘導体であり、妊娠中期の治療的流産に用いられる。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問142

血液・造血器官に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 葉酸は、造血組織において葉酸欠乏により低下したDNA合成を促進し、溶血性貧血に用いられる。

 b シアノコバラミンは、低下したヘモグロビン合成を促進し、鉄芽球性貧血に用いられる

 c エポエチンアルファは、赤芽球前駆細胞から赤血球への分化を促進し、巨赤芽球性貧血に用いられる。

 d メテノロンは、タンパク質同化作用により赤血球産生を促進し、再生不良性貧血に用いられる。

 e フィルグラスチムは、好中球の産生を促進し、抗悪性腫瘍薬投与による好中球減少症に用いられる。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


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問143

眼に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ラタノプロストは、プロスタグランジンF2α受容体を刺激し、眼房水流出を促進する。

 b シクロペントラートは、ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断し、瞳孔を散大させる。

 c ブナゾシンは、アドレナリンα1受容体を遮断し、眼房水流出を促進する。

 d ドルゾラミドは、毛様体の炭酸脱水酵素を活性化し、眼房水の産生を抑制する。

 e ナファゾリンは、アドレナリンβ2受容体を遮断し、表在性充血を抑制する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問144

内分泌系に関連する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a タモキシフェンは、骨組織において強力にエストロゲン受容体を遮断する。

 b エプレレノンは、鉱質コルチコイド受容体を選択的に遮断し、腎でのNa+再吸収を抑制する。

 c デスモプレシンは、バソプレシンV2受容体を刺激し、腎での水の再吸収を促進する。

 d チアマゾールは、甲状腺のペルオキシダーゼを活性化し、甲状腺ホルモンの産生を促進する。

 e グルカゴンは、血糖値を上昇させるとともに、脳下垂体前葉からの成長ホルモン分泌を抑制する。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


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問145

糖尿病治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ナテグリニドは、スルホニル尿素構造を有し、速効性のインスリン分泌促進作用を示す。

 b ピオグリタゾンは、ATP感受性K+チャネルを遮断し、インスリン分泌を促進する。

 c エパルレスタットは、グルコースからソルビトールヘの変換反応を促進し、血糖値を低下させる。

 d メトホルミンは、インスリン分泌を促進することなく血糖値を低下させる。

 e ボグリボースは、α-グルコシダーゼを阻害し、食後高血糖を改善する。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


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問146

高脂血症(脂質異常症)治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a コレスチミドは、小腸毛細血管から吸収された後、食事性コレステロールの吸収を阻害する。

 b フェノフィブラートは、ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体α ( PPARα ) を遮断し、トリグリセリドの合成を抑制する。

 c プロブコールは、低比重リポタンパク質 ( LDL ) の酸化を阻害し、動脈硬化を抑制する。

 d アトルバスタチンは、ヒドロキシメチルグルタリルCoA ( HMG-CoA ) 還元酵素を阻害し、肝細胞表面のLDL受容体発現を増加させる。

 e デキストラン硫酸は、小腸において胆汁酸の再吸収を抑制し、肝臓のコレステロール量を低下させる。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


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問147

骨粗しょう症治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a エルカトニンは、エストロゲンの合成及び分泌促進により骨吸収を抑制し、骨粗しょう症性疼痛を緩和する。

 b イプリフラボンは、副甲状腺ホルモンの分泌を抑制し、骨吸収を抑制する。

 c ラロキシフェンは、乳腺や子宮のエストロゲン受容体に対しては遮断薬として作用するが、骨においてはエストロゲン様の作用を示す。

 d アルファカルシドールは、Ca2+の腸管からの吸収及び腎臓での再吸収を促進する。

 e アレンドロン酸は、骨組織中の破骨細胞に取り込まれ、骨吸収を抑制する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問148

抗ウイルス薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ザナミビルは、A型及びB型インフルエンザウイルスのノイラミニダーゼを選択的に阻害する。

 b ビダラビンは、感染細胞内で三リン酸化体に変換され、ウイルスのDNAポリメラーゼを阻害する。

 c インジナビルは、体内で活性化され、ウイルスの逆転写酵素を阻害する。

 d ジドブジンは、ヒト免疫不全ウイルスのプロテアーゼを阻害し、ウイルスの増殖を抑制する。

 e ラミブジンは、ウイルスの逆転写酵素を阻害し、B型肝炎ウイルスの増殖を抑制する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問149

抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a シクロホスファミドは、ジヒドロ葉酸還元酵素をアルキル化してテトラヒドロ葉酸の生成を低下させ、DNA合成を阻害する。

 b ビンクリスチンは、チュブリンの重合を促進して微小管を安定化し、細胞分裂を抑制する。

 c エトポシドは、トポイソメラーゼ IIを阻害してDNA合成を阻害する。

 d テガフールは、体内でフルオロウラシルに変換されて、チミジル酸合成を阻害する。

 e ドキソルビシンは、細胞内で還元され、アルキル化薬として二本鎖DNA間に架橋を形成する。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


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問150

中毒原因物質、解毒薬、解毒機序の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

中毒原因物質 解毒薬 解毒機序
a 青酸カリウム チオ硫酸ナトリウム 原因物質と複合体形成
b シクロホスファミド メスナ 代謝物の不活性化
c ヒ素 ジメルカプロール 原因物質と複合体形成
d アセトアミノフェン アセチルシステイン 作用点で原因物質と競合
e ワルファリン プロタミン 作用点で原因物質と競合

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


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問151

薬物の生体膜透過におけるpH分配仮説に関する記述の正誤について正しい組合せはどれか。

 a 消化管の粘膜を介する吸収に関する仮説であり、他の粘膜透過には適用されない。

 b 単純拡散による膜透過に関する仮説であり、能動輸送には適用されない

 c 薬物の生体膜透過は分子形によるものと仮定し、分子形分率は Noyes-Whithey の式で求められる。

 d 小腸における吸収性がこの仮説に基づく予測からずれることがあるが、これは粘膜表面が弱アルカリ性のpHに保たれていることが一因である。

   a  b  c  d

 1 正 正 正 誤

 2 正 誤 正 正

 3 正 正 誤 正

 4 誤 誤 誤 正

 5 誤 誤 正 誤

 6 誤 正 誤 誤


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問152

薬物が単純拡散により生体膜透過する際の定常状態における模式図を示す。ここで、Cout及びCinは細胞外及び細胞内の薬物濃度とする。細胞外に薬物溶液を入れたときの薬物濃度の特徴を説明するのに最も適した図はどれか。ただし、この薬物の分配係数(生体膜/水)は1より大きいとし、細胞外及び細胞内液成分は水と仮定する。

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問153

図はテトラサイクリン500mgを以下の条件でヒトに経口投与した際の尿中累積排泄量の時間推移を示す。

○ :テトラサイクリンを水で服用

● :テトラサイクリンを牛乳で服用

▲ :テトラサイクリンをEDTAとともに水で服用

■ :テトラサイクリンをEDTAとともに牛乳で服用

テトラサイクリンの消化管吸収及び体内動態に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 牛乳で服用することによりテトラサイクリンの腎クリアランスが低下する。

 b EDTAはテトラサイクリンの消化管吸収にほとんど影響しない。

 c 牛乳はテトラサイクリンの消化管吸収を阻害する。

 d EDTAは牛乳の存在下で消化管粘膜の透過性を高める。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)




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問154

薬物のバイオアベイラビリティに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 消化管で完全に吸収されて初回通過効果により50%が消失する薬物と、吸収率50%で初回通過効果を全く受けない薬物のバイオアベイラビリティは等しい。

 b 相対的バイオアベイラビリティは、経口投与時の血中濃度時間曲線下面積 ( AUC ) と静脈内投与時のAUCの比から求める。

 c 同一の主薬を含み量的バイオアベイラビリティが等しい2つの製剤は、生物学的に同等である。

 d 消化管吸収が良好で初回通過効果を受けやすい薬物の場合、徐放性製剤を用いることで、通常製剤に比較して、高いバイオアベイラビリティが得られる。

 e バイオアベイラビリティは、経口投与製剤のみならず注射剤の評価にも適用される。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


