第96回薬剤師国家試験(平成23年3月)

       基礎薬学 I(問1〜問60)


問1
構造と名称の正しい組合せはどれか。

   

a b c d e
1 アントラセン ベンゾフェノン ピラゾール キヌクリジン プテリジン
2 フェナントレン ベンゾフェノン ピラゾール トロパン プリン
3 アントラセン アセトフェノン ピラゾール トロパン プテリジン
4 フェナントレン アセトフェノン ピラジン トロパン プリン
5 アントラセン アセトフェノン ピラジン キヌクリジン プリン
6 フェナントレン ベンゾフェノン ピラジン キヌクリジン プテリジン

<解答>へ・  <解説>へ


問2

日本薬局方医薬品a〜dの構造に対する化学名のうち、正しいものの組合せはどれか。

a
(3RS)-4-Amino-3-(4-chlorophenyl)butanoic acid
b
3-(Biphenyl-4-yl)-3-oxopropanoic acid
c
(2S)-2-Amino-2-carboxypropyl methyl sulfide
d
(2S,3S)-2-Amino-3-methylpentanoic acid

   

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問3

薬物と関連金属に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a シスプラチンの白金には、炭素原子が結合している。

 b ペニシラミンは、金属錯体を形成して金属塩中毒の解毒薬として機能する。  

 c ビタミンB12の中心金属は、銅である。

 d ブレオマイシンの抗腫瘍活性発現には、鉄が関与する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問4

原子の性質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 硫黄、酸素、炭素、窒素のうち、最も電気陰性度が大きな原子は酸素である。

 b イオン化エネルギーが大きい原子ほど陽イオンになりやすい。

 c 希ガス以外の原子においては、電子親和力が大きい原子ほど陰イオンになりやすい。

 d 硝酸中の窒素の酸化数は、+4である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問5

Newman投影式 I 〜 VI は、ブタンの立体配座を表したものである。下記の記述a〜eの正誤について、正しい組合せはどれか。

   

 a I 〜 III は「重なり形配座」、IV 〜 VI は「ねじれ形配座」とよばれる。

 b I は「アンチ形」、II 及び III は「ゴーシュ形」とよばれる。

 c I 〜 VI の中で最も安定な立体配座は、I である。

 d II 及び III は、同じ安定性を示す。

 e I 〜 VI の中で最も不安定な立体配座は、V 及び VI である。

   a  b  c  d e
 1 正 誤 誤 誤 正
 2 正 正 正 正 誤
 3 正 誤 正 誤 正
 4 誤 正 正 正 誤
 5 誤 正 誤 正 誤


<解答>へ・  <解説>へ


問6

フェノール類に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ベンゼンジアゾニウム塩を酸化すると、フェノールが得られる。

 b フェノール類に塩化鉄 (III) 試液を加えると、錯体を形成して呈色する。

 c ヒドロキノンを還元すると、p-キノンが得られる。

 d ビタミンEはフェノール性水酸基をもつため、生体内で抗酸化作用を示す。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問7

メトキシ基及びニトロ基による置換基効果に関する各組の序列のうち、正しいものの組合せはどれか。

   

 a ニトロ化の反応性

 b SN1反応の反応性

 c カルボン酸の酸性度 

 d アミンの塩基性度

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問8

4-tert-ブチルシクロヘキサノンの還元反応生成物 I 及び II に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

   

 a I と II は、互いにエナンチオマーの関係にある。

 b I と II の安定な立体配座では、いずれもtert-ブチル基はアキシアル位を占める。

 c II の安定な立体配座では、水酸基はアキシアル位を占める。

 d I と II は、いずれも不斉炭素をもたない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問9

ピリジンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 窒素原子上の非共有電子対(孤立電子対)は、芳香族性に関与している。

 b ピロリジンより塩基性が弱い。

 c ほとんど水に溶けない。

 d ベンゼンよりニトロ化されにくい。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問10

X欄に示した化合物の合成法として、A法がB法に比べて適切であるものの組合せはどれか。なお、キラル中心が存在する場合はラセミ体を使用している。

 

 1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問11

イリノテカン塩酸塩水和物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

  

 a R 配置の不斉炭素が存在する。

 b ア〜エの窒素のうち、最も塩基性が強い窒素はアである。

 c ウの窒素の非共有電子対(孤立電子対)は、p軌道に存在する。

 d 植物アルカロイドであるカンプトテシンの誘導体である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問12

記述(1)と(2) は、日本薬局方医薬品の確認試験の一部である。これにより試験される医薬品は1〜5のうちどれか。

 (1) 本品の水溶液(1→1000)5 mL にニンヒドリン試液1 mLを加え、水浴中で3分間加熱するとき、液は紫色を呈する。

 (2) 本品の水溶液(1→5000)2 mL に4-アミノアンチピリン試液10 mLを加えて振り混ぜるとき、液は赤色を呈する。

  


<解答>へ・  <解説>へ


問13

図は日本薬局方医薬品アミノ安息香酸エチルの合成法を示したものである。この合成法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

   

 a 反応Wは、ベンゼン環に対するニトロ基の付加反応である。

 b 化合物Bは、ニトロベンゼンをAlCl3 存在下、塩化メチルで処理しても合成できる。

 c 反応X は酸化反応であり、反応Yは還元反応である。

 d 反応Zは、SN2 反応の機構で進行する。

 e 化合物Eの矢印で示した酸素原子は、エタノール由来である。

   a  b  c  d  e
 1 正 正 誤 誤 正
 2 正 誤 正 誤 誤
 3 誤 誤 正 誤 正
 4 誤 正 正 正 誤
 5 正 誤 誤 正 誤
 6 誤 正 誤 正 正


<解答>へ・  <解説>へ


問14

グルタチオンに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

   

 a 本品はトリペプチドである。

 b 本品に含まれるキラル中心炭素(AとB)の立体配置はいずれもSである。

 c 本品にはL-システイン残基が含まれている。

 d 左端の構成アミノ酸はL-アスパラギン酸であり、γ位のカルボキシ基がアミド結合を形成している。

 e 本品は容易にジスルフィドに酸化されることにより、生体に有害な酸化物を還元的に除去する。

   a  b  c  d  e
 1 正 誤 正 誤 正
 2 誤 正 正 誤 正
 3 正 誤 誤 正 正
 4 誤 正 正 正 誤
 5 正 正 誤 正 誤


<解答>へ・  <解説>へ


問15

D-アラビノースに反応 I 〜 III を行い、アルドヘキソースAとBに変換した。これに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 

 反応 I  D-アラビノースをHCNと反応させると、2種類のシアノヒドリンCとDが得られた。

 反応 II CとDをそれぞれ対応するイミンEとFに変換した。

 反応 III EとFをそれぞれ対応するアルドヘキソースAとBに変換した。

 a 反応Iは置換反応である。

 b 反応IIは酸化反応である。

 c 反応IIIは加水分解反応である。

 d AはD-グルコースである。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問16

フッ化水素と水に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a フッ素原子の電気陰性度は、酸素原子の電気陰性度より大きい。

 b F-H・・・F の水素結合は、O-H・・・O の水素結合より強い。

 c 液体のフッ化水素で形成される1分子当たりの水素結合の数は、水で形成される1分子当たりの水素結合の数より多い。

 d フッ化水素の沸点は、水の沸点より高い。

   a  b  c  d
 1 正 正 正 誤
 2 正 正 誤 誤
 3 誤 正 誤 正
 4 正 誤 正 誤
 5 誤 誤 正 正
 6 誤 誤 誤 正


<解答>へ・  <解説>へ


問17

屈折率、旋光度及び円二色性(CD)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 屈折率は、一定温度、一定圧力では物質に固有の値であり、測定波長を変えても変わらない。

 b 旋光度は、測定波長により変化する。

 c 旋光度は、光学活性物質の純度試験や定量に利用される。

 d CDスペクトルからタンパク質の一次構造情報が得られる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問18

ジメチルエーテルを完全に燃焼させたときの標準燃焼エンタルピー(kJ・mol-1)に最も近い数値はどれか。ただし、生成する水は気体とし、CH3OCH3(気体)、CO2(気体)、H2O(気体)の標準生成エンタルピーは、それぞれ -184、-394、-242 kJ・mol-1 である。

  1 1,330  2 -1,330  3 665  4 -665  5 452  6 -452


<解答>へ・  <解説>へ


問19

図はクロロホルムとアセトンの混合系の気相-液相の状態図である。圧力(1気圧)一定で、横軸は組成(クロロホルムのモル分率)、縦軸は温度である。この混合系に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

   

 a 曲線 ABC 及び曲線 CDE は沸騰曲線である。

 b 相の数をP、相律の系の自由度をFとすると、F = 3-P である。

 c クロロホルムのモル分率が0.35 の混合物は、分留によって共沸混合物とクロロホルムに分けられる。

 d クロロホルムとアセトンを混合すると発熱する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問20

電解質溶液の電気伝導率(導電率)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。ただし、モル伝導率をΛとする。

 a 強電解質の希釈溶液では、Λは濃度に対して直線的に減少する。 

 b 強電解質の濃度が高くなるとΛが小さくなるのは、陽イオンと陰イオンの相互作用によってイオンの動きが抑えられるからである。

 c 弱電解質では、濃度が高くなると急激にΛが小さくなる。

 d 電解質の極限モル伝導率は、構成イオンの極限モル伝導率の差で表される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問21

コロイド分散系に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a コロイド粒子のブラウン運動は、コロイド粒子どうしの無秩序な衝突によって起こる。

 b 少量の電解質を添加すると疎水コロイドが凝集し沈殿するのは、コロイド粒子間の静電的反発力が増加するためである。

 c 限外顕微鏡は、コロイド粒子のチンダル現象を利用したものである。

 d タンパク質などの親水コロイドは、アルコールなどの脱水剤や少量の電解質を添加すると、凝集し沈殿する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問22

化学反応に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 0次反応の反応速度定数の次元は、濃度・時間-1である。

 b 可逆反応において、正反応と逆反応の反応速度定数は常に等しい。

 c 触媒の添加で反応速度が大きくなるのは、反応の活性化エネルギーが低下するからである。

 d 活性化エネルギーが大きいと、その化学反応は吸熱反応となる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問23

表は反応H2+Br2→2HBrにおいて、反応物の濃度(CH2CBr2)を変えて反応の初期速度vを測定した結果である。この反応の反応次数はH2に関して[ a ]、Br2に関して[ b ]である。[ ]に入れるべき数値として正しいものの組合せはどれか。

CH2 ( mol・L-1 ) CBr2 ( mol・L-1 )    v ( mol・L-1・s-1 )
1.4×10-2 1.6×10-2 1.1×10-6
1.4×10-2 3.2×10-2 1.6×10-6
1.4×10-2 6.4×10-2 2.2×10-6
2.8×10-2 3.2×10-2 3.2×10-6
5.6×10-2 1.6×10-2 4.4×10-6

   a    b
 1 1/2  1/2
 2 1/2   1
 3  1  1/2
 4  1   1
 5  1  3/2
 6  2   2


<解答>へ・  <解説>へ


問24

放射線に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a α線の飛跡は、電場や磁場の影響を受けない。

 b β- 線は、物質の軌道電子との相互作用で後方散乱されることがある。

 c γ線のエネルギーが大きい場合、原子核との相互作用で電子と陽子の対生成が起こる。

 d 半価層は、透過放射線量が入射放射線量に対して半分になる吸収体の厚さである。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問25

粉末X線回折測定法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 無配向化した粉末試料にX線を照射し、その物質中の原子核を強制振動させることにより生じる干渉性散乱X線による回折強度を、各回折角について測定する方法である。

 b X線の波長をλ、面間隔をd、結晶の入射角及び反射角をθ、反射次数をηとすると、2 d cosθ=ηλを満たす角度でのみX線回折が生じる。

 c 結晶、結晶多形及び溶媒和結晶の同定、判定、定量などに用いることができる。

 d 明確な構造の規則性をもたない非晶質や結晶性の著しく低下した試料の場合、そのX線回折パターンは散漫性の極大をもつハローパターンを示す。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問26

ガスクロマトグラフィー(GC)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 移動相が気体であるため、固定相との吸着・分配平衡に達する時間が短く、高い分離能が得られる。

 b 熱伝導度検出器を使用する場合には、熱伝導度の大きいヘリウムや水素などをキャリヤーガスとして用いる。

 c 水素炎イオン化検出器は、有機ハロゲン化合物に高い選択性を示す検出器である。

 d 質量分析計(MS)を検出器とするGC-MSは、タンパク質などの高分子化合物及び難揮発性物質の分析に適している。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問27

固定相としてオクタデシルシリル(ODS)化シリカゲル、移動相としてアセトニトリルと緩衝液(pH3)の混合溶媒を用いて、ベンゼン、トルエン及び安息香酸の分離を液体クロマトグラフィーにより行った。次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。ただし、質量分布比を k とする。

 a トルエン、ベンゼン、安息香酸の順に溶出する。

 b 移動相中のアセトニトリルの含量を増やすと、ベンゼン、トルエン及び安息香酸のkは大きくなる。

 c ベンゼン、トルエン及び安息香酸の保持には、疎水性相互作用が働いている。

 d 移動相中の緩衝液のpHを3から7に変えると、安息香酸の k は小さくなる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問28

フューズドシリカを用いたキャピラリー電気泳動法(CE)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 液体クロマトグラフィーと比較して、CEで試料の拡散が少ないのは、電気浸透流が栓流であるためである。

 b pH4以下の酸性溶液中では、陰極から陽極に向かう電気浸透流が発生する。

 c ミセル動電クロマトグラフィーでは、中性物質とともにイオン性物質の分離も可能である。

 d キャピラリーゲル電気泳動法は、ペプチドのアミノ酸配列決定に広く用いられている。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問29

試料の前処理法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 溶媒抽出法では、アセトニトリル、メタノールなどの有機溶媒が用いられる。

 b 逆相型の固相抽出法では、一般にクロロホルム、トルエンなどの有機溶媒が用いられる。

 c 除タンパクには、タンパク質変性沈殿法、限外ろ過法などが用いられる。

 d 試料中の有機物の分解には、乾式灰化法、湿式灰化法などが用いられる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問30

ケトンaに対して転位をともなう酸化反応を行ったところ、エステルbとcが得られた。

 

図A〜Cはこの反応の原料及び生成物の1H-NMRスペクトル ( 500 MHz、CDCl3 ) である。化合物とスペクトルの正しい組合せはどれか。

 

   A B C
 1 a b c
 2 a c b
 3 b a c
 4 b c a
 5 c a b
 6 c b a


<解答>へ・  <解説>へ


問31

下の図は分子式 C9H10O2 で表される化合物 A〜Dのいずれかの質量スペクトル(EI-MS)である。記述a〜dのうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 分子式が同一の化合物では、理論的に分子イオンピークM+と [M+1]+ 及び [M+2]+ のピークの相対強度の比は、ほぼ等しくなる。

 b 化合物A、B及びDでは、m/z 91が強く観察される。

 c  m/z 65は、m/z 91から生じたフラグメントイオンピークである。

 d この化合物の構造はAと推定される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問32

日本薬局方D-ソルビトール(C6H14O6:182.17)の定量法に関する記述について、[ ]の中に入れるべき数値はどれか。

本品を乾燥し、その約 0.2 gを精密に量り、水に溶かし、正確に100 mLとする。この液10 mLを正確に量り、ヨウ素瓶に入れ、過ヨウ素酸カリウム試液50 mLを正確に加え、水浴中で15分間加熱する。冷後、ヨウ化カリウム2.5 gを加え、直ちに密栓してよく振り混ぜ、暗所に5分間放置した後、遊離したヨウ素を0.1 mol/Lチオ硫酸ナトリウム液で滴定する(指示薬:デンプン試液3 mL)。同様の方法で空試験を行う。

0.1 mol/Lチオ硫酸ナトリウム液1 mL=[ ]mg  C6H14O6

この滴定において、D-ソルビトール、過ヨウ素酸、ヨウ素酸は下記のように反応する。

C6H14O6 + 5IO4- → 2HCHO + 4HCOOH + 5IO3- + H2O

IO4- + 7I- + 4H2SO4 → 4I2 + 4H2O + 4SO42-

IO3- + 5I- + 3H2SO4 → 3I2 + 3H2O + 3SO42-

  1 1.822  2 2.277  3 3.643  4 18.22  5 22.77  6 36.43


<解答>へ・  <解説>へ


問33

日本薬局方における紫外可視吸光度測定法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 通例、波長200 nmから800 nmまでの範囲の光が、物質により吸収される度合いを測定し、物質の確認、純度の試験及び定量などを行う方法である。

 b 単色光が、ある物質の溶液を通過するとき、透過光の強さの入射光の強さに対する比率を透過度という。

 c 透過度の常用対数を吸光度という。

 d 層長を1 cm、吸光物質の濃度1 mol/Lの溶液に換算したときの吸光度を比吸光度という。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・ <解説>へ


問34

イムノアッセイに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ラジオイムノアッセイでは、11C、13N、15Oなどの放射性核種で標識した抗原が用いられる。

 b 抗原あるいは抗体をプレートなどに固定して行うエンザイムイムノアッセイを、ELISAという。

 c 抗体に結合した抗原(B)と非結合の抗原(F)の分離(B/F分離)を行わない方法を、均一系免疫測定法(ホモジニアスイムノアッセイ)という。

 d サンドイッチイムノアッセイ(two-site イムノエンザイモメトリックアッセイ)は、高分子化合物よりも低分子化合物の定量に適している。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問35

