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先輩からの声(平成29年度)
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幅広く学ぶことが出来る研究室
私は研究室で創出された新規化合物の
体内動態とその代謝物の構造決定に取り組んでおります。
新規化合物の有機合成から、細胞や動物を用いての薬効評価、
さらには企業との臨床試験まで、創薬に至る一連の流れを勉強することができます。
自身の可能性をより拡げられる魅力的な研究室だと思います。
メンバーも非常に元気があり、毎日楽しく過ごしています。
ぜひ一度、見学にいらしてください。
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創薬を学べる研究室
私は新しい薬剤の開発にむけて研究を行なっています。
当研究室では、有機合成はもちろん、
自分で作った化合物がどのような作用を持つかを
細胞や動物を使って評価ができる環境があるので
創薬をしていく実感と経験が得られるというのが
一番の特徴だと思います。また、研究以外の面では
個性豊かなメンバーが揃っているので楽しい日々を
過ごしています。
ぜひ一度見学に来てください。
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医薬品を創るプロセスを体験しています。
医薬品を創出するうえで薬効以外にも安全性が担保されている(≒副作用が少ない)ことや、 生産コストを下げることなどの解決すべき課題があります。
私は副作用の低減を目指し、自分の体が本来持つ自己治癒能力を利用することができる化合物の創出に取り組んでいます。
工業生産を考慮した化合物の合成から実験動物を用いた薬効評価と副作用の評価に至るまで、創薬に関わる様々な課題に触れ、
個性豊かなメンバーや共同研究者などの多くの人に支えられながら研究を行っています。
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様々なことが学べる研究室
私は、新規RXRリガンド探索法ならびに中性子捕捉現象の追跡を指向した
ホウ素含有蛍光性RXRリガンドを創出しています。
有機合成の最大の魅力は、
自分自身で新規化合物を創出することができることだと思います。
また、当研究室では有機合成だけでなく、
化合物の薬効評価を動物、細胞を用いて行っており、
様々なことを勉強することが出来ます。
一緒に創薬の一連の流れについて勉強してみませんか。
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不斉還元を用いたアクチノニンの合成を行っています。
今は先輩方が行ってきた実験をやっています。実験が上手くいったときはとても嬉しいく達成感があります。上手くいかなかったときは悔しいですが、その原因を考えて次の実験にどう生かすかを考える楽しさもあります。是非一度研究室に見学にきてみてください。
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新規化合物を合成し,その作用を調べています。
私は当研究室で創出された,核内受容体に作用する化合物について
その構造の一部が異なる新規化合物を合成しています.
また,自分で作った化合物の作用を,細胞や動物を用いて調べています.
合成,細胞,動物を扱えるのはとても良い経験になると感じています.
一度見学にきてみてくだいさい.
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蛍光団を有するアミノ酸の合成を行っています。
アミノ酸受容体の研究に役立てるため、蛍光団を持つアミノ酸を色々と合成しています。蛍光を利用することで、アミノ酸が受容体に結合しているかどうかを簡単に判断できます。思った通りにならないことも多いですが、新しい方法を次々に試せて楽しいです。研究を通して有機だけでなく他の分野も少しずつ理解できてくるのが面白いなと思っています。
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成長できる研究室。
私は、レチナール類縁体の合成研究をしています。先輩が開発した合成法で合成できるのか、もっと他にいい方法はないのか模索しています。実験では失敗することや予想外の反応が進むこともありますが、反応が進んでいるのか目で見てわかることが多いのでとても楽しいです。私は有機があまり得意ではなく、やっていけるのか不安でしたが、良い先生方や先輩方に囲まれ充実した研究室生活を送っています。興味を持った方はぜひお越しください。
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私は、二糖類にガロイル基を付加し、その化合物の様々な活性を研究しています。
いまは、先輩や先生に教わりながら手技向上を目指して実験しています。
この研究室では有機実験の手技だけでなく、有機化学を身につけられます。
先生方、先輩方にたくさん助けられながら、楽しい研究室生活を送っています。
ぜひ見学にいらしてください!