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問155

薬物の生体内移行に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 一部の薬物の母体から胎児への移行は、胎盤関門により制限されている。

 b 脈絡叢には、ベンジルペニシリンを脳脊髄液から血液中へ排出する機構が存在する。

 c エバンスブルーは、血漿中のアルブミンとほとんど完全に結合するため、その分布容積は血漿容積とほぼ等しくなる。

 d 肝臓の毛細血管壁の構造は、有窓内皮に分類される。

   a  b  c  d 

 1 正 正 正 誤

 2 正 誤 正 正

 3 誤 正 誤 正

 4 誤 正 正 誤

 5 正 誤 誤 正


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問156

薬物代謝酵素の遺伝的多型に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 代謝酵素の遺伝的多型によって親薬物の血中濃度時間曲線下面積 ( AUC ) は変化するが、代謝物のAUCは変化しない。

 b N-アセチル転移酵素には遺伝的多型が存在し、日本人では約10%がイソニアジドのアセチル化が速い群に属する。

 c CYP2C19には遺伝的多型と関係した人種差があり、オメプラゾールのpoor metabolizer ( PM ) は、白人種と比べて日本人では出現率が高い。

 d CYP2D6の遺伝的多型が関与するイミプラミンのPMでは、活性代謝物の生成が増大する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問157

薬物の腎排泄に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a アミノ酸やブドウ糖などの栄養成分は、糸球体ろ過されない。

 b サリチル酸の犀細管再吸収速度は、尿のpHが高いほど速くなる。

 c ジゴキシンは、近位尿細管でP-糖タンパク質によって分泌される。

 d イヌリンの尿中排泄速度は、血中濃度によらず一定である。

 e p-アミノ馬尿酸の腎クリアランスは、血中濃度が高いほど小さくなる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、e) 5(d、e)


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問158

薬物の胆汁中排泄に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 肝細胞の胆管側膜に存在するトランスポーターの多くは、促進拡散により薬物を胆汁中に排泄する。

 b プラバスタチンは、胆管側膜に存在するMRP2 ( Multidrug resistance-associated protein 2 ) により胆汁中に排泄される。

 c 胆汁は肝細胞から毛細胆管内に分泌された後、総胆管を経て十二指腸内に分泌される。

 d グルクロン酸抱合体として胆汁中に排泄された薬物は、腸肝循環する際には腸内細菌の酵素による分解を受け、極性が増大している。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問159

薬物の吸収過程における相互作用に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a コレスチラミンは酸性薬物を吸着するため、プラバスタチンの消化管吸収はコレスチラミンの併用により低下する。

 b 高脂肪食摂取により、グリセオフルビンの消化管吸収は低下する。

 c シメチジンやオメプラゾールは、インドメタシンの胃内吸収を増大させる。

 d プロパンテリンは、胃内容排出速度を増加させるので、アセトアミノフェンの吸収速度を増大させる。

   a  b  c  d 

 1 正 正 正 誤

 2 正 誤 正 正

 3 誤 正 誤 誤

 4 誤 正 誤 正

 5 正 誤 誤 誤


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問160

病態時における薬物動態に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 非代償性肝硬変では、血漿アルブミン量の低下により、血漿中薬物濃度の非結合形の割合が増加する。

 b 心筋梗塞では、血漿α1-酸性糖タンパク質量の増加により、塩基性薬物の分布容積は減少する。

 c 呼吸不全では、動脈血の酸素分圧の低下により、肝シトクロムP450による薬物代謝活性が増大する。

 d 腎不全では、糸球体ろ過速度の低下により、クレアチニンクリアランスと全身クリアランスが等しい薬物の生物学的半減期は短くなる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問161

ある薬物をヒトに静脈内投与及び経口投与したときのデータを以下に示す。

静脈内投与 経口投与
投与量 ( mg ) 100 150
AUC ( μg・min/mL ) 90 60
消失速度定数 ( min-1 ) 0.05 0.05
代謝物の尿中総排泄量
( mg ;未変化体薬物相当量に換算)
75 130
 

この薬物の体内動態に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。ただし、この薬物は肝代謝と腎排泄により消失し、代謝物は全て尿中に排泄される。また、体内動態は線形1-コンパートメントモデルに従うものとする。

 a 全身クリアランスは約1.1 L/minである。

 b 消化管吸収率は約67%である。

 c バイオアベイラビリティは約44%である。

 d 分布容積は約22 Lである。

   a  b  c  d 

 1 正 正 正 誤 

 2 正 正 誤 誤

 3 正 誤 正 正

 4 誤 誤 正 正

 5 誤 正 誤 正


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問162

ある薬物を体重60kgのヒトに静脈内投与したときの体内動態パラメーターを下表に示す。この薬物に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。ただし、この薬物は線形1-コンパートメントモデルに従った体内動態を示す。また、肝血流速度は1,500mL/min、クレアチニンクリアランスは120mL/min、腎以外には主に肝から消失されるとする。

全身クリアランス
( mL/min ) 
分布容積(L) 血漿タンパク結合率(%) 尿中未変化体排泄率(%)
30 60 20 5

 a 生物学的半減期は約1時間である。

 b 腎機能の低下した患者に投与する場合には、投与量を減らすなどの注意が必要である。

 c 全身クリアランスは血漿タンパク結合の影響をあまり強く受けないので、血漿アルブミン値などの変化の影響を特に注意する必要はない。

 d 肝クリアランスは肝血流速度の影響を著しく受ける。

   a  b  c  d 

 1 誤 誤 正 誤

 2 誤 正 誤 正

 3 正 正 誤 誤

 4 誤 誤 誤 正

 5 正 誤 正 誤


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問163

薬物の体内動態解析に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a コンパートメントモデルでは、体内を1つもしくは複数の区画に分け、薬物がその間を移動するとして血液中の薬物濃度の時間推移を解析する。

 b 生理学的モデルでは、臓器ごとの血流の情報が必要であるが、薬物の血漿タンパク非結合率の情報は必要ない。

 c モーメント解析では、血液中の薬物濃度の時間推移についてモデルを用いずに解析する。

 d 母集団薬物動態解析は、患者母集団内の体内動態や肝機能、腎機能などの変動要因を評価する。

   a  b  c  d 

 1 正 誤 正 誤

 2 正 正 誤 正

 3 正 誤 正 正

 4 誤 正 誤 正

 5 誤 正 正 誤


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問164

図は well-stirred modelに基づいた臓器からの薬物消失モデルである。このモデルに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。ただし、CLint は臓器の固有クリアランス、fb は血中タンパク非結合形分率、Cin は臓器に流入する部位における血中薬物濃度 Cout は臓器から流出する部位における血中薬物濃度、Q は臓器の血流速度とする。

 a 臓器中には薬物濃度勾配がある。

 b 臓器中の非結合形薬物濃度と fb × Cout は等しい。

 c 臓器からの薬物消失速度は、CLint × fb × Cout と表される。

 d 臓器における薬物量の変化速度は、Q × Cin + Q × Cout CLint × fb × Cin と表される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問165 − 166

図はある経皮吸収型製剤の模式図(断面図)である。本剤に関する以下の問に答えよ。

 

問165

本剤に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 薬物貯蔵層内の薬物が飽和濃度に保たれているとき、定常状態での薬物の放出制御膜透過速度は Fick の第1法則に従う。

 b 水溶性薬物の皮膚透過性改善が期待できる。

 c 放出制御膜には乳酸・グリコール酸共重合体が用いられる。

 d ニトログリセリンを主薬とした本剤を狭心症発作時に貼付することで、速やかな症状寛解が期待できる。

   a  b  c  d 

 1 誤 誤 誤 正

 2 誤 正 正 誤

 3 正 誤 誤 正

 4 誤 正 誤 正

 5 正 誤 正 誤

 6 正 誤 誤 誤


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問166

図はある経皮吸収型製剤の模式図(断面図)である。本剤に関する以下の問に答えよ。

本剤(有効面積 9 cm2 )を皮膚に適用したところ、定常状態での血中薬物濃度が 0.3 ng/mL となった。皮膚適用時、本剤 1 cm2 あたり24時間に吸収される薬物量( mg )に最も近い値はどれか。ただし、この薬物の全身クリアランスを 10 L/min とする。

  1 0.5  2 1.5  3 3.6  4 4.3  5 12  6 33


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問167

薬物Aは水素イオンと水酸化物イオンのみの触媒作用を受けて加水分解され、そのときの1次加水分解速度定数は次式で表される。

    = H [ H+ ] +OH [ OH- ]