物理的診断法a〜dのうち、反射波を観測するものの組合せはどれか。

 a MRI 法

 b マンモグラフィー

 c 超音波法(エコー又はドップラー法)

 d ファイバースコープ法

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問36

記述ア〜エに該当する生薬a〜hについて、正しい組合せはどれか。

 ア バラ科植物の種子の生薬で、主要成分として青酸配糖体を含み、鎮咳去痰薬として用いられる。

 イ ウコギ科植物の根茎の生薬で、主要成分としてオレアナン系のトリテルペンサポニンを含み、健胃薬、鎮咳去痰薬として用いられる。

 ウ セリ科植物の根茎の生薬で、主要成分としてフタリド類を含み、漢方で貧血や冷え症などの婦人薬として用いられる。

 エ キク科植物の頭花の生薬で、主要成分としてクロモン類やクマリン類を含み、利尿薬、利胆薬として用いられる。

 a トウニン
 b サイコ
 c キョウニン
 d ニンジン
 e コウカ
 f インチンコウ
 g チクセツニンジン
 h センキュウ

  ア イ ウ エ
 1 e d f b
 2 e f g c
 3 a d b e
 4 c g h f
 5 a d h b
 6 c g b f


<解答>へ・  <解説>へ


問37

漢方処方に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 当帰芍薬散や加味逍遙散は、桂枝湯を基本とした処方である。

 b 補中益気湯や大建中湯は、人参が配合されている処方である。

 c 葛根湯や小青竜湯は、麻黄が配合されている処方である。

 d 八味地黄丸や牛車腎気丸は、柴胡と黄苓が配合されている処方である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問38

植物成分a〜dと生合成経路ア〜オの正しい組合せはどれか。

 ア アミノ酸経路

 イ 酢酸 − マロン酸経路とシキミ酸経路の複合経路

 ウ 酢酸 − マロン酸経路

 エ シキミ酸経路

 オ イソプレノイド経路

   a  b  c  d
 1 エ オ ア ウ
 2 エ ウ ア イ
 3 ウ イ エ オ
 4 ウ オ エ イ
 5 エ イ ウ オ


<解答>へ・  <解説>へ


問39

タンパク質の翻訳後修飾に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a リン酸化タンパク質では、セリン、トレオニン、又はトリプトファン残基にリン酸基が結合する。

 b N結合型糖鎖の付加は、一般にグルタミン残基に起こる。

 c ヒストンのリシン残基のアセチル化は、ヒストンとDNAの結合親和性を低下させる。

 d γ-カルボキシグルタミン酸残基は、血液凝固因子に含まれる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問40

酵素と補酵素(補因子)との対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

    酵素              補酵素(補因子)

 a カタラーゼ -------------------------- ヘム鉄

 b ピルビン酸デヒドロゲナーゼ ---- ピリドキサールリン酸

 c アミノトランスフェラーゼ ------- チアミンニリン酸

 d チミジル酸シンターゼ ------------ テトラヒドロ葉酸

 1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問41

クエン酸回路TCAサイクル)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a アセチルCoAとオキサロ酢酸が縮合し、クエン酸が生成する。

 b 1分子のアセチルCoAの酸化に伴い、2分子のCO2が生成する。

 c 脱水素反応を触媒する酵素の補酵素としてNADP+ 及び FAD が用いられる。

 d 基質レベルのリン酸化反応は起こらない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問42

糖質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a リボースは、アルドヘキソースである。

 b N-アセチル-D-グルコサミンは、細菌のペプチドグリカンの構成成分である。

 c  N-アセチルノイラミン酸は、糖タンパク質や糖脂質に含まれる。

 d ラクトースは、β-ガラクトシダーゼにより、D-ガラクトース及び D-マンノースに加水分解される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問43

ヒトにおける脂質代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 脂肪酸は、アシルCoAを経てβ酸化経路により分解され、アセチルCoAを生じる。

 b ホスホリパーゼC は、リン脂質の脂肪酸エステルを加水分解してリゾリン脂質を遊離させる。

 c 脂肪酸は、アセチルCoA及びマロニルCoAを原料として合成される。

 d リノール酸は、体内で生合成されるので、必ずしも食品から摂取する必要はない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問44

末梢神経系に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 脳神経は、末梢神経系に分類され、脳と末梢の諸器官とを連絡する神経である。

 b 迷走神経は、第X脳神経であり、副交感神経線維を主体とする。

 c 体性神経は、骨格筋、平滑筋、腺などの効果器を支配する。

 d 交感神経は、副腎髄質に分布し、その神経節前線維終末からはノルアドレナリンが放出される。

 e 運動神経は、骨格筋に分布し、その神経終末からはアセチルコリンが放出される。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問45

循環器系に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 特殊心筋において、正常時におけるペースメーカーとして心拍数を調律しているのは、房室結節である。

 b 延髄にある心臓抑制中枢の興奮は、迷走神経を介して心拍数を減少させる。

 c 運動時には、骨格筋に分布している血管は収縮している。

 d リンパ管は、組織液の一部を集めて静脈へ注ぐ。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問46

呼吸器系に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 横隔膜はドーム型の骨格筋であり、息を吸い込む時に収縮している。

 b 気道壁を構成する平滑筋は、アドレナリンβ2受容体刺激で収縮する。

 c I 型肺胞上皮細胞は、肺胞表面を潤す界面活性物質(サーファクタント)を分泌している。

 d 血液のpHの低下は、化学受容器を刺激し、呼吸を促進する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問47

消化器系に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 交感神経刺激により、粘稠性の高い唾液が分泌される。

 b 胃底腺の壁細胞は、アセチルコリンM1受容体をもち、この受容体を介するホスホリパーゼCの活性化により胃酸分泌が促進される。

 c S細胞がセクレチンを内分泌すると、膵液の分泌が促進される。

 d 肝臓は、脂肪の消化と吸収を促進する胆汁色素を回腸に排出する。

   a  b  c  d
 1 正 誤 正 誤
 2 誤 正 誤 正
 3 正 誤 誤 正
 4 誤 正 正 誤
 5 正 正 誤 誤


<解答>へ・  <解説>へ


問48

腎臓の機能に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a バソプレシンは、下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモンで、水の再吸収を促進する。

 b アルドステロンは、Na+再吸収とK+分泌を抑制する。

 c レニンは、腎臓の傍糸球体細胞から分泌され、アンギオテンシノーゲンをアンギオテンシン I に変換する。

 d アンギオテンシン I は、アンギオテンシン変換酵素によりアンギオテンシン II に変換され、近位尿細管でのNa+の再吸収を抑制する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問49

ウイルスに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ウイルスは、細菌に感染しない。

 b RNAウイルスが有するマイナス鎖RNAは、直接mRNAとして使われるRNAである。

 c レトロウイルスは、逆転写酵素をウイルス粒子内に保持する。

 d 重症急性呼吸器症候群 (SARS) ウイルスは、コロナウイルス科に属する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問50

細菌の毒素に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 内毒素は、グラム陽性菌外膜に存在するリポ多糖である。

 b ウェルシュ菌のα毒素は、ガス壊疽を引き起こす。

 c ボツリヌス毒素は、内毒素に分類される。

 d ジフテリア毒素のAフラグメントは、ADPリボシル化活性を有する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問51

細胞分裂と細胞周期に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 細胞周期のG0期は、増殖能力を保持しながら増殖停止/休止をしている時期である。

 b DNA複製前にDNAの損傷をチェックするための時期をG1/S期チェックポイントという。

 c ヒトは、20対の常染色体と男女それぞれ2本の性染色体をもつ。

 d 体細胞分裂前期では、染色体が細胞の赤道面に集合する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問52

DNA複製に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a DNAポリメラーゼは、鋳型DNAと基質のデオキシヌクレオチドが存在すれば、新たに娘鎖を合成できる。

 b 岡崎フラグメントは、不連続複製時に合成される短鎖DNAである。

 c DNAは、半保存的に複製される。

 d DNAリガーゼは、二本鎖DNAの隣接する5'-リン酸と3'-OHを水素結合で結合する酵素である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問53

細胞内小器官に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a リソソームは、過酸化水素を生成するオキシダーゼと過酸化水素を分解するカタラーゼを含んでいる。

 b ゴルジ体では、リボソームで合成されたタンパク質が糖鎖付加の修飾を受ける。

 c ペルオキシソームは、多種類の加水分解酵素を含んでいる。

 d ミトコンドリアは、内膜と外膜の二重の構造をもち、内膜はひだ状に折れ込んでいる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問54

遺伝子の翻訳に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 真核細胞のリボソームは、40Sと60Sのサブユニットから構成される。

 b 大腸菌の翻訳開始因子であるIF-2は、ATP結合タンパク質である。

 c 終止コドンは3種類存在する。

 d サプレッサーtRNAは、終止コドンを認識してリボソームのPサイトにアミノ酸を運ぶ tRNAである。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問55

生体内のイオンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 小胞体は、Ca2+貯蔵部位として機能している。

 b 細胞内Ca2+は、カルシウム結合タンパク質を介して作用を発現する。

 c 血漿中などの細胞外Ca2+濃度は、約0.3 mmol/Lであるが、細胞内ではそれより極めて低い濃度に維持されている。

 d 細胞外のK+ 濃度は、ATPの水解エネルギーを利用して、細胞内に比べて高く保たれている。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問56

エイコサノイドに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a エイコサノイドの代謝は速やかであるため、その作用は産生局所にとどまり、全身に波及することは少ない。

 b シクロオキシゲナーゼ (COX) のアイソザイムであるCOX-2は、発現誘導を受けにくい構成型酵素である。

 c エイコサノイドは、細胞内に貯蔵されず、刺激に応じて産生される。

 d アラキドン酸とエイコサペンタエン酸は、炭素数が1つ異なる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問57

生理活性物質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a グルカゴンは、糖新生及びグリコーゲン分解を抑制する。

 b 副腎皮質において、ステロイドホルモンは、コレステロールから産生される。

 c トリヨードチロニン (T3) は、チロキシン (T4) より甲状腺ホルモン受容体活性化作用が弱い。

 d インスリンは、アミノ酸の細胞内への取り込みを促進し、タンパク質合成を促進する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問58

サイトカインに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 腫瘍壊死因子α (TNFα) は、活性化されたB細胞から産生される。

 b インターフェロンα (IFNα) は、ウイルス性肝炎の治療に用いられる。

 c ケモカインは、白血球の遊走・活性化作用を有する。

 d インターロイキン-12(IL-12)は、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)やT細胞に働いて、IFNαの産生を促す。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問59

生理活性物質とその前駆体との対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

   生理活性物質            前駆体

 a セロトニン ---------------------------- トリプトファン

 b ドパミン ------------------------------ チロシン

 c ノルアドレナリン ------------------- ヒスチジン

 d γ-アミノ酪酸 (GABA) ------------- グリシン

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問60

ホルモンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 細胞の核内で作用するステロイドホルモンは、受容体を介して効果を現す。

 b 副腎皮質刺激ホルモンは、糖質コルチコイド産生を抑制する。

 c 成長ホルモンの分泌は、成長ホルモン放出ホルモンによって促進され、ソマトスタチンによって抑制される。

 d ドパミン受容体遮断薬を投与すると、プロラクチンの分泌が抑制される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


96回衛生薬学

第96回薬剤師国家試験(平成23年3月)

       衛生薬学 (問61〜問100)


問61

ビタミンと欠乏症の対応のうち、正しいものはどれか。

ビタミン 欠乏症
1
骨軟化症
2
ウェルニッケ脳症
3
夜盲症
4
頭蓋内出血
5
壊血病


<解答>へ・  <解説>へ


問62

微量元素とその欠乏による健康障害の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

    微量元素         健康障害

 a ヨウ素 ------------------------ 味覚障害

 b セレン ------------------------ 骨発育不全

 c 銅   ------------------------ 鉄不応性貧血

 d クロム ------------------------ 耐糖能低下

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問63

ある成人の体内における脂質と糖質の酸化について調べたところ、一定時間内に、脂質と糖質を酸化するのに要した酸素は14.1 L、脂質と糖質の酸化の結果生じた二酸化炭素は12.0 Lであった。このとき、脂質の酸化に要した酸素は何Lか。ただし、脂質の呼吸商は 0.70、糖質の呼吸商は 1.0とする。

  1 4.0  2 5.0  3 6.0  4 7.0  5 8.0


<解答>へ・  <解説>へ


問64

タンパク質の消化酵素に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a ペプシンの至適pHは弱アルカリ性領域にあり、トリプシン、キモトリプシンの至適pHは酸性領域にある。

 b ペプシン、トリプシン、キモトリプシンは、いずれもエキソペプチダーゼである。

 c ペプシン、トリプシン、キモトリプシンは、いずれも不活性な前駆体として分泌される。

   a  b  c 
 1 正 正 誤
 2 正 誤 正
 3 正 誤 誤
 4 誤 正 誤
 5 誤 誤 正
 6 誤 誤 誤


<解答>へ・  <解説>へ


問65

食品添加物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 亜硝酸ナトリウムから生じるNOは、食肉中のヘモグロビンやミオグロビンの鉄イオンと結合してニトロソ体を形成する。

 b エリソルビン酸の5位の炭素原子は不斉であり、L-アスコルビン酸がその立体異性体である。

 c アスパルテームは、アスパラギン酸とトリプトファンのジペプチド構造を有する。

 d パラオキシ安息香酸エステル類は、アルカリ性領域よりも酸性領域において、抗菌作用が強い。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問66

食品衛生法に基づく食品の表示規定に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 賞味期限は、生鮮食品に付けられる表示である。

 b 遺伝子組換え作物を飼料として飼育した家畜から生産された畜産物(食肉・乳製品など)には、遺伝子組換え食品である旨の表示義務がない。

 c 食品添加物であっても、キャリーオーバーの場合は表示しなくてよい。

 d 甘味料は、物質名を個別に表示することなく、一括名で表示できる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問67

ヒ素に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ヒ素の代表的な慢性中毒症状として、骨軟化症が知られている。

 b ヒ素(III)の毒性は、ヒ素(V)の毒性よりも強い。

 c ヒ素の急性中毒には、デフェロキサミンを解毒に用いる。

 d 1955年のヒ素ミルク中毒事件は、食品添加物公定書制定のきっかけの1つとなった。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問68

細菌性食中毒とその予防法の対応の正誤について、正しい組合せはどれか。

     原因菌        予防法

 a サルモネラ属菌 -------- 鶏卵の生食を避ける。

 b 腸炎ビブリオ  -------- 手指に傷のある人は調理をしない。

 c 黄色ブドウ球菌 -------- 加熱調理して食べる。

 d ウェルシュ菌  -------- 生鮮魚介類は低温(10℃以下)で保存し、調理前に流水(真水)で洗浄する。

   a  b  c  d
 1 正 正 正 誤
 2 正 正 誤 誤
 3 正 誤 誤 誤
 4 誤 正 誤 正
 5 誤 誤 正 正

<解答>へ・  <解説>へ


問69

人口動態統計における周産期死亡率の計算において、分母に用いられるものはどれか。

 1 出生数

 2 出産数

 3 出産数+早期新生児死亡数

 4 出産数+妊娠満22週以後の死産数

 5 出生数+妊娠満22週以後の死産数


<解答>へ・  <解説>へ


問70

図は、厚生労働省「人口動態統計」における脳血管疾患の死亡率の年次推移を示している。図中のA〜Cに該当する疾患名として正しい組合せはどれか。

 

A B C
1 脳梗塞 脳内出血 くも膜下出血
2 脳梗塞 くも膜下出血 脳内出血
3 脳内出血 脳梗塞 くも膜下出血
4 脳内出血 くも膜下出血 脳梗塞
5 くも膜下出血 脳梗塞 脳内出血
6 くも膜下出血 脳内出血 脳梗塞


<解答>へ・  <解説>へ


問71

疫学の症例対照研究に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 一般に、後ろ向き調査として行われる。

 b 要因の暴露情報の偏り(バイアス)は小さく、信頼度は高い。

 c 相対危険度の近似値を求めることができる。

 d 寄与危険度を直接算出できる。

 e 発生がまれな疾患の調査に適用できる。

  1(a、b、d) 2(a、b、e) 3(a、c、e) 4(b、c、d) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問72

我が国の死亡に関する指標の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 現在の粗死亡率(人口1,000対)は、20を超えている。

 b 年齢調整死亡率で用いる基準人口に比べて老年人口が多い地域では、一般に粗死亡率は年齢調整死亡率より大きい。

 c 早期新生児死亡は、先天的要因によることが多い。

 d 20歳以上のすべての年齢階級で、死因別死亡率の第1位は悪性新生物である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問73

学校保健安全法に基づく学校薬剤師の役割に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 環境衛生の維持に関し、指導を行う。

 b 保健指導に従事する。

 c 健康相談に従事する。

 d 健康診断に従事する。

   a  b  c  d
 1 正 正 誤 誤
 2 正 誤 正 正
 3 誤 誤 誤 正
 4 正 正 正 誤
 5 誤 正 誤 正
 6 誤 誤 正 誤


<解答>へ・  <解説>へ


問74

蚊によって媒介されるウイルス感染症として、正しいものの組合せはどれか。

 a 水痘

 b デング熱

 c ウエストナイル熱

 d マラリア

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問75

我が国において、予防接種に弱毒性の生ワクチンが用いられている感染症として、正しいものの組合せはどれか。

 a 百日咳

 b B型肝炎

 c 風疹

 d 結核

 e インフルエンザ

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e) 