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先輩からの声(平成28年度)
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クマリン誘導体をケージ基とするグルタミンの合成研究を行っています
カルボキシ基あるいはアミノ基にクマリン誘導体を光解除性保護基として有するグルタミン誘導体を合成しています。保護基を付けることで、グルタミンが受容体に結合したときの挙動を追うことができます。
もうすぐ目的の化合物が合成できそうでわくわくしています。有機は苦手でしたが、先生方や先輩に丁寧に教えていただいたので今はとても好きになりました。メンバーにも恵まれ、楽しい研究室生活を送っています。
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研究者の卵として、羽ばたく準備をしています。
私は、従来の副作用を低減し、十分な薬効を示す新しいタイプのRXRアゴニストの創出を~
目指しています。
当研究室では有機合成の基礎的な手技はもちろん、細胞、マウスやラットを用いた薬効評
価まで多岐にわたって、個性的なメンバーと楽しく行っています。
期末テストは100点満点ですが、創薬研究に満点はありません。
興味がある方はぜひお越しください。
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「医薬品を創る」ことを学んでいます
医薬品を開発するうえで薬効があることはもちろん重要ですが、
それ以外にも安全性が担保されていることや、
生産コストの問題などクリアすべき課題は非常に多く存在します。
私は実験動物を用いた薬効評価と副作用の評価、
また化合物をコスト面や安全面に気を使った方法で合成できるような合成法を探索していて、
薬を創ることの奥深さを体験しています。
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成長することが出来る研究室
私は当研究室で創出された新規化合物の体内動態とその代謝物の構造決定に取り組んでおります。
新規化合物の有機合成から、細胞や動物を用いての薬効評価、さらには臨床試験まで、創薬に至る一連の流れを勉強することができる非常に魅力的な研究室だと実感しております。
メンバーも非常に元気があり、毎日楽しく過ごしています。
ぜひ一緒に、創薬に触れてみてはどうでしょうか。
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「創薬」に取り組んでいます
私は、当研究室で創出された化合物の副作用を調べるため、動物実験を行なっております。当研究室では、有機合成から、細胞・動物による薬効評価まで、広く創薬を学び、その一員として動くことができます。あなたが創出・評価した化合物が、将来多くの患者さんを救うのも、夢ではないかもしれません。
是非一度、研究室を覗いてみてください。
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薬を創る研究室
私はBNCTという副作用の少ない放射線治療に使用する新規薬剤の探索を行っています.有機の研究室ということで合成ばかりのイメージがあるかも
しれませんが,他にも細胞・動物での実験など1から薬を創るあげるため様々な研究を行っています.有機合成のみならず薬を生み出すノウハウを学べる充実した研究室です.是非一度見学にきてみてください.
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様々なことが学べる研究室
私は、新規RXRリガンド探索法を確立するために、蛍光性RXRリガンドを創出しています。
有機合成の最大の魅力は、自分で新規化合物を創出することができることだと思います。
また、当研究室では有機合成だけでなく、化合物の薬効評価を動物、細胞を用いて行っております。
創薬の一連の流れを当研究室では、学ぶことができます。一緒に創薬について勉強してみませんか。
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ケルセチン配糖体の合成を行っています
私は植物などに含まれるケルセチンという成分をもとに、抗がん活性や抗菌活性のある新規化合物の合成を行っています。うまくいか
ないこともありますが、目的とする化合物ができたときには、大きな達成感を感じられます。また、合成した化合物の薬効を評価することで、
次の新しい化合物合成へと研究を発展させていくこともできます。
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レチナール類縁体の合成を行っています
私はビタミンAの一種であるレチナールに似た構造の化合物の全合成を行っています。失敗が続きがちでしたが、今年度に入りようやく少しだけ前進することができました。実験が成功した時には達成感やその後のモチベーションが得られます。早く全合成の達成とともに、多くの類縁体を合成するためにこれからもっと実験を頑張って行いたいと思っています。
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興味のある方は是非見学に
私はDNMT3Bという酵素の酸化を阻害することを期待した化合物群を合成し、
現在、上原研にてそれらのアッセイを行っています。共同の新しいテーマで、
これから得られる結果はすべて新しい知見になることをやりがいに実験を行っています。
素晴らしい化合物が発見されてもそれを作ることができるのは有機合成です。
有機に興味のある方、是非見学に来てみて下さい。
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私はHIVを治す薬をつくっています
世界中で猛威を振るうHIVウイルスを根本的に治療する薬はいまだ見つかっておりません。
過去に発見されたDCKという化合物は従来の抗HIV薬とは異なる作用機序でHIV
ウイルスに有効であることが知られていますが、毒性が強く臨床応用には至っておりません。そこで、私は抗HIV活性を残しつつ毒性を弱めたDCK