ここで、H は水素イオンによる触媒反応の速度定数、OH は水酸化物イオンによる触媒反応の速度定数である。この薬物の pH 1.0と pH 11.0 におけるはそれぞれ 0.0010 h-1と 0.10 h-1 であった。この薬物の加水分解速度が最小となるpHに最も近い値はどれか。ただし、水のイオン積 Kw = 1.0 × 10-14 とし、pH以外の条件は変化しないものとする。

  1 4.0  2 5.0  3 6.0  4 7.0  5 8.0

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問168

粒子及び粉体に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 粉体の内部摩擦係数と付着力が小さいほど、流動性はよい。

 b 沈降法による粒度分布測定では、質量基準の粒度分布が得られる。

 c エルダー ( Elder ) の仮説が成立する場合、2種類以上の水溶性粉体の混合物の臨界相対湿度 ( CRH ) は、個々の粉体のCRHよりも大きくなる。

 d 粉体を圧縮して製した平面に液を滴下した場合、拡張ぬれの接触角は付着ぬれの接触角よりも大きい。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問169

真密度 1.6 g/cm3 で、空隙率 0.20 の特性をもつ粉体がある。いまこれを kg 秤量し、容器に移し替えたい。粉体のみかけ体積の 20%増を容器の容積として見込むとすると、必要最低限の内容積 ( cm3 ) として最も適当な値はどれか。ただし、容器内での充てん状態は、空隙率測定時の状態と同じとする。

  1 630  2 940  3 1,600  4 2,000  5 2,400


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問170

薬物の溶解及び製剤からの放出に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 結晶多形において、安定形の溶解度は準安定形に比べて大きい。

 b 同じ薬物の無水物と水和物を比較した場合、一般に水に対する無水物の溶解度は水和物に比べて大きい。

 c ヒグチ ( Higuchi ) の式において、放出される薬物量は時間の二乗に比例する。

 d 弱塩基性薬物の溶解度を日本薬局方崩壊試験法における試験液第1液と第2液で比較すると、一般に第1液の方が大きい。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問171

コロイドに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 親水コロイド溶液にエチルアルコールを添加すると、コロイドに富む相と希薄な相に分離するコアセルベーションが起こる。

 b コロイド溶液に光をあてると、コロイド粒子が光を散乱するブラウン運動が起こる。

 c コロイド粒子は分散媒分子の衝突を受けて、不規則な運動をするチンダル現象を示す。

 d 分散粒子が荷電していると、対イオンが分散粒子のまわりに引き寄せられ、粒子と分散媒の界面近傍で電気二重層を形成する。

  1(a、b) 2(a、c)3 (a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問172

乳剤を放置したときに起こりうる状態変化を表す語句として、正しいものの組合せはどれか。

 a クリーミング

 b ケーキング

 c ゾル化

 d 塩析

 e 合一

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


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問173

日本薬局方通則及び製剤総則に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 医薬品の試験の操作において、「直ちに」とあるのは、通例、前の操作の終了から3分以内に次の操作を開始することを意味する。

 b 医薬品の力価は、通例、一定の生物学的作用を現す一定の標準品量で示され、医薬品の種類によって異なる。

 c 液剤は、液状の内用剤又は外用剤で、製剤総則中の他の製剤各条に該当しないものをいう。

 d 眼軟膏剤は、結膜嚢に適用する無菌に製した軟膏剤であり、本剤に含まれる医薬品粒子の大きさは、通例、150 μm以下である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問174

坐剤に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a カカオ脂 ( 79% ) +レシチン ( 1% ) +水 ( 20% ) からなる基剤は、o/w 型乳剤性基剤に分類される。

 b 直腸上部から吸収される薬物は、肝初回通過効果を受けにくい。

 c マクロゴール基剤からの薬物の放出は、主に分泌液中への基剤の溶解に依存する。

 d 別に規定するもののほか、製剤均一性試験法に適合する。

 e 密閉あるいは気密容器に入れて保存する。

   a  b  c  d  e

 1 誤 正 正 誤 誤

 2 正 正 誤 正 誤

 3 誤 正 誤 誤 正

 4 誤 誤 正 正 誤

 5 正 誤 正 正 正


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問175

涙液と等張な1.5 w/v% 硝酸銀溶液を 200 mL 調製するのに必要な硝酸カリウムの量( g ) に最も近い値はどれか。ただし、硝酸銀の等張容積価 ( mL ) は 36.7、硝酸カリウムの食塩当量 ( g ) は 0.56である。

  1 0.6  2 0.8  3 1.0  4 1.2  5 1.4


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問176

医薬品添加剤に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ヒプロメロースフタル酸エステルは、錠剤の腸溶性コーティング剤として用いられる。

 b メチレンブルーは、点眼剤の着色を目的に用いられる。

 c 用時溶解して用いる注射剤に賦形剤を加えることはできない。

 d パラオキシ安息香酸エステル類は、軟膏剤の保存剤として用いられる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問177

製剤機械に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ロータリー型打錠機、エキセントリック型(単発型)打錠機のいずれにおいても、錠剤の質量は充填時の下杵の位置で調整できる。

 b V 型混合機では、操作条件により理想的な混合が得られ、混合状態は粉体の性質の影響をほとんど受けない。

 c 流動層造粒装置は、転動している粉体に結合剤溶液を噴霧するもので、円柱形の粒子が得られる。

 d ジェットミルは、気体の流体エネルギーによって粉砕を行うもので、主として粒子間の高速衝突によって粉砕が促進される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問178

日本薬局方における医薬品の容器に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 医薬品を入れるもので、栓やふたは含まない。

 b 密封容器とは、通常の取扱い、運搬又は保存状態において、固形の異物が混入することを防ぎ、内容医薬品の損失を防ぐことができる容器をいう。

 c 気密容器の規定がある場合には密封容器を用いることができ、密閉容器の規定がある場合には気密容器を用いることができる。

 d 貼付剤は、すべて密閉容器を使用することが規定されている。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問179

日本薬局方一般試験法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 浸透圧測定法は、試料のオスモル濃度を凝固点降下法を用いて測定する方法である。

 b 軟カプセル剤の質量偏差試験では、個々の質量から対応するカプセル被包の質量を差し引いた値を内容物の質量として判定する。

 c 熱質量測定法 ( TG ) では、結晶試料の温度上昇にともなって現れる融解ピークから融点を求めることができる。

 d 鉱油試験法は、注射剤及び点眼剤に用いる鉱油の純度を求める方法である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問180

装置A〜Dに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 装置Aは、剤皮を施した錠剤に適用され、輸送及び調剤中における剤皮のはがれや剤皮の摩損の度合いを評価するために用いられる。

 b 装置Bは、平行なガラス板に挟んだ試料の経時的な広がりから、軟膏の展延性(延び)を評価するために用いられる。

 c 装置Cは、試料中で二重円錐針を回転させたときにかかるトルクを測定し、軟膏の粘性を評価するために用いられる。

 d 装置Dは、錠剤の直径方向に力を加え、錠剤の硬度を測定するために用いられる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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95回医療薬学 II

第95回薬剤師国家試験(平成22年3月)

       医療薬学 II(問181〜問240)


問181

免疫・血清学的検査と疾病に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ネフローゼ症候群の診断には、抗糸球体基底膜 ( GBM ) 抗体検査が必須である。

 b マトリックスメタロプロテアーゼ-3 ( MMP-3 ) 値は、感染性関節炎や変形性関節炎では変化はないが、リウマトイド関節炎では上昇する。

 c A型肝炎ウイルス ( HAV ) に感染後1週間以内に、IgG型HA抗体が陽性となり、数ヶ月で陰性化する。

 d 全身性エリテマトーデス患者では、抗核抗体の陽性率が高い。

 e 抗アセチルコリン受容体抗体陽性は、重症筋無力症患者で認められる。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問182

脳血管障害に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 一過性脳虚血発作 ( TIA ) は、24時間以内に消失する局所性脳虚血症状である。

 b 脳梗塞の危険因子として、高血圧症、糖尿病、脂質異常症や心房細動がある。

 c 高血圧性脳内出血の頻度は、小脳や橋で高く、被殻や視床では低い。

 d CTで異常所見が検出されなければ、脳梗塞を否定できる。

 e くも膜下出血の特徴的症状は、突発した激しい頭痛ならびに嘔気・嘔吐である。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問183