<解答>へ・  <解説>へ


問76

感染症法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a エボラ出血熱は一類感染症に分類され、その患者や無症状病原体保持者は、原則として入院等の措置がとられる。

 b ペストは二類感染症に分類され、その病原体は細菌である。

 c コレラは三類感染症に分類され、その患者や無症状病原体保持者は、原則として就業制限等の措置がとられる。

 d B型及びC型の肝炎は四類感染症に分類され、動物や飲食物を介して人に感染する。

 e 指定感染症とは、一類感染症から三類感染症に分類されない既知の感染症であっても、一類から三類に準じた対応の必要性が生じた場合に、政令により1年間の限定で指定されたものをいう。

(注)感染症法:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律

  1(a、b、c) 2(a、b、d) 3(a、c、e) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問77

発癌のリスクに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 身体活動は、胃癌のリスクを下げる。

 b 飲酒は、肺癌のリスクを上げる。

 c 肥満は、大腸癌のリスクを上げる。

 d ヒトパピローマウイルスの感染は、子宮頸癌のリスクを上げる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問78

食品用の器具・容器包装又はこれらの原材料と規制対象物質の対応として、正しいものの組合せはどれか。

器具・容器包装又はこれらの原材料 規制対象物質
a 陶磁器 鉛とカドミウム
b 缶詰用金属缶に使用するハンダ カドミウム
c 油脂又は脂肪性食品を含有する食品に接触する器具・容器包装に使用するポリ塩化ビニル フタル酸ビス ( 2-エチルヘキシル)
d ポリカーボネート メタクリル酸メチル

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問79

化学物質とその代謝的活性化に関与する酵素の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

   化学物質             酵素

 a フェナセチン ------------------ シトクロムP450

 b ジクロルボス ------------------ アセチルコリンエステラーゼ

 c コカイン ----------------------- β-クルクロニダーゼ

 d 2-アミノフルオレン ---------  N-アセチルトランスフェラーゼ

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問80

化学物質の臓器・組織への分布に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a メチル水銀は、システイン抱合体となり、中性アミノ酸トランスポーターを介して脳内に取り込まれる。

 b パラコ一トは、ポリアミントランスポーターを介して、血液から肺に選択的に取り込まれる。

 c P-糖タンパク質(MDR1)は、水溶性が高い化学物質を選別して組織内への分布を阻止する。

   a  b  c 
 1 正 誤 正
 2 正 正 誤
 3 誤 正 誤
 4 誤 正 正
 5 誤 誤 正
 6 正 誤 誤


<解答>へ・  <解説>へ


問81

化学物質の代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 異物の代謝には、主としてミトコンドリアのシトクロムP450が関与する。

 b パラチオンからパラオキソンヘの変換は、シトクロムP450を介した脱硫反応によって起こる。

 c 第一級アミンは、第三級アミンよりもフラビン含有モノオキシゲナーゼの基質になりやすい。

 d ニトロ基の還元反応には、腸内細菌も関与する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問82

微生物を用いて行われる変異原性試験として、正しいものの組合せはどれか。

 a Ames試験

 b recアツセイ

 c 不定期DNA合成試験(UDS試験)

 d コメットアッセイ

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問83

神経系に毒性を示す化学物質として、正しいものの組合せはどれか。

 

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問84

有害金属に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 生体内に取り込まれた水銀(II) イオンは、主にメタロチオネインと結合して臓器に蓄積する。

 b 鉛中毒時には、血中及び尿中δ-アミノレブリン酸濃度が上昇する。

 c 毛髪中のカドミウムは、カドミウム汚染や慢性暴露の指標として広く利用されている。

   a  b  c 
 1 正 正 誤
 2 誤 誤 正
 3 正 誤 正
 4 正 誤 誤
 5 誤 正 誤
 6 誤 正 正


<解答>へ・  <解説>へ


問85

動物実験で得られたある有機リン系農薬の NOAEL は、1.0 mg/kg/dayであった。この農薬は稲のみに使用され、ヒト(体重50 kg)が米を1日平均 200 g摂取すると仮定したとき、この農薬の暴露量が ADI を超えないための米への残留の上限値 (mg/kg) はどれか。ただし、安全係数は100とする。

  1 0.25  2 2.5  3 25  4 250  5 2,500


<解答>へ・  <解説>へ


問86

食品の残留農薬の規制に関する記述の[ ]に入れるべき語句の正しい組合せはどれか。

食品中の残留農薬の基準は[ a ]に基づき設定されている。基準が定められていない農薬が食品に残留する場合でも規制できるように[ b ]制が定められ、一定量を超えてその農薬が残留する食品の流通が原則禁止されるようになった。

    a          b

 1 食品衛生法     ポジティブリスト

 2 食品衛生法     ネガティブリスト

 3 食品衛生法     農薬登録

 4 農薬取締法     ポジティブリスト

 5 農薬取締法     ネガティブリスト

 6 農薬取締法     農薬登録


<解答>へ・  <解説>へ


問87

有害物質とそれによる特徴的な障害との対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

       有害物質            障害

 a アスベスト -------------------------- 中皮腫

 b 塩化ビニルモノマー --------------- 肝血管肉腫

 c アクリルアミドモノマー --------- 造血機能障害

 d トリブチルスズオキシド -------- 鼻中隔穿孔

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問88

化学物質による中毒の処置に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 小児がタバコを誤食したときには、家庭では吐かせずに牛乳又は水を飲ませたのち、医療機関を受診する。

 b 三環系抗うつ薬を大量服用したときには、フルマゼニルの投与が有効である。

 c モルヒネを大量服用したときには、ナロキソンの投与が有効である。

 d グリホサートを大量に摂取したときには、プラリドキシムヨウ化物 (2-PAM) の投与が有効である。

 e シアン化物を摂取したときには、亜硝酸ナトリウムとチオ硫酸ナトリウムの投与が有効である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、e) 5(d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問89

乱用性の薬物とその法的規制に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a エタノールの長期摂取では精神的依存性は惹起されるが、身体的依存性は生じない。

 b 薬物犯罪で検挙者数が最も多いのは、大麻取締法違反である。

 c コカインは、トロパン骨格をもち、中枢興奮作用を有する。

 d リゼルギン酸ジエチルアミドは、主として覚せい作用を示す。

   a  b  c  d
 1 正 誤 正 正
 2 誤 誤 正 誤
 3 誤 正 誤 誤
 4 正 正 誤 誤
 5 誤 誤 誤 正


<解答>へ・  <解説>へ


問90

放射性核種に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 核爆発に伴うフォールアウト(放射性降下物)の中で、食品を汚染して問題となるのは、主として137Cs、90Sr、40Kである。

 b 半減期は、40K >137Cs >131I の順である。

 c 90Sr は、α線を放出する。

   a  b  c 
 1 正 正 誤
 2 誤 誤 正
 3 正 誤 誤
 4 誤 正 正
 5 誤 正 誤
 6 正 誤 正


<解答>へ・  <解説>へ


問91

自然環境中における窒素循環に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 硝化は、好気的条件下で進行する。

 b 脱窒により、温室効果ガスが産生される。

 c 窒素固定は、マメ科植物により行われる。

   a  b  c 
 1 正 正 正
 2 正 正 誤
 3 正 誤 誤
 4 誤 正 誤
 5 誤 誤 正


<解答>へ・  <解説>へ


問92

水銀の環境内動態に関する記述の[ ]に入れるべき語句の正しい組合せはどれか。

環境中に放出された無機水銀は微生物によって主として[ a ]に変換される。生じた[ a ]は生物濃縮されるが、その主な経路は[ b ]である。その結果、人は[ c ]よりも[ d ]を介して[ a ]に暴露される。

 a  b  c  d
1 フェニル水銀 直接濃縮 魚介類
2 フェニル水銀 直接濃縮 魚介類
3 フェニル水銀 間接濃縮 魚介類
4 メチル水銀 間接濃縮 魚介類
5 メチル水銀 間接濃縮 魚介類
6 メチル水銀 直接濃縮 魚介類


<解答>へ・  <解説>へ


問93

アミンやフミン質等が含まれている水を塩素消毒した際に生成する副生成物として、正しいものの組合せはどれか。

 a クロロホルム

 b ホルムアルデヒド

 c クロロフェノール

 d トリクロロエチレン

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問94

下水に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 下水道法では、家庭生活排水や産業排水は下水であるが、し尿や雨水は下水ではない。

 b 大都市と中小市町村の間に、下水道処理人口普及率の大きな差はない。

 c オキシデーションディッチ方式による下水処理では、活性汚泥でBODを除去する。

 d 下水道は、水道水源水域の保全だけでなく、都市浸水対策にも重要である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問95

水質汚濁に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 生息する生物の種類の変化を利用して、水質汚濁の程度を判定することができる。

 b 湖沼では、CODの環境基準達成率は80%以上である。

 c 富栄養化した内海では、カルシウム及びリン濃度が増加している。

 d 富栄養化した淡水湖沼では、アオコが異常増殖し、水の華が発生することがある。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問96

ザルツマン法によって大気及び室内空気中の窒素酸化物を測定するため、図のような試料空気採取装置を用いた。図のAは流量計で、B管及びE管は吸収発色液(ザルツマン試薬)を入れた吸収管、Cは酸化液(硫酸酸性KMnO4溶液)を入れた反応管、Dはトラップ用の空びんである。

B管及びE管で測定されるもとの試料空気中の窒素酸化物と、そのときの吸収発色液の色調との正しい組合せはどれか。

   

B管 E管 色調
1 NO NO2 青色
2 NO NO2 桃紫色
3 NO2 NO 緑色
4 NO2 NO 桃紫色
5 NO2 NO 青色


<解答>へ・  <解説>へ


問97

大気汚染物質とその測定法の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

   大気汚染物質        測定法

 a 二酸化硫黄 ------------------- 溶液導電率法

 b オキシダント ---------------- 検知管法

 c 一酸化炭素 ------------------- トリエタノールアミン・パラロザニリン法

 d 浮遊粒子状物質 ------------- 重量法

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問98

室内空気汚染に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a シックハウス症候群の主な症状は、下痢と腹痛である。

 b 室内濃度指針値は、室内空気汚染物質によりシックハウス症候群が引き起こされる閾値である。

 c 防虫剤であるパラジクロロベンゼンには、室内濃度指針値が設定されている。

 d ホルムアルデヒドは、ぜん息を増悪させるおそれがある。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問99

環境保全のための制度に関する記述のうち、マニフェスト制度に当てはまるものはどれか。

 1 化学物質を譲渡する際、その性状を譲渡先に知らせる。

 2 化学物質の排出量・移動量を国に届け出る。

 3 産業廃棄物が適正に最終処分されたことを確認する。

 4 新規輸入化学物質の分解性を調べて国に届け出る。

 5 家電等のリサイクルを促進する。


<解答>へ・  <解説>へ


問100

環境基本法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 国は、環境の保全に関する基本的かつ総合的な施策を策定する責務を有する。

 b 地方公共団体は、地方公共団体の区域の自然的社会的条件に応じた施策を策定する責務を有する。

 c 事業者は、事業活動を行うに当たって、自然環境を適正に保全するために必要な措置を講ずる責務を有する。

 d 国民は、日常生活に伴う環境への負荷の低減に努めなければならない。

   a  b  c  d
 1 正 正 正 正
 2 正 誤 正 誤
 3 誤 正 誤 正
 4 正 誤 正 正
 5 誤 正 誤 誤
 6 誤 誤 誤 誤


<解答>へ・  <解説>へ


96回薬事関係

第96回薬剤師国家試験(平成23年3月)

       薬事関係法規及び薬事関係制度 (問101〜問120)


問101

次の記述は、日本国憲法の規定の一部である。[ ]の中に入れるべき語句の正しい組合せはどれか。

すべての国民は、[ a ]として尊重される。生命、自由及び[ b ]追求に対する国民の権利については、公共の[ c ]に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

   a   b   c 
 1 個人 健康 福祉
 2 人間 利潤 秩序
 3 個人 幸福 福祉
 4 国民 利潤 秩序
 5 人間 健康 利益
 6 国民 幸福 利益


<解答>へ・  <解説>へ


問102

製造物責任法に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 薬局製造販売医薬品は、製造物に該当しない。

 2 医薬品の添付文書の記載不備は、製品の欠陥には当たらない。

 3 医薬品の製造をすべて他社に委託している製造販売業者は、損害賠償責任を問われない。

 4 損害賠償を請求する者は、製造業者等に過失があったことを立証する必要はない。

 5 損害賠償の請求権には時効がない。


<解答>へ・  <解説>へ


問103

我が国の医療保険制度に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 保険外併用療養費の対象には、「評価療養」と「選定療養」の2種類がある。

 b 高額療養費制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払った医療費が、一定額を超えた場合に、国がその全額を支給する制度である。

 c 公費負担医療制度は、国又は都道府県が費用の全部又は一部を負担するものである。

 d 保険給付の方法は、主として現金給付である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問104

医薬分業に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 医薬分業のメリットとして、複数の医療機関を受診している患者に対する重複投与の防止に役立つことが挙げられる。

 b 医薬分業のデメリットとして、医師が処方せんを発行するにあたり、薬局の医薬品備蓄状況を確認しなければならないことが挙げられる。

 c 近年(平成18年〜20年)の統計によれば、都道府県別の医薬分業率は、最も低い県でも50%を超えている。

 d 近年(平成18年〜20年)の統計によれば、医薬分業率は、病院の方が診療所より高い。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問105

希少疾病用医薬品に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 国内の対象患者数が5万人に達しないことを指定要件のひとつとしている。

 b 製造販売承認の審査において、他の医薬品よりも優先して取扱うことができる旨の規定がある。

 c 開発に当たり、非臨床試験は原則として免除される。

 d 再審査期間は、希少疾病用医薬品以外の新医薬品より短いのが一般的である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問106

薬剤師の責任に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 正当な理由がないのに、その業務上知り得た秘密を漏らしたときは、刑事責任を問われることがある。

 b 薬局において、不正表示医薬品を販売した場合については、薬事法で罰則が設けられている。

 c 薬剤師は、処方せん中に疑わしい点があるときは、処方した医師に確認するよう患者に指示しなければならない。

 d 販売又は授与の目的で調剤したときは、患者又は現にその看護に当たっている者に対し、調剤した薬剤の適正な使用のために必要な情報を提供しなければならない。

   a  b  c  d
 1 正 正 正 誤
 2 誤 正 正 正
 3 正 誤 誤 誤
 4 誤 誤 正 正
 5 正 正 誤 正
 6 誤 誤 誤 誤 


<解答>へ・  <解説>へ


問107

薬局開設者に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬局開設者は、一般用医薬品を販売しない営業時間については、一般用医薬品を通常陳列し、又は交付する場所を閉鎖しなければならない。

 b 薬局開設者は、第一類医薬品について、新たに郵便等販売を行おうとするときは、あらかじめ、届書を都道府県知事に提出しなければならない。

 c 薬局開設者は、薬局医薬品を販売する場合には、その薬局で医薬品の販売に従事する薬剤師又は登録販売者に対面で販売させなければならない。

 d 薬局開設者は、薬剤師、登録販売者又は一般従事者であることが容易に判別できるよう、その店舗に勤務する従事者に名札を付けさせることその他必要な措置を講じなければならない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問108

医薬品等の製造販売業の許可に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 第一種医薬品製造販売業の許可を受けた者は、第二種医薬品製造販売業の許可を受けたものとみなされる。

 b 第二種医療機器製造販売業の許可を受けた者は、第三種医療機器製造販売業の許可を受けたものとみなされる。

 c 医薬部外品製造販売業の許可を受けた者は、化粧品製造販売業の許可を受けたものとみなされる。

 d 薬局の開設許可を受けた者は、その薬局について薬局製造販売医薬品の製造販売業の許可を受けたものとみなされる。

   a  b  c  d
 1 正 誤 正 誤
 2 誤 正 誤 正
 3 正 誤 誤 正
 4 誤 正 誤 誤
 5 誤 誤 正 誤


<解答>へ・  <解説>へ


問109

厚生労働大臣が医薬品の製造販売の承認を与えない場合の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 申請に係る品目の性状又は品質が、保健衛生上著しく不適当な場合

 b 申請に係る品目が、その申請に係る効能、効果又は性能を有すると認められない場合

 c 申請に係る品目が、その効能、効果に比べて著しく有害な作用を有することにより、医薬品としての使用価値がないと認められる場合

 d 申請に係る品目が、既に製造販売の承認を与えられている医薬品と有効成分が明らかに異なる場合

   a  b  c  d
 1 正 正 正 正
 2 正 正 正 誤
 3 正 正 誤 誤
 4 誤 誤 正 正
 5 誤 誤 誤 正


<解答>へ・  <解説>へ


問110

独立行政法人医薬品医療機器総合機構(以下「機構」という)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 機構の業務には、生物由来製品を介した感染等による健康被害の救済に関する業務がある。

 b 機構が行う安全対策等業務に必要な費用の一部は、企業からの拠出金によって賄われる。

 c 薬局で購入した一般用医薬品による副作用は、機構による副作用救済給付の対象とならない。

 d 副作用救済給付の請求のあった者に係る疾病、障害又は死亡が、医薬品の副作用によるものであるかどうかの判定は、機構理事長が行う。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問111

麻薬及び向精神薬取締法(以下「麻向法」という)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬局で麻薬を調剤するには、薬局開設者が都道府県知事から麻薬小売業者の免許を受けなければならない。

 b 麻薬による治療を受けている患者は、自己の疾病の治療の目的で、厚生労働大臣の許可を受けずに麻薬を海外へ携帯することができる。

 c 向精神薬輸入業者は、第一種向精神薬を輸入しようとするときは、その都度厚生労働大臣に届け出なければならない。

 d 麻薬等原料卸小売業者は、取り扱う麻薬向精神薬原料の譲り渡しが、麻向法で禁止される麻薬の製造に関連すると考えられる場合は、すみやかに都道府県知事に届け出なければならない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問112