類縁体の開発を目指し、研究を行っています。
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私はアクチノニンという化合物の合成収率を改善するため、α,β-不飽和アミドのアルケンの簡便な不斉還元を行っています。
中々一筋縄ではいかない研究テーマですがそれだけにやりがいのある仕事だと感じています。有機系の研究の雰囲気を見てみたい方は是非一度研究室に足を運ん
でみてください。
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蛍光団を有するアミノ酸を合成しています
蛍光を発する原因となる原子団を蛍光団と呼びます。私は蛍光団を有するアミノ酸群の合成を行っています。うまくいくこともありますが、
予想と異なる結果になることも多いです。どうしたらより良い結果が得られるか、
色々な方法を試していくのが面白いです。構造が少し異なると性質も変わってくるので、試行錯誤しながら研究に取り組んでいます。
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先輩からの声(平成27年度)
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アクチノニンの類縁体をつくっています。
アクチノニンは、抗菌・抗マラリア・抗がん活性をもつ非常に魅力的な化合物です。私はアクチノニンと構造が似たもので、より効果の強い化合物をつくろうとしています。うまくできたときはもちろんですが、うまくいかなかったときに、なんでだろうと考えて悩むのも楽しいです。今は不斉炭素の構築をどうしようか悩んでいます。
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蛍光団を有するアミノ酸をつくっています。
アミノ酸をリガンドとする受容体の研究に役立てるため、蛍光を発するアミノ酸を合成しています。溶液が光っていることが多く、見るたびに綺麗だなと楽しくなります。今は工程や収率をもっと良くしようと工夫しているところですが、ゆくゆくは他の色に光るアミノ酸も合成したいと思っています。実験の待ち時間などに先輩方と話したり、色々と教えてもらうのも楽しいです。
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クマリン誘導体をケージ基とするグルタミンの合成研究を行っています。
カルボキシ基あるいはアミノ基にクマリン誘導体を光解除性保護基として有するグルタミン誘導体を合成しています。保護基を付けることで、グルタミンが受容体に結合したときの挙動を追うことができます。うまくいったときはとても楽しいのですが、今は目的化合物を綺麗にするのに苦戦しています。有機は苦手でしたが、今はとても好きになりました。メンバーにも恵まれ、楽しい研究室生活を送っています。
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ケルセチン配糖体の合成を行っています
ケルセチンは植物に含まれる成分です。私はこのケルセチンに糖を付け加えることで、抗菌活性のある化合物や抗ガン活性のある化合物の合成を行っています。実験では失敗することも多いですが、ほかの方法を調べて試してみたり、先生や先輩からアドバイスを頂いたりしてうまくいったときにはとても楽しいです。
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反応条件の検討を行っています。
アルキンに対して水素化反応を行いアルケンを生成しています。水素化反応は通常アルカンまで進んでしまうことが多い反応のため、反応条件を調整してアルケンを生成する必要があります。反応に用いる化合物の種類はもちろんのこと、化合物の量、反応温度、反応時間など様々な因子が影響する中で、いろいろ試してみて一番良い反応条件を探しています。
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レチナール誘導体の合成研究を行っています。
レチナールはビタミンAの一種です。長波長吸収型たんぱく質を創るために、レチナール誘導体を合成しようとしています。まだ、手技の向上や合成法の確立を目指している段階で、うまくいかないことのほうが多いですが、それを含めて実験をするのは楽しいです。早く合成法を確立し、様々な誘導体を創りたいと思っています。
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アシネトバクチン類縁体を合成しています。
アシネトバクチンは,アシネトバクター属の細菌が産生する化合物(シデロフォア)です。この化合物は、細菌が生命活動を維持するために必要な鉄分を宿主から奪うという働きがあり
ます。私は,アシネトバクターへの鉄の供給を競合的に阻害することを期待して設計したアシネトバクチン類縁体を合成しています。
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二級アミドからヒドロキサム酸の合成を行っています
ヒドロキサム酸はその誘導体が生体において鉄イオンとキレート錯体を作り、その取り込みを助けたり、酵素の阻害剤としても用いられる化合物です。私はこの化合物に関して、現在知られている方法とは異なるアプローチで合成が出来ないか取り組んでいます。
有機分野に限らず、実験が好き(特に主体的にできる)という人にはオススメの研究室ですので、興味のある方はぜひ足を運んでください。
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イオン液体を用いた接触還元法
イオン液体は、塩でありながら、常温において液体で存在する第三の溶媒と言われる液体です。
私は再利用可能なグリーンケミストリーの観点から、重金属回収を狙った接触還元に取り組んでいます。
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MRIは解剖学的な観察、腫瘍や炎症など病変部位を画像化できる方法として