てんかんとその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 脳神経細胞の過剰な発射による発作性脳疾患である。

 b 脳器質性病変に基づく特発性てんかんと、遺伝的素因に基づく症候性てんかんがある。

 c フェニトインは、強直間代発作に有効であるが、副作用として歯肉増殖がある。

 d バルプロ酸ナトリウムは、催奇形性を有する。

 e てんかんの診断には、脳波検査よりCTやMRIなどの頭部画像検査が有用である。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問184

統合失調症とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 10代後半から30代前半に発症し、地域差や性差が大きい。

 b ドパミン神経系やグルタミン酸神経系の異常が病因としてあげられる。

 c 抗精神病薬の副作用として、悪性症候群や高オキシトシン血症がある。

 d 陽性症状として幻覚や妄想、陰性症状として思考障害、無関心、感情の鈍麻などがみられる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問185

片頭痛とその治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 側頭部の激しい拍動性の痛みを主徴とし、数時間から数日間続く。

 b 10歳代後半から40歳代の男性に多い。

 c 視野にチカチカした眩しいギザギザの線が現れ、視野が暗くなるなどの前兆を伴うものがある。

 d スマトリプタンは、セロトニン5-HT1B/1D受容体の遮断作用を有する治療薬である。

 

   a  b  c  d

 1 正 正 正 正

 2 正 正 正 誤

 3 誤 正 誤 正

 4 正 誤 正 誤

 5 正 誤 誤 正

 6 誤 誤 誤 正


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問186

関節リウマチとその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 発症には、遺伝的要因、人種差、地域差及び性差は認められない。

 b 関節炎などの関節症状と皮下結節などの関節外症状がある。

 c 高頻度に貧血が認められ、その治療には鉄剤が有効である。

 d 関節の可動性が低下した「こわばり」が、特徴的な症状である。

 e エタネルセプトは、既存薬物治療で効果が不十分な場合に用いられる。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問187

アナフィラキシーショックとその治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。'

 a アレルゲンヘの暴露後、非経口では数分、経口では数時間以内に発症する。

 b 抗原特異的IgE抗体を介する反応により、ヒスタミンなどのケミカルメディエーターが遊離される。

 c 急性期の治療としてアドレナリンの筋肉内投与を行うが、反復投与は禁忌である。

 d 上気道粘膜の浮腫を起こしやすいので、気道の確保が必要である。

 e 寛解後に症状が再現することがあるので、入院・監視が必要である。

   a  b  c  d  e

 1 正 正 正 正 誤

 2 誤 正 正 誤 正

 3 誤 正 誤 正 誤

 4 正 誤 正 誤 正

 5 正 誤 誤 正 誤

 6 正 正 誤 正 正


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問188

心房細動とその治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 加齢と共に発症頻度が増える。

 b 上基礎疾患が無くても発症する。

 c 心電図上 R-R 間隔は不規則である。

 d 心電図上 P波が認められる。

 e 心拍数の調整には、ジゴキシンが用いられる。

   a  b  c  d  e

 1 正 正 正 正 誤

 2 正 正 正 誤 正

 3 誤 正 誤 正 誤

 4 正 誤 正 誤 正

 5 正 誤 誤 正 誤

 6 誤 誤 誤 正 正


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問189

気管支ぜん息とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 可逆性気道閉塞、非特異的気道過敏性及び慢性気道炎症を特徴とする。

 b 長期管理薬として、吸入副腎皮質ステロイド製剤、徐放性テオフィリン製剤及び長時間作用型アドレナリン受容体β2刺激剤がある。

 c 呼吸機能検査では、1秒量 ( FEV1.0 ) や1秒率 ( FEV1.0/FVC ) の低下が認められる。

 d アトピー型と非アトピー型があり、成人では前者が、小児では後者が多い。

 e 非アトピー型ぜん息では、種々のアレルゲンに対してそれぞれ特異的 IgE 抗体が陽性となる。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問190

消化器とその疾患に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 消化管から吸収される水分の総量は、経口摂取する水分量より多い。

 b 乳糖不耐症では、高浸透圧性の下痢が認められる。

 c 潰瘍性大腸炎では、慢性の血便が認められる。

 d コレラ毒素は、Gタンパク質の抑制により多量の腸液の分泌を引き起こす。

 e 過敏性腸症候群では、発熱や血便が認められる。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e)5(c、d、e)


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問191

肝疾患に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a デュビン - ジョンソン症候群では、有機アニオントランスポーターである MRP2 の機能不全が認められ、高直接ビリルビン血症をきたす。

 b クリグラー - ナジャー症候群では、グルクロン酸抱合酵素である UGT1A1 活性が上昇しており、高直接ビリルビン血症をきたす。

 c 非アルコール性脂肪肝炎 ( NASH ) では、インスリン抵抗性が増大している。

 d B型肝炎ウイルスは DNAウイルスであり、C型肝炎ウイルスは RNAウイルスである。

 e アルコール性肝障害では、血清 ALTが ASTより高値である。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問192

特発性血小板減少性紫斑病 ( ITP ) とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 血小板の寿命に変化は認められない。

 b 出血時間の延長が認められる。

 c プロトロンビン時間、活性化部分トロンボプラスチン時間の延長が認められる。

 d 副腎皮質ステロイド性薬や免疫抑制薬が用いられる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問193

播種性血管内凝固症候群 ( DIC ) とその治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 血液凝固が亢進し、微小血管に血栓が多数形成され、臓器障害が引き起こされる。

 b 凝固因子及び血小板が減少し、出血傾向を示す。

 c ヘパリンナトリウムやガベキサートメシル酸塩が、治療に用いられる。

 d 基礎疾患として、悪性腫瘍や重症グラム陰性菌感染症などがあげられる。

   a  b  c  d 

 1 正 正 正 正

 2 誤 正 誤 正

 3 誤 誤 正 正

 4 正 誤 正 誤

 5 正 正 誤 正

 6 誤 正 正 誤


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問194

76歳(男性)の緑内障患者の処方である。

 1)チモロールマレイン酸塩点眼液 0.5%  5mL  1本

   1日2回 昼・就寝前、両眼に点眼

 2)ピロカルピン塩酸塩点眼液 2%  5mL     2本

   1日4回 朝・昼・夕・就寝前、両眼に点眼

 3)アゼタゾラミド錠 250 mg           3錠

   クエン酸カリウム ( 231.5 mg ) ・クエン酸ナトリウム ( 195 mg ) 水和物錠

                          6錠

  1日3回 毎食後 14日分

 

この疾患と処方に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 眼圧上昇が認められない緑内障がある。

 b 視野異常や視力低下を自覚するのは末期である。

 c チモロールマレイン酸塩点眼液は、気管支ぜん息患者にも用いられる。

 d ピロカルピン塩酸塩点眼液は、毛様体筋及び瞳孔括約筋に作用して、散瞳を起こす。

 e クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム水和物は、アセタゾラミドによる代謝性アシドーシスと尿路結石の予防のために投与されている。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問195

高血圧で通院中の68歳男性が、定期受診日で外来受診した。患者が 「 4日前、朝から夕方にかけて胸痛が続いたが収まった。その後特に症状はない。」と述べたので、検査のため入院となった。その結果、4日前の胸痛は急性心筋梗塞によるものであり、合併症はないとの診断を受けた。

入院時の検査所見に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a トロポニンT 値は、基準値に戻っている。

 b AST 値が上昇している。

 c LDH 値が上昇している。

 d 心電図に異常 Q波が、認められる。

   a  b  c  d

 1 正 正 正 正

 2 誤 誤 正 正

 3 正 誤 誤 誤

 4 誤 正 正 正

 5 誤 誤 正 誤

 6 正 正 誤 誤


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問196

糖尿病の合併症に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 糸球体高血圧により、微量アルブミン尿が出現する。

 b ケトアシドーシスでは、呼気にアンモニア臭を伴う。

 c 末梢循環障害による足病変として、潰瘍や壊疽が生じる。

 d 細小血管障害は、末梢神経障害の一因である。

 e 網膜症を発症することはまれである。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問197

低血糖症に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 血糖値が基準値の範囲を超えて急速に低下すると徐脈になる。

 b 血糖値が50 mg/dL 以下になると脱力感や眠気を生じる。

 c インスリノーマによる発症が、最も多い。

 d 経ロ摂取が可能な場合は、ブドウ糖又はブドウ糖を含む飲み物を摂取させる。

 e スルホニル尿素系薬の投与による低血糖発作は、遷延や再燃することがある。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問198