覚せい剤取締法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a フェニルメチルアミノプロパン及びその塩類は、覚せい剤として規制されている。

 b 覚せい剤施用機関において診療に従事する医師は、覚せい剤の中毒者に対し、その中毒を緩和するために、覚せい剤を施用することができる。

 c セレギリン塩酸塩(N,α-ジメチル-N-2-プロピニルフェネチルアミン塩酸塩)を含有する医薬品は、覚せい剤原料に該当する。

 d 薬局開設者が覚せい剤原料を廃棄しようとするときは、都道府県知事の許可を受けなければならない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問113

毒物及び劇物取締法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 毒物又は劇物の製造業の登録を受けようとする者は、その製造する品目について、性状、規格等の承認を受けなければならない。

 b 毒物劇物営業者は、心身の障害により毒物又は劇物による保健衛生上の危害防止の措置を適正に行うことができない者として厚生労働省令で定めるものに対して、毒物又は劇物を交付してはならない。

 c 毒物又は劇物を直接に取り扱わない輸入業者であっても、その営業所に専任の毒物劇物取扱責任者を置かなければならない。

 d 毒物は、政令で定める技術上の基準に従わなければ、廃棄してはならない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問114

医療法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 医療は、生命の尊重と個人の尊厳の保持を旨として行われなければならない。

 b 医療は、国民自らの健康の保持増進のための努力を基礎として提供されなければならない。

 c 国及び地方公共団体は、国民に対し良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制が確保されるよう努めなければならない。

 d 薬剤師など医療の担い手は、医療を受ける者に適切な説明を行い、文書による同意を得なければならない。

   a  b  c  d
 1 正 正 正 誤
 2 正 正 誤 正
 3 正 誤 正 正
 4 誤 正 誤 誤
 5 誤 誤 正 誤
 6 誤 誤 誤 正


<解答>へ・  <解説>へ


問115

医療提供体制の確保に関する基本方針として厚生労働大臣が定める事項の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 医療提供体制の確保に係る地域住民の費用負担に関する基本的な事項

 b 医療提供施設相互間の機能の分担及び業務の連携に関する基本的な事項

 c 医療を受ける者に対する医療機能に関する情報の提供の推進に関する基本的な事項

 d 医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療従事者の確保に関する基本的な事項

   a  b  c  d
 1 正 正 誤 誤
 2 正 誤 正 誤
 3 正 誤 誤 正
 4 誤 正 正 正
 5 誤 正 誤 正
 6 誤 誤 正 誤


<解答>へ・  <解説>へ


問116

医師法、薬剤師法、保健師助産師看護師法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 医師については、その品位を損するような行為に対する厚生労働大臣による処分の規定があるが、薬剤師については、このような規定がない。

 b 医師自らが調剤を行う場合には、患者に交付する薬剤の容器又は被包に、その用法、用量を記載する必要がない。

 c 看護師は、傷病者などに対して療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする。

 d 医師は、診療をしたときは、本人又はその保護者に対し、療養の方法その他保健の向上に必要な事項の指導をしなければならない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問117

保険薬局に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 保険調剤に従事する薬剤師は、保険薬剤師でなければならない。

 b 保険薬剤師の登録の申請は、勤務している保険薬局の開設者が行わなければならない。

 c 保険薬局の指定の申請に対し、指定しないこととするときは、地方社会保険医療協議会の議を経なければならない。

 d 保険薬局の指定の有効期間は3年である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問118

薬事法、健康保険法及びこれらに基づく法令の規定に照らし、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬局開設者は、地域住民が薬局を選ぶ際に必要な情報を都道府県知事に報告しなければならない。

 b 薬局開設者は、薬局製造販売医薬品を調剤室に貯蔵してはならない。

 c 保険薬局は、健康保険事業の健全な運営を損なうことがないように努めなければならない。

 d 保険薬局は、保険調剤を行い患者から費用の支払いを受けるときには、理由の如何を問わず、明細書を交付しなければならない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問119

患者(50歳、男性)が次の保険処方せんを保険薬局に持参した。保険薬剤師が医師の同意を得ずに変更可能な場合の正誤について、正しい組合せはどれか。ただし、受け付けた処方せんの記載事項に不備はなく、後発医薬品への変更が可能な処方せんであり、患者は後発医薬品への変更を希望した。

(処方)
 ガスター錠10 mg  1回2錠(1日4錠)
         1日2回 朝食後・就寝前 14日分
 レバミピド錠100 mg「○○○」  1回1錠(1日3錠)
         1日3回 毎食後 14日分
 リンデロン-V軟膏0.12%10 g  1日1回首に塗布

注1:ガスター錠10 mgは先発医薬品で、一般名はファモチジン。
注2:レバミピド錠100 mg「○○○」は後発医薬品の商品名で、一般名はレバミピド。
注3:リンデロン-V軟膏0.12%は先発医薬品で、一般名はベタメタゾン吉草酸エステル。

 a ガスター錠10 mgを同一有効成分の後発医薬品の口腔内崩壊錠に変更
 b ガスター錠10 mgを同一有効成分の後発医薬品20mg錠に変更
 c レパミピド錠100 mg「○○○」を含量規格が同一の他社の後発医薬品に変更
 d リンデロン-V軟膏0.12%を同一有効成分の後発医薬品のクリーム剤に変更

   a  b  c  d
 1 正 正 正 誤
 2 正 誤 正 正
 3 正 誤 誤 正
 4 誤 正 誤 正
 5 誤 正 誤 誤
 6 誤 誤 正 誤


<解答>へ・  <解説>へ


問120

介護保険法に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 1 保険者は、都道府県ごとに設置された介護保険組合である。

 2 被保険者は、65歳以上の者に限られる。

 3 要支援者とは、寝たきり状態や認知症のため常時介護を要する者のことである。

 4 介護給付を受けようとする被保険者は、要介護者に該当すること及びその該当する要介護状態区分について、医師の認定を受けなければならない。

 5 薬剤師としての業務経験が5年以上であれば、介護支援専門員の登録を受けるための実務経験があるものとして取扱われる。


<解答>へ・  <解説>へ


96回医療薬学1

第96回薬剤師国家試験(平成23年3月)

       医療薬学 I(問121〜問180)


問121

化学伝達物質の構造式、作用、その作用を発現する受容体の遮断薬の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

構造式 作用 遮断薬
a   神経細胞興奮性低下 ケタミン
b 心機能抑制 ベタキソロール
c 骨格筋収縮 ピレンゼピン
d 嘔吐誘発 グラニセトロン
e 胃酸分泌促進 ラニチジン

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e) 


<解答>へ・  <解説>へ


問122

交感神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a エフェドリンは、節後線維終末からのノルアドレナリン遊離を促進するとともに、アドレナリンβ2受容体を直接刺激し、気管支平滑筋を弛緩させる。

 b クロニジンは、節後線維終末のアドレナリンα2受容体を刺激し、ノルアドレナリン遊離を促進する。

 c チラミンは、節後線維終末においてシナプス小胞からのノルアドレナリン遊離を促進する。

 d フェニレフリンは、アドレナリンα1受容体を刺激し、アドレナリンより持続的に血圧を上昇させる。

 e ラベタロールは、アドレナリンα1受容体を遮断して血圧を低下させるが、血圧降下による反射性頻脈を起こしやすい。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問123

コリンエステラーゼに関連する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ネオスチグミンは、末梢においてコリンエステラーゼを可逆的に阻害し、術後腸管麻痺や膀胱麻痺を改善する。

 b ジスチグミンは、点眼により眼内のコリンエステラーゼを阻害し、眼房水の産生を抑制して眼圧を低下させる。

 c プラリドキシム (PAM) は、コリンエステラーゼ分子に結合した有機リン化合物を解離させて、コリンエステラーゼを再賦活化する。

 d エドロホニウムは、コリンエステラーゼのエステル部位と強固に結合し、コリンエステラーゼを持続的に阻害する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問124

末梢神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a プロカインは、エステル型の局所麻酔薬で、知覚神経の軸索内で陽イオン型となり電位依存性Na+チャネルを遮断する。

 b コカインは、アミド型の局所麻酔薬で、知覚神経の神経軸索の外側から作用して電位依存性Na+チャネルを遮断する。

 c パンクロニウムは、ステロイド構造を有する競合的筋弛緩薬で、ツボクラリンよりも筋弛緩作用は強力である。

 d スキサメトニウムは、第1相において神経筋接合部終板のニコチン性アセチルコリン受容体を刺激し、持続的脱分極を引き起こす。

 e ダントロレンは、運動神経の興奮伝導を抑制し、神経終末からのアセチルコリン遊離を抑制する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問125

麻酔薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 亜酸化窒素は、酸素欠乏症を起こしやすい。

 b プロポフォールは、麻酔の導入及び覚醒が速やかであり、持続点滴静注することで長時間の麻酔の維持が可能となる。

 c チオペンタールは、代謝及び排泄が速やかなため、作用持続時間が短い。

 d セボフルランは、ハロタンに比べ心筋のカテコールアミンに対する感受性増大作用が強い。

 e 全身麻酔薬は、脊髄の抑制に先立って延髄を抑制するものが望ましい。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問126

抗うつ薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a トラゾドンは、セロトニン再取り込み阻害作用とセロトニン5-HT1受容体刺激作用をもつ。

 b ミアンセリンは、ノルアドレナリン再取り込み阻害作用とセロトニン5-HT2A受容体刺激作用をもつ。

 c マプロチリンは、ノルアドレナリン再取り込み阻害作用をもつが、セロトニン再取り込み阻害作用はほとんどない。

 d ミルナシプランは、セロトニン及びノルアドレナリンの再取り込みを選択的に阻害する。

 e パロキセチンは、ノルアドレナリン神経終末の自己受容体を遮断し、ノルアドレナリン遊離を促進する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d)  4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問127

鎮痛薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a モルヒネは、瞳孔括約筋に直接作用し、縮瞳を引き起こす。

 b ペンタゾシンは、オピオイドμ受容体には完全刺激薬として、オピオイドκ受容体には部分刺激薬として作用する。

 c フェンタニルは、オピオイドκ受容体を選択的に刺激し、モルヒネよりも強力な鎮痛作用を示す。

 d ブプレノルフィンは、オピオイドμ受容体に対して部分刺激薬として作用し、モルヒネに対する拮抗作用も示す。

 e ペチジンは、オピオイドμ受容体刺激を介した鎮痛作用に加えて、鎮痙作用を有する。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問128

中枢神経に作用する薬物、作用機序、臨床適応の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

薬物 作用機序 臨床適応
a ドネペジル コリンアセチルトランスフェラーゼ阻害 アルツハイマー型認知症
b メチルフェニデート グルタミン酸NMDA受容体刺激 ナルコレプシー
c バクロフェン GABAA受容体遮断 てんかん欠神発作
d エダラボン フリーラジカル消去 脳梗塞急性期に伴う神経症候
e ファスジル ミオシン軽鎖リン酸化阻害 くも膜下出血術後の脳血管れん縮

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問129

免疫抑制薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a バシリキシマブは、ヒトインターロイキン-2受容体に対するモノクローナル抗体で、T細胞の増殖・分化を抑制する。

 b シクロホスファミドは、アルキル化によりDNA合成を阻害し、リンパ球増殖を抑制する。

 c シクロスポリンは、抗原刺激によるB細胞の増殖反応を選択的に抑制し、臓器移植の際の拒絶反応を防止する。

 d タクロリムスは、カルシニューリンを活性化し、インターロイキンなどのサイトカイン産生を抑制する。

 e ミゾリビンは、高分子核酸 (DNA、RNA) に取り込まれることにより、免疫細胞の増殖を抑制する。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問130

抗アレルギー薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a クロモグリク酸ナトリウムは、ヒスタミンH1受容体を遮断し、抗アレルギー作用を示す。

 b オロパタジンは、血液-脳関門を通過しやすいので、抗アレルギー作用のほかに強力な鎮静作用を示す。

 c アンレキサノクスは、肥満細胞からのケミカルメディエーター遊離を抑制する。

 d ジフェンヒドラミンは、ヒスタミンH1受容体を遮断し、アレルギー症状以外に動揺病(乗り物酔い)に用いられる。

 e セラトロダストは、トロンボキサンA2合成酵素を選択的に阻害し、アレルギー性鼻炎を抑制する。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問131

リウマチ治療に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a エタネルセプトは、腫瘍壊死因子α (TNFα) と結合し、その働きを抑制する。

 b 金チオリンゴ酸ナトリウムは、白血球の貧食作用を促進し、炎症細胞を除去する。

 c トシリズマブは、インターロイキン-2 (IL-2) に対するモノクローナル抗体で、IL-2による炎症反応を選択的に抑制する。

 d サラゾスルファピリジンは、T細胞及びマクロファージからのサイトカイン産生を促進し、炎症反応を抑制する。

 e ペニシラミンは、分子内にSH基を有し、リウマトイド因子などのジスルフィド結合を解離させ、炎症反応を抑制する。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問132

強心配糖体に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 心筋細胞膜のNa+/Ca2+交換系を直接抑制し、心筋細胞内Ca2+濃度を増加させる。

 b 房室伝導時間を短縮し、心電図上PR間隔を短縮する。

 c 心拍数を減少させるので、発作性上室性頻脈の治療に用いられる。

 d 心室筋の自動性を高めるので、副作用として心室性期外収縮を起こす。

 e 低K+血症を起こす利尿薬との併用により、ジギタリス中毒が増強される。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問133

抗不整脈薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a キニジンは、Na+チャネルを遮断するが、QT間隔には影響を及ぼさない。

 b アセブトロールは、アドレナリンβ受容体を遮断し、異所性ペースメーカー活性を抑制する。

 c メキシレチンは、Na+チャネルを遮断し、活動電位の持続時間を延長する。

 d アミオダロンは、K+チャネルを遮断し、QT間隔を延長する。

 e ベラパミルは、L型Ca2+チャネルを遮断し、房室結節細胞の有効不応期を延長する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問134

虚血性心疾患治療薬の作用機序に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a アテノロールは、アドレナリンβ1受容体を選択的に遮断し、心筋の酸素消費量を減少させる。

 b ニコランジルは、一酸化窒素 (NO) 遊離作用とK+チャネル遮断作用により、血管を拡張させる。

 c ニトログリセリンは、NOを遊離して可溶性グアニル酸シクラーゼを活性化し、血管を拡張させる。

 d ジピリダモールは、アデノシンの赤血球などへの取り込みを抑制し、アデノシンの血管拡張作用を増強する。

 e アルテプラーゼは、選択的に循環血中のプラスミノーゲンを活性化し、血栓溶解を促進する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問135

高血圧治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a カルテオロールは、アドレナリンα1及びβ受容体を遮断し、血圧を下降させる。

 b テラゾシンは、アドレナリンα1受容体を遮断し、末梢血管抵抗を低下させる。

 c エナラプリルは、アンギオテンシン変換酵素を阻害し、アンギオテンシン II 及びブラジキニンの生成を抑制する。

 d カンデサルタン シレキセチルは、アンギオテンシン II AT1受容体を遮断し、血管収縮とアルドステロン分泌を抑制する。

 e メチルドパは、メチルノルアドレナリンに代謝され、中枢のアドレナリンα2受容体を刺激する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問136

呼吸器系に作用する薬物に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 

 a カルボシステインは、ムコタンパク質中のジスルフィド結合反応を促進して痰を凝集させる。

 b ナロキソンは、延髄の呼吸中枢を直接刺激して呼吸興奮を引き起こす。

 c ノスカピンは、延髄の咳中枢を抑制して鎮咳作用を示す。

 d プロカテロールは、選択的アドレナリンβ2受容体刺激薬であり、心臓への直接作用は弱い。

 e ドキサプラムは、頸動脈小体の化学受容器を刺激して呼吸興奮を引き起こす。

   a  b  c  d  e
 1 誤 誤 正 正 正
 2 正 誤 正 誤 正
 3 誤 正 誤 正 誤
 4 誤 誤 正 誤 正
 5 正 正 誤 誤 誤


<解答>へ・  <解説>へ


問137

消化管運動を調節する薬物に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a ドンペリドンは、ドパミンによるコリン作動性神経からのアセチルコリン遊離抑制を解除し、胃運動を促進させる。

 b ピコスルファートは、腸内で水を吸収して内容物の容積を増大させ、ぜん動運動を亢進させる。

 c ロペラミドは、腸管のオピオイド受容体を刺激して運動を抑制し、止瀉作用を示す。

 d メペンゾラートは、抗コリン作用により下部消化管の運動と分泌を抑制し、止瀉作用を示す。

   a  b  c  d 
 1 正 正 誤 誤
 2 誤 正 正 誤
 3 正 誤 正 正
 4 正 誤 誤 正
 5 誤 誤 正 正


<解答>へ・  <解説>へ


問138

消化器系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a インフリキシマブは、腫瘍壊死因子α(TNFα) の中和抗体で、中等度から重度のクローン病の治療に用いられる。

 b ポリカルボフィルカルシウムは、腸内水分保持作用及び内容物輸送調節作用を示し、過敏性腸症候群の治療に用いられる。

 c ラミブジンは、ウイルスの逆転写酵素を阻害し、C型肝炎の治療に用いられる。

 d カモスタットは、脂質分解酵素を阻害し、急性膵炎及び慢性膵炎の急性増悪時に用いられる。

 e ウルソデオキシコール酸は、胆汁酸を胆汁中に増加させ、外殻石灰化を認めないコレステロール胆石を溶解する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問139