現在臨床現場で用いられており、肝がんの診断等において造影剤を用いるの
が主流となっています。しかし造影剤を用いることで診断能は向上しますが、
高額の費用がかかるなど問題点があります。
そこで私は既存の造影剤よりも安価かつ肝への移行性の高い造影剤を目的
に合成研究を行っています。
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先輩からの声(平成26年度)
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新しい抗菌薬をつくろうとしています。
Actinoninという化合物は、抗菌や抗マラリア、抗がん薬の研究に有用とされている化合物です。私はそのActinoninと少し置換基が違う化合物を設計してつくろうとしています。Actinoninより活性のあるものができればいいなあ、、と期待しながらつくっています。しかももっと簡単にできれば、もっといいなあと思いつつ、日々試行錯誤しながら研究に励んでいます。
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天然物の全合成研究を行っています。
NGF活性を有する天然物の全合成研究を行っています。天然物由来の生理活性物質を有機化学的にスマートな経路で合成することが魅力的な研究です。NGF活性を有すことからアルツハイマー病に効果があると期待されます。ただ単に天然物を作るだけなら別に薬学部で全合成をする必要はありません。薬学部にいて全合成をするならば、薬学部出身者にしかできないような全合成研究をしてみたいとおもいませんか?全合成研究は有機化学のすべてを網羅していると私は思います。研究の途中で新規物質を見つけたり、新しい反応性を見つけたりと様々な出会いが待っています。ぜひ全合成研究に興味のある方がいましたらお気軽に研究室を訪ねてみてください。
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先輩からの声(平成25年度)
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金属を炭素素材に固定化して触媒を調製しています。
パラジウムを活性炭に固定化したPd/Cは化成品や医薬品合成における接触水素化触媒として利用されています。しかし、Pd/Cは発火性やPd
の製品への混入などの問題点も抱えています。この問題を解決するために、安定な2価Pd種を担体に強固に固定化した触媒の開発に取り組んでいます。私達は金属を固定化する担体として酸化グラフェンに着目しました。酸化グラフェンはグラファイト(黒鉛)を酸化処理し単層(0.8
nm程度)まで剥離することで得られます。これまでに酸化グラフェン−Pd
複合体が官能基選択的接触水素化反応に適していることを見出し触媒の解析や反応メカニズムの解析を行っています。
本研究は岡山大学異分野融合先端研究コア(RCIS)の仁科特任助教と共同で行っています。
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先輩からの声(平成24年度)
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イオン液体 = 未来の溶媒
「イオン液体」は,室温で液体として存在する塩のことです。そのユニークな物性や再
利用可能なグリーンケミストリーの観点から,近年,注目を浴びています。私はこの「イ
オン液体」を活用した新規反応の研究をしています。
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既存薬の副作用を低減した化合物の創出を行っています。
私はRXRという核内受容体をターゲットとして、それを中途半端に活性化させる化合物の創出を行っています。なぜ中途半端に活性化するものを作っているかというと、完全に活性化させてしまうと副作用が出ることが報告されているからです。また、自分で合成したものを自分で動物実験することができる環境があるため、やる気もわきますし、創薬の流れを学ぶことができます。
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関節疾患の早期診断薬、医薬品候補物質の探索ツールを創っています。
関節リウマチは難治療性疾患です。関節軟骨の障害をいち早く見つけることで病気の進行を早い段階から抑えることが期待出来ます。さらに関節軟骨の障害を可視化することで、医薬品候補物質の効き目を確かめることが出来ます。1つの物質で2つの成果を狙える化合物(プローブ)の合成研究を行っています。
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「リバイバル創薬」の実践を行っています
「リバイバル創薬」とは、副作用から企業が研究をストップした創薬ターゲットの復権を
目指す新たな創薬概念です。その実践として私は、RXRを創薬標的とし、
RXRの作用機序解明ツールを指向した、RXR
拮抗薬創出を行っています。有機合成、細胞・動物を使った活性評価を研究室全体で連携
して行い、実験手技だけでなく社会で役立つ知恵を学んでいます。
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医薬品候補物質のスクリーニングツール開発を行っています
私達は研究を通じた社会貢献を目標に,日々活動しています.希少疾病や難治性疾患の治療薬創出を目指し,核内受容体を標的とした化合物を合成しているのですが,いきなり動物で効き目を調べるわけではありません.まず,試験管レベルでの評価を行い,効き目が期待されるものを見つける”スクリーニング”というステップが必要になります.現在行っているスクリーニング法には,時間とお金がとてもかかるので私達は悩んでいます.そこで,その問題を解決するため私は,簡便で安価な新しいスクリーニング法の開発研究を行っています.私達のグループ全体の研究の入り口を担う仕事なので,とてもやり甲斐を感じています.さらに,特許権をとることで,将来的にはスクリーニングキットとしての販売もできるかも・・・と企みつつ研究を楽しんでいます.