ざ瘡に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 脂質と角質が充満した毛包漏斗部に、細菌が増殖することによって発症する。

 b 起因菌として、皮膚の常在菌である Propionibacterium acnes があげられる。

 c イオウ・カンフルローションは、角質軟化作用を有し毛孔の閉塞を除去する。

 d イブプロフェンピコノールは、抗菌作用を有し、毛包壁の破壊を防止する。

 e エタンブトール塩酸塩は、抗菌作用を有し、炎症性ざ瘡に用いられる。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問199

サイトメガロウイルス感染症とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a サイトメガロウイルスは、ヘルペスウイルス科に分類される。

 b 日本人成人の多くは、抗サイトメガロウイルス抗体陽性である。

 c サイトメガロウイルス肺炎は、抗サイトメガロウイルス抗体陽性患者には発症しない。

 d ホスカルネットナトリウム水和物の重大な副作用として、骨髄抑制がある。

 e 母子感染により胎児や乳児に伝播する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問200

薬物とその禁忌となる疾患との対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

      薬物            禁忌となる疾患

 a ニフェカラント塩酸塩 -------------------- QT延長症候群

 b フレカイニド酢酸塩 ----------------------- うっ血性心不全

 c ニフェジピン ------------------------------- 異型狭心症

 d メトプロロール酒石酸塩 ----------------- 頻脈性不整脈

 e ベラパミル塩酸塩 ------------------------- 洞房ブロック

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問201

慢性閉塞性肺疾患とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬物療法として、気管支拡張薬が用いられる。

 b 慢性の咳嗽・喀痰はあるが、労作時の息切れはない。

 c イプラトロピウム臭化物水和物は、緑内障や前立腺肥大症の患者には禁忌である。

 d 外的要因として、喫煙があげられる。

 e 診断には、胸部CT所見が呼吸機能検査よりも有用である。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問202

骨粗しょう症の病態とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ビスホスホネート製剤を服用する患者には、食直後に服用するよう指導する。

 b 閉経後の骨粗しょう症患者にエストロゲンの補充療法を行うと、骨量減少が抑制される。

 c ビタミンDが欠乏すると、腸管からのカルシウム吸収が低下し、副甲状腺ホルモン分泌が抑制される。

 d 脊椎椎体及び大腿骨近位部骨折を引き起こしやすい。

 e 高齢の骨粗しょう症患者には、腎での活性化を必要としない活性型ビタミンD製剤の投与が好ましい。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問203

急性腎不全に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 発症すると、血清クレアチニン値やBUN値が上昇する。

 b 腎性急性腎不全では、尿中ナトリウム排泄率が増大する。

 c 高窒素血症で尿比重や尿浸透圧が低ければ、腎前性腎不全が疑われる。

 d 腎性急性腎不全では、尿中クレアチニン/血中クレアチニン比が増大する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問204

ヒトヘルペスウイルス感染症とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 水痘は、単純ヘルペスウイルス2型による感染症である。

 b 単純ヘルペスウイルス1型は、口唇ヘルペスの原因となる。

 c 単純庖疹では、種々の段階での皮疹が混在することが特徴である。

 d 帯状庖疹に用いるバラシクロビル塩酸塩は、アシクロビルのプロドラッグである。

 e 帯状庖疹及び単純庖疹には、ビダラビンの外用剤が有効である。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問205

56歳女性。夕食後2時間位から上腹部に不快感を生じていたが、突然心窩部から右側腹部にかけて激しい痛みが起こった。痛みは数時間で自然に消失したが、心配になり翌日受診した。ウルソデオキシコール酸100 mg、6錠、1日3回、毎食後が処方された。

この症例と処方から推察される疾患はどれか。

  1 虫垂炎  2 胆道炎  3 胆石症  4 急性膵炎  

  5 偽膜性大腸炎  6 潰瘍性大腸炎


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問206

硝酸イソソルビドの経口投与やニトログリセリンの舌下投与が禁忌となる患者の正しい組合せはどれか。

 a バルデナフィル塩酸塩水和物を服用中の患者

 b Ca2+ チャネル遮断薬を服用中の患者

 c 頭部外傷の患者

 d 高度の貧血患者

 e 開放隅角緑内障の患者

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問207

白血病に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 白血病は血球産生組織の系統的かつ無制限の増殖を引き起こす疾患で、造血組織の悪性腫瘍とみなされる。

 b 急性白血病は、造血幹細胞が幼弱な段階で細胞増殖を引き起こす疾患である。

 c 急性白血病では、化学療法により臨床的完全寛解となっても、患者体内には腫瘍細胞が存在しており、更なる治療を必要とする。

   a  b  c

 1 正 正 正

 2 正 誤 正

 3 正 誤 誤

 4 誤 正 正

 5 誤 正 誤 

 6 誤 誤 誤


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問208

間質性肺炎に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 胸部X線写真で、すりガラス状や斑状陰影を認める。

 b 動脈血酸素分圧 ( Pao2 ) が低下する。

 c 気管支肺胞洗浄液の好酸球比率が25%以上である。

 d 血清中の KL-6 が低値である。

 e ブレオマイシンにより引き起こされることがある。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問209 - 210

18歳男性。既往歴に特記すべきことはなかったが、体のだるさとともに、突然、上眼瞼と下肢に浮腫が出現してきた。血圧は140/85 mmHgで、血液検査・尿検査を行ったところ、結果は以下のとおりであった。

血液検査:

 白血球 5,800/μL、Hb 14.2g/dL、血小板数 2.5×105/μL、

 アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ ( AST )  32 IU/L、

 アラニンアミノトランスフェラーゼ ( ALT ) 38 IU/L、

 血中尿素窒素 ( BUN )  28 mg/dL 血清クレアチニン ( Scr )  1.6 mg/dL

 クレアチニンクリアランス ( Ccr )  50 mL/min、Na 138 mEq/L、

 K 4.5 mEq/L、Cl 102 mEq/L、総コレステロール 268 mg/dL、

 血清総タンパク 5.6 g/dL、血清アルブミン 2.6 g/dL

 空腹時血糖 108 mg/dL、HbA1c 5.6%

尿検査:

 尿潜血 ( - ) 、尿タンパク ( 4+ ) 3.8 g/day、尿比重 1.018

この患者が(処方1)の薬を1ヶ月間内服したところ、症状は一時改善したが再発したため、(処方2)が追加となった。

(処方1)プレドニゾロン 5 mg  1日11錠(4、4、3)  朝昼夕食後

(処方2)シクロスポリン 25 mg  1日4カプセル     朝夕食後

 

問209

この患者の推定される疾患の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a ネフローゼ症候群

 b 糖尿病

 c 脂質異常症

 d 閉塞性動脈硬化症

   a  b  c  d

 1 誤 正 誤 正

 2 正 誤 誤 正

 3 誤 正 正 誤

 4 誤 正 正 正

 5 正 誤 正 誤

 6 正 誤 誤 誤


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問210

18歳男性。既往歴に特記すべきことはなかったが、体のだるさとともに、突然、上眼瞼と下肢に浮腫が出現してきた。血圧は140/85 mmHgで、血液検査・尿検査を行ったところ、結果は以下のとおりであった。

血液検査:

 白血球 5,800/μL、Hb 14.2g/dL、血小板数 2.5×105/μL、

 アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ ( AST )  32 IU/L、

 アラニンアミノトランスフェラーゼ ( ALT ) 38 IU/L、

 血中尿素窒素 ( BUN )  28 mg/dL 血清クレアチニン ( Scr )  1.6 mg/dL

 クレアチニンクリアランス ( Ccr )  50 mL/min、Na 138 mEq/L、

 K 4.5 mEq/L、Cl 102 mEq/L、総コレステロール 268 mg/dL、

 血清総タンパク 5.6 g/dL、血清アルブミン 2.6 g/dL

 空腹時血糖 108 mg/dL、HbA1c 5.6%

尿検査:

 尿潜血 ( - ) 、尿タンパク ( 4+ ) 3.8 g/day、尿比重 1.018

この患者が(処方1)の薬を1ヶ月間内服したところ、症状は一時改善したが再発したため、(処方2)が追加となった。

(処方1)プレドニゾロン 5 mg  1日11錠(4、4、3)  朝昼夕食後

(処方2)シクロスポリン 25 mg  1日4カプセル     朝夕食後

問210

(処方1)及び(処方2)を服用後、症状は安定していた。患者は処方薬とともに下記のいずれかの飲食物を摂取するようになった。その後、再発を繰り返し症状の悪化が認められ、シクロスポリン血中濃度のトラフ値(朝服用直前値)は測定限界以下となった。症状悪化の原因と考えられる飲食物はどれか。

 1 大豆イソフラボン

 2 グレープフルーツジュース

 3 ヨーグルト

 4 ウコン

 5 セント・ジョーンズ・ワート

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問211

医療安全に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 病院の管理者には、医療法施行規則で医薬品安全管理責任者および医療機器安全管理責任者の配置が義務づけられている。

 b 「医薬品の安全使用のための業務手順書」の作成または変更は、安全管理委員会において協議した上で行う。

 c 従業者に対する医薬品の安全使用のための研修は、他の研修と一緒に行ってはならない。

 d インシデントレポートは、当事者の責任を明確にする目的で収集・分析する資料である。

 e 医療機関で新規に医薬品を採用する場合は、他の医薬品の名称や外観との類似に注意する必要がある。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問212

チーム医療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a チーム医療とは、その医療に関わる全スタッフが専門性を発揮しながら組織的に行う医療である。

 b 感染対策委員会 ( ICC ) および感染制御チーム (ITC ) においては、病院全体の横断的活動を行うため同一薬剤師がメンバーとならねばならない。

 c 緩和ケアチームでは、患者の痛みや諸症状を管理して精神面の問題解決も支援する。

 d 栄養サポートチーム ( NST ) は、栄養士、薬剤師及び看護師に加えて専従の医師の配置が必要である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問213

後発医薬品(ジェネリック医薬品)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 先発医薬品に替えて後発医薬品を使用することで、医薬品費の削減が期待できる。

 b 製造販売の承認を得るには、先発医薬品と同様に製剤の開封後の安定性を調べる苛酷試験が必要である。

 c 製造販売の承認を得るための申請資料に必要な規格及び試験方法の規格値には、先発医薬品と同様に一定の幅が設定されている。

 d 後発医薬品に使用される添加剤は、先発医薬品と異なる場合がある。

 e 後発医薬品には、先発医薬品とは異なり医薬品副作用被害救済制度が適用されない。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問214

治験に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 治験薬管理者には、原則として医療機関の長から指名された治験責任医師があたる。

 b 治験薬管理者の業務は、収集した被験者データを最終的に症例報告書にまとめることである。

 c 治験審査委員会 ( IRB ) における審議及び採決には、実施医療機関の長は参加することができない。

 d 治験コーディネーター ( CRC ) は、治験の倫理性、科学性及び信頼性を確保して治験の円滑な遂行を支援する。

 e CRCには、被験者保護の観点からインフォームドコンセントについての説明文書を作成する義務がある。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


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問215

小児又は高齢者の薬物治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a フェノバルビタールの体重当たりの投与量は、一般に小児より成人の方が多い。

 b 小児薬用量の算出に用いられる Augsberger 式は、年齢から計算できるようにした体表面積法の近似式である。

 c クロラムフェニコールの高齢者への投与は、gray syndrome (灰白症候群)を発症することがあるので禁忌である。

 d ハロペリドールを高齢者に投与する場合には、錐体外路症状が現れやすいので少量から開始する。

 e フルニトラゼパムの投与量は、通常成人には1回 0.5〜2 mgであるが、高齢者には1回 1 mgまでと制限されている。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問216

肝・腎疾患時の薬物投与に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 肝障害時には、肝への負担を軽減するためにも作用時間の長い薬を使用し、服用回数を減らす。

 b 肝性脳症の治療には、分岐鎖アミノ酸を含まないアミノ酸製剤が用いられる。

 c 組織から血中への移行が緩徐である薬物は、血液透析終了後に血中濃度が一過性に上昇する場合がある。

 d クレアチニンクリアランスは、腎障害時の投与量を考慮する際の有用な指標の1つである。

 e Giusti-Hayton 法は、薬物の尿中未変化体排泄率を用いた腎障害時の投与量又は投与間隔の補正法である。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問217

医薬品の相互作用に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a フェノバルビタールを連続投与すると、ワルファリンの代謝酵素が誘導されるため、ワルファリンの作用は減弱する。

 b フロセミドは、アミノグリコシド系抗菌薬の近位尿細管における分泌を阻害するため、アミノグリコシド系抗菌薬の副作用を増強する。

 c イトラコナゾールは、トリアゾラムの代謝を阻害するため、トリアゾラムの作用を増強する。

 d フマル酸第一鉄は、レボフロキサシンと同時に服用すると消化管内でキレートを形成するため、レボフロキサシンの吸収を阻害する。

 e シクロスポリンを投与中の患者に経口生ワクチンを接種しても、その病原性を現すことはない。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問218

成人に対する用法及び用量に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a オセルタミビルリン酸塩をインフルエンザウイルス感染症の治療に用いる場合には、通常1回75 mg、1日1回、7〜10 日間服用する。

 b アカルボースは、通常1回 100 mg、1日3回、食直前に服用する。

 c ファモチジンをクレアチニンクリアランスが 30 mL/min 以下の患者に用いる場合には、1回20 mg、2〜3日に1回、または1回 10 mg、1日1回服用する。

 d イトラコナゾールを深在性真菌症の治療に用いる場合には、通常1回 100〜200 mgを1日1回、空腹時に服用する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問219

内服薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a グリベンクラミド錠は、2型糖尿病の治療に用いられる薬剤で、1日最高投与量は10 mgである。

 b アロチノロール塩酸塩錠は、軽症〜中等症の本態性高血圧症や本態性振戦の治療に用いられる薬剤で、気管支ぜん息の患者には禁忌である。

 c ティーエスワン(注)カプセルは、5-フルオロウラシル ( 5-FU ) プロドラッグであるテガフールに、5-FUの代謝阻害薬のギメラシルを配合し、5-FUの血中濃度を上昇させるようにした薬剤である。

 d ティーエスワン(注)カプセルは、臨床検査値異常などの安全性に問題がない場合には、休薬期間を7日未満に短縮することができる。

 e チクロピジン塩酸塩錠で治療中の患者が手術を受ける場合には、手術の前日までその服用が可能である。

(注)ティーエスワン:テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合薬の販売名(商品名)の1つ

  1(a、b、c) 2(d、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問220

処方せんの疑義照会に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 処方医の押印はなかったが、署名されており他に問題となる点はなかったので疑義照会をしなかった。

 b 疑義照会を行ったが、処方変更がなかったので照会内容を処方せんに記録しなかった。

 c 薬歴より他の医療機関から処方された薬との重複を見つけたので、疑義照会を行った。

 d 高齢の患者から錠剤が服用しづらいとの訴えがあったため、疑義照会をせずに剤形を散剤に変更して薬を交付した。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問221

糖尿病及び糖尿病合併症の治療薬のうち、食直前に使用するものの組合せはどれか。

 a グリメピリド錠

 b エパルレスタット錠

 c ミチグリニドカルシウム水和物錠

 d メトホルミン塩酸塩錠

 e インスリンリスプロ(遺伝子組換え)注射液

  1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、e) 5(d、e)


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問222

次の処方の調剤で1回の服用量(単位:mL)が整数になるように最小量の C で賦形するには、C を何 mL 計量すればよいか。ただし、A と B の主薬含有率は、それぞれ 0.04 w/v% と 0.08 w/v%とする。

処方

 A シプロヘプタジン塩酸塩水和物シロップ  3 mg

 B ブロムヘキシン塩酸塩シロップ      4 mg

 C 単シロップ               適量

 1日3回 毎食後 4日分

  1 4   2 6   3 8   4 10   5 12


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問223

3歳の患児(体重 1 kg)に処方された A〜C の秤取量 ( g ) について正しい組合せはどれか。

処方

 A セフジニル細粒小児用10%    120 mg(成分量)

 B アセトアミノフェン細粒20%   2.0 g(製剤量)

 C ビオフェルミンR(注)       1.0 g(製剤量)