利尿薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a チアジド系利尿薬は、主として遠位尿細管の有機アニオン輸送系を介して分泌され、Na+-Cl-共輸送系を抑制する。

 b 炭酸脱水酵素阻害薬は、尿中へのHCO3-排泄を抑制し、尿のpHを酸性側に傾ける。

 c ループ利尿薬は、ヘンレ係蹄上行脚のNa+-K+-2Cl-共輸送系の機能を亢進する。

 d 浸透圧利尿薬は、糸球体でろ過されやすく、腎尿細管で再吸収されにくい。

 e カリウム保持性利尿薬は、チアジド系利尿薬によるK+の尿中排泄を抑制する。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問140

排尿困難及び頻尿の治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a クレンブテロールは、抗コリン作用による膀胱平滑筋弛緩作用があり、頻尿に用いられる。

 b ベタネコールは、コリンエステラーゼ阻害による膀胱平滑筋収縮作用があり、排尿困難に用いられる。

 c ナフトピジルは、アドレナリンα1受容体遮断作用があり、前立腺肥大に伴う排尿困難に用いられる。

 d フラボキサートは、平滑筋細胞内へのCa2+流入阻害作用及びホスホジエステラーゼ阻害作用があり、頻尿に用いられる。

 e オキシブチニンは、抗アンドロゲン作用があり、前立腺肥大に伴う排尿困難に用いられる。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問141

子宮に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a イソクスプリンは、アドレナリンβ2受容体を刺激し、子宮を弛緩させる。

 b ジノプロストは、プロスタグランジンF2α受容体を刺激し、妊娠の有無に関わらず子宮収縮を引き起こす。

 c ジノプロストンは、プロスタグランジンE2受容体を刺激し、妊娠後期の子宮収縮を抑制する。

 d エルゴメトリンは、アドレナリンα1受容体を遮断し、子宮収縮を抑制する。

 e リトドリンは、ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断し、子宮収縮を抑制する。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問142

血液・造血器官に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 葉酸は、胃粘膜からのビタミンB12の吸収を促進し、悪性貧血の治療に用いられる。

 b メコバラミンは、ヘム合成に必要なビタミンB6の誘導体で、鉄芽球性貧血の治療に用いられる。

 c エポエチンアルファは、赤芽球前駆細胞から赤血球への分化・増殖を促進し、腎性貧血の治療に用いられる。

 d フィルグラスチムは、顆粒球コロニー刺激因子製剤で、好中球減少症の治療に用いられる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問143

眼に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ブナゾシンは、アドレナリンα1受容体を遮断し、ぶどう膜強膜流出路からの眼房水の流出を促進する。

 b ナファゾリンは、血管平滑筋のアドレナリンα1受容体を刺激し、表在性充血を除去する。

 c イソプロピルウノプロストンは、瞳孔径に影響せず、眼房水の流出を促進する。

 d トロピカミドは、瞳孔括約筋のアセチルコリンM3受容体を刺激し、縮瞳を起こす。

 e グルタチオンは、タンパク質とキノン体の解離を阻害し、水晶体タンパク質の変性を防止する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問144

ホルモン関連薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a クロルマジノンは、アンドロゲン受容体遮断作用があり、前立腺癌の治療に用いられる。

 b メテノロンは、タンパク同化ステロイドで、外傷や熱傷などによる消耗状態や骨粗しょう症の治療に用いられる。

 c テルグリドは、下垂体からの甲状腺刺激ホルモン及びプロラクチンの分泌を促進する。

 d プロチレリンは、下垂体プロラクチン分泌細胞のドパミンD2受容体を刺激し、血中プロラクチン値を低下させる。

 e チアマゾールは、ペルオキシダーゼを阻害し、甲状腺ホルモンの生成を抑制する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問145

糖尿病・糖尿病合併症の治療に用いる薬物、作用機序、効果の対応のうち、正しいものはどれか。

薬物 作用機序 効果
1 グリメピリド ATP感受性K+チャネル開口 インスリン分泌促進
2 メトホルミン スルホニル尿素 (SU) 受容体刺激 肝臓での糖新生抑制
3 ボグリボース α-グルコシダーゼ阻害 腸管からの単糖吸収遅延
4 ピオグリタゾン ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体γ (PPARγ) 活性化 脂肪細胞でのアディポネクチン産生抑制
5 エパルレスタット アルドース還元酵素阻害 細胞内へのソルビトール蓄積促進


<解答>へ・  <解説>へ


問146

脂質異常症治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ベザフィブラートは、ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体α (PPARα) を活性化し、リポタンパク質リパーゼの発現を抑制する。

 b フルバスタチンは、肝細胞中のコレステロール量を低下させ、低比重リポタンパク質 (LDL) 受容体を減少させる。

 c コレスチラミンは、陰イオン交換樹脂であり、小腸からの胆汁酸の再吸収を抑制する。

 d ニコモールは、脂肪組織からの遊離脂肪酸の放出を抑制し、血清トリグリセリド量を低下させる。

 e ガンマオリザノールは、リポタンパク質リパーゼ及び肝トリグリセリドリパーゼを活性化し、トリグリセリドの加水分解を促進する。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問147

高尿酸血症・痛風治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ブコロームは、尿酸排泄を促進するとともに、抗炎症作用を示す。

 b ベンズブロマロンは、尿細管における尿酸再吸収を抑制し、尿酸排泄を促進する。

 c クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウムは、尿のpHを上昇させ、尿酸結石の形成を防ぐ。

 d プロベネシドは、キサンチンオキシダーゼを阻害し、尿酸産生を抑制する。

 e コルヒチンは、炎症局所のシクロオキシゲナーゼを阻害し、炎症を抑制する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問148

抗菌薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a アンピシリンは、ペニシリン結合タンパク質に選択的に結合し、細菌のDNA合成を阻害する。

 b エリスロマイシンは、細菌のリボソーム50Sサブユニットに結合し、タンパク質合成を阻害する。

 c ゲンタマイシンは、細菌のリボソーム30Sサブユニットに結合し、メッセンジャーRNA (mRNA) の読み取りエラーを起こす。

 d テトラサイクリンは、DNAポリメラーゼ及びRNAポリメラーゼを阻害し、細菌の増殖を抑制する。

 e リファンピシンは、DNAポリメラーゼを選択的に阻害し、細菌のDNA複製を停止させる。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問149

抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a メトトレキサートは、ジヒドロ葉酸還元酵素を阻害し、テトラヒドロ葉酸を枯渇させてDNA合成を抑制する。

 b ホスフェストロールは、エストロゲン受容体を遮断し、エストロゲン依存性乳癌の増殖を抑制する。

 c エトポシドは、DNAポリメラーゼを直接阻害し、DNA合成を抑制する。

 d タモキシフェンは、下垂体からの性腺刺激ホルモンの分泌を阻害し、エストロゲンの分泌を抑制する。

 e リュープロレリンは、黄体化ホルモン放出ホルモン (LH-RH) 受容体の脱感作により、精巣のテストステロン合成・分泌を抑制する。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問150

薬物による副作用と治療薬の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

薬物による副作用 治療薬
a ベクロニウムによる呼吸抑制 レバロルファン酒石酸塩
b イソニアジドによる末梢神経炎 ピリドキシン塩酸塩
c 硫酸鉄による悪心・嘔吐 ジメルカプロール
d ヘパリンによる出血 プロタミン硫酸塩
e ジアゼパムによる過度の鎮静 フルマゼニル

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問151

薬物の生体膜を介した輸送に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 単純拡散では、薬物は濃度勾配に従って透過し、その透過速度はMichaelis-Menten式により表すことができる。

 b 促進拡散はトランスポーターを介した輸送であるため、構造の類似した化合物の共存により透過速度が低下する場合がある。

 c P-糖タンパク質によるベラパミルの輸送は、一次性能動輸送の例である。

 d エンドサイトーシスによる高分子の輸送は、エネルギーを必要としない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問152

薬物吸収に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 膜透過性が高い薬物ほど、小腸吸収過程において非攪拌水層の影響を大きく受ける。

 b 多くの薬物の口腔粘膜吸収は、能動輸送によるものである。

 c 肺から吸収された薬物は、肝初回通過効果を受けない。

 d 皮膚における汗腺や毛穴などの付属器官は、多くの薬物の経皮吸収の主たる経路である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問153

薬物のリンパ系への移行に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a リンパ液の流速は血流速度の数百分の一と遅いが、リンパ系を介する薬物の組織分布は血管系を介するものとほぼ等しい。

 b リンパ系に移行した薬物がもとのリンパ液中に戻り、循環を繰り返す可能性は低い。

 c 筋肉内に投与した薬物がリンパ系、血管系のどちらに吸収されるかは分子量に依存し、その境界の分子量は約30,000である。

 d 消化管からリンパ系を介して吸収された薬物は、肝初回通過効果を受けない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問154

薬物代謝酵素に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 酵素誘導作用と酵素阻害作用の両方を示す薬物がある。

 b フェノバルビタールは、グルクロン酸転移酵素を含む複数種の薬物代謝酵素を誘導する。

 c シメチジンは、シトクロムP450 (CYP) のヘム鉄と複合体を形成してCYPの代謝活性を増強する。

 d リファンピシンは、肝細胞内の核内受容体に結合してCYP3A4の発現を阻害する。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問155

腎排泄に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a イヌリンの腎クリアランスは、糸球体ろ過速度の約2倍である。

 b イヌリンの腎クリアランスは、血漿中濃度が高くなると大きくなる。

 c p-アミノ馬尿酸は、糸球体ろ過と尿細管分泌を受ける。

 d D-グルコースは、糸球体ろ過と尿細管再吸収を受ける。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問156

分子量がともに約400で単純拡散により小腸粘膜を透過する弱酸性薬物A及びBがある。安定形の結晶粉末を空腹時に経口投与した際の消化管吸収において、薬物Aは溶解律速、薬物Bは膜透過律速である。それぞれの薬物の結晶粉末を経口投与する際、吸収性改善方法として正しい組合せはどれか。

薬物A 薬物B
1 親油性のプロドラッグを用いる 脂肪に富んだ食事の後に投与する
2 粉末の粒子径を小さくする ナトリウム塩を用いる
3 脂肪に富んだ食事の後に投与する 粉末の粒子径を小さくする
4 準安定形の結晶を用いる 親油性のプロドラッグを用いる
5 ナトリウム塩を用いる 準安定形の結晶を用いる


 

<解答>へ・  <解説>へ


問157

疾患時における薬物動態に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 糖尿病患者では、ウリジンニリン酸グルクロン酸量の増加により、グルクロン酸抱合能が増大する。

 b 肝障害によって肝血流量が低下した場合は、リドカインの血中濃度は上昇する。

 c 心不全患者では、肝血流量の減少、腎血流量の減少がみられ、これらは薬物動態に影響を及ぼす。

 d 腎障害時には、ゲンタマイシンの消失半減期は短くなる。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問158

図1及び図2はある薬物の経口投与後の血中濃度時間曲線である。薬物動態に関するパラメータを1つだけ変化させて得られた3つの曲線を示す。変化に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。ただし、吸収及び消失は線形1-コンパートメントモデルに従い、吸収速度定数は消失速度定数に比べ大きく、図Bは図Aの縦軸を対数目盛りにしたものである。

   

 a 図1は投与量を変化させたものである。

 b 図1は分布容積を変化させたものである。

 c 図1は吸収速度定数を変化させたものである。

 d 図2は投与量を変化させたものである。

 e 図2はクリアランスを変化させたものである。

  1(a、d) 2(a、e)  3(b、d)  4(b、e) 5(c、d) 6(c、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問159

薬物の経口投与量 (D) を増加させたときに増加するパラメータの正誤について、正しい組合せはどれか。ただし、血中薬物濃度時間曲線下面積をAUCとする。

 a 消化管吸収過程に飽和がある薬物のAUC/D

 b 分布容積が大きく、組織との結合率は投与量によらず一定で、かつ血漿タンパク結合に飽和がある薬物の分布容積

 c 代謝過程のみで消失し、代謝過程に飽和がある薬物のAUC/D

 d 腎尿細管分泌過程に飽和がある薬物のAUC/D

   a  b  c  d
 1 正 正 誤 正
 2 正 誤 誤 誤
 3 誤 正 正 誤
 4 誤 誤 正 誤
 5 誤 正 正 正


<解答>へ・  <解説>へ


問160

薬物動態に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。ただし、いずれの場合にも腸肝循環は起こらないものとする。

 a 肝抽出率が90%の薬物の肝クリアランスは、肝血流速度の変動の影響をほとんど受けない。

 b 肝抽出率が10%の薬物の肝クリアランスは、血漿タンパク非結合率の変動の影響をほとんど受けない。

 c 経口投与後、未変化体として尿中に排泄された量が投与量に等しい薬物は、肝初回通過効果を受けない。

 d 静脈内投与後、未変化体として尿中に排泄された量が投与量に等しい薬物の腎クリアランスは、全身クリアランスと等しい。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問161

体内動態が線形1-コンパートメントモデルに従う薬物10 mgを患者に単回静脈内投与した際の、投与直後の血中濃度は50 ng/mL、血中半減期は10時間であった。この薬物の錠剤を一定の投与間隔で経口投与し、定常状態での平均血中濃度が約100 ng/mLになるように維持する場合、最も適切な投与方法はどれか。ただし、この薬物の経口投与時のバイオアベイラビリティは100%であり、ln2 = 0.693とする。

 1 8時間ごとに5 mgを投与

 2 8時間ごとに10 mgを投与

 3 6時間ごとに5 mgを投与

 4 12時間ごとに5 mgを投与

 5 12時間ごとに10 mgを投与


<解答>へ・  <解説>へ


問162

表は、ある薬物100 mgを同一被験者に静脈内投与及び経口投与したときの未変化体と代謝物の尿中総排泄量を示す。この薬物の肝抽出率に最も近い値はどれか。ただし、この薬物の吸収及び消失は、線形1-コンパートメントモデルに従うものとする。また、この薬物は肝代謝と尿中排泄で消失し、代謝物は全て尿中に排泄されるものとする。

静脈内投与 経口投与
未変化体の尿中総排泄量 (mg) 40 16
代謝物の尿中総排泄量 60 64

(未変化体換算量) (mg)     

  1 0.1  2 0.2  3 0.3  4 0.4  5 0.5  6 0.6


<解答>へ・  <解説>へ


問163

血中薬物濃度モニタリング (TDM) に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a メトトレキサートの大量投与時には、副作用回避の目的でTDMが行われる。

 b シンバスタチンは、薬効の評価を目的としてTDMを行う。

 c タクロリムスの有効血中濃度域は、全血ピーク値として5〜20 ng/mLである。

 d ゾニサミドは、体内動態が非線形性を示すためTDMを行う必要がある。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問164

モルヒネに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a CYP2D6によるコデインの代謝物である。

 b 6位水酸基のグルクロン酸抱合体は鎮痛作用を示す。

 c 塩酸塩水和物は錠剤あるいは注射剤に用いられる。

 d 経皮吸収型製剤が汎用されている。

   a  b  c  d
 1 正 誤 正 正
 2 正 正 正 誤
 3 誤 誤 正 誤
 4 誤 誤 誤 正
 5 誤 正 誤 正


<解答>へ・  <解説>へ


問165

図はモルヒネを製剤A及び製剤Bとして経口投与後の血中濃度時間曲線を、表は体内動態パラメータを示す。各製剤30 mgを経口投与した場合、次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。ただし、吸収及び消失は線形1-コンパートメントモデルに従うものとする。

         

製剤A 製剤B
投与量 (mg) 30 10
最高血中濃度 (μg/mL) 0.027 0.017
最高血中濃度到達時間 (h) 3.1 0.52
バイオアベイラビリティ (%) 35 35
分布容積 (L) 180 180
全身クリアランス (L/h) 45 45
吸収速度定数 (1/h) 0.40 6.5

 a 製剤A投与後の最高血中濃度は製剤Bに比べて高くなる。

 b 製剤A投与後の消失半減期は製剤Bの約2倍である。

 c 製剤A投与後の平均滞留時間は製剤Bの約3倍である。

   a  b  c 
 1 正 正 正
 2 誤 正 誤
 3 正 誤 誤
 4 誤 誤 誤
 5 正 誤 正


<解答>へ・  <解説>へ


問166

水溶液中において、薬物Xは0次反応速度式に従い、薬物Yは1次反応速度式に従い分解する。濃度C0の薬物X及びYそれぞれの水溶液を調製して、一定条件下で保存したところ、3ケ月後に薬物X及びYの濃度はそれぞれ、5/8 C0、1/2 C0になった。両薬物の濃度が等しくなるのは溶液調製何ケ月後か。最も近い値はどれか。

  1 2   2 4   3 6   4 8   5 10


<解答>へ・  <解説>へ


問167

[I] 欄に粉体の粒子径測定方法の名称、[II] 欄にその説明、[III] 欄に得られる情報を示す。正しいものの組合せはどれか。 

[I] 欄 [II] 欄 [III] 欄
a コールターカウンター法 レーザー光を照射して生じる散乱光を解析して求める。 体積基準の粒子径分布
b 沈降法 粒子が液体中を沈降する速度より求める。 質量基準の粒子径分布
c ふるい分け法 ふるいを用いて分級して求める。 質量基準の粒子径分布
d 空気透過法 Kozeny-Carmanの式から求めた粉体の比表面積より算出する。 体積基準の粒子径分布
e ガス吸着法 BETの式から求めた粉体の比表面積より算出する。 面積基準の粒子径分布