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菌の毒素発現メカニズムを暴く
黄色ブドウ球菌という、食中毒や肺炎を起こす菌があります。私は菌が病原性を発現するのに必要と思われる物質を合成し、どのように毒素が現れるかを解明するのに役立てようとしています。
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先輩からの声(平成23年度)
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【イオン液体 = アニオン × カチオン】
イオン液体は水,有機溶媒に次ぐ「第三の溶媒」として期待されています。イオン液体は「アニオン×カチオン」の組み合わせにより多様性が生まれ,無限の可能性を秘めています。そのため,イオン液体はデザイン可能な溶媒として注目され,近年,爆発的に研究が進んでいます。このイオン液体を利用して,日々研究に励んでいます。
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私はHIVを治す薬をつくっています
HIVは今世界中で問題となっていますが、その特効薬はいまだ開発されていません。DCKという化合物は強い抗HIV作用を示すのですが、私はそのDCKより優れた新しいHIVの薬を開発することを目指し、DCKに似た構造を持つ化合物の合成を行っています。
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私は新しいマラリアの治療薬の素(予定)を合成しています。
アクチノニンという抗生物質があるのですが、このアクチノニンはマラリアにも効くことがわかっています。しかし既存のマラリア薬より効果が弱いため、マラリア薬として脚光を浴びていません。私は新しいマラリア薬を作ることを目的として、アクチノニン誘導体(アクチノニンの構造を基本にいろいろ付け加えた物質)を合成しています。
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【病気の「見える」化を目指しています】
病気の中にはガンや糖尿病、動脈硬化など、外から見ただけでは状態がはっきりと分からないものがいくつもあります。
そこで私は体内でこれらの病変に集まり、そこからシグナルを出すことで、体を傷つけずに病気を外部から診断出来るようにする薬の研究をしています。現在存在する薬よりも鮮明に見え、また様々な病気に対応できるような利便性の高いものを目指して研究を続けています。
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先輩からの声(平成22年度)
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タンニンを合成しています。
タンニンは、ワインやお茶に含まれるポリフェノー類で、その生理活性として抗酸化作用、抗菌作用、抗腫瘍作用など報告されています。そこで私は、天然には存在していない人工タンニンを合成し、その中から良い活性を持つタンニンを見つけるため、日々研究に励んでいます。
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私はDCK 類縁体の合成を行っています。
HIV は世界中で猛威を振るっており、日本でも感染者数の増加が問題となっています。抗 HIV
薬として用いられている薬はいくつかありますが、根本的な治療薬は、いまだ開発されていません。DCK は今までの抗 HIV
薬とは異なったメカニズムで、強い抗 HIV
作用を示す化合物です。私は、似た構造をもつ化合物同士が同じ作用を持つことが多いことを利用して、DCK よりよく効く新規抗 HIV
薬の開発を目指し、研究を行っています。
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先輩からの声(平成21年度)
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白血病治療薬の合成、活性評価を行っています。
私は、核内受容体という蛋白質に作用する小分子の合成、活性評価を行っています。
核内受容体に作用する物質は、その種類によって様々な生理活性を引き起こし、生活習慣病やがんに対する治療薬として現在使用されているものもあります。
私は、白血病に関する核内受容体に作用する化合物の合成と、自身で合成した化合物がどの程度活性を示すのかを調べ、新規白血病治療薬を創ろうとしています。
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天然ポリフェノールを作る研究をしています。
ポリフェノールと聞くと、ワインやお茶に含まれていて、なんとなく体によさそうな気がします。しかし、自然界にはたくさんの種類のポリフェノールが存在していて、その中でも体によいポリフェノールはほんのわずかです。しかも、体によいポリフェノールも、食べ物の中には極々微量しか含まれません。そこで私は、そんな‘体によい’ポリフェノールを、いっぱい作ろうとしています。私が作ろうとしている化合物は、とにかくでかくてごつくて複雑で大変です。みんなよりスケールがでっかいので、でっかい分液ロート振ります。極太カラムします。ごっつい量を再結晶します。頭よりも腕っ節が必要です。でも、山盛りの結晶がとれたときはなかなかうれしいものです。
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パン酵母を使って、おもしろいことをやってます。
私は、アクチノニンの新規合成法の開発を目指し、研究を行っています。アクチノニン
とは、抗マラリア活性、抗ガン活性など、様々な可能性を秘めた化合物です。しかし、そ
の合成は、簡単なものではありません。そこで、私は、パン酵母のようなどこにでもある
モノを使って、簡便に合成しようと企んでいます。みんなとは違い、いいにおいのする実
験で、なかなかおもしろいです。
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先輩からの声(平成20年度)
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私はMorphine誘導体の合成を行っています。
Morphineは、鎮痛・鎮静薬であり、癌の疼痛をはじめとした強い疼痛を緩和する
目的で使用されています。Morphineを服用すると、 Morphineは体内で代謝され
ますが、代謝されずに体内に残り、耐性を生じてしまうことがあります。私は、
同大学の衛生薬学の教室と共同研究を行い、 Morphineの誘導体を合成すること