 1日3回 毎食後 4日分

(注) ビオフェルミンR:1g中に耐性乳酸菌6.0 mgを含有する散剤の販売名(商品名)の1つ

A B C
1 1.2 2.0 1.0
2 0.48 1.6 4.0
3 14.4 24.0 12.0
4 3.6 1.2 3.0
5 4.8 8.0 4.0


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問224

病院・診療所における麻薬の取扱いに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 麻薬診療施設の薬剤師が調剤する場合は、麻薬処方せんに患者の住所を記載しなくても良い。

 b 麻薬管理者免許を取得できるのは、医師、歯科医師、獣医師又は薬剤師に限られる。

 c 患者の状態の変化により施用を中止した場合は、残りの麻薬を適切に廃棄した後に、調剤済麻薬廃棄届を都道府県知事に届け出る。

 d 調剤中に誤って麻薬を床に落下・破損してしまい回収不能になった場合は、麻薬事故届が必要である。

   a  b  c  d

 1 誤 正 正 誤

 2 誤 誤 誤 正

 3 正 正 正 正

 4 正 誤 誤 正

 5 正 正 誤 誤

 6 誤 誤 正 誤


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問225

注射薬の混合調製と投与の方法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 一方の輸液セットの三方活栓に他方の輸液セットを接続して混合・投与する方法を piggyback 法という。

 b 1本の注射筒を用いて一度の吸引で複数の薬液を混合する方法は、配合変化を起こしやすい注射薬の投与に適している。

 c シリンジポンプは、微量の薬液を正確に投与する必要がある場合に適している。

 d IV push 法は、一定の血中濃度を維持する必要がある薬物の投与に適している。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問226

体重60 kgの患者に下記の栄養輸液が処方された。この処方における非タンパク質性カロリー/窒素量 ( kcal/g ) に最も近い数値はどれか。ただし、1 g当たりの熱量はブドウ糖 4 kcal、アミノ酸 4 kcalとし、脂肪乳剤(ダイズ油20%)100 mL に含まれる熱量を200 kcal、総合アミノ酸輸液 200 mL 中の総窒素量を3.0 gとする。

処方1

 ブドウ糖含有率30%の基本輸液 (1,200 mL )      1バッグ

 アミノ酸含有率10%の総合アミノ酸輸液 ( 200 mL )   3バッグ

 高カロリー輸液用微量元素製剤 ( 2 mL )         1アンプル

 高カロリー輸液用総合ビタミン剤 ( 5 mL )         1バイアル

  1日1回 24時間中心静脈持続点滴

処方2

脂肪乳剤(ダイズ油20%) ( 100 mL )          1バッグ

  1日1回 4時間末梢静脈持続点滴

  1 160  2 170  3 180  4 190  5 210


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問227

注射剤に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 無菌調製は、クラス100の環境を維持したクリーンベンチ内で行う。

 b 脂肪乳剤を点滴静注する場合は、輸液ラインに微生物ろ過フィルターを装着する。

 c 高カロリー輸液には、重篤な乳酸アシドーシスを防止するためにビタミンB1を加える。

 d ダブルバッグ式の栄養輸液製剤は、メイラード反応を避けるために糖質とアミノ酸を隔壁で分けた構造になっている。

 e 低張性電解質輸液の1号液は、術後回復液として使用される。

 1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問228

細胞毒性のある注射剤の調製に関する記述の.うち、正しいものの組合せはどれか。

 a 調製液中では細菌も死滅するので、無菌操作の必要はない。

 b 吸入毒性はないので、マスク着用の必要はない。

 c 薬液が飛散した場合に眼への混入を防ぐため、眼鏡またはゴーグルを着用する。

 d バイアル内で薬物を溶解する場合は、エアロゾルの飛散汚染を防ぐため、バイアル内を陽圧にしてはならない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


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問229

薬剤管理指導業務に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬剤管理指導業務とは、入院患者への薬物療法の適正化のために、薬剤師が薬学的見地から管理を行う業務である。

 b 入院中の小児や精神障害者に服薬指導が困難な場合、家族に服薬指導を行うことができるが薬剤管理指導料の請求はできない。

 c SOAP 形式では、主観的情報、客観的情報、評価及び計画を各項目に分けて記録する。

 d 糖尿病の患者にボグリボース錠が処方されたので、低血糖の徴候が現れたらショ糖を摂取するように説明した。

 e センノシド錠とアセタゾラミド錠が処方されている患者に、両剤を服用することにより尿が赤色を帯びることがあると説明した。

  1(a、b、c) 2(a、c、e) 3(a、d、e) 4(b、c、d) 5(b、d、e)


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問230

気管支ぜん息患者に対する吸入ステロイド薬の説明に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 急性の発作に対して使用するように説明した。

 b 経ロステロイド薬と比較して全身性副作用は起こりにくいことを説明した。

 c 突然中止するとぜん息の急激な悪化を起こすことがあるので、医師の指示により徐々に減量していく必要があることを説明した。

 d 声のかすれ(嗄声)の副作用があることを説明した。

 e 口腔内カンジダ症の予防のため、使用後にはうがいをするよう説明した。

 

   a  b  c  d  e

 1 誤 正 正 正 正

 2 正 正 誤 正 誤

 3 誤 誤 正 誤 正

 4 正 正 誤 誤 正

 5 誤 誤 正 誤 誤

 6 正 誤 誤 正 誤


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問231

服薬指導に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 「お薬手帳」には、薬歴やアレルギー・副作用の情報が患者の手元に一元化されるメリットがある。

 b 薬疹、ショック、出血などの放置できない副作用が現れた場合には、医師への受診を勧める。

 c メトトレキサートカプセル(または錠)2 mgが処方された関節リウマチ患者には、薬物血中濃度を保つため1日3回、1回1カプセル(または錠)ずつ服用するように説明する。

 d 高齢者に対する服薬指導では、服薬によるADL ( activities of daily living ) の低下にも注意を要する。

   a  b  c  d

 1 正 正 正 正

 2 誤 誤 正 誤

 3 正 誤 正 正

 4 誤 正 誤 誤

 5 誤 誤 誤 誤

 6 正 正 誤 正

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問232

臨床試験及び臨床研究に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a コホート研究では、独立して行われた複数の同種の研究を統計的に総合評価する。

 b 無作為化試験とは、投与薬が試験薬と対照薬のいずれであるかを被験者と担当医師の両者に知らせずに実施する試験である。

 c パラメトリック検定とは、母集団の分布型を特定のものに仮定して行う統計的仮説検定であり、t検定や分散分析がある。

 d 少数の患者を対象とした試験では、群間の差を実証できない可能性がある。

 e 中央値とは、データの分布特性を表す指標として、全データの和を全個数で割った値である。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


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問233

医薬品情報に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 「使用上の注意」の解説書には、新医薬品の安全性情報を提供するために「使用上の注意」の背景と内容が解説されている。

 b 緊急安全性情報は、厚生労働省からの指示を受けた日から4週間以内に製薬企業から配付・伝達される。

 c 医薬品安全対策情報 ( DSU ) には、医療用医薬品添付文書の「使用上の注意」の改訂情報が掲載されている。

 d 医薬品・医療機器等安全性情報は、医療用医薬品の有効性、安全性及び品質を再評価した結果をまとめたものである。

 e 医療用医薬品品質情報集は、品質再評価の対象となった先発医薬品の溶出試験結果をまとめたものである。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、e) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問234

医療用医薬品添付文書または医薬品インタビューフォームに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 添付文書は、再審査・再評価終了時など必要に応じて改訂される。

 b 警告がある医薬品の添付文書は、検索しやすいように右肩に赤帯が付与されている。

 c 海外臨床試験データを用いて承認された医薬品では、添付文書中に海外のデータが記載されている場合がある。

 d インタビューフォームは、厚生労働省が策定した記載要領に基づき製薬企業が作成している。

 e インタビューフォームの非臨床試験の項目には、一般薬理試験と毒性試験の結果が記載されている。

   a  b  c  d  e

 1 誤 正 誤 正 正

 2 正 正 正 誤 正

 3 正 誤 誤 誤 正

 4 正 正 正 正 誤

 5 誤 誤 誤 正 誤

 6 誤 誤 正 誤 誤


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問235

医薬品の保管に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ジアゼパム錠は、医療従事者が常時在室するなど注意が払われている場合以外は、かぎをかけた場所に保管しなければならない。

 b コカイン塩酸塩末とメタンフェタミン塩酸塩錠は、かぎをかけた堅固な設備内に一緒に保管できる。

 c 硫酸モルヒネ徐放錠とセレギリン塩酸塩錠は、かぎをかけた堅固な設備内に一緒に保管できる。

 d ジゴキシン錠は、かぎをかけた場所に保管しなければならない。

 e アトロピン硫酸塩水和物末は、かぎをかけた場所に保管しなければならない。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問236