  1(a、b)  2(a、e)  3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問168

固体薬物Aは拡散律速によって溶解し、溶解速度は以下に示すNoyes-Whitneyの式に従う。

  dC/dt = kS (Cs-C)

 dC/dt:溶解速度、k:見かけの溶解速度定数、S:固体薬物Aの有効表面積、Cs:薬物Aの溶解度、C:溶液中の薬物Aの濃度

固体薬物Aを円盤状に圧縮成形し、回転円盤法を用いて37℃で溶解実験を行った結果をグラフに示した。X軸、Y軸、Y切片として正しいものの組合せはどれか。ただし、t=0のときC=0とする。

    

X軸 Y軸 Y切片
1 t 1n (Cs-C)  1n Cs
2 1n (Cs-C) t 1n Cs
3 t Cs 1n Cs
4 t Cs-C 1nk
5 Cs 1n (Cs-C) 1nk


<解答>へ・  <解説>へ


問169

界面活性剤に関する記述と、構造式イ、ロ、ハで示される界面活性剤の正しい組合せはどれか。

 a 殺菌・消毒剤として用いられる。

 b ある温度以上で水への溶解度が急激に上昇する。

 c ある温度以上で水への溶解度が急激に低下する。

 イ CH3 (CH2)11SO3Na

 ロ [ C6H5CH2N (CH3)2C12H25 ] Cl

 ハ CH3 (CH2)11O (CH2CH2O)9H

   a  b  c 
 1 イ ロ ハ
 2 イ ハ ロ
 3 ロ イ ハ
 4 ロ ハ イ
 5 ハ イ ロ
 6 ハ ロ イ


<解答>へ・  <解説>へ


問170

図a〜dは流体のレオグラムを示す。各レオグラムとそれを示す流体の対応のうち、正しいものはどれか。

    

a b c d
1 チンク油 3%アルギン酸ナトリウム水溶液 グリセリン 60%デンプン水性懸濁液
2 3%アルギン酸ナトリウム水溶液 グリセリン 60%デンプン水性懸濁液 チンク油
3 グリセリン 3%アルギン酸ナトリウム水溶液 チンク油 60%デンプン水性懸濁液
4 グリセリン チンク油 60%デンプン水性懸濁液 3%アルギン酸ナトリウム水溶液
5 60%デンプン水性懸濁液 チンク油 グリセリン 3%アルギン酸ナトリウム水溶液


<解答>へ・  <解説>へ


問171

日本薬局方通則に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 滴数を量るには、20℃において「常水」20滴を滴加するとき、その質量が0.90〜1.10 gとなるような器具を用いる。

 b 常温は15〜25℃とする。

 c 定量に供する試料の採取量に「約」を付けたものは、記載された量の±10%の範囲をいう。

 d 0.05 gを精密に量る場合、適切なはかりを用いて0.045〜0.054 gを量る。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問172

医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準 (GMP) に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 医薬品の製造において人為的な誤りを最小限にすることは、この基準の目的のひとつである。

 b 医薬品の製造において品質管理部門と製造部門とを統合することで、合理的に製造と品質管理を行うように定められている。

 c 品質等に関する苦情および製品回収の処理に関する事項は含まれていない。

 d バリデーションとは、製造所の構造設備並びに手順、工程その他の製造管理及び品質管理の方法が期待される結果を与えることを検証し、これを文書化することである。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問173

錠剤及びトローチ剤の製造に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a スラッギングは、湿式顆粒圧縮法で用いられる。

 b トローチ剤の製造では、崩壊剤は用いない。

 c 打錠障害であるキャッピングやラミネーションは、結合剤の過剰な添加や滑沢剤の不足などが発生の原因とされる。

 d 口腔内崩壊錠の製法のひとつに、圧縮成型を行わない湿製法がある。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問174

次の処方で体液と等張なエフェドリン塩酸塩の溶液を調製するのに必要なブドウ糖の量 (g) はどれか。ただし、エフェドリン塩酸塩、クロロブタノール、ブドウ糖の食塩当量はそれぞれ 0.30、0.24、0.18である。

 処方 エフェドリン塩酸塩   0.60g

    クロロブタノール    0.15g

    ブドウ糖        [  ]g

   精製水           適量

   全量            30mL

  1 0.20  2 0.30  3 0.40  4 0.50  5 0.60   


<解答>へ・  <解説>へ


問175

無菌製剤に用いられる添加剤に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 濃グリセリンは、インスリン注射液の等張化剤として使用される。

 b メチルセルロースは、点眼剤の粘稠剤として使用される。

 c パラオキシ安息香酸エステル類は、リンゲル液の保存剤として使用される。

 d クロロブタノールは、注射剤の保存剤としてだけではなく、無痛化剤としても使用される。

   a  b  c  d
 1 正 正 誤 正
 2 誤 正 正 誤
 3 誤 誤 正 誤
 4 正 誤 正 正
 5 誤 正 誤 誤


<解答>へ・  <解説>へ


問176

製剤のコーティングに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a フィルムコーティングは、シュガーコーティングに比べて工程数が多く、コーティングに要する時間も長い。

 b 錠剤のシュガーコーティングは、素錠への水分移行を防ぐために防水膜で被覆した後に行う。

 c 顆粒剤やカプセル剤には、フィルムコーティングを施すことができない。

 d ヒプロメロースフタル酸エステルは、腸溶性コーティング剤として使用される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問177

医薬品の容器及び包装に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 注射剤容器の遮光については、日本薬局方一般試験法「注射剤用ガラス容器試験法」中に「着色容器の遮光性試験」の規定が定められている。

 b 密閉容器の規定がある場合には、気密容器を用いることができる。

 c SP包装及びPTP包装は、密封容器である。

 d 注射剤には、プラスチック製の容器を用いることはできない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問178

プロドラッグとプロドラッグ化の目的の対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

    プロドラッグ             目的

 a バカンピシリン塩酸塩 ・・・・・・・ 受動拡散の促進

 b バラシクロビル塩酸塩 ・・・・・・・ 標的細胞内での選択的活性化

 c テモカプリル塩酸塩 ・・・・・・・・ トランスポーターの利用

 d インドメタシンファルネシル ・・・・ 受動拡散の促進

 e ドキシフルリジン ・・・・・・・・・ 標的細胞内での選択的活性化

  1(a、b)  2(a、e)  3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問179

注射剤に適用される試験法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 

 a 注射剤の採取容量試験法は、表示量よりやや過剰に採取できる量が容器に充てんされていることを確認する試験法である。

 b エンドトキシン試験法の結果に疑義がある場合は、発熱性物質試験法によって最終の判定を行う。

 c 鉱油試験法は、非水性溶剤中の鉱油を定量する方法である。

 d 注射剤の不溶性異物検査法では、肉眼で不溶性異物の観察を行う。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問180

新有効成分含有医薬品の承認申請に必要な安定性試験に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 長期保存試験は、原薬又は製剤の物理的、化学的、生物学的及び微生物学的性質が有効期間を通じて適正に保持されることを評価する試験である。

 b 加速試験は、申請する貯蔵方法で長期間保存した場合の化学的影響を評価すると同時に、輸送中に起こり得る貯蔵方法からの短期的な逸脱の影響を評価する試験である。

 c 通常、原薬の加速試験は、苛酷試験より苛酷な条件で実施する。

 d 製剤の苛酷試験を実施する場合、光、極端な温度変化、湿度変化及び凍結によって品質の変化が予想される製剤では、その影響を検出できる条件を設定する。

   a  b  c  d
 1 正 正 誤 正
 2 正 誤 正 誤
 3 正 誤 誤 正
 4 誤 誤 正 正
 5 誤 正 誤 誤


<解答>へ・  <解説>へ


96回医療薬学 II

第96回薬剤師国家試験(平成23年3月)

       医療薬学 II(問181〜問240)


問181

試験紙法による尿検査に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 試験紙を検体尿に浸し、十分攪拌した後引き上げ、一定時間後に判定する。

 b アスコルビン酸内服患者において、尿糖検査が偽陽性になる場合がある。

 c エトドラク内服患者において、ビリルビン検査が偽陽性になる場合がある。

 d レボドパ内服患者において、ケトン体検査が偽陽性になる場合がある。

 e ラニチジン塩酸塩内服患者において、尿タンパク検査が偽陽性になる場合がある。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問182

腫瘍マーカーと悪性腫瘍との関係について、正しいものの組合せはどれか。

   腫瘍マーカー                 悪性腫瘍

 a AFP (α fetoprotein) --------------------------------- 肝細胞癌

 b CA (carbohydrate antigen) 19-9------------------ 膵癌、胆道癌

 c CEA (carcinoembryonic antigen) ----------------- 大腸癌

 d CYFRA 21-1 (cytokeratin 19 fragment) -------- 前立腺癌

 e PIVKA-II (protein induced by vitamin K absence or antagonist-II) --------- 肺癌

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) (b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問183

パーキンソン病とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 症状として、振戦、筋固縮、無動及び姿勢調節障害がある。

 b 50歳以上の中高年期の発症が多い。

 c 黒質緻密層、青斑核などにレビー小体が認められる。

 d レボドパの効果持続時間が短縮した結果、on-off現象が起こる。

 e エンタカポンは半減期が短いため、ドロキシドパと併用される。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問184

アルツハイマー病に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 緩徐に進行する記憶障害や失語を主症状とし、後期になると歩行障害が現れる。

 b 家族性の発症は認められない。

 c 神経病理学的特徴として、海馬や大脳皮質の萎縮がみられる。

 d アミロイドβタンパク質の沈着による老人斑がみられる。

 e CT検査により、確定診断ができる。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問185

肺結核とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 我が国における罹患率は、高年齢層に比べて低年齢層において高い。

 b 患者の衣類、寝具及び食器を介して感染する。

 c 結核菌は、非発症者の初期変化群にも存在する。

 d イソニアジドは、リファンピシンとの併用により重篤な肝障害を起こすことがある。

 e エタンブトール塩酸塩は、視力低下、中心暗点、視野狭窄などの視力障害を起こすことがある。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問186

不整脈に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a リエントリーとよばれる興奮旋回現象が、不整脈の発生に関与する。

 b WPW症候群では、心電図上デルタ波と呼ばれる特有な所見がある。

 c 抗不整脈薬には、新たな不整脈を発生させたり、既存の不整脈を増悪させるものがある。

 d 失神やけいれん発作を伴うアダムス・ストークス症候群では、人工ペースメーカーの植え込みが必要である。

   a  b  c  d
 1 正 正 正 正
 2 正 正 誤 正
 3 正 誤 正 誤
 4 誤 正 誤 正
 5 誤 誤 正 誤
 6 誤 誤 誤 誤


<解答>へ・  <解説>へ


問187

狭心症に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 非発作時、多くは典型的な心電図変化を認めない。

 b 胸痛発作後、血清CPK、AST及びLDHの上昇を認める。

 c 狭心症発作でもたらされた心電図変化は、胸痛消失後数分で元に戻る。

 d 安静狭心症発作には、ニトログリセリン舌下錠が有効である。

   a  b  c  d
 1 正 正 誤 誤
 2 誤 正 誤 正
 3 正 誤 誤 正
 4 誤 誤 正 誤
 5 正 誤 正 正
 6 誤 正 正 誤


<解答>へ・  <解説>へ


問188

悪性貧血に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 赤芽球の分裂障害のため、大球性高色素性貧血になる。

 b 原因は、DNA合成に必要な葉酸の不足による。

 c 胃全摘後では、ビタミンB12が不足するため、早期に発症する。

 d 胃壁細胞抗体が認められる成人型もある。

   a  b  c  d
 1 正 正 誤 誤
 2 誤 正 誤 正
 3 正 誤 正 正
 4 誤 誤 正 誤
 5 正 誤 誤 正
 6 誤 正 正 誤


<解答>へ・  <解説>へ


問189

血友病に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 血友病Aは第VIII因子に、血友病Bは第IX因子に異常が認められ、常染色体劣性の遺伝形式をとる。

 b 軽症の血友病Aでは、成長してから抜歯時の止血困難により発見されることがある。

 c 家族歴を持っていない患者は、まれである。

 d 血小板数、フィブリノゲン量、出血時間及びプロトロンビン時間は、正常である。

   a  b  c  d
 1 正 正 誤 誤
 2 誤 正 誤 正
 3 正 誤 正 正
 4 誤 誤 正 誤
 5 正 誤 誤 正
 6 誤 正 正 誤


<解答>へ・  <解説>へ


問190

クッシング症候群に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 副腎髄質からグルココルチコイドが、慢性的に過剰分泌される。

 b 中心性肥満、水牛様脂肪沈着などの症状がある。

 c 血中コルチゾールの日内変動が消失する。

 d クッシング病では、デキサメタゾン大量抑制試験でも、コルチゾールの分泌抑制が起こらない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問191

痛風に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 関節変形を引き起こすが、破壊は伴わない。

 b 肥満と本症は関係があるが、過度な運動は推奨されない。

 c 発作時に、白血球増多、赤沈亢進及びCRP上昇は認められない。

 d 抗癌剤投与時では、痛風発作を起こしやすい。

 e 腎機能障害を引き起こす。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問192

腎炎に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 急性腎盂腎炎の多くは、下部尿路感染を合併する。

 b 急性腎盂腎炎は、男性よりも女性で発症しやすい。

 c 慢性腎盂腎炎では、一般に腎萎縮はみられない。

 d 慢性腎盂腎炎が原因で、慢性腎不全になることはない。

   a  b  c  d
 1 誤 正 誤 正
 2 正 誤 誤 正
 3 誤 誤 正 誤
 4 正 正 誤 誤
 5 正 誤 正 正
 6 誤 正 正 誤


<解答>へ・  <解説>へ


問193

胃潰瘍に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ヘリコバクター・ピロリ菌の初感染は、幼少期に多い。

 b 痛みを訴えない無症候性の胃潰瘍は、ほとんどみられない。

 c 我が国では、胃潰瘍患者の多くが、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染者である。

 d ヘリコバクター・ピロリ菌には、クラリスロマイシン耐性のものがある。

 e ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌に成功すれば、再発はない。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問194

肺高血圧症の治療に用いられる医薬品として、正しいものの組合せはどれか。

 a プラゾシン塩酸塩

 b メトプロロール酒石酸塩

 c ワルファリンカリウム

 d シルデナフィルクエン酸塩

 e ボセンタン水和物

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問195

癌化学療法において、制吐に用いられる医薬品として、正しいものの組合せはどれか。

 a スルピリド

 b クロルプロマジン塩酸塩

 c グラニセトロン塩酸塩

 d メトクロプラミド

 e デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問196

耳鼻咽喉科疾患に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 急性中耳炎は、黄色ブドウ球菌を起因菌とすることが多い。

 b 急性扁桃炎は、小児期では口腔内常在菌の感染が多く、抗生物質による治療を必要としない。

 c 慢性副鼻腔炎は、後鼻漏を伴い、嗅覚障害を引き起こす場合がある。

 d 真珠腫性中耳炎は、嫌気性菌の検出率が高い。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問197

糖尿病及びその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 2型糖尿病は、メタボリックシンドロームと関連し、肥満を伴う場合が多い。

 b インスリン抵抗性の程度は、血中インスリン値とHbA1c値から推定できる。

 c 2型糖尿病患者が、全身麻酔の外科手術を受ける場合、インスリン注射の適応となる。

 d 腎症は、糖尿病の細小血管障害の1つである。

 e エパルレスタットは、インスリン抵抗性改善作用を示す。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問198

真菌感染症に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 爪白癬は皮膚表在性真菌症であるため、抗真菌薬の内服治療は適応とならない。

 b 免疫能が正常な患者では、食道カンジダ症の発症は、まれである。

 c アスペルギルスは、経気道感染により肺感染症を起こし、その治療にはスルファメトキサゾール・トリメトプリム合剤が用いられる。

 d ヒト免疫不全ウイルス (HIV) 感染患者において、ニューモシスチス肺炎の発症は、免疫不全状態に移行したことを示す。

 e 口腔内にカンジダが検出された場合は、トリアゾール系抗真菌薬が用いられる。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問199

67歳男性。感冒罹患後、呼吸困難が続くため来院した。40歳代後半より労作時に息切れを感じていたが、加齢のためと思っていた。血圧120/80 mmHg、脈拍96/分、整、呼吸数25/分。検査の結果、慢性閉塞性肺疾患 (COPD) と診断された。この患者に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 肺機能検査にて、残気量の増加及び1秒率の低下が認められる。

 b 心電図検査にて、左室肥大の所見を認める。

 c 胸部CT検査にて、肺血管影の減少を認める。

 d 肺炎球菌ワクチン接種が、推奨される。

 e インフルエンザワクチン接種は、避けるべきである。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問200

妊娠時における禁忌薬として、正しいものの組合せはどれか。

 a フルチカゾンフランカルボン酸エステル

 b ロサルタンカリウム

 c アンピシリン

 d ニフェジピン

 e 炭酸リチウム

 1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問201

腎移植に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 腎移植の成績は、患者の生存率ではなく、移植した腎臓が機能していることを示す生着率で示される。

 b 提供者(ドナー)が兄弟姉妹の場合、拒絶反応が起こりにくく、術後生着率がよいため、免疫抑制薬を必要としない。

 c 免疫抑制薬として、副腎皮質ステロイド性薬、アザチオプリン、タクロリムス水和物、ミコフェノール酸モフェチルなどが使用される。

 d 真菌症の併発時に、イトラコナゾールを用いる際には、シクロスポリンの投与量を増量する必要がある。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問202