で、Morphineの体内での代謝についての研究に貢献したいと考え、合成を行って
います。
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私はアシネトバクチンの合成研究をしています。
アシネトバクチンは、アシネトバクター属の細菌が産生する化合物です。この化合物は、細菌が生命活動を維持するために必要な鉄分を宿主から奪うという働きがあり
ます。しかし、この化合物の化学構造は完全には解明されていません。そこで、私はアシネトバクチンを合成することで、完全な化学構造を決定しようと研究を進めてい
ます。
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有機合成研究と聞くと難しそうですが、実は料理に似ているんです。
さばとみそに水を加えてお鍋で煮ると鯖の味噌煮ができるように、
化合物と化合物を溶媒に溶かしてフラスコでかき混ぜると反応して新しい化合物ができます。
料理ではレシピを見ながら味を調節しますが、我々は文献を参考に反応条件を検討しています。
その中で私が、行っている研究は誘導体合成と呼ばれるもので簡単に言うと、
今ある薬の構造を参考にそれを少し改造してさらにすごい薬にしようというものです。
料理に例えるなら、酢豚の豚肉をばら肉にしてみたり、もも肉にしてみたり、
さらには鳥肉、牛肉と色々試して、目的の人にあった酢豚を作る研究です。
こんな感じで私は、新しい糖尿病治療薬を作ろうと日々研究しております。
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私は抗マラリア化合物であるFebrifugineの誘導体合成を行っています。
マラリアは世界で最も深刻な熱帯病の一つです。現在、多くの抗マラリア薬が臨床で使用されていますが、耐性原虫が出現しているため、新たな抗マラリア薬の開発が求
められています。Febrifugineは強力な抗マラリア作用を有しますが、副作用も強いた、め臨床では使用できません。そこでFebrifugineの誘導体を合成することにより、
この問題が解決できるのではないかと考え、研究に励んでいます。
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Actinonin類縁体の合成研究を行っています。
Actinoninは抗マラリア作用、抗がん作用などが報告されている化合物です。しかし、actinoninを簡単に合成することはできません。私はactinonin
に似た化合物が、actinoninに近い活性があるのではないかと考えました。現在、簡単に作ることができるactinonin類縁体(似た構造の化合物)を合
成し、活性の高い化合物の創製を目指し研究しています。
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新しい HIV 薬の開発を目指しています
HIV ウイルスはアフリカを中心に猛威を振るっており、現在でも不治の病として知られています。現在、抗 HIV 薬として用いられてい
る薬はいくつかありますが、根本的な HIV 治療薬は、いまだ開発されていません。私は、HIV ウイルスに対する強力な新薬の開発を目
指して、日々、研究に励んでいます。
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タンニンの合成に関する研究を行っています
タンニンは、天然に広く存在する植物成分で、俗に言うポリフェノールの一種として近年注目を集めていますが、抗がん作用を持つものも報告されており、薬のもととな
る化合物として非常に有望です。しかし、天然の植物中にはわずかしか含まれておらず、薬となるためには人工的にたくさんの量を作らなければなりません。また、抗が
ん作用を持つタンニンには複雑な構造をしたものが多いため、私たちは最先端の有機化学の知識と技術を駆使し、そのようなタンニンをちから強く(笑)合成することを
目指しています。
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Actinoninの新規合成法について研究を行っています。
Actinoninとは、抗マラリア活性が見いだされた化合物です。Actinonin自体の坑マラリア活性は、
既存の薬剤と比べ、高いとは言えませんが、作用メカニズムが明かになっている点で非常に興味深い
化合物です。そこで、actinoninと類似した化学構造を持ち、活性の高い化合物を作る研究は重要です。
私は、actinoninのよりよい合成法を作ることで、そのような研究の手助けになればと考えています。
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私は、パラジウム金属を用いた反応について研究しています。
パラジウムという金属は有機合成において、普通では難しい特殊な反応を可能にする代表的な金属です。そのパラジウムを用いた反応
についてはまだまだわかっていないことが多いとされています。そこで私はその反応が薬を作ることに役立てるよう、反応の性質を調
べています。私の研究によってこの反応の可能性が広げられればと考えています。
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先輩からの声(平成19年度)
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私は天然物であるUrolithin A-glucuronideという化合物を合成しています。
これはエラジタンニンという成分を含む食べ物を摂取した
時に、生体内で合成される化合物です。
この化合物を有機合成するために、Pd(パラジウム)という金属を用いた反応について検討しています。この金属を使って、ベンゼン
環の炭素ともう一つのベンゼン環の炭素とをつなぐことができます。この反応はまだわからないことが多いため検討を重ねています。
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私は腸炎ビブリオの抗菌作用を目指した、ビブリオフェリン誘導体の合成を行っています。
腸炎ビブリオは、主に海産の魚介類に付着し、この菌が付着した魚を、ヒトが生で食べることによって、感染型の食中毒(感染性胃腸
炎)をひき起こします。
私は、腸炎ビブリオの産生物質である、ビブリオフェリンをリード化合物としています。この誘導体を合成することで、今までの抗菌
薬とは異なったメカニズムで抗菌作用を示すと考えています。
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私は新しい抗マラリア薬を創製することを目的として、actinonin誘導体の合成