放射性医薬品に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a クエン酸ガリウム(核種:67Ga ) 注射液は、悪性腫瘍の診断に使用される。

 b ヨウ化ヒプル酸ナトリウム(核種:131I ) 注射液は、脳腫瘍及び脳血管障害の診断に使用される。

 c 塩化タリウム(核種:201Tl ) 注射液は、心筋シンチグラフィによる心臓疾患の診断に使用される。

 d 塩化ストロンチウム(核種:89Sr ) 注射液は、骨転移部位の疼痛緩和に使用される。

 e 過テクネチウム酸ナトリウム(核種:99mTc ) 注射液は、腎及び尿路疾患の診断に使用される。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問237

血液製剤に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 放射線を照射した血液製剤を輸血すると、高Ca2+血症を起こしやすい。

 b 人血小板濃厚液は20〜24℃で水平振とうしながら貯蔵し、その有効期間は21日間である。

 c 特定生物由来製品の管理簿には、製造番号または製造記号を必ず記入しなければならない。

 d アンチトロンビン III製剤は、播種性血管内凝固症候群 ( DIC ) に有効である。

 e 静注用人免疫グロブリン製剤は、ショックを起こすことがあるので直接静注する場合には極めて緩徐に投与する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


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問238

問238〜240

次の症例について、以下の問に答えよ。

52歳の男性が、健康診断にて高血圧、高尿酸血症及び腎機能低下を指摘され、近医を受診した。受診時の検査結果は以下のとおりで、処方Aが出された。

 身長 170 cm、体重 81 kg、血圧 162/104 mmHg、

 血清尿酸 9.2 mg/dL、血清クレアチニン ( Scr ) 1.8 mg/dL、

 尿タンパク(±)、尿糖(-)、尿潜血(-)、尿pH 6.0、

 クレアチニンクリアランス ( Ccr ) 44 mL/分、

 アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ ( AST ) 20 IU/L、

 アラニンアミノトランスフェラーゼ ( ALT ) 18 IU/L、

 γ-グルタミルトランスペプチダーゼ ( γ-GTP ) 15 IU/L、

 血中尿素窒素 ( BUN ) 11 mg/dL

処方A

 アムロジピン 口腔内崩壊錠 2.5 mg   1錠

 アロプリノール錠 100 mg       1錠

 1日1回 朝食後          14日分

 3ケ月後に受診した時には、血圧は 144/94 mmHg、血清尿酸は 8.0 mg/dL に低下していた。肝機能検査値に変動は認められなかったが患者より胃部不快感の訴えがあった。その結果、処方 A から処方 B と C に変更された。

処方B

 アムロジピン 口腔内崩壊錠 5 mg    1錠

 アロプリノール錠 100 mg       1錠

 ベンズブロマロン錠 25 mg      1錠

 1日1回 朝食後          14日分

処方C

 テプレノンカプセル 50 mg    3カプセル

 1日3回 毎食後         14日分

 

問238

これらの処方に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a アムロジピンは、腎排泄型薬物であるため腎機能に応じた用法・用量の設定が必要である。

 b アロプリノールは、尿酸の生合成を抑制して血清尿酸を低下させる目的で処方されている。

 c ベンズブロマロンを追加する前に、アロプリノールの増量を検討するよう医師に提案すべきである。

 d 変更後の処方は、痛風発作時の関節炎に対する治療としても有効である。

   a  b  c  d

 1 誤 誤 正 正

 2 誤 正 誤 誤

 3 正 正 誤 誤

 4 誤 誤 誤 正

 5 正 誤 正 正

 6 正 正 正 誤


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問239

次の症例について、以下の問に答えよ。

52歳の男性が、健康診断にて高血圧、高尿酸血症及び腎機能低下を指摘され、近医を受診した。受診時の検査結果は以下のとおりで、処方Aが出された。

 身長 170 cm、体重 81 kg、血圧 162/104 mmHg、

 血清尿酸 9.2 mg/dL、血清クレアチニン ( Scr ) 1.8 mg/dL、

 尿タンパク(±)、尿糖(-)、尿潜血(-)、尿pH 6.0、

 クレアチニンクリアランス ( Ccr ) 44 mL/分、

 アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ ( AST ) 20 IU/L、

 アラニンアミノトランスフェラーゼ ( ALT ) 18 IU/L、

 γ-グルタミルトランスペプチダーゼ ( γ-GTP ) 15 IU/L、

 血中尿素窒素 ( BUN ) 11 mg/dL

処方A

 アムロジピン 口腔内崩壊錠 2.5 mg   1錠

 アロプリノール錠 100 mg       1錠

 1日1回 朝食後          14日分

 3ケ月後に受診した時には、血圧は 144/94 mmHg、血清尿酸は 8.0 mg/dL に低下していた。肝機能検査値に変動は認められなかったが患者より胃部不快感の訴えがあった。その結果、処方 A から処方 B と C に変更された。

処方B

 アムロジピン 口腔内崩壊錠 5 mg    1錠

 アロプリノール錠 100 mg       1錠

 ベンズブロマロン錠 25 mg      1錠

 1日1回 朝食後          14日分

処方C

 テプレノンカプセル 50 mg    3カプセル

 1日3回 毎食後         14日分

 

問239

この患者の処方薬のうち、重篤な肝機能障害を起こす可能性があるため、投与開始後少なくとも6ケ月間は必ず定期的に肝機能検査を行わなければならないものはどれか。

 1 アムロジピン

 2 アロプリノール

 3 ベンズブロマロン

 4 テプレノン


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問240

次の症例について、以下の問に答えよ。

52歳の男性が、健康診断にて高血圧、高尿酸血症及び腎機能低下を指摘され、近医を受診した。受診時の検査結果は以下のとおりで、処方Aが出された。

 身長 170 cm、体重 81 kg、血圧 162/104 mmHg、

 血清尿酸 9.2 mg/dL、血清クレアチニン ( Scr ) 1.8 mg/dL、

 尿タンパク(±)、尿糖(-)、尿潜血(-)、尿pH 6.0、

 クレアチニンクリアランス ( Ccr ) 44 mL/分、

 アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ ( AST ) 20 IU/L、

 アラニンアミノトランスフェラーゼ ( ALT ) 18 IU/L、

 γ-グルタミルトランスペプチダーゼ ( γ-GTP ) 15 IU/L、

 血中尿素窒素 ( BUN ) 11 mg/dL

処方A

 アムロジピン 口腔内崩壊錠 2.5 mg   1錠

 アロプリノール錠 100 mg       1錠

 1日1回 朝食後          14日分

 3ケ月後に受診した時には、血圧は 144/94 mmHg、血清尿酸は 8.0 mg/dL に低下していた。肝機能検査値に変動は認められなかったが患者より胃部不快感の訴えがあった。その結果、処方 A から処方 B と C に変更された。

処方B

 アムロジピン 口腔内崩壊錠 5 mg    1錠

 アロプリノール錠 100 mg       1錠

 ベンズブロマロン錠 25 mg      1錠

 1日1回 朝食後          14日分

処方C

 テプレノンカプセル 50 mg    3カプセル

 1日3回 毎食後         14日分

 

問240

この患者への服薬指導に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 1日の尿量が2 L以上になるように多めの水を飲むよう説明した。

 b アムロジピン口腔内崩壊錠は、口腔粘膜からの吸収を目的としているので、唾液で錠剤を崩壊後直ぐには飲み込まず、口腔内にしばらく滞留させるよう説明した。

 c グレープフルーツジュースは、アムロジピンの作用を著しく減弱させるので飲んではならないことを説明した。

 d 尿をアルカリ化する食品を摂るよう説明した。

   a  b  c  d

 1 正 誤 正 誤

 2 正 正 正 誤

 3 正 誤 誤 正

 4 誤 誤 正 正

 5 誤 正 誤 誤

 6 誤 正 誤 正


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