血中脂質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a コレステロールや中性脂肪は、水に溶けにくいため、アポタンパク質と結合したリポタンパク質の形で運搬される。

 b リポタンパク質は、超低比重リポタンパク質 (VLDL) 、低比重リポタンパク質 (LDL) 、中間比重リポタンパク質 (IDL) 及び高比重リポタンパク質 (HDL) の4種に分類される。

 c 肝臓や小腸で合成されたHDLは、血中で末梢組織からの遊離コレステロールを取り込む。

 d 肝臓で合成されるVLDLは、血管壁のリポタンパク質リパーゼにより、IDLを経てLDLとなり、中性脂肪の供給源となっている。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問203

慢性骨髄性白血病 (CML) の病態とその治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 未分化な骨髄球系の細胞のみが増殖する。

 b 急性転化を起こした後では、化学療法が著効を示す。

 c 第22番染色体と第9番染色体の相互転座によるフィラデルフィア染色体が出現する。

 d インターフェロンα (IFNα) は、腫瘍細胞の増殖を抑制する作用を有するので、治療に用いられる。

 e 骨髄移植適用の条件として、ドナーとのヒト組織適合性は、血球抗原 (HLA) の一致が望ましい。

   a  b  c  d e
 1 誤 正 正 誤 誤
 2 正 正 誤 誤 正
 3 誤 正 誤 正 誤
 4 正 誤 正 誤 正
 5 正 誤 誤 正 誤
 6 誤 誤 正 正 正


<解答>へ・  <解説>へ


問204

肺癌とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 我が国では、肺癌による死亡数は、成人男性における悪性腫瘍死の第1位である。

 b 非小細胞肺癌の非進行症例の治療において、化学療法は外科手術よりも優先される。

 c 小細胞肺癌治療には、シスプラチンとエトポシドの併用療法が適応となる。

 d ゲフィチニブの重篤な副作用として、急性肺障害や間質性肺炎がある。

 e イリノテカン塩酸塩水和物は、癌細胞の増殖にかかわるチロシンキナーゼを阻害する作用を持つ。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問205

感染症及びその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 百日咳は、発作性及び連続性の咳を特徴とし、マクロライド系抗菌薬が用いられる。

 b 麻疹は、ウイルス感染症であり、その治療の基本は対症療法である。

 c 流行性耳下腺炎は、成人女性では卵巣炎の併発が問題となる。

 d 破傷風では、原因細菌が中枢神経に到達し、呼吸困難や痙れんを惹起する。

 e A型インフルエンザの治療では、ノイラミニダーゼ阻害薬が用いられる。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問206

60歳男性。最近、のどの渇きが激しくなり、排尿の回数が増えたため、近医を受診した。患者は多量に飲水し、夜間にも頻回に尿意を覚える。身体所見では皮膚や口腔粘膜の乾燥がみられた。身長168 cm、体重70 kg、血圧130/74 mmHg、脈拍82/分、整。

尿検査:
 タンパク(-)、糖(+)、ウロビリノーゲン(±)、潜血(-)、
 比重1.008 ( 2回目、1.004)、
 浸透圧180 mOsm/kg H2O (2回目、190 mOsm/kg H2O)。
血液検査:
 Na 140 mEq/L、K 3.8 mEq/L、Cl 104 mEq/L、Ca 9.0 mEq/L、
 血中尿素窒素(BUN)12 mg/dL、尿酸6.8 mg/dL、
 クレアチニン1.1 mg/dL、空腹時血糖128 mg/dL、
 血漿レニン活性(臥位)1.8 ng/mL/時(基準値0.5〜2 ng/mL/時)、
 血漿バソプレシン0.3 pg/mL(基準値0.3〜4.2 pg/mL)。

上記の症状及び検査結果から推定される疾患として、正しいものの組合せはどれか。

 a 原発性アルドステロン症

 b 尿崩症

 c 腎不全

 d 心因性多尿症

 e 糖尿病

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問207 - 208

27歳女性。以前より倦怠感があり、時々発熱することがあった。また、冬になると指先が白くなることがあった。数日前より38℃台の発熱、関節痛、筋肉痛があり、近医を受診した。

 身体所見:
  身長157 cm、体重42 kg。血圧160/90 mmHg、脈拍72/分、整。
  眼瞼結膜蒼白。
 尿検査:
  タンパク(3+)、タンパク定量1.1 g/日、沈渣:顆粒円柱(+)、
  赤血球円柱(+)、細胞性円柱(+)。
 血液検査:
  赤血球350×104/μL、白血球3400/μL、血小板8×104/μL、
  血清アルブミン6.0 g/dL、
  アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ (AST) 72 IU/L、
  アラニンアミノトランスフェラーゼ (ALT) 90 IU/L、
  血中尿素窒素 (BUN) 40 mg/dL、血清クレアチニン1.8 mg/dL、
  赤血球沈降速度亢進、C反応性タンパク質 (CRP) 0.2 mg/dL、
  抗核抗体陽性、抗DNA抗体陽性。

問207

この患者の推定される疾患として、最も適切なものはどれか。

 1 血小板減少性紫斑病

 2 関節リウマチ

 3 悪性リンパ腫

 4 全身性エリテマトーデス


<解答>へ・  <解説>へ


問208

27歳女性。以前より倦怠感があり、時々発熱することがあった。また、冬になると指先が白くなることがあった。数日前より38℃台の発熱、関節痛、筋肉痛があり、近医を受診した。

 身体所見:
  身長157 cm、体重42 kg。血圧160/90 mmHg、脈拍72/分、整。
  眼瞼結膜蒼白。
 尿検査:
  タンパク(3+)、タンパク定量1.1 g/日、沈渣:顆粒円柱(+)、
  赤血球円柱(+)、細胞性円柱(+)。
 血液検査:
  赤血球350×104/μL、白血球3400/μL、血小板8×104/μL、
  血清アルブミン6.0 g/dL、
  アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ (AST) 72 IU/L、
  アラニンアミノトランスフェラーゼ (ALT) 90 IU/L、
  血中尿素窒素 (BUN) 40 mg/dL、血清クレアチニン1.8 mg/dL、
  赤血球沈降速度亢進、C反応性タンパク質 (CRP) 0.2 mg/dL、
  抗核抗体陽性、抗DNA抗体陽性。

問208

この患者に用いられるべき医薬品の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a エタネルセプト

 b シクロスポリン

 c ビンブラスチン 

 d リシノプリル

 e プレドニゾロン

   a  b  c  d e
 1 正 正 誤 誤 正
 2 正 誤 正 誤 誤
 3 誤 誤 正 誤 正
 4 誤 正 正 正 誤
 5 正 誤 誤 正 誤
 6 誤 正 誤 正 正


<解答>へ・  <解説>へ


問209 - 210

50歳男性。15年前に健康診断で尿タンパクを指摘された。5年ほど前から高血圧も指摘されるようになった。最近、排尿時に力まないと尿が出にくく、夜間に尿意で何度も目が覚めるようになったため来院した。現在、薬物療法は受けていない。

 身体所見:
  身長160 cm、体重66 kg、血圧165/95 mmHg、.胸腹部異常なし、
  下肢に浮腫あり、直腸指診にて前立腺肥大あり、
  胸部X線:心胸郭比 (CTR) 52%。
 血液検査:
  赤血球315×104/μL、白血球6,000/μL、血小板数2.5×105/μL、
  血清総タンパク5.4 g/dL、血中尿素窒素 (BUN) 50 mg/dL、
  血清クレアチニン (Scr) 2.4 mg/dL、
  アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ (AST) 25 IU/L、
  アラニンアミノトランスフェラーゼ (ALT) 20 IU/L、
  γ-グルタミルトランスペプチダーゼ (γ-GTP) 40 IU/L、
  Na 138 mEq/L、K 5.2 mEq/L、Cl 102 mEq/L、Ca 9.2 mEq/L、
  総コレステロール300 mg/dL、HDLコレステロール30 mg/dL、
  トリグリセリド310 mg/dL、空腹時血糖108 mg/dL、HbA1c 5.6%、
  前立腺特異抗原 (PSA) 3.0 ng/mL (基準値 4.0 ng/mL以下)。
 尿検査:
  タンパク(3+)、糖(-)、潜血(±)。

 

問209

この患者に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 尿タンパク陽性は、糖尿病性腎症による。

 b 低タンパク血症は、栄養障害による。

 c 貧血は、血中エリスロポエチンの減少による。

 d 本態性高血圧が疑われる。

   a  b  c  d 
 1 正 正 誤 正
 2 正 正 誤 誤
 3 誤 正 正 誤
 4 正 誤 誤 正
 5 誤 誤 正 正
 6 誤 誤 正 誤 


<解答>へ・  <解説>へ


問210

50歳男性。15年前に健康診断で尿タンパクを指摘された。5年ほど前から高血圧も指摘されるようになった。最近、排尿時に力まないと尿が出にくく、夜間に尿意で何度も目が覚めるようになったため来院した。現在、薬物療法は受けていない。

 身体所見:
  身長160 cm、体重66 kg、血圧165/95 mmHg、.胸腹部異常なし、
  下肢に浮腫あり、直腸指診にて前立腺肥大あり、
  胸部X線:心胸郭比 (CTR) 52%。
 血液検査:
  赤血球315×104/μL、白血球6,000/μL、血小板数2.5×105/μL、
  血清総タンパク5.4 g/dL、血中尿素窒素 (BUN) 50 mg/dL、
  血清クレアチニン (Scr) 2.4 mg/dL、
  アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ (AST) 25 IU/L、
  アラニンアミノトランスフェラーゼ (ALT) 20 IU/L、
  γ-グルタミルトランスペプチダーゼ (γ-GTP) 40 IU/L、
  Na 138 mEq/L、K 5.2 mEq/L、Cl 102 mEq/L、Ca 9.2 mEq/L、
  総コレステロール300 mg/dL、HDLコレステロール30 mg/dL、
  トリグリセリド310 mg/dL、空腹時血糖108 mg/dL、HbA1c 5.6%、
  前立腺特異抗原 (PSA) 3.0 ng/mL (基準値 4.0 ng/mL以下)。
 尿検査:
  タンパク(3+)、糖(-)、潜血(±)。

 

問210

この患者の高血圧治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 降圧目標値は、通常の高血圧患者よりも低く設定すべきである。

 b アンギオテンシンII 受容体遮断薬を用いる場合には、急激な腎機能低下に注意する。

 c チアジド系利尿薬の使用が推奨される。

 d 体液中の電解質を改善するため、アルドステロン受容体遮断薬が推奨される。

 e 前立腺肥大症を合併しているので、アドレナリンα1受容体遮断薬が推奨される。

   a  b  c  d e
 1 正 正 誤 誤 正
 2 正 誤 正 誤 誤
 3 誤 誤 正 誤 正
 4 誤 正 正 正 誤
 5 正 誤 誤 正 誤
 6 誤 正 誤 正 正


<解答>へ・  <解説>へ


問211

病院における医薬品安全管理に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 医薬品の安全使用のための業務に関する手順書は、個々の施設において作成することが求められる。

 b 医療事故が発生した場合、当事者以外の医療従事者も再発防止に関する情報を共有することが重要である。

 c インシデント・アクシデントの報告は、当事者を特定することが目的である。

 d ヒヤリ・ハット事例とは、患者に健康被害が生じたケースのみを示す。

 e 従業者を対象にした医薬品の安全使用のための研修を行うことが必要である。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問212

チーム医療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a チーム医療とは、様々な医療スタッフが目的と情報を共有し、連携・補完し合うことで、患者の状況に応じた医療を提供することである。

 b 感染制御チーム (ICT) は、感染防止を目的として、抗菌薬の適正使用の指導・管理を行う。

 c クリニカルパスは経済を優先した医療体系で、根拠に基づいた医療の実践にはならない。

 d 保険薬局は、地域のチーム医療を推進するために、医療機関と構造的、機能的、経済的に一体化していることが必要である。

 e 在宅医療では、患者の居宅において様々な医療スタッフが共働して医療サービスを提供することが求められる。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問213

院内感染対策に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 標準予防策(スタンダードプリコーション)は、感染症の有無にかかわらず、すべての患者に適用される院内感染予防の基本的な方策である。

 b 院内感染とは、院内で患者が原疾患とは別に新たに罹患した感染症で、医療従事者が病院で感染した場合は含めない。

 c 肺結核、麻疹、水痘は、空気感染予防策の対象疾患である。

 d 手指衛生の中でラビング法とは、アルコール含有の速乾性擦式消毒薬を用いた簡便な方法である。

 e 飛沫感染では、直径5μm以上の飛沫が空気の流れにより広範に飛散するためマスクによる予防が有効である。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問214

医薬品の製造販売承認申請のための臨床試験(治験)に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 申請前の臨床試験には第 I 相から第 IV 相までの試験がある。

 b 第 I 相試験では、治験薬の体内動態や最大安全量が検討される。

 c 第 II 相試験は、第III相試験のための用法・用量の推測が主な目的である。

 d 第 III 相試験では、対照薬としてプラセボではなく標準治療薬を用いる場合がある。

   a  b  c  d 
 1 誤 正 正 正
 2 正 正 正 誤
 3 正 誤 誤 誤
 4 誤 誤 誤 正
 5 正 誤 正 正
 6 誤 正 誤 誤


<解答>へ・  <解説>へ


問215

臨床研究コーディネーター(治験コーディネーター、CRC)の業務に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 治験実施計画書の作成及び保存を行う。

 b 被験者の治験スケジュールを管理する。

 c 被験者に対するインフォームド・コンセントに関わる説明を補助する。

 d 治験依頼者によるモニタリングや監査に対応する。

   a  b  c  d 
 1 誤 正 正 正
 2 正 正 誤 正
 3 正 正 正 誤
 4 正 誤 誤 誤
 5 誤 誤 誤 正
 6 誤 誤 正 誤


<解答>へ・  <解説>へ


問216

空腹時投与により薬物の吸収が低下するため食後に又は食直後に服用すべき医薬品として、正しいものの組合せはどれか。

 a リファンピシン

 b リセドロン酸ナトリウム水和物

 c メナテトレノン

 d イコサペント酸エチル

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問217

注射薬の混合調製と点滴投与に関する記述のうち、適切なものの組合せはどれか。

 a シスプラチン注25 mg (5mL) を生理食塩液 1,000 mLに混合して投与する。

 b アムホテリシンB注射用 50 mgを5%ブドウ糖液 500 mLに溶解・混合して投与する。

 c セフトリアキソンナトリウム水和物静注用 1 gを乳酸リンゲル液 250 mLに溶解・混合して投与する。

 d 1M塩化カリウム液 20 mLを生理食塩液 100 mLに混合し、そのまま静脈内投与する。

 e バンコマイシン塩酸塩点滴静注用 0.5 g に注射用水 10 mLを加えて溶解後、5%ブドウ糖液 100 mLに混合し、60分以上かけて投与する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問218

抗不整脈薬に関して、他の抗不整脈薬が使用できないか又は無効の場合のみ使用可能とされているものの組合せはどれか。

 a ベラパミル塩酸塩錠

 b メキシレチン塩酸塩カプセル

 c ピルシカイニド塩酸塩水和物カプセル

 d ジソピラミドリン酸塩徐放錠

 e アミオダロン塩酸塩錠

  1(a、b、c) 2(a、b、e)  3(a、c、d)  4 (b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問219

48歳女性。カンジダ症の既往歴を有する糖尿病患者の処方せん調剤及び服薬指導を行った。次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 1) ピオグリタゾン塩酸塩錠15 mg    1回1錠(1日1錠)
        1日1回 朝食後     28日分
 2) グリベンクラミド錠 2.5 mg      1回1錠(1日3錠)
        1日3回 朝昼夕食前   28日分
 3) シンバスタチン錠 5 mg       1回1錠(1日1錠)
        1日1回 朝食後     28日分

 

 a 経口糖尿病用薬の制限量(1日最高投与量)を超えているので疑義照会を行った。

 b 複数の経口糖尿病用薬が併用されており、併用禁忌である旨を医師に伝えて処方変更を依頼した。

 c 間質性肺炎について緊急安全性情報が出された薬剤が処方されているので、「息苦しくなる」、「空咳が出る」などの初期症状について説明を行った。

 d むくみや急激な体重増加、心不全症状が現れた場合には、服薬を中止して医師に伝えるように説明した。

 e イトラコナゾールの併用が無いことを確認した。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問220

薬局窓口で患者からの申し出により調剤方法を変更した。医師への疑義照会が必要なものの組合せはどれか。

 a 錠剤を服用するのが苦手との申し出があり、ドキサゾシンメシル酸塩錠 2 mgの処方に対して粉砕して調剤を行った。

 b 服用忘れが多いとの申し出があり、プラバスタチンナトリウム錠 10 mg夕食後服用の処方に対して朝食後に服用するように指導した。

 c 散剤が苦手との申し出があり、テプレノン細粒 (0.5 g/包) の処方に対してテプレノンカプセル 50 mgに変更して調剤した。

 d シロップ剤がカップで計量しにくいとの申し出があり、カルボシステインシロップの処方に対して投薬瓶の適切な目盛りまで単シロップを加えて調剤した。

 e 散剤の ( かさ ) が少なくて服用しにくいとの申し出があり、プレドニゾロン散1% 0.2 g (1回量) の処方に対して乳糖 0.2 g (1回量)を加えて調剤した。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問221