を行っています。
マラリアは、熱帯地方を中心として流行している病気です。マラリアに有効な薬
は、存在していますが、作用機序(薬の効き方)が明らかとなっているものはあ
りません。Actinoninは、薬にはなっていませんが、マラリアに対しての作用機
序が明らかとなっている天然物です。しかし、actinonin は、既存薬よりも効果
の弱い化合物です。私は、actinoninをリード化合物(構造の手本)として、誘
導体化を行なうことにより、作用機序が明らかで、既存薬よりも効果の強い抗マ
ラリア薬を創ることができると考え、合成を行っています。
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私はFebrifugine誘導体の合成を行っています。
マラリアは熱帯地域を中心に流行している感染症です。Febrifugineは非常に強い抗マラリア作用を持つのですが、副作用が強く、どの
ようにしてマラリアに働くのかも明らかになっていません。そこでFebrifugineの誘導体 (一部を変えたもの) を合成することによっ
て、より副作用が少なくなり、さらにFebrifugineの働きも明らかになるのではないかと考え研究を進めています。
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新しい抗菌薬の開発を目指し、アシネトバクチンの合成研究をしています。
アシネトバクチンは、アシネトバクター属の細菌が産生する化合物です。この化合物は、細菌が生命活動を維持するために必要な鉄分を宿主から奪うという
働きがあります。鉄分の取込みを妨げることができる新しい薬を創ることを目指して、私はアシネトバクチンの研究を行っています。
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私は今、タンニンを作っています。
タンニンとは、植物中に含まれるポリフェノールの一種で、多くの生理活性を持つことから世間でも注目されている化合物郡です。植物中には、様々な構造(形)をしたタンニンが存在しており、その構造は簡単なものから複雑なものまで、多岐にわたります。しかし、植物中に存在するタンニンはごくごく微量なので、もし体にいいタンニンが見つかったとしても少なすぎて薬にはなりません。そこで私たちは、いろいろな形のタンニンを人工的に作れるようにするために、より複雑な形をしたタンニンを作る研究をしています。
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私はalternariolという化合物を作っています。
Alternariolのより簡単な合成法を作り出すため、日々研究に取り組んでいます。この化合物は、微生物が出す毒素の一種で、作物被害をもたらすことが知られています。一見、毒素を作
ることに意味はないように思われがちですが、毒素そのものの特性を知ることが、薬を作る第一歩です。また、この化合物を作る際に用いる、Diels-Alder反応と呼ばれる反応は、一般的
に構築が困難だとされていた炭素と炭素の結合を、一度に二個作ることのできるとても興味深い反応です。
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私は天然物であるNigricaninという化合物を合成しています。
Nigricaninは2004年に
Basidiomycetes Russula nigricansns
から単離・構造決定された新規化合物で、過去に合成された報告のない新規化合物であり、抗腫瘍活性を持っている化合物です。この化合物を合成するための鍵反応としてパラジウムという金属を用いた反応を用いて全合成したいと思っています。
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新しい抗菌薬の開発を目指し、3-フルオログルタミン酸の合成研究をしています。
動物の尻尾を攻撃する薬があるとします。それを人間に使うとどうなりますか?
人間には尻尾がないので効きません。
私は、これと同じ理論で細菌だけを攻撃する薬を新しく開発しようとしています。細菌が持つグル
タミン酸ラセマーゼは細菌が持つ重要な酵素ですが、人間は持っていません。そこで私はこの酵素
の働きを邪魔する3-フルオログルタミン酸という化合物を合成しようと頑張っています。
この化合物は現在地球上に存在していません。なのでそれに似ている化合物から有機化学の反応を
利用して合成しようとしています。色々大変ですが化学の力で自分の想像した新しい化合物を合成
するということは大変面白いです。
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私は febrifugine の合成法を開発しています。
アジサイに含まれている febrifugine は, マラリア原虫 (マラリア という病気を引き起こす原虫) を退治することができる化合物
です。ただし, febrifugine は, 人体に対しても毒性が強いために, 薬としては使いにくいです。Febrifugine の構造の一部を変えた
化合物 (類縁体) は, この問題を解決することができる可能性があります。その類縁体を合成することが, 私の最終目的です。類縁体
は, 基本となる febrifugine の合成法が多いほど合成がしやすくなります。そのため, 私は, febrifugine の合成法を開発していま
す。
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■ 先輩からの声(平成18年度)
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先輩からの声
タンニンは、多くの薬用植物中に幅広く存在する植物由来の成分です。
タンニンの仲間には、抗がん作用や抗ウイルス作用を持っているものもあり、近年注目されています。
これらタンニンの中にはvaloneoyl基と呼ばれる骨格を持っているものも多く、私はこのvaloneoyl基を人工的に作り出す、つまり合成することを目標に研究しています。
具体的には、容易に入手できる単純な物質を原料として、これに様々な薬品を混ぜたり、加熱したりして反応させ、この骨格を少しずつ作っていきます。
最終的には、もっと複雑な形のタンニン類を合成し、人々の生活に役立てていきたいと考えています。
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先輩からの声
皆さんは『パラジウム』という言葉を聞いたことはありますか?
パラジウムは遷移金属元素の一つで、周期表では、原子番号 46番、元素記号 Pd で表されています。埋蔵量が少ない貴金属の1つとして数えられており、地殻には平均で 0.00000006% しか含まれていません。1803年、イギリスのウオラストンによって、ブラジル産の白金鉱石から発見され、元素名は、前年に発見された小惑星パラス(Pallas)にちなんでつけられたそうです。パラジウムは柔らかさと耐食性を兼ね備えた金属です。毒性も弱く、身近なところでは歯の治療用合金(通称:金パラ)、ピアスや指輪などのアクセサリーとしても使われています。
さて、この『パラジウム』が私の実験にどのように関係しているかと言うと…
有機化学の世界では、ベンゼン環とベンゼン環をつなげる反応 (私達は、これをビアリールカップリング反応と呼んでいます) は、一般的に難しい反応と言われています。実はパラジウムは、このビアリールカップリング反応を可能にする、とても優れた試薬なのです。実験操作は簡単!反応原料を、少量のパラジウムとアルカリ (塩基)、そしてリン試薬と一緒に少しの間煮込むだけで、あっという間に出来上がりなのです。
この反応を鍵反応として利用する事によって、自然界に存在する様々な天然物を合成していこうというのが私の研究のテーマです。その過程において、パラジウムを用いたビアリールカップリング反応の応用性や有用性をもっと明らかにしていきたいと思っています。そして、私の研究によって、有機合成におけるこの反応の可能性が広がったらとてもうれしいです。
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先輩からの声
私は今Zanthoxylinetoという化合物を作っています。
この化合物はミカン科やケシ科といった植物に含まれている成分です。
Zanthoxylineと同じような構造をしている化合物には、抗がん作用があることが知られているのですが、このZanthoxylineには、まだどのような作用があるのか詳しく分かっていません。
植物から取り出して調べてもいいのですが、植物から取り出すことのできる量は極少量です。そこで、人工的に、大量に作ってやろうというのが私たちの仕事です。
そのための方法として、私は、「全合成」を行っています。全合成とは、『一般に売られている比較的安く・単純な化合物から、様々なそして数段階の化学反応を行い、目的の化合物を作ること』です。その全合成の鍵となる反応の一つに『Pd(パラジウム)』という金属を使っています。このPdという金属はベンゼン環の炭素1つとベンゼン環の炭素1つをくっつける反応の手助けをします。この反応により、新たに六角形の環が作れるのです。このようにして全合成によりZanthoxylineをつくってやり、どのような作用があるのかを調べてみたいと思っています。
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先輩からの声
私はベンズオキサゾールという化合物の新しい合成法について研究しています。
ベンズオキサゾールはいろいろな活性を持ち、抗炎症薬(炎症を抑える医薬品)や抗生物質(微生物の増殖を抑制する医薬品)として多く利用されています。
これまでにもベンズオキサゾールを合成する方法はいくつか知られていますが、今研究をしている方法を用いると今までよりも簡単により多くベンズオキサゾールを合成することができると考えています。また従来の方法では合成できない条件の場合でも、新しい方法ならば合成が可能な場合もあるかもしれません。
この新しい合成法をより利用しやすくするため、その一般性を確立するために実験に取り組んでいます。またこの反応の仕組みはよくわかっていないため、どのようにしてベンズオキサゾールができるのかを調べてみたいと思っています。
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先輩からの声
私はアミドからヒドロキサム酸の新合成法を研究しています。
ヒドロキサム酸というのはアミド(CONH)のNにOHがついたような構造をしています。この化合物は鉄をはさみこむような性質(キレート)を持っていて、微生物が鉄を取り込むときのメカニズムに関与しています。新合成法を用いることで今までよりも、簡単に収率よく合成できるようになります。
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先輩からの声
マラリアは熱帯地方で流行している感染症であり, この病気のために毎年多くの方が亡くなっています。
アジサイから単離されたFebrifugine は, このマラリアに対して効果のある化合物です。しかし, Febrifugine は副作用が強すぎるためにマラリアの薬として使うにはあまり適していません。そこで, 使いにくい Febrifugine を改良してマラリアに対して使える薬を合成する という研究を私は行っています。
現在は, Febrifugine と全体的な構造は似ているけれども一部分が異なった色々な化合物を合成する という実験を行っています。これらのマラリアに対する効果と副作用を調べることにより, Febrifugine のどの部分がどのような働きをしているのかが分かります。
最終的には, これらの結果を踏まえて, マラリアに対して効果は高いけれども副作用は少ないと思われる化合物をデザインして合成します。
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先輩からの声
Febrifugineはマラリアに対して優れた効果を持っている化合物です。
しかし、副作用も強くこのままでは薬として使用することができません。
そこで、私たちはマラリアに対する効果を維持しつつ、副作用を少なくするためFebrifugineの改良(誘導体をつくること)を目標としています。
そこで重要となってくるのがその合成方法です。Febrifugineにはいくつかの合成方法が知られていますが、様々な誘導体が合成可能な応用性の広い、かつ簡便に合成できる方法を開発することを目指し研究を行っています。
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■ 先輩からの声(平成17年度以前)
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