処方せんの疑義照会に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 疑義照会により処方内容が変更になったので、処方せんに変更内容を記録した。

 b 処方された医薬品の用法に「用法口授」、「医師の指示通り」と記載されていたが、疑義照会した。

 c 保険医療機関と保険薬局との間で約束された、いわゆる約束処方であれば処方せんの記載に略号を用いても良いので疑義照会しなかった。

 d 睡眠障害の患者にエチゾラム錠が1日常用量の範囲内である3mg処方されていたが、患者が高齢者だったので副作用回避の観点から医師に間い合わせをした。

 e 貼付剤の適用部位が記載されていなかったが、処方医に問い合わせることなく、患者の訴える患部に貼るように指示した。

   a  b  c  d  e
 1 誤 正 正 誤 正
 2 正 誤 正 正 誤
 3 正 正 誤 誤 正
 4 誤 誤 誤 正 正
 5 誤 誤 正 誤 誤
 6 正 正 誤 正 誤


<解答>へ・  <解説>へ


問222

保険調剤に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 処方せんに調剤録の記載事項がすべて記載されていたので、調剤済みの処方せんを調剤録に替えて保存し、調剤録の整備・記載は行わなかった。

 b 処方せんに処方医の押印はなかったが署名されていたので、そのまま調剤した。

 c 投与日数が長期間にわたる処方せんに対して、調剤後の薬の長期保存が困難であったため、分割して調剤を行った。

 d 処方せんに、麻薬が麻薬以外の医薬品とともに法的に義務づけられた事項も含めて記載されていたが、麻薬専用の処方せんでなければ調剤できない旨を医師に伝えた。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問223

散剤の調剤に関連する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 秤量作業を円滑に行うため、装置びんの確認を、調剤棚から取り出すときにのみ行った。

 b 抗癌剤の散剤を分包する際、他の分包薬へのコンタミネーションを避けるため、手分割自動分包機(パイルパッカー)を使用した。

 c 薬じんの吸入あるいは接触によるアレルギー(薬局アレルギー)防止のため、浮遊粉じんを除去できる集塵装置を使用した。

   a  b  c 
 1 正 正 誤
 2 正 誤 正
 3 正 誤 誤
 4 誤 正 誤
 5 誤 誤 正
 6 誤 正 正


<解答>へ・  <解説>へ


問224

通常0.1% (1 mg/g) の希釈散(倍散)として用いられる医薬品のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ベタメタゾン

 b フェノバルビタール

 c モルヒネ塩酸塩水和物

 d dl-メチルエフェドリン塩酸塩

 e ジゴキシン

  1(a、b) 2(a、e)  3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問225

A〜Dの処方(製剤量として記載)に関して秤量した各薬剤中の原薬量(mg)について、正しい組合せはどれか。

 A セフジトレンピボキシル小児用細粒10%    1回 0.4 g (1日 1.2 g)
           1日3回 朝昼夕食後 4日分
 B エピナスチン塩酸塩ドライシロップ1%     1回 0.6 g (1日 0.6 g)
           1日1回 夕食後   4日分
 C アンブロキソール塩酸塩ドライシロップ1.5%  1回 0.23 g (1日 0.7 g)
           1日3回 朝昼夕食後 4日分
 D メフェナム酸散50% 1回0.13g
           頓用37.5℃以上の時 10回分

A B C D
1 40 6 3.5 65
2 120 6 10.5 65
3 480 24 42 65
4 40 6 3.5 650
5 120 6 10.5 650
6 480 24 42 650


<解答>へ・  <解説>へ


問226

麻薬調剤に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 麻薬は、麻薬以外の全ての医薬品と区別して保管しなければならない。

 b 院内麻薬処方せんは、患者住所、使用期間、麻薬診療施設の名称・所在地の記載を省略してもよい。

 c 麻薬管理者は、施設内に帳簿を備え、交付又は施用した麻薬について、その都度記録する。

 d 麻薬管理者は、当該麻薬業務所の他の職員の立会いのもとで調剤済の麻薬を廃棄することができる。

 e 調剤ミスをして全量回収できた場合には、回収した麻薬を廃棄するにあたって麻薬事故届が必要である。

   a  b  c  d  e
 1 誤 正 正 正 誤
 2 誤 正 誤 誤 誤
 3 正 正 正 誤 正
 4 正 誤 誤 正 誤
 5 誤 誤 正 正 正
 6 正 誤 誤 誤 正


<解答>へ・  <解説>へ


問227

 高カロリー輸液を調製するに当たり、アミノ酸含有率10%の総合アミノ酸製剤 600 mLをブドウ糖含有率 20%の基本輸液 1,400 mLに混合し、さらに総合ビタミン剤 5 mLおよび微量元素製剤 2 mLを加えた。この高カロリー輸液の全カロリー量 (kcal) に最も近い数値はどれか。

  1 800  2 1,000  3 1,200  4 1,400  5 1,700


<解答>へ・  <解説>へ


問228

代表的な電解質輸液名と主な電解質の組成を示した表である。各輸液の組成の正誤について、正しい組合せはどれか。

主な電解質の組成(mEq/L)電解質輸液名 Na+ K+ Cl-
a 開始液(1号液) 154 0 154
b 維持液(3号液) 約40 約20 35〜50
c 術後回復液(4号液) 約90 0 約70
d リンゲル液 147 4 156

   a  b  c  d
 1 正 正 誤 誤
 2 誤 正 正 誤
 3 正 誤 正 誤
 4 正 誤 誤 正
 5 誤 正 誤 正
 6 誤 誤 正 正


<解答>へ・  <解説>へ


問229

ある輸液を調製するためCl- 30 mEq分の補正が必要になった。補正に必要な 10%塩化ナトリウム液量 (mL) に最も近い数値はどれか。

  1 2   2 7   3 10   4 18   5 30   6 70


<解答>へ・  <解説>へ


問230

薬剤管理指導に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a お薬手帳は持参薬及び入院するまでの服薬状況、アレルギー・副作用歴の確認に有用である。

 b 診療録や看護記録の参照、カンファレンスヘの参加及び回診への同行は、患者の薬物治療に関する情報把握に有用である。

 c 服薬指導における開放型質問とは、患者が「はい」、「いいえ」で答えられるタイプの質問方法をいう。

 d アドヒアランスとは、患者が医療者の指示にどの程度従うかを示す概念である。

 e 継続的な薬物療法のためには、退院後の服薬に関する指導及び入院中に使用した薬剤に関する情報提供が重要である。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問231

妊婦または妊娠を希望する患者に対する服薬指導に関する記述のうち、適切なものの組合せはどれか。

 a 妊娠後期は絶対過敏期とよばれ、薬物による胎児の奇形の発生率が最も高い時期であることを説明した。

 b 服薬の危険性とともに、自然奇形発生率についても説明した。

 c 高血圧症の妊婦に対して、エナラプリルマレイン酸塩は使用できる薬であると説明した。

 d 甲状腺機能低下症の妊婦に対して、レボチロキシンナトリウムは継続して使用できる薬であると説明した。

 e パートナーが妊娠する可能性のある男性患者に、リバビリンを服用する場合は信頼できる避妊法を用いるように説明した。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問232

医薬品情報に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 医薬品インタビューフォームは、医療用医薬品添付文書等の補完情報として厚生労働省の指示により製薬企業が作成する。

 b 医療用医薬品添付文書は、法的根拠を持つ医薬品情報の伝達・提供媒体であり、製薬企業が作成する。

 c 医薬品安全対策情報(DSU) には、医療用医薬品添付文書の「使用上の注意」改訂に関する情報が掲載され、日本製薬団体連合会が編集・発行する。

 d 緊急安全性情報は、緊急に安全対策上の措置をとる必要がある場合に厚生労働省の指示により医薬品医療機器総合機構(PMDA)が作成する。

 e 医療用医薬品品質情報集は、後発医薬品の品質再評価の実施に伴い各製剤の生物学的同等性にかかる体内動態の結果をまとめたものである。

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問233

医薬品と、緊急安全性情報として注意喚起された副作用との対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

   医薬品            副作用

 a フルタミド         骨髄機能抑制

 b ゲフィチニブ        重篤な低血糖、高血糖

 c ベンズブロマロン      急性肺障害、間質性肺炎

 d チクロピジン塩酸塩     血栓性血小板減少性紫斑病

 e オセルタミビルリン酸塩   異常行動

  1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問234

経口避妊薬Aと血栓塞栓性疾患との関係を調べるために症例対照研究を行った。血栓塞栓性疾患を発症した女性168名と発症していない女性336名において、Aの使用者はそれぞれ84名と42名であった。Aの使用による血栓塞栓性疾患の発症のオッズ比に最も近い数値はどれか。

  1 0.25   2 0.5   3 2   4 3   5 4   6 7


<解答>へ・  <解説>へ


問235

メチルフェニデート塩酸塩製剤の管理と使用に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 「うつ病」の適応症を有する。

 b 薬物依存や乱用のリスクを十分に管理するために流通管理基準が定められている。

 c 第三者委員会が定めた基準を満たした登録医師であればどの医療機関でも処方できる。

 d 薬局は、調剤前に処方せん発行医師が第三者委員会に登録されていることを確認できない場合は、調剤を拒否する。

 e 卸売販売業者は、第三者委員会に登録された医師、医療機関及び薬局にのみ販売できる。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問236

疾患とその診断又は機能検査に用いられる薬物との対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

 疾患  薬物
a ヘリコバクター・ピロリ感染症 ベンチロミド
b 糸球体腎炎 インドシアニングリーン
c クッシング病 メチラポン
d 甲状腺機能亢進症 プロチレリン
e 膵炎 尿素(13C)

  1(a、b)  2(a、e)  3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問237

生物由来製品及び特定生物由来製品の取扱いに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 生物由来製品には、動物成分抽出製剤やブタ心臓弁が含まれる。

 b 特定生物由来製品は、生物由来製品のうち保健衛生上のリスクが特に高く、危害の発生又は拡大を防止するための措置を講ずることが必要なものとして指定されたものをいう。

 c 特定生物由来製品には、ワクチンやトキソイドが含まれる。

 d 特定生物由来製品にかかる記録は、30年間保管しなければならない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問238 - 240

外来通院中の患者(72歳、男性)。身長168 cm、体重62 kg。高血圧症と心筋梗塞の既往があり、高血圧症の治療中である。慢性心不全と気管支ぜん息を有しており、処方1により良好に経過していた。

 血液検査:
  PT-INR (prothrombin time-international normalized ratio)  2.0
 血漿中薬物濃度:
  テオフィリン 7.0 μg/mL
  ジゴキシン  1.0 ng/mL
(処方1)
 ワルファリンカリウム錠 1 mg      1回1錠(1日2錠)
 テオドール錠(注1) 200 mg        1回1錠(1日2錠)
 プランルカスト水和物カプセル 112.5 mg 1回2カプセル(1日4カプセル)
    1日2回 朝夕食後 14日分
 ジゴキシン錠 0.25 mg          1回1錠(1日1錠)
 プレミネント配合錠(注2)         1回1錠(1日1錠)
    1日1回 朝食後 14日分
 アドエア500ディスカス(注3) 28吸入用  1個
    1日2回 朝・就寝前       1回1吸入
(注1)テオドール錠:テオフィリンを含有する徐放性の錠剤の販売名(商品名)の1つ
(注2)プレミネント配合錠:1錠中にロサルタンカリウム50 mgとヒドロクロロチアジド12.5 mgを含有する錠剤の販売名(商品名)の1つ
(注3)アドエア500ディスカス:1ブリスター中にサルメテロールキシナホ酸 72.5μg(サルメテロールとして 50 μg)とフルチカゾンプロピオン酸エステル500 μgを含有する吸入剤(ドライパウダーインヘラー・エアゾール)の販売名(商品名)の1つ
その後、口腔カンジダ症を発症したため、処方2が追加された。
(処方2)
 ミコナゾールゲル経口用 2% 5 g         2本
    1日4回 毎食後・就寝前 ロ腔内塗布 7日分

問238

処方1に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a テオフィリンの徐放性製剤には、吸収過程の薬物動態が異なり生物学的に同等ではない製剤が複数存在する。

 b プランルカストは、既に起こっているぜん息発作を緩解する薬ではない。

 c ジゴキシンは、維持量での治療開始約1週間後に定常状態に近い血漿中濃度に到達する。

 d プレミネント配合錠には、血圧低下作用の相乗効果に加えて、ロサルタンによる血清カリウムおよび尿酸の低下に対するヒドロクロロチアジドの相殺効果も期待される。

 e アドエアディスカスには、サルメテロールによる抗炎症作用とフルチカゾンプロピオン酸エステルによる気管支拡張作用が期待される。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問239

外来通院中の患者(72歳、男性)。身長168 cm、体重62 kg。高血圧症と心筋梗塞の既往があり、高血圧症の治療中である。慢性心不全と気管支ぜん息を有しており、処方1により良好に経過していた。

 血液検査:
  PT-INR (prothrombin time-international normalized ratio)  2.0
 血漿中薬物濃度:
  テオフィリン 7.0 μg/mL
  ジゴキシン  1.0 ng/mL
(処方1)
 ワルファリンカリウム錠 1 mg      1回1錠(1日2錠)
 テオドール錠(注1) 200 mg        1回1錠(1日2錠)
 プランルカスト水和物カプセル 112.5 mg 1回2カプセル(1日4カプセル)
    1日2回 朝夕食後 14日分
 ジゴキシン錠 0.25 mg          1回1錠(1日1錠)
 プレミネント配合錠(注2)         1回1錠(1日1錠)
    1日1回 朝食後 14日分
 アドエア500ディスカス(注3) 28吸入用  1個
    1日2回 朝・就寝前       1回1吸入
(注1)テオドール錠:テオフィリンを含有する徐放性の錠剤の販売名(商品名)の1つ
(注2)プレミネント配合錠:1錠中にロサルタンカリウム50 mgとヒドロクロロチアジド12.5 mgを含有する錠剤の販売名(商品名)の1つ
(注3)アドエア500ディスカス:1ブリスター中にサルメテロールキシナホ酸 72.5μg(サルメテロールとして 50 μg)とフルチカゾンプロピオン酸エステル500 μgを含有する吸入剤(ドライパウダーインヘラー・エアゾール)の販売名(商品名)の1つ
その後、口腔カンジダ症を発症したため、処方2が追加された。
(処方2)
 ミコナゾールゲル経口用 2% 5 g         2本
    1日4回 毎食後・就寝前 ロ腔内塗布 7日分

問239

吸入剤であるアドエアディスカスの使用法や患者への説明に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 毎日定期的に使用する薬剤であり、発作止めに用いるものではない。

 b 吸入口(マウスピース)からデバイスの内部に息を吹き込まない。

 c 吸入後は作用を持続させるため、うがいをしない。

 d 全身性の副作用を心配する必要はない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)


<解答>へ・  <解説>へ


問240

外来通院中の患者(72歳、男性)。身長168 cm、体重62 kg。高血圧症と心筋梗塞の既往があり、高血圧症の治療中である。慢性心不全と気管支ぜん息を有しており、処方1により良好に経過していた。

 血液検査:
  PT-INR (prothrombin time-international normalized ratio)  2.0
 血漿中薬物濃度:
  テオフィリン 7.0 μg/mL
  ジゴキシン  1.0 ng/mL
(処方1)
 ワルファリンカリウム錠 1 mg      1回1錠(1日2錠)
 テオドール錠(注1) 200 mg        1回1錠(1日2錠)
 プランルカスト水和物カプセル 112.5 mg 1回2カプセル(1日4カプセル)
    1日2回 朝夕食後 14日分
 ジゴキシン錠 0.25 mg          1回1錠(1日1錠)
 プレミネント配合錠(注2)         1回1錠(1日1錠)
    1日1回 朝食後 14日分
 アドエア500ディスカス(注3) 28吸入用  1個
    1日2回 朝・就寝前       1回1吸入
(注1)テオドール錠:テオフィリンを含有する徐放性の錠剤の販売名(商品名)の1つ
(注2)プレミネント配合錠:1錠中にロサルタンカリウム50 mgとヒドロクロロチアジド12.5 mgを含有する錠剤の販売名(商品名)の1つ
(注3)アドエア500ディスカス:1ブリスター中にサルメテロールキシナホ酸 72.5μg(サルメテロールとして 50 μg)とフルチカゾンプロピオン酸エステル500 μgを含有する吸入剤(ドライパウダーインヘラー・エアゾール)の販売名(商品名)の1つ
その後、口腔カンジダ症を発症したため、処方2が追加された。
(処方2)
 ミコナゾールゲル経口用 2% 5 g         2本
    1日4回 毎食後・就寝前 ロ腔内塗布 7日分

問240

処方2を追加して14日後の来院時に、患者より血尿と血痰の訴えがあり、PT-INR が13.5に上昇していた。この際の薬物治療上の処置として検討すべき内容に関する記述のうち、適切なものの組合せはどれか。

 a ワルファリンカリウムの投与を一旦中断し、PT-INRをモニターして治療域まで低下後に用量を再設定する。

 b 抗凝固能や出血傾向を注意深く観察し、必要に応じてビタミンKを投与する。

 c ジゴキシンの投与を一旦中断後、血漿中濃度をモニターし、定量限界以下に低下した後に投与を再開する。

 d アドエアディスカスの過量投与が疑われるので、拮抗作用を期待してアドレナリンβ遮断薬を内服させる。

 e ミコナゾールゲルを中止し、代替薬が必要であればアムホテリシンBシロップの含嗽を検討する。